ネバーランドから帰ってきた....と思ったらモラリアに飛ばされていたウェンディが気づいたこと 作:留年生リズ
『小娘、名前は』
「ウェンディ・モイラー・アンジェラ・ダーリング」
『そうか...ウェンディ・ダーリング....
私と一緒に来てもらおう』
「はあ!?」
『お前に拒否権はない!行くぞ』
そう言うと軍人は私の腕を強く引っ張ってどこかへ連れて行こうとした。
「おじいさん!」
「ウェンディ、ここはひとまず軍人さんと行きなさい。何か重要なことがわかるかもしれん」
「...!!」
軍人さんと一緒に行けば私のいたロンドンに帰る方法がわかるの?
とにかく行くしかないわね。
私はおとなしく軍人さんと一緒に行くことにした。
『例の娘をお連れしました、イワノフ少佐』
『きたか。アグレル少尉は外してくれ』
『了解しました』
そう言って私を連れてきた軍人さんは部屋を出て行った。
それにしてもここはどこ?基地の中にいるのは確かなんだけど。
辺りを見回してみる。特に変わったものはなさそう。応接室かしら。
『まあ立ち話もなんだ、座りなさい』
「失礼します」
『ところでお嬢さん』
「はい」
『先日、ここいらでワープゲートと思われる円形の物体が空中に出没する事案が発生した。
心当たりはあるかね?』
「何ですかそれ?心当たりがありません」
『そうか、知らないのか』
「でももしかしたら私、そのワープゲートからモラリアに来たのかもしれません」
『というと?』
「信じてもらえないことは承知でお話しします。
私と二人の弟は、元々ロンドンにいたんです。私、子供っぽいって思われるかもしれないんですけど、ピーター・パンとか、ネバーランドの話を信じていて、その日の夜も弟たちにピーター・パンの話をしていたら、彼が私の前に現れて、彼に連れられてネバーランドというところに行きました。それでしばらく、ピーターと妖精たちと過ごしてたんです。でも海賊が現れて、海賊たちと戦ってなんとか元の世界に帰れたと思ったんです。でも目が覚めたら私だけモラリアにいました。最初に出会ったおじいさんに助けられて、今ここにいます」
話し終わるとイワノフという人はとても困ったような顔をした。それもそのはず、ピーターやネバーランドが本当にあったなんて思えないもの。
『我々としては一刻も早くお嬢さんを家に返してあげたいところだが、いかんせん君が通ってきたワープゲートの正体がわかっていなくてな。ワープゲートの調査に付き合ってもらうよ』
「構いません。早く帰れるのならそれで」
『ありがとう。ではまず、そのネバーランドについて教えてくれないかね?』
オリキャラ出しました。
イワノフ少佐:AEUの軍人。モスクワ出身。
アグレル少尉:ウェンディを連れて行った軍人。スウェーデン出身。
コーラサワーのことをあまりよく思っていない。
あとウェンディはワープゲートからモラリアにきたことにしています。