日本国召喚2037   作:山城時雨

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皆様、新年明けましておめでとうございます。
北陸では大きな地震が発生し、亡くなられる方もでるなど大惨事となりましたが、読者の皆様や周りの方々はご無事でしょうか?亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、被災した方々にお見舞い申し上げます。また、被害状況もまだはっきりしない中ではありますが、一刻も早い復興をお祈りします



第5話 task force 245

中央歴1639年 4月25日11:30 護衛艦あきづき CIC内

 

快晴の空の下、10隻の護衛艦が海を進む。

CIC要員「艦長、護衛艦ひゅうが、おおなみ以下2隻、艦隊に合流しました。これより我が艦隊はTask force 245となります。」

幸輝「りょーかい。お客さん来るのは何時だっけ?」

CIC要員「本日の17:30予定です。」

幸輝「ん、ありがとう。」

優斗「にしても本艦が後衛とは、なんか釈然としませんね。」

不機嫌そうに優斗が言う。

幸輝「まあ今回は前回と違って敵航空戦力が届く範囲だから、俺らは敵航空戦力削ぎ落とし係って感じかな。」

優斗「てかわざわざドラゴンなんかにESSMJ使うなんて、上は何を考えてるんでしょうね。ちょこまか動きそうな相手に撃つこっちの身にもなって欲しいです。」

そう言ってあからさまに嫌そうな顔をした優斗が大きな溜め息をする。

幸輝「まあ、まだドラゴンの硬さとかがはっきり分かってないからな、念の為念の為。」

優斗「別に艦長が居るんだからAAT弾(対有装甲目標弾)ぶち込めばいいでしょう。」

幸輝「やったことないからわからんけど、あれ対艦用だから対空目標に当てるの多分面倒なんだよなぁ…」

優斗「艦長なら行けるでしょ。」

幸輝「まあな。でも初弾はミスるかもしれん。」

優斗「いやミスっても敵からしたら変わらないですって、相手は艦長なんですよ?」

幸輝「それ言い出したらそもそもお前で全部殺れてまうねんなぁ…」

遠い目をしながら幸輝が言う。

すると後ろからこっそり来た何者かに腕をつつかれ、一瞬ビクッとなる幸輝。

凛「幸輝、飯やで。」

幸輝「うお、びっくりした。もうそんな時間か。」

優斗「流石元ヤン、気配も経歴も消すのがお上手な事で。」

凛「は?元ヤンちゃうからな?」

幸輝「西日本最強やったくせに?」

CIC内の隊員がポカーンとする。皆元々凛が元ヤンだという事は知っていたのだ。ただ、まさか西日本最強とか一般からすればちょっとやばいレベルのヤンキーだとは微塵も思ってなかった。

CIC要員「ちょちょっと待ってくださいそれ本当ですか?!」

CIC要員「嘘でしょ航海長?!」

凛「そんなわけないから!」

優斗「蕪木さんとやり合っても引き分けになるレベルで強いのに?」

めっちゃニヤつきながら優斗が言う。

凛「おいそれ誰から聞いた?」

優斗「蕪木さん本人♡」

凛「あいつ今度あったら殴り飛ばす…」

CIC要員「マジすか峰笠さん…」

CIC要員「そんな強かったんすか航海長…」

「ち が う か ら!!」

凛が必死に弁明するも、CIC要員達はまるで聞く耳を持たない。

優斗「そんな必死に弁明しなくても、前からみんな知ってましたからねぇww」

ニシシwと笑いながら優斗が言う。すると突然優斗の両側頭部に凛のグーにした手が当てられ…

優斗「いだだだだだだだ!!!」

おもいっっきりグリグリされ始める。

凛「お前だろ皆んなに言ったの!」

優斗「いやだってたまに出る言葉遣いで皆んななんとなく察してたからいだだだだだだ強くすんな!待って、わかりました!謝る!謝りますから!」

座っている優斗が半泣きになりながらジタバタし、その後ろから笑顔でキレている凛が思いっきり優斗の頭をグリグリしている。

その後ろを、陸自の特選群並に気配を消して通り、ドアをこっそり開け、CICから退出しようとする者がいた。そしてドアを閉めている中、その人物は自分は助かった、と慢心していた。

が、現実は甘くない。

凛「幸輝」

凛の笑顔がこちらに向けられる。

凛「逃れられるとか思ってないよね?」

幸輝「お先に失礼しまぁす……」

全てを諦めた顔で、幸輝が言った。

 

それから約40分後、CICにまたひとつ、悲鳴が響き渡った。

 

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中央歴1639年 4月25日 13:45 マイハーク港

 

パンカーレ「壮観だな。」

先日出港したとの情報が入った約4000隻のロウリア艦隊迎撃のために集結した第二艦隊を見ながら、提督のパンカーレはそう呟いた。

パンカーレ「この風景を見るのも明日で最後か…」

パンカーレはわかっていた。4000隻にもなる相手など、どう足掻いても50隻では止められないことを。そして、水兵達もおそらく全員が帰って来れないことを。

圧倒的な物量差を前にどうしようも無い気持ちがこみあげる。

ブルーアイ「提督、本部からの魔伝です。」

パンカーレ「読み上げろ。」

ブルーアイ「はっ!《本日17:00、日本国の第1護衛隊群とおおなみ、ひゅうが計10隻のTask force 245が援軍として、マイハーク沖合いに到着する。彼らは、我が軍より先にロウリア艦隊に攻撃を行うため、観戦武官1名を彼らの旗艦に搭乗させるように指令する》との事です。」

パンカーレ「10隻だと?!100や1000の間違いでは無いのか?」

ブルーアイ「間違いではありません。」

パンカーレ「やる気があるのか、自衛隊とやらは…。それに観戦武官だと?たった10隻しか来ない艦隊に観戦武官を送るなど観戦武官に死ねと言っているのと同じでは無いか!死地と分かりきっている場所へ部下を送るようなことは出来ないぞ!」

とは言うものの、本部からの指令は絶対だ。どうしようも無い。己の無力に手を血が滴るほど強く握りしめていると

ブルーアイ「私が行きます。」

パンカーレ「だか………。」

ブルーアイ「私の剣士としての腕は今までの海軍士官の中でも最高レベルです。1番生き残れる可能性があるのは自分です。それにあのギムにおいて海上戦力のみで敵を蹂躙した者たちです。なにか勝算があるに違いありません。」

パンカーレ「本当にすまない……君のような将来有望な部下を………」

 

 

 

 

 

同日 夕刻

水兵のみならず、マイハーク市民やそこに居合わせた他所の人々も騒然としており、マイハーク港は野次馬でごったがえしていた。

騒然としている理由はただひとつ、今回の海戦の援軍及び先行部隊として日本から派遣されたTask force 245がマイハーク港沖に停泊しているからだ。

そして騒然としているのは幹部達とて同じであった。

パンカーレ「なんと大きな…」

幹部「帆が着いていませんな、どうやって動いているのでしょう?」

幹部「不思議な形をしておりますな。」

そんな中、一番大きな船から何かが飛び立ち、大きな音を出しながらこちらに近づいてくる。

幹部「なにか来るぞ!」

幹部「なんだあれは?!」

そんな風に幹部達が騒いでいるうちに、〈本部から空けておくように〉と言われたスペースにヘリが着陸した。

 

海自隊員「こんにちは!日本国海上自衛隊から観戦武官一名様をお迎えに参りました!」

ブルーアイ「よ、よろしくお願いします。」

かなりの強風と爆音が直撃する中、ブルーアイが返事をする。

ブルーアイ「この風と音は何とかならないのですか?」

海自隊員「中に入るまでの辛抱です!さあ、こちらへ!」

そうんなやり取りをしつつヘリに乗る。

彼は理解の及ばない物に乗り、沖に停泊している自衛隊の艦隊に向けて移動する。

やがて母艦が見えてくる。

ブルーアイ(でかい…!成程、これなら1度の切り込みに避ける人数も多い!しかし、一体甲板の上に乗っているあれはなんだ?)

ブルーアイは、自身の理解できる範囲で護衛艦ながとを理解しようとしていた。

 

ながとへ着艦したSH-60Lから降りたブルーアイは鉄でできた甲板や船内なのに明るい艦内廊下など様々なものに疑問を抱きながらも、案内員に連れられるがまま、艦橋に入る。

秋津「ようこそ、我がながとへ。本艦の艦長兼本艦隊司令の、秋津竜太です。」

ブルーアイ「クワトイネ公国海軍のブルーアイです。今回の援軍、ありがとうございます。」

秋津「では、現状整理と今後の予定をお話させていただきます。まず現状として、我が艦隊から西に約500km離れた地点に敵艦隊約が位置しており、この艦隊は5ノット程度ではありますがこちらに向かってきております。我が艦隊は明日明朝に出港し、この敵艦隊を壊滅させます。」

ブルーアイ「あの、失礼を承知で申し上げますが、敵は4400隻ですよ?たった10隻で挑むおつもりですか?」

秋津「はっきり申しますが、ガレー船4400隻程度、通常護衛艦が8隻もいれば無策でも文字通り簡単に全滅させることが出来ます。ご心配なく。」

ブルーアイは驚いていた。この艦長は[なんとかなる]とか[ギリギリできる]ではなく[簡単に全滅させれる]と言ったのだ。一瞬誇張かとも思ったが、それはこの艦長の目や声色、雰囲気からただ事実を言っているだけというのがいやでもわかった。

秋津「それと、今夜19:30から全艦艦長等が本艦に集まり、明日の最終ミーティングを行います。良ければご出席願いたい。」

ブルーアイ「え、ええ…参加させていただきます」

そんなやり取りをして、ブルーアイは客室で晩御飯を食べ、最終ミーティングに出席するのだった。

余談ではあるが、会議に出席するためにあきづきからやってきた幸輝と凛を見てブルーアイは腰を抜かし、泡を吹いて気絶してしまった為、会議が遅れたのはまた別のお話。

 

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中央歴1639年 4月26日 13:53

 

ロウリア東方制圧海艦隊 総司令 シャークン

シャクーン「素晴らしい景色だ。美しい」

彼は今まさに、4400隻の艦隊の中心にいた。

見える範囲全ての海原を覆い尽くさんとする大艦隊。6年をかけて作り上げた大艦隊はとても美しく、力強く見えた。

これだけの大艦隊があれば、パーパルディアともやり合えるかもしれない。

そう思い東を見た。すると小さな島が2つほど見えた。…島?

シャクーン「あんところに島なんてあったか…?

いや違う、動いている?……まさか、あれは船か?!」

島かと思われた船は恐ろしいスピードで近づいて、艦隊のど真ん前で急停止をする。

おおなみ『直ちに降伏し、撤退しなさい!さもなければ発砲します!繰り返します!直ちに降伏し、撤退しなさい!さもなければ発砲します!』

しかしシャクーンは攻撃を命じた。敵は2隻に対しこちらは4400隻なのだ。圧勝できるという見込みがあった。

最前列の艦艇から発射された火矢がおおなみを襲う。

火矢を受けたおおなみはあきづきと共に旋回し、ロウリア艦隊から距離をとる。

周りの水兵たちが護衛艦をバカにする中、シャクーンは何とも言いようのない不安を感じていた。

シャクーン「一体なんなんだ、この漠然とした不安は……」

 

 

 

 

 

 

 

天内「対水上戦闘用意!」

CIC要員「対水上戦闘」

各部から「対水上戦闘用意よし」と報告が帰ってくる。

CIC要員「CIC指示の目標!」

天内「攻撃初め!」

砲術長「主砲撃ちィ方始め!」

おおなみの主砲が敵艦隊目掛け発砲される。

 

シャクーン「なんだ?」

敵艦の一部から煙が出たと思った瞬間、

ドォォォォォォォォォォォン!!!

最前列にいた艦艇が複数隻爆発する。

シャクーン「なんだ?!何が起こった?!…まさか魔導砲か?!」

魔導砲。それはパーパルディアで使用される兵器。魔法の力を使い、鉄球のような物を撃ち出す兵器。まさかそんなものを敵が持っていようとは、シャクーンは考えてもいなかった。

シャクーン「まずいな…だがここはワイバーンが届く距離だ!通信兵!ワイバーンによる対艦攻撃を要請しろ!」

 

 

 

CIC要員「艦長!レーダーが敵対空目標を捉えました!数350!」

幸輝「了解、対空戦闘用意!優斗?」

優斗「わかってますよ。あーあ、もっと早くに██DD⬛︎の建造承認されていれば良かったんですがねぇ」

各部から「対空戦闘用意よし」の報告が上がる中、皮肉が篭もりまくった声で優斗が言う。

幸輝「無い物ねだりしない!ほら、お前なら余裕だろ?」

優斗「わかってますよ。15騎だけ残すんでしょ?簡単ですよ。はァ……

CIC指示の座標!ESSMJ発射初め!シングル!」

VLSから1発のミサイルが飛び出る。その後も発射は止むことなく、計11発のミサイルが放たれた。

 

 

竜騎士長「なんだ、あれは?」

竜騎士長は何かを見つける。それは見つけたと思った時にはすぐ近くまで来ていた。まずいと思った竜騎士長は指示を出す。

竜騎士長「全騎、前方から何k」

しかし、言い終わる前に集団の外側の竜騎士が謎の爆発が起き、壊滅する。

竜騎士「なんだ?!」

竜騎士「何が起こった?!」

竜騎士団が混乱に陥り、一瞬飛行隊形が乱れる。するとすぐさま

竜騎士長「全員固まれ!楔のようになるんだ!」

指示が出された竜騎士団はすぐさま楔形になる。それが間違いだとも知らずに。

 

 

優斗「馬鹿すぎてしょ。」

凛「想定内のくせに。性格悪いね。」

優斗「簡単な話ですよ。あ、マーク、インターセプト」

すると、レーダー上で一気に40個以上の光点が消滅する。それも次々と。

優斗「可哀想ですよね、ある意味。こういう場面に出会ったことがないから、どういう行動が正解なのか分からず固まる。まあ読みやすいから嬉しいんですけど。」

そんなことを言いながら優斗がレーダーを見る。そこには既に15個しか光点が残っていなかった。

優斗「後は任せますよ、艦長」

 

 

竜騎士「クソっ!だがもう爆発は起きない!魔力切れだな!」

竜騎士「団長の仇、取ってやる!」

残存する竜騎士があきづきとおおなみに向けて飛翔する。が、次の瞬間。端の一騎が消滅した。

 

 

幸輝「AATだとオーバーキルだな。」

優斗「やっぱり初弾で当てれるじゃないですか。」

幸輝「奴さん思ったより遅くてよかったよ。あ、装填員の皆さん、悪いけど弾種通常弾に変更でお願いします。」

装弾手「了解です!」

そういうとすぐに弾種を通常弾に変える。その時間わずか1分。(※海自のは他国と構造が少し違います。)

装弾手「完了しました!」

幸輝「ありがとうございます、やはり速いですね。」

CIC要員「艦長、後2分でtask force245全艦が予定座標に到着するそうです!」

幸輝「了解。」

そう言って、またトリガーを引く。主砲から轟音と共に7砲弾がうち出される。

その弾丸は1発で2騎を纏めて消し飛ばし、レーダー上の14個の光点を消滅させた。

 

 

 

シャクーン「…奴らは一体なんなんだ?」

艦隊の誰もが現実を信じることが出来ず、困惑している。船からすれば、ドラゴンを一騎落とすだけでも至難の業。それを流れ作業のように簡単にやってのけた敵。

シャクーン「我々は魔帝とでも戦っているのか………?」

乗組員「か、艦長!あれを!」

そう言われ、見てみると、8隻の灰色の軍艦が見えてくる。あの船たち全てに魔導砲が搭載されている(艦砲は6隻しか乗ってない)。絶望がシャクーンを支配した。

 

 

秋津「全艦、攻撃初め。」

艦砲が搭載されている護衛艦が攻撃を始める。

それだけでは無い。ひゅうがから発艦したAH-64達が攻撃を開始する。

 

 

シャクーン「全軍撤退せよ、繰り返す、全軍撤退せよ」

降伏すれば捕虜として、人ではないような扱いをされる。かと言ってこのまま行っても、部下をいたずらに死なすだけ。結果、処刑され、後世で無能の蒋として語り継がれるのを覚悟の上で、シャクーンは撤退を決断した。

しかし直後、彼の乗っていた船に砲弾が直撃。彼は海に放り出された。

シャクーン「ここまでか……」

真っ二つになり、沈んでいく自分の船を見ながら、彼は呟いた。

 

 

 

CIC要員「司令。敵艦隊が撤退を開始しました。」

秋津「全艦、撃ち方控え。並びに救助を開始せよ。救助者は予定通りひゅうがに収容する。」

 

ブルーアイは絶句していた。あの4400隻以上の大艦隊を文字通り壊滅させ、撤退まで追い込んだのだ。さらに、敵兵を救助するというのだ。

すべてが規格外だと、ブルーアイは感じた。

 

 

 

 

 

こうして、ロデニウス沖海戦は自衛隊の圧勝で終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CICのモニターに、木材につかまり、海を漂うロウリア軍の兵士たちが映る。

彼らの顔には、悲壮や絶望、不安が浮かんでいた。

CIC隊員「艦長、本艦の救助者のキャパが4分の1を超えました。」

幸輝「…ああ、ありがとう」

誰かが艦長に報告を入れる。

その報告を聞き、はたしてこれ程の人数を全艦収容できるのか、少し不安になった。

そんな中、凛が艦長に近づく。

凛が幸輝の顔を覗く。そして、そこで自分もある事に気づく。

凛「…幸輝、顔色悪いよ?医務室か自室に行きな?」

幸輝「大丈夫、ありがとな。」

返事を返す幸輝の顔は笑っていた。

と言ってもそれは、誰が見てもわかるほどの作り笑顔だったが。

優斗「艦長、いや幸輝くん。医務室か自室に行ってください。あとは私たちがやっときますから。」

幸輝「いや、でも…」

優斗「いいから。行ってください。あなたはこの惨状を見るべきじゃない。」

凛が頷く。すると幸輝は諦めた顔をして「ごめんみんな、ありがとう」と言ってCICを出ていった。

 

しばらくして、凛が口を開く。

凛「…幸輝、これでもフラッシュバックしちゃうんだ……」

優斗「仕方がないです。あんなことを経験したら、誰だって深いトラウマになりますよ」

 

そう言った2人はため息をつき、再び職務へと戻った。

 

 

 

 

1人の男が艦内廊下を歩く。

その目からは涙が落ち、手は震えていた。

幸輝「…あぁ、クソッ!………情けねぇ…」

脳裏にまた、あの子供の姿が浮かぶ。どんどん冷たくなっていくあの子供が。何も出来なかったあの無力感が。

誰もいない廊下に、小さな嗚咽が響いた。

 

 

 




海自隊員「西山幸輝艦長、峰笠凛航海長以下二名があきづきより到着しました!」
幸輝「失礼します!」
凛「失礼します!」
ブルーアイ「ヒュォッ」ズテッバタッ
ブルーアイ、凛のあまりの強さに腰を抜かし泡を吹いて気絶しぶっ倒れる
柊「え、ちょブルーアイさん?!」
北川「今峰笠航海長見るなり倒れましたよね…?」チラッ
幸輝「さすが西日本最強」チラッ
凛「だ ま れ」ドスッ
バタッ←凛の割と本気の肩パンで悶絶してうずくまる幸輝
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