覇王、現状に気付く。   作:塩焼きそば啜郎

11 / 12
一日遅れて投稿です。


進化する脅威

メンタルスフィア・デーモンの襲撃から一週間。こちらの傷は完全に回復したが、あちらも同様だろう。今回はC達も戦いに加わる為、最後までどうなるかは分からんが……。

 

「覇王様、偵察部隊が帰還しました」

「うむ、通せ」

「悪魔の軍勢は再度陣を整え、こちらへと侵攻してきています!」

「ここに着くまでどのくらいかかる?」

「恐らく、二時間後には着くかと!」

「もうそこまで来ているか……分かった。我が軍に出撃命令を出せ!」

「はっ!」

 

偵察部隊の隊長が走って部屋を出て行った。こちらも戦力は増えているが、奴がどのような策を弄すか分からん。慎重に戦うべきだろう。

 

 

 

「どうだ、奴の軍は」

「間もなく、我らの軍と接触します!」

「……よし、全軍突撃!!」

 

我が号令と共に、闇魔界の戦士達が一斉に駆け出す。相手もそれを察知したのか、進行速度を上げた。我も出し惜しみをするつもりは無い。

 

「フハハハ!久々だな、覇王!」

「その面を見るのも、今日が最後よ!行けい、『C・ドラゴン』!!」

「ほう……」

 

光に包まれて現れたメンタルスフィア・デーモン。だがこちらからも眩い光が天に昇り、その中から我が新戦力が現れた。青き龍鱗に巻き付いた鎖。それを宙に浮かすは、白き翼膜。C・ドラゴンは獰猛な雄叫びを上げ、メンタルスフィア・デーモンに突進していく。

 

「あの時の龍か!手間が省けたわ!」

「フン、我を忘れるで無いわ!」

 

C・ドラゴンの噛みつきを避け、奴はこちらに向き直る。

 

「勿論忘れて無いとも。二対一でも十分よ!」

「なら存分に行かせて貰う!」

 

魔導弾と電撃が衝突し、相殺する。だが今回はC・ドラゴンもいる。空中での機動力はドラゴンが一番高い。素早く奴の周りを旋回しながら、ブレスを吐きかけた。

 

「小賢しい奴よ……グッ!?」

 

だが、ドラゴンに集中していると我が魔導弾が奴に直撃する。ドラゴンを巻き込む可能性がある為魔導波は使えんがな。

 

「チッ……」

「追うぞ、ドラゴン!」

 

後方に撤退するメンタルスフィア・デーモン。急いでそれを追いかけ、追撃の為魔導弾を撃つ。しかし、奴は器用にそれを避けた。そこに、ドラゴンがやって来る。

 

「馬鹿め……その機動力が命取りよ!」

「……!?」

 

ドラゴンは、突如として下から伸びてきた鎖に全身絡め取られる。

 

「フハハハ!鎖を操る一族が鎖に縛られるとはな!!」

「何をする気だ!」

「見ていればわかるさ」

 

なんとドラゴンの体が、徐々に粒子に変わりつつある。そして、それに反応するかの如く奴の体も光輝き始めた。

 

「あのままだと出来ないからな……少し調()()させて貰ったぞ」

「貴様まさか!」

 

その瞬間。ドラゴンの体が完全に粒子と化し、奴を包んでいく。さっきよりもより眩い光が辺り一面に広がった。

 

「フフフ……」

「……その姿……」

「計画通りよーッ!我はもうメンタルスフィア・デーモンではない……『メンタルオーバー・デーモン』!!」

 

元々の装甲の上から、更に白金の鎧を纏った白い悪魔。メンタルオーバー・デーモンは、高らかに誕生を宣言した。




多少強引になったけど許して

今後は登場人物の所に細かい設定を乗せる予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。