ガサ ガサ ガサ
草を踏む音、少女の耳にずっとそれが聞こえる、もう何日も飲み食いせず、まともに眠らずこうして歩いている、心は疲弊しきり、脳みそはまともに動いていない、にも関わらず足は歩みを止めてくれない
サラ「………………死にたい」
もう何度そう願った分からない、母を失い、友達を失い、居場所を失い、全てを失った彼女はただ死に場所を求め彷徨っていた、遂に足も限界を迎えたのか体が崩れ落ちる、フワフワとした浮遊感と共に視界が赤っぽく染まって行く
サラ「ああ、やっと死ねる」
その言葉を最後にサラは意識を手放した、次に目覚める時は間違いなく母と居る、そう最後に確信を持って
次に目覚めるとそこは見慣れない天井、かなりボロボロでクモの巣や埃まみれの部屋で寝ていた
???「あ、起きた!?」
ふと声が聞こえ横を見ると背丈の低い同性のサラでも目のやり場に困る服装をした少女が立っていた、身長はサラよりも低いが出るとこはしっかり出ている事にサラは一瞬驚いた
サラ「ここは」
???「ここはオラリオにある僕のホームさ、あ!、僕はヘスティア!!最近地上に来たんだ~」
サラ「オラリオ……………………また」
ヘスティア「???」
サラ「また…………死に損なった」
サラは死ねなかった事に落胆する
ヘスティア「そんな事言うもんじゃないぜ、折角命を拾ったんだ、それはきっと何か意味があることさ」
サラ「意味」
そう言われサラはふと母と暮らしていた日の事を思い出す、嵐の晩雷に怯え眠れなかった自分を母は毎夜話を聞かせ安心させてくれた、憧れたのは助け出される姫では無かったが、母はそれを否定しなかった
サラ「……冒険者」
ヘスティア「え?」
サラ「……冒険者に、なってみたい」
ヘスティア「冒険者か、良い夢だ!!、僕のファミリアで良ければ何時でも歓迎するぜ!!」
サラ「うん、入る」
ヘスティア「よっしゃ!!、宜しくね、えっと」
サラ「サラ、サラ・ベルン」
ヘスティア「宜しくねサラ!!、君が僕にとって2人目の眷属だ!!、じゃあ早速だけど上を脱いでそこにうつ伏せになって、
サラは言われた通りうつ伏せに寝転ぶ
ヘスティア「!?、これは」
サラ「ヘスティア?」
ヘスティア「な、何でもないよ、今書き出すからちょっと待って」
ヘスティアはそう言うと紙とペンを取る
サラ・ベルン
12歳
所属 ヘスティア・ファミリア
種族 人間
レベル2
力 I0
耐久 I0
器用 I0
俊敏 I0
魔力 I0
サラ「…………能無し」
ヘスティア「そう悲観することないさ、皆初めはこんな物だよ、さ、ギルドに行って登録しておいで」
ヘスティアがそう言うとサラはギルドに向かった
ヘスティア「…………」
サラに手を振りギルドに向かったのを見送ったヘスティアは顔が徐々に曇る
ヘスティア「刻んで直ぐレベル2だったから何事かと思ったら」
ヘスティアはそう言いながらサラに渡さなかったもう1枚の紙を見る
スキル
【
彼女の中に潜むもう一人の彼女、その性格は残忍で凶暴、常に血肉に飢えた怪物
・あらゆる種族を捕食する事でも
・あらゆる種族を殺す事でも
・神を捕食する事で大量の
・神を殺す事でも大量の
・神の手を借りずにレベルアップが出来る
・改宗が出来ない
・魔物から得られる
・彼女の意に反して暴走する事がある
ヘスティア「たった1つのスキルにこれだけの効果、下3つはともかく他の効果、これは明らかに」
人間と敵対する事を前提としている、そう口には出さなかったがヘスティアはそれを強く感じていた