オタク文化の創造神と呼ばれた俺がVtuberになった訳   作:ユリガスキー

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白日青天! 再び先輩方に誘われたぜ!(前編)

「はい、始まりましたエトワールコラボ。お相手は元気たくさん高森コウヤでお送りいたします」

 

「急に変なの始めないでよ。というか誰よ高森コウヤって」

 

「え、ルフナちゃん知らないの? よくスキー家で流れてる人だよ」

 

「ふーん、アタシ良野家派だからよくわかんないわ」

 

解釈違いです

普通良野家だよな?

こーれ戦争が起こります

お嬢様でもスキー家とか行くんだな

 

「あっ……おーほっほっ! ワタクシみたいな高貴なお嬢様はスキー家なんて行きませんわ!」

 

「いやもう手遅れよ」

 

「うぅ……」

 

かわいい

相変わらずのぽんこつ

 

 よし、いい感じに場もあったまってきたことですし、恒例のアレいきましょうか。

 

 

 

「説明しよう!

アクアマリー・カイナー先輩はエトワール一期生のお1人、真のお嬢様を目指して日々邁進する黄色のフリフリとした衣装が似合う元気いっぱいで可憐な乙女だぜ!

お嬢様を意識してなのかよくお嬢様言葉を使っているんだが「それはおかしい」なんて野暮なツッコミはいれちゃあいけないぜ?

今も配信開始して5分と経たずに素が出てるのを見ればわかるようにアクアマリー先輩はロールプレイが苦手で、今となってはお嬢様言葉を使うほうが少なくなってきてるぜ! そんなアクアマリー先輩の「お嬢様言葉以外を使ったら即罰ゲーム」配信はぜひチェックしてくれ」

 

説明助かる

なんだか久しぶりに聞いた気がするわ

やっぱこれがねぇと始まんねぇぜ!

 

「って私……いやワタクシはお嬢様言葉を完璧に使いこなしているお嬢様ですわー!」

 

「お嬢様ってお嬢様言葉を使うものだっけ……?」

 

「ルフナ先輩、しー」

 

 

 

「アクアマリー先輩、先輩のお嬢様力を怪しんでいるルフナ先輩を見返してやりましょう!」

 

「えぇ、そうね! ……ごほん。

 

おーほっほっほっ! 皆様ご機嫌よう! アクアマリー・カイナーですわ〜!」

 

「うっさ! お嬢様って絶対に大声で挨拶なんてしないから! というかお嬢様力ってなんなのよー!」

 

 草、やっぱり先輩方って……面白!!

 

「ほら、次はルフナちゃんの番だよ?」

 

「ぐぬぬ……ルフナ・アマギリよ」

 

「今更ですけど先輩方って決まった挨拶とかないですよね。他のとこは結構凝った挨拶とかあるのに」

 

「そういえばそうね。今度配信で挨拶を決めてみようかしら」

 

「って話がそれ過ぎ! このままじゃ本題に入れないで雑談配信で終わっちゃうわよ! ほら渚、さっさと挨拶してちゃっちゃとアーペックスするわよ」

 

「アイアイサー!」

 

 

 

「波よゆらゆらおいでませ〜、今日も皆さまの止まり木になれますように。神崎渚です、よろしくお願いしますね〜」

 

「ってオリジナルの挨拶作っちゃってるーっ!?」

 

「わっ凄い。"渚"という名前から水際に押し寄せる波を視聴者に見立てて、その様子を止まり木を求めているって表しているのね」

 

「いや解説しなくていいから」

 

無駄にクオリティ高いw

くそっなんか可愛くて悔しい

振り回されてるルフナちゃんを思うと涙が笑

↑いや笑ってんじゃねーか

 

 

 

 さて、散々長引いてしまったが今回のコラボはルフナ先輩にお呼ばれしたアーペックスコラボで上がった「本当にチートを使っていないのか」という疑惑を解消しようという回だ。

 今俺らの前には運営が1から用意した端末機器があり一切俺の手が触れていないため、この状態で実際の腕前を目視で確認すればチートの有無がわかる……というわけだ。

 今回はその監視者としてルフナ先輩とアクアマリー先輩が選ばれたってわけだな。

 

 というわけで最初の一戦だけ俺1人で野良に混じって戦って先輩方には後ろで様子を見守ってもらうぜ!

 

「え? アンタなんでランクがマスターになってんのよ」

 

「ちゃんと裏で上げときました! あと調整しておいたんでこの試合に勝ったらプレデターにいけますよ」

 

「えぇ……つまりたった1週間でプレデター手前まできたってこと?」

 

やば

ルフナちゃんもドン引きしてるやん

というか裏でやらずに配信でやれよ!

 

 まぁそんなわけで色々と負けられない試合であるんだが……

 

パーティメンバー2人も落ちたwww

この土壇場でかよ

とことん運がねぇな

 

「ま、まぁ降格保護はされたしポイントは下がんないから」

 

「いったん終わらせて次のマッチに行く?」

 

「いや丁度いいのでこのままやりますよ。「味方のおかげで勝てただけでお前の実力じゃない」って思われるのは癪ですからね」

 

 というわけでもちろん激戦地区へと降りていく。

 日和ってる奴いる? いねぇよなぁ!

 

いや無茶だって

オイオイオイ

死ぬわアイツ

 

  さて、激戦区に降りたのは……4パーティか。

 

「そんな多いわけでもないが……まぁ、ここで事故ったら恥ずいし、このくらいの数がちょうどいいか」

 

ちょうどいい……?

最速降下しながら周囲確認できるのなんなん?

↑それくらいはやってもらわんと

 

「流石に被せてくるか。そりゃあ1人しかいなら誰だってそうするよな。俺だってそうする」

 

「ちょっと……いや、結構やばくない?」

 

「そんなことはない……って言い張りたいんですけどね。流石に人数不利なんで武器1つ取ってすぐ下がりますよ」

 

 宣言通り武器をとって1階へと移動する。

 あの開けた場所で1対3は流石に勝てないからな。

 

 当然敵はこちらを見逃してくれるはずもなく、3人分の足音が徐々に近づいてくる。

 

「この感じだと最初にこの場所に来るのは──外か」

 

 外から扉を開け侵入してきた敵に対して1発だけ当ててすぐ退避。上の階へと逃げ、そのままベランダに……おっと、先客が。1つ上の階、というか屋上から見下ろしている敵に、挨拶がてら1発当てて来た道を戻る──最中に3人目の敵が視界に入ったので、ストレイフを駆使しながら全力で逃げるのに集中する。

 

 ここまで被弾ゼロ、屋上に敵は1人、残りの2人がここに来るまで数秒はかかる。

 

「1対1なら負ける道理はねぇよな?」

 

 そのまま少し被弾しながらも敵を1人ダウンさせる。

 少しの被弾、ではあるが1対2と考えるとだいぶ心許ない。ジャンパを置いて道を塞ぎ、回復する。

 回復が終わり下に目を向けると、ちょうど敵が登ってきたところだった。1発当てるとそのまま下へと逃げたがここでは追わず、足音が聞こえた階段へと向かって上から一方的に仕留める。

 

 ここで興奮剤を使用。仲間が2人やられて逃げるか戦うかで迷っていた最後の1人へと一直線に向かい、動揺している間に鉛玉をぶち込む。

 

「──まずワンパ」

 

「うそぉ……勝っちゃった……」

 

キャラコンえぐっ

めっちゃ綺麗に弾除けるやん

立ち回り上手すぎない?

完全に主導権握ってたな

1人で3人に勝てるわけ……勝っちゃった

 

「あそこで詰めに行けるの凄いわね。アタシなら引いていたかも」

 

「下の階でやりあった時に大体のpsは判断できましたからね。2人目をやった時点での被弾に興奮剤使用の体力減少分含めても十分やりきれると思ってました。

まぁでも、あれは確キルだけ入れて引くのが正しいと思いますよ? けど俺は爪ダブを狙ってるんで」

 

「え? は? 爪ダブ? ソロで?」

 

何を言ってるんだこいつは

いや流石にそれは無茶だって

爪ダブって?

↑20キル+4000ダメを1試合でやる

1人でできるわけないだろ!

 

「いやぁ途中で抜けてくれた味方には感謝しないとな。おかげで敵が向こうから勝手にやってくる」

 

「な、渚ちゃん! 足音が、もう敵がすぐそこまで来ているよ!」

 

 さて、先輩方の前で恥ずかしい姿は見せられないからな。

 気合い入れてやっていきますか!

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