数日後、サラは1人でダンジョンの6階層に来ていた
サラ「ここが6階層」
サラは6階層に足を踏み入れた瞬間嫌な気配を覚えた
サラ「………………何か居る」
5階層への階段を背に支給品のナイフを構える、とたんにダンジョンの奥から足音が聞こえる、1匹、2匹、5匹、10匹
カーネイジ『全部で15匹、手伝ってやろうか?』
現れたのは10匹のゴブリンと5匹のコボルト
サラ「黙れ!!」
カーネイジ『怖い怖い、クックック』
サラは駆け出すと近くにいたゴブリンを切る、体は消え魔石だけが残る
カーネイジ『お前と俺は一心同体だ』
カーネイジ『俺はお前でお前は俺でもある』
サラ(黙れ!!黙れ!!黙れ!!黙れ!!黙れ!!!、お前は私じゃない!!!私は私だ!!)
頭に響くカーネイジの声を振り払う様にサラはナイフを振る
カーネイジ『そんなに無闇やたらに振ってて良いのか?』
サラ「へ?」
気付くとナイフは空を切りコボルトが後方から攻撃して来ようとしていた
サラ「あ」
プスッ!!
コボルト「がっ!?」
コボルトが崩れ落ち攻撃はサラに届くことは無かった
カーネイジ『全く自分が何を切っているか把握していないとは』
サラ「カーネイジ!!、余計な事を!!」
カーネイジ『おいおい、折角命を救ってやったのにその言い草は無いじゃないか、まぁ、お前が死ぬと俺も消える、お前は力を手に入れ、俺は好きに暴れられる、持ちつ持たれつで行こうぜ、クックック』
サラ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
カーネイジが消えるとサラは疲れと怨敵から助けられた情けなさからナイフを放り出し崩れ落ち肩で息をする
ザッザッザッ
サラ(モンスター!?、ナイフを!!)
何処からか聞こえてくる足音に反応しサラは放り出したナイフを急いで拾い音のする方に構える
ベル「うわあ!!、サラさん!!、大丈夫ですか!?」
そこに居たのはベルだった
サラ「だ、団長、失礼しました」
サラはナイフを鞘に納める
ベル「アハハ、大丈夫ですか?、ダンジョンで膝をついてたので怪我でもなさったのかと」
サラ「いえ、ただ少し休んでいただけですので、お気になさらず、私はそろそろ戻ろうと思ってますので」
ベル「そうですか?、僕もそろそろ帰ろうと思ってたので一緒に行きましょう!!」
サラ「いえ、私は」
ベル「さ!、行きましょう!!」
ベルに手を引かれサラはギルドに向かうベルが扉を開け中に入る、冒険者達はそれを見ると口々に噂する
冒険者「おい、あいつだろ、ロキ・ファミリアにケンカ売ったって新人」
冒険者「はぁ!?、あの大人しそうな白髪がか!?」
冒険者「バカ、女の方だよ、知らねぇのか?、豊穣の女主人で宴会開いてたロキ・ファミリアに突然スキルで殴りかかったって話だ」
冒険者「大手のファミリアにケンカ売るなんて、バカな奴だな?」
冒険者「それがよ、あの【
冒険者「はぁ!?、【
冒険者「かもな、まぁ、でも何にせよあいつがロキ・ファミリアにケンカ売ったってのは間違いじゃないらしいぜ」
何時からかカーネイジが暴れた騒動は冒険者の間ではそう言うことになり、皆サラを恐れる様になった
ベル「サラさん!!、換金終わりました?、帰りに何処かご飯でも」
サラ「いえ、私は先に戻ってヘスティアに無事を伝えます、団長も何か伝言があれば伝えますよ?」
ベル「そ、そうですか?、じゃあ取り敢えず、今回も無事乗りきった事を伝えて貰えますか?」
サラ「分かりました、伝えておきます」