最近忙し過ぎて以下略。
一応2本書き上がっているので連日投稿出来そうです。
それと本作は一応、アビドス編2章の範囲終わった後の拙作に方針に関するアンケートがあるんで、よければご回答ください。
凄まじいプレッシャーを振り撒いているノノミに逆らう事は流石のホシノも出来なかったらしく、シロコと同じように萎れた様子で彼女の後に続いて部室へと入った。校門前で出先から戻ったらしい先生がノノミと合流していた事で、4人合わせての移動になった。
「さてと。それじゃあ説明、お願い出来ますよね?」
「……」
「う、うへ……落ち着いてノノミちゃん」
「私は冷静ですよ? 銃声だったり爆発音だったり、誰も居ないうちに学校が襲撃を受けているのかもと思って焦っていたので。これでもびっくりする程落ち着いているんです」
「あー、うん……そっか、本当にごめんね」
ノノミの様子を観察してみれば確かに怒っているのはあるだろう、柄にもなく彼女の言葉がチクチクしている事からもそれは分かるだろう。しかし、その目線から伝わってくるのは心配の感情が大きい。
具にシロコとホシノの身体を見回している、二人の怪我が大きくない事を細かく確認している為だ。言葉では怒っている風を装っているがその態度の一つ一つを見れば、やはり彼女は十六夜ノノミであった。
ノノミの立場から見れば、学校の方から銃声や爆音が聞こえている上にグラシュティンも飛び回っているとなれば、学校が何者かに襲撃されていると考えるのは当然だ。様子を伺ってみれば襲撃を受けているとかそういった危機迫る状況では全くなく、ただただ同じ委員会の仲間二人が模擬戦をやっているだけであった。
その内容に関しては色々と言いたい事も聞きたい事もあった。ホシノの身に付けていた装備──いつの日か一回だけ見たハンドガンを携帯していた──だってその一つ、普段は持って行かない装備なのにどうして今回はそれを使ったのか、とか。どうして実弾を使って模擬戦をやったのか、とか。どうして模擬戦といいながらグラシュティンを使ったのか、とか。
ホシノが話した概要を聞いても、ノノミの中でその疑問が明らかになる事は無かった。
彼女が聞いた話では、一先ずやるべき事が落ち着いたし最近やっていないからと、二人の中で模擬戦をしようという話になったらしい。確かにシロコがアビドスに入学してから──彼女の出事を考えれば少し違うが──というもの、血気盛んな若者であったシロコは度々ホシノとの模擬戦に明け暮れていた。その戦績はもはや語るまでもない程にワンサイドになっていたが、ともかく重要なのは2人が模擬戦をやる事は特段不思議な事ではないという事。だから、模擬戦をやっていた事自体に何も突っ込むところはない。
が、何故模擬戦と言いながらも実弾を使っていたのか。ホシノ先輩であれば、だからこそ模擬戦と実戦の区別はつけているはず。それは、これまでの先輩を見ていれば自然と分かる事。
「……大体の話の流れは分かりました。確かにここ最近は色々と忙しかったですしね、シロコちゃんの気持ちも分かります」
「でしょ〜?」
「……」
つまり、ノノミは何かに気付いているのだ。この2人の中で、そうせざるを得なかった理由があるという事に。ここに来てからというもの、口を開かないままで居るシロコの様子を見てもそれは確かな事だろうと彼女は判断している。それに関しての答えを探しているノノミは少しの間瞑目し始めてしまい、ホシノはその様子をオロオロとした様子で見つめている。対照的にシロコ、やはり口を開かずに黙秘の姿勢を取っている。いつもなら割と分かりやすいのがシロコであったが、今回に関しては何も感じ取れない事をノノミは少し不審に思っていた。いつもなら感情の起伏に応じて可愛らしい耳がピクピク動いたりするのだが。
ノノミが座っている後ろで先生がカチャカチャと何かを準備している音だけが響く。先生は背後で進行している会話には口を挟まず……挟みたい気持ちはあるものの成り行きを見守る事にしたらしい。色々と彼女達のバックボーンにも関心が向いてきたといった感じだろうか。
「それで、今回に限って実弾を使ってたのは、どうしてですか? いつもはペイント弾でしたよね」
「それはね……、これを見てよ」
「……なるほど」
そう言ってホシノが取り出したのは底の見えたクレートであった。ここには彼女の使用するインク内蔵のショットシェルが満載されている筈だが、なるほど空というのであれば仕方がないか。
「どうして無くなる前に言わなかったんですか、もう……」
「いやぁ、ついうっかりしてたよ〜。おじさんももう歳みたいでさ〜」
「……」
一応は納得する、確かにここに無い物は使えない。用意し忘れたというのも、まぁ嘘ではないだろう。きっとシロコちゃんの思い付きで始まったのだろう模擬戦、突然の予定には誰でも対応できまい。
「分かりました。アヤネちゃんとセリカちゃんに相談して、数を揃えて貰います。次無くなった時は早めに教えてくださいね?」
「うへ、ありがとねノノミちゃん」
“よし、みんな。お茶が入ったよ”
「ありがとうございます先生!」
「わざわざありがとねー先生、喉乾いてたんだ〜」
「……ん、ありがとう先生」
勝手に使ってごめんねと先生は一言謝罪を口にするが、ノノミはお茶に口を淹れて感想を言う。そうする事で、そんな事は気にしなくて良いと暗に伝えてくれる。ホシノも緩慢な動作でお茶を口に運んでは表情を綻ばせている、どうやら彼女の口には合ったらしい。
しかし、シロコは手も掛けないで居た。明らかに何かがある、そう言っている様にしか見えない。
「シロコちゃんは今回の模擬戦、どうでしたか?」
「!」
「……ん、そうだね」
タイミングを伺っていたノノミは、ここにきてシロコに話を振った。その様子に少しばかり鋭い目線を向けるホシノと、この質問で空気感が若干変わった事を感じ取った先生。
話を振られたシロコは、端的に、ハッキリと答えた。
「今回こそは……いや、今回
グラシュティンを使った、だからこそ今回は勝ちたかった。彼女はそう言った。
あの兵器はシロコにしか使えない以上、彼女の力と扱って良いとは思う。しかし、それでは実質一対二ではないか、これまではホシノ先輩とのタイマンに拘っていたのに、今回はアレを使ってでも勝ちたかった。サラッと概要を聞いた上では、普段は使っていないドローンも駆使して戦ったというではないか。普段とは違う戦い方をしたと聞けば成長のように感じるが、その変化は明らかに何かがおかしいと思わざるを得ない。
ノノミはシロコの一言に対して、すぐには返事をしなかった。出来なかった、彼女の中で考えがまとまっていないから。
彼女にグラシュティンを使わせるだけの理由が、今回の模擬戦には合った。それは、一体何なのか。
「そう言うって事は、負けちゃったんですか、シロコちゃん?」
「んー、引き分けみたいな感じ、とも言い切れない。あのまま戦ってれば、きっと私の負けだった」
「おじさんはそうは思わないなー。結構おじさんも苦労させられたしねー、あの飛行機からの攻撃は凄かったね〜。アレは敵に回しちゃダメだね」
「……なるほど」
2人の会話を聞けば、今回は引き分けとなったように捉えられる。負けてはいないが、勝ってもいない。
とはいえノノミからして見れば、ホシノ先輩に対して分けの結果を引き出した事の方が驚きであったのだが。丸一年、いや二年になるのか、ともかくノノミはホシノの隣で、または後ろで彼女の戦いを見ている。その上で分かっている事は、ホシノは本気を出して戦っていないという事。そう聞くと語弊があるが、本気を出すべきタイミングがないと言うだけだろう。*1本気で戦わなくても勝てる、だから力を抜く。それは別に不思議な事ではない。
しかし、今回に関しては、きっと力は抜いていないだろうとノノミは思う。それは普段は使っていないハンドガン然り、ホシノ先輩の髪型然り、その砂だったり爆風だったりで黒く汚れた制服然り。確かに一筋縄ではいかなかった事が目に見えて分かるような状態だった。普段のシロコとホシノが戦えば、まず間違いなくシロコが為す術なくやられる事は分かり切っている。そうして気絶したシロコを介抱するのがノノミの役割だったのだから。
「良いです。とりあえずは、それで納得しておきます。次からは、ちゃんと相談してからにしてくださいね! 今回は良かったですが、いつもなら倒れたシロコちゃんをお世話するのは私なんですから、次からはせめて私が見てる前でお願いします。分かりましたか?」
「気を付けるよ、おじさんもまた怒られたくはないしさ」
「……分かった」
「はい! これでこの話はおしまいです!」
何かは隠しているのだろうけど、その何かを断定させられるだけの情報も足りないし、彼女達に聞いてもきっと喋ってはくれないだろう。
それを知るべきは、きっと今ではないのだろう。
何よりもノノミは彼女達が無事に、今ここに居る事を喜びたかった、それだけで良かった。
それだけで、満足してしまった。
少し経ってからアヤネとセリカが部室へ戻ってきてから衝撃的な事実が明らかになった。
アビドス自治区にはもう、所有権が残っている土地は殆ど残されていないという事に。
取引の記録を遡って調べて来たというアヤネが、アビドス自治区の地図を広げて土地の権利が残っている場所を指し示すと。
「アビドスの校舎と周辺しか、私達の土地が残っていないんです。柴関ラーメンが建っている土地も、アビドス商店街の土地も、そのほぼ全てが私達の管理から外れてしまっているんです」
「そして、それらの土地の管理権を持っているのは──カイザーコンストラクション、です」
「また、またカイザーなの!?」
「カイザーの系列企業、それがどうして私達の土地を……!?」
「……柴関の大将も早くから退去命令が出ていたようです。今回の一件で店を畳む事も考えていたみたいで」
「学校の自治区を取引の材料になんて普通出来るはずがありません! 一体誰がそんな事を……!」
ノノミの悲痛な慟哭が静かになってしまった部室を包んでいく。答えは少しの間を置いて、たった1人の先輩より告げられた。
「アビドスの、生徒会だね」
「はい。その時の議事録を探してみましたが、借金の担保として土地を取引に出していたり、そもそもお金と土地を交換している取引もありました。きっと砂漠ばかりの土地ですから大した金額にはならないとは思いますが、それでもその当時はそうするしかない程に追い詰められていたのだと思います……」
「それで、どんどん土地を売ってしまう悪循環に陥ってしまった、という訳ですか」
「何よそれ、最初からどうしようもないじゃない、そんなの!」
セリカの行き場のない怒りが噴出するが、実際のところはその通り、どうしようもない状況に過去のアビドス生徒会は嵌っていたのだった。借金も減らさないといけないのだが、土地を売ってしまうという事は自らの返済手段を手放してしまう事に繋がる。土地を売ってしまってはその利用料も徴収する権利を失い、恒常的な財源を失ってしまう。しかし、何かを引き合いに出さなければ目の前の借金返済すらこなせない。だから、土地を売ってしまった。
「ごめんね、みんな。おじさんはさ、昔、そのアビドスの生徒会に所属してたんだ。しかも、副会長だった」
「え、そうだったの?」
「現存している最後の議事録にも、確かに先輩の名前があります。副会長として、ホシノ先輩が」
隠しているつもりはなかったが、小鳥遊ホシノは以前まで存在していた『アビドス生徒会』のメンバー、副会長の任を務めていたのだ。まぁ、その当時には組織としてはもはや形骸化しており、バカな生徒会長と副会長のホシノの2人しか在籍生徒は居なくなっていて、共に色々な事をやっていたと、彼女は楽しかった思い出を振り返りながら、しかしその表情を曇らせたまま独白した。
「言い訳みたいになっちゃうけど、おじさんが入った頃には他の先輩達はいなくなっててさ。こんな事すら知らずに、今の今までのんびりやって来ちゃったみたい……。あの時のおじさんがもっとしっかりやっていれば、ここまで酷い状況にはなって無かったのかも──」
「いいえ、それは違いますホシノ先輩」
「寧ろ私たちは、ホシノ先輩に感謝しないといけませんね!」
「え、ど、どうして……。非難や失望じゃなくて、感謝なんて」
「ホシノ先輩が居なければ、対策委員会もなかったから。その当時は満足に何もしてこれなかったかも知れないけど、それでも先輩はここを、アビドスを守って来た。そうでしょ?」
「その分、普段はダラけてばっかりだけどね!」
ホシノ自身がどう思っているかはともかく、ホシノがいなければアビドスはもっと早くに滅んでいた。後輩達が入学してくれる事もなかった、それは紛れも無い事実なのだ。ホシノの中でそれは当然のことであり、今更感謝を言われるような事ではなかった。それでも後輩達は口を揃えてホシノに感謝を述べる、学校を守ってくれてありがとう、学校を救う手伝いをさせてくれてありがとう、と。
後悔ばかりが残っている彼女の過去、沢山の物を犠牲にして、それでも守り続けて来たのがこのアビドスであった。もしかしたらもっと上手くやれた、あの時ああしていれば、こんな事言わなければ、彼女の中に山積みにされている懺悔の念は今も消えて無くなる事はない。
しかし、生きている間に、生きている人間のする事がある。それを成し遂げる事こそ、死んだ者への手向けになるのだ。どれだけ失敗しても、数え切れない程の後悔をしても、それでも人は過去を背負って前に進まなければならない。
ホシノの中で、後輩達を、そしてアビドスを守らなければならないと、改めて決心するに至った瞬間は間違いなくここだろう。
“初めから、そういうつもりだったんだろうね。カイザーは”
この会議中は口を閉ざしたままだった先生が、これまでの情報を整理して考えた結果、一つの事実が浮かび上がった。それは、全てがカイザーの考えたシナリオ通りなのではないか、という事。
アビドスに金を貸したのはカイザーで、そのお金は当然カイザーに支払われる。その際に、現状のアビドス生徒会では払い切れない利子で金を貸し付け、土地を少しずつ掠め取っていく。砂漠ばかりの土地を売っても大した金額にはならない。しかし、一度売ってしまえばその行為に対して忌避感は無くなってしまう。本来学校の自治区を取引にするなどあり得ない事なのだ、土地もないのに学園など名乗れないのがキヴォトスだから。しかし要らない土地だからと売買の対象に挙げてしまった事で、全てが狂っていった。
その愚かな行為の結末が、このザマであった。
“目的は分からないけど、カイザーがアビドスに借金の返済させたいと思って行動しているのなら、土地を奪う事は彼らの首を絞める事と同義だよ。借金返済の能力を奪ってしまう事だからね”
「分かる話です。しかし、アビドスの土地を奪う事に一体何の価値があるのでしょうか?」
“……ゲヘナの風紀委員長、空崎ヒナさんがね、「カイザーがアビドス砂漠で何かを企てている」って教えてくれたんだ。それと何かしら関係があるのかも知れないね”
先生がヒナに耳打ちされていた内容。カイザーのアビドス砂漠での不審な行動に関して先生から報告が上がった、以前の事件でおいおい話すと言われていた内容だとすぐに察せられた。
何故ゲヘナの風紀委員長がアビドスの内部でカイザーが不審な行動を察知しているのか、ホシノにはその事実の方が気になっているが今は口を出すべき時ではない事は彼女も分かっている。目下何を第一に考えなければならないか、それを読み違える事は許されない。
「どうして、ただでさえ大変な状況のアビドスに、どうしてこんなに酷いことを……!」
「セリカちゃん……」
「昔の生徒会もみんなバカよ! こんな詐欺みたいな騙されてさえいなければ……こんな事には!」
“騙される事よりも、騙す方が悪いよ。騙される方が悪いなんて、そんな事があっていいはずが無いよ”
「そんな事、分かってるわよ! 私だって散々騙されてきたし、そんな事は分かってるの……。それでも、それでも悔しいものは悔しいじゃない!」
感情の発露が止まらないセリカ。きっと彼女は、これまでの色々な理不尽に対して耐えに耐え続けて来たのだろう。一年生ながらにアビドスの劣悪な環境の中に晒されて来て、それでも対策委員会のみんなや柴関の大将をはじめとした僅かに残った住人達との触れ合いの中で、そんな状況にも関わらず強く生活出来ていた。
納得がいかない事、思い通りにいかない事、他人に迷惑を掛けた事、色々なことがあってもセリカは心を強く持って生きて来た。そんな彼女を過去からの遺産が足を引っ張っている、他にやりようが無かったとは分かっていてもやり切れない、割り切れない。
人間の感情はそう簡単には、できていないのだ。
「あんまり、昔の生徒会の人たちを責めないであげて、セリカちゃん。私もちょっとだけ、そういう選択を取った人達の気持ちが分かる気がするんだ。切羽詰まって首が回らなくなった人間はね、目の前の希望に縋って生きていくしかないんだよ」
「委員長……」
「きっと、その責任の一端はおじさんにもあるんだよ。最後の生徒会の副会長として、さ」
昔の生徒会を庇うように、ホシノはセリカを宥めて落ち着かせようとする。直接の責任はない、それでも責任感の強い──妄執の域に達している彼女の意思が、他者からの優しい赦しを拒み続けている。
後輩達には分からないだろう、何故そこまで責任を感じているのか、彼女がそうまでして背負っている物はなんなのか。
それが分からなければ、ホシノが真に救われる日は来ない。
「目的はともかく、これではっきりした事があります。カイザーコーポレーションの目的が、借金の取立てではなくアビドスの土地だったという事です。以前まではアビドスの生徒会との正式な取引の下で合法的に土地を削り取って来ましたが、それが消滅した事で土地を獲得できなくなり、次善策として私達の返済したお金で物資を購入、それをヘルメット団に横流しして私達の学校を襲わせていた……」
“うん。それで間違っていないと思う”
「しかし、そうするとやはり気になるのはその目的になりますね」
「どうして、土地なのかって事だね」
「どうせ碌な事じゃないわよ! ゲヘナの風紀委員長だって言ってるんだし!」
「……そうかも知れないね」
カイザーがアビドスの土地を狙ってこれまで行動していた事は、最早疑いようのない事実だと思われる。しかし、その目的に関しては情報が不足している為、予想を立てるだけの情報すら足りていない状況だ。根本的に知っていない事が、事態を掴めていない状況なのだ。
では、情報を手に入れる為には何をするべきなのか。それは分かりやすく、そして簡単な話だ。
「実際に見てみるしかないね」
「そうですね、きっと伝聞で聞くよりも自分の目で見た方が分かりやすいですし⭐︎」
「そうと決まれば、今からでも行きましょ! 時は金なりよ!」
“じゃあ今から車を取ってくるね。その間にみんなは準備を”
「おっけ〜、気をつけてね先生〜」
ショートショートのような展開の速さでこれから先の予定が決まるフットワークの軽さは、やはり少人数の組織といった感じか。
各自が準備をテキパキと進めていく中で、シロコはアヤネにある提案を持ち掛けた。
「アヤネ、偵察用のドローンを貸して欲しい」
「それは構いませんが、何に使うんですか?」
「私はグラシュティンで先行する。アヤネはそこから得られる映像を使って、カイザーに見つからない様に先生達を誘導してあげて欲しい」
「……なるほど、シロコ先輩の考えはわかりました。先生には私から伝えておきますね」
「よろしく。それじゃ、先に行ってる」
そう言って部室を去っていくシロコの姿を、アヤネは何か不気味な違和感を覚えながらも、シロコの有用な提案をちょっと意外に思っていた。
「これで良かったの?」
『我々には高所から危険を冒さずに偵察出来る力がある。それを活かさない手はない』
「それもそっか」
みんなの危険を取り除けるのであればそれに越した事はない。シロコもそれに関して拒否する理由はない、大した危険もないのであれば尚の事だろう。
グラシュティンの背に乗ってアビドス高校を飛び立ったシロコ、その後ろ姿を見つめる視線には気付きつつ。
本作は一応アビドス編2章を書き終えた辺りで半分完結みたいなものです。
書いてるうちに3章が公開されてしまったので、どうしようかなと迷いながら書き続けていました。『あまねく奇跡の始発点』はまぁ書こうかなと思っていましたが、ぶっちゃけ今の時点ではどのように組み上げようかとかどこでオリジナル要素を展開しようかとか、そう言うのは全くのノープランです。まずは考える事から始めないといけないので、そういう事を考え始めたらちょっとエタりそうな気がしてなりません。
と言うのが大きな理由であり、もう少しでケリも付くという丁度良い機会なので、読者の皆様がどこら辺の話を見たいのかを知っておきたいと思い、アンケートを実施しようと思います。
あくまで参考にしか致しませんが、よければご回答頂ければ幸いです。
判断基準として自分が各編の
パヴァーヌ編:ミレニアムプライス観光(シロッコ発案)・エリドゥ戦(とりわけ対アビ・エシェフがメインになるかも) 全体で5話以内に抑えたい。
エデン条約編:ヒナとのエデン条約絡みの会話(モモトークor対面)・覆面水着団から
最終編:恐らく全編通して書かざるを得ないと思われる。正直めんどくさいけど此処だけは書きます。分量不明。
アビドス三章:雷帝絡みとかホシノ暴走とか、これも書かざるを得ないと思ってる。分量不明。
感想欄でのこれ書いて欲しいみたいなコメントは、運営からの対応が入るので呉々も勘弁願います。どうしてもここ書いて欲しいみたいなリクエストがある場合は、自分のページに活動報告を残しておくので使ってください。もしかしたら幕間で書いたりするかもしれません。
では、何卒貴重な一票をよろしくお願いします。
本編完結後の展開について
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最終編+アビドス三章
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2部+最終編+アビドス三章
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3部+最終編+アビドス三章
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時間掛かっても良いから全部見たい