年齢詐欺じゃなくて本当に子供なエルフが魔法を極めるのは間違っているだろうか 作:ぺんたこん
今進んでいる物語はダンまち本編の3年前です。
『黄昏の館』
「ほいっ、これがルフィたんの更新したステイタスなー」
ルフィリア・リヨス・アールヴ
Lv.1
力 :F 368→385
耐久:G 221→229
器用:E 473→499
敏捷:E 415→433
魔力:B 762→819
《魔法》
【アルコイリス】
・攻撃、防御、回復魔法
・詠唱連結
・第一階位〈スターレイン〉
【焼き尽くせ 撃滅の星】
・第二階位〈アルブ・ルミナ〉
【今は届かぬ過去の
・第三階位〈◼️◼️◼️▪◼️◼️◼️◼️〉
【不明】
《スキル》
【
・『魔力』ステイタスの常時限界解除
・魔法効果増幅
・魔法射程拡大
・精神力の自動回復(回復量はLvに依存)
【
・
・発動中精神力の限界解除及び永続回復
・発動中獲得経験値の超強化
・発動中『毒』『麻痺』『機能障害』を初めとした複数の『状態異常』の併発
・発動後精神力の全消費
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
ロキは冒険者となって1ヶ月ではありえないようなステイタスを見て溜息をついた。
「ルフィたん
「・・・・・・・・・・・・」
「はぁーー・・・」
「でっ、でもまだ10回ぐらいしか使ってないですよ!」
「10回って!ダンジョンに潜った2回に1回は使ってんのかいな」
ロキは、自身の想像の上を行き過ぎるルフィリアに驚愕を隠せずにいた。「(っていうか、いくらスキル発動時に得られるっちゅう
「コレはリヴェリアに報告かなー」
「ッッ!!!!????」
「ルフィたんも、まだまだ使う気みたいやし・・・」
「・・・・・・・・・」
「(否定せぇへんのかい!)」
「ッ!じゃぁ、使う頻度を減らすので、どうか
「・・・ほう」「あっ、」
「それは誰のことを言っているのか、詳しく聞かせてもらおうか」
「いや、そのー・・・」
ちょうどリヴェリアが部屋に入ってきたタイミングで、懺悔室と呼ばれる部屋で、団員の悩みを聞くときにシスターとして名乗っている名前を口にしてしまい
リヴェリアにとっての特大の地雷を踏み抜いたルフィリアが何とか誤魔化そうと必死に頭を働かせるものの、何も思いつかずにいるとーー
「───終末の前触れよ─」
「!!!!!!?????」
「ちょっ、ここでそれはあかんて!」
それに巻き込まれたくないロキが必死に止めようとするも、重病患者が勝手に抜け出し、ダンジョンに行った時の
「───焼き尽くせ 撃滅の星 」
何を言っても無駄だと悟ったルフィリアも、逃走しながらも同じく魔法の詠唱を始める──
「今は届かぬ過去の
それも、どこかの
そしてーー
「──吹雪け三度の厳冬--我が名はアールヴ!」
「─────悔恨し証明せよ 集え 星華の星々」
2人の詠唱が完成するタイミングでルフィリアは、近くにあった窓を開け、そこから飛び出す。
そして、リヴェリアの魔法がとんでくるよりも早く、ルフィリアは己の魔法ー【アルコイリス】の第二階位アルブ・ルミナにより、青く輝く星を生み出し、それを足場に空中を駆けていく。
リヴェリアは、その空中移動しながらどんどんと遠ざかっていくルフィリアの後ろ姿を呆然と見つめていた。
「(・・・こんなタイミングでつかう
ーー閑話休題ーー
「今日は午後から何をするんですか」
リヴェリアによるスパルタお勉強会を終えて、ホームの中を歩きながらルフィリアがリヴェリアに尋ねた。
「ルフィリア、今日からお前にはパーティーを組んでもらう」
「!!」
冒険者となってから1ヶ月、ソロかリヴェリアの同伴で潜ってきたため、ルフィリアは未だパーティーを組んでダンジョンに潜ったことがない。
「なんでですか?」
ルフィリアが「(他の団員がいるとなるとあのスキルが使えなくなるから嫌だなぁ)」と考えながら聞くと、
「お前が使うなと言っていたスキルを10回も使っていると聞いたからな」
「スミマセン」
その言葉を聞き、「(ロキのやつ、チクリやがって)」「(後でロキの秘蔵の酒全部ガレスさんに飲ませてやる!)」
と、かなり物騒なことを考えていた。
「後は、お前の後衛魔道士としての実践を積むためだな」
「ってことは、そのパーティーでは僕は後衛専門ってことですか」
「まぁ、そうなるな」
「・・・分かりました、頑張ります」
『ギルド本部』
「まただと、これで何人目だ!」
「今回の
「クソッ」
ダンッ!
ギルド職員の、緊張した声で報告された内容に、ギルドを収めるギルド長であるロイマンは苛立ちを抑えきれず、机に拳を叩きつける。
「(21人だとっ、オラリオの冒険者の半数以上を占める下級冒険者ではなく、Lv2以上の上級冒険者を含むパーティーが、この短期間で5つも全滅するなど有り得んだろうが)」
「それで、原因は突き止められたのか!」
「今回犠牲になったパーティーに生存者がおり、その者の証言により、原因はライガーファングの
「ッ!!」
『強化種』という単語を聞き、ロイマンは胃が痛むのを感じながら報告をしに来たギルド職員にすぐさま指示を飛ばす。
「直ぐに、ロキファミリアに連絡を取れ!討伐を依頼する」
「これ以上犠牲はだせんっ」
「わっ、わかりました」
「急に呼び出すなんてどうしたんだい?」
「急な呼び出しだったのはすまないがこっちも事情が事情だ。とりあえず聞いてくれ」
「・・・分かった」
そう落ち着きなく語るロイマンの目を見て、フィンもただ事では無いと察し、真剣な顔つきとなる。
「─────ということだ・・・。これ以上冒険者達の犠牲を増やす訳にはいかん」
「頼むフィン、ライガーファング強化種討伐の依頼、引き受けてくれないか」
「・・・・・・・」
「報酬なら・・・」
「こんな時に依頼を渋ったりしないさ」
「それに、他人事でもないからね」
フィンの返答にロイマンが安堵の溜息をついているのをよそに、フィンは自身の親指の『疼き』を感じ取る。
「(実際、情報からして討伐自体はそう難しいことでもない。
「ロイマン」
「なんだ?」
「強化種の出現場所は13階層から15階層の間だったな?」
「あぁ、そうだ。それがどうかしたか」
「いや、・・・・・・」
「今日は確かリヴェリアが、ルフィリアに組ませたパーティーの初めての探索の日だと言っていた。潜る階層は────」
そこまで考えてフィンは、焦る様に立ち上がった。
「一時間後に討伐隊を編成し出発する。ギルドでもそのように発表してくれ」
「分かった、感謝する」
一時間後『ギルド』
「おいおい、マジかよ」
「とりあえず今日はダンジョン潜るのやめとくか・・」
ーーーー『緋色のライガーファング』推定
ギルドから、「ライガーファング強化種の中層出現」の情報が全冒険者に伝えられると、ギルドは詳しい情報を求める冒険者で溢れかえっていた。
「うへぇーー、すごいことになってるね」
「まぁ、冒険者にとっては死活問題だからね責められないよ」
「そうだよねぇ」
そんな会話をしながら、ギルドの窓口で椅子に腰かけているエイナは「これからたいへんそうだなぁ」と話す同僚であるミイシャに、
「そういえば、今日じゃなかった?ミイシャの担当冒険者のルフィリア氏が初めてパーティーを組んでダンジョンに潜るの」
「うん、今日の朝出発って言ってたよ」
エイナの疑問に、ミィシャは心配そうな表情を浮かべながらこたえると、ハイエルフであり、自身とも面識のあるルフィリアが巻き込まれている可能性もあると知って、エイナも心配と不安でその綺麗な顔を歪ませていた。
「大丈夫かなぁ・・・」
そう呟くミイシャの心配の声は、ギルドに集まる冒険者達の喧騒に消えていった。
ダンジョン
地上で、そんな騒ぎが起きていることなど露知らず、ルフィリアを含めた6人のパーティーは順調に攻略を進め、早くも14階層に到達していた。
パーティーは、ルフィリアとレフィーヤの二人の魔導士がモンスターの殲滅役として機能していて、未だ休息をとる必要がないほど安定していた。
「ウォーーーーーーーーーー」
「蛮族どもを焼き払えーーーヒュゼレイド・ファラーリカ!」
「グガァァッ!?」「──ッ!」
数百数千にも及ぶ炎の矢を雨のように降らせる、レフィーヤのもつ広域攻撃魔法によりミノタウロスとヘルハウンドの群れを一掃する。
Lv2から逸脱した圧倒的な威力によりモンスターだけではなく迷宮の壁にも傷が着く。
それを見てレフィーヤは、今まで順調に行き過ぎて休息を取っていなかったことを思い出す。
「少し休息を取りましょう」
Lv2の上級冒険者であり、このパーティーのリーダーでもあるレフィーヤの言葉にパーティーメンバー全員が首肯する。
パーティーメンバーがそれぞれ身体を休めている中、ルフィリアは独り思考に耽けっていた。
「(客観的に見ても、魔導士としての立ち回りに問題はなかった)」
「(だけど、
そんな事を考えがら横目で、何故か深呼吸をしているレフィーヤのこと一瞥する。
「(レフィーヤ先輩の魔法はさすがの威力だな・・・)」
ロキからは「馬鹿魔力」と聞いていたルフィリアは、その所以を見せつけられていた。
「(あのLv2とは思えないほどの魔法の威力は何らかのスキルの効果か、それとも・・・)」
「あのぉー今大丈夫ですかルフィリア様」
魔法大好きルフィリアが、レフィーヤの魔法の威力についてあれやこれやと考えていると、その当の本人がルフィリアに話しかけにきていた。
「大丈夫ですよ、何かありましたかレフィーヤ先輩」
「せんっ、先輩はやめてください!レフィーヤでお願いします、ルフィリア様」
「分かりました・・・」
リヴェリアよりも、ハイエルフとして過度に敬われることが苦手なルフィリアはレフィーヤの勢いに少しビビっていた。
「では、僕のこともルフィリアと呼んでください」
「流石にそれはっ、では、ルフィリアさんと呼んでもいいですか!」
「・・・・・・もうそれでいいですよ」
一瞬で疲れてしまったルフィリアは、
「(エルフコワイ・・・)」
ーー閑話休題ーー
「はあぁぁぁぁぁ」
「ガッ・・・」
休息も終えて、ルフィリアとレフィーヤ達は探索を再開していた。
「なんかモンスターが少ない気がするなー」
休息をとり終えて再び探索を始めてから、明らかにモンスターとの遭遇率が下がっていることに、パーティーの前衛を担う一人が
「確かにそうですね・・・慎重に進みましょう」
ビキッ
レフィーヤがパーティー全体に注意を促すと同時に、迷宮の壁に一斉に亀裂が走る。
「「「ッッ!!!!」」」
「総員戦闘準備ッ!」
「(これはっ───
あまりにも大規模な
魔導士であるルフィリアとレフィーヤを囲むように、パーティーの
「グガァァッ!!」「ガルゥゥーーッ」「ギィィーー!」
モンスター見える範囲にいる数でも100体は下らないであろうヘルハウンドやアルミラージ、ミノタウロスといったモンスターの大量発生に、レフィーヤは焦りを隠しながらも全員に指示を飛ばす。
「前衛は時間稼ぎに徹してください!」「ルフィリアさんは回復魔法に専念してくださいっ」
「──私が魔法で焼き払います」
「「「了解!!!」」」
「ガァァァァッーーーーーーー!」
「「「はぁぁーーー!!」」」
「誇り高き戦士よ、森の射手隊よ──」
「焼き尽くせ 撃滅の星───」
ロキファミリアによる、『緋色のライガーファング』討伐隊が地上を出発すると同時に、ダンジョン14階層では、ルフィリアやレフィーヤ達と中層で過去に類を見ない程の大規模な
次回はおふざけなしです(多分)
レフィーヤのレベルが分からなかったので、レフィーヤの入団時期とか色々考えて、まだLv3にはランクアップしてないだろうということにしました。