ここは千葉県習志野。ここには本来の世界にはなかった学園があった。
「総員規律!学園長に敬礼!!」
『『『『おはようございます!!』』』』
「うむ。おはよう」
ここは知波単学園。知識の波を単身超えられるような生徒を育成する学園である。
…とは言っているがヒーロー全盛期のこの時代では時代遅れというレッテルを張られておりむしろ問題しかないと馬鹿にされている学校でもある。
断固としてヒーロー科の創設を認めず旧帝国陸軍のような規律を重視し、上下関係も厳しい。
しかもこのご時世で大規模な学校にも関わらずヒーロー科の創設を決して認めずにいたのでこの影響で千葉県は毎年ヒーロー志望の子供数が最下位に位置していると県知事から苦情が来るほどである。
とはいえその心構えはかつての日本人の本質を最も色濃く残していると言われ、一部の国民からの信頼が厚い。
学校の構成としては男子と女子に分けられているものの基本的に共学体制である。とはいえ現在の生徒会は女性中心である。
さらに言えばこの学校は陸と海に学業の範囲が分かれており、その関係で有事の際以外では仲が悪いのだ。まぁ有事の際には何とかすることで合意しているが…。
おまけに入学試験の際に優遇されるのは個性を持っていない無個性者であるのも他の地域から煙たがられている要因となっている。
なぜこのような学校が存在しているのか?
そもそもこのヒーロー社会では世界各国ともに軍隊は解体されるかヘリや救助部隊以外は解隊されている。
しかしそんな状況を憂う名士がいた。
『このような堕落し、ヒーローという人助けを職にした愚か者共に頼り切っていてはいずれ体制は破綻し、日本は崩壊してしまうだろう』
これを提言したのは西家当主だった西 壮一郎である。
彼は右翼活動家としても知られていたが愛国者でもあった。ゆえに準軍事組織ともいえる自衛隊がほぼ解体され、警察も弱体化してしまうヒーロー体制には反対の立場を取って千葉県内でも同志を集め活動していたが結局、ヒーロー体制は確立されてしまった。
そこでせめてもの抵抗としてこの知波単学園の創設を推進し、実現させたのだ。
とはいえ政府首脳部は新たなヴィラン育成所であると一方的に断じて教師の派遣を一切行わなかった。
しかしこの知波単学園では寮と学ぶ場所が男女わかれているものの超常黎明期に千葉に拠点を移してAFOの傘下だった政治家による圧力に屈した政府の解隊命令を無視し、最近まで活動していた陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊の特殊作戦群・基地警備隊・警備隊(海自)・機甲科・空挺団等の元隊員による教練を受ける為にそんじょそこらのヒーロー学校よりも心身共に磨き上げられ軍人と遜色ない実力を持って卒業してくるのだ。
人員不足に嘆いている警察上層部としては知波単学園をつぶしたくはない。
なので実質見逃されているのだ。
これは転生者でもあり、愛国者でもあるある少女の物語でもある。
「西隊長!おはようございます!」
『『『『『おはようございます!!!』』』』』
「ああ。おはよう!」
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