ネバーランドから帰ってきた....と思ったらモラリアに飛ばされていたウェンディが気づいたこと 作:留年生リズ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ハワード・メイスンに宣誓しよう。私、グラハム・エーカーは、フラッグを駆ってガンダムを倒すことを』
『俺がガンダムだ』
『何言ってんだ!?』
『世界が変わっていく中で何か考えることはないのか?』
『はい、ないです!』
『貴様は戦いを生み出す権化だ!!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
世界の各地で、ソレスタルビーイングと三大国家群による激しい戦いが行われていた頃。私は相変わらず、アグレル少尉からの手紙を待っていた。
最後に手紙を送ってからもう一ヶ月は経っているのに、まだ返事が来ない。連日ニュースではガンダムのことについて報道されているから、ガンダム関連で何かあったのかもしれない。
ソレスタルビーイング。なんで世界を引っ掻きまわすようなことをしたのだろう。人もたくさん死んでしまった。でもそのせいで、世界はガンダムを倒そうと一つになっているらしい。もしやこうなるように仕掛けたのか。
おじいさんにお使いを頼まれて、度々街に出ることがある。
ガンダムが現れているというのに、街の人たちは変わらずあくせくと働き、子供達は駆け回っていた。
世界が変わりゆくというのに、何か考えることはないのだろうか。いや、そんなことを考えている暇すらないのかもしれない。
ふと空を見上げた。相変わらずモビルスーツが空を飛んでいる。
『またイナクトよ。もう何度目かしら』
『またガンダムが現れたのだろう』
『もうやんなっちゃう』
モラリアの人たちからすると、ガンダムはあまりいい存在ではないらしい。
少尉さん、大丈夫かな。
幾分かたったある日、待ち侘びていた少尉さんからの手紙が届いた。
『何日も手紙を送ってやれなくてすまない。最近は私個人としての任務が立て込んで、少佐のことも調べられなかった。結局、少佐に関しては事故ということでキリが着いたんだ。犯人からの声明もなかったそうだ。
実は、我々とガンダムとの戦いに決着がつきそうなんだ。ガンダムの動力源だった太陽炉を再現搭載した新型のモビルスーツのパイロットに任命された。その件でしばらくモラリアを空けていたんだ。上官の話によると、今度は宇宙に上がってガンダムとケリをつけるそうだ。私が死んで、君に手紙が送れなくなってしまう前にこれを渡しておく。イエスと共にあらんことを』
そう書かれた手紙とともに送られたのはロザリオだった。私たちダーリング家はカトリックでは無いし、もしロンドンに帰れたらロザリオはお母さんに捨てられてしまうだろう。でも、私が死んでしまう前に、これがどうも気になって捨てるわけにはいかないと思った。
その2週間後、軍から手紙が来たけれど、送り主は少尉さんではなかった。恐る恐る開けてみると、内容は少尉さんが対ガンダムの任務に参加して殉職したという内容だった。私はしばらく、ロザリオを握りしめてその場に立ちつくしていた。まさかいなくなってしまうなんて。おじいさんがとても心配していた。
頼れる大人がもういなくなってしまった。これからは私ひとりで頑張るしかない。そう思いながらこぼれた涙を拭いた。
アグレル少尉はGN-Xのパイロットに選ばれました。おめでとう。
まあ作中でわかっているAEUのGN-Xパイロットは炭酸しかいないのでいいかなと。
次から新章&新キャラです。