621が神秘背負ってキヴォトスに降り立った 作:ウィルキンソンタンサン
コーラルとか全部片付いてウォルターさんもエアちゃんも621と一緒に楽しく独立傭兵やってる世界です。はっぴー。
00.ブリーフィング
『621、仕事だ。ベイラムから直接依頼が来ている、確認しろ。』
ACのコックピット内でうとうとと舟を漕いでいた621に、ハンドラー・ウォルターから通信が入る。
飛び起きる621。勢い余って頭を打ったのか、額を擦りながら通信に耳を傾ける。
『G13レイヴンに伝達!これは我らベイラムからの直々の依頼である。心して聞け!』
音量が大きかったのか飛び退く621。今度は後頭部を打った。流石はAC操作以外の全ての機能を失っただけはある。
話を要約するとこうだ。"コーラルの件も片付いて、お前ら暇してるだろ?じゃあ最近観測されたヤバめな惑星に行ってとある集団と連携してヤバめな物質を解析してこい。あと生徒って言う奴らとんでもないバケモンだから気を付けろ"と言ったところ。
いくらルビコン3であんまりやる事が無いと言っても、まさか別の惑星……というか世界に送られるとは。独立傭兵をなんだと思っているのか。*1
そう思い、621はため息を漏らした。
『また、特に危険度の高い組織をリストアップした。目を通しておけ。G13レイヴン!確実な遂行を期待する。』
そこで、通信は終わった。
『──1度ルビコンを離れる事になりますね。私は問題ありませんよ、貴方と一緒にいますから。』
と、エアの声が621の脳内に響く。
「……///」
『……レイヴン、照れているのですか?』
照れを誤魔化すように指で髪を梳く621。
『621、聞いているか。』
「!」
ガタリ、と焦りからか席を立ち、頭頂部をぶつける。ここまで来ると最早お家芸の域である。
『先程の資料をしっかりと読んでおけ。現地で読むのでは対応が遅れる。』
コクコクと頷き、資料を表示させて軽く読む。
目を付けられたらヤバい組織一覧、と題された資料だ。
"連邦捜査部S.C.H.A.L.E"、"風紀委員会"、"正義実現委員会"、"Cleaning&Clearing"
などと、物々しい名前をした組織がちょっとした説明と共に陳列している。
『……レイヴン、無理しなくて大丈夫ですよ。私に任せてください。』
流石はAC操作以外の機能を失っているだけはあり、戸惑う621を見かねたのかエアが助け舟を出す。
流石はAC操作以(ryはあり、速攻でエアに丸投げする621。
『久しぶりの宇宙空間だ、準備はいいか?』
ウォルターの問いかけに、コクコクと頷く。
『よし、それでは……』
段々とACの振動が激しくなる。いよいよである。
神経を接続しているコードから特殊な信号が送られ、少しずつ瞼が降りていく。
『行くぞ、621。』
「……。」
『休眠モードへ移行。強化人間C-4 621の休眠を確認。』
『──おやすみなさい、レイヴン。』
私の所の621はお目目とお口以外包帯で覆われた黒髪ロングの美少女です。異論は認めない。