ネオドミノのテッペンに立ちたくて   作:ジェム足りない

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これが権力だぁ!

 朝早くにマーサハウスを出発した俺たちが、牛尾さんの運転する車でCusillu(クシル)の塔へ移動している最中。突如として出現した光の柱に飲み込まれ、龍可が精霊界へと飛んだ。

 ただ転移のための光の柱がもの凄くド派手で、急ブレーキをかけた際に、牛尾さんが車を瓦礫にぶつけてしまったのはご愛敬だろう。いや本当にド派手に光るわ揺れるわでヤバかったわ。驚きで心臓止まるかと思ったね……。

 

 ああ、なんか実際の場面に遭遇したことで思い出してきたぞ。確かこの後、龍可を探してうろうろしてた龍亞がCusilluの塔に近寄っちゃって、ディマクとのデュエルが始まったんだっけ。とりあえず、その展開は阻止しないとな。

 

「ね、ねえユージ。今の光ってやっぱり……」

 

 停車した車の中で、驚きと困惑が入り混じったような声を上げる龍亞。まあいくら直前まで龍可が精霊と話しているシーンを目撃していたとはいえ、いきなりあの光はビビるよな。

 

「精霊界に転移した光だろうな……。でもたかが転移で、こんな派手に光と衝撃を撒き散らすとは。てっきり攻撃でもされたのかと思ったよ……」

「だ、だよねー。オレもちょっとビビっちゃったよ。だって、すげえ光だったし……」

「ま、マジか……マジで精霊の世界とかあんのかよ……」

 

 顔を見合わせて苦笑する俺と龍亞だが、牛尾さんはあのド派手な光の柱よりも、精霊界が存在するという方にショックを受けているようだった。実際にプリメラを見てカードの精霊の存在は認めた癖に、まだ精霊界という異世界の存在は信じていなかったらしい。

 

「龍可が精霊界に向かったということは、この近くにCusilluの塔があるはずだ。バラけて行動するのは危険だから、三人一緒に行動してCusilluの塔を探そう」

「理屈はわかるが……でもいいのかよ? 本当に龍可ちゃんを放っておいて……」

 

 俺の言葉に牛尾さんが反論してくるが、問題はない。すでに手は打ってあるのだよフハハ。

 

「精霊界には、昨日のうちからトゥルーデアを向かわせておいた。龍可ちゃんの手助けをするようにって」

 

 なにせアルカディアムーブメントの連中のおかげで、トゥルーデアの力はかなりパワーアップしてるからな。ゼーマンの手下くらいなら、余裕で蹴散らしてくれるはずだ。レグルスと協力すれば、真正面からゼーマンを倒せちゃったり……は流石に無理か? まあそんな無茶はしないだろうし、いざという時もトゥルーデアの身に何か起きれば、カードを通じてプリメラや俺にも異常が伝わるしな。

 

「じゃあ、龍可がエンシェント・フェアリー・ドラゴンを救出している間に、俺たちは……」

「ダークシグナーを倒す。なんなら、龍可ちゃんがエンシェント・フェアリー・ドラゴンを救い出すのよりも先に、ダークシグナーを倒しちまうのもいいかもな。精霊界に悪さをしている元凶がいなくなれば、エンシェント・フェアリー・ドラゴンも自動的に解放されるだろ」

「やれやれ……暢気なもんだぜ」

 

 笑顔で拳をぶつけ合う俺と龍亞を見て、牛尾さんが苦笑する。いや、こう見えても闇のデュエルが近いって事で、結構緊張してるんだぜ? まあ龍亞を心配させたくないし、俺にも年下の子供に格好悪いところを見せたくないって意地があるから、表には絶対に出さないけどな!

 そうして俺と龍亞と牛尾さんの三人で、周囲の探索を始めてから数分後。

 

「お待ちしておりました、シグナー殿……」

 

 Cusilluの塔らしき建造物を発見するのと、ほぼ同時に。どこからともなくディマクの声が響いてきたかと思えば、炎の地上絵が展開された。これでもう後戻りはできない。敗北=死の、闇のデュエルに勝つしか俺が生き延びる術はないってわけだ。

 

「ひええぇぇ!?」

「出やがったな、ダークシグナー!」

 

 姿を現したディマクを見て、龍亞は悲鳴を。牛尾さんは敵意を込めた声を上げるのだが。

 

「誰だ。貴様ら……シグナーではないな?」

 

 当のその声を向けられたディマクは、シグナーではない者たちが雁首揃えてやってきたことにご不満の様子だ。

 ……いや、ディマクさんこれちょっと雑すぎない? どうせシグナー以外来んやろ、とか思ってたのかもしれんけどさあ。もっと真面目にチェックしてから地上絵を展開すればいいのに。

 

「確かに俺たちはシグナーではない。だがそれでも、貴様を倒すことはできる!」

「シグナーでもない者が、戯言を……」

 

 啖呵を切った俺のことを、鼻で笑うディマク。うむ、完全に舐められているな。まあ地縛神ほどの冥府パワーがあれば、実際にそうなんだろうな。

 だがその油断が命取りだということを、俺が教えてやるぜ! 後攻2ターン目か、先攻3ターン目──要は俺が攻撃権を手に入れた時にな! それまでは油断してていいぞ!

 

「お前も知っての通り、今代のシグナーはまだ幼い……故に、その補佐をするために俺が派遣されたのさ!」

 

 俺の台詞を聞いたディマクの眉がピクリと動く。よし、どうやら興味を引けたようだな。この流れで行けば、俺とデュエルしてくれるだろう。

 

「補佐だと……?」

「ああ。俺が先駆けとして貴様と戦う! 俺とデュエルをしろ、ダークシグナー!」

「騎士気取りとは、随分と思い上がったな小僧。確かに貴様は、中々に強力な精霊を従えているようだが……地縛神の前では、その程度の力など児戯に等しい」

 

 俺がデュエルディスクを起動したのを見て、ディマクもデュエルディスクを起動する。どうやら俺を相手と認めてくれたようだ。貴様など相手をする価値もない、とか言ってそっぽを向かれなくてよかった。

 

「やっちゃえユージ! ダークシグナーなんかに負けんな!」

「昨日、あれだけ偉そうなことを言ったんだ! 絶対に勝てよ!」

 

 俺は応援してくれる龍亞と牛尾さんに向けて親指を立てると、ディマクへと向き直る。

 

「デュエル!」

「デュエル」

 

 デュエルディスクが俺の先攻を示したのを確認し、俺は勢いよくデッキからカードをドローする。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 さて、先攻を取れたはいいものの……問題はどう動くか、だよな。ディマクはコントロール奪取を使ってくるから、迂闊にレガーティアのような大型を立てるのは危険かもしれん。となればここは様子見を……。

 

「俺はカードを3枚セットして、ターンエンドだ!」

「なんだと……?」

 

 カードのセットだけを行いターンを明け渡した俺を見て、ディマクが失望したとでも言わんばかりに、深いため息を吐く。

 

「モンスターの召喚すら行えないとは……この程度の実力で、よくぞここまで思い上がれたものだな。私のターン、ドロー」

 

 ディマクが俺のプレイに文句を言ってくるが、仕方ねえだろ、そういうデッキなんだから。

 

「私は怒れる類人猿(バーサークゴリラ)を召喚」

 

 怒れる類人猿 ATK/2000 DEF/1000

 

 ディマクのフィールドに、怒り狂うゴリラが召喚される。理性の吹き飛んだ赤く光る目で、こちらを睨みつけるその姿は、まさしく狂戦士を彷彿と……いや悪い、どっからどう見てもただのゴリラだわ。

 

「怒れる類人猿で、愚かな小僧にダイレクトアタックだ。やれ」

 

 攻撃力2000か。ならこっちの罠モンスターでいいな。ポチッとな。

 

「リバースカードオープン、量子猫!」

「……何?」

 

 量子猫 ATK/0 DEF/2200

 

 ディマクの攻撃宣言に合わせて発動した罠より、一匹の黒猫が飛び出してきた。一見するとただの猫にしか見えないが、地味に守備力が2200もある凄い猫なのだ。にゃーん。

 

「量子猫は発動の際に宣言した種族と属性に変化する罠モンスター。俺は光属性の戦士族を宣言する!」

 

 俺がそう宣言すると、量子猫は全身から光り輝くオーラを放ちながら、すっくと立ち上がり二足歩行形態へと移行した。宣言しといて何だけど、なんかシュールだな。ちなみに光戦士を宣言した理由は特にない。

 

「この猫こそが邪悪なる神を討つ光の戦士よ。どうだ、恐れ入ったか!」

「小賢しい真似を……! しかし怒れる類人猿は、攻撃可能な状態であれば、攻撃を行わなければならぬ……」

 

 ディマクが何も命令を下していないというのに、怒れる類人猿は勝手に光の戦士と化した量子猫へと飛びかかり、その拳を振りかぶる。

 だが量子猫は怒れる類人猿の右フックを華麗な跳躍で回避すると、お返しとしてその顔面に爪撃を加え──怒れる類人猿が顔を押さえて痛がるのと同時に、ディマクのライフが削れていった。

 

 ディマク LP4000-200=3800

 

「ぐっ……!」

「よし! 先制ダメージだザマミロ!」

「いいぞユージ、そのままやっちまいなー!」

 

 闇のデュエル特有のリアルダメージに呻き声を漏らすディマクを見て、龍亞と牛尾さんが歓声を上げる。

 

「私はカードを2枚セットして、ターンエンドだ」

「俺のターン、ドロー! 俺は手札から、次元同異体ヴァリスを召喚!」

 

 次元同異体ヴァリス ATK/0 DEF/0 チューナー

 

 見るがいい、これがおじさんから託された(借りパクした)カードだ! いやまあ、このダグナーとの戦いが終わったら、ちゃんとセキュリティに証拠品として渡すけど。今だけは、今だけはダグナーと戦うためのカードが、ちょっと足りなかったから、仕方なく……ね?

 

「来るか……」

 

 俺のフィールドにチューナーと非チューナーが並んだのを見て、ディマクが目を細める。

 

「次元同異体ヴァリスは相手ターン終了時まで、種族と属性を変えることができる。俺は次元同異体ヴァリスを光属性の悪魔族に変更し、レベル4の量子猫に、次元同異体ヴァリスをチューニング! シンクロ召喚──出でよ、ヘル・ツイン・コップ!」

 

 ヘル・ツイン・コップ ATK/2200 DEF/1800

 

「いよっし、いいぞいいぞ! ヘル・ツイン・コップよ、ダークシグナーなんぞ蹴散らしてしまえ!」

 

 牛尾さんから一時的に借り受けたポリスモンスターが俺のフィールドに現れ、本来の持ち主である牛尾さんが嬉しそうに手を叩く。

 

「それはセキュリティのポリスモンスター……なぜ貴様のような小僧がそれを?」

「そりゃ決まってんだろ! 世界を滅ぼそうだなんて悪行、俺たちセキュリティが見逃すか! 一時的にコイツを民間協力者ってことで登録して、貸与したのさ!」

 

 ディマクの上げた疑問の声に、ノリノリの牛尾さんが回答する。

 プリメラたちとの協議の結果、このダークシグナーとの戦いの間に限り、センチュリオン以外のモンスターカードを使うことを許された俺だが……肝心のそのカードを全然持っていなかった。故に、牛尾さんに頼んでセキュリティのカードを貸してもらったって寸法なのだ。

 

「俺はヘル・ツイン・コップで、怒れる類人猿を攻撃!」

「ヘル・ツイン・コップは泣く子も黙る双子の野獣刑事(デカ)! バトルでモンスターを破壊した時、攻撃力を800アップさせてもう一度攻撃ができる! これであのヤロウに大ダメージだぜ!」

 

 ヘル・ツイン・コップが拳銃を構えて、ディマクへとバイクを走らせる。そして俺の攻撃宣言に合わせて、牛尾さんがヘル・ツイン・コップの効果を解説し、その説明を聞いた龍亞が笑顔を浮かべるが──。

 

「させん! その攻撃宣言時に速攻魔法、コマンド・サイレンサーを発動! バトルフェイズを終了し、デッキからカードを1枚ドローする」

 

 あれは社長が使っていた速攻魔法! 相手の攻撃宣言に反応する速攻魔法……だっけな。

 なんにせよディマクの発動した速攻魔法により、ヘル・ツイン・コップの攻撃は防がれてしまった。コントロール奪取のために相手の場にエースを残しつつ、ドロー効果で損失も補填って感じか。やるじゃない。

 

「やるな……俺は更にカードを1枚伏せ、ターンエンド!」

「私のターン、ドロー」

 

 デッキからカードをドローしたディマクは、手札を見てニヤリと笑うと、1枚のカードをディスクにセットした。

 

「私はマジシャンズ・エイプを守備表示で召喚」

 

 マジシャンズ・エイプ ATK/800 DEF/1200

 

 ディマクのフィールドに、魔法使いの格好をしたゴリラが現れた。これが本当の森の賢者ってか。

 

「マジシャンズ・エイプの効果発動。マジシャンズ・エイプは手札のカード1枚を墓地に送ることで、相手モンスター1体のコントロールを得ることができる」

 

 マジシャンズ・エイプが杖を構えて雷のようなものを放つと、それが命中したヘル・ツイン・コップがディマクの場へと移動していく。なんかすげえ淡々と説明してるけど、無条件の永続コントロール奪取とか、これかなりヤバい効果だよね。

 

「そして私が今捨てたのは魔法カード、代償の宝札。代償の宝札は手札から墓地に送られた時、デッキからカードを2枚ドローできる」

 

 しかも手札コストを逆にアドに変換してきやがった。確かに代償の宝札は癖のあるカードだが、手札コストを要求するマジシャンズ・エイプを主力にしているのなら問題はないか……。

 

「ああっ……! ヘル・ツイン・コップが奪われちゃった!?」

「しかも手札まで増やしやがった! やべえぞコイツは!」

 

 龍亞と牛尾さんが俺の代わりにリアクションをしてくれた。なんか代わりに驚いたり悔しがってくれる人がいると、こっちは冷静になれるよね。ヤバいことに変わりはないけど。

 

「手札から速攻魔法、手札断殺を発動。お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地に送り、その後2枚ドローする」

 

 ここで断殺か……手札交換はこちらにとってもありがたいが、何を墓地に送るのやら。

 

「さらに魔法カード、エアーズロック・サンライズを発動。たった今墓地に送ったDT(ダークチューナー)ダーク・エイプを墓地から特殊召喚!」

 

 DTダーク・エイプ ATK/0 DEF/0

 

「ダークチューナーだと!? ダークシンクロが来るぞ、気をつけろ!」

 

 叫ぶ牛尾さんに頷きを返しつつ、俺はディマクの予想以上の強さに内心で冷や汗を流す。すいません、パートナー権限でデッキを弄ってやらないとモンスターの通常召喚すらろくに出来なかった頃の、タッグフォースのディマクとチェンジしてくれません?

 

「手札から魔法カード、ダーク・ウェーブを発動。この効果により、ヘル・ツイン・コップのレベルはこのターンの間、マイナスとなる……」

 

 ダークシンクロ専用のサポートカードを発動した後、ディマクは腕を掲げ、高らかに宣言する。

 

「私はレベルマイナス5となったヘル・ツイン・コップに、レベル2のダーク・エイプをダークチューニング! 暗黒より生まれし者、万物を負の世界へと誘う覇者となれ! ダークシンクロ! 現れよ──猿魔王ゼーマン!」

 

 猿魔王ゼーマン ATK/2500 DEF/1800

 

 闇の中から現れ、ディマクのフィールドに降り立つのは、厳つい顔をしたゴリラの大魔導師。カードとしての能力はそこそこだが、精霊としての能力はピカイチであり、精霊界を壊滅寸前にまで追い込んだ魔王でもある。

 

「これで貴様の場はがら空き。そして怒れる類人猿と猿魔王ゼーマンの攻撃力の合計は、貴様のライフを超えている……。所詮、シグナーではないものなどこの程度よ」

 

 勝ち誇るディマクを見て、俺は冷や汗を流す。伏せカードがあるので、このターンは一応凌げるのだが……それでも猿魔王ゼーマンには攻撃時に魔法と罠の発動を封じる効果がある。つまりディマクの攻撃順次第だが、2500のダメージを受けるわけで……。いや怒れる類人猿から殴ってきたらノーダメだけど、それじゃあ()()()()()()()ので、むしろそっちの方が困るか。

 

「猿魔王ゼーマンが攻撃する時、お前はダメージステップ終了まで、魔法・罠カードを発動できない!」

 

 そこはあらかじめ教えてくれるのか。下手な演技を打つ手間が省けて助かったよ。ついでに攻撃もやめてくんない? あ、でも怒れる類人猿では攻撃して♡

 

「ダーク・エイプがダークシンクロの素材とされたので、デッキからカードを1枚ドローする。そして私は猿魔王ゼーマンで、小僧にダイレクトアタック! カースド・フレア!」

 

 ミラフォのような攻撃反応罠の巻き込みを警戒したのか、ディマクはゼーマンの方から攻撃を仕掛けてきた。ゼーマンの構えた杖より、呪いの炎が勢いよく迸り──プリメラの張ったのだろう防御膜を突き破って、俺に直撃した。

 

「ぐわああーっ!?」

 

 雄二 LP4000-2500=1500

 

「ユージ!」

「気をしっかり持て! まだやつの場にはモンスターが残ってるぞ!」

 

 派手に吹き飛んだ俺を見て、龍亞と牛尾さんが心配してくれるが……そんな事よりも全身が痛い。いや本当にめっちゃ痛ってえ! プリメラが守ってくれて、その上でこのダメージか……。ダークシンクロこえー。闇のデュエルこえー。

 

「くっ……まだまだ!」

「ほう、立ち上がるか。そのまま意識を失っておけば、痛みを感じずに逝けたものを……。わざわざ死ぬために立ち上がるとは、律儀だな小僧」

「へへ……だったらサービスで、このままターンエンドしてくれてもいいんだぜ?」

「……怒れる類人猿よ、あの小僧を亡き者にしろ」

 

 ディマクは俺の軽口に眉を顰めると、そのまま怒れる類人猿に俺への攻撃を命じてきた。この攻撃が通れば俺はお陀仏だが……。

 

「……」

「おいユージ、伏せカードはどうした! このままだとお前……!」

 

 雄叫びを上げながら怒れる類人猿が迫り来るというのに、罠を発動する様子を見せない俺を見て。ディマクがその口端をニィ……と吊り上げ、逆に牛尾さんは悲鳴じみた叫びを上げる。

 

「どうした、何が起こったんだ!」

「遊星! ユージが、ユージが負けちゃう……!」

「なんだと! やめろダークシグナー! 彼は俺の恩人──」

 

 Dホイールの停車音に、この声……マジか、遊星来ちゃったのかよ。いや原作でもそうだったけどさ。でも今回の作戦においては、俺がダークシグナーを、そして龍可が精霊界を担当するってあらかじめ言っておいたのに。鬼柳に怒られても知らんぞ?

 

「消え去れ、小僧……!」

「ユージッ!」

 

 俺の目の前にまでやってきた怒れる類人猿が頭の上で両手を組み──俗に言うダブルスレッジハンマーの構えだ──ここまで来て、俺はようやく発動タイミングを満たした罠カードを発動する。そしてその直後、攻撃による爆発と爆煙が俺を包み込んだ。それにしても、ようやく呼び捨てで呼んでくれたな、遊星……。

 

「ククク……前座はこれで終わりだ。さあ、次こそシグナーと──」

「……おいおい、ずいぶんと気が早いんじゃないか? 残念ながら今の攻撃で、俺はダメージを受けていないぜ?」

「──なんだと!?」

 

 完全に勝利を確信していた様子のディマクに対し、煙の中から声をかけてやると、ディマクは心底驚いたという様子で驚愕の声を。

 

「この声……無事だったんだねユージ!」

「ふぃー、何だよ心配させやがって……」

「あのカードは……なるほどな。そういう事か、まったく……」

 

 牛尾さんと龍亞は喜びと安堵の声を。そして遊星は俺の場で表になっている永続罠を見て、何が起きていたのかを超速で理解したらしい。

 

「俺は永続罠、ギミック・ボックスを発動していたのさ。こいつはプレイヤーへの戦闘ダメージが発生した時に、それを無効にできる罠カード」

 

 俺の説明と同時に、何もない空間に光の線が走ったかと思えば、その空間が開いて中から不気味な機械が姿を現す。この展開ギミック、クソ格好良くて俺大好き。

 

「そしてその後、無効にしたバトルダメージ分の攻撃力を持つモンスターとして、フィールドに特殊召喚される!」

 

 ギミック・ボックス ATK/?→2000 DEF/0

 

「うぇぇ……なんか不気味だぁ……」

 

 ギミック・ボックスにビビる龍亞だが、まあこれはファンサービス用のカードだからね。仕方ないね。……これがダークシグナーとのデュエルでなければ、思う存分にファンサービスごっこが出来たんだがなあ。流石に闇のデュエルでおふざけを始められるほど、俺は豪の者ではないのだ。

 

「無駄な足掻きを……! 私はカードを2枚伏せてターンエンドだ!」

 

 ディマクイライラで草。このギミック・ボックスという永続罠、決まった! って思ったところで発動して相手をがっかりさせるという、嫌らしいカードだからな。デュエルの流れというか、通常のアドとは別の精神アドが取れるんだよな。うむ。

 

「俺のターン、ドローだ!」

 

 さてさて、とりあえずマジシャンズ・エイプの効果も確認できたし、フィールドにシンクロ素材も揃ったから、一気に攻め込むとしますかね! というか動かないと死ぬしな!

 

「俺は手札から速攻魔法、緊急テレポートを発動! その効果でデッキからリ・バイブルを特殊召喚する!」

 

 リ・バイブル ATK/700 DEF/300 チューナー

 

「そして俺はレベル8のギミック・ボックスに、レベル1のリ・バイブルをチューニング! 戦場(いくさば)を駆ける鋼の竜よ、その砲火を以て我が敵を討ち滅ぼせ! シンクロ召喚──灼銀の機竜(ドラッグ・オン・ヴァーミリオン)!」

 

 灼銀の機竜 ATK/2700 DEF/1800

 

 VFDが存命だったころは電脳堺がよく自爆させていたことで有名なこの灼銀の機竜だが、万能除去持ちなので普通に使っても強いんだよな。まあこいつも素材指定なし&強力な効果って事で、馬鹿みたいにお高いんだけどね。当然俺のカードではなく、セキュリティの保管していたカードだ。

 無事にダークシグナーを倒したら、今回貸与されたカードたち、報酬で俺の物って事にならねえかな。駄目だろうなあ。

 

「灼銀の機竜の効果! 墓地からチューナーの次元同異体ヴァリスを除外することで、お前のフィールドにいるマジシャンズ・エイプを破壊する!」

 

 灼銀の機竜がその両肩に背負ったキャノン砲を発射し、マジシャンズ・エイプを爆散させる。マジシャンズ・エイプ、爆⭐︎殺!

 

「だが自分フィールド上の獣族モンスターが効果で破壊された時、ライフ1000と引き換えに、墓地にいる森の番人グリーン・バブーンは特殊召喚できる!」

 

 森の番人グリーン・バブーン ATK/2600 DEF/1800

 

 ディマク LP3800-1000=2800

 

 手札断殺の時に墓地に送られていたか。だが出てくるのが遅すぎたな、攻撃力2600では灼銀の機竜の攻撃力2700には及ばない! せっかく出てきたってのに、守備表示なのが悲しみを誘うな!

 

「行くぜ……! 俺は手札から、重騎士(センチュリオン)プリメラを召喚だ!」

 

 重騎士プリメラ ATK/1600 DEF/1600 チューナー

 

 俺のフィールドに、全身から魔力を迸らせたプリメラが現れる。その表情は怒りに満ちており、プリメラは殺意すら感じられる瞳でディマクを睨みつけるのだが、当のディマクは涼しい顔だ。

 

 そのディマクの反応を見て、更に怒りの炎を燃やしたプリメラが『野郎、ぶっ殺してやる!』とばかりに槍を構えて魔力を噴出させるが……悲しいかな、今はデュエルの真っ最中。カードの精霊であるプリメラは──いや、カードの精霊であるからこそ、デュエルに縛られているプリメラはディマクに敵意を向ける以上のことはできないのだ。

 

「そして俺はプリメラの効果を発動! デッキからスタンドアップ・センチュリオンを手札に加え……そのまま発動!」

「ほう……自ら地縛神降臨の場を整えるとは、見どころがあるな小僧」

「言ってな! 俺はスタンドアップ・センチュリオンの効果! こいつは発動ターン限定だが、手札1枚をコストにデッキからセンチュリオンを永続罠としてフィールドに呼び出せる! 俺が呼び出すのは従騎士トゥルーデアだ!」

 

 フィールドに現れる半透明のトゥルーデアを見て、俺は精霊界に龍可のサポートとして送り込んだ彼女について考える。精霊界の方は、一体どうなっているのだろうか。無事だといいんだけど──いや、今はデュエル中なんだからこちらに集中せねば。

 

「永続罠として扱われている、トゥルーデアの効果発動! 魔法&罠ゾーンにいるトゥルーデアを、フィールドに呼び出すぜ!」

 

 従騎士トゥルーデア ATK/1000 DEF/2000

 

「続けてトゥルーデア第二の効果! トゥルーデア自身と、デッキの重騎兵エメトⅥを魔法&罠ゾーンに永続罠として置く! そして永続罠扱いのエメトⅥも、自身の効果によりフィールドに出撃できる!」

 

 重騎兵エメトⅥ ATK/2000 DEF/3000

 

「次から次へと忙しない……。無駄な抵抗はやめ、運命を受け入れよ。貴様の結末はすでに決まっている」

「ああそうだな、結末は決まってるな……俺の勝利という結末で! 俺はレベル8のエメトⅥに、レベル4のプリメラをチューニング! シンクロ召喚──その輝きで闇を断ち切れ、騎士皇レガーティア!」

 

 騎士皇レガーティア ATK/3500 DEF/2000

 

「レガーティアが来たぁ! ユージの勝ちだ!」

「いや……確かに騎士皇レガーティアは極めて強力なシンクロモンスター。だが、それだけで勝てるほどダークシグナーは甘くない……。油断するな、ユージ!」

 

 レガーティアの降臨を無邪気に喜ぶ龍亞を、遊星が窘める。まあ確かに、これで決められるって状況でもないしな。返しのターンにマジシャンズ・エイプされると、逆にこっちがピンチだし。でもまあ、対策札があるから出したんだけど。

 そういえば遊星は気付いて無さげだが、あの迫真の叫びから君付けが取れてるな。まあ個人的には嬉しいから黙っとくけど。

 

「攻撃力3500だと……!」

「レガーティアの力はそれだけじゃないぜ! レガーティアは特殊召喚に成功したとき、デッキからカードを1枚ドローし、その後相手フィールド上の最も攻撃力の高いモンスターを破壊する!」

「何っ!?」

 

 レガーティアの照射したビームに飲まれ、グリーン・バブーンが一瞬で蒸発する。ぐへへ……せっかく出てきたってのに、あっさりと除去しちゃって悪いなあ。でも俺は優しいからよ……お前のご主人様も、すぐに同じところに送ってやるぜ!

 

「おのれ……!」

「バトルだ! 俺は灼銀の機竜で、猿魔王ゼーマンを攻撃!」

 

 灼銀の機竜 ATK/2700 VS 猿魔王ゼーマン ATK/2500

 

 灼銀の機竜の各所に備え付けられた砲台が一斉に火を吹き、猿魔王ゼーマンに牙を向く。猿魔王ゼーマンはその火砲の嵐を前に、呆気なく散る……なんていうことはなく。

 

「猿魔王ゼーマンは手札かフィールドのモンスターを墓地に送る事で、相手の攻撃を無効にできる! 私は怒れる類人猿を墓地に送り、灼銀の機竜の攻撃を無効に!」

 

 猿魔王ゼーマンはバリアのようなものを張り、襲い来る砲弾やミサイルの悉くを防ぎ止める。まあここまでは予想通りだ。何せ、レガーティア(俺のエース)猿魔王ゼーマン(相手のエース)を葬るために、この順番で攻撃したんだからな。

 

「何とかかわしたか。だがそのコスト、いつまで払えるかな? 俺はレガーティアで猿魔王ゼーマンを攻撃だ!」

「くっ……!」

 

 苦々しい表情から察するに、手札のカードはモンスターではない……あるいは、捨てたくない重要なモンスターらしい。俺からのGOサインを受け、殺る気マンマンのレガーティアが肩当てからぶっといビームランス(魔力槍)を形成し、猿魔王ゼーマンへとブースターを吹かして突撃するのだが──。

 

「すまぬ、ゼーマンよ! 私は罠カード、神事の獣葬を発動! 我がフィールドの猿魔王ゼーマンを破壊して、カードを2枚ドローする!」

 

 レガーティアの魔力槍が、猿魔王ゼーマンをぶち抜く前に。猿魔王ゼーマンは、ディマクの発動したカードの効果によって破壊された。

 ディマクのカードで破壊される事に、嫌がる様子や取り乱す様子を見せる事なく。静かに目を閉じ散っていくその姿は、彼らの間にある絆を感じさせるものであった。

 

「そして猿魔王ゼーマンが効果で破壊されたことにより、ライフ1000を支払い、墓地のグリーン・バブーンを守備表示で復活させる!」

 

 森の番人グリーン・バブーン ATK/2600 DEF/1800

 

 ディマク LP2800-1000=1800

 

 そうして散っていった猿魔王ゼーマンに代わってディマクのフィールドに現れたのは、つい先ほどレガーティアに蒸発させられたばかりのグリーン・バブーン。いやはや、まさか全く同じ相手を連続で始末する羽目になるとは、レガーティアを操る中の人(プリメラ)もビックリだろう。

 

「ならばレガーティア、グリーン・バブーンを粉砕しろ!」

 

 騎士皇レガーティア ATK/3500 VS 森の番人グリーン・バブーン DEF/1800

 

 レガーティアは守備表示で防御態勢を取っているグリーン・バブーンを、防御のために構えている棍棒ごと、魔力槍で両断して爆散させる。

 

「ククク……ハハハハ……!」

「何がおかしい?」

 

 しかし自分のフィールドを空にされたというのに、ディマクは戦意を衰えさせるどころか、逆に楽しげな笑い声を上げ出した。

 いったい何故……と言いたいところだが、心当たりがあるんだよなあ。ダークシグナーのあいつが、上機嫌に笑い出すといえば……猿魔王ゼーマンを犠牲にした今のドローで引いたんだろう。地縛神を。

 

「──ッ! 気をつけろ、ユージ! ヤツは地縛神を召喚するつもりだ!」

 

 遊星も俺と同じ結論に至ったらしく、慌てた様子で警告を飛ばしてきた。でもまあそう慌てるなよ遊星。俺の手札には、既に地縛神への回答札があるんだからなフヘヘ……。

 

「俺はカードを2枚セットして、このエンドフェイズ時にレガーティアの効果発動。墓地に存在するプリメラを、魔法&罠ゾーンに呼び戻す。これでターンエンドだ!」

 

「私のターン、ドロー! ククク……まさかここまでやるとはな。だがそれもここまでよ。私の手に地縛神が来た以上、お前はここまでだ……」

「やはり地縛神のカードを……!」

「マジかよこのヤロウ……!」

 

 よっぽど嬉しかったのか、ディマクがドヤ顔で、わざわざ手札にあった地縛神Cusilluのカードを見せつけてくる。それを見て、俺たち四人は一斉に顔を顰めた。なにせ俺の残りライフは1500、地縛神の攻撃を許せば、それで終わりだからだ。

 

「先のターン、グリーン・バブーンを破壊したのは失敗だったな小僧。私は手札から魔法カード、魔獣の懐柔を発動! 自分フィールドにモンスターが存在しないとき、デッキからレベル2以下で名称の異なる獣族モンスターを、3体特殊召喚する!」

 

 素早いモモンガ ATK/1000 DEF/100

 おとぼけオポッサム ATK/800 DEF/600

 コアラッコ ATK/100 DEF/1600

 

「来るか……地縛神! 構えるんだユージ!」

「魂を吸われちまうぞーっ!」

「フ……安心しろ。対戦者である小僧は、地縛神の生贄にはならない。それに……生贄なら充分なほど確保してある!」

 

 ディマクのフィールドに現れた3体のモンスターを見て、遊星と牛尾さんが精霊バリアーを張るように促してくるが、その発言はディマク側から打ち消された。

 

「精霊たちの魂を生贄に、降臨せよ地縛神Cusillu!」

 

 ディマクがカードをディスクにセットするとともに、上空に心臓のようなものが現れ、そこに突如湧き出てきた魂たちが吸い込まれていく。……恐らく、あれが精霊の魂なんだろう。

 そうして魂を吸収しきった心臓は、禍々しい光の柱に飲み込まれ──周囲に衝撃波を撒き散らしながら、地縛神が降臨した。

 

 地縛神Cusillu ATK/2800 DEF/2400

 

「うわあああぁぁ……!?」

「地縛神……ついに現れやがったか!」

「地縛神はこちらのモンスターを無視して、直接攻撃を仕掛けてくる。そして攻撃対象には選択できないし、魔法も罠も受け付けない! 気を付けろユージ!」

 

 あまりにも巨大な地縛神の姿を見た龍亞は怯え、牛尾さんは忌々しげに地縛神を睨みつけ、そして遊星はその特性を、再確認の意味も込めて告げてくれる。

 

「神々の戦いに土足で踏み込んだ、己が愚行を呪うがいい……ダイレクトアタックだ!」

 

 ディマクの出した指示に従い、地縛神Cusilluがその拳を振り上げようとする。そして何もせずこのまま地縛神の攻撃を受けたら、俺のライフはゼロとなる。と、いうわけで。

 

「おおっと待ちな! お前のメインフェイズが終わる前に、俺はこの永続罠、苦紋様の土像を発動させてもらう!」

「なっ……貴様、そのカードは!?」

 

 俺の発動したカードを見て、ディマクがその目を剥く。割とマイナーなカードなんだが、ご存知だったか。だが知っているのならば話は早い!

 

「苦紋様の土像は自身がフィールドにいる時に、魔法&罠ゾーンからモンスターゾーンにカードが特殊召喚されると、フィールドのカード1枚を破壊できる!」

「お、おのれぇぇぇ──」

 

 俺は拳をわなわなと震わせるディマクを見て、地縛神の攻略とこのデュエルの勝利を確信した。苦紋様の土像はフィールドでは効果モンスターとして扱われるので、地縛神の耐性をすり抜けるんだよな。フィールド魔法を割って無力化する手もあるけど。

 グフフ、それにしても相手がドヤ顔で出してきた切り札を、あっさりと除去するこの感覚……た、たまらねえでゲスぅぅぅぅ〜!

 

 さてさて、あとはこのままプリメラの特殊召喚で地縛神を破壊。シンクロ素材兼、緊急用の盾として温存しておいた死霊ゾーマを発動して伏せカードを破壊。そして墓地のエメトⅥの効果で、特殊召喚したばかりのプリメラを魔法&罠ゾーンに移動させ……俺のターンでまた伏せカードを破壊。完璧だ……! ひょーっひょっひょっひょ! このデュエル、ボクの勝ちだぁ〜!

 

「──と、言うとでも思ったか?」

「ひょ?」

「私はライフを1000払い、カウンター罠、盗賊の七つ道具を発動! これで貴様の発動した苦紋様の土像は無効だ!」

 

 ディマク LP1800-1000=800

 

 ひょ〜っ!?!?!?

 お前……お前……! なんて事してくれるんだ……! 人が勝ち確だと舞い上がっているところを……! お、お前には人の心ってもんが無いのかぁぁぁぁ!?

 

「残念だったな小僧。確かに地縛神をも破壊できる罠モンスターの登場には驚かされたが……だがそのような子供騙しの一手など、私には通用しない」

 

 ディマクがしたり顔でそんなことをのたまうが、俺はそれどころじゃねえ。このままじゃ地縛神のダイレクトアタックで、俺のライフはゼロ……。できれば取りたくない手段だったが、仕方ねえ!

 

「俺は速攻魔法、神秘の中華なべを発動! レガーティアをリリースすることで、その攻撃力分のライフを得る!」

 

 雄二 LP1500+3500=5000

 

「何ぃ……!」

 

 一気に回復した俺のライフを見て、ディマクが苛立たしそうにその顔を歪めた。これなら地縛神Cusilluのダイレクトアタックにも一発は耐える上、返しのターンで灼銀の機竜の効果により地縛神Cusilluが破壊されてしまうからだ。

 

 しかし、ここからがお祈りポイント。普通のデュエルなら灼銀の機竜を破壊しに行くところだが、これはダメージが実体化する闇のデュエル。なので闇マリクのように、ディマクが地縛神のリアルダメージによるKO勝ちを狙ってきた場合、俺はそれを気合で耐えきるしかないわけですね。いやKO勝ちってなんだよふざけんじゃねえぞ。

 

「いいぞ! これならば、奴は灼銀の機竜を攻撃して破壊するしかない!」

「え、なんで? 地縛神は攻撃対象にならないんだし、普通にダイレクトアタックを2回狙ってくるんじゃ……」

「地縛神は魔法と罠に対しては無敵だが、モンスター効果までは防げない。灼銀の機竜を放っておいたら、その効果で次のターンにあっさりと破壊されてしまう……だから、奴は灼銀の機竜を攻撃するしかないんだ」

「へぇ~、ナルホドなあ……」

 

 俺の後ろで遊星と龍亞がなぜなに教室を開いて、俺の狙いを説明してくれる。ところで牛尾さん、なんであんたもなるほどなぁーみたいな顔してんすか。

 

「いいだろう……ならばそのチンケな機械の竜から叩き潰してくれるわ! 地縛神Cusilluで灼銀の機竜を攻撃!」

 

 地縛神Cusillu ATK/2800 VS 灼銀の機竜 ATK/2700

 

 勝った! 賭けに勝ったぞぉー! ディマク、貴様がリアリストじゃなくて、デュエリストで助かったよ! 100ポイントのダメージくらいなら、そこまで大したもんじゃ──。

 

「ほげええええーッ!?」

「ユージッ!?」

 

 雄二 LP5000-100=4900

 

 ──そう思っていた時期が俺にもありました。

 地縛神Cusilluのパンチが灼銀の機竜を破壊するのと同時。馬鹿みたいにデカい衝撃波が襲ってきて、俺は無様に吹き飛んでいた。ああ、遊星たち三人が叫んでるよアハハ……。

 

「ぐ、ぐぉぉぉ……! あ、危なかった……これが地縛神か……!」

 

 よろよろと立ち上がりながら、俺は地縛神とダークシグナーの恐ろしさを再確認していた。

 いやいやいや、なんすかこれ。たかが100ダメージとは思えない衝撃なんすけど? 地縛神の攻撃ってダメージ量に関係なく、きちんと回避しなきゃ不味いんすね。勉強になりましたわ。……二度と使うことのねえ知識だがな!

 

「フハハハハ! 今更思い知ったか! だが知ったところでもう遅い……私はカードを1枚伏せてターンエンドだ! そしてこのタイミングで、魔獣の懐柔の効果で呼び出したモンスターは破壊される……」

「待て……その前に俺は永続罠扱いのプリメラの効果を発動だ……! 魔法&罠ゾーンにいるプリメラを、モンスターゾーンに呼び戻す……!」

 

 重騎士プリメラ ATK/1600 DEF/1600 チューナー

 

 ハイテンションなディマクがターンエンドを告げようとしていたので、俺は慌ててプリメラの効果を発動した。地縛神の攻撃を受けた俺に対し、プリメラが不安気な表情を向けてくるが……大丈夫だ、問題ない。お前が守ってくれたおかげで、俺はまだまだ戦える。

 

「そしてプリメラの更なる効果……! その効果により、デッキから騎士の絆(フェイス・オブ・センチュリオン)を手札に加える……」

 

 俺はデッキから1枚だけ飛び出してきた、騎士の絆のカードを引き抜くと、大きく息を吐く。よし、痛みも落ち着いて来たな。

 

「最後に墓地に眠るエメトⅥの効果を発動だ。モンスターゾーンのプリメラを魔法&罠ゾーンに移動させることで、墓地のエメトⅥを復活させる!」

 

 重騎兵エメトⅥ ATK/2000 DEF/3000

 

「壁となるモンスターを用意したところで、地縛神の前では無意味だというのに。その程度の事もわからんとはな」

 

 ダメージのせいで危うく間に合わなくなるところだったが、ギリギリのところでプリメラのサーチ効果とエメトⅥの復活効果を使うことができた。派手に吹き飛びこそしたものの、プリメラの加護のおかげでダメージは少なく済んだ。結果的に見れば、地縛神を上手く凌ぎきった形だな。

 ……龍亞は特に赤き竜や精霊の加護がない状態で、しかも子供の体でこれより酷いダメージを受けてたんだよな。真面目に代わっといて良かったかもしれん。

 

「俺のターン、ドロー」

 

 さてさて。地縛神のオカルトパワーは、確かに脅威を超えた脅威だが……俺のデッキは(一応)センチュリオン。例えカードが全種1枚しかなくても、令和最新版のデッキなのだ。ディマクよ、貴様がオカルトパワーなら、こっちはカードパワーだ!

 

「俺は手札からマジック──」

 

 そうして俺がカードをプレイしようとした、その瞬間。俺のすぐ近くに、光の玉が落ちてきた。

 

「今度は何だ! 何が起きた!?」

「いや待て、あれは……?」

 

 疑問の声を上げる俺たちの前で、光が徐々に収まっていき……その中から姿を現したのは。

 

「龍可!?」

 

 遊星が名を呼んだ通り、エンシェント・フェアリー・ドラゴンを救出するために精霊界に向かった、龍可であった。

 

「ユージさん、大変なの! わたしたち、精霊界を侵略していた猿魔王ゼーマンを倒したまでは良かったんだけど、ディマクってダークシグナーを倒さない限り、精霊界を蝕む呪いは解けないみたいで……!」

「ほう……あそこまで制圧した状況に飛び込んでいき、ゼーマンを倒したのか。流石はシグナーの娘だな」

「あなたがゼーマンの主、ディマクね……! 精霊たちを傷つけ、その魂を奪ったあなたを、わたしは絶対に許さない!」

 

 うーむ。龍可の補佐になればと思ってトゥルーデアを派遣したが、あの口ぶりだと原作と大まかな流れはそこまで変わってないっぽい……? いや途中でピンチみたいなシーンが何回かあったような気がするから、そこらへんで役立ってたと思いたいけど……。

 

「ククク……良い威勢だ。そうだシグナーの娘よ。折角の機会だ、お前に面白いモノを見せてやろう……!」

「わたしに……?」

 

 とかなんとか考えてたら、ディマクは碌でもない事を考えついた様子で、心底楽しそうな笑みを浮かべる。

 ……そっかぁ。あの伏せカードの正体、アレだったのかぁ。

 

「私は永続罠、呪縛牢を発動! 召喚条件を無視して、シンクロモンスター1体を私のフィールドに守備表示で特殊召喚する!」

「ああっ……!?」

 

 ディマクがわざわざ見せつけてきたカードを確認して、龍可が悲痛な声を上げる。ディマクお前、カードを相手に見せつけるの本当に好きだな。こんなコテコテの悪役ムーブ、そうそうお目にかかれんぞ。

 

「現れよ我が虜、エンシェント・フェアリー・ドラゴン!」

 

 エンシェント・フェアリー・ドラゴン ATK/2100 DEF/3000

 

「エンシェント・フェアリー……!」

「如何かな? 運命の絆で結ばれたドラゴンと再会できた気分は……!」

「ケッ、趣味の悪い……」

「同感だ。あの男、許すわけにはいかない」

 

 傷つき、牢に捕えられた相棒のドラゴンを見せ付けるという所業に、牛尾さんと遊星もおかんむりだ。

 

「ハハハ、喜んでもらえたようで何よりだよ! この愚かな騎士気取りの小僧を地縛神のいけにえとしたら、次はお前の番だシグナーの娘。覚悟しておけ……!」

「ユージさんお願い、負けないで! 精霊界に残った、トゥルーデアのためにも!」

 

 え、マジで? トゥルーデア一緒に帰って来てねえの? 言われてみれば、確かにあいつなら『褒めて褒めてー!』って感じで、帰ったら真っ先に俺のところに来るはずだな……。そうか、トゥルーデアはまだ精霊界に残ってるのか……。こりゃマジであの地縛神をぶっ倒さねえとな。応えてくれよ、俺のデッキ……!

 

「任せろ! 俺は手札からマジック・プランターを発動! 魔法&罠ゾーンのプリメラを墓地に送り、デッキからカードを2枚ドロー!」

 

 よっしゃ来たああぁ! 最高のカードだ、愛してるぜプリメラ! 愛してるぜ俺のデッキ!

 

「俺は手札から速攻魔法、マグネット・リバースを発動! 墓地から通常召喚出来ない岩石族か機械族モンスターを蘇らせる! 俺が蘇らせるのは当然、レガーティアだ!」

「何だと……!」

 

 騎士皇レガーティア ATK/3500 DEF/2000

 

 大地を突き破り、冥界からレガーティアが帰還する。ダグナー決戦仕様でチューナーを多数投入したとはいえ、俺のデッキはレガーティアをひたすら使いまわすのが基本形だからな。蘇生カードや帰還カードは、多めに入れてあるのよ!

 

「この瞬間、レガーティアの効果が発動! 2回目だからわかってるよな? デッキからカードを1枚ドローし、その後相手フィールド上の最も攻撃力の高いモンスターを破壊する! 破壊されるのは当然……!」

 

 ディマクのフィールドには、地縛神Cusilluが一体いるのみ。そして地縛神は魔法と罠には耐性があるが、モンスター効果には一切耐性が無い。前のターンで遊星が説明した通りだな!

 

「ば、馬鹿な……! こんな……こんな小僧に……!?」

「地縛神を破壊しろ、レガーティア!」

 

 レガーティアが機体前面に展開した巨大な魔法陣より、渾身の魔力砲撃が放たれる。どうやら地縛神が相手ということで、プリメラも全力全開らしい。

 そうして放たれた極太の光線は、地縛神Cusilluの胴体をぶち抜いて大穴を開け──精霊たちの魂を吸い上げて復活した邪神は、呆気なく爆散した。……とはいえ、まだディマクのライフが残っているためか、地縛神が取り込んだ精霊たちの魂は解放されないようだが。

 

「地縛神が……馬鹿な……」

「落ち込んでいるとこ悪いが、まだ俺のメインフェイズは続いているぜ? 俺は永続罠、死霊ゾーマを発動。コイツは発動後、俺のフィールドに召喚される罠モンスターさ。来い、死霊ゾーマ!」

 

 死霊ゾーマ ATK/1800 DEF/500

 

「そしてクレボンスを召喚し……俺はレベル4の死霊ゾーマに、レベル2のクレボンスをチューニング! シンクロ召喚──出でよ、ゴヨウ・ガーディアン!」

 

 ゴヨウ・ガーディアン ATK/2800 DEF/2000

 

「アレはセキュリティのカード!? 何故ユージがあのシンクロモンスターを……」

「俺が貸したんだよ。アイツ、プリメラの嬢ちゃんがガチ嫉妬するせいで、モンスターカードやシンクロモンスターが全然足りねえって言うからさ」

「なるほど……デッキとの絆を深めすぎたが故の弊害か……」

「そういうもんかねぇ……?」

 

 遊星がゴヨウ・ガーディアンを見て驚いてら。まあ、ある意味因縁の相手だしな。

 さて、なんでこんな場面でわざわざゴヨウを召喚したのかといえば、もちろんゴヨウするためだ。ディマクが調子ぶっこいて呪縛牢を発動してくれたおかげで、獲物(救出対象)が目の前にいるしな。

 

「重騎兵エメトⅥを攻撃表示に変更し……バトル! 俺はゴヨウ・ガーディアンでエンシェント・フェアリー・ドラゴンに攻撃だ! ゴヨウ・ラリアット!」

 

 ゴヨウ・ガーディアン ATK/2800 VS エンシェント・フェアリー・ドラゴン DEF/3000

 

「なんだと……! 守備力3000のエンシェント・フェアリー・ドラゴンに、攻撃力2800のゴヨウ・ガーディアンで攻撃を行うのか!?」

 

 ゴヨウ・ガーディアンの攻撃力は、エンシェント・フェアリー・ドラゴンの守備力を下回っている。だというのに攻撃を指示した俺を見て、今度はディマクが驚愕の声を上げる。

 

「俺は墓地からスキル・サクセサーの効果を発動! ゴヨウ・ガーディアンの攻撃力を800アップする!」

「馬鹿な、いつの間に墓地に──そうか、手札断殺の時か!?」

 

 ゴヨウ・ガーディアン ATK/2800→3600 VS エンシェント・フェアリー・ドラゴン DEF/3000

 

 エンシェント・フェアリー・ドラゴンを捕らえている牢獄を、ゴヨウ・ガーディアンの投げた十手が打ち砕く。ソリッドビジョンさんも気を利かせているのか、エンシェント・フェアリー・ドラゴン本体には当てない軌道の、素晴らしい投擲だ。

 

「そしてこの瞬間、ゴヨウ・ガーディアンの効果! 戦闘で破壊した相手モンスターを、自分フィールドに守備表示で特殊召喚する! エンシェント・フェアリー・ドラゴンは頂いていくぞ!」

 

 ゴヨウ・ガーディアンの紐付き十手に絡め取られ、牢獄から解き放たれたエンシェント・フェアリー・ドラゴンが俺のフィールドへと特殊召喚される。蘇生制限? そんなもの、この世界(ウチ)にはないよ……。

 

「ナイスだぜユージ!」

「エンシェント・フェアリー・ドラゴン……! よかった……!」

 

 呪縛牢から解放されたエンシェント・フェアリー・ドラゴンを見て、龍亞と龍可が喜びを露わにする。遊星も満足げな顔して頷いているし、大成功だな。

 

「何故だ、こんな筈では……! シグナーでもなんでもない、ただの小僧なんぞに……!」

「……確かにユージはシグナーではない。だが己のデッキを、カードを信じる心を持つ、一人前のデュエリストだ。お前は、ユージを舐めすぎていたんだ」

 

 汗をダラダラと流しながら混乱するディマクに、遊星が静かに、しかし力強い言葉で語りかける。いやディマクへの精神攻撃って面もあるだろうが、遊星に一人前とか言われると嬉しいな。

 

「舐めすぎていた……か。フハハ……」

「そうだ。お前は目の前にいるユージではなく、龍可の方ばかり気にしてデュエルしていた。それが貴様の敗因だ、ダークシグナー!」

 

 力なく項垂れるディマクに対し、トドメとばかりに遊星がビシッと指を突き付ける。

 さて、もう攻撃を再開しても良さげかな? レガーティアとエメトⅥが『待ちきれないよ! 早くあいつをぶっ飛ばさせてくれ!』てな感じでウズウズしてるし。

 

「俺はエメトⅥとレガーティアで、ダイレクトアタック! 精霊たちの魂を弄びし者よ、その怒りを受けるがいい!」

 

 攻撃解禁を受けたエメトⅥとレガーティアの2機が、ディマクへと全力で襲いかかった。まずエメトⅥが全力の突進(轢き逃げアタック)でディマクを上空へと跳ね飛ばし──宙を舞うディマクを、レガーティアが魔力槍でぶった斬る。

 

「ぐわああぁぁぁぁぁーッ!」

 

 ディマク LP800-2000-3500=0

 

 ライフがゼロになるのと同じくして、グシャァ……という感じで、ディマクが頭から地面へと墜落した。

 お前ら容赦ないな。アレ死ぬんじゃねえの? ……闇のデュエルの敗者だし、どうせすぐ消滅するから平気だって? そっかー。

 

「見て、精霊たちの魂が……!」

「地縛神から解放されたのか……!」

 

 とかなんとかプリメラたちとやり取りしていると、炎の地上絵が消えていくのと同時に、地縛神に吸収されていた魂が一気に解放された。大量の魂が宙を舞う姿はなんだか幻想的……いや普通にホラーだよ。

 いやあそれにしても、あんなに吸収されてたってのもそうだが、そもそもあんなにもたくさんの精霊がいるってことに驚きだ。やはり同一のカードでも複数の精霊がいるんだろうな。ブラック・マジシャンとパンドラマジシャンみたいに。

 

 ──あ、おかえりトゥルーデア。まあお前なら余裕だろと思ってたけど……どうだった? なになに、意外とキツかった? ゼーマン配下の猿軍団相手に八面六臂の大活躍して、ゼーマンとも高度な知略戦を? ほーん。でもゼーマンってけっこう抜けてる奴だったような──熱っ! いや疑ってませんですわよオホホ。はい、トゥルーデアは賢く強い! はい、トゥルーデア愛してる!

 

「私が……こんなところで……負けるとは……」

「うわあぁぁ……!?」

 

 帰還したトゥルーデアと話していたら、なんか全身から闇の粒子? っぽいものをパラパラと落としながら、ディマクが俺の方へとフラフラと歩み寄ってきていた。まるでゾンビのようなその仕草に、龍亞がガチビビりしている。

 

「ルドガー様……お赦しを……この役に立たない、ディマクを……!」

 

 全身が崩れかけていて、もう消滅直前だというのに。俺や世界への恨み言を言うのではなく、ルドガーに対する謝罪の言葉を述べ続ける姿は、なんかこう……物悲しいものを感じるな。さすがの俺でも、死体蹴りをする気にはなれないほどだ。

 

「ダークシグナーに……栄光あれ……!」

「……よっと」

 

 最後の力を振り絞り、よたよたと倒れかかってくるディマクを、俺はギリギリまで引きつけてから、軽く飛び退いて躱す。別にもっと大きく避けてもよかったんだが、それだとディマクがなんか可哀想だしな。

 そうして最後の悪あがきを俺に回避されたディマクは、地面に向かってダイブするのだが……その体は地面に転がる前に塵となって消滅してしまった。

 

「あ……」

「……」

 

 

 ディマクが崩れ、消え去った後の地面を、俺たちはしばらくの間、黙って見つめていた。

 相手は世界を滅ぼそうとして、こちらの命を狙ってきていたダークシグナー。だがそれでも、こんな終わり方を見せられると……ねえ。それに勝ったからよかったものの、負けたら俺が()()なっていたのか……。

 

 少し湿っぽい雰囲気になった俺たちだったが、その後実体化したエンシェント・フェアリー・ドラゴンが感謝の言葉を述べたことで──牛尾さんは顔を引き攣らせていたが──ムードメーカーたる龍亞が本来の調子に復帰。俺たちの雰囲気も一気に明るいものとなり……俺と龍亞と龍可は牛尾さんの運転する車に乗って、遊星と共に鬼柳がいるであろう巨人の塔へ向かうのだった。

 

「あれは……シャチの地上絵!?」

 

 まあ、その前にいっぱい寄り道挟むんだけどな!

 俺はサテライト上空に浮かんだ、シャチの地上絵を指差す龍可を見ながら。まだ見ぬ鬼柳に向けて、とりあえず祈りを捧げておくのだった。




誤字脱字報告に、ここ好き感想評価、ありがとうございます。励みになります!この場でまとめて感謝を…
VSディマク、気が付いたら異様に長くなってしまいました。この話だけ2万字で飛びぬけてる…
前後編で分けようかとも思ったんですが、それだとテンポ悪くなるかなーなと思ったので、まあ、行っちゃえーと
闇のデュエルでディマクを倒したことでシグナー組の好感度がぐーんと上がった! エンシェントフェアリーをゴヨウしたことで龍亞龍可の好感度がぐぐーんと上がった!


新生デッキ:闇のデュエル限定の強化形態。プリメラたちも闇のデュエルに縛りプレイを課すほど鬼じゃなかった。カード持ってない?知ら管。あと普段の浮気判定厳しくしてくから(アポピス君人型判定アウト)

牛尾さんへの頼み事:セキュリティの保管してるカード使わせて♡→しょうがねえなあ♡

闇の力VS権力:権力には…勝てなかったよ…

龍可の精霊界冒険記:本作のトゥルーデアは脳筋です


ちなみにダグナー編はこれでほぼ終わりです。だって後は割り込める隙が無いのでほぼ原作通りだし…(超官戦もDホイール持ってないので参戦不可)
変化部分は復活のおじさん関連くらいでしょうか
プリメラ&トゥルーデアがオカルト的にも物理的にも強いので、遊星と御影さんが地下で水攻めに!→(無言の鉄網切断)やら洗脳→洗脳解除!(この間0.01秒)→脳破壊の恨み!みたいなシーンがあったりなかったり
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