コイバナ恋愛と言いつつ内容の2割コイバナ恋愛で8割恋愛ロワイアルです。
そのためコイバナ恋愛のネタバレを含まず恋愛ロワイアルのネタバレを含みます。
主人公は乙女こころで一年のクリスマスイブにとある出会いをするお話になります
恋愛・・・それは男女が互いに相手をこいしたうこと。また、その感情
by広辞苑
「は~恋したいな・・・」
私乙女こころは教室の窓から空を見上げ思いをはせていた。私も華の学生。素敵な白馬の王子様待つお姫様。
「は~またこころんが妄想呟いてるよ・・・てか閉めて。寒い」
親友のふーみんから棘がある言葉が後ろから突き刺さる。
「いい。こころ。そんなのいたらこの世に離婚や不倫は存在しないの。分かる。探偵事務所は廃業するの」
「それは運命を妥協したかわいそうな人たちだからだよ」
「かわいそうなのはあんたの頭だ。こころん・・・もうそろそろ大人になってその長年の夢から醒めて現実を見なさい。じゃないと後悔する事になるわよ。それならなんで女子校入った。わざわざ電車通学までして」
「だって女子校って響き・・・いいじゃん」
「こいつ人生をノリでしか生きてねえ!」
「てか女子校だから出会いが無いとか関係無いし~末愛は~男に告白されまくりよ~むしろ女子校ってのは一種のステータスよ」
「うわ~なんか入ってきた」
楓美との会話にいきなり末愛が割り込んでくる。
「まあ~末愛は素がかわいいからね。とりあえずこころは恋人欲しいならそのクソださ眼鏡をどうにかしようね~せめて末愛のファッションだけでも見習ったらどう?」
「なんか。すっごい見下して来るんだけど」
「まあ~女子校の箔はもう無くなっちゃうのよね~」
「あ~今噂になってる共学化の話。やっぱあれマジなんだ」
「え?ふーみん何それ?共学ってどういう事?」
「こころんは知らないの?少子化とか大人の事情で来年度から近くの男子校と合併して共学になるんだって」
「ホント!じゃあ白馬の王子様がもうすぐやってくるってこと」
「・・・・・・・・・・・・はあ~」
「なんでため息つくの!?」
「いい。こころ。運命の出会いなんて無い。素敵な王子様なんて幻想。妄想。いいかげん現実を見なさい」
「いるもん。いるもん。絶対いるもん」
「はいはい」
ふーみんは適当にあしらってくる。
「そうだ。聴きたい事があって来たんだった。今朝メールで送ったけどさ行くのクリパ?後こころだけだよ返事無いの」
「うん。行く」
「即答したわね。可哀そうに予定無いのね」
「そういう末愛も行くんでしょ?男と過ごさずに」
「そ~れ~は~末愛のお眼鏡に適う男がいないんだも~ん」
「そんなんだから恋愛経験無いんでしょ」
「いいの~私モテモテなのが気持ちいから~まだちやほやされたいの~彼氏いたら他の男寄って来なくなっちゃうかもしれないから」
「くずだ。くずがいる。金髪の癖に」
「でもそっか。これがみんなで過ごす最後のクリパだから・・・」
「え?それってどういう・・・」
「だって来年には共学化で白馬の王子様と二人きりでクリスマスデートするんだから」
「「・・・・・・・」」
「高層ビルの超高級レストランを貸し切りにしてフルコースを食べながらそれでずっと私だけに愛を囁いてくれるんだ・・・・愛・・・愛
「うわ~引くわ。てか同年代に何求めてんのよあんた・・」
「こういうのがホストに金貢ぐんだろうね」
「メンヘラにならないでよねこころ。ニュースになってインタビューされたらいつかやらかすって言うからね」
「みんなひどい・・・ぴえん」
「は~」
深いため息。あの後王子様はいると力説しても聞く耳持たず散々馬鹿にされてしまった。
「いるもん。絶対白馬の王子様は」
本棚からある漫画を取り出す。
『だから・・・僕と結婚してくれないか。由奈』
「きゃわわ❤❤❤」
何度見ても胸がときめく。ベッドの上でコロコロと回る。アイドルとファンとの禁断の恋愛。けれどすれ違いで別れてしまい再び再会するも自分の夢の為に海外に留学に行くアイドルのヒロインが主人公の事を考えて振ろうとする。でも主人公はきみの隣にいる。夢の為に自分の全てを捧げると言いそしてプロポーズ。流石に漫画のような展開は現実にはありえないというのは私でも理解できる。でも・・・・
(こんなラブロマンスを求めてもいいじゃん。女の子だもん。こころ)
そう思わずにはいられないのだった。
「ふわ~」
冬休みになり今日はクリスマスイブ。だからといって変わる事は無い。いつも通りの時間に起きて一人でトーストにマーマレードを塗りたくり齧りながらテレビを見る。
(あ、占い一位だ)
どうでもいいと思いながらもテレビに映し出された内容に目が行く。
『そして!!!今トーストをマーマレードジャムを塗って食べているあなた。今日は十年に一度の絶好調デイーーーー!!!運命の出会いがあるでしょう』
もぐもぐ
ぽちぽち
「あ、もしもし ふーみん。今日のクリスマスパーティごめん。私いけなくなった。なんでって・・・それはね・・・運命の王子様が待ってるから」