ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 目的地のパルデア地方へとやってきたシンヤは、リコたちと一緒にテーブルシティを観光したあと、フリードとロイと共にリコを家に送り届けた。リコは自分の家に帰ってくると、ちゃんと自分の気持ちを伝えろとシンヤに後押しされたこともあり、父親のアレックスに旅を続けたいと伝えると、アレックスから旅をしてもいいと言われたので、シンヤたちと旅を続けられるようになった。そのあとアレックスから聞いた情報により、ボウルタウンにいるコルサというジムリーダーが珍しいポケモンを見たと聞いたので、それが黒いレックウザかを確かめるために、シンヤたちは次の日にボウルタウンに向かった。


第10話『ネモとコルサ!』

 

 パルデア地方・ボウルタウン

 

 

 シンヤ「着いたぜ」

 

 ロイ「ここが…」

 

 シンヤ「ああ。花と芸術の街と呼ばれる《ボウルタウン》だ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 

 昨日の夕方、リコとアレックスに泊まるよう勧められたシンヤは、そのままリコの家に泊まると、朝にはアレックスから朝食まで馳走になった。朝食を食べ終えたシンヤとリコがロイとの待ち合わせ場所に決めたテーブルシティに行こうとすると、シンヤはアレックスにまた来てくれと言われた。そして、シンヤはリコと一緒にテーブルシティに向かってロイと合流すると、今回の目的地であるボウルタウンにやってきた。

 

 

 ミニーブ「ミニッ?」

 

 リコ「あっ、見て見て、《ミニーブ》だよ」

 

 ロイ「ミニーブか」

 

 

 スッ(スマホロトムを取り出す)

 

 

 ミニーブ オリーブポケモン くさ・ノーマルタイプ

 

 栄養をオイルにして頭の実に蓄える。飲まず食わずでも1週間はへっちゃら。

 

 

 ロイがスマホロトムを取り出してミニーブのことを調べていると、ホゲータは《キマワリ》と遊んでいた。するとシンヤは、ホゲータとキマワリの後ろにキマワリの彫刻があるのを見つけた。

 

 

 シンヤ「へぇ〜、ボウルタウンにこんなのがあったんだ」

 

 リコ「シンヤ、ここに来たことあるんでしょ?」

 

 シンヤ「ここにはジム戦に来ただけで、キマワリの彫刻があったのは知らなかった。えーと、投げやりのキマワリ。作者は……コルサさんだ」

 

 リコ・ロイ「「えっ⁉︎」」

 

 ロイ「これ!コルサさんが作ったの⁉︎」

 

 シンヤ「アレックスさんは、自分と同じ芸術家って言ってたけど、絵じゃなくて彫刻作りの芸術家だったとはな」

 

 

 どこかの地下室

 

 

 ???「アバンギャルドは……爆発だ!」

 

 

 ボウルタウン

 

 

 店員「黒いレックウザか…聞いたことないなぁ」

 

 ロイ「このパルデア地方に来てるはずなんです!」

 

 店員「ごめん、わからないや」

 

 ロイ「そうですか」

 

 シンヤ(まぁ、そう簡単に伝説のポケモンの手掛かりがあるわけないか)

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 

 ロイはコルサのいる所に行く前に、黒いレックウザのことをボウルタウンにいる人たちに聞いて回っていた。しかし、誰もレックウザを見てる人はいなかったため、やはりコルサを訪ねたほうが早いとシンヤは思った。シンヤは以前コルサとジム戦をしたことがあるため、リコとロイをコルサのいる所に案内しようとすると、どこかから子供たちの騒ぎ声が聞こえてきた。

 

  

 「いっけ〜、ネモ!」

 

 

 リコ「えっ?」

 

 シンヤ「ネモ?」

 

 

 シンヤたちが真っ直ぐ歩いていると、正面には人だかりができていて、そこでは子供たちが騒いでいた。その声が気になったシンヤたちが人だかりの方に行くと、その中心で2人のポケモントレーナーがバトルしていた。その内の一人は、オレンジアカデミーの制服を着ているポケモントレーナーだった。

 

 

 ???「パモット!『スパーク』!」

 

 パモット「モッパァァァァッ!」

 

 

 ドォォォンッ‼︎

 

 

 ポポッコ「ポポッ⁉︎」

 

 

 バタンッ(ポポッコが倒れる)

 

 

 子供トレーナー「また負けちゃった〜」

 

 ???「実りあるバトルだったよ!いつでも相手になるから」

 

 子供トレーナー「うん。ありがとう、ネモ!」

 

 

 どうやら、オレンジアカデミーの制服を着ているトレーナーは《ネモ》という女の子のようだ。すると、バトルを見て感動したロイがネモに声をかけた。

 

 

 ロイ「今のバトル、すごかった!」

 

 ネモ「フフ、ありがとう。…って、シンヤ!」

 

 リコ・ロイ「「え?」」

 

 シンヤ「久しぶりだな、ネモ」

 

 ピカチュウ「ピッカッ!」

 

 ネモ「ピカチュウも久しぶりだね!一ヶ月ぶりかな?」

 

 シンヤ「そうだな。《ペパー》や《ボタン》は元気か?」

 

 ネモ「元気だよ。いつパルデア地方に来たの?」

 

 シンヤ「昨日だけど」

 

 ネモ「そうだったんだ。それじゃあ早速バトルを…」

 

 シンヤ「ああ、悪い。俺たち、これからコルサさんの所に行くから、バトルはまた今度にしてくれ」

 

 リコ「…シンヤ、ネモさんと知り合いなの?」

 

 シンヤ「ああ。一ヶ月前、このパルデア地方に来た時に出会ってたんだ」

 

 

 どういう経緯でネモと知り合ったかを話すと面倒になるので、シンヤは余計なことを言わずに黙っておいた。

 

 

 ネモ「ねぇ。コルサって、このボウルタウンのジムリーダーのコルサさんのことだよね?」

 

 シンヤ「ああ。コルサさんにちょっと聞きたいことがあってな」

 

 ネモ「そうなんだ。実は、私もコルサさんに会わなきゃいけない用事があるんだ」

 

 シンヤ「用事?何の?」

 

 ネモ「実はね。最近コルサさんがジムをずっとお休みしてるから、私が様子を見に来たの。コルサさんが早く元気になってもらえるように、キマワリ集めをする子もいるくらいだから」

 

 ロイ「キマワリ集め?」

 

 ネモ「キマワリは太陽、つまり、笑顔の象徴なの。だから、たくさんのキワマリを集めれば、またコルサさんが笑顔になってジム戦をやってくれるって、みんなそう信じてるんだ」

 

 シンヤ「そうだったのか。じゃあ、ネモも一緒に行くか?リコもロイもいいよな?」

 

 リコ「うん!」

 

 ロイ「もちろんいいよ!」

 

 ネモ「じゃあ、一緒に行こうかな」

 

 

 こうして、ネモも一緒にコルサの所に行くことになった。その途中シンヤはリコに、ネモとは友達なだけでそういう関係じゃないからなと伝えた。それをシンヤから聞いたリコは、ホッとして胸を撫で下ろした。やはり、さっきシンヤとネモが知り合いだと知った時に、シンヤとネモの関係を疑っていたのだろう。

 

 

 シンヤ「じゃあリコは、ネモのことを知ってたんだな」

 

 リコ「うん。ネモさんは、チャンピオンランクの凄腕トレーナーって有名だもん」

 

 ネモ「フフッ、ありがとう。でも、シンヤもチャンピオンランクのトレーナーなんだよ」

 

 リコ・ロイ「「えぇーー⁉︎」」

 

 ネモ「このパルデア地方のチャンピオンの《オモダカ》さんを、圧倒的な実力で倒したトレーナーって有名になってたもんね」

 

 シンヤ「別にそんな大層なもんじゃない」

 

 リコ「そんなことないよ!チャンピオンランクになるのって凄いことだよ!」

 

 ロイ「そうだよ!パルデア地方のチャンピオンに勝つなんてすごいじゃん!」

 

 

 ネモからシンヤがチャンピオンランクだと聞くと、リコとロイは驚きの声を上げる。それからシンヤたちがしばらく歩き続けると、一軒の建物が建てられている場所にやってきた。その建物の周りは彫刻や草木ばかりで、壁の一部は蔦で覆われていた。

 

 

 シンヤ「ここが、コルサさんのいる所だ」

 

 ロイ「ここにコルサさんが!」

 

 

 ???「ノットアバンギャルド!」

 

 

 パリィィーーン(何かが割れる音)

 

 

 リコ「な、何⁉︎今の音⁉︎」

 

 シンヤ「中に行ってみよう!」

 

 

 ジムの中庭の方から何かが割れる音が聞こえてきたので、シンヤたちが急いで中庭に向かうと、中庭には一人の男性が立っていた。

 

 

 中庭

 

 

 ???「ん?なんだ、貴様らか」

 

 シンヤ「お久しぶりです、《コルサ》さん」

 

 ロイ「え!この人が?」

 

 リコ「ジムリーダーのコルサさん⁉︎」

 

 コルサ「なんだ?今日は連れがいるのか?」

 

 ネモ「ええ。…お元気でしたか?」

 

 コルサ「見ればわかるだろう……元気だ」

 

 シンヤ「そんな何日も寝てない顔で言われても、説得力ないんですけど」

 

 コルサ「そんなことより、私に何の用だ?」

 

 ネモ「あっ、用があるのは私じゃなくて…」

 

 シンヤ「リコ、とりあえず挨拶したら?アレックスさんの知り合いなんだからさ」

 

 リコ「う、うん。…あの、私の父、絵本作家のアレックスと知り合いと聞いて訪問させていただきました!リコです!」

 

 コルサ「絵本作家……おぉ!あのアレックスさんか!」

 

 リコ「は…はい!」

 

 

 中庭にいた男の人は、このボウルタウンのジムリーダーで、リコの父のアレックスと同じ芸術家のコルサだった。コルサはリコがアレックスの娘だと知ると、リコの目の前に移動し、左手をリコの右肩に置くと、リコの顔をジッと見ていた。それからしばらくすると、コルサはシンヤたちをアトリエの中に案内してくれた。

 

 

 アトリエの中の客室

 

 

 コルサ「アレックスさんの娘が私を訪ねてくるとは、実にアバンギャルド!」

 

 

 スッ(紅茶の入っているカップを渡す)

 

 

 リコ「あ、ありがとうございます…」

 

 

 コルサに案内されてアトリエの中にある客室にやってきたシンヤたちは、そこでコルサが淹れてくれた紅茶を飲んでいた。客室内の周りをよく見てみると、そこにはウソッキーやヒマナッツのオブジェが並べられていた。

 

 

 ロイ「ポケモンのマグカップだ!」

 

 ネモ「これって、もしかして…」

 

 コルサ「あぁ、全て私が作った作品だ!彫刻やオブジェは、一見、本物を模したただの作り物に見えるかもしれない。しか〜し!情熱があれば、本物を超えた本物に!」

 

 オリーニョ「ニョォォォッ!」

 

 

 ビュッ(オリーニョがオイルを噴き出す)

 

 ベチャ!(オイルがパモットに当たる)

 

 

 パモット「パモッ?」

 

 ネモ「あらら…」

 

 

 コルサが作品の紹介に熱が入って大声を出すと、オリーニョはびっくりしてオイルを噴き出してしまい、そのオイルがポケモンフーズを食べているネモのパモットに当たってしまうと、パモットはベトベトになってしまう。

 

 

 コルサ「すまない。こいつは驚くとオイルを出してしまうんだ」

 

 ロイ「このポケモンは?」

 

 シンヤ「《オリーニョ》。さっき街で見たミニーブの進化形だ」

 

 ロイ「へぇ〜」

 

 

 ニッ(ロイが笑顔を向ける)

 

 

 オリーニョ「ニョッ!?」

 

 

 ロイに笑顔を向けられると、オリーニョはシンヤたちを警戒しているのか、急にコルサに抱きついてしまい、そこから離れようとしなかった。すると、ニャオハがコルサの隣の椅子に飛び乗って足踏みを始めると、体から甘い香りを発生させた。すると、ニャオハが出した甘い香りが部屋全体に充満していった。

 

 ニャオハ「ニャァァッ〜」

 

 ネモ「わぁ〜、すっごくいい香り」

 

 オリーニョ「リィィニョッ!」

 

 

 ビュッ(オリーニョがオイルを噴き出す)

 

 ベチャ!(オイルがパモットに当たる)

 

 

 パモット「パモッ?」

 

 

 ニャオハの甘い香りがこの部屋全体に充満すると、オリーニョはコルサの膝の上で踊り出し、またオイルを噴き出した。すると、またオイルがパモットに当たってしまい、パモットはオイルまみれになった。

 

 

 コルサ「なんと、ご機嫌のオイルだ」

 

 シンヤ「ご機嫌の?」

 

 ロイ「オイル?」

 

 コルサ「すまない。こいつはご機嫌になった時も、こうやってオイルを出してしまうことがあるんだ」

 

 ロイ「そうなんだ。……って、ここに来た目的を忘れてた!」

 

 コルサ「おっと、そうだったな。話を聞くために、貴様らをアトリエの中に入れたのだった」

 

 ロイ「僕たち、《黒いレックウザ》のことを聞きにきたんです!」

 

 コルサ「黒いレックウザだと⁉︎」

 

 シンヤ(んっ?)

 

 

 スッ(ロイが古のモンスターボールを取り出す)

 

 

 ロイ「このボールから飛び出して、どこかに行っちゃったんです」

 

 リコ「コルサさんが珍しいポケモンを見たってお父さんに聞いて、それが黒いレックウザかもしれないかと思ったから、私たちはコルサさんを訪ねてきたんです」

 

 コルサ「…ノットアバンギャルド!全くもってノットアバンギャルド!さらばだ!」

 

 ロイ「え〜っ!コルサさん⁉︎」

 

 

 ロイが黒いレックウザのことを聞くと、コルサは黙り込んだ。しかし、コルサは急に立ち上がると、シンヤたちにさらばと言い残して部屋から立ち去ってしまう。そのあまりにもいきなりなことに、リコたちは戸惑っていた。

 

 

 リコ「ど…どういうこと?」

 

 ロイ「僕、何か変なことを言っちゃったかな?」

 

 シンヤ(…さっきのコルサさん様子を見ると、そう考えるのが妥当だな)

 

 

 コルサが部屋を立ち去ったのは、自分が変なことを言ってしまったのが原因なのではないかとロイは思っていたが、シンヤはコルサが部屋を立ち去った理由に気づいている様子だった。すると、シンヤの隣にいたリコが何かに気がついた。

 

 

 リコ「あれは」

 

 

 リコはソファーから立ち上がると、さっきコルサが座っていた椅子の奥の裏を覗いた。するとそこには、何かの彫刻と思わしき破片が砕け散っていた。

 

 

 リコ「これって…」

 

 ロイ「リコ、どうしたの?」

 

 リコ「もしかしたら、コルサさん《スランプ》なのかも」

 

 シンヤ「スランプか…」

 

 ロイ「スランプって何?ポケモン?」

 

 ネモ「じゃないと思うな」

 

 シンヤ「スランプっていうのは、作品作りに行き詰まって、なにを作ってもうまくいかないことだよ」

 

 リコ「うん。お父さんがよくそういうふうになってたから覚えてたの」

 

 ネモ「そういう時、お父さんはどうしてたの?」

 

 リコ「ん〜、おいしいものを食べたり、笑顔になれるようなことをしてたかな」

 

 ロイ「笑顔…そうだ!僕たちも外でキマワリを集めよう!」

 

 ネモ「そっか!キマワリは笑顔の象徴だもんね!」

 

 ロイ「街のみんながキマワリを集めてたみたいに、僕たちもキマワリを集めようよ!そしたら、コルサさん元気になるかも!」

 

 リコ「うん。やろう!シンヤもいいよね?」

 

 シンヤ「そうだな。コルサさんから話を聞くためにも、キマワリを集めるか」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 コルサのアトリエ・地下室

 

 

 コルサ「はぁ、こんなときは…散歩だ!」

 

 

 ボウルタウン・キマワリ広場

 

 

 ネモ「ここがキマワリ広場。この広場いっぱいに、キマワリをたくさん連れてこよう!」

 

 

 シンヤたちはコルサに笑顔になってもらうため、ボウルタウンにあるキマワリ広場にやってきた。それからシンヤとリコ、ロイとネモの二手に別れて、早速キマワリを探し始めた。最初は2〜3匹のキマワリをすぐに見つけられたシンヤとリコだったが、だんだんキマワリを見つけられなくなっていた。すると、シンヤたちのいる所にオリーニョと散歩しにきたコルサがやってきて、シンヤたちを見かけたコルサはオリーニョと一緒に物陰に隠れると、そのままシンヤたちの様子を見ていた。

 

 

 物陰

 

 

 コルサ「なんで、アイツらがここに?」

 

 オリーニョ「リィィニョ?」

 

 

 森の中

 

 

 シンヤ「だんだん見つからなくなってきたな」

 

 ピカチュウ「ピィカァッ」

 

 ニャオハ「クァァ〜〜(あくび)」

 

 リコ「ニャオハ、もう飽きちゃった?まったく、気まぐれなんだから」…(ん?ニャオハは日向ぼっこが好き、キワマリは太陽の象徴…もしかしたら、日当たりのいい場所にキワマリがたくさんいるかも!)…「ニャオハ、行ってみたい場所とかある?」

 

 

 数分後…

 

 

 キマワリ広場

 

 

 リコ「じゃ〜ん!ニャオハのおかげで、33匹のキマワリを見つけられた!」

 

 ロイ「僕は10匹」

 

 ネモ「私は15匹」

 

 シンヤ「俺は12匹だから、合計70匹のキマワリが集まったな」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 ロイ「すごい!キマワリがこんなにたくさん!僕、早速コルサさんを呼んでくるよ!」

 

 シンヤ「いや、その必要はない」

 

 ロイ「え?どうして?」

 

 シンヤ「フッw」

 

 

 クルッ(シンヤが後ろに振り向く)

 

 

 シンヤ「コソコソ隠れてないで、出てきたらどうですか?リコたちは誤魔化せても、俺にはバレバレですよ。コルサさん」

 

 リコ・ロイ・ネモ「「「えっ?」」」

 

 

 キマワリ広場の入り口の石柱にシンヤが話しかけると、そこからコルサとオリーニョが現れた。

 

 

 コルサ「なんと、私がここにいることに気づいていたのか」

 

 ロイ「コ、コルサさん⁉︎」

 

 ネモ「なんでキマワリ広場に?」

 

 コルサ「気晴らしに散歩に出かけたら、キマワリを集めている貴様らを見かけてな。後をつけるようなことをしてすまない」

 

 ロイ「コルサさん。さっきのことなんですけど、僕、何か変なことを聞いちゃいましたか?」

 

 コルサ「それは…」

 

 シンヤ「コルサさん。これは俺の勝手な推理ですけど、もしかしてコルサさんは、《黒いレックウザ》を見たんじゃないですか?」

 

 リコ・ロイ・ネモ「「「えっ⁉︎」」」

 

 コルサ「っ⁉︎」

 

 シンヤ「ロイに黒いレックウザのことを聞かれた時のコルサさんは、明らかに動揺してましたからね。黒いレックウザを見てないなら、見てないと言えばいいだけなのに」

 

 コルサ「…」

 

 ネモ「あの、コルサさん。私たちも街の子供たちも、コルサさんに元気を取り戻してほしくて、頑張ってキマワリを集めたんです」

 

 ロイ「コルサさん、知ってることがあるなら教えてください!」

 

 コルサ「…わかった。ならば話そう。私の身に起きた、圧倒的アバンギャルドな出来事を!」

 

 

 シンヤたちが自分のためにキマワリを集めてくれたことを知ったコルサは、シンヤたちの優しさに心を動かされたので、自分の身に起きた出来事をシンヤたちに教えるために、自分のアトリエの地下にある作業場に案内した。

 

 

 コルサのアトリエ・地下の作業場

 

 

 リコ「ここって…」

 

 シンヤ「コルサさんの作業場かな?」

 

 

 パチンッ(作業場のライトがつく)

 

 

 リコ「嘘⁉︎」

 ロイ「レ、レ、レ、レックウザだ〜!」

 

 

 コルサに案内されながら階段を降りて廊下を進んで行くと、シンヤたちはコルサの作業場にやってきた。そして、コルサが部屋の明かりをつけた瞬間、ロイが大声を上げた。しかし、ロイが大声を上げたのも無理なかった。今シンヤたちの目の前には、黒いレックウザがいるのだから。

 

 

 シンヤ「…いや、これは《黒いレックウザの彫刻》だ」

 

 リコ「えっ?」

 

 ロイ「彫刻?」

 

 コルサ「その通りだ。これは、かつて私が製作した《黒龍に睨まれたキマワリ》。この作品は、私がアレックスさんの描いた本に登場する黒いレックウザからインスピレーションを受けて作った作品なのだ」

 

 

 《黒龍に睨まれたキマワリ》。その名の通り、黒龍のレックウザがキマワリを睨みつけ、キマワリがそれに怯えている様子がよくわかる彫刻だった。

 

 

 リコ(お父さんの作品から)

 

 シンヤ「そういえばアレックスさん、黒いレックウザを絵本に描いたことがあるって言ってたな」

 

 コルサ「私は、黒いレックウザの迫力をキマワリの視点から表現しようと、この2体の像を作り上げた!しかし、シンヤギャルド、さっき貴様の言った通り、私は遭遇したのだ!」

 

 シンヤ「やっぱり、黒いレックウザを見たんですね」

 

 コルサ「そうだ。私はこの目で見てしまったのだ。本物の黒いレックウザを!」

 

 リコ・ロイ・ネモ「「「えっ!」」」

 

 リコ(すごい。シンヤの言った通り、コルサさん、本当にレックウザを見てたんだ)

 

 コルサ「あれは夜のことだった。私は町外れの森の中を歩いていたのだが、そこにすさまじい勢いで黒いレックウザが現れた。それを見た時の私は、まさに黒龍に睨まれたキマワリだった!私は黒いレックウザに圧倒され、完全に打ちのめされてしまったのだ」

 

 ネモ「それでスランプになったんですね」

 

 コルサ「ああ。その日から新しい作品をいくら生み出しても到底納得できず、ジムでバトルする気持ちもなくした私は、このアトリエにこもるようになった。私は…レックウザなる究極の芸術に負けたのだ!」

 

 オリーニョ「リィィニョッ…」

 

 リコ(コルサさん、すごく苦しんでるんだ)

 

 ロイ「すごい」

 

 シンヤ・リコ・ネモ・コルサ「「「「えっ?」」」」

 

 ロイ「すごい!やっぱりすごいよ、レックウザは!僕、ますますレックウザに会いたくなった!」

 

 コルサ「私の話を聞いていなかったのか⁉︎」

 

 ロイ「あとね、コルサさん!」

 

 コルサ「何だ?」

 

 ロイ「この黒いレックウザ、本物にも全然負けてないよ!」

 

 コルサ「なっ…⁉︎」

 

 ロイ「町外れの森だね。レックウザを絶対に見つけるぞ!」

 

 コルサ「待て!なぜそこまでしてレックウザを追う?」

 

 ロイ「レックウザは、僕の始まりの一歩だから」

 

 コルサ「っ!始まりの…一歩。…なんというアバンギャルドな少年。これほどの情熱を持つ思春期に出会えるとは。…いいだろう!ならば私はジムリーダーとして、貴様にレックウザに挑む実力があるか試してやろう!」

 

 ロイ「えっ⁉︎」

 

 リコ「コルサさんが、ロイとバトルを⁉︎」

 

 シンヤ「いいんじゃないか。コルサさんに勝てるぐらいじゃなきゃ、レックウザをゲットするなんて到底無理な話だからな」

 

 ロイ「うん!お願いします。コルサさん!」

 

 

 こうして、コルサとロイのバトルが行われることになると、シンヤたちはボウルタウンにある、ジムバトル専用のバトルフィールドに向かった。

 

 

 ボウルジムのバトルフィールド

 

 

 ロイ「ここが、ボウルタウンのバトルフィールドか」

 

 

 ボウルジム・観戦場所

 

 

 リコ「あれ?コルサさんはどこ?」

 

 シンヤ「多分あそこだ」

 

 

 ビッ(上を指差す)

 

 

 リコ「えっ……あっ!」

 

 

 コルサがトレーナーゾーンにいないことにリコが気づくと、シンヤがバトルフィールドの近くにある大きな風車の上の方に指を差した。そこをよく見てみると、風車に乗っているコルサがいた。

 

 

 コルサ「挑戦者よ!とうっ!」

 

 

 シュタ(華麗に地面に着地する)

 

 

 コルサ「表現者として最高の芸術をともに作ろう!」

 

 

 シンヤ「俺とバトルする前にも風車から飛び降りてたし、今ロイに言ったことと同じことをバトルする前にも言われたな」

 

 リコ「え?コルサさん、シンヤとのバトルの時もアレをやったの?」

 

 ネモ「でも、アレがいいんだよね!アレをやってこそ、ジムリーダーのコルサって感じだもん!ジムリーダーのコルサさんが帰ってきてくれて、本当によかった!」

 

 

 ロイ「ヘヘヘ、ジムリーダーとバトルするのは初めてだ」

 

 コルサ「貴様の情熱、見せてもらうぞ!」

 

 ロイ「認めてもらうためにも、絶対に勝つ!」

 

 

 スチャ(コルサがモンスターボールを取り出す)

 

 

 コルサ「準備はいいな。成形開始だ!」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 ウソッキー「ウソウソ!」

 

 

 シンヤ「やっぱり、コルサさんはウソッキーか」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 リコ「ロイ、あのポケモンは!」

 

 

 ロイ「どう見てもくさタイプ!ほのおタイプのホゲータが有利だ。いくぞホゲータ!『ひのこ』!」

 

 ホゲータ「ホンゲェェェッ‼︎」

 

 

 バトル開始早々、ホゲータは「ひのこ」でウソッキーに攻撃を仕掛けたが、ウソッキーは何もせずにその場に立っていた。そして、ホゲータの「ひのこ」がウソッキーに直撃すると爆風が起きた。しばらくして煙が晴れると、ホゲータの目の前には、ほとんどダメージを受けていないウソッキーが立っていた。

 

 

 ウソッキー「ウソッキー!」

 

 

 ロイ「効いてない⁉︎」

 

 コルサ「芸術とは破壊と創造。ウソッキー!『いわおとし』!」

 

 ウソッキー「ウソッ!ウソッキィィッ」

 

 

 ドォォォォンッ‼︎(岩がフィールドに降ってくる)

 

 

 ホゲータ「ホゲホゲ!ホッ、ゲッ、ゲッ」

 

 ロイ「『いわおとし』って、くさタイプのポケモンなのに⁉︎」

 

 シンヤ「見た目はくさタイプに見えるが、ウソッキーは《いわタイプ》のポケモンだぞ!」

 

 ロイ「ウッソ〜⁉︎」

 

 コルサ「さらに『いわおとし』!」

 

 ウソッキー「ウソッ、ウソッキー、ウソッキー!」

 

 

 ロイ「ホゲータ!『たいあたり』!」

 

 ホゲータ「ホッ、ゲッ、ゲッ、ゲッ、ホゲェェッ!」

 

 

 ウソッキーがいわタイプだったことにロイが動揺していると、ウソッキーは「いわおとし」でホゲータを攻撃してきた。しかし、ホゲータは「いわおとし」を素早くかわすと、ウソッキーに向かって正面から突撃した。

 

 

 コルサ「接近戦に持ち込む気か。ウソッキー!『みがわり』!」

 

 

 シュン!(分身を作る)

 

 

 ウソッキー×2「「ウソッキー!」」

 

 ホゲータ「ホゲッ!?」

 

 ロイ「どっちが本物なんだ?」

 

 

 ホゲータがウソッキーにぶつかる瞬間、ウソッキーが「みがわり」を発動して2人に増えると、どっちが本物のウソッキーがわからないロイは、右側のウソッキーに向かって攻撃するようホゲータに指示を出した。しかし、 ホゲータが攻撃したウソッキーは「みがわり」で作った岩だったので、岩にぶつかって頭を強く打ったホゲータはダメージを受けた。

 

 

 コルサ「ウソッキー!『みがわり』!」

 

 ロイ「だったら次は左だ!」

 

 

 ホゲータは、何度も何度もウソッキーに「たいあたり」を繰り返すが、ぶつかったのは全部「みがわり」の岩だったので、岩にぶつかったホゲータの体力が減るばかりだった。

 

 

 ロイ「ダメだ!勘だけじゃ当たらない⁉︎」

 

 コルサ「ウソッキー、『ちょうはつ』!」

 

 ウソッキー「ウソウソ…ウソウソウソ…ウソッキー」

 

 ホゲータ「ホゲェェッ‼︎ (╬ `^´)」

 

 ロイ「ホゲータ怒るな!もう一度『たいあたり』だ!」

 

 ホゲータ「ホッゲェェェッ!」

 

 

 コルサがウソッキーに「ちょうはつ」を指示すると、ウソッキーはダンスを踊り出し、挑発するような顔でホゲータを見た。すると、ホゲータはウソッキーの「ちょうはつ」に乗って怒り出してしまい、ロイは「たいあたり」を指示したはずなのに、ホゲータは「ひのこ」を使ってウソッキーを攻撃した。

 

 

 ロイ「えっ⁉︎なんで勝手に⁉︎『たいあたり』だ!」

 

 ホゲータ「ホゲェェッ!ホゲェェッ!ホゲェェッ!」

 

 

 「ちょうはつ」は攻撃技しか使えなくする技だが、今のホゲータにはロイの声が聞こえていないようで、いくらロイが「たいあたり」を指示しても「ひのこ」ばかりを発動していた。

 

 

 ロイ「あ〜、もうなんで〜!」

 

 コルサ「芸術的センスゼロだな。貴様が今その目で見るべきものは何だ?」

 

 ロイ「決まってる!本物のウソッキーだ!」

 

 コルサ「フッ、その程度の実力でレックウザに挑もうなど、夢のまた夢」

 

 ロイ「クッ…どうすれば…」

 

 コルサ「バトルにおいてまず見なければいけないもの。それは、《己のポケモン》だ!」

 

 ロイ「己のポケモン…」

 

 

 ホゲータが怒りで我を忘れているため、ロイはどうすればいいのかわからず混乱しながら慌てていた。するとコルサが、『バトルにおいて見なければいけないものは己のポケモン』だとロイに伝えた。その言葉を聞き、少し冷静さを取り戻したロイがホゲータを見ると、ホゲータが怒りながら地面を踏んでいることに気づいた。

 

 

 ロイ「あっ、怒ったことでパワーがみなぎってる。そうか!ホゲータ!思いっきり怒って暴れちゃえ!」

 

 ホゲータ「ホォォゲッ!ホゲッ、ホゲッ!ホゲッ!」

 

 

 ダンダンッ!ダンダンッ!(何度も足踏みをする)

 

 

 リコ「えっ?これって、ホゲータの新しい技?」

 

 シンヤ「ああ、『じだんだ』だ!」

 

 

 ホゲータの足踏みが強くなってくると、だんだん地面が大きく揺れ始めた。その振動にウソッキーが倒れると、「みがわり」の分身のウソッキーが消えてしまう。

 

 

 ロイ「本物のウソッキーを見つけた!」

 

 コルサ「よくぞ見抜いた。それこそ審美眼」

 

 

 ネモ「すごい!バトル中に新技を覚えるなんて!」

 

 リコ「コルサさん、ロイとホゲータを成長させてくれたんだ」

 

 シンヤ「ジムリーダーは、ただチャレンジャーとバトルすればいいだけじゃない。チャレンジャーを成長させて、チャレンジャーの持てる力の全てを出し切らせる。それがジムリーダーの仕事だからな」

 

 リコ「それでコルサさん、さっきロイにあんなことを言ったんだ」

 

 

 ロイ「よし、ホゲータ!一気に行くぞ!『じだんだ』!」

 

 ホゲータ「ホゲゲゲゲ…ゲッ!」

 

 

 再びホゲータが足踏みをすると、ホゲータの足元からバトルフィールドの一部の破片がウソッキーに飛んでいき、それがウソッキーに直撃して大ダメージを与えた。

 

 

 シンヤ「『じだんだ』はじめんタイプの技!ウソッキーには効果抜群だ!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 ロイ「ホゲータ、決めるぞ!」

 

 ホゲータ「ホンゲェ!」

 

 

 ニッ(コルサが笑みを浮かべる)

 

 

 コルサ「見せてやろう!アーティスティックなタクティクスを!」

 

 

 スッ(コルサがある物を取り出す)

 

 

 リコ「あれって…」

 

 シンヤ「《テラスタルオーブ》!」

 

 

 コルサ「究極の最高傑作を!」

 

 

 一気に勝負を決めようとしたホゲータがウソッキーに突撃していくと、コルサはある物を取り出した。それは、テラスタルオーブと呼ばれるものだった。コルサがテラスタルオーブを構えると、テラスタルオーブにエネルギーが蓄積されていき、テラスタルオーブのエネルギーが満タンになると、コルサはテラスタルオーブをウソッキーの頭上に向かって思いっきり投げた。すると、テラスタルオーブがウソッキーの頭上で輝き、ウソッキーの足元から無数の結晶石が出てくると、ウソッキーは結晶石に体を包まれた。そして、ウソッキーを包んだ結晶石が弾け飛ぶと、結晶石の中から、体がクリスタル化し、頭に花束を模した王冠を被るウソッキーが出てきた。

 

 

 ウソッキー(くさテラスタイプ)「ウソッキィィィィッ‼︎」

 

 

 ロイ「ウソッキーの頭に花が生えた⁉︎」

 

 ホゲータ「ホンゲェ⁉︎」

 

 ネモ「これは、ポケモンを輝かせるパルデアの奇跡、《テラスタル》だよ!」

 

 ロイ「テラスタル⁉︎」

 

 コルサ「題して『嘘からでた実』。ウソッキーは今、くさテラスタイプになった」

 

 ロイ「ウソッキー、かっこいい!ぁっ、ってことは、ウソッキーは今くさタイプになってるってことだよね。なら、ほのおタイプは逆に有利!いけホゲータ!『ひのこ』だ!」

 

 ホゲータ「ホッゲェェェッ!」

 

 

 コルサ「では、そろそろ作品の完成といこうか。ウソッキー!『くさわけ』!」

 

 ウソッキー(くさテラスタイプ)「ウソッキー!ウソソソ、ウソッキー!」ダッ!

 

 

 バァァァァァンッ‼︎

 

 

 ホゲータ「ホォォゲェェッ⁉︎」

 

 

 ウソッキーがくさテラスタイプになったことにより、ほのおタイプが有利になったことに気づいたロイは、「ひのこ」で勝負を決めようとした。しかし、コルサが「くさわけ」を指示すると、ウソッキーはステップしながらホゲータの放った「ひのこ」をかわし、右手をホゲータに突き出した。すると、ダメージを受けたホゲータは後ろに吹き飛ばされてしまう。

 

 

 ホゲータ「ホゲェェッ…(@_@)」

 

 

 ウソッキーの攻撃を受けたホゲータは立ち上がろうとしたが、目を回してそのまま倒れてしまう。ホゲータが倒れたことでバトルが終わると、ウソッキーのテラスタル化も解除され、ロイとコルサのポケモンバトルは終了した。すると、バトルを観戦していた人たちはコルサに近寄り、ジムリーダーコルサの復活を喜んでくれた。

 

 

 ロイ「ホゲータ、頑張ってくれてありがとう」

 

 リコ「テラスタルを使うと、こんなバトルができるんだ」

 

 シンヤ「ウソッキーはくさテラスタイプになっていた。だから、同じくさタイプの『くさわけ』の威力が上がったんだ」

 

 ネモ「テラスタルするポケモンは、それぞれ個体によって違うんだよ。例えば、ほとんどのパモットは《でんきテラスタイプ》だけど、《ひこうテラスタイプ》になれるパモットもいるの!ひこうタイプになれば、今まで苦手だったじめんタイプのポケモン相手でも強気に戦えるからね!テラスタルを使いこなせば、ポケモンたちの戦略の幅が広がるんだ!」

 

 リコ「技の威力が上がるし、バトルに選択肢が増やせるんだ。…そういえば、シンヤ、やけにテラスタルに詳しいね」

 

 シンヤ「俺もテラスタルオーブ持ってるからな」

 

 

 シンヤはリコにそう言うと、ジャケットからテラスタルオーブを取り出した。

 

 

 リコ「えっ!シンヤもテラスタルオーブを持ってたの!?」

 

 シンヤ「貰ったんだよ。ある人からな」

 

 リコ「ある人?誰なの?」

 

 シンヤ「いずれ教えるよ」

 

 

 スタッスタッ(コルサが歩いてくる)

 

 

 コルサ「良い作品になったな。このバトルで学んだことを忘れるんじゃないぞ」

 

 ロイ「はい!ありがとうございました!」

 

 コルサ「うん。そうだ。貴様らには黒いレックウザのことを話したから、もう一つの真実を教えねばならないな」

 

 シンヤ・リコ・ロイ・ネモ「「「「もう一つの真実?」」」」

 

 

 再びコルサにアトリエの地下室に案内されたシンヤたちは、布がかけられている彫刻がある場所にやってきた。そして、コルサが彫刻にかけられている布を取ると、布の中から不思議な形をしたポケモンの彫刻が出てきた。

 

 

 コルサのアトリエ・地下の作業場

 

 

 リコ「これって…」

 

 シンヤ「もしかして、《オリーヴァ》ですか?」

 

 コルサ「その通りだ。私が黒いレックウザを見たのは、このオリーヴァがいる森だったのだ。そしてその時、黒いレックウザに共鳴するようにオリーヴァが光り輝いたのだ」

 

 ロイ「輝く?なんで?」

 

 コルサ「わからん。だが私には、レックウザとオリーヴァが何か関わりがあるように見えた」

 

 リコ(ぁっ…)

 

 

 コルサから話を聞いたシンヤたちは、ボウルタウンを後にすると、ブレイブアサギ号に戻り、フリードたちにコルサから聞いた話を説明した。

 

 

 ブレイブアサギ号・甲板

 

 

 シンヤ「彫刻が悲しそうだった?」

 

 リコ「うん。あのオリーヴァの彫刻、なんだか悲しそうな感じだったなって思って…そう感じるのって変かな?」

 

 シンヤ「いや。それはおそらく、リコのトレーナーとして何かが、彫刻から何かを感じ取ったんだろう。その答えは、オリーヴァのいる森に行けばきっとわかるさ」

 

 リコ「うん!ありがとう、シンヤ!」

 

 

 To be continued

 

 

 次回予告

 

 

 ネモの案内で、コルサが黒いレックウザを見たと言っていたオリーヴァの森にやってきたシンヤたちは、オリーヴァがいる森の中を進んでいた。そして、森の奥深くにやってくると、シンヤたちの目の前に巨大なオリーヴァが現れた。

 

 次回「オリーヴァの森!森のポケモンたち!」

 





 青の円盤配信までに、なんとか10話を書き終わりました!

 9話の後書きにも書きましたが、スカーレットとバイオレット、両方の青の円盤をやり込むつもりなので、小説を書き始めるのは、多分日曜日ぐらいになると思います。もし早くスカーレットとバイオレットのストーリーをクリアしたら小説の続きを書き始めます!お楽しみに!
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