ハァイ、フリーレン! 作:失踪のフリーレン
──────とある村の夕方にて。
「ねえ、そろそろ諦めない?」
元々白塗りの顔を更に青白くし気怠そうな声でペニーワイズはフリーレンにそう言う。
「ダメ、ペニーワイズの魔法はこの世界の理から逸脱している。それを何とか解析してみたいんだ 」
本日3轍目のフリーレンはペニーワイズを微妙に焦点のあっていない目で睨みつけながらそう言う。
そんなフリーレンの様子を見てペニーワイズは更に気怠そうに溜息を吐く。
「そう言ってもオイラもこの世界で魔法が使えるなんて夢にも思ってなかったし・・・・・・」
とアサ〇ラムのクソ映画を三作品連続で視聴した後みたいな虚ろな目をしながらペニーワイズは初めて魔法を使った時の事を思い出していた
◆◆◆
──────ペニーワイズが旅に加わって少し経ったとある冬の日の昼朝方。
ペニーワイズは川辺で洗濯をしていた。
そんなペニーワイズの背で布に包まれ蓑虫のようにぬくぬくしているフリーレンはかなーり寝ぼけた状態で尋ねる。
「そういえばペニーワイズは魔法は使えないの?」
「・・・・・・そういえば考えたこともなかったな。フリーレンはオイラが魔法を使えると思う?」
「わからない。でも私と契約しているから魔力はそこら辺の魔法使いより持ってるし、魔法はイメージ次第だからもしかしたらって思ったんだ」
「うーん、イメージといわれてもオイラはここで魔法なんて使ったことないからなあ・・・・・・」
ペニーワイズはそう言いつつフリーレンを背中から降ろして立ち上がり両手を前に出して目を瞑る。
そしてイメージする。
手に持った風船が浮かんでいる・・・・・・そして風船と紙の船のおもちゃに手を伸ばす少年・・・・・・。
(あぁ、風船は浮かぶさ〇〇〇〇・・・・・・浮かぶんだ・・・・・・)
イメージは固まった。後は──────
「YOU FLOAT TOO!!」
とペニーワイズが唱えた瞬間、考えた瞬間、自分の体から何かが放出されたような感覚を得たペニーワイズは瞑っていた眼を開く。するとそこには先ほどまで川辺で洗っていてあとは干すだけだった洗濯物が宙に浮いていた。
「「・・・・・・」」
しばらく沈黙が続いた後、ペニーワイズが口を開く
「・・・今の見た?フリーレン・・・・・フリーレン?」
「媒介を使わず・・・・・・魔族系・・・・・・」
可愛らしい目をぐるぐるとさせブツブツと呟くフリーレンの姿に冷や汗をかく。
「・・・・・・ペニーワイズ」
「え?あ、うん・・・・・・」
「ちょっと実験したいから付き合って」
「・・・はい」
氷のように美しい彼女の視線に。ペニーワイズは逆らえないと思った。
◆◆◆
──────そして冒頭へ戻る。
「ねえ、そろそろ寝ようよ。時間自体はたっぷりあるんだしそんなに根詰めなくてもいいじゃないか」
ペニーワイズはフリーレンの肩に手を置きながらそう言うが彼女は首を横に振る。
「ダメ、あともう少しで何かが掴める気がするんだ・・・!! 」
(あ、ダメだこりゃ)
完全な深夜テンション状態の彼女に呆れながらペニーワイズは魔力を成形しピコピコするハンマーを錬成する。
「フリーレン、オイラはね君の使い魔だから君に従うよ。でもね」
ペニーワイズはフリーレンの頭の上に標準を定め振りかぶる。
「女の子が何日も徹夜しちゃダメだろ!!」(ピコン!!)
「たぬきっ!」
◆◆◆
フリーレンはスヤァした。
深夜テンションで無理やり活動していただけで体力的には限界だったのだ。
【フリーレン】
その後三日眠り続けた後にペニーワイズ謝ることとなる。
なお結局解析はできなかった模様
【ペニーワイズ】
魔法が使えるようになった。
中でも干渉系・創造系の魔法が得意。
完全に一話で終わらせるつもりだったので今後の展開何も考えてない為失踪予定です。よろしくお願いします。