ハァイ、フリーレン! 作:失踪のフリーレン
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──────とある日の夜にて。
「ハァイ、アイゼン」
野営の準備も終わり夕食前の鍛錬をしているアイゼンに、ペニーワイズが声をかけた。
「ペニーワイズか、どうした」
「ちょっと武器を錬成してみたんだ。ドワーフといえば鍛冶の技術に関して詳しいと思ってね、是非アイゼンの意見を聞きたくなったんだ」
「ほう、見せてみろ」
ペニーワイズから武器を受け取り、アイゼンはじっくりと観察する。
「これは・・・・・・斧か?」
刃は分厚く、それでいて切れ味も良さそうだ。
柄には滑り止めが付いており握ってみると長年使いこんでいたのかと錯覚するほど手に馴染む。
そして剣先には装飾が施されていた。
「その通り! でもただの斧じゃないんだ。まあ変に言葉で説明するより、実際に使ってみた方が早いかな」
ペニーワイズはそう言うと、付近にあったそこそこな大きさの岩を指す。
アイゼンは頷き、斧を構える。そして岩に向かって勢いよく振り下ろした。
大きな音が響き渡ると同時に、岩が真っ二つに砕ける。
その光景を見て、アイゼンは満足げに頷いた。
「うむ、なかなか良い斧だ。だがこれなら今使っているものとあまり変わらないようだが? 」
「そう思うでしょ? じゃあ次は本気で魔族と戦うつもりで振り下ろしてほしいんだ」
「? ああ、分かった」
アイゼンは疑問に思いながらも、再び岩に向かって斧を構える。
すると斧の刺先が電撃を帯び始め、大きな光に包まれる。
そしてアイゼンは全力で斧を振り下ろした。
凄まじい轟音が響き岩は粉々に砕けその余波で地面が抉れ、土煙が上がる。
土煙が晴れると、そこには大きなクレーターが出来上がっていた。
「すごいでしょ?実は剣先に魔力を込めた魔石を仕込んでいてね、魔力の流れを感知したらその方向に必殺の一撃を放つんだ」
「今回は雷系の魔力を込めた魔石だけど、魔石の属性を変えれば火を纏ったり、振り下ろした先に石柱を生成して牽制や足場を作れたりもするんだ」
ペニーワイズは自慢げに武器の性能を説明する。
そんなペニーワイズへアイゼンは尋ねる。
「確かに凄い武器だ。だが何故俺にこれを見せた?」
「何故? ってそれは簡単な答えさ」
アイゼンの疑問にペニーワイズは答える。
「男の子ってこういう武器が好きだろう!!」
「・・・・・・うむ」
◆◆◆
結論から言うとペニーワイズは様子を見に来た一行全員にお詫びを兼ねて装備を作成・改造をする事になった。
アイゼンから事の経緯を聞いたヒンメルが駄々をこねたのだ。
属性武器ってカッコいいよね。
【ペニーワイズ】
ヒンメルの数々の仕様変更に流石にキレてピコピコするハンマーで意識を刈り取った。
【ヒンメル】
急に轟音が響いた為急行したら男のロマンを見せつけられた。
自身が使用する剣の改造を二日に渡り仕様変更要求を行い意識を刈り取られた。
流石に反省したのか後に魔王討伐記念の銅像のポーズを決める際は半日程度に収まったという。
【アイゼン】
しばらくの間ご機嫌だった。
【ハイター】
保温保冷機能が付いたジョッキを送られ感動のあまり泣いた。
【フリーレン】
トランクカバンに自動整理機能を付与してもらいズボラさがさらに加速した。
遊戯王DMで炎の剣士が好きだったんだ・・・。