日本国召喚2037   作:山城時雨

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投稿が遅れてしまい、本当に申し訳ありませんでしたm(_ _)m
理由としましては、大学の入学手続き・学校関連・塾・日常生活の多忙等です(友達と遊んだりゲームもしてたなんて死んでも言えない)
それとこれからも引き続き大学の入学手続き関連や、入学後のゴタゴタで投稿ペースが落ちる可能性が高いです。
それでは数ヶ月ぶりの最新話、お楽しみください!!



第12話 旧友との再会(2)

さて、前回から2日経ってムー派遣3日目。一行はムー海軍の本拠地、メリアス海軍基地にて海軍艦艇の見学を行っていた。

マイラス「そしてこちらが、我がムー海軍の旗艦“ラ・アイワ”です。」

そう言って鉄の城を見上げる。

マイラス「と言っても貴国からすればだいたい100年前の骨董品でしょうが」

自嘲的にマイラスはそう言う。

佐伯「あはは…これは…」

紛うことなきアイオワ級である。

正直反応に困る。

蕪木「ええ、この“ラ・アイワ”に非常に類似した戦艦が、我が国が元いた世界にもありました。」

マイラス「そう…ですか」

残念そうな、あきらめたような顔でマイラスが返す。

蕪木「しかし」

マイラスが「?」というような顔で蕪木を見る。

蕪木「非常に素晴らしい戦艦です。拡張性に富んでいて、スピードも速い。元の世界でその類似艦は運用国によって近代化改修を受けつつ、50年近く運用されていました。」

マイラスの顔に明るさが戻ったと同時に、軍港に大きな声が響き渡る。

アルラハイツ「いやはやお待たせしてしまい申し訳ないっ!!」

そう言って走ってくるのは、大柄でガタイがよく、白い髭を僅かに生やしたソフトモヒカンで笑顔な50前半程の男性。

俗に言うイケおじである。

御園「いえ、丁度山場の艦艇でしたので、寧ろアルラハイツ中将にご教授いただけるとは光栄の極みです。」

そういう御園の目の下には深いクマが出ている。一昨日の夜から今朝までずっと内閣と例の件について会議をしていたらしい。

今頃本国は大荒れだろう。

アルラハイツ中将は部下に何かを話すと、こちらに向き直しす。

アルラハイツ「さて、蕪木殿。この娘は役に立てますかな?」

この娘とはラ・アイワの事だろう。

アルラハイツの顔は笑顔であるが、“その目からは嘘偽りなく正直に答えろ”という思いが伝わる。

蕪木「今のままでは残念ながら…」

そういうとアルラハイツは少し残念そうに返す。

アルラハイツ「そうですk」

蕪木「ですが!!」

遮るように大きな声で言う。

少し驚くアルラハイツ。

蕪木「このあなたの大事な娘たちを少しでも多く!魔帝とやり合えるまで引き上げる!!」

覇気を持って答える。

ニヤリ、と大きく笑うアルラハイツ。

蕪木「その為の我が国です。」

笑顔で返す。

アルラハイツ「頼みましたぞ!!」

蕪木の背中をバシッと叩きながら、アルラハイツは港に停泊する艦艇たちの方を見る。

アルラハイツ「しかし現実問題、改修可能なのはどの鑑定でしょうか?」

蕪木「ラ・アイワ級は当然として、ラ・ヴァニア級、ラ・サーダッター級も可能です。重巡のラ・カスア級も可能かと。ただそれ以外は、こちらのメーカー等に図面を見せていただけなければ…」

アルラハイツ「そうですか...まあそもそも改修や兵器の輸入なんてのは、御園大使殿やそちらと我が国の政府間の話になるのですがな!」

ガハハと笑うアルラハイツ。

すると後ろから何かを持った部下が走ってくる。

ムー水兵「アルラハイツ中将!お持ちしました!」

アルラハイツ「はやいな!大変だっただろう。ありがとう!!」

そう言って何かを受け取る。

アルラハイツ「御園大使殿!」

御園「は、はい!」

そう言ってなにかの瓶を差し出す。

アルラハイツ「これをどうぞお飲みください!」

そう言って栄養ドリンクのようなものを差し出す。

アルラハイツ「マギカライヒ共同体製の栄養ドリンクです。1週間ほど爪の伸びるスピードが気持ち早くなりますが、効果は抜群、これ一本で約32時間寝た分の効果ですぞ!」

なんとも訳の分からない副作用である。だがそれでも、徹夜の会議や馴れない船旅を経験して疲れきった御園からすれば、カルピスの原液に角砂糖を10個以上ぶち込んだレベルに激甘な内容だった。

内心キーウィーのように喜びながら、表面上はポーカーフェイスで誤魔化す。

御園「ありがとうございます。」

そう言って受け取り、蓋を開け、流し込む。

するとどうだろう?忽ち体が軽くなる。

御園「これは…凄いですね」

アルラハイツ「そうでしょう!我々もよく使っています!」

ガハハハハ、と大きな声で笑うアルラハイツ。こっちもこっちで色々と大変なんだなぁ…と思いつつ奥を見ると、軍港の奥から、ゾロゾロと歩いてくるムーの軍人たちと、議員たち、マスコミが見えた。

佐伯「お越しになられましたね。」

蕪木「予定通りヘリを4機回せ。お客様たちの到着だ。」

 

 

場所は移り、護衛艦かがの甲板。

そこに集まったムーの陸・海軍、そして海軍航空隊の幹部と政府与野党の重役たち。

ボップ「エレベーターの配置と大きさは、海軍のラ・ヴァニア級と同じですな。」

エルマリン「しかし搭載機数はラ・ヴァニアの五分の一程度。そのような数で作戦運用などできるのでしょうかな?我々陸軍としてはこの“ヘリコプター”の方が気になるのですが。」

エドウィン「日本の航空機はゴツいな…だが先進的なフォルムだ。」

アウル1「もしよろしければ後でコクピットに座ってみますか?」

エドウィン「ええ、是非お願いします。」

それぞれが思い思いに感想を言い合っていた。

そしてその一角に、マイラスたちもいた。

ラッサン「搭載機数は十数機と言ったな…本当にそんな数で役に立つのか?」

マイラス「いや、自衛隊では戦闘機としてだけでなく、艦艇の空飛ぶレーダーとしても使用するらしい。」

そう言って2人とも甲板に駐機されているF-35を見る。

ゴツくて奇抜な見た目だが、それと同時に先進性でもある。

ラッサン「それにしても、あんなに速い機体がどうやって離着艦するのか、その方が気になる。」

そう、そこなのだ。早かったり重かったりするほど離着陸時の滑走距離が必要になるのだ。

あくまでも予想だが、あれほどの速度が出せるとなると、2kmほどの滑走が必要では無いのだろうか?

しかしこの艦の大きさは250m程度であり、ラ・ヴァニア級とほぼ変わらない。

一体どうやって発艦するのだろうか。

蕪木「それを今からお見せします。」

ラッサン・マイラス「うおっ!!」

気づくと自分たちの後ろに蕪木司令が立っていた。

蕪木「ですがその前に...」

後ろから台車に乗った何かが運ばれてくる。

同時に拡声器を持つ蕪木。

蕪木「ムー軍と政府関係者の皆様は、艦橋前までお集まりください!!」

程なくして集まるムーの視察団。

蕪木「艦内食堂の者たちが作った我が国伝統の菓子のおはぎです。よろしければ是非お食べになられてください。」

そう言って台車からおはぎが2つ乗った皿をとり、黒文字ようじを使って食べる。

蕪木「喉に詰まる可能性があるので、ゆっくり噛んでお食べ下さい」

一頻りに食べて話す蕪木。

それを見て食べ出すムーの視察団。

エルマリン「おお、優しい甘さですな」

ビパップ「この豆のようなものが入っている方はしっかり豆の甘さを感じれるな」

エーベル「この豆が入っていない方も、滑らかな味わいで実に美味しい。」

各々それぞれが肯定的な感想を言う。

暫くして全員が食べ終わり、配った緑茶を飲み終えたのを確認すると、本題に入る。

蕪木「改めまして、本日は護衛艦かがにお越しくださりありがとうございます。」

そう言って一礼する。

蕪木「我が国の戦闘機は大変エンジン音が大きい為、ヘッドセットお配りし、装着して頂きます。」

そういうと様々な色のヘルメットやニットシャツ、ベストを来たデッキクルー、通称レインボーギャング達がヘッドセットをもって来て、ムーの視察団に渡す。

蕪木「皆様装着されましたでしょうか?それでは只今より、護衛艦かがからのF-35BJ戦闘機発着艦デモンストレーションを開始致します。」

そう言うとすぐに“キィィィィィィィン”と甲高い音が甲板全体に響きわたり出し、ゾロゾロと様々な色のレインボーギャング達が各々の配置に散らばり、作業を開始する。

その姿はまるでキャンパスに絵を描き始めたようだった。

暫くすると、艦橋の影になって見えていなかった場所から戦闘機が姿を現す。

蕪木「F-35が滑走開始位置への移動を開始しました。」

遠目から見ても表面が滑らかで、本当に同じ科学技術で作られたものなのか、と思わず思ってしまうマイラス。

滑走開始位置に着いたのか、戦闘機が止まると黄色のベストを着たレインボーギャングたちが、赤と白のラインにそって並び出す。

アルラハイツ「蕪木一佐、なぜ貴国のデッキクルーの服はあれほどカラフルなのですか?」

蕪木「誰がどの役割かを一目で判断するためです。」

アルラハイツ「なるほど、確かに合理的だ。我が軍でも採用したいところですな!」

アルラハイツ中将と蕪木一佐の会話を聞いて戦闘機の方を見直すと、機体上部の一部が何やら開いてくる。

その内側には、白の長方形の中に一つの赤い丸が入った日本の国旗が。

しばらくすると、尾翼等が上下に動き出す。

あれはおそらく操舵の最終チェックだろうか?

すると、さっきまで肘を上に曲げて、右手を揺らしていた戦闘機の近くに立つ黄色いデッキクルーが急にしゃがみ込んだかと思うと、左足を大きく外側に延ばし、右足を膝を立てて曲げ、右手を大きく横に伸ばしたポーズを取る。

途端、より一層高くなるエンジン音。

そして進み出す戦闘機。

ヘッドセット越しでもうるさいと思うほどの轟音を立て、灰色の戦闘機が視察団の目の前を通り過ぎる。

途端、全身に吹き付ける猛風。

思わず目を細めるが、それでもしっかりと戦闘機を目で追い続ける。

甲板の終わりが近づく。

きっとこの発着艦デモンストレーションは、ムーの歴史を大きく変えることになる。

今までムーは唯一の科学技術立国であり、故に頼れる国などなく、全てを自分たちでやってこなければならなかった。

そして魔帝の驚異が近づいているのにも関わらず、魔帝を楽観視し、自分たちを過信している国民たちが変わる時が来たのだ。

既に軍上層部や政府の与野党、マスコミ関係者には日本の軍事技術が如何にムーより優れているかは分かりやすく説明してある。

あとは報道なり、議会で取り上げるなりなるだろう。そうなれば国民はいやでも気づく。

ムーは変わるのだ。

今、まさにその瞬間に関われていることに感動すら覚える。

だからこそ、今この瞬間をしっかりと目に焼き付けておく。

F-35が飛び立つ。

まるでまだ甲板が続いているかのように。

F-35が飛んでいくあの青く澄んだ空は、まるでムーのこれからのようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は少し進み半年後、日本のある空港に約100年前の大型航空機が着陸する。

降りてくる彼らの顔と足音には、期待と不安、そして国を背負う誇らしさが浮かんでいる。

自衛隊士官「日本国へようこそ、ムー軍の皆様。」

そう言って敬礼をする自衛官たち。

ムー空軍士官「御出迎え感謝します。これからよろしくお願いします。」

そう言って敬礼し返すムー軍兵士たち。

彼らはムー陸海空軍兵士で組織された、第1次ムー軍先進兵器技術習得派遣隊。

ここから彼らは厶ー陸軍は陸自に、厶ー海軍は海自に、ムー空軍は空自に、それぞれ別れて、主に軍用ドローンの操縦技術の習得を目指す。

今後、艦艇や戦闘機、戦闘車両、更には中央作戦司令部等、ムー陸海空全軍が、約1万年前に、神の力によって離れてしまった、かつての友人である日本の進んだ技術やノウハウを学ぶ。

ラヴァナール帝国と同等の力を持つ日本国から。

ムー国民をラヴァナール帝国の魔の手から守るために。

 




省略しましたが、この後に原作通り厶ー歴史博物館に行って、地球儀を見て1万年前に起きたムー転移事件以前の友好国だったことが判明した等のやり取りがあります。
そして多分加筆します、ハイ。
それでは、次回もお楽しみに!!
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