【本編一旦完結】たすてけ勇者一行がくぁwせdrftgyふじこlp【原作更新待ち】 作:丹羽にわか
ザイン編すっ飛ばして魔法使い試験編やで
実質ナーリン過去編かもしれん(色々設定捏造しつつ)
今回は導入でアッサリしたお話や許してクレメンス
なーりん!なーりん!たすてけなーりん!
『お姉様、私、グラナト領に行ってくるわね。アウラ……いえ、私達魔族が辿る結末……人類が掴む未来……とても、とても興味深いわ。あ、ちゃんと処理はするから安心して頂戴』
そう言って出て行ったソリテールを見送って少し……いや一ヶ月くらい……数ヶ月経ったか? いけない、時間感覚が長命種寄りになってるから分からなくなってる。でも案外人間の時も時間感覚ってあやふやだった気が……オフィスの床に段ボール敷いて寝泊まりしてる時とか。
……ともかく、暫く姿を見ていなかったソリテールがフラッと帰ってきた。猫かな?
「ちゃんとアウラは始末してきたわ。まさか『服従させる魔法』の効果が干渉するとあんな状態になるなんて、七崩賢の魔法は不思議なのね。それにフリーレンも、まさか魔族を欺くために魔力を制限し続けているだなんてほんと面白い。ふふっ、いつかお話ししてみようかしら」
そして、ソリテールの言葉に俺はハーブティーを吹き出しそうになった。
オイオイオイ、やったわコイツ。
『そういえば処理ってなんだ? いや、ソリテールは大魔族、そんなのが観戦してたなんていう痕跡を残さないってことかな?』って思ってたら『処理=処す? 処す(断定)』でしたか。
この海のリハクの目をもってしても……いやあの時のやり取り思い返すと口封じしようとしてるわ俺。全国指名手配? のショックで適当に受け答えしてた。
でもだって、ほら……俺の『まやかしの魔法』が対策されたら買い出しとか行きにくくなるし? ある程度自給自足してるけど一部の食料品や調味料はどうしても人里じゃないと手に入らないし? その金だって勇気を振り絞って冒険者としてコソコソチマチマ稼いでるのに……折角ここまで生活レベル引き上げたのに今更下げるのは嫌でござる。絶対に嫌でござる。
そんな事とかで頭が一杯だったんだ。
それに、アウラが俺の『まやかしの魔法』を思い出す可能性は少し心配だったけど、アニメだとフリーレンは問答無用で即★首★断してたし、昔取り逃がした大魔族なのに動向掴んで無かったし、フリーレンって魔族を見かければ殺しに行くけどあくまで旅のついで、態々自分から探したりはしてない(クヴァールは除く)し、だから俺みたいな出オチ大魔族の情報を得るために反撃や伏撃のリスクなんて冒さない、即斬首、情報バレは平気だろって思ってたんだ。
ダメだったみたいですね。
何がダメだったんですかね。
煽ったこと? そっかぁ……。あはは。
「またね、お姉様。今度は何かお土産を持ってくるわ」
アッハイ。『お話し』したいのは分かったけどフリーレン達への手出しはやめてねマジで。あとお土産は出来れば平和的な入手経路のものがいいなあ。
「ふふっ、わかったわ」
ソリテールが帰ったあと、俺は足りない脳味噌を捻った。
どうもフリーレン一行は俺の情報を集めているらしい。旅の目的地はアニメと変わらず『魂の眠る地』だろうけど、そこに至るまでの過程に俺をしばき倒す事が含まれているっぽい。
しばき倒すというか『魔族を殺す魔法』でズドン、だけども。こわ……。
これ、もし俺が南に行ったとして、偶然居場所バレたりしたら追ってこない? ただでさえ余計な目的が追加されてるのに原作の道程壊すとか戦犯だぞ。いやアニメのアウラ編までしか知らないから今後どうなるのか分からんけど。
グラナト領から北でイベント起きそうな所……どこかあったかな。
唐突に学園編とか始まったりは……しない筈。
『魔法学校に入学することになったフェルンとシュタルク。フリーレンは協会からの特命を帯びて教師として赴任する。それから色々トラブルに巻き込まれたり、新ヒロインが登場してシュタフェルが盛り上がったり学年間トーナメントやら競技祭やらが開催されて、優勝賞品が『願いを叶える願望器』か何かだった』……みたいな。web小説ならエタるフラグだなこれ。
「……さて、どうしたものか」
魔法都市オイサーストに着いてから暫し時が流れました。一級魔法使い試験まであと一ヶ月程度。フリーレン様との特訓は、私の覚えている基礎的な魔法達を磨き上げていく為のものや、対人対魔物対魔族戦闘についての知識や技能の研鑽を目指したものなど内容は多岐にわたり、非常に濃度の高い日々でした。
私達が試験に向けて動いている間、戦士であるシュタルク様は特訓を見に来たりご自身の修行をされたりして過ごされていたのですが、夕食の席でふと「二人に相談なんだけどさ」と話を切り出しました。
「相談、ですか」
「どうしたのシュタルク」
「ああ。実は今日、街を歩いてたらこんな事があってさ……」
『すみません助けてください何でもしますから!』
『ん? 今何でもって……』
「ストップ。それ以上はいけません」
「え? 話はまだこれからなんだけど」
私の魔法使いとしての勘が囁きました。これ以上はいけない、と。
「後の場面からでお願いします」
「?? まあいいけどよ」
シュタルク様曰く、街中を一人で散策していたら突然声を掛けられたらしいです。相手は年下の魔法使いの女の子で、かなり切迫した様子だったから、落ち着いて話をするためにカフェに入ったとのこと。
『どうだ? 落ち着いたか? 慌てなくていいからゆっくり話してくれ』
『……は、はい。わ、私はクラウ、四級魔法使いです。その、来月の一級試験を受ける予定だったんですけど、事前に用意していた滞在費が全然足りなくて、討伐依頼を受けようとしたらソロじゃダメって言われて』
『それで俺に声をかけたって訳か』
『そうです、はい……急にすみません……』
『いや、いいんだけどさ。あ、俺はシュタルクだ。見ての通り戦士な。よろしく、クラウ』
『よ、よろしくお願いしますっ、シュタルクさんっ』
クラウ、という方の印象は『テンションの上げ下げが激しい』ということらしく、小柄でほっそりとした身体、白い髪で目元まで隠れていて表情は窺えず、肌はやや不健康そうに見える青白さだったとのこと。所謂陰キャ、なのでしょうか。
「とりあえず、パーティメンバーに相談してみるって事でその場は別れて、また明日待ち合わせしてるんだ」
見たところシュタルク様は乗り気な様子。旅の最中、自由時間では自然と人助けをしているような優しい方ですから当然ですが。
ふむ、シュタルク様に目をつけるとは、なかなか良いセンスをしていますね。
「フリーレン様、どう思います?」
「うーん、ソロでこのオイサーストまで来れてるなら実力は問題ないと思うし、いいと思うよ。報酬も貰えるんでしょ?」
「ああ、六割くれるってよ」
「相手は隨分下手に出てるね……まあそれだけ資金不足が深刻ってことか」
「あと何か魔道具もくれるらしい」
「行ってきなさいシュタルク」
「お、おう」
露骨ですフリーレン様。
と、言うわけで、暫くの間シュタルク様はパーティを離れました。
クラウ様と一緒に近場の討伐依頼を数件まとめてこなすそうです。……思いがけない臨時収入ですね。シュタルク様が帰ってきたら何か美味しいものでも食べに行きましょうか。楽しみです。
そして、一級試験の日が来ました。
合同依頼から帰ってきたシュタルク様に試験は関係無いため自由時間です。規則正しい生活を送ってくれているといいのですが。
試験を受ける魔法使い達が広間に集められています。まだ試験内容は発表されないようで手持ち無沙汰になり視線を動かすと、隅っこの方にクラウ様を発見しました。報酬の受け渡しの際に少しお話しした程度ですが。
地味なローブに身を包んだ血色の悪い小柄な女の子です。前髪が長く表情は分かりません。シュタルク様曰く「結構やる」「面白い魔法を使ってた」との事。今後の試験内容次第では脅威になるかもしれません。
あと、副報酬の魔道具は『生枝を乾燥させる魔法』が使える物で、旅にはかなり便利な道具です。悪天候の後の焚き火は大変ですからね。
そして試験内容が発表されました。パーティー戦で三人一組に分かれて競うことになるようです。フリーレン様もクラウ様も別のパーティーなのですね……。
「現時刻をもって第一次試験を終了とする」
一次試験が終わりました。色々なことがありましたが、フリーレン様とクラウ様のパーティーも合格されたようです。
私達は一時羽を休め、二次試験に臨みます。
二次試験はダンジョン『零落の王墓』攻略です。統一王朝期という、この北側諸国が『王国』によって統一されていた時代に築かれた、これまでの歴史でも未だに踏破されていない難関ダンジョンとのこと。
「フリーレン様はこの時代から生きているんですか?」
「いや、私よりも旧い時代にあった国だね。確か、最期は名君って言われてた王様が死んだ後に色々あって国がバラバラになって、魔王軍の侵攻を受けて滅亡した筈だよ」
「なるほど……」
そんな事を話していると、どうやらダンジョンに協力して挑もうとする一派とそうじゃない人で揉めたようで、最終的に男の人が一人で入り口に向かっています。
「……これは、ダメだね。協力体制は成立しそうにない。いくよ、フェルン」
「はい……あ、クラウ様は……」
視線を向けるとクラウ様はダンジョンの入り口を眺め立ち尽くしていました。恐怖に立ち竦んでいるのとは様子が違う気がしますが、どうかされたのでしょうか。
「フェルン、大人数での協力ならともかく私達に一人、ろくに連携したこともない相手を加えるのは悪手だよ」
「そう、ですね……」
フリーレン様の言う事は最もです。私はやや後ろ髪を引かれる思いでフリーレン様の後を追ってダンジョンに入ります。
「結局、残ったのは六人か」
壁に背を預けながらリヒターはその場にいる面々を見回して言う。
「おい、そこのヒョロガリ。いつまでもボーっと突っ立ってないでこっちに来たらどうだ」
声を掛けられたヒョロガリ、クラウは肩をビクッとはねさせると「は、はいっ」と返事をして駆け寄ってくる。
そのやり取りを見ていたデンケンは眉根を寄せた。
「リヒター、言い方というものがあるだろう。確か……クラウといったか? すまないな、どうもこいつは無愛想なんだ」
「えっ、あっ、はい、大丈夫ですっ」
「……近所の年寄かアンタは」
つとめて柔らかな声音でクラウに話しかけるデンケン、それにリヒターは呆れたように言う。
「さて、では各々自己紹介と自身の魔法について話してもらおうか。あとは役割分担を決めて、情報共有だな」
二次試験『零落の王墓』攻略、開始。
読了謝謝茄子!
新しい名有りモブのクラウ(ネク子色白メカクレver)は 何者なんやろなあ()
あ、匿名外しました
連絡はメッセなりマシュマロなりによろしく
マロ:https://marshmallow-qa.com/adappast?t=SVEUw9&utm_medium=url_text&utm_source=promotion
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なんかPixiv大百科のページを作ってくれたみたいです:https://dic.pixiv.net/a/%E3%81%9F%E3%81%99%E3%81%A6%E3%81%91%E5%8B%87%E8%80%85%E4%B8%80%E8%A1%8C%E3%81%8C%E3%81%8F%E3%81%81w%E3%81%9Bdrftgy%E3%81%B5%E3%81%98%E3%81%93lp
ファンアート頂きました謝謝茄子(敬称略)
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感想評価お気に入りここすきクレメンス
高評価もありがとナス!!(敬称略)
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