ダンジョン18階層
ヘスティア「これは……」
リリ「酷い」
ヴェルフ「おいおい、どうなってんだよこれ」
ヘスティア一行の眼前には破壊され尽くしたキャンプの後が広がっていた、テントだった物であろう布切れや骨組みだった物が散乱し生死を問わず酷い状態の冒険者達が転がっていた
ベル「急ぎましょう!!、早くカーネイジを止めないと!!」
ベルの言葉に頷き一行は更に奥へ進む、その度に死臭は濃くなり火の手が多く上がり戦闘音が徐々に大きくなる
ヘルメス「火の手が多くなってきたね」
ヘスティア「カーネイジの弱点は炎、それをオラリオ全体に周知させたからね、魔法じゃなくても火を焚いて攻撃すればそれだけで仕留めうる、筈なんだけど」
ヘスティアは周りに広がった炎を見る
ヘスティア「どうやら向こうも警戒してるみたいだね」
その時、前の方の草むらがガサガサと動きを見せる、全員歩みを止め武器に手を伸ばし警戒するやがて姿を表したのはボロボロの鎧を来た冒険者の男
ベル「あの、大丈夫ですか?」
ベルが心配しポーションを出しながら近付く
リリ「ベル様!!」
ベル「え?」
冒険者「ウワアアアアアアア!!!!」
突然冒険者は腰に下げていた剣を抜きベルに襲い掛かる
リュー「ッ!!」
間一髪でリューがベルを引っ張り剣は誰にも当たらなかった
ベル「な、何で?」
リュー「気を付けて下さいクラネルさん、どうやらそう簡単にはいかないようです」
リューがそう言いベルが冒険者を良く見るとそこには触手の様な物を体から伸ばす冒険者がいた
ベル「あれって?」
リュー「形状と色から見てカーネイジの体の一部でしょう、恐らくあの冒険者達を操っている、人形の様に」
リューがそう言うと一行の周りにある草木がガサガサと揺れ動き別の冒険者達が現れる
ヴェルフ「おいおい、囲まれたぞ、どうするよこれ!?」
リリ「炎です!!、ベル様!!、あの触手の部分を魔法で撃ち抜いて下さい!!、そうすれば触手は形を保てず解放される筈です」
ヴェルフ「でも人に当たったらどうするよ!?、上手くいく確証も無いだろう!?」
そうこう言っているうちにカーネイジが操る冒険者達はジリジリと距離を縮めてくる
ベル「ッ!!」(こうなったらやるしか!!)
???「俺達が残ってこいつらを食い止める、お前達は先に行ってそのカーネイジとやらを止めてくれ」
そう言ったのはタケミカヅチ・ファミリアの1人、桜花、タケミカヅチ・ファミリアのメンバーもそれに賛成する
ベル「な!?、ちょっと待ってください!!、そんなこと」
桜花「元々こんなことになっちまったのは俺達のせいだ、こいつらを止める責任が俺達にはある、頼む」
ベル「~~~~!!、分かりました!!、お願いします!!、行きましょう!!」
ベル達はそう言うとヘスティアの手を引き走り出す、他のメンバーもそれに続き走るが、前にはカーネイジに操られた冒険者がいた
桜花「止まるな!!」
ベル「!!」
ベルは桜花の叫びに反応し減速せず走り抜ける、ヘスティアに剣が迫るが桜花が割って入り剣を受け止める
ベル「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
ヘスティア「はぁ、はぁ、べ、ベル君ちょっと待っておくれよ!!」
ベル「は!?、す、すいません、神様」
ベルは慌てて止まる
リュー「カーネイジを止めなくてはいけませんが問題は何処にいるか、ですね」
ヴェルフ「確かにそもそもこの階層にいるのかどうかも不確定だしな」
ヘスティア「それなら簡単さ」
ベル「神様、居場所が分かるんですか!?」
ヘスティア「うん、考えてごらんベル君、あいつは残虐で狡猾、その上人を殺すのが大好きなヤバイ怪物、そんな奴が行くところなんて人が集まっている所だけだろう?」
ヘスティアがそう言うと全員がハッとした
ヘスティア「つまり奴がいるのは」
リュー「リヴィラの町、と言うことですか」
ヘスティア「そう言うこと、急ごう」
そう言うとベル達は走り出した