オタク文化の創造神と呼ばれた俺がVtuberになった訳   作:ユリガスキー

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凛ちゃんとゲーム(前編)

 いやー、あの後は大変だった。

 無事(?)に自己紹介も終わったと思うのも束の間、彗月ちゃんはしばらくの間革命状態のままだったし、凛ちゃんは頭が爆発してガチの猫になってたし、ノワール先輩は4人に増えたボケに絶望しながら頭抱えるし、それを指差して笑ってたアスライテ先輩はノワール先輩にしばかれてたし。

 

 元々ノワール先輩とだけ裏で色々と準備をしていて「話が詰まったらこの話題だそっかー」とか「こういう話題なら話弾むよね!」とか「やっぱりたけのこよりきのこだよな」なんて会話をしていたのだが、いざ本番になるとそんな準備が必要ないくらいわいわい騒いでいた。

 

 いやー、またみんなでコラボしたいな〜。

 そう言ったらノワール先輩がすんごい目でこっち見てたけど。

 

 

 

 何で5日前(いやー、時間の流れって早いっすなー)の5人コラボのことを振り返ってるのかっていうと、あの配信の終盤に凛ちゃんと2人でコラボする約束を取り付けたのだ。

 日程とか特に決まってなくて「いつかやろう」という話だったんだが、昨日急にDs-コードで「あの時の約束を果たそう」とコラボのお誘いを受けたのだ。

 

 ……まぁこっちはエトワール全員の配信を見てるんで、凛ちゃんが何を企んでいるのか知っているし、その企てが成功しないのがもうわかってるんだが……その方がより面白くなりそうだからいっか☆

 

 

 

 

 

 

「みんにゃこんにゃ猫道凛にゃー。今日は事前のお知らせ通りコラボ回だにゃ。渚ちゃんと一緒にゲームをやるにゃ!」

 

こんにゃー

楽しみで夜しか寝れませんでした

↑ちゃんと寝てるやないかい!

 

 いつもよりテンション高めで回してる凛ちゃん。

 こちら側にバレずにミッションを遂行しようと必死なのだろう。

 

 凛ちゃんのテンションは正直何も知らなくても怪しすぎるくらいに怪しい。

 もはやわざとなのでは? と勘繰ってしまうが彼女の場合これが素なのである。かわいい(断言)

 

「えへへー、私も凛ちゃんとゲームするの楽しみにしてたよー♡」

 

「き、キショいにゃ」

 

ドン引きで草

声やセリフは最高なんだけどなぁ

渚が言ってると思うと、ねw

 

「て、てめぇら好き勝手に言いやがって! もう許さねェ! 代わりに凛のヤロウをゲームでボコボコにしてやる!」

 

「ふ、ふふーん、いいにゃ、その挑戦受けてたつにゃ」

 

 いつもなら「にゃんで凛にゃー!!」なんて言ってるだろうに、自分の思惑通りに事が進むのが嬉しいのか全く怒る気配がない。

 今ごろ鼻をピクピクさせてるんだろうなぁ(凛ちゃんは嬉しいことがあると鼻をピクピクさせるんだぜ)

 

うおおお、ゲームじゃあああ

いったいどうなってしまうんだあああ

ど、どっちがかつんだあああ

 

 いや、コメントもわざとらしすぎるだろ。

 前世で見てた時から思ってたけど、リスナーのみんなって本当にノリがいいな。

 

 まぁそんなリスナー、そして凛ちゃんには悪いが下剋上を……いや彗月ちゃん風に言うなら革命を起こしてやるぜ!

 

「おらっ! ささっと今日やるゲームをお披露目するんだよっ!」

 

「あいあいにゃー! 今日やるゲームはこれ、樽男だにゃ!」

 

 樽男、樽に入った男が上半身だけ身を乗り出して手に持ったピッケルで頂上を目指すゲームである。

 

 ……うん、壺に入ったオジサンですねこれ。

 今世では樽に入ってるのか……(困惑)。というかこのゲームが流行ったのってもうちょっと先、1、2年たったあたりじゃなかったっけ?

 

 うーん、正直前世のことについては記憶も曖昧だし、この時期だった気もするしもっと後だった気も……というか今世も前世と全く同じってわけでもないから時系列とか気にする必要はないような……

 

 まっいっか(思考放棄)

 

でたな樽男

数多の配信者を地獄に突き落とした男

渚の悲鳴が聞けると思うと……ぐふふ

↑キショすぎワロタ

 

「ま、まぁただゲームやるだけにゃのは、つ、つまらないよにゃあ〜」

 

確かにそうだ

そこに気づくとはやはり天才か

罰ゲームなんてどうでしょう

 

「! そ、それにゃ、流石は凛のリスニャーにゃ! 罰ゲームはいいアイデアにゃ!」

 

 そうして凛ちゃんは嬉々として勝負と罰ゲームの内容を語り始める。

 どうやら30分という時間制限の中でより高くに登ったほうが勝者として、勝者は敗者に何でも言うことを聞かせられるということらしい。シンプルなのはとても良いことだ。

 

「けどそれだけじゃあツマラナイ」

 

「にゃ?」

 

 そうして俺は提案する。

 勝者が敗者よりも大きく差を着けて勝ったとき、つまり周回差ができた回数分だけお願いを聞く回数を増やす……という案を。

 

「つまり敗者が高さ20メートル、勝者が60メートル進んでいたにゃら差分の40メートル、つまり2回分お願いを聞かないとダメ……ってことかにゃ?」

 

「Exactly(そのとおりでございます)! 流石は天才VTuber凛ちゃん! 理解力があるなぁ!」

 

「え、えへへ……まぁ凛は天才だからにゃ。渚のアイデアも採用するにゃ!

でもどうやって判定するにゃ? さっきは例えで出したけど樽男には高さの数値なんて出ないにゃ」

 

「まぁそこら辺はリスナーに任せるとしよう。お前ら! 公平な判断を期待してるぜ!」

 

おうとも!

任されました

世界一公平と言われた我々が判断しましょう

 

 ほんとかぁ? なんだか一気に疑わしくなったぜ。

 まぁ気を取り直してゲームに集中するか。

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