オタク文化の創造神と呼ばれた俺がVtuberになった訳 作:ユリガスキー
「それじゃあ改めて乾杯しましょうか」
「おっしゃー! 凛ちゃんもグラスは持ったか?」
「ちょ、ちょっと待つにゃ。急いでとってくるにゃ!」
そう言ってドタバタさせながら用意をする凛ちゃん。
「焦らなくていいからなー」
「……ふふっ、渚ちゃんは最推しが決まってないみたいだけど、私の最推しは凛ちゃんなのかもしれないわね」
「え?」
「凛ちゃんってどんなことでもいつだって全力で、見てるこっちまで明るくなっちゃうの。それに無鉄砲に突き進むからハラハラしてついつい目で追っちゃうのよね」
「確かに。凛ちゃんはエトワールで、いや俺が今まで見てきた中でも断トツに明るいし、考えなs……行動力の塊なんだよな。」
「だからこそ、めちゃくちゃ可愛いんだけどな!」
「うふふふふ、流石渚ちゃん! わかってるわね!」
「うぅーー……ただいまぁ……」
「! お、おかえり凛ちゃん。?……どうしたの、そんな落ち込んで」
「りんごジュースがどこにもなくて……オレンジジュースしかなかったにゃ……」
「ふふっ、だったら次までにりんごジュースを用意しないとね。今度は3人お揃いで乾杯できるように」
「彗月ちゃん……! ところでさっき渚ちゃんと楽しそうに話してたけど、何を話していたのにゃ?」
「…………凛ちゃんは可愛いなぁって」
「もう! 凛をからかうにゃ!」
てぇてぇ
てぇてぇよぉ……
てぇてぇ
てぇてぇとしか言えない
てぇてぇが溢れている
「というか渚ちゃんの声が聞こえないけどトイレにでも行ってるのかにゃ?」
俺は壁、てぇてぇの領域を侵すことのない壁。
ただただ見守るだけでいい、間に入ろうだなんて思わない。2人の営みを永遠に見守っている、そういうものに俺はなりたい。
「なにぶつぶつ言ってるにゃ。さっさっと乾杯するにゃ」
「そうだぜ! このままじゃあ氷が溶けて味が薄まっちゃうぜ」
「私の肉じゃがも冷めちゃう。じゃあ前置きとかなしで……乾杯!」
「乾杯ー!」
「乾杯ッ!」
グビグビ、グビグビ…………ドンッ!
「麦茶だこれ!」
「いやりんごジュースじゃにゃいんかい! みんなバラバラだにゃ!」
「ふふふっ、まぁそれも私たちらしいわね」
てぇてぇが過ぎる
心構えがなかった分ダイレクトにきてる
あかんこのままじゃ天に召される
なんかリスナーが瀕死になってて草生えるわ。しゃーないから適当な話題でも出して気を紛らすか。
「せっかく3人集まったんだし昨日の話でもしよーぜー」
「昨日の……案件のことかにゃ? 渚ちゃんがよわよわだったのが印象的だったにゃ!」
「確かにあれは酷かったわね」
1戦目の凛ちゃんには後攻ワンキルされて敗北し、2戦目の彗月ちゃんには事故って何も出せずに顔面を殴られて敗北。
泣きのリベンジで2人ともう1戦ずつ戦うも、1回目の時と全く同じ負け方をする、と。
「私も凛ちゃんも初期手札から、その後に引くカードまで全く同じだったものね」
「流石にヤバイにゃ。お祓いに行ったほうがいいにゃ」
やり直しは許さないって言われてるみたいで怖かったです
いったいどんな確率なんだ
まぁでもガチャの時よりはマシだよな
「そういえばガチャでも大爆死したって聞いたにゃ」
「いやーそうなんだよね。1000も使っちゃったんだぜ」
「そのゲームは10連に石を何個使うのかにゃ?」
「ん? 10連は石50個で引けるけど?」
「つまり……目当てのキャラを引くのに200連もかかったということかにゃ。ぷふぅーwそれは確かに運が悪いにゃ」
違うんだ……
まぁ普通はそう考えるよな
200連で当たらないのがまだマシに見えるな
「凛ちゃん……違うの」
「にゃ?」
「1000っていうのは石じゃなくてお金のことなの」
「? 1000円使ったってことかにゃ? ……にゃ?」
「1000円じゃなくて1000万円よ」
「???」
混乱してて草
そりゃそうなるわ
わけわからんもんな
「渚ちゃん」
「ん? どったの? 珍しく真面目な声色で」
「凛と一緒にお祓いに行くにゃ」
「あっ、じゃあ私も一緒に行きたいわ。まだ初詣に行ってないのよね」
「よっしゃー! 次は神社コラボじゃー!」
「遊びに行くんじゃないにゃ! あと初詣は正月に終わらせとくにゃ!」
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