【進撃の巨人】英雄の帰還   作:シズキ

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第2章 トロスト区防衛戦
7話 悲劇再び


「え? もしかしてノアも一緒に??」

 

お肉を盗んできたサシャの後ろに私がいたからか、皆からの視線が一気に集まる。

 

「いや、バレた時に1人で罰則受けるの嫌だからって無理やり引っ張り出されただけで」

 

そう伝えると皆の表情が憐れみと呆れに変わっていった。

 

「そこは何がなんでも止めろよ……」

 

「さすが罰則組」

 

「バカってすげぇ」

 

 

罰則組って、私たちはそういう風に呼ばれていたのか。

もう三年ほど前の話なのにと苦笑を浮かべるしか無かった。

 

それにしてもサシャは口々に言われる中、ヨダレを垂らしながらお肉に夢中だ。

 

 

「後で皆さんで分けましょう」

 

スライスしてパンに挟んでと、妄想が止まらないみたいでサシャはむふふと笑っている。

 

そんな彼女に皆が戻してくるように伝えるが「大丈夫ですよ」と箱の中にお肉を隠した。

 

 

「土地を奪還すればまた、牛もヒツジも増えますから」

 

 

サシャの言葉に皆、心動かされたのか「わたしも」「オレも」と共犯者が増える。

 

「ノア、お前は?」

 

皆の視線がまた私に集まる。

でもさっきとは違う、覚悟を決めたような力強い視線。

 

 

「もちろん、私もその肉食うよ!」

 

「そうと決まれば作業に戻るぞ! さっさとしないとバレちまう」

 

「あぁ!」

 

 

今世は本当に心強い人たちが同期になったな。

 

「ノア! こっち手伝って!」

 

「はーい、今行く」

 

 

ミーナに呼ばれて向かおうとすると、突如影が立った。

それを認識すると同時に熱風に煽られ、壁から吹き飛ばされてしまう。

 

 

「立体機動に移れ!!」

 

 

エレンの一声で皆が立体機動に移る中、サムエルだけが落下しサシャにより九死に一生を得た。

 

安堵するものの、その一瞬すら許して貰えないようで超大型巨人により壁が破壊される。

 

 

「壁が壊された」

 

「まただ、また巨人が入ってくる……」

 

 

あまりの光景に周りからは絶望の声が上がる中、1人。

 

 

「固定砲整備4班、戦闘用意!!」

 

 

エレンの声が響き渡る。

 

「目標、目の前! 超大型巨人!!」

 

この状況を彼はチャンスだとそう言い放って、巨人に向かって行った。

 

「エレン! 援護するよ!」

 

彼の後に続き、私もガスを吹かしながら壁上へ上がる。

 

それと同時に巨人は固定砲を払うように攻撃をし、それに巻き込まれないように間一髪のところで避けた。

 

あれに巻き込まれたらひとたまりもない。

生きていることすら奇跡に近いだろう。

 

エレンはもう既に巨人のうなじめがけて飛んでいく。

彼を掴もうとする手を迷いなく削ぎ落とした。

 

 

そしてついにエレンは超大型巨人のうなじへと到達した。

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