ネバーランドから帰ってきた....と思ったらモラリアに飛ばされていたウェンディが気づいたこと   作:留年生リズ

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第六話「ネバーランド(3)」

結局ワープゲートのことは何もわからず、私はおじいさんの家に帰ることになった。

『ウェンディ!』

「おじいさん!」

『何もされていないようじゃな。わしは安心じゃ。

 さあ、今日は遅いしもう帰ろう。』

「うん。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここは......夢?」

『................』

「誰が呼んでるの?」

『....!...え...!...ねえ...!』

「ジョン?マイケル?どこにいるの!?」

『...ねえちゃん!お姉ちゃん!お姉ちゃん!!』

「マイケル!ここにいた!ああやっと会えた!

 何もされてない?大丈夫?」

『僕は平気、でもお兄ちゃんが....』

 

そう答えたのはマイケル。ジョンの正体は幻影だって、マイケルも分かっていたのね。

 

「ジョン?どこにいるの?出てきて!」

 

私は必死にジョンの行方を探す。

すると目の前にジョンの姿をした影が現れた。

 

『気づきやがったな、お姉ちゃん....いや、ウェンディ・ダーリング』

「ジョン!あなた、いったいどうやって!?」

『もうジョンじゃない。俺の本当の名前はシャドウさ』

「シャドウ!?」

 

なるほど、幻影だからシャドウって訳ね。

それじゃあ、答え合わせを始めましょうか。

 

「フィルはどこ?迷子たちの中にいたはずよ。殺したなら覚えているはずでしょう!」

『さすがだな。その通りだ。

 あいつは大人になった。だから殺した。それだけだ。それ以上は言わずともわかるだろう』

「じゃあフィルだけじゃなくて、大人になった子供はみんな殺してるの?」

『ああ。だが殺しきれず逃げられた子供だっている。

 ネバーランドには俺たちが生まれる以前から欠陥があった。ネバーランド自体の"時空の歪み"だ。ネバーランドでは年を取らないはずなのに、稀に時空の歪みで大人になっちまうガキがいる。俺はピーターと手を組んで、それを気付かれないために大人になったガキどもを殺してきた』

「なんて酷いことを....」

『だが俺たちの手から逃げ切った奴らがいる。そいつらはフックに匿ってもらって、海賊をやっている。

 フックだって元々は、手を組んだ当初に攫った子供だったんだ。だのに時空の歪みで大人になって、この世界の真実に気づきやがった!あいつはそれを公にするために、逃げた子供を匿って、ずっと海賊をやっている!』

 

やっぱりフック船長と海賊たちは、正義の味方だったって訳ね。

私たちの仮説は大体あっていた。

子供の間引き、それに処刑は本当に行われていた。それから逃れようとする子供がいて、フック船長は彼らを匿っていた。彼らは今、海賊として元凶であるピーターを殺そうとしている。フック船長には、それとは別の個人的な因縁があったけれど。

でもなんで私とマイケルは帰されたの?私はロンドンに帰れた訳じゃないんだけど。

 

『でもあるときピーターが言ったんだ。もう終わりにしようって』

「え?」

『子供を攫うのは、もう終わりにしようって!

 俺は反対した!でもやつは聞かなかった。次で最後にするって言ったんだ。

 次の子供はちゃんとメインランドに帰してあげるんだ、とも。

 俺はピーターを殺さなくちゃならなくなった。だって、こんな楽しいこと、今更やめられるかよ!!』

『怖いよお、お姉ちゃん……』

 

だんだんおかしくなるシャドウ。まるで、自分は悪くないと言っているようだった。

 

「なんにせよ、子供の殺すのは良くないわ。あなたも一緒にやめればいいじゃない。ピーターならわかってくれるわ」

『何で……何でそんなこと言うんだ!!ピーターもお前も!!

 殺してやる……憎悪を込めて殺してやる!!!!!』

 

いつの間にか短剣を手にしたシャドウがこちらに向かってくる。

とんでもない速さだわ!まずい、このままだと避けきれない!

マイケルを守るため、シャドウに背を向けた、その時……

 

キィン!

 

剣同士がぶつかり合う音がした。

恐る恐る目を開けると……

 

「……!!」

『遅くなってごめん。もう大丈夫だ、ウェンディ』

「ピーター!!来てくれたのね!!」

『僕だけじゃない。あいつを倒すために、みんな集まってくれたよ』

 

振り向くと、フック船長と海賊たち、タイガーリリーとピカ二二族のみんな、マーメイドたち、迷子の子供たちまでいた。

 

『シャドウめ、今度ばかりは地獄に落ちてもらうぞ!』

『フィルの仇、討たせてもらうからな!!』

『みんなであの悪いやつを倒しましょう!』

 

まるで、みんなでフック船長を倒そうと意気込んだ、あの時が蘇るようだった。

もうひとりじゃない。今度こそこの悪いやつを倒して、ロンドンへ、私たちの家へ帰るのよ!




結局終わらないし。次でネバーランド編終わらせます絶対。
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