ハァイ、フリーレン! 作:失踪のフリーレン
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──────とある街の宿にて。
ヒンメル一行の僧侶ハイターは部屋で一人晩酌を楽しんでいた。
「ふぅ・・・・・・たまにはこうして一人静かに飲むのも良いものですね」
ヒンメルはフリーレンを連れ、ペニーワイズがオススメした異種族間で恋に落ちた者が苦難を乗り越え最終的に結ばれるというおとぎ話を元にした舞台を見に行っており、アイゼンは武器のメンテナンスをすると言い部屋に籠っていた。
持っていたジョッキの中身を空にし、お替りを注ごうと酒瓶に手を伸ばしたところ、部屋のドアがノックされる。
「・・・・・・? どなたですか?」
「ハァイ、ハイター」
椅子から立ち上がりドアを開けると、手に蓋が被された盆を持っているペニーワイズが立っていた。
「アイゼンから一人で飲んでるって話を聞いてね。簡単なものだけどつまめるものを作ってきたんだ」
それを聞きハイターは快くペニーワイズを部屋に招き入れた。
盆をテーブルへ置き蓋を取るとその上には美味しそうなおつまみが数点載っていた。
まずは燻製ハムとチーズの盛り合わせ。
薄くスライスされた燻製ハムは塩気も程よく、チーズの濃厚な味わいが舌を楽しませる。
次に小さめに加工されたトマトやレタスをボウルに盛り付け、大きめに砕いたクラッカーを振りかけたサラダ。
酸味が効いたドレッシングで味が付けられたそれは、一口ごとに食感が変わり飽きが来ない。
最後はキノコと豆にバターを絡めた炒め物。
バターの風味がキノコと豆に絡み、淡白な味わいである素材を引き立てる。
どれも酒が進みそうなものばかりだとハイターの喉が鳴る。
ペニーワイズはハイターの前に座り、先ほどハイターが手を伸ばしていた酒瓶を手に取ると彼のジョッキに注ぐ。
「まだ夜も長いからね、お酌するよハイター」
「・・・・・・提案なんですが彼女から私へ鞍替えしません?」
「oh, 魅力的な提案だけどフリーレンから乗り換える気はないよ」
「はっはっはっ、それは残念です」
ハイターはペニーワイズから注がれたジョッキに口を付け唇を湿らせるとテーブルに置かれたつまみに舌鼓を打つ。
そして程よく酒が回ってきた辺りでペニーワイズはハイターに問う。
「ねえ、ハイターはなんでヒンメルと旅を始めたんだい? 」
ハイターは持っていたジョッキをテーブルに置くと、少し考え込んだ後語り始める。幼い頃から共に過ごしてきたヒンメルとの思い出を──────
◆◆◆
「という訳でヒンメルが目指すものを共に目指したいと思ったのですよ」
「───人たらしだね、ヒンメルは」
「ええ、本当に。ヒンメルは人を惹きつける魅力があります」
ハイターの言葉にペニーワイズは同意するように頷く。
その後旅の思い出話に花を咲かせている内に武器の手入れを終えたアイゼンも合流し、ペニーワイズは追加の料理を作りに宿の共同キッチンへ向かう。
こういう下らなく楽しい日常が何時までも続きますように。とペニーワイズは心の中で願うのであった。
◆◆◆
皆さんのご想像通りハイターは
生者と死者の中間の存在となり翌日をベッドの住人として過ごしたのであった。
【ペニーワイズ】
飲食不要なため作り専
【ハイター】
個人的にヒンメル一行で一番やべー存在と思う
【ヒンメル】
デートからの帰宅後、舞台の内容が自分の状況そのものであったことに気付き眠れなくなった
【フリーレン】
まだまだクソボケモードだが少しずつヒンメルに向ける目線が違うようになってきた