年末に向けて、時間は緩やかに過ぎていく。学生組はテストやレポートが終わったことを報告したり、働いている人は仕事納めのラストスパートを頑張るために気合を入れる意味もあって配信で好きなゲームをやったり。
そんな各々の過ごし方をしつつ、クリスマスイブの18時。
カラグリオット組によるプレゼントお渡し会が始まった。カラグリオット組はスタジオから配信をしていて、他の面々は同期ごとに配信枠を取って同時視聴をしている形だ。3期後半組と4期生は2人ずつになるからか、同じ枠にして4人で配信をしていた。オフではなく、通話を繋げているだけだと伝えてクリスマスイブに男女で会っているという風にはしなかった。
逆にFORはスタジオの別室に集まってオフで集まっていることを公言。お昼とかも事前にクリスマスプレゼントを買い合ってきたとまで言っていた。だがFORではそういう風に過ごすことがむしろ当然のような風潮がこの1年で出来上がっていたので、怨嗟の声は聞こえたもののそこまで苦言はなかった。
「というわけで始まりました、カラグリオット組のプレゼント譲渡ビンゴ大会!今日の司会はわたくし、唄上がお送り致しますわ。我々とFORの皆様はスタジオに、あとの皆様は通話で繋がっているということで、興味がある方々がいらっしゃれば複窓でご覧ください。では皆様、自己紹介を」
『始まったー!』
『メリークリスマス!エクリプス!』
『ご飯OK!チキンOK!ワインOK!彼女なし!完璧だぜ!』
『それは完璧なのか……?』
『FORもスタジオなの?仲良いねえ』
『どうせ水瀬のわがまま。今日は他の人もスタジオ使わんし、空いてんだろ』
『全部繋げると音声めちゃくちゃだな……。6窓は無理っぽい』
『全部は聖徳太子でもなければ無理だろ』
カラグリオット組が自己紹介をして、今日の趣旨を唄上が話し始める。
2周年イベントでとてもお世話になったために、ライバーの全員にプレゼントを渡すためのビンゴ大会を実施。18個のプレゼントを用意したが、番号が振ってあるのは17まで。最後までビンゴをしなかった人にはラスト賞をプレゼント。もし最後のビンゴが2人同時だった場合はジャンケンによる勝負となる。
また、ビンゴが複数同時になった場合も、ジャンケンか話し合いで順番を決めてもらうということ。それ以外は普通のビンゴ大会で、ビンゴになった人から通話に入ってきてもらう。ビンゴで出た数字は本配信の方で数字を出していくため、もしライバーたちが数字に気付いてなければコメントで教えてあげてほしいこと。
説明はそれくらいで順番にビンゴを回していく。アプリで数字を出していき、最初の内はビンゴにならないこともあって雑談をしながらビンゴを回していく。内容は基本的にクリスマスのこととか、サンタはいつまで信じていたかなどだ。
数字を出していき、7個目でリーチが出た。集計アプリを使って誰がリーチやビンゴになったのかをスタジオの方でも把握しており、見逃すことはないようなシステムを構築していた。
「あ、リーチ。早くないですか?」
「確率的にはおかしくはないが……。オーフェリア、ここの引き大事だぞ」
「ですね、ゴートンさん。ではスタート!……ストップ!69ですね」
「え、あ⁉︎マジか⁉︎」
「リーチからのストレートビンゴ⁉︎こんなに早く当たるものですか⁉︎」
「凄いですね〜。当選者の方、通話にお越しくださいませ」
まさかの8個目でビンゴが出て、カラグリオット組もコメント欄も驚いている。
当てた人物は自分たちの配信で思いっきり同期たちを煽ってから本配信の方の通話にやってきた。
「ピースピース。吾、一番也」
「というわけで最初の当選者はイソラ様でした〜。おめでとうございます」
『イソラってそんなに豪運だったっけ?そういうのってリリのイメージだったけど』
『リリは0:100だからな。下振れればそこそこの結果になる』
『神様だからな。ある意味納得』
やってきたイソラは物撮りされている賞品のラインナップを見ていく。クリスマスのラッピングがどれもされているものの、大小様々で角ばっているものから本当に物が入っているのかと思うほどの掌サイズの小さな物もある。
それらを改めて見た後、イソラは番号を即答した。
「9番で」
「はっや!決め手は?」
「直感」
「イソラさんっぽいなー。じゃああの賞品、誰が用意した物かわかる?」
「唄上さん」
「即答な上にビンゴかよ⁉︎」
「コウスケ先輩、ビンゴの時に的中した時のことをビンゴって言うのは笑いのセンスがない。わかりにくいし、視聴者も困惑する」
「言葉選びにもダメ出しされた⁉︎」
そんなやりとりをコウスケとしつつ、プレゼントがスタッフの手で開封される。大きさとしては中くらいの物で、ゆったりとした袋に入っていたのでコメント欄では正解が出なかった。
緑色の袋から出てきたのは、フィギュア。それも少し箱の文字的に時代を感じる物ではある。
「イソラ様、剛人28号はご存じですか?」
「ショタコンの語源になった作品。吾も大好きだからこのフィギュア嬉しい。ありがとう、唄上さん」
「いえいえ。知っている人に当たって良かったですわ」
「はぁ……」
「え、何でゴートンは溜息ついてるわけ?唄上、このフィギュアの説明が欲しいんだけど?ブラックオーガ?」
「はい、ライバル機として有名なブラックオーガのフィギュアです。全身特殊合金で作られていまして、錆びにくく劣化しにくい当時最高峰のフィギュアと呼ばれていました。15年前の逸品で全て職人の手作りによる受注生産限定商品ですわ。わたくしのラインナップの大当たりになります」
「……お値段は?」
「当時24万だったかと」
「「おバカ⁉︎」」
値段を聞いた瞬間、コウスケとドロッセルが叫んだ。ゴートンはその値段を知っていたので頭を抱えていて、様々な角度から見せようと持っていたスタッフはその値段を聞いてそっと置いた。
彼らもプレゼントで値段がそこまでズレないように、高すぎる物はやめようと話し合ってラインナップを決めたはずなのに、初手でぶっ飛ばされた。企画の趣旨がズレると唄上に説教を始める。
「お2人とも、そこまで怒らないであげてほしい。この値段に3人が合わせるってなると無理だから」
「……もしかしてイソラ、これの今の値段知ってるのか?」
「うん。プレミアで120万だったかな?競うなら車の権利書とか用意しないと無理だから、諦めた方が良いよ」
「オーちゃん⁉︎どうせ家で寝かせていた奴だから出しても大丈夫だと思ったとかそんな理由でしょうけど、何でこんな物プレゼントしようと思ったの⁉︎」
「だって、実家に6体もあって!家のお宝部屋に6体並んでいるのですよ⁉︎お爺様が兄妹分とかで全員に動かす用と保管用で買ったまま全部保管されているのなら、こういう物に興味ありそうなライバーのどなたかに大切に保管して欲しいじゃないですか!」
「気安く飾れねえよ!これのために金庫買う必要があるだろ⁉︎」
「吾はガラスケースに飾る〜」
時間が経って入手困難になったことでプレミアが付いたことと、当時の職員の技術を知るための参考資料としてとても良い教材になるからと、現代の職人が学ぶために欲しがった結果値段が高騰。持っているだけで自慢できるような品になっていた。
当時からのファンでもなければ持っていない代物を6体も買った唄上のお爺さんは何者なんだとか、この値段を知っていたからゴートンは呆れていたのかとか、これをぶち当てたイソラ凄え、といった内容でコメントは埋まっていった。
今回の趣旨はプレゼントを渡しつつ、2周年イベントで助かったとお礼を言う場だ。いきなり唄上がレギュレーション違反をしたために企画が総崩れになるところだったが、ゴートンが無理矢理修正してお礼フェーズになる。
「イソラにはクトゥルフの神がどこまでできるのかということで相談したと思う。あのエンディングにするにはイソラがいなければ不可能だった。ありがとう」
「いえいえ。神様っぽいことできて満足でした。あ、フィギュアは直接事務所に取りに行くので、ちゃんと保管しておいてください。ではでは〜」
イソラはお礼を貰って颯爽と帰っていく。スタジオ使用時間のお尻も決まっているのに、唄上への説教でかなり時間を使ってしまったから彼女の方で巻いた形だ。
ちなみに他の配信の先で値段を知ってどこもかしこも阿鼻叫喚になっている。
仕切り直してビンゴを再開。次にビンゴになったのはユークリムだった。
「やったー!当たった〜!2番ゲット!」
「ユークリムさん、おめでとうございます。申し訳ないのですが、先程のような高価賞品はありませんので、ご了承ください……」
「わかってますよ〜。すっごいですね、さっきのフィギュア!ハピちゃんが知っててすっごい驚いてましたよ。あと欲しかったって」
ドロッセルが謝りつつ、ユークリムが選ぶ。小さい物の方が良さそうということで、この賞品の中で一番小さい13を選択。用意したのはコウスケ。
出てきたのは、某有名RPGで最初に戦うことになるスライム。それの銀色をした亜種が描かれたパッケージの箱だった。
「これ、何です?」
「文鎮。習字で半紙を押さえる奴」
「文鎮⁉︎そんなマニアックな賞品あるんですか⁉︎」
「見付けた瞬間これだって思ったね!ぬいぐるみだと面白みもないから、あと同じシリーズで液状になってる奴もあったから一緒に使ってくれるとありがたい」
「あ、2個セットなんですね。ありがとうございます。使う機会あるかなぁ?」
『文鎮って今日び聞かないぞ』
『ちゃんと金属でできてるから重しとしては割と良い奴』
『まあ、実用性のあるフィギュアよね』
ユークリムには同期を操るような役目にしたことについて問題ないか確認したが、本人的には楽しかったという回答をもらう。悪役をやってみたかったということで劇については満足して取り組んでいた。
どんどんビンゴを回していき、リーチした者も増えてきたところで、イソラがまさかのダブルビンゴ。2回目以降は賞品はないものの、その報告だけしに本放送に来たイソラにコメントが笑ったところで、次のビンゴが出た。
水瀬だ。彼女は別スタジオにいたのでそのまま走ってスタジオに直接来た。
「やった〜!3番目!」
「水瀬様、おめでとうございます。そちらも楽しんでいますか?」
「うん!エリーとリリちゃんと一緒にケーキ食べてる!スタッフさんと分け合って食べてるよ〜」
「あら楽しそう。後でお邪魔しても?」
「もちろん!ケーキ余ってなかったらごめんなさい」
水瀬は横向きを見たり、大きさを確認してじっくりと選び、6番を選択。
これを用意したのはゴートンだった。賞品の中では小さい部類のもので、可愛い物が入っていそうだからと選んだために、ゴートンが可愛くなくてすまないと謝った。
入っていたのは、小さなチケットの束だった。
「何のチケットですか?」
「東京都の中の、科学館・博物館・美術館で使える回数券だ。ライバーの皆に教養をつけてほしくて選んだ品が、まさか現役高校生の水瀬君に当たるとは」
「えー、楽しみ!エリーとリリちゃんと回ります!ありがとうございます!」
『ブレねえなあ、なっちゃんは』
『らしくて良いじゃん』
ゴートンとしては本業にも関わる賞品だったため、即座に用意ができた品。どちらかというと大学生組に渡してレポートなり就職活動の足しにしてくれることを望んでいたが、学生の水瀬に渡せたのは一応想定通りだ。
2周年の劇ではFORはちょい役と言っても良くて、出番も短く最初の殺陣でやられてしまう役柄だ。本業が高校生ということもあってあまり練習時間を必要としない役に当て嵌めたという。
「いやぁ、実際助かりましたよ〜。秋って結構行事も多くて、それに私たちの3Dお披露目とかアニメタイアップとかで私も忙しかったので。むしろ本番は緊張しまくりで、セリフとちらないかどうかだけすっごい心配してました」
「忙しいのはマネージャーさんから聞いてたから。そうなると出番を削るのが一番調整が利くというか」
「全体練習とかもありましたもんね〜。セリフと殺陣だけは必死に頑張りましたよ!」
水瀬は直接賞品を貰ったことで、ビンゴの続きに。
だんだんリーチ者は増えていったものの、ビンゴがあまり出なかった。ダブルリーチをしている者も増えてきた中で、時間がそれなりに経った時にようやく4人目のビンゴが成立した。
宗馬メルトだ。
「これはギャンブル当たったと言えるのでは⁉︎やっぱりクリスマス近くは確変率高いんだよなぁ!宗馬メルトっす、プレゼントください!」
「おめでとうございます、メルトさん。賞品の目星はついていますか?」
「何で皆大きいのに行かないんすか⁉︎一番でっかい奴には家電が入っていると見た!なんで3番!」
「3番は俺だな!男の人に当たって良かったー!」
「え、コウスケっちの?まっずい!」
「メルトさん、それどういう意味⁉︎」
「この中で一番信用ならないのはどう考えてもコウスケっちでしょ」
何か大きな箱を丁寧に開けていくスタッフ。その大きさは成人男性のちょうど半分くらいある大きさだった。
それだけ大きい箱なら家電か良い物が入っていると踏んでいたのに、高校生設定の通りに若干幼いきらいのあるコウスケの選択ということで不安になったわけだ。
そして出てきたのは、『ウィザーズ&モンスターズ』のヒロインカードである『楽園妖精リラ』が描かれた大きな箱のような物だった。それを1周まわされても何かわからなかった。
「カードゲームの、何?プレイマットとか?」
「うんにゃ?パズル。1000ピースだから年末年始暇だろうし、ぜひ」
「えー。プレイマットなら欲しかったのに。それにパズルかぁ」
「このパズル、リラがヒロインカードということもあってとても人気な商品ですよ?品薄になっているはずです」
「へー」
メルトは『ウィザーズ&モンスターズ』ではないカードゲームをやっていることもあって、カードゲームをするための下に敷くプレイマットなら流用できると思っていたのだが、そうではなかったのでいつか配信でやるかと考えたくらいだ。
それだけではなく、まだたくさん入っているようで次に出てきたのは細長い筒。それが3本。
「これは?」
「『ウィザーズ&モンスターズ』の巨大タペストリー!開いたらしまうの大変だからそのままで。後で商品ページのリンクあげるぜ。部屋で飾って欲しいなー」
「プレイヤーじゃないのに?」
「この機会に宗馬様もプレイヤーになりませんか?」
「いやー、カードゲーム複数は予算的にも練習時間的な意味でもキャパオーバーっす。ポラリスさんしか同志はいないのかー。唄上さんも流石に他のカードゲームも同じ熱量で楽しむのは無理でしょう?オレっちはデュエキングの方で手一杯です」
「ムー。布教失敗です」
そして最後。袋が大きかった原因の、四角く大きい箱が出てきた。
それはデフォルメされた、しかもブロックで作るような人気オモチャの、カートゥーン調のデフォルメをされたイラストが表紙に描かれていた。それは流石に商品として知っていたが、表紙の絵をメルトは知らなかったので素直に聞く。
「これ、リゴブロックの奴?バカデカくね?」
「『カートゥーン・ブルーホーン・ドラゴン』のアメリカ限定発売の奴だぜ!この3番が俺の大当たり枠。メルトさん運が良いぜ!」
「限定発売ってことは開けない方がいいっすか?」
「いやいや、一緒に作ろうぜ」
「アメリカ限定発売は間違いですね。先行販売で、日本のリゴブロックのサテライトショップで普通に発売されていますよ。ですので開けてしまっても問題ないかと」
「……だって!」
いつものコウスケらしい訂正を受けて、遠慮なく開けることを決めた。年明け以降に予定を合わせてメルトと2人で作ることを決める。
イベントでの話になり、メルトは初期の商人で終わったが、やはり彼も忙しかったことが原因で殺陣もない役を希望。結果として唄上の衣装チェンジに関わる役を演じることになった。
あれはあれで、ほぼ演じていなかったのでやりやすかったと伝えて退席。
5番目の当選者はドグマ。新人の人たちが遅かったらどうしようと心配していたところで当たったのでカラグリオット組は安堵していた。
「エクリプスの新人、ドグマ・樹林です!5番目はかなり早かったのでは⁉︎」
「上位層ですよ。ドグマさんたちの枠の4人が後だったらどうしましょうと思っていたところなので、当たってくれて助かりました。ちなみにどれが良いか決めてきましたか?」
「もう決めてあります!4番で!コウスケ先輩の隣の奴はコウスケ先輩じゃないだろうっていうメタ読みです!」
「ってオイ⁉︎」
「4番は私ですね。私のプレゼントは初ですか」
即座に決まった4番のプレゼントが開封される。
そこから出てきたのは、めちゃくちゃ大きな、それこそバイクに乗る時に着けるようなヘルメットだった。
白いマスクで、顔の上半分だけを隠し、後ろは髪が襟足まで伸びていれば見えるくらいすっぽり隠れるほどの大きさ。そしてそれと一緒に同封されていた、真っ赤な軍服のコスプレ衣装だった。
それを見た瞬間、コメント欄では「w」が埋め尽くしていた。
「というわけで私の面白枠。『駆動戦士ズァーク』初代のライバルキャラなりきりコスプレセットです。ドグマさんはこのキャラ知っていますか?」
「一応、めちゃくちゃ人気なキャラなので。知ってはいますけど……。いやいや、これ女性に当たったらどうするつもりだったんですか⁉︎」
「衣装はフリーサイズなので女性でも問題ありません。ここには見えていないですけど、別の箱にベルトとブーツに白いグローブもある本格的なコスプレ一式セットですよ?もうすぐある冬のコミケにこれで殴り込んでも違和感はないと思います。金髪のウィッグもあることと、顔が隠れるマスク付きなので個人として特定されませんよ?」
「そういう問題ではないんですが⁉︎」
『いや、こんな直近で渡されたら身バレしかねんわ』
『これ、マスクやブーツも込みだと相当高いのでは……?大当たりではなく面白枠で良いんです?』
『これ当たり枠でも嫌だろ』
『この全力さがドロッセルの人気の秘訣なんやろな(白目)』
『オーちゃんのこと怒れないくらいドロッセルも散財してない?』
いつかコスプレした姿を撮らせて欲しいと先輩全員に懇願されて、頷くしかなかったドグマ。
イベントの話では、最初と最後を務める、しかも唄上に恋する高校生役は難しかったのではないかと聞いたが、台本のセリフを覚えるのは問題なく、むしろ演技が不安だったものの、リリの指導でどうにかなったと豪語していた。
「マジでリリパイセンには足を向けて寝れないです!今まで演技とかやったことなかったんですけど、リスナーさんには結構好評で!演技の基礎から教えてもらいましたけど、リリパイセン何者なんですか⁉︎」
「まあ、リリ様ですので。自分の配信以外でほぼ全てのリソースをこちらに注いでいただいたので」
「水瀬さんにボイス収録の基礎を教えるためにやってた指導があまりにも丁寧だったからって、エクリプスだけで見られる動画にしてもらって共有してもらってるもんな。ドグマとかデビュー前にその動画を見てたって聞いたけど?」
「見ました見ました!マジであれすごいっすよね!ボイトレとか行ったらその先でも同じようなこと言われたので結構共通する基礎なんだって感動しましたもん!」
個々への指導はもちろんのこと、それ以外にも基礎の基礎の腹式呼吸のやり方などはエクリプスで動画をアーカイブ化していて、自由に見返すことができる。それで基礎をつけて、あとはちゃんとした演技指導で上手くなったというところだ。
コスプレ一式については即座にSNSのトレンドに入っていた。それと一緒に唄上が用意していた『ブラックオーガ』もトレンドに入っていたとこの時に知る。
他にとんでもない物が紛れ込んでないよなと視聴者はドキドキワクワクビクビクしながら配信を見続けた。