狼になったけどキヴォトスでも好きに生きたい 作:ララン
ブルーアーカイブ。
透き通るような世界観で送る青春RPG。俺の知る情報、以上。
…いや、流石にもう少し知ってる。女の子が銃で戦う学園モノだったよな、確か。
…俺のブルアカ知識はツイッターの二次創作くらいだから…。
いやそれはいい。仮に俺がブルーアーカイブの世界に転生してたとしても、俺にゲーム知識が無い以上ここがブルアカの世界なのか、頭に輪っかのある銃を持った少女がいるただの異世界なのかは判断つかない。ただの異世界ってなんだよ。
いや、ここが獣人とファンタジーな女の子がいるだけの地球って可能性もあるだろ。月が3つなんてことが無ければ………月は見えないけど空になんか円環が浮かんでる。空なんかわざわざ注意して見ようとしなかったから気付かなかったよ…。
まあ、結局何が言いたいかっていうと……推定銃社会な異世界に裸一貫で投げ出されました!見た目は怪物です!速やかに対策を講じなければ俺の命がヤバい!
とりあえず何か姿を隠せるもの……フードとかで顔を隠せるものがあればいいな。
そう思って資源採集を目的に歩くこと数分、目当てのものは割りとあっさり見つかった。いやしかしあれは…まあ背に腹には変えられないか…。
俺が見つけたのはフルフェイスヘルメットだった。
確かにこれなら顔を隠せる。隠せるが、顔にフルフェイスヘルメットを装着した毛むくじゃらの人型なんて見かけたら俺なら速攻で逃げるね。絵面が変態すぎる。
……いや、この状況で威嚇になるならアリか?
まあとにかく装着して…装着…できるか?俺の顔、狼だぞ?鼻とか引っ掛かりそうだな。無理矢理押し込んで…おっいけた。なんか俺の骨、以外と柔らかい。柔軟性がある感じだ。
そういえば検証とかしてなかったけど、この狼ボディー怪物といって差し支えない形してるんだよな。人間よりもずっと身体能力が高いかもしれない。
そう考えると少しワクワクしてきた。今の自分がどの程度動けるのか試してみたくなってくる。
とりあえずジャンプしてみる。うわ、軽く2mは跳んだ!
確か垂直跳び世界記録が127cmとかじゃなかったっけ。もうこの時点で人間の限界を軽く越えている。
続いて自分の手についている鋭い爪を見た。これをコンクリの壁に振るうと…壁に四条の爪痕が刻まれた。俺の爪には一切のダメージがない。お、俺TUEEEE !!!
でも銃弾を防ぐほどの防御力があるかはわからない。流石に検証もできないしね。それに銃を持った少女達が銀の弾的なものを標準装備していないとも限らない。俺みたいなのはこの世界に普通にいて、彼女たちはそれを殺すハンター的な存在かもしれない。
……うん。人通りのの少ないところで転生(?)してて良かった〜。
あ、この爪痕誰かに見つかったらヤバいかも。討伐依頼的な意味で。隠蔽せねば、でもどうやって…。仕方ない。爪で壁を抉って、なんか劣化した風にしておいた。
とにかく俺の当面の目標は立った。
姿を見られないよう隠密すること。生きるのに必要な物資を集めること。この世界について知ること。
まあ優先順位はこんな感じか。
それじゃあ狼くんの生存計画、行ってみよう。