転生男子生徒の貞操観念逆転キヴォトス   作:チキ・ヨンハ

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ボツ纏め


 

 

 今日も今日とてティーパーティー+俺でお茶会です。このメンバーも随分長いこと一緒に居るなぁ……このケーキうま

 

「あ、そういえば。ラセツ君知ってた?」

 

「何をよ」

 

「なんか最近キヴォトスの外から先生が来たんだって。連邦生徒会長の任命らしいよ」

 

「……え?」

 

 ミカの発言で、思わずケーキを食べ進めていた手を止める

 

「……マジ?」

 

「マジマジ」

 

 ……言われてみれば、俺達も3年生になってる訳だし……時期的に言えば……そうか。まじかぁ……クッソぉ……マジでしくった……チュートリアルから顔合わせは済ませておきたかったのに……

 

「……因みに、その先生が何かしてるとかは聞いたか?」

 

「んー? 特には聞いてないかなぁ……? あ、数日前に不良達に占拠されてた建物を奪還したくらいかな。指揮能力は凄かったよ」

 

「そうか……」

 

 まだチュートリアルから少したったほど……つまりはまだアビドスも始まってない……か。ならまだセーフだな。うん。切り替えていこう

 

「悪い。俺この後用事出来たからちょっと出てくるわ」

 

「え?」

 

「悪いな!」

 

 そういって、お茶会をしていた場所から出て行く。行先は勿論シャーレだ

 

 

 

 

 

 

 

「行ってしまったね……」

 

「行ってしまいましたね……」

 

「えー……これあれかな? 私が先生の話題出したから?」

 

「恐らくは」

 

「うわー……ミスっちゃったなー」

 

「ふむ……ところで、彼のケーキはどうするんだい?」

 

「「…………」」

 

「ここはこのお茶会の主催者の私が責任を持って片付けましょう」

 

「ラセツ君が出ていっちゃったのは私が原因っぽいからねー……私が片付けるよ」

 

「いや、やはり最初に気がついた私が片付けよう。それが常識というものだ」

 

「「「…………」」」

 

 ティーパーティーバトル! ファィッ! 

 

 ……

 …………

 ………………

 

 

 シャーレに赴任してきて早数日……今日も今日とて書類仕事に追われている。おかしくない? なんで来たばっかりなのにこんなに仕事が降ってくるのかなぁ?! 最近来てくれるユウカのお陰でなんとかなってはいるけどキツイって! 

 

「はぁ……まあ頑張るかぁ」

 

 目の前にある書類に意識を戻し、いざ取り掛かろう……といった所で、扉がノックされた

 

「どなたですかー?」

 

 ―シャーレに入部を希望しに来たんですがー

 

「なるほど……どうぞー!」

 

 どうやら入部希望者だった様だ。私が顧問として所属している部活、

 "連邦捜査部S.C.H.A.L.E"は学園関係なく、生徒なら誰でも所属が可能だ。その為、時折この様に入部希望者がやってくる

 

 ー失礼します

 

 扉を開けて入ってきたのは……1人の男子生徒だった

 

(…………は?)

 

 思わず思考が止まってしまう。なぜ……? なぜここに男が? いや、生徒なのだろうが……

 

「初めまして、先生。トリニティ総合学園所属の3年生。新雲ラセツと言います」

 

「……」

 

 彼から放たれる声に、意識が持っていかれる。遠目でしか見た事の無かった男性……それがまさか……。目の前の男性を意識する程心臓が高鳴る。顔は既に熱く、思考があまり纏まらない

 

「先生?」

 

「っ!」

 

 そんな時に、目の前の彼に声をかけられ、少し冷静になる

 

(そうだ……落ち着け私。私は先生なんだ。相手は生徒で、私は先生。そこに変な考え等要らない)

 

 そうだ、私は先生なのだ。生徒に変な感情を抱く等あってはならない。意識を切り替え、目の前の生徒に向き直る

 

「ごめんね。それで、入部希望って言ってたけど……」

 

「はい。……あ、すみません。走ってきたので少し暑くて……上着を脱いでも?」

 

「あ、うん。良いよ。脱いだやつはそこにかけてね」

 

「ありがとうございます」

 

 そう言って、彼は自分の上着を脱ぐ。その下には、ワイシャツが1枚。少しだけ透けており、彼の鍛えられている体がチラりと見える

 

「……ふぅ」

 

 私は先生だ。私は先生なんだ。だから、生徒に邪な気持ちを抱くなどあってはならない。……けど、けどこれは……

 

(ちょっとキツイかな〜〜〜〜〜〜〜!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとうございました。明日からよろしくお願いします」

 

「うん。よろしくね」

 

「はい。では、失礼します。……あー、疲れた」

 

 マジでいつも思うんだけど、キヴォトスって広すぎるんだよな。学校と学校を行き来するだけでも結構疲れる

 

 まあそれはさて置き……とりあえずシャーレに加入するという目的は果たせた。まあ多分本格的に関われるのはエデン条約編からかなぁ……アビドスはもしかしたら行けるかもしれないけど、パヴァーヌ編は多分無理なんだよな。……まあ気楽にやるか。まだ時間はあるんだ

 

 ……そういえば、先生は随分疲れてる感じだったな。書類の山が出来てたし、大丈夫か……? 

 

 ……まあ大丈夫か。とりあえず、今日はもう用事ないし、家帰って寝よ

 

 ……

 …………

 ………………

 

「……行ったよね? ……はぁ。疲れたぁ……」

 

 彼が出ていったのを確認した私は、思わず溜め息を吐いてしまう

 

 別に男性と話す機会が無かった訳ではないが、私は男性との会話があまり得意ではない。年下でもこちらを見下したりしてくるし……

 

 だが、さっきの彼は違った。こちらを見下したりはせず、丁寧な言葉遣いをしていた。私の記憶している限り初めての事だった。故に、彼との会話は楽しかった。……それは良かったのだが

 

「ちょっと無防備すぎない……?」

 

 そう、無防備なのだ。私と居る間に彼が着ていたのは、薄いワイシャツ1枚のみ。いくらなんでも無防備すぎると思う。年頃の男の子がしていい格好ではないだろう

 

 生徒に邪な感情を抱くのはあってはならない事だ。……しかし、私も女。無意識に彼に視線を向けてしまう。それを我慢する為に意識を割いていた為、大変疲れた。……この調子でやっていけるだろうか

 

 ……

 …………

 ………………

 

 カーテンの隙間から差し込んでくる朝日の煩わしさで、思わず目を開ける。……相変わらず、朝は嫌いだ

 

 自室のドアを開け、リビングに向かうと、味噌汁の良い匂いがした

 

「あ、おはようございます。貴方様」

 

「ワカモ……」

 

 ワカモだ。彼女の作っていた朝ごはんの匂いだった。……あー、なるほど

 

「矯正局抜け出したのか……」

 

「ええ。あの女が居なくなりましたし、丁度いい機会かと」

 

「いいのか? また俺の所に居て」

 

「はい。私の帰る場所はここですので。……ご迷惑だったでしょうか?」

 

「……いや。最近舌が寂しかったんだ。今日からまたよろしく頼むよ」

 

「……! はい。お任せ下さい」

 

 バレたらなんか言われそうだけど……まあいっか。とりあえず飯……ん? モモトーク来てる

 

「……あー、今日だったか。忘れてたわ」

 

 差出人はホシノだ。要約すると、『昼くらいにはアビドスに来い』といった内容。近頃ユメ先輩がアビドスに帰って来る様で、俺もそれに参加する事になっていた。そして、それが今日らしい。すっかり忘れていた

 

「ご馳走様……。うし……行くか。じゃ、俺は出かけて来るよ。行ってきます」

 

「はい。行ってらっしゃいませ」

 

 ……やっぱり、誰かが返事を返してくれるっていうのは良いな

 

 

 

 

 雲の無い青空、燦々と照りつける太陽。そして人の気配があんまりしない砂の多い市街地! いやぁ、アビドスに来たって感じ! 

 

「久しぶりのアビドスだな、テンション上が……りはしないな。まだなんもないし」

 

 最近色々忙しくて来れてなかったからなぁ。元気かねぇあいつらは

 

「さて……もうすぐで昼になるし、急ぐとするかぁ」

 

 見て回る場所も特に無いし、学校に向かおう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……やっぱあちぃな」

 

 駅から学校まで、それほど距離がある訳ではないが、今日はめっちゃ晴れてるから走るとそれはそれは汗をかく。……こりゃ、着いたらシャワー借りなきゃだな

 

 着替えは……確かアビドスにも置いてあったな。いちいち持ってくるのが面倒臭いからって何着か置いてあるし、心配しなくて大丈夫だろう

 

「……っと。そんなこと考えてたら、着いたな」

 

 もうほんの数十m先にアビドス高等学校の校舎が見える

 

 今の時間は……まだ昼前だし、間に合ったかな

 

「さて、あいつらは元気かなっと」

 

 久しぶりに会う後輩や同年代達の顔を思い浮かべながら校舎に近づいて行けば……

 

「……えぇ」

 

 なんか荒れてた。校舎……というか、その周辺が

 

「一体何が……ん? あ、あれか? ヘルメット団の襲撃か? ……すっかり忘れてたわ」

 

 にしても荒れてんな。いつもならちゃんと直す筈なのに……。まあ一旦声でもかけてみるか

 

「おーい! 誰か居ないか!」

 

 とりあえず、外から大きめな声で呼びかける。すると、校舎の窓が開き、見知った顔が見えた

 

「はーい! どちら様で……あ、ラセツさん!」

 

「や、アヤネちゃん」

 

「あ、もうそんな時間でしたか……とりあえず、中にどうぞ」

 

「うん、お邪魔します」

 

 中に入る許可が貰えた為、一先ずアヤネちゃんが居る部屋へと向かう

 

「お久しぶりです。すみません、他の皆さんは今外に出てまして……」

 

「何かあったの? なんか校舎の周りも荒れてたけど」

 

「実は……」

 

『アヤネちゃん、どうかした?』

 

 何かあったのか。それを聞こうとした時、アヤネちゃんの持っていた端末から聞きなれた声が聞こえる

 

「ホシノか?」

 

『! その声……ラセツ! 来たんだ!』

 

「そりゃ昼くらいには来いって言われたしな。んで、一体何があった?」

 

『ん〜……まあ色々?』

 

「なんだそりゃ」

 

『本当に色々あったんだよ〜。そうだね……いつも通りヘルメット団が襲撃に来たり、先生が来たりとか?』

 

「……先生が来たのか?」

 

『うん。それがどうかした?』

 

「……いや」

 

 アビドスに先生が来たって事は……丁度アビドス編が始まるくらいって事か。なるほど、ラッキーだな。結構序盤から関わる事ができる

 

『ま、それで色々あって今はヘルメット団のアジトを潰してるところ』

 

「なるほどな……まあ、先生が居るなら大丈夫だろ」

 

『……ふーん? 随分信頼してるんだね?』

 

「まあな」

 

『ふーん? へー? ほー?』

 

「なんだよ」

 

『べっつにー? じゃ、私は殲滅に集中するから』

 

「あ? あっ、おい」

 

 俺が何かを言う前に、通信が切られてしまった。……なんだあいつ

 

「なんだぁ……?」

 

「あはは……」

 

 隣に居るアヤネちゃんも苦笑いを浮かべている。……なんであいつあんな不機嫌なんだ

 

「……まあいいか。あ、そうだアヤネちゃん。シャワー借りて良いかな? ここに来るまでに結構汗かいちゃって」

 

「あ、どうぞ! 着替えは……」

 

「ああ、大丈夫大丈夫。場所は分かってるから。じゃ、借りるね〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ〜サッパリした」

 

 やっぱ汗かいたらシャワー浴びたいよね。ずっと汗だくだと気持ち悪いし

 

「さーて、着替えよ。着替えは〜っと……」

 

 俺が着替えようとすると……急にシャワー室の扉が開いた

 

「え?」

 

 扉の先に居たのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みなさん、お疲れ様でした!」

 

「うへ〜……おじさんが言い出した事とは言え、流石に疲れちゃったよ〜」

 

「ん、別にそこまで疲れてはない。先生の指揮のおかげで随分楽だった」

 

「まあそうね。いつもよりやりやすかったわ」

 

「はい〜あれ程の指揮能力を持っているとは、流石先生です」

 

「あはは……ありがとうね」

 

 カタカタヘルメット団の拠点を制圧したあと、私たちはアビドス高等学校へと戻ってきていた

 

「あ、私お茶とか持ってきますね!」

 

「おー、気が利くねぇアヤネちゃんは」

 

 疲れた私たちを見かねてか、アヤネが飲み物を取ってきてくれるらしい。優しい子だなぁ……あ、そうだ

 

「ホシノ、シャワー室借りて良い?」

 

「ん〜? 場所とか分かる?」

 

「うん。さっきこの部屋に来るまでに見たから」

 

「そっか。使う分には構わないよ〜。着替えは……まあワイシャツとかならシャワー室にあるから。自由に使ってー」

 

「うん、ありがとね」

 

 そう伝え、先程見かけたシャワー室へと向かう。正直、アビドスの気温を舐めていた。まさかここまで暑いとは……汗でシャツが張り付いて気持ち悪い。早くシャワーを浴びたいところだ

 

「あったあった。シャワーシャワーっと」

 

 そう口ずさみながら扉を開けると……

 

「え?」

 

「……え?」

 

 開けると、中には裸のラセツが居た……? 

 

「え? 先生?」

 

「……」

 

 裸ということは、もちろん服等は来ておらず、普段は隠れている部分が見えるわけで……普段は服に隠れて見えない腹筋や、程よく鍛えられた手と足。それに…………あ、あっちの方も…………

 

「〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!!!」

 

「あっやべ」

 

 私の方へ手を伸ばすラセツ。そこで私の意識は途切れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おー……マジか」

 

 なんとまあ……扉を開けたのは先生だったらしい。俺の体を見るなり、顔を真っ赤にして気絶してしまった

 

「どうすっかなぁ……これ。いや、一先ず服着よう」

 

 先生をどこかに運ぶにしても、全裸では危ない(社会的に)。そう考えた俺は、一先ず服を着ることにした

 

「さー……どうするか。……あ、でも先生が帰ってきてるって事は他の奴らも帰ってきてんのか?」

 

 ならまあ、居るとしたらいつもの部屋だろう。とりあえず、先生を運ぶか。いつまでも床に寝かせておくわけにはいかないし。……まあ運び方はどうでも良いか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーいお前らー」

 

 一声かけて、扉を足で開ける。行儀が良くないのは分かっているが、両手が塞がってしまっているし仕方がない

 

「あ! ラセツさん! 大丈夫でした……か?」

 

 扉を開けた瞬間、こちらに向く視線。最初に注がれたのは俺の顔にだが、すぐに俺の腕に抱えられている者に移る

 

「せ、先生!?」

 

 そう、先生だ

 

「どうかしたんですか!?」

 

「いやー……先生がシャワー室来て入ってきたんだけどさ、運悪く鉢合わせちゃって。んで、そん時俺服着てなかったのよね」

 

 俺がそう言った瞬間、空気が固まる

 

「……え何。どうかしたのか?」

 

「……いや、それ本当?」

 

「いや嘘つく必要ないだろ」

 

 

 

 

 

 

「私だって見たことないのに……いつもラセツがシャワー浴びてる時、私がどれだけ我慢してると思って……」

 

「ラセツさんは見られてもこんな反応なんですね〜……ふふっ♡」

 

 

 

「何何何。急にぶつぶつ呟いて怖いんだけど」

 

「せ、先輩達どうしちゃったのよ……」

 

「あ、あはは……」

 

 ホシノとノノミが急に変になったんだが……あ、そうだ、シロコはどうだシロコは

 

 そう思った時、後ろから肩を叩かれた。振り返ればシロコが居た

 

「んあ?」

 

「ん、私にも裸を見せるべき」

 

「はぁ?」

 

「シロコ先輩!?」

 

「き、急にどうしたの!?」

 

 そんな意味の分からない事を言ってくるシロコ。こいつ頭がおかしいんじゃないのか? 

 

「大丈夫。私も見せるからそれでお相子。恥ずかしがる事じゃない」

 

「いやいやいや。お前は恥じらいを持て」

 

「大丈夫。痛くはしない」

 

「何を言ってるんだお前は」

 

 こいつ頭がおかしいんじゃないのか? (二回目)

 

「ん……」

 

「あ、起きたか先生」

 

 場が混沌を極める中、先生が起きた。よし、とりあえず先生にこの場を……

 

「何が……えっと確か、アビドスに帰って来て……シャワーを浴びようとして……中に入って……それから……それから……〜〜〜〜〜っ!!!」

 

 あ、また気絶した

 

「ん、怖いのは最初だけ。すぐに気持ち良くなる」

 

「ラセツ……そっちがその気なら、こっちにも考えがある」

 

「……ふふっ♡」

 

 先生──!? 早く起きてくれ────!! 

 

 

 

 

 

 

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