野球の初心者講座も終わって数日。FORの半年配信も近付いてきたところで今日の夜配信は新しいゲームをやることにした。RPGではあるんだけど、『ユービル』のような建築要素もあるゲームらしい。それの準備をしつつ配信を始める。
最近の雑談配信などではすっかりドロッセル先輩の『ウルプロ』甲子園の話ばかりリスナーに聞かれる。他のVtuber事務所はもちろん、個人勢と呼ばれる企業所属ではなく全部自分でやっているVtuberさんも含めた大規模な大会だ。
チームを組めるほどの人数がいれば大小問わずVtuber事務所が参加している。名前を売るにはちょうど良いんだろう。ウチも人数や資金力では小に分類される事務所だ。この前のFPS大会にお呼ばれしたのが例外なだけで、エクリプスはよく言っても中堅どころだろう。
チームを作る人数も割とギリギリだし。ドロッセル先輩次第では何人か選手として参加できないが、よっぽど下振れない限りそれはないと思う。最悪マネージャー枠に入れてしまえば良いんだし。
ルールなどは事務所のスタッフと一緒に確認したけど、至って普通の『栄光ナイン』だ。だから基礎的なことはPDFに纏めてドロッセル先輩に伝えているし、ポジションごとにどういう選手を育成すべきか、みたいな早見表も作った。
俺の感覚になってしまうけど、このポジションなら最低限これくらいの基礎ステータスは欲しいとか、この特殊能力は狙いたい、みたいなもの。
攻略本も出ているし、今ではネットで無料で見られる攻略サイトなどもあるが、攻略本でも間違った情報があったり、出版社で推したい内容が違うので偏りがあったりする。攻略サイトはそれこそ更新がかかっていないと古い情報がずっと掲載されたまま、ということもあるので参考程度だ。
というわけで、長くプレイしている俺の感覚について所感を書いた参考資料を渡しただけ。攻略サイトを探しに行くのも面倒だし、攻略本を買ってしおりを挟めっていうのもなんだかと思って渡しておいた。
あと何故かコウスケ先輩が並走企画をするそうなので、コウスケ先輩にも渡しておいた。俺もちょっとした事情で3年分は回すつもりだ。
『ウルプロ』の話は置いておいて、今日やるゲームだ。
「皆さん、こんばんは。絹田リリです。今日はローグライクゲームと呼ばれるニンチドー
『リリこんばんはー!』
『風来坊シリーズじゃん。昔は遊びこんだわ』
『ローグライクってなんだっけ?』
『ダンジョンが自動生成される系のゲーム。決まったマップじゃないからどこが次の階かわからないやつ。だから攻略本とかでもマップが決まってる街とイベントのことばっかで、攻略にはあまりアテにできないやーつ』
『これくらいの時代のゲームがいっちゃん楽しかったかもしれん』
『わかるー』
『あの、そもそもこのゲームが発売された時、リリ産まれてる……?』
おや、鋭いコメントがある。
このゲーム、なんと2000年発売だ。今年で発売から24年ということは、俺は産まれていない。というか、霜月さんが産まれた年のゲームなのでウチの事務所でやったことのあるライバーが少なかった。後続シリーズはやったことがあっても、初代のこのゲームはやってないとか。
スタッフさんにゲーム会社への申請をしてもらうためにタイトルを提出したら懐かしいと言われつつ盛り上がり、配信をアーカイブでも見に行くかもしれないと言っていた。
そもそも俺、46に触ったことがない。見たことはあるけど、ゲームをやったことはない。俺はその次の据え置き機からがメインだったから触れたこともないのだ。
「こういうローグライクゲームの発展の先駆けになったゲームということでやってみたくて。なんだか建築要素もあるとのことなので結構楽しみにしてました。ではやっていきましょうか」
主人公は流離いの風来坊。日本ベースの和な感じの雰囲気で、相棒の犬であるタロと一緒に旅をしていたところ、廃れた街のようなものが現れる。住人はいるようだが、家などは寂れていて廃墟と見間違うくらいだ。
そこの住人に話しかけて、一宿だけでも良いかと尋ねる。雨風が凌げれば良いと考えていたのだが、その雨風も防げないほどの崩壊具合で、何故生き延びれているのかが不思議なくらいだった。
ああ、だから不思議な王国?
善人の主人公はこの状況を良しとせず、街の復興に力を貸すことを決める。どうやら近くの山の上に立派な家職人がいるようで、そこの道中に素材があるはずだからそれを拾いつつ頂上へ行って家の材料を作ってもらい、その材料を川で降ってきてこの街まで運んでほしいということだ。
道中には妖が出るので気を付けろと言われる。なるほど、こうやって操作が始まるわけだ。
「つまりこの街を復興していくと。この街がいつかタイトルの王国になるんですかね?早速山に向かいましょうか」
『GOGO!』
『めっちゃ王道な復興物語っぽいな』
『タロちゃん可愛い。喋るイッヌとか大好きや』
『流石に声はついてないか』
『昔のゲームだからね。ギャルゲーでもないし』
街の人からなけなしの装備と薬草をもらって街の外へ。そこを出たらすぐにマップが生成されたダンジョンらしい。頂上を目指してとにかく進むのだが、街の復興のためにできたら道中で物資になる素材を集めなくてはならない。
けど、この主人公には空腹ゲージがあり、この空腹ゲージがなくなると徐々にHPが減っていき、最終的には餓死する。空腹ゲージは時間経過で自動的に減っていくので、食材も集めつつ探索をしないといけない。ある程度は妥協しながら進まないと餓死してしまうだろう。
このバランスが面白くて広く受けたゲームのようだ。
武器や防具ももちろんフィールドに落ちていて、8階は山の中腹になっているようで食材などが売っているらしい。ひとまずはそこまで目指すのが良いだろう。
戦闘は基本は近付いてAボタン。持っている武器と主人公のレベルで攻撃力が代わり、相手のHPを減らして倒しつつ次の階を目指す。妖を倒せば経験値が入ることはもちろん、アイテムをドロップするようでそれらを駆使してダンジョンを攻略せよ、というのが基本コンセプトらしい。
「お、レベルアップ。音が盛大ですね」
『よーお、チャチャチャン、チャチャチャン、チャチャチャチャチャン!』
『はいっ!』
『チャチャチャン、チャチャチャン、チャチャチャチャチャン!』
『SEを文字起こしすなっ!』
『めっちゃ陽気やん。これレベルアップのたびに鳴るの?』
『そうだぞ。だから弾幕用意しといた』
『準備がガチすぎるんよ、リスナー……』
コメント欄がチャチャばっかりになってる。わざわざレベルアップ音を文字起こししなくても。
まあ愉快だし、やりたくなる気持ちもわかるけど。
様々な妖を倒しつつ、石や木材などの資材を集めていく。防具も落ちていたので更新しつつ次の階への階段を見付けたので先へ進んだ。
矢を撃ってくる敵もいたけど、そいつを倒したら矢を手に入れられた。主人公に当たらず壁に当たると矢がフィールドに落ちるらしい。この矢は持っているだけでRボタンで撃つことができるらしい。遠距離系の道具を複数持っていたらセッティングで変えることができるようだ。
「へえ。攻撃手段もたくさんあるんですね」
『割と多彩なんだよな、戦闘方法』
『ゲストキャラもいるし。というかタロちゃんつえー』
『なおこのタロちゃんに結構食料食われてる模様……』
『初代はこのタロちゃんのおかげで戦闘は少し楽なんだけど、食料の調整で死ぬほど苦労して詰んだりする……』
『1回目の探索でタロちゃんを餓死させたのは私です』
『嫌なら街に預けてくれば良いんだよなあ』
『初っ端から預けられるなんて知らんし、説明もなく相棒置いてける冷血漢おる?』
『初代って最強パーティーは主人公単騎か、食料ガン詰した壺を複数持ちのフルパーティーだからな』
『食料消費速度5倍、ウッ、頭が……』
『腹減らしすぎだろ、てめえら!ってブチ切れながらやるのは風来坊シリーズあるある』
食料もそこそこ落ちていたので空腹ゲージも問題ないままどうにか中腹に着いた。中腹には預け屋さんという物を預けられる場所と商店があって、ここで色々と準備ができそうだった。預け屋さんに預けておかないと死んだ時に持ち物は全部ロストしてしまうらしい。
珍しい道具や武器が見付かったら預けておいた方が良いらしい。生きて帰ればもちろん道具や武器などは全部持ち帰れるのだが、このゲームは割と死ぬ時には死ぬので一番良い武器と防具は預けておいてボス戦などに備えるのだとか。
そんなコメント欄のアドバイスに従い、荷物を整理してまた山を登る。後は4階層なのだが、ここから敵の火力が一気に上がるために死にやすいようだ。
「え、ちょ!火が3マス先から当たるのは知らないんだけど⁉︎」
『初見殺しの火吹きダルマくんちーっす』
『大体そいつに殺される。ただ火は1回しか吹けないから、その後に近付けば殴り殺せる』
『ここまで来れば遠距離武器も揃ってるからね。近寄られる前に殺せる』
『なお、遠距離武器が使えないタロ』
『勝手に突っ込んで燃やされて死ぬんだよなあ』
『そのタロを助けようと薬草系を使っている間に他の妖に囲まれて』
『THE・ENDってね』
『タロの蔑称がバカ犬なのは、完全に製作陣のAI制御ルーティーンのせい』
『それ言ったらタロ以外もみんなバカって言われちゃうから』
『だって思考ルーティーンが全員脳筋なんだもの……』
中腹を超えた辺りから本当に敵が強くなっていて驚いた。でもボスとかがいるわけでもなく、階層さえ突破してしまえば問題なしということでHPも空腹ゲージも結構ギリギリだったので最後の階段を登ってしまった。
登った先は山の上だというのに商業町として発展しているのかかなりの人数のキャラがいて、様々なお店があった。こんな妖が沢山出る山の頂上でどうして商売が成り立つんだろうというのは突っ込んではダメなんだろう。
「ふー、頂上に着きましたね。死なないで無事に着いて良かったです。ここに着いたら道中で手に入れた素材を加工してもらえば良いんですかね?」
『乙ー』
『それで良い。作りたい物によってお店が違うから気を付けて』
『初回クリアはやるじゃん。不思議な〜系って苦手な人はとことん苦手だからなあ』
『まあ、後はここに何回登ることになるか次第か。飽きるかどうかもこの手のゲームには発生しちゃうからな』
『固定フィールドを作らない代わりに複数回同じ目的地に向かうってことだからな。これはその人の好み次第』
街で言われていた家の材料を加工してもらう。初回だけでは村人の要望の数は揃わず、でももう1回くらい登れば集まりそうな数だ。
加工が終わって、後は帰るだけになったので川下りで帰る。そのムービーを見てその川下りで何で死なないし素材は無事なんだとツッコミを入れつつ帰ってきた。
持ってきた素材で村の復興をしつつ、代表の人にまだ足りないからまた登ってくれと頼まれてこういうお使い系は規定数を持ってこないといけないというのがわかっているので、次の探索に回して今日の配信で進めるのはここまでにしようかなと思ったら、主人公のレベルが1に戻っていたことに驚く。
「え、は⁉︎主人公のレベルが下がってる⁉︎バグ⁉︎24まで上げたのに!」
『マジじゃん。せっかくあそこまでレベル上げたのに』
『あー。リリってローグライクゲー初めてだっけ?ならビビるのもわかる。バグじゃないよ』
『そういう仕様なんよ。ローグライクでは割とあるシステム』
『でもほら。『ポケクリ』の不思議なダンジョン系はレベル下がらないから……』
『ゲームによる』
コメントによるとバグではないっぽい。それなら良かった。
ってことはこれからはそこまでレベル上げを頑張らなくて大丈夫か。街の復興にはボスがいないっぽいし、敵を倒すよりも素材集めを優先した方が良いっぽい。
でも妖によっては食材を落とすんだよなあ。何で妖を倒すとおにぎりを落とすんだろう。謎だ。
「何となく仕様はわかったので、街を散策して今日は終わりにしようと思います。使える機能やイベントがありそうですし。次の配信でもう一回登山をすれば最初のお使いは終わりになりそうですね」
街を探索して銀行のようなものと、商店を見付けた。この商店のおかげで最初からおにぎりや薬草を持っていけるようになったので餓死はしづらくなる。
街として機能していないように見えて売買が成り立っているのは他の集落とやり取りがあるんだろうか。ゲーム的ご都合主義って言われたらおしまいだけど。
あと仲間イベントのようなものがあって、腹を空かせた剣士がいたのでその人物におにぎりを渡した。感謝をしてもらったが、その1回では仲間にならないらしい。仲間が増えたら戦闘を補助してもらえるが、その代わりに食料の管理が難しくなる。
正直、タロの空腹メーターを気にしないといけないのが結構大変だった。普通に操作している時には見えず、メニュー画面に行かないとちゃんとした数値は見えないのだ。一応腹が減ったらコメントがポップアップで出るんだけど、戦闘中とかで現れたら面倒だからこまめに見ることにしないといざという時に死んでしまいそうだ。
それ以上のイベントもなく、ゲーム画面を辞めて雑談画面でもらったスーパーチャットの内容と名前を読み上げている時に今度のドロッセル先輩の『ウルプロ』に関する質問が結構あった。
「コッコ224さんありがとうございます。『ウルプロ』大型アップデートされましたけど大丈夫ですか?とのことですが、アップデート後に5年ほど試走しましたが、『栄光ナイン』には大きな変化はありませんでしたね。選手能力が2024年版にアップデートされたくらいなので、選手評価が変わるくらいで今までのやり方で大丈夫そうです」
『『ウルプロ』ってシーズン中も結構こまめに選手能力の調整をしてくれるから、今回のアップデートは今年入団の選手の調整がメインだよな』
『シーズン始まって3ヶ月経ったからな。めぼしい活躍をしている選手とかは能力が上げられてる』
『メインはサクセスモードとマイライフの調整だからな。特にマイライフはメジャー編が実装されたのはやべえ。メジャーリーガー30球団一斉実装よ?馬鹿でかアップデートだったわ』
『これがDLCで3000円とかめっちゃお買い得では?』
『メジャーリーガー大量実装に、サクセスのメジャー編、マイライフのメジャー挑戦のアップデート。それに伴うサクセスキャラはもちろん、マイライフの専用彼女の外国人追加、更には過去の有名OBの大量追加。更にはオリンピックモードの実装。これマージでフルプライスで別で売り出すものでは?』
『コンマイどうした?野球ブームでウハウハなのか?』
6月の最終日、『ウルプロ』で大型アップデートとDLCが実装された。そのおかげでやれることがかなり増えて、まるで新作くらいの勢いでやれることが増えてファンは大歓喜。
いつもだったらプロ野球のシーズンが始まる4月にアップデートがあるのが最近の2年分同梱版のやり方だったのだが、オリンピックに合わせてやりたいことを詰め込んだら4月に間に合わなかったと公式から発表があった。でもオリンピックの前には余裕を持って実装したいと言っていて、先月末ようやく実装。
小出しに情報が発表されてはいたものの、そのとんでもない量のアップデートにファンはサクセスというオリジナル選手を作るストーリーモードを狂ったようにやったり、プロ野球選手の生活を追体験するマイライフというモードをやりこんだり、どういう条件でメジャーリーグに挑戦できるのかなど検証をしていた。
DLCが実装されて10日ほど経ったのである程度情報が溜まってきたので、どうしたら良いかなどが攻略サイトの雑談掲示板やSNSなどで発信されている。
俺も『栄光ナイン』に関わるデータは調べ直しているが、ゲームモード自体の大きな変更がないのでまだマシか。
いや、大きな変更はあったと言えばあったか。
「『栄光ナイン』の留学生制度が増えましたけど、あれほぼ3年縛りだと無理ですね。強豪以降じゃないと新入生スカウトでも現れないようで、スカウトをしない場合でも入学式でのランダムらしいので、狙って留学生を狙うのは難しそうです」
『やっぱりあれって学校評判準拠か』
『メジャーリーガーが大量に実装されたから最強のメジャーリーガーを育成したいのに……』
『狙って誰かを出すのは難しそうだよな、メジャーリーガー』
海外選手は海外専用でスカウトとかできないので、都道府県スカウトに行った時にたまたまいるか、入学式での完全ランダムでしか狙えない。しかもメジャーリーガーはマイナーリーグの選手はいないとはいえ30球団分のデータが追加されたので、その中から狙って誰かを引くというのは無理だろう。
メジャーリーガーは1年目の新入生ガチャでは日本人選手を除いて出てこないので、メジャーリーガーが好きな人はガチャ地獄をやり続けているらしい。
個人勢の方が特定のメジャーリーガーを引くためだけの配信をしていて、今日もダメだったようだ。新入生ガチャを回すには1年プレイするしかなくて、いくら高速でプレイしたって1年で3時間くらいかかる。DLCが実装されてから配信はそれしかやってないのに、もう30年とかプレイしているのに目当てのメジャーリーガーを引けてないようだ。
その努力と無謀な挑戦と、引けなかった時の汚い悲鳴がクセになるとかで結構トップの方にライブ配信がおススメで出てきたのでちょっと見たけど、すっごい男泣きをする女性だった。汚い、かはノーコメントだけど特徴的な泣き声だったと言えるだろう。
「それでですね。今回のアップデートでとうとう荒川アンダーゾンさんが追加されたので、侍JAPANにも選出されていることもあって育成配信をその内やる予定です」
『おお、リリの『ウルプロ』育成配信!』
『実装されたんだから、当たり前だよなあ!』
『ハーフのアメリカ人で、中学までは日本でプレイしてたんだもんな。しかもこいつ、U-15で宮下羽村と一緒に戦った侍で、U-18では敵対したアメリカ戦士だからな。今回は日本人としてオリンピック参加か』
『日本のプロ野球では一度もプレイしてないから『ウルプロ』に実装されなかったけど、今回侍JAPANになったなら実装しないわけには行かないよな』
『この人だっけ?『智紀と涼介がいるなら日本が勝つ。わざわざ負けるためにアメリカで参戦する理由はないよ。U-18と同じ目に遭うのは絶対嫌だネ』って言って若干炎上したの』
『そうそう、アンダーソンよ。なおアメリカ人もめっちゃ納得して、俺にも日本人国籍くれってお祭り状態になってた。オリンピックとWBC期間だけ帰化させてくれって』
『あの2人はメジャーで見てもバケモンだもんよ……。燃やそうとしてるのはそんな負け犬根性で日本に来るなっていうお気持ちを言うしかない連中』
『メジャー6年目で毎年ほぼ3割打ってる走攻守揃ったセンターだぞ?メジャーで活躍してるリードオフマンが負け犬だったら誰が勝ち馬になるんだよ』
荒川さんの育成配信をすると言ったらコメント欄で盛り上がっているようだ。日本人のハーフながら今までずっとメジャーでプレイしていたために『ウルプロ』では実装されていなかったけど、今回を機に特別扱いで海外選手として実装されたので、育成配信ができる。
それからもスーパーチャットに答えつつ、まだまだ『ウルプロ』の話題が続いたのでそれを雑談として話していく。
「やっぱり市原零君の能力が上方修正されましたね。高校野球7連覇のレジェンドはプロでも早速頭角を現していますから。まだ7月なのにもう6勝ですか。しかも二刀流をやりつつっていうのは凄いですよ。これでルーキーですからね」
『市原君ね。コントロールとスタミナが一段階上がって、打撃能力もめっちゃ上がった』
『ホームラン7本に、打率3割は上げざるを得ない。マジで千葉の救いの星だわ』
『こういう時に宮下2世って呼ばれて、大体の人は嫌がるけど市原君は喜んでるもんな。偉大な選手の2世と認識されるのは嬉しいですって。本人的には市原2世らしいけど』
『父親がプロだったとか?』
『うんにゃ?兄が羽村とバッテリーを組んでた、当時天才投手。その兄に指導してもらったから本人的には市原2世だとか』
『彼から兄エピソードはめちゃくちゃ出てくるからな。一番羨ましいのはそんな兄と一緒に羽村にも投球指導をしてもらってたらしい』
『羨まエピソードじゃん。まあでも、同じ習志野学園だもんな。兄と同年齢のOBならそういうこともあるか』
市原選手。千葉の球団に今年入団した、話題のルーキーだ。なんと高校野球で夏3回、春2回、神宮2回優勝経験がある公式戦無敗投手だ。実は国体も1回、U-18も2回優勝しているので本当に文句なしの無敗レコードを樹立した最強投手だったりする。
習志野学園は2枚看板システムという先発選手を2人育成して、中継ぎと抑えまで用意するというプロのような投手起用法を徹底しているチームだ。先発投手は6回までというルールがあったのに、この市原君がエースになった1年の秋大会からは彼が投げる時だけは完投するようになったのでルールの破壊者としても話題になった。
甲子園優勝回数が最も多い名門校が、何十年と続けていたシステムを壊してでも起用法を変えた逸材だ。その判断は結果として正解で、高校野球史上初の7連覇を成し遂げた。アマチュア野球ではあるが、その日のSNSは全部それ関連のワードだったし、甲子園では球場の周りまで入れなかった観客が押し寄せていたようだ。
奇跡の瞬間を近くで味わいたかったんだろう。
そんな市原選手は宮下さんのように160km/hのストレートを投げ、先発投手として勝ち星を重ねつつ外野手やDHでも試合に出場。そこで野手顔負けの活躍をしていることで話題だ。
流石に今回のオリンピックには選ばれていないが、次回には選ばれるだろうとみんなが予想している。今月あるプロ野球のオールスターで、ルーキーながら先発投手で投票3位で出場が決まっている将来の日本のエース。
そんな市原選手も『栄光ナイン』でのリセマラ最有力候補になったために、今千葉県が熱い。メジャーリーガーで最強のキャッチャーである羽村さんはもちろん、二刀流という『栄光ナイン』でヤバイほど暴れる高能力の選手が同じ千葉県に追加されてしまったのだ。
正直、この2人を引いたらゲームクリアだろう。それくらい能力がぶっ飛んでいる。
FORの記念配信の前に何回か『ウルプロ』の配信はできそうだな。選手データも一新されたし、2023年版データに荒川さんだけ足したチームと、2024年版の侍JAPANでまた観戦配信をしても良いかもしれない。
その時はお酒は絶対に無しだ。もう配信でお酒は飲まない。