いきなり現れた刺客のジョン先輩。彼女が持つ西洋剣によってゴートン先輩が胸を貫かれていた。だがその彼を離すまいと剣を掴んで引き留めている。
【リゾマータさん⁉︎】
【完璧な不意打ちだったはずだろ⁉︎どうやって察知しやがった⁉︎】
【呪術師は……様々な要素を利用する……。呪いは、祝福と同義だ。もっと周りを、調査するんだったな……!】
【お前、ロストレコードを読んだのか⁉︎聖女よりよっぽど厄介じゃねえか!】
ジョン先輩がそう叫んだ後、剣から手を離して回し蹴りを披露する。それによって後ろに吹っ飛ぶゴートン先輩。すぐさま治療のためにドロッセル先輩が治癒魔法を使い始めて、唄上先輩はコウスケ先輩によって守られていた。
ジョン先輩は武器を失ったかのように見えたが、上着の中から銃を取り出す。うーん、近代武器のオンパレード。敵役の人がスパイとかボディーガードとかアンドロイドとかばっかりだからしょうがない部分はあるけど。
【本物の呪術師がいるとは思わなかったぜ……!だが、確実に心臓を潰した!あとは勇者を潰すだけ!そうすればあのお方が恐れるものは何もない!】
【やっちゃえ、ソウちゃん!】
【心得た】
ジョン先輩が勇者一行と戦おうとするものの、後ろからやってきた宗方先輩が一閃。見事なダッシュと居合切りでジョン先輩が崩れ落ちる。
下手から舞台中央までほぼ二秒ほどで詰めるのはどういう運動神経をしているんだ。かなり大きな舞台だから中央まで10m以上あるはずなのに。
【が、ガキ……⁉︎アーティファクトの刀を使いこなせるなんて、てめえ何者だ……⁉︎】
【何者も何も、ソウちゃんはソウちゃんですよ?刀が好きな一般人です】
【んな一般人がいるか⁉︎不意打ちで魔王軍幹部たるオレを斬っただけで、調子に……!】
【うるさいで候】
上体を起こそうとしたジョン先輩へ、容赦ない刀の滅多刺し。それによってジョン先輩はやられてしまう。
不意打ち失敗の上に、勇者ではない人にやられるって一番可哀想な役回りだよなぁ。とはいえジョン先輩も多忙だったこともあってこれくらいのチョイ役でちょうどいいと言っていたけど。
全く動かなくなったことを確認して、下手で待機していたネムリア先輩が中央に来て頭を下げる。
【勇者様がた、あの悪魔を倒してくれてありがとうございます!おかげでソウちゃんの呪いはすっかり治りました!どうやら無言になる以外にも全然動けない呪いだったみたいで!本当にありがとうございます!】
【お礼には及びませんわ。あの、できたら街の中の安全な場所へ案内していただけますか?彼の治療に集中したいので】
【では教会へ!聖女様ならそちらが良いでしょう。ソウちゃん、運んであげて】
【母上の頼みなら】
場面が暗くなって暗転。ここで一鉄さんのナレーションが入り、ドロッセル先輩の治癒が上手くいき、ゴートン先輩が無事であるということが伝えられる。
宗方先輩とネムリア先輩の出番はここまで。ネムリア先輩は結構セリフ数が多かったが、観劇が多かったからか割としっかり演技ができていた。長野に住んでいるのもあって合わせで練習をする回数は少なかったものの、だからこそセリフを完璧にして練習に臨んで下さったプロ根性には頭が上がらなかった。
ちなみに、宗方先輩のセリフも酷い棒読みではなかったが、彼は特別対応で全て音声は事前収録のものを使っている。本人が全くセリフを覚えられなかったことと、棒読みを治せなかったので収録を試みたもののどうにもならず、最終的にネムリア先輩との雑談を収録してそれを切り抜いている。
人には得手不得手があるから仕方がない。口だけ適当に動かしてもらって、動きだけ覚えてもらった形だ。その代わり動きは完璧だった。
夜になったこともナレーションで告げて、舞台に明かりが戻る。夜ということで照明は暗く、投影された背景も星空だ。地球ではないからか月は投影しなかったようだ。
唄上先輩だけが体育座りをしている。ため息をつくと、彼女に近付く人影があった。
ゴートン先輩だ。
【溜息をついてどうした?勇者】
【リゾマータさん⁉︎もうお怪我は良いんですか⁉︎】
【ああ。心臓のストックを1つ失っただけだ。移植手術は無事に終わったとも】
【ストック?移植……?】
【そちらの世界では一般的ではないか?いや、私もこの世界ではかなり特殊な人間だが。心臓を潰された程度では死なないんだよ。こんな芸当ができるのは呪術師たる私だけ。そうでなければ治癒が唯一できる聖女が敬われるわけがない】
ゴートン先輩が唄上先輩の隣に座る。片膝を立てて、その膝に腕を乗っけながら上を向きながら話を続けた。
他の人は誰もいない、2人がこの舞台の中心だと見せつけるように、ここが大事なポイントだと言うようにここで初めてのBGMが流れる。オルゴールだけで作った、スローテンポの悲しげなメロディだ。
【勇者。君は戦うのが好きじゃないな?】
【……当然でしょう?私の住んでる場所では、戦争はありませんでした。魔王どころか、魔法すらファンタジーの中にしかなくて、運動だってあまりしたことのない平和な世界にいたんです。それがいきなり魔王を倒す勇者なんて……。無理ですよ】
【それはそうだ。こちらの世界で子供に戦わせるようなものだろう。そして君は強い力を持っていたとしても私のように不死身ではない。さっきのように剣で刺されたら死んでしまうような、ただの人間だ。しかも元の世界に帰れるかも不明な、あやふやな予測に縋って戦わされている】
【そうしたのはあなたたちでしょう⁉︎私のどこが特別なんですか⁉︎聖女の人と使える魔法はそこまで変わりません!武器を使って戦えません!何が特別なのか聞いてもはぐらかされるばかり!本当に私しか魔王を倒せないんですか……⁉︎】
唄上先輩が怒りながら立ち上がる。
彼女は突然呼び出されて戦わされているだけ。今のところ勇者らしき力も発揮していない、ただの戦力でしかない。
その怒りに、ゴートン先輩が首を横に振る。
【それを強いているのは国と宗教だ。私ではない。私はただ呪術を求められただけの、一般人だよ。今回の戦いで徴用されただけのな】
【……教えてください。何が特別なのですか?王子に聞けばわかりますか?聖女に聞けばわかりますか?誰も、肝心なことは教えてくれない……】
【彼らは預言をもらっただけだ。魔王に対抗できる異世界人を送ると、神の言葉を授かっただけ。その預言の通りに君がやってきて戦わされている。それだけのことだ】
【神様の言葉だから……ってことですか?】
【そうだ。この世界では神の言葉が全てという価値観がある。疑いもしないのさ。怠惰な神のことを】
【……リゾマータさんは、神様のことについて詳しいんですか?】
聖女のように宗教で重要な立ち位置にいるわけでもない呪術師が、まるで神様のことについて詳しいと聞いて首を傾げる唄上先輩。
ゴートン先輩は座ったまま、少しの沈黙の後、疑問に答える。
【ロストコードと呼ばれるものがある。簡単に言えばこの世界のあらゆる情報に繋がれるというものだ。呪術の知識もそこから得ている。とは言え万能ではなくてね。現在から過去のことしかわからず、私の力量でできることも限られてくる。知識があっても、接近戦は無理なんだ】
【アカシックレコード……みたいなもの?】
【そっちの世界にも近いものがあるのかな?ならある程度の説明を省こう。始まりは簡単だ。我が世界の神は実に怠惰でな。世界の発展を別世界の技術に頼った。君が見覚えのある品も多かっただろう。ああいうものを手に入れて、人間に学習させて発展させる。そんな、投げやりで世界に穴を空けたんだ】
【世界に、穴?そこを通って私はやってきた?】
【その通り。そして魔王もな】
【……え?】
神様は怠惰だった。だからお手軽に世界の境界線を緩めて、色々なものが入ってくるようにした。
そうした結果、希望通りに様々なものが流れ着いた。良いものも、悪いものも。
簡単な話、セキュリティをガバガバにしたらウィルスに入り込まれたとか、それこそ玄関の鍵を閉め忘れたとか、そういう警戒が足りなかったという話だ。
【魔王や魔物たちは別世界の生き物だよ。彼らも元の世界への帰還を目指していたが、神の力でもないと世界間の移動は不可能だった。元の世界に帰りたい彼女らは神へ帰らせろと真っ当な望みを告げて、神はそれを拒絶した。何せ神は、この世界に取り寄せる力を使っただけで、双方向でやり取りをする力を使ったわけではない。戻す方法なんて神でも知らないのさ】
【……待ってください。そうしたら同じ方法で連れてこられた私は……】
【神も帰す方法がわかっていない。ロストコードで調べた結果だ。君は神が人間に与えた、スケープゴート。君の世界から取り寄せを頻繁にしていたために、これ以上魔物が増えないように閉じた穴を無理矢理通せる裏技ができた。そして魔物とある程度戦える力を神が与えただけの一般人だ。魔王を倒せる保証もない、ただこの世界の人間が使うにしては強力な力を与えられただけの、力だけは上位に位置するだけの一般人。それが勇者の正体だ】
その事実を告げられて、唄上先輩は膝から崩れ落ちる。
魔王を倒す使命を与えられても、その力で魔王を倒せるかもわからない。人間では上位に当たるくらいの実力が与えられただけの、ただの人間。
神の言い訳の材料にされただけの、ただの少女。それが勇者だった。
【どちらも被害者で、ただカラグリオットに呼び寄せられて、戦わされているだけだ。まだ戦う気概のある人間なら良かったが……。君はただの少女だ。私が強く助言をしても、それを学習できないほど平和に染まりきったただの幼子だ。もう君は、戦わなくていい】
【え……?】
【もう魔王城はすぐそこだ。そして君は神の使いとして魔王たちに恨まれながら戦うことになる。そんな嫌なことをしなくて済むように、君の力を奪う】
ゴートン先輩が立ち上がって、唄上先輩の肩を掴む。それと同時に2人を大きな光が包んだ。
光が収まった後、唄上先輩は両手を呆然と見つめている。さっきまで使えた力が使えないのだ。
【君の力はただの人間の上限値でしかなかった。神が与えただけの、特別でもない力だ。それなら私が奪える。──元の世界には戻れないが、この馬鹿げた戦争が終わった後に平和になったカラグリオットで過ごしなさい。それが私にできる、唯一の贖罪だ】
【ま、待って!どうして……?リゾマータさんには、あるんですか?戦う理由……。リゾマータさんだって、戦うのが好きには、見えません。短い時間だったけど、接してみてそれくらいわかります。魔王が許せないから……?ううん、神様が、許せないから……?】
【君は、よく周りの人を見ているね。その通りだよ、唄上さん。私はね、大切な人を洗脳した神が許せないんだ】
【それって、聖女さんのこと……?】
【本当によく見ている。ああ、だから神は許せないんだ。──さようなら、異世界の少女よ。君のことは保護してもらえるように手配しておいた。元通りになったカラグリオットで、穏やかに過ごしてほしい】
そう言って去ってしまうゴートン先輩。
1人になった唄上先輩はそこに座ったまま。戦う力を失った彼女にできることはない。
このまま国による保護を受けて大人しくするか。それしか選択肢がなさそうな状況になって、彼女に話しかける存在がいた。
【おやおや〜?ここにも異世界からの漂流者が?んー、君は地球から来た子だね?】
【え?誰⁉︎触手⁉︎】
【ハロハロ〜。あ、地球風にはグッドイブニング?それともこんばんは、かな?初めまして、地球の子。吾の名前はイソラ・イグスートス。地球ではクトゥルフが有名でしょ?あれに出てくる外なる神の1柱って言って、通じるかな?】
【く、クトゥルフ?ごめんなさい、神話はあんまり詳しくなくて……】
【そっかー。布教がまだ足りてないってことだ。もうちょっと頑張らないと】
唄上先輩の後ろから現れたのは触手オプションがついたイソラ先輩ご本人。まさかの本人そのままで登場だ。
まあ、設定通りクトゥルフ神話の存在なら世界同士の移動とか簡単にできそうだし。ということでそのまま出していいか確認をしたら設定的にもOKとイソラ先輩が許可を出してそのままで登場。
本人的にも演じなくて済むし、楽だったんだろう。
【君は悩んでるね。力を失って、世界の真実を知って。この世界にやってきた理由を失った。パーソナリティの崩壊だ。勇者じゃなくて普通の人間に戻ったけど、もう地球の頃のあなたには戻れない。カラグリオットでのあなたにしかなれなくなった。そして、勇者パーティーの皆にも愛着がある。死んでほしくない。わがままだねえ】
【わがまま、ですか?……色々なことを知って、多分頭がぐちゃぐちゃになってるんだと思います】
【ふむふむ。じゃあもう少し爆弾を与えようか。魔王軍が異世界からの漂流者だと伝えられたね?だというのに彼女たちは人間に戦いを挑んだ。そして死んでいった。帰る目標を失ったから、だと思うかい?】
【確かに……?自暴自棄?もしくは、神への復讐……?】
【復讐はあながち間違ってないね。あとはそう、彼らの宗教に則って、死んだら元の世界の地獄に戻れると信じているからなんだ】
【元の世界の、地獄に?】
さっきまでは世界の理を知っているゴートン先輩からの視点での説明だったが、今度は外の世界、そして魔王軍からの視点による説明。
イソラ先輩の話を聞き入る唄上先輩。それに気を良くしたイソラ先輩は上機嫌に話を続ける。
【魔物はある程度蘇生能力があって、リスポーン地点で復活するという仕様がある。ゲームみたいだね。その地点があの魔王城なんだけど、死んだ魔物は1匹たりともリスポーンしなかった。そこから考えたのさ。死んだら元の世界の地獄に帰れる。そこから復活すれば、元通りだって】
【それが魔物の、価値観……】
【色々な世界があるからね。彼らのいた場所はそういう常識で回っている。だから魔王軍は神への復讐ついでに人間を襲うのさ。神が出てきて復讐ができれば恩の字。出てこなくても殺されれば元の世界に戻れるかもしれない。自滅では戻れないから、誰かに倒される必要がある。するとほら、戦う理由になるだろう?】
【倒すことが、彼らのためになるのですか……?】
【そういうこと。吾も神として魔物たちが可哀想で肩入れしてるのさ。人間側も殺されたくない。君は人間に愛着を持っている。魔物は神に復讐できないなら、他人の手によって倒される必要がある。この戦争はね、お互いの利害が一致しているんだ】
神が巻き込んだ、神の不始末を清算するだけの代理戦争。勝者の前に神は現れない、無意味な戦争。
それが今の、人間と魔物による戦争だという。
人間も多く犠牲が出ていて、魔物も神を引き摺り出すために本気で戦う。生きるため、帰還するため、神に復讐するため。それだけの理由で巻き起こった、異世界の諍い。
神が怠惰でなければ起こらなかった、被害者しかいない争い。それが今の戦争だ。
【さて、戦う力を無くした少女よ。君には確かにこの世界の神に与えられた力がある。けれどそれは与えられた力だけだ。君がこの世界に来てから得た力は、まだ残っているよ】
【この世界に来てから、得た力……?】
【そう。彼が奪ったのはあくまで神が与えた力。そんなことができるだけで十分凄いんだけど、君はまだ人並みに戦える。さあ、異世界からの漂流者さん。あなたはこの世界で、もう戻れない背景を知って、何をしたい?】
【……もう、戻れないのなら。私はリゾマータさんたちを助けたい。そして、魔物が元の世界に帰れるよう、手助けしたい。私と違って、やり直せるなら】
【うんうん。そういう誰かを助けたいと願う純真な気持ち。神様的にはプラスだよ。よろしい、吾が片側だけに手を貸すのは不平等だからね。君にも力を授けよう。地球出身なのも合わせて、特別サービス】
イソラ先輩が決意を表明した唄上先輩へ黒い光を与える。それが触手から出ているためになんとも不気味な光景だが、これでストーリー的には勇者としての力を取り戻した。
それを実感したのか、何度か手を開いて閉じてを繰り返す唄上先輩。それに合わせてエフェクトとして白い粒子が唄上先輩の近くに舞っている。
【さあ、行きなさい。地球の子よ。後悔のないようにね】
【ありがとうございます、イソラ様】
【吾の信者になってくれるかもしれない子が勝手に拉致られたら、お節介もしたくなるさ。そうそう、王子様たち、この夜中に魔王城に向かったよ?幹部もあらかた倒したし、あの呪術師君が力を得たのならさっさと終わらせたいって。だから早く追いかけた方が良いよ?】
【え、そうなんですか⁉︎すぐ向かいます!】
そんなアドバイスもあって、唄上先輩は走り出す。その背中へ手を振るイソラ先輩はゆっくりと同じ方向に歩き出した。
【さて、義理は果たそうかな。魔王も魔物たちも可哀想な子たちだからね。全員が帰れるように、手助けしないと】
そう独り言を呟いて暗転。
オルゴールのBGMもフェードアウトしていき、代わりに魔王城用のラストダンジョンのようなスタッカートを効かせたBGMが流れ始める。
舞台の中央にいたのは但馬さんとチェリーさん。背景も魔王城のものとなり、紫色を基調とした城内の映像が映し出されている。
【ねえ、チェリー。もしかして幹部って残ってるのあたしだけ……?】
【そうですよ〜。あとは中立のイソラ様だけです〜。最終防衛ラインの死守、ガンバ!】
【物資も滞っててトラップとか全然設置できてないのに⁉︎あたしと戦えないチェリーだけでどうしろと⁉︎】
【逆に言えば〜?皆さん元の世界に帰れたということですし?火乃香ちゃんも気にせず、やられてしまえば良いのでは?魔王様のご意向でもありますし〜】
【本当に倒されたら帰れるのかなぁ?信じて戦うしかないかぁ】
そんなやる気のない後輩たち。彼女らと戦うために、唄上先輩を除く勇者パーティーの4人が舞台に入り込んでくる。
全員魔王城ということで武器を出して身構えていたが、いたのが2人だけなので訝しむ。
【魔王……じゃないな】
【そっちこそ、勇者はいないのか?妾相手に勇者は要らないと?】
【火乃香ちゃん、頑張ってね〜。私は上で見守ってますので〜】
【え、ちょっとチェリー⁉︎せめてサポートして‼︎】
チェリーさんはワイヤーアクションを使って空に飛ぶ。そのことに歓声が沸きながら空中で寝そべったまま、但馬さんに手を振っている状況だ。
数が減ったことで、戦いやすくなったとゴートン先輩が剣を向ける。ここからは彼も剣を使い始める。
【私が勇者だ】
【え?あれ?勇者って女の子じゃなかった?ラクーンドッグたちが嘘をついたってこと?】
【いえいえ、あの呪術師さん、どうやら勇者の子の力を奪ったようですよ〜?惨いですね、人間のやることは】
【へー?数が減ったならそれも良いさ。魔王軍幹部、火乃香!玉座を死守する!】
【行くぞ!】
但馬さんとチェリーさんとの戦いが始まる。
舞台もクライマックスに差し掛かった。