因みに男女比も変わっています。
主人公は新雲ラセツです。よろしくお願いします
転生
あ〜突然だが、みんなはブルーアーカイブというゲームを知っているかな? そう、あの透き通るような世界観の学園RPGだ。そんなブルーアーカイブの世界に俺は転生してしまったらしい。何を言ってるか分からない? 安心してくれ俺もさっきまでそうだった。でもヘイロー頭に浮いてるし、外見たら俺が住んでた所と全然ちがう。まあそこで思ったよね。
あっコレブルアカじゃーん
って
さて、ここがブルアカの世界だと納得したかな? 納得してなくても進めるよ? ……転生には種類があるだろう? 今回は赤子から、ではなくここまで生きてきた体に憑依という形らしい。
なんか落ち着いてるって? ハハ……まあさっきバカみたいに騒いだからまあ多少はね多少は……とりあえず記憶を確認してみよう……記憶は、あるな……思い出せる、しかし……何だ? この体……小学、中学と学校に行ってないな……
高校に行くのにもめっちゃ反対されてるし……何だ……? 良いところのお坊ちゃんなのか? それにしても反対され過ぎな気もするが……まあ良いか、それより、通う学校の方が重要だ。
え? さっき記憶を見たんじゃないかって? 分かってないなぁ……こういうのは雰囲気が大事なんだよ雰囲気が
さて……生徒手帳見っけ。……いざ! ご開帳!
トリニティ総合学園
……ッスー……見間違いか?
トリニティ総合学園
見間違いじゃねぇなあ! おい! よりにもよってトリニティかよ! いや別に悪い訳じゃないんだけどさあ?! 内側がめっちゃドロドロしてるじゃん! 俺そういうの苦手なんだよ!
……ふぅ……いや、待て……トリニティは……メインストーリーに出番があるだけ良い……のか? 正直知らない学園とかだと俺の数少ない武器である原作知識を活かせないかもしれないが……トリニティはガッツリメインストーリーに絡む学園だ。そういう意味では良かったかもしれないな……
……気が付いた人も居るかもしれないが、俺はメインストーリーに関わっていきたいと考えている。……いや分かるよ? 言いたいことは分かる。“お前それでストーリーが崩壊したらどうすんの? ”って思ったんだろ? いや正直そうなんだけどさ? せっかく好きなゲームの世界に来れたんだから、これから起こる事を間近で見たいと思うのはしゃあないやん!
まあ大筋を変えなければ支障は無いだろう。まあとにかく……今の自分の顔を見ようじゃないか! 気になるよなぁ? 転生した自分の顔っていうのはさぁ!
はい、ということで、洗面所まで来ました。……で、気付いたんだが……この家めっちゃ広い。マンションの一室なんだろうけど、めっちゃ高そう。やったぜ!
じゃ……いざ今世の自分とご対面……おお!
顔は……整ってるな! やったぜ。イケメンで損はしないだろ
身長は……分かんねぇな、パッと見175位か……?
髪とか目は……日本人と同じか……
いや……良いんすか?! スペック高い……高くない? いやまあ嬉しいんだけどさ。
つーか……ブルアカに男って居たか? ………………うん、居なかった様な気がする。たしか生徒には居なかった。……けど、この体は男だし、ヘイローがあるんだから、生徒に間違いは無いだろう。
……まあ考えても分かんねぇや。そもそも、俺がここに居る事自体がイレギュラーみたいなもんだしな
……って、やば。さっき見た入学案内に、書いてあった時間に遅れそう……早く準備しなくては……
……
…………
………………
さあ! やってきましたトリニティ総合学園! いやぁ……こう見ると本当にブルアカの世界に来たんだなって思いますな!
……それにしても……やっぱめっちゃ見られるな……まあ珍しいよな、男子生徒って
「あ、あのー……」
「ん?」
何か話しかけられたんだが……何だ?
「しゃ、写真撮ってもらえませんか?!」
……写真……? 俺と? いや確かに男子生徒は珍しいだろうが……そこまでか?
「うぅ……」
……っと、黙っちまったわ。俺が。……んまあ別に撮って減るもんじゃないし、ブルアカってモブも可愛いからな。
「写真だっけ、良いよ? 俺で良かったら」
「ほ、本当ですか?!」
「お、おう……」
食いつきがすんごい……周りも何かザワザワしてるし……なんか駄目だったか? ……分からん
「えっと……俺の方がデカいし、俺が撮ろっか?」
「え?」
「え? ……あ。あんまり人にスマホとか触られたく無かった?」
「い、いえ! ……あの、もしかして、一緒に撮ってくれるんですか?」
「え、違かったの? てっきりツーショットかと思った」
うわぁ……恥ずいわ。……いや待て、何で俺一人の写真を撮ろうとしたんだ?
「い、良いんですか?! 一緒に撮って?!」
「えっと……俺は良いんだけど」
「お願いします!!」
……ていうか、ここ校門前だからめっちゃ見られてるんだよな……周りも小声で何か言ってるし……
まいっか。とりあえず今は写真を撮ろう
「あんま近過ぎない方が良い?」
「い、いえ! どれだけ近くても大丈夫です!」
「あっ、そうすか……」
凄いなぁ……最近の子は。えらく積極的じゃねぇか……
「じゃあ……こんくらいで良いかな?」
どれだけ近くても良いって言われたんで、顔を真横に持ってくる。もう本当に真横
「うぇっ?!」
「え? 大丈夫?」
「だ、大丈夫です!」
なんか近づけたら顔真っ赤になっちゃった……まあこんな見られてる中で写真って結構恥ずかしいよなぁ……
「はいチーズ……っと。はい、どうぞ」
「あ、ありがとうございます!」
お礼を言ったら、その子は去っていった。……足速いな
「あのー……」
「ん?」
また声かけられた……今度は別の子
「私とも写真とってくれませんか?」
「え?」
また写真……? と思っていたら、周りの子達も凄い勢いで寄ってきた。……えぇ……なんすか……?
「ちょ、ずるいわよ! 私とも!」
「私も!」
「私とも!」
なんかめっちゃ写真要求されるんやが……幾ら男が珍しいとはいえ、なんかおかしくないか? ……こう……勢いが、男子校の奴らが女子に会ったみたいな感じ……
「私が先よ!」
「何言ってんの! 私よ!」
あぁ……めっちゃ乱闘が起こってる……ちょ、流石に不味くないか?
「落ち着いて! 俺で良かったら全員分撮るから!」
……
…………
………………
「あー……疲れた」
あの後結局全員と撮って、そのおかげで俺は遅刻した。……これ俺が悪いの? ……まあ事情を話したら、担当の上級生も納得してた。……いや納得できる内容なのか? しかも、その上級生とも写真撮ったし
んで、その後入学式だったんだが、まあそこでは特に何も起こらず。強いて言えば、何か俺だけ特別席みたいな所に座らされた所為で、みんなからの視線が痛かった
まあそんなこんなで入学式も終わり、今は部活動や委員会の見学の時間だ。……まあ特に所属する気は無いが……とりあえず、正義実現委員会とかは見てみたいな……原作にあった委員会だし
……というか、部活多いな。マジで何でこれ作った? って部活も結構あるし……
「きゃっ」
「おっと」
貰ったパンフレットを見ながら歩いてたら、曲がった先で人とぶつかっちまったぜ……だから歩きスマホって駄目なんだなぁ……
っていうか、危なかったから咄嗟に腰に手をまわしちゃったんだが……これセクハラにならないか? ……いや、仕方ないんすよ、他意は無くてね?
「悪いな、前を見てなかった」
「ううん……私もごめん……なさい……お、男の人?!」
顔をあげて、こっちを見た瞬間、顔を赤くしてしまった……やっぱりセクハラに入りますか? これ
「特に他意は無いんだが、あんまり触られて良い気分はしなかっただろう。悪かった」
「う、ううん! 大丈夫! むしろありがとうというか……」
「え?」
「あ、な、なんでもないよ! それより、ごめんね? こっちも前見てなくて……」
「いや、気にしなくていい。こちらも見てなかったしな。じゃあ、失礼する」
「あ、まっ、待って!」
「ん?」
何か行こうとしたら呼び止められましたね……やっぱりセクハラですか?
「な、名前教えてくれない?」
「……ああ、新雲ラセツだ」
「新雲ラセツ……じゃあ……さ。ら、ラセツ君って呼んでも良い?」
「ん? ああ、良いぞ。……じゃあ、君は?」
「わ、私? 私は聖園ミカ! よろしくね?」
…………ッスー。まじすか、なーんかどっかで見たことあると思ったら……いや、ラッキーなのか? 原作でも重要なポジションに居るミカと会えたのは……うん、ラッキーだと思っておこう
「よろしく、ミカ」
そう言って、手を差し出す。握手しようぜ!
「うぇっ……う、うん。よろしくね……」
おずおずと、といった様子で手を握り返してくるミカ。何か顔赤くない?
「えへへ……これが男の人の……」
何か手を握ったままぼーっとしてますが……大丈夫ですか?
「大丈夫か?」
「はっ……う、うん。ごめんね? ずっと握ってて……嫌だったよね?」
「いや、そんな事は無いが……そうだ、ミカも見学の為に回るのか?」
「うん。そのつもり」
「じゃあ、一緒に回らないか?」
「うぇ……」
仲良くなっときたいな〜……と思って誘ったんだが……大丈夫か? 顔赤くしたけど……
「えぇ……男の人から誘われちゃった……これって…………」
「大丈夫か? 都合が悪いなら無理にとは言わないが……」
「い、いや! 大丈夫! 見学でしょ? 一緒に行こう!」
「おぉ……良いのか。助かる」
「いやぁ……助かるのはこっちというか……」
「ん?」
「あ、何でも無いよ! ……あっ……そうだった……ねえ、ラセツ君、もう一人、私の幼馴染が居るんだけど、その子も一緒で良いかな?」
「ん……良いのか? 元々その子と回るつもりだったんだろ? 俺が行って、その子が嫌がらないか?」
「そんな事ないよ! うん、絶対無いから!」
「お、おう……そうか……じゃあ俺は構わないが」
「本当?! 良かったあ……じゃあ、待ち合わせしてるから、着いてきてくれない?」
「ああ、分かった」
ミカの幼馴染……多分ナギサ様やろうなぁ。あの人っていつから紅茶中毒になったんやろうか……
……
…………
………………
(お手洗い行ってたら遅くなっちゃった……ナギちゃん待ってるよね)
そんな事を考えながら歩いてたら、前を見てなかった所為で、人とぶつかってしまった。
「きゃっ」
「おっと」
そのまま転んでしまうと思ったが、相手が腰に手を回して支えてくれた。……それにしても、声が大分低かったような……
「悪いな、前を見てなかった」
「ううん……私もごめん……なさい……お、男の人?!」
声が低い筈だ。だって相手は世にも珍しい、男性だったのだから。このキヴォトスに、人間の男性は居ない。キヴォトスで生きる少女達にとって、人間の男性とは、本や画面の中でしか見られない、幻のようなものなのだ。因みに、キヴォトスの外でも、男性は珍しい。
(嘘……本当に居たんだ……男の人って……しかも、カッコイイ……)
初めて対面した男性に、ミカの顔はみるみる熱くなっていく。さらには、腰に手を回している事で、体の一部が密着している事に気付いてしまい、一気に顔が熱くなるのを感じた
その顔を見てか、目の前の男性は、腰に回していた腕を戻していく
(あ……いやいや、落ち着いて、ミカ。相手は男性よ? 不快な思いをさせる訳には行かないでしょ?)
「特に他意は無いんだが、あんまり触られて良い気分はしなかっただろう。悪かった」
「う、ううん! 大丈夫! むしろありがとうというか……」
「え?」
(あっ……落ち着けって言ったばかりでしょ?!)
「あ、な、なんでもないよ! それより、ごめんね? こっちも前見てなくて……」
相手の男性は怪我等はしていないようだ。それを確認したミカは、安堵の息を吐く。
(良かった……怪我なんかさせてたらどうしようかと……)
「いや、気にしなくていい。こちらも見てなかったしな。じゃあ、失礼する」
「あ、まっ、待って!」
目の前の男性が去ろうとしているのを見て、咄嗟に呼び止めてしまう。
「ん?」
(ど、どうしよ……せめて名前だけでも……)
「な、名前教えてくれない?」
(聞いちゃったー! ど、どうしよ……答えてくれるかな……)
「……ああ、新雲ラセツだ」
(新雲ラセツ……)
口の中で、その名前を噛み締める。初めて会った、人間の男性。その人の名前ということで、それはもう脳裏に刻む
(どうしよ……名前を教えてくれたって事は、そこまで私たちに苦手意識は無いのかな……? よ、よし!)
「新雲ラセツ……じゃあ……さ。ら、ラセツ君って呼んでも良い?」
「ん? ああ、良いぞ」
(やっ、やった! 男の人を下の名前で呼べる日が来るなんて!)
「じゃあ、君は?」
「わ、私? 私は聖園ミカ! よろしくね?」
ミカが名前を言うと、目の前の男性は一瞬目を見開くが、直ぐに元にもどり、こちらに手を差し出してきた……?
(えっ?)
「よろしく、ミカ」
「うぇっ」
(下の名前! 下の名前で呼んでくれるんだ?! しかも……これって、握手? ……えぇぇ?)
下の名前で呼ばれた事に驚き、さらには握手を求められた事で、ミカは、先程まで考えていた幼馴染の事は、綺麗さっぱり忘れていた。
その自覚が無いミカは、おずおずと握手に応じる
「う、うん。よろしくね……」
相手の手を握った瞬間、ミカは味わった事の無いような嬉しさに包まれた。
(握っちゃった……男の人の手……えへへ……これが男の人の……」
「大丈夫か?」
こちらを心配そうに見つめる彼。そこで、ミカは自分の声が漏れていた事を自覚した
「はっ……う、うん。ごめんね? ずっと握ってて……嫌だったよね?」
女性に長い間触られて、良い印象を抱く男性はあまり居ないだろう。その事を知っていたミカは、失敗してしまったと思う。
しかし、目の前の男はそんな事は考えていない。むしろ原作キャラと関われて喜んでいる程だ
「いや、そんな事は無いが……そうだ、ミカも見学の為に回るんだろ?」
(良かった……嫌がられてはいなかったみたい……本当に良かった……)
嫌がられていなかった事に安堵しつつ、落ち着いて、目の前の彼からの質問に答える
「うん。そのつもり」
「じゃあ、一緒に回らないか?」
「うぇ……」
しかし、そんな落ち着きも、目の前の男によって崩される
「えぇ……男の人から誘われちゃった……これって……………………」
男性からの誘いという、一度は夢見た事に動揺し、ガッツリと声を漏らしてしまいながら、ぼーっとしてしまう。その事に気付いたのか、こちらを心配そうな目で見てくる男性
「大丈夫か? 都合が悪いなら無理にとは言わないが……」
(はっ……! しっかりするのよ! 聖園ミカ! せっかく男性から誘われてるのよ? こんな機会、二度とないかもしれないんだから、慎重に……)
「い、いや! 大丈夫! 見学でしょ? 一緒に行こう!」
返答は勿論イエス。男性と一緒に歩くなんて機会を、この世界の女性が逃す訳が無かった。
「おぉ……良いのか。助かる」
「いやぁ……助かるのはこっちというか……」
「ん?」
「あ、何でも無いよ! ……あっ……そうだった」
と、そこで、ミカは今まで忘れていた幼馴染の存在を思い出した。
(どうしよ……ナギちゃんの事忘れてた……けど、ラセツ君なら……)
ここまでの会話で、目の前の彼が、こちらに友好的である事を、ミカは理解していた。で、あるならばと
「ねえ、ラセツ君、もう一人、私の幼馴染が居るんだけど、その子も一緒に良いかな?」
彼女も一緒に周ることを提案した。そして……
「ん、良いのか? 元々その子と回るつもりだったんだろ? 俺が行って、その子が嫌がらないか?」
目の前の彼は、嫌がる所か、むしろこちら側の心配をしてきたのだ。しかし、その心配は杞憂であることを、ミカは分かっていた
(ナギちゃんも男の人には会ってみたいって、この前話してたし……うん、大丈夫だね!)
「そんな事ないよ! うん、絶対無いから!」
「お、おう……そうか……じゃあ俺は構わないが」
彼の返答に、ミカは思わずガッツポーズをしてしまいそうだった……が、流石に我慢する
「本当?! 良かったあ……じゃあ、待ち合わせしてるから、着いてきてくれない?」
「ああ、分かった」
そう言って、二人は歩き出す
(ふふふ……ナギちゃん驚くだろうな……)
感想・誤字報告お待ちしてます
あと、シチュエーションみたいなのを募集します。……まあ普通に、貞操観念逆転もので好きなシチュエーションがあれば↓までお願いします……いや本当に悩んでるので……
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