【本編一旦完結】たすてけ勇者一行がくぁwせdrftgyふじこlp【原作更新待ち】   作:丹羽にわか

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前回の続きやで
感想欄のナーリン(幻覚)が厄介な大魔族過ぎて草生えますよ
ワイは『人間牧場』くらいしか考えてないのにやれ『土葬すれば』だの『物流拠点なら多少消えても問題ないな』だの……やっぱ人類は悪やな! 

おかげでゼーリエ引っ張り出す&色々原作改変入りそう
登場キャラの解釈間違ってても石は投げないでクレメンス

あ、今回も主人公出ない。ナーリン(幻覚)が独り歩きしてる……


二人は幸せなキスをして終了 -Happy Ending-

 

 

 

 

 

「そうですか……まさか、分身だったとは……」

 

 

 封印していたのがナーリンの分身だったことはヴォーボの町長に報告しました。

 フリーレン様はかつての勇者一行の、ひいては自分の責任だと謝罪していましたが、町長は「これまでナーリンと思われる魔族の被害は出ていません。精霊様と、あなた方の存在があってこそでしょう」と言い許してくれました。

 

 確かに、それはそうなのかも知れません。フリーレン様達を脅威に思い、対決を避けようとしたからこそナーリンは分身を囮にしたのでしょうし。

 

 魔族は魔力の多寡で格を決める生物のようですが、人類の強さは魔力だけで決まるのではありません。ナーリンはそれを知っていたのではないでしょうか。

 

 けれど、無名の大魔族が、ナーリンがこの世界の何処かに生きているという事実は変わりません。

 しかも、人を理解し欺くだけに留まらず、掌の上で転がし利用するような魔族が、です。

 この八〇年で表に出ていない被害がどれほど出たのか。もしかすると、既にナーリンに影から支配されている町もあるかもしれません。

 

 

「フリーレン様……」

 

 

 自身が魔族に欺かれた事がショックだったのか、フリーレン様は宿に入ると部屋のベッドの上で布団を被って丸まってしまいもう二日も出てきていません。

 食事は近くにお皿を置くと『シュゴッ』と布団の中に呑み込まれますし、トイレは「エルフはトイレなんてしないよ」と前に言っていたのでたぶん平気でしょう。魔法もありますし。

 

 けれど、心配です。

 

 何か、私に出来ることは──「出来た」──えっ?

 

 

「完成だ。どう、フェルン。結構似てると思わない?」

 

 

 布団をガバリと跳ね除け現れたのは部屋着姿のフリーレン様でした。一枚の紙を手に、ドヤっとした顔をしています。

 

 

「これは、ナーリンの似顔絵、ですか?」

 

 

 紙に描かれているのは森で見たものと瓜二つなナーリンの顔です。しかも、色が塗られていて青い肌に紫の髪等の特徴がよく分かります。

 

 

「『見たものを念写する魔法』で作ったんだ。念写にはかなり強いイメージと魔力が必要でここまで再現するのは骨が折れたよ。頭は痛いし目がしょぼしょぼするしとても疲れた」

 

 

 フリーレン様は「さてと」とベッドから降りると鞄から便箋を取り出し何かをしたためてから二枚の紙を丸めて紐で結いてから、窓際に行き窓を開けます。すると一羽の青い鳥が入ってきて、便箋と似顔絵を足に掴むとそのまま飛び去ってしまいました。

 

 

「使い魔、ですか。何処に送ったんです?」

「聖都シュトラール。古い知り合いがそこに居るんだ。正直、今回のことは私達だけでどうにかできる域を超えてるからね」

 

 

 古い……フリーレン様がそこまで言うとなると、原始時代あたりの方でしょうか?

 

 

「でも、意外でした」

「何が?」

「魔族にぎゃふんと言わされたので、もっと落ち込むなり悔しがったりしているものかと」

「……言うようになったね」

 

 

 フリーレン様はジト目になるとベッドに腰を落とし、ぽすんと背中から倒れ天井を見上げます。

 

 

「勿論、落ち込んだし、今も悔しい。腸が煮えくり返るって感覚はこう言うことなんだって思う。だけど、それが歩みを止める理由にはならない。ヒンメルならそうする」

「なるほど……」

 

 

 

 

 

 

 

 そして、次の日。

 

 

 

 

 

 

 

「知り合いに会いに町長の屋敷に行ってくるから、フェルンは好きに過ごしてて」

 

 

 返信らしい手紙を読んだフリーレン様はそう言って出かける支度を始めます。聖都シュトラールからここまでかなり距離があるのですが……。まあ、この人の知り合いとなると恐らく常識が通じない方なのでございましょう。

 

 

「あのっ、私も」

「来たいの?んー……まあ、いいか」

 

 

 フリーレン様の許可を貰ったので私も準備します。

 

 

「じゃ、行こうか」

「はい」

 

 

 町中を歩きながら、私はふと思ったことを訊ねます。

 

 

「フリーレン様」

「ん?」

「お知り合いというのは、どのような方なのですか?」

「私の魔法の師匠の師匠だよ。ゼーリエって言うんだけど」

「……大魔法使いゼーリエ、大陸魔法協会の創始者ですね」

「そうそ……大陸魔法協会? なにそれ」

 

 

 ──え。

 

 

「ご存知無いのですか? 魔法使いを認定、管理する団体ですよ。それに私、旅立ちの時に聖都で三級魔法使いの資格を取っているのですが……」

「あー、そういえばなにかやってたっけ」

「その反応だとフリーレン様。資格、持ってませんね」

「持ってないね」

「……闇魔法使い、だったのですね」

「人をそんな闇医者みたいな……」

 

 

 そんなやり取りをしている間に町長のお屋敷に到着しました。そのまま応接室に通され、待っているよう言われます。

 

 

「ゼーリエ様はどのような方なのですか?」

「魔法使いとしてなら、神話の時代から生きて人類の魔法を全て使えて全知全能の女神様に一番近い存在、かな」

「それは存じています。協会のパンフレットにも書いてありました。その、人柄とか」

「人柄か。そうだね……」

 

 

「弟子をとったのか、フリーレン」

 

 

 ──ッ!?

 

 声と同時に背後に現れた気配、そして強大な魔力。魔法で偽装した? それとも抑えていた? 全く探知出来なかった。

 

 あまりのプレッシャーに私の体は竦み、首だけをどうにか動かして後ろを見ます。

 

 

「弱いな」

 

 

 まるでガラス玉のような瞳で私を一瞥したのはエルフの女性でした。この方がゼーリエ様……なんて存在感……。

 

 

「お前……こんな弱い魔法使い、足手まといを連れて旅をしているのか」

「いきなり来て何言ってるのさ……それに、フェルンはもう一人前だよ」

「戦場の女神は残酷だ。弱ければ死ぬだけだぞ」

「フェルンなら大丈夫だよ」

「……フンッ、耄碌したな、フリーレン」

「それ、ゼーリエは言える歳じゃないでしょ」

 

 

 ……ゼーリエ様に物凄い貶されてフリーレン様が庇ってくれた事は理解しているのですが、レベルが違いすぎて感情が湧いてきません。

 

 

「まあいい」

 

 

 ゼーリエ様は反対側のソファに腰掛けます。

 

 

「手紙と似顔絵を見た。人を欺き利用しこのヴォーボを築かせた無名の大魔族、ナーリンか。初めて聞く名だな」

「……封印した時に報告は王都にも聖都にもしたはずだけど」

「私が表舞台に出たのはほんの半世紀前だ。既に封印された無名魔族の事なぞいちいち耳に入るわけが無いだろう」

「それもそっか」

 

 

 えぇ……。

 

 

「それにしても、分身を封印させて本体は逃げるとは。してやられたな、フリーレン」

 

 

 ゼーリエ様は愉快そうに言い、似顔絵が私達の間にあるテーブルに広げられます。

 

 

「本当に、ね。色々ペラペラ話していたのも『油断している』フリだったんだろう。こっちに『その隙をついて封印をしよう』と思わせる為の」

「それに、お前の魔力制限を見抜いたらしいな。それでも尚、ナーリンの魔力はお前を上回っていたとあった。それなのに逃亡を選ぶとは……お前単体ではなく勇者一行としての脅威度を測り、リスクを許容せず生存を優先した、ということだろうな。魔力を絶対視する魔族の中では異端と言える」

「魔族の生態に変化があると思う?」

「……私は連中が『魔族』と定義される前から知っている。だが、その生態が変わったとは感じない。『学習』の結果、だろう」

 

 

 学習。私達なら本を読んだりすることですが、魔族にとってそれは。嫌な想像に気分が悪くなります。

 

 

「この八〇年間、魔族を招き入れて滅んだ村や町はそれなりにある。だが、生き残りはそれなりにいるし、そこから得た魔族の名前も容姿もどれもこいつとは一致しない。姿や名前を偽っている可能性はあるだろうが……そもそも、この魔族は『滅ぼす』なんて目立つような事はしないだろうし、滅ぼすのなら『何も残さない』だろうな」

「…………」

「見つけ出そうなどと考えるだけ無駄だ、フリーレン。こういうタイプはチェックメイトの瞬間か、大きな誤算を見つけ修正する時にしか姿を現さない。それは数年後か、数十年後か、数百年後か……だが、いつか表舞台に出てくる時がやってくる」

 

 

 そう言うと、ゼーリエ様は立ち上がります。その手にナーリンの似顔絵を持って。

 

 

「こいつは危険だ。人類の歩みを、歴史の継承を、魔法の発展を阻害しかねない悪性の腫瘍、存在そのものが害悪だ。虫唾が走る。故に、その時が来れば、私が処分する」

 

 

 そして「ああ、そうだ」とゼーリエ様はなにか思い出したのか、似顔絵をヒラヒラと振ります。

 

 

 

 

「──『狡智の大魔』ナーリン。最新にして最悪の大魔族だ。すぐ、大陸全土にその名は広がるだろう」

 

 

 

 

 ゼーリエ様はフッと姿を消しました。あれも魔法、なのでしょうか。

 

 

「狡智の大魔、か。無名の大魔族から随分と出世したね」

 

 

 ポツリ、とフリーレン様が呟きました。

 

 

「……はは、あそこまで本気になったゼーリエは初めてだ。考えるだけ無駄か……確かに、闇雲に探して見つかる相手じゃないし、任せておけば良いんだろうね。ナーリンがゼーリエ程の高みに居るとは思えない。その時が来れば、すぐ、終わる」

「フリーレン様……」

 

 

 俯いたままで表情は窺えません。けれど、私にはその身体が震えているように見えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 使用人に促され、屋敷を後にしました。

 

 私達は広間の勇者一行の像の前に居ます。

 

 

「『見て見ぬふりをして、他人任せにして、その結果が仮に良いものだったとしても──いつかきっと、その日の僕を笑うだろうね』」

「その言葉は、ヒンメル様の?」

「うん。まだ旅の始まりの頃にね。魔族の軍勢を包囲殲滅するために、村を囮にする作戦があったんだ」

 

 

 実に合理的な作戦だったよ、考えたのは優秀な人でなしだ。冷たくフリーレン様は言います。

 

 

「ヒンメルはその作戦に反対した。それでさっきのセリフだ。私達は村を囮にする代わりにと四人で軍勢を挑発しまくった。死ぬかと思ったなあ」

 

 

 呆れたように言いますが、その声音は優しく温かいものでした。

 

 

「フェルン。私はナーリンを探そうと思う。ゼーリエは巣穴から出てくるのを悠長に待つつもりみたいだけど、そんなのはくそ食らえだ」

 

 

 フリーレン様は強い意志の光が籠もった眼で私を見つめます。

 

 

「危険な旅になると思う。だけど私は、フェルンに来て欲しい。一緒に、歩んで欲しい」

 

 

 

 

 

 

 

 ──私の返答は、決まっていました。

 

 

 

 

 

 

 




読了謝謝茄子!

正直ゼーリエなら『魔族を探す魔法』とか知ってて使えそうですが、その時点で主人公が消し飛んで物語が終了してしまうので『以前一級魔法使いに渡したらそのまま復讐で挑んで死んで失伝した』とかでよろ、触れないで……

この後、優秀な前衛を求めてアイゼンを訪ねて『オレオールを探してヒンメルと話す』『シュタルクを勧められる』のは変わらず。『ナーリンを探すために魔族コロコロしながら情報を集める』が加わる? かも? まあ、ほのぼの旅なのは変わらない筈。ヒンメルたちだってそうだったし

次は狡智の大魔(笑)出るかなあ……



感想評価お気に入りここすきクレメンス


高評価もありがとナス!!(敬称略)

フライングトマト あんびー フロム好き 宇京 チプカシ くーき 歳三 夢幻竜 ヴァジュラ グチー@ えるしぃ(バチコリータ) funtk086 あるふぁー波 あとじろう ぷにわぁす ユンさん キウイ901 atsu2 白義 せつしょ Royy pepsi好きのオタク 烏龍 Dlone ネス 中禅寺 宗沢木 駿代 メルカヴァ kino3 木龍 Ercule モレ(一般人?) どらいふるーつ うさぎたるもの モフモフ28号

やなに LG21 セフィリス 白夜帝 四葉五実 海神 Tくらげ 時間が足りないマグロ 複雑な家庭環境シルヴァニアファミリー アヤカシ ikutachi まっちゃぷりん ルキフィガ 胡蝶は夢を見る 晩餐カッセル fy01 モリカドル たなか屋 典素 柳 esekensi グルッペン閣下 炊き込み蕎麦 コロッケ倶楽部 aoo 小手歩 地球刑事ジバン クライデ アインシュッツ たま1010 赤バケツ 06FZ 丼肉じゃが 七味さん アレクサ 大正義降臨 すここここ 飛鋭 神坂 苔むしたロボット little 一時停止違反 えるぴす♪ カツオドリ にゃんこンゴ Sasuga Raymond れーしゅ アルカードcx 心太EX 696Simon せっちゃくざい ヌワーノ・パパス ヒトリババヌキ yukidaruma フォルモント おるたまん アッジェム 無勝 石見人 スライバ 九十九_ よみやみ 今際一笑 鳥ん取る Riun サ行 量産機乗り りーしゃす mugimugi 特急なは 魔導 さるべじょん Kasikoma yuu365 Klantz オルグ 柿種 夏 おちつけ 服部平次 ネギトロ丼 リュキ gbwj 三里 鳥てん マスドラ Aitoyuki night23 ちょっと通りますよ 緑茶アイス GP-03-Dendrobium- ポトフG シャリ社スティック なで 雪吐 中。 十六夜フラン 疑心演舞 ktkr 不可能 ut_64bit サボ天 テケリン 瀧狼 干蛸 KYBM カグラ  砂糖掛け舎利別漬け蜂蜜饅頭 MiM ひ・ω・ろ 洒落 アザトホース 松風呂 Yuckey loser44 キンキンキノコ 翠127 ゆるゆる イッヌ46号 えのき茸 ますかっと 雨傘, グンナンノマサ ナガン まったりメリー 明日は晴れ ただの焼き羊羮 むぬりが)きよつゆたわやつ あやびぃ ティミッド adamay エストすこすこ侍 超暗黒転生ヨーグルト チケサン ギンセツ 徹甲弾 てとぷらむ 名無しの淡水魚 TABASA btn2u  くりまんじゅう4649 モカフラッペ ネビア R-to チェッカー ろーと ヒツジん28号 うべなるか 翁さん らーるー 薬袋 歌憐 きりしら クロエルさん 黒糖バス Balthazar 太陽くん AlR 緋色のレン AK兄貴 小五ロリ たかおじ オイカ ノーバディ621 白いたぬき ニィー太郎 不思議呪文 チョコホイップ ヤマモヨ 道遊庫塒 雨西瓜 変態o3 フードテラス saS はげても SF 山山 善行 sola ぼんたん爆弾 タルトリ ふるしず ごま0325 えいむん 万能目薬エリクサー 鬼瓦ひでお Shell → 朝区洋邦 四肢獅子 暴虐の納豆菌 やわもち カゲムチャ(虎馬チキン) ちょいゆーごー ドラネコ きくらげ海月 浮動要塞 完全超悪 愉悦部下っ端 シン 逆波長 ねこnekoすき アースTY 形見 柚子乃葉 rare しろみん pepemaruga Sakuyaさんさん ラグネーム ギルネリーぜ ミエ すかたず ちるだ ヴァル樽 クラスンス rindou000 もちきん 昆布男 きりやみかん アイガイオン409 kira429 残響死滅NEO 烈々 リンゴップル のじごろう ただの民 shen0723 モブ5090 メガネマン タカシちゃんちゃん 野獅島 夏茂 ファミコン次女 マッキーガイア 「兎」 ヤッパヤメラレナイ ポチョタロ 木偶の坊 Umbreon1159 びりよ belld ☬REM☬ 

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