【本編一旦完結】たすてけ勇者一行がくぁwせdrftgyふじこlp【原作更新待ち】 作:丹羽にわか
フリーレンVSアウラ戦()やで
読者に存在しない記憶を植え付ける魔法使いナーリンは草なのよ
勇者ヒンメルの
死から二八年後
北側諸国
グラナト伯爵領
新たに戦士のシュタルクを仲間に加えて、私達は北に向けて旅をしていた。
中央諸国の都市ヴォーボでの一件で、旅の目的に『狡智の大魔』ナーリンの討伐が追加された。それから戦力増強のために嘗ての仲間、ドワーフの戦士アイゼンの元を訪ねたら、私の魔法の師匠であるフランメの手記を読んで『魂の眠る地』でヒンメル達に会うという目的も出来た。
『僕はね、終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような、楽しい旅がしたいんだ』
ヒンメルはそう言っていた。
フェルンとシュタルクにとって、この旅がそういうものであって欲しいけど。
まさか、今まさに魔族の侵攻を受けていて、内部から懐柔、崩壊させられそうになっている都市に立ち寄ることになるとは思って居なかった。
七崩賢、断頭台のアウラ。
こいつが真正面からの力攻めを避けたのはナーリンの指示か入れ知恵かと最初は考えたけど、八〇年前にヒンメル達と一緒にアウラを撃退したのもこの街だから私達への意趣返しとかアウラの下らないプライドの問題とかのほうが可能性は高いかな。
力を取り戻してから二八年間、フランメの結界に守られた都市を攻め続けるなんて悪手、ナーリンがやるとは考えにくい。あいつならシロアリみたいに家主に気付かれず侵食してるはず。
──そう思わせる事すらナーリンの策略だったら、癪だけどその狡猾さに脱帽するしかない。でも、私の想定通りなら。
「久しぶりだね、アウラ」
「そうねぇ、八〇年ぶりかしら。フリーレン」
アウラは薄ら寒い笑みを浮かべている。左手には『服従の天秤』を持ち、周囲は鎧を身にまとった首無しの戦士達が立ち並ぶ。
その身から放たれる魔力は強大だ。八〇年前よりも明らかに増えてる。大魔族の地位にあぐらをかかず鍛錬を続けたんだろうね。魔族は魔法に対しては真摯だから。
つまり、アウラは私の魔力制限については知らない。
もしナーリンから伝えられていれば私の前に姿は現さないだろうし、服従の天秤を晒すこともない。魔族にとって己が研鑽を重ねた魔法は誇りだ。それを格下の魔法使いを欺くために利用するなんて思考は無い。
──いや、それらをブラフに伏兵が居る? ……魔力探知には反応が無い。けれど警戒はしておくべき、か。
まったく、厄介だ。あのニヤけ面がちらつく。
「この先の街に行くつもりらしいけど、引き返すつもりはない?」
「嫌よ」
「なんで?」
首無しの戦士が一人動く。あくまで牽制。攻撃を躱すと引き下がる。
「私のほうが圧倒的に優勢だから」
「そう」
昔よりも数が増えてる。それに見知った鎧もある。これだけの数を操る魔族の魔法、その積み重ねた研鑽、至った高みには驚かされる。でも、最低に趣味が悪い。反吐が出る。
「アウラ、最近は魔族の方でも動きがあるみたいでね、新しく大魔族が現れたんだ。まったく嫌になるよ」
「へえ、興味深いわね。聞かせてご覧なさい」
「『狡智の大魔』ナーリン。知ってる?」
「知らないわ。誰それ」
「そっか、耳が遠いんだね。髪切ったら?」
「……」
──あの首切り役人とかいう魔族達が和睦の使者として街に入ってから外に出たという情報は無かった。なら知らなくても……まあ、どっちでも良いか。後で判る。
アウラの不死の軍勢が動いた。
広範囲の魔法でまとめて消し飛ばされるのを避けてか数人程度が様々な方向から襲いかかってくる。小賢しいやり方だ。
元々の人物がこの北側諸国で魔族や魔物相手に戦ってきた勇士たちだからか首を切られていてもその練度は高い。ヒンメル達程ではないからどうにかなっているけど、このまま続くと厳しいか。
「どう? 私の不死の軍勢は強いでしょ?」
軍勢の向こうからアウラの得意気な声がするのを無視して、周囲を取り囲む兵士達に魔法を発動する。まるで糸が切れた人形のように崩れ落ちる彼ら。うん、ちゃんと解除出来てる。
それから何度か仕掛けてくる兵士達に解除魔法をかけていく。
「……驚いたわ。私の掛けた魔法が解除されるなんて、こんなこと初めて」
軍勢の動きが止まる。
「それに、さっきから疑問だったのだけど、どうして前の時みたいに派手に吹き飛ばさないの? その解除魔法、魔力消費は相当のものでしょう。そんな回りくどいことをする必要はあるのかしら?」
「……ヒンメルに怒られたんだよ」
『亡くなった勇士たちを傷付けるのは良くないことだよ、フリーレン』
……あのヒンメルが淡々と、静かに私に言ってきた。人間の宗教観なんだろうけど、それ以来私も尊重するようにしている。
「ふーん……なら、益々こんなことをする必要無いでしょう?」
「……どうして?」
「ヒンメルはもういないじゃない」
──────。
──そう、だね。もう、いない。死んだ人間は、いなくなるんだ。
けれど、その言葉は、意志は、思い出は、覚えている。私と共にある。死ぬまで、ずっと。
『フリーレン』
「フリーレン?」
やっぱり、お前達魔族は化け物だ。
容赦なく殺せる。
「あら」
ドラートもリーニエもリュグナーも皆死んだみたいね。これで首切り役人は全滅。残念だけれど、ここでフリーレンを仕留められるのなら戦果としては十分かしら。
フリーレンは『ヒンメルの言葉』とやらを気にして、私が不死の軍勢にかけていた魔法を丁寧に解除している。
……理解できないわね。態々そんなデメリットのある行為をするだなんて。この私の前で魔力を減らす事の意味が解っているのかしら。
私の魔力は五〇〇年以上を注ぎ込んだ鍛錬によるもの。でも、フリーレンはせいぜい一〇〇年分程度しかない。その魔力だって解除魔法で大きく消耗してる。
何年生きてきたのか知らないけど、魔力の鍛錬よりも技術や研究にばかり時間を注いだのかしら?
確かに、あの解除魔法は見事だったわ。もしかしたら他にも色々な魔法を知っているかも。首を落としたら手元に置くのもいいわね。
「『服従させる魔法』」
フリーレンの魂が天秤に載る。
──。
天秤は揺るがない。まあ、当然ね。
「私の勝ちよ」
さて、と。折角だし、その首は私が直々に斬り落としてあげましょうか。
……不死の軍勢もだいぶやられちゃったわね。後で補充しないと。
──キィ。
……天秤がフリーレンの方に傾いて……。
「安心したよ、アウラ。お前がただの魔族で」
「何を……」
「もう気付いているはずだ。私が魔力を制限していたことを。そして、その魔力がお前を上回っている事を」
フリーレンはまるで虫けらでも見ているような目をしている。
「まあ、こんな問答は意味がないけどね。こっちは色々と訊きたい事があるんだ。さっさと終わらせよう」
私は、魔族なのに、人を喰らう捕食者なのに。
「ふざ、けるな。私は、私は、五〇〇年以上生きた大魔族だ」
そんな目で、私を。
「アウラ、お前の前にいるのは」
見るな。
「千年以上生きた魔法使いだ」
──ズンッ。
『七崩賢、断頭台のアウラ。惨めな敗軍の将よ』
『クハッ、そんなもの犬にでも喰わせておけ』
──ナー、リン……。
「さて、と」
アウラは私の支配下にある。うん、どうやら服従させた時点で支配主への抵抗や自由な行動は出来ないようになっているみたいだ。
……戦闘中、伏兵による攻撃は無かった。気にし過ぎ? いや、その油断が命取りになる。
「アウラ、跪け」
指示を出すとアウラはその場に跪いた。顔が屈辱に歪んでいる。意志はそのままか、悪趣味だね、やっぱり。
「質問に答えろ」
さて、ここからが本番だ。
「アウラ、お前はナーリンという魔族を知っているのか?」
知っているならどういう話をしたのか、居場所は何処なのか、どんな魔法を使うのかとか色々と訊かないと。……事前に質問リストでも用意しとけば良かったかな。
「私は」
ピクリ、と身体を震わせるアウラ。
質問漏れがあったら面倒だなと思いながらアウラの言葉に耳をそばだてる。さて、どうなるか。
「私は、知ら、知って、知ら、知ら、しら、しら、しって、ししししらしししらてしししししししししししらしししししししししししし」
──な、に、が……っ!?
上空に魔力反応。魔法、いや、これはっ!
「アウラ! 回避し」
「あ──え──?」
胸を何かに貫かれ、呆然とした表情で後ろに倒れるアウラ。
さらに追撃。何本もの、剣だ。微弱な魔力を感じる、魔法で生み出された剣が次々アウラに突き刺さる。
「アウラ!」
「フリ、レ……」
手遅れだ。魔力に還り始めてる。
「チッ、口封じか。それに、強敵だ」
全力の私を超える魔力を放ちながら一匹の魔族が降りてくる。
「はじめまして。勇者一行の魔法使い、フリーレン。私はソリテール。趣味は……あ、残念だけれど長話は出来ないの。始末したらすぐ帰って来るよう言われてるもの」
染み付いた悍ましい死臭だ。それに、強い。でも知らない名前……『無名の大魔族』。ナーリンと同じか。
「お使いにでも来たつもり?」
「ふふっ、まあそんな所かしら」
「……ナーリンは何処に居る」
「『知らないわ。誰それ』」
……見てたのか。しかも魔力を隠蔽して。
「まさか、魔族が魔法使い相手に魔力を消すだなんてね」
「だって魔法使い同士の戦いに水を差すなんて無粋じゃない? それに」
「それに?」
「アウラはあなたに服従させられた只の獲物だもの。そんなものに馬鹿正直に戦うなんておかしいでしょ」
クスクスとソリテールは嗤う。
「じゃあ、私は帰るわね」
「帰すと思う?」
「消耗してるその状態で私に挑むの? ふふっ、安心して頂戴。あなたの魔力制限の事は誰にも言わないわ。きっと信じてくれないもの」
「……ナーリンは知ってたね。成程、この展開を読んでいた訳か」
ソリテールは笑顔のまま何も答えない。……腹立つな。
「じゃあ、またね。フリーレン」
そう言い残して無名の大魔族は飛び去っていった。
……結局、ナーリンの掌の上か。
アウラが態々口封じされたって事は、ナーリンにとってかなり重要な情報を持っていたってことなんだろうけど情報が少なすぎる。
でも、やっぱり魔族を辿っていく方針は間違って無さそうだ。
あのソリテールとかいう魔族はナーリンの配下だろうし。魔族同士で多少の繋がりはあるはず。
「…………とりあえず、フェルン達が来るまで遺体を弔おうかな」
夜明けは、まだ遠い。
読了謝謝茄子!
感想返信で『服従させる魔法』の命令は『上書き』って書いてたけど『混乱』にしました。
フリーレン「アウラ、自害しろ」
アウラ「待って、ナーリンなら知って」
フリーレン「知らないって言ったじゃないか」(意趣返し)
アウラ「ちがっ、たすけ」
ってやりたかったけど、現状のフリーレンなら質問してから自害かなと思ったので無し(厚顔無恥)
ナーリン視点は次の掲示板と一緒にかな。変わるかもしれん(ふわふわ)
感想評価お気に入りここすきクレメンス
高評価もありがとナス!!(敬称略)
5□□ きゅーす りくおさんだよ Ssggdd ウェットルver.2 Ailis ラナリア ヤコイ 詠乃 ougust メアリー・スーの怪物 kj アーティストイズアーティファクト かいわれだいこん 宇治松茶 パピコはゆぬめめ TK27 メルカード 赤単LO アヴァント カランコロン 32104 ココノア バーサーカー関 猫好きの読書家 てとぷらむ 看守 Calく
Aitoyuki アルビィ 社員・増す葛藤 trestwrse Luciefu †陰の傍観者† 最夏 てるる(777) ぽぽりんご 茶葉1号 ハーメルンをハールメンと読み間違えた馬鹿 lastbrutal flugel G3 アルトシュ 柏川透 moolio KYBM 青の翁 Jurrac いちもんかんゆい くりすけ -neco- 名前が残ってない 怪猫蜜佳 ふわくる くろきし 幾年 はらまか DAM@1124 エルネシア 西野ひまわり ねこnekoすき 但野ミラクル 桜餅の化身 こじゅん にゃるおじさん ぽんこっつ hawkins 月夜幾多 カージ クラファス 濃縮還元ジンジャーエール バタ水 みゃちも 強炭酸サイダー 稲人 りんごおおおおおおおおおおおおおおおおん 呪い狐 はるちゅゆ ピロネン6 かみきち 因幡守 朱点 はふい マグネット ポリペ2525 ドムR35 ラザール アングレカム 黒雪09 アルゼニス Hibiたくねぇ このめ 氷餅 のい イッヌ46号 愉悦部出身 蓬莱鈍足 蓮宮 こいし・ミラ おちょ あなやけ スケゾウ ミリネア まーろん はるで 設定がめんどくさい 志願兵X フードテラス 万田鱗 パンナパイ 桜井栞 けぷひぇん 米蔵 Chaba イツハ この世すべての塵 みくち 2324 ポンポコもどき ^p^p^p^ 大翼 黄金の鉄のマンダリン あそみな ワーファー・ドゥン・カウフ男爵 北川一方形ノ二式 orihomot ワタXシ セイヨウ ポジションキープ fennnel ユーザー3011 リコリスリキ 喫茶 ホルト sinren じゃがいも カルガモkmx くぉーれ ささやく UnkTyan ジドウセイセイ Πνευμα six111 nyanco 蓬茨のマカボニー シャリ社スティック kakikamakiri ZAりりー あき. シナモン97 博多ハト もんもん たていすかん 上チキン 松雨 carmilla イオ 邪神イリス こみねこ 赤羽根 Fiona Glint knao 腐食したLEDライト Moodyメイビー 夏奈識 順番通り 白い阿部 zott ナオnao
白猫黒猫子猫 ノッカー アント 缶詰のフタ ハレミット Nerumogu ottan03 シコシコ太郎 Ver.45,45 木陰御埜 霧崎蒼華 モケモケピロロ こたつDA 鷹鬼蛍介 dilfis xana おつおつ 味付け海苔3 モグモグモグ
蜂蜜梅 芋プレート よるは 影薄燕 / なろう大好き