紺碧の蜃気楼   作:敦賀奈多

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はいさ、3話ですよ~
お楽しみください。


第3話:霧の脅威

~太平洋北東部 ミッドウェー島近海~

黒色の船体に白く輝く艦隊が居た

大戦艦トサを旗艦とした艦隊である。

 

トサ「そうか、ハクイはアメリカの艦隊を葬ったか」

 

レイカク「はい、その様な報告がありました。」

 

トサ「分かった、ならば我々も本格的に動くと

するか。艦隊、攻撃始め!」

 

大戦艦トサ及び海域強襲制圧艦レイカクを

主軸とした中部太平洋第7艦隊はミッドウェー島

への、猛烈な艦砲射撃を開始した。

 

~日本国 海軍軍令部~

高野「我々の戦果とアメリカの被害が合致しない?」

 

士官A「はっ!我々が沈めてる以上にアメリカの

艦隊の被害が大きいようです。」

 

士官B「敵が減るのは我々としてもありがたいが

問題はアメリカの艦隊を沈めてる奴が敵か味方か

分からないところだ。」

 

高野「とりあえず、情報を集めろ。」

 

士官A&B「「はっ!」」

 

日本側でも合衆国国防総省と同じく事態の解明に

躍起になっているもののアメリカ側に比べて

冷静な様子だ。

 

~太平洋西部 フィリピン近海~

メンタルモデルをもつ2隻の

霧の重巡姉妹が哨戒を行っていた。

 

トヨニ「ここの海域は特に何もなさそうだな。」

 

アソ「でも、油断は出来ませんよ?トヨニ姉さん。

姉さん、4時の方向に艦影を補足しましたよ。」

 

トヨニ「はぁ~、面倒臭いが……

仕方ないから制圧するぞ」

 

アソ「元々そういう予定だったのでは?」

 

トヨニ「うっせぇ。ほら、戦闘配備だ。アソ」

 

アソ「了解。」

 

この時補足した艦隊は重巡5隻、軽巡1隻、駆逐2隻

の日本海軍第8艦隊であった。

 

観測手A「12時の方向に艦影2つ見ゆ!

艦種識別、重巡洋艦」

 

三川「この海域に展開している艦隊は我々だけだ

十中八九、あれは敵だろうな。」

 

艦長「ですが、艦形状は我が国の重巡洋艦に

類似していますね。我々が知らない新鋭艦では?」

 

三川「新鋭艦配備の報告は受けてないし

軍令部からも、なんの情報も来てない。ならば

あれは、敵だ。」

 

観測手A「前方の艦、面舵で砲門をこちらに指向中!」

 

三川「どうやら、敵は血気盛んなようだな。

各艦に下令!戦闘配備!」

 

通信士A「はっ!」

 

ーーカクカン、セントウハイビー

 

アソ「敵艦隊、舵を切っている様子です。

どうやら、戦闘態勢に移行した様子ですよ。」

 

トヨニ「関係ねぇ!クラインフィールド展開」

 

アソ「砲撃開始!各砲自由射撃!」

 

こうして霧の重巡洋艦2隻と日本海軍第8艦隊

との火蓋は切って落とされた。

 

観測手B「敵艦発砲!まもなく着弾!」

 

三川「両舷後進一杯!急げ!」

 

航海長「両舷後進一杯!急げ!」

 

トヨニとアソの砲撃は旗艦鳥海に命中することは

なかったものの、軽巡天龍及び重巡古鷹に命中した

 

観測手B「重巡古鷹及び軽巡天龍、轟沈!」

 

水兵「なんて火力だ、たった数発の砲弾で巡洋艦が…」

 

三川「狼狽えるな!総員反撃!」

 

砲術長「了解、砲撃開始!」

 

トヨニ「おっ!良いじゃねぇか。

少しは根性あるやつがいるようだな。

最大戦速、突っ込!」

 

アソ「ちょっ!トヨニ姉さん!」

 

トヨニが速力を最大戦速の約90ktまで上げて

敵艦隊に突っ込んでいく。

 

観測手A「敵重巡1隻、速力を上げて

突っ込んできます!は、速い!」

 

トヨニ「ふっ!全砲門自由砲撃!」

 

三川「なんという、速さだ!」

 

アソ「はぁ~、トヨニ姉さん…」

 

重巡トヨニの予想外の行動にアソは頭を悩ませ

日本海軍第8艦隊は混乱するが、そこは

司令官 三川軍一中将の号令の元、果敢に

反撃をするが。その反撃も虚しく、第8艦隊は

旗艦鳥海と重巡青葉のみが残った。

 

トヨニ「チッ!そろそろ、潮時だな。

おい!アソ、撤退だ。」

 

アソ「その様ですね。分かりました。

それと、トヨニ姉さん。帰ったらお説教です。」

 

トヨニ「はいはい、分かりましたよ~だ。」

 

鳥海観測手A「敵艦、反転して撤退していく様です!」

 

鳥海艦長「司令官、追撃しましょう!このまま

逃げては、沈んでいった仲間に顔向け出来ません!」

 

三川「いや、撤退するぞ。今の我々では

あの重巡2隻には歯が立たない」

 

鳥海艦長「しかし!」

 

三川「撤退だ!これは指揮官命令だ!

我々は生きて帰り。再びあの艦と相まみえた

時に仇を打たねばならんからな。」

 

鳥海艦長「はっ!」

 

こうして霧と日本海軍の初の戦闘は終わりを迎え

霧側に損傷はなく、対する日本海軍は

重巡3隻、軽巡2隻、駆逐艦1隻を失う損害を受けた。

 

~日本国 海軍軍令部~

場所は変わって日本海軍軍令部では

第8艦隊の壊滅を聞いて情報の整理を行っていた

 

高野「なに!第8艦隊が壊滅だと!?」

 

軍令部次長「はっ!第8艦隊司令官の三川軍一中将

に話を聞いた所、薄黒い船体に所々黒色に光る

2隻の重巡洋艦に艦隊の大部分を持ってかれた様です。」

 

士官A「報告書によると、敵艦の内の1隻は

驚くべき速力で艦隊に突っ込んできたという。

目算でも50kt以上は出てたと書いてある。」

 

士官B「50kt以上だと!馬鹿な、そんな速力を

出せる重巡洋艦など聞いたことがないぞ。

アメリカの新兵器でしょうか?」

 

士官C「いや…報告書によると、その艦影は

我が国の妙高型に類似しているとか。」

 

士官D「アメリカの偽装工作でしょうか?」

 

士官B「いや、聞くところによると。

アメリカの太平洋艦隊も船体が白く所々

桃色に光る艦隊に沈められたと、情報部の

士官が報告していた。」

 

士官A「では、全く新しい勢力という事になるが…」

 

高野「新勢力の線で調査する様にしろ。

あと、海軍全体に船体が光る艦に接敵しても

こちらから手を出すことは避けるように下令しろ」

 

士官一同「「「「「はっ!」」」」」

 

軍令部内で行われた会議では結局、相手の正体は

掴めず、とりあえずの対処として日本側から

手を出さないように命令するのだった。

 

~日本国近海~

日本国近海、その海底には

中部太平洋艦隊旗艦艦隊直属潜水艦戦隊に所属する

潜水艦、伊409が回遊しているのだった。

 

伊409「ん?ソナーに感あり。なんか居る?

この反応は…水上艦じゃなくて、潜水艦?それも

艦隊を組んで行動している…?

まぁ、とりあえず仕事をするとしますか。」

 

この時、伊409が感知した潜水艦の反応は日本国が

秘匿している、潜水艦艦隊である。紺碧の艦隊

であった。そして、伊409は紺碧の艦隊の追尾を

開始した。




どうでしたか?楽しめましたか?
ちなみに、スルガの艦隊の伊号潜水艦は
他の400、401、402と違って感情は豊です。
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