転生特典は自分が考えた二次創作オリキャラでした。 作:ふかちゃん
多分続かないけど感想、評価お願いします!
低評価もアンチコメも受けいれます!(←!?)
最近どうも気分が晴れない。
別に散々悪いことしか起きないということではないし、誰かに虐められているという訳では無い。
只、この平凡な人生に嫌気がさすことがたまにあるだけである。
自分自身の体質で右足が生まれつき悪く、三日坊主のような精神は自分を自称進学校に行かせた挙句、入学後は没落。一転して金を投げるような大学…通称「Fラン大学」へと進学。第1志望には遠く及ぶことはなかった。
大学では複数人の友達こそ出来てそのうちのふたりのキューピットにこそなれたものの二人の間のトラブルに巻き込まれひとりとは絶縁。
そんな中の1人が教えてくてたとあるアイドルグループに俺はどハマり中。切り抜きやASMR配信を見ては勉強に手をつけないことを見兼ねた親に怒られるというのがルーティーンである。
「変わらなくちゃ」なんて思っているのは日常茶飯事。しかし実際人間そう簡単に変われるなら苦労なんてしないし世界はもう少し良くなってる。
なんも変わらないまま今日も講義が終わりこのままバイトに向かう。
学校からバス停まではまあまあな距離があり、俺はこの道を走ってバスに乗り、そのままバイトに向かう。
スーパーのレジ打ちなんて言う平凡なバイト。
自分の性格が災いしてかやや年寄りな社員方や超がつくほど真面目な後輩から煙たがられつつもここで稼いだ金は軽食や女手一つで俺を育ててくれた母へのプレゼントに変わる。
そんなバスの中でこのどうしようもない俺はもうひとつの趣味に没頭中だ。
「なりきりオープンチャット」
決められた世界観の中で様々な界隈のキャラクターを演じて思い思いな生活を描写するある種のごっこ遊び。
その中でも「仮面ライダー」が好きだが特定のキャラクターを演じ切る自信が皆無な俺は自分で作りだした創作キャラクターを使いほかの奴らと共にこのごっこ遊びに興じているがどうもこの創作キャラクターが強すぎるのか最近はどこもかしこもで退会処分を受けるばかりである。
同じなりきり仲間に相談すれば「詳細描写のない攻撃の無効化」というメタ系な能力、「弱体化されているとはいえダークライダーと呼ばれる仮面ライダーの敵役の召喚」がチートすぎるとの事。
なりきり界隈における俺の敵は俺たちの住処を奪っていく荒らし以外にも多いようだ。
この日もバイト先に着いた俺はお得意様を発見。
1人で歩けるようになった子供を連れる幸せな家族。彼を見るのが唯一と言ってもいい、バイトで癒される一時であった。
俺を見つけては小さな手を元気よく降る子供。こちらも手を振り返す…と同時に破裂音が後ろから聞こえた。
安定しない動きで走るトラック。恐らくパンクしたのか制御も効かない様子でこちら目掛けて走ってくる。
咄嗟に子供を自分の横に突き飛ばし避難させた俺はそのままトラックと電柱の間に挟まれた。
「おい」
誰かが俺を呼んでいる。
医者か看護師だろうか。
「おい、起きろ。」
いや、違う。
医者や看護師にしては言葉が荒いし、何より頬を叩くなんて真似はしないだろう。
「おいおい、いい加減にしないともっかい殺しちゃうよ〜?」
随分と物騒な物言いに飛び起きる俺。
…目の前にいたのは不良のような座り方をして俺の顔をのぞきこんでいた黒狐の仮面ライダー、Xギーツ。
自己満足の為に数々の世界を破壊してきた彼を前に俺は思わず後ずさりする。
「おーい、そんなビビんなよぉ。取って食おうざなんて思っちゃいねぇさ。」
肩を竦めながら嗤うXギーツを睨みつけながら俺は口を開く
-なんのつもりだ、Xギーツ
「お、俺の事知ってた!…ってことは映画見に来てくれたのか!メラめっちゃ嬉しいねぇ〜。」
おどけた様子な彼に厳しい視線を向けていると、Xギーツことメラはさらに続ける
「そんな怖い顔すんなよ〜。俺はお前にもーいっかいチャンスをやろう なんて思ってたんだけど……こりゃその話は無しかなぁ〜」
-……は?
思わず耳を疑う。享楽の為に世界を壊すような輩が一体何をするつもりなのか、俺には全く検討がつかない。
「ん…もしかしてお前、理解してない感じ?こりゃメロの方が出来る子だなぁ。…ま、早い話これからお前を転生させま〜すってことォ!パチパチパチ〜。」
拍手をしながら1人はしゃぐXギーツを見て俺は皮肉に笑った。「俺を転生させて面白くなってきたところで世界を滅ぼすつもりだろう?」なんて。
「おわぁ…何、俺そんな酷いことするように思われてた?メラショック〜。…さすがの俺もそんな無粋なことなんてしねぇよ。ま、それはそうとして転生先でお前が困ってんのは見物だけどな。」
いつからあったのか、真っ赤なソファに腰をかけながら喋るXギーツ。「あっ」と何かを思い出したように声を上げた彼は俺の方に顔を向けて叫ぶ。
「お前の願い、一つだけ叶えてやるぜ〜。」
-…あのガキから事故の記憶消しといてくれ。…子供にとってみればあんな光景、トラウマ物だろう。
「了解〜。」なんて言葉と共に指を鳴らすXギーツ。それと同時に俺の体も透けていき、彼の目の前から姿を消した。
「………こんなところでいいんだろ?なぁ、浮世英寿」
彼が消えたのを確認すれば気怠げに呟くXギーツ。
同時に彼のすぐ隣に小綺麗なスーツを着た青年、浮世英寿と白と黒の服を着た女性、ツムリが現れる。浮世英寿が笑みを浮かべているのとは対照的にツムリの方は厳しい顔をしているのはXギーツことメラの行動が原因だろう。
「まあ、及第点としましょうか。ともかく、彼の世界を壊そうなんてしたら私達は黙っていませんからね?」
「分かってるって。俺はただ、あいつの転生先での暮らしをこっから眺めることにするさ。」
頭の後ろで手を組みながら変身を解除するメラ。そんな彼の耳を引っ張りながら、ツムリは彼を引っ張っていく。刑罰という名の奉仕活動はこんなものでは無いようだ。
その様子を眺めていた英寿はひとり指を鳴らす。すれば彼の手元には黒い腕時計型デバイス「ブランクライドウォッチ」が現れる。
「お前の優しさに免じて俺からプレゼントだ。」
ブランクライドウォッチが光に包まれるようにして消えていくのを見て英寿は独り言のように呟いた。
「幸せになれよ……██…。」
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