ネバーランドから帰ってきた....と思ったらモラリアに飛ばされていたウェンディが気づいたこと   作:留年生リズ

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よし、種自由のテンポでいってるね!


十七話「ウェンディと死神の邂逅」

ついに作戦行動の日が来た。私はあの不明機が現れる恐怖と不安で心臓がバクバクだ。

今日はもしかしたらうまくやれないかもしれない。

 

「ウェンディったらそんなこと気にしてたの?小さいこと気にする性格じゃないでしょ」

『小さいことだから不安なんだよ。

アレクは思わないの?今日死ぬかもしれないとか』

「思ったら負けでしょ。大尉でも眺めてたら?」

 

そう言われて大尉を見てみる。少将にいいところを見せるぞ!と大声で宣言していた。よほど少将にかっこよく思われたいのだろう。滑稽に見えて笑ってしまった。

 

『いつも通りじゃない?』

「やっと笑った。それでいいんだよ君は」

『なんか落ち着いたかも。ありがと』

「どういたしまして」

 

 

全機、出撃準備!

 

いよいよだ。私はパイロットスーツからロザリオを取り出す。アグレル少尉にもらってから、肌身離さず持っている。

 

『少尉、私もモビルスーツに乗ることにしたよ。どうかそこから見守っていて……』

「続いて、射出タイミングをダーリング機に譲渡」

『了解。ジンクス、ウェンディ・ダーリング、行きます!』

 

ハッチを離れた私のジンクスは高度を上げていく。前を行くのは大尉の機体だ。またヘマをしないといいが。

今回の場所は離陸場所からそれほど離れていない地域だ。モニター越しに下を見ると、モビルスーツの残骸がそこらじゅうに横たわっている。もうこんなのは見たくないし、見せたくない。そのために戦っている。

「第6小隊、現着。これより作戦行動を開始します」

周囲には敵モビルスーツが大勢。少なく見積もっても20はいそうだ。

空から1機ずつ撃ち落とす。これが結構息がつまる。幸い、まだこちらには気づいていない。今のうちにーーーーーー

 

バシューーン!!!

 

「!?何が起こった!?」

『 (まさか……また死神!?)』

 

仲間の機体が地上から撃たれた。また死神が現れたの!?

「見つけた!!ウェンディ、やれるか!?」

『やってみます!』

 

さすがは大尉だ、伊達に視線を潜り抜けてない。急いで標準を合わせようとするが……

 

『早すぎる……』

「足止めは任せて!」

 

アレクが死神に襲いかかるも、死神ははらりとかわしていく。

死神の後ろに回り込めたらいいのだけど。

 

「!!助けて!!」

『アレク!!』

 

足止めの甲斐も虚しく、アレクがやられてしまった。

ここで大尉に行ってもらうわけにはいかない。こんな状況下、中破した機体探しまでできるはずがない。

モニターに死神の機体がいっぱいに映し出された。まずい、やられる……!?

 

「やっと見つけた、本物を!」

『あなたは!?』

「これで全てのケリがつく、お前を殺しさえすれば……!!!」

「そうはさせねえ!!」

 

大尉が死神に斬りかかるも、機体から出てきたであろう無線兵器であっけなくダルマにされてしまった。

 

「お前だけは死んでも元のロンドンに帰させない、お前が帰られたら辻褄が合わなくなるからなぁ!!!」

『偽物の私を殺したというのは本当のようね!!』

「ああそうだ、だがなぜそれを知っている……?」

『ジェームズが教えてくれたわ、ジョン、あなたが偽物の私を作って殺したことも、今ここにいる私を殺そうとしていることもね!!』

「あの野郎……フン、まあ良い。

ここでケリをつけさせてもらう。行け、ファング!!」

『!!』

 

機体の中から無線兵器が出てくる。何これ、早すぎて対処できない!

その上機体本体が縦横無尽に斬りかかって来る。周囲には私たちしかいない。まさか、全員やられたの!?

いつしか私の機体もだるまになってしまった。粒子残量が残り少ない。私の機体はみるみる高度を落としていき、地上に不時着してしまった。

 

『うぐっ!!』

「安心しろ、すぐに楽にしてやるから」

 

「そんなことはさせない!!」

 

『この声は!』

 

所在不明機が一機、私たちに向かって飛んでくる。

おそらく、ジェームズが助けに来てくれたんだわ。

 

「来たか裏切り者、ちょうどいい、ここで殺してくれるわ!!」

 

死神、いやジョンはジェームズのモビルスーツと戦闘を始めた

同時に、ブリッジから私に通信が入る。

 

「こちらブリッジ、応答してください!」

『こちらダーリング機、例の死神が現れました。今、所在不明機と交戦中。おそらく味方と思われます』

「なんですって!?」

「ダーリング機、今すぐに帰還しろ!残りはいい!」

『中将、それは無理です。私の機体はすでに粒子が尽きております。所在不明機に助けを求めるしか……』

「どこの馬の骨とも知らんやつに助けを求めるだと!?そんなことに許可はできん!」

『そんな……』

なぜこうもあっさりと部下を見捨てられるのか。軽く失望していた時。

 

「大丈夫かウェンディ!」

『ジェームズ!なぜあなたがモビルスーツを?』

「きみを助けるためにカタロンの基地跡から勝手に拝借してきたんだ。それより、怪我は!?」

『私は大丈夫。ジョンは?』

「一時退散したさ。だけどまた君を殺しにくる。

君は艦に戻らなければいけないんだろう?僕も連れて行ってほしい。事情は僕から話す」

『でも私の機体は……』

「そうか、本当にすまない、来るのが遅れて」

『いいわ。艦に戻りましょう』

 

私はジェームズのモビルスーツに乗って艦に戻った。カタロンから拝借したと言っていたが、どこかでみたことがあるような……?

中将はジェームズが私を助けてくれたと話したら着艦を許可してくれた。ブリッジに報告しに行ったら、みんなが心配していたらしく安堵の表情を浮かべていた。戦況オペレーターのカミラには抱きつかれた。

 

「よかった、よかったよウェンディいいい!!」

『そんな泣くほどのことじゃないでしょ。ほら、涙拭いて』

「だって、死ぬかと思ったもん……」

『心配してくれてありがとう。大尉は?』

「少将に回収されたみたい」

『そう……』

 

「あなたがここの責任者ですよね」

「ああ」

「お話があります。死神について」




ジェームズが乗っていたのはカタロン仕様のイナクトです。
そしてまた懲りもせずオリキャラです。
カミラ・スターリング
中将の乗る戦艦の戦況オペレーター。
CB出すの忘れてた。ガンダム出ると思ってたみなさんごめんなさい。
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