ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 ジョウト地方からパルデア地方に向かう途中、シンヤ、リュウガ、ミコの3人に、今までどんな冒険をしてきたのか聞きたいとリコたちが言い出したので、シンヤとリュウガとミコの3人は、シンオウ地方でどんな冒険をしてきたかを話し、その次はシンヤとリュウガがカロス地方を冒険した話から、ヒスイ地方で自分たちがどんな冒険をしてきたのかをリコたちに話した。


番外編4『シンヤVSダンデ!世界最強のポケモントレーナー誕生!』

 

 ブレイブアサギ号・ミーティングルーム

 

 

 シンヤ「こうして、俺とリュウガのヒスイ地方での冒険は終わって、シンオウ地方に戻ってきたんだ」

 

 オリオ「へぇ〜」

 

 マードック「2人とも、そんなすごい冒険をしてきたんだな」

 

 ドット「うん。聞いてるだけですごいワクワクした!」

 

 フリード「時を超えて冒険するなんて、滅多にできない体験だからな」

 

 モリー「確かにね」

 

 リコ「うん!」

 

 N「フッw」

 

 ランドウ「心踊る話じゃな」

 

 ロイ「僕もそんな冒険をしてみたい!」

 

 リュウガ「憧れるほどの冒険じゃないぞ」

 

 シンヤ「でも、楽しいこともあったのは事実だからな」

 

 ミコ「アンタたち2人は楽しい思いをしたんでしょうけど…」

 

 シンヤ「しつこいな、わかってるって」

 

 リュウガ「心配かけて悪かったって何度も言ったろ。そんな口うるさいとおばさんになるぞ」

 

 ミコ「何ですって?(╬ʘ言ʘ)。あんたたちがいなくなった3週間、私やヴィヴィさん、ナナカマド博士がどれだけアンタたちを捜し回ったと思ってるの?」

 

 シンヤ「その事は、ヒスイ地方に行ってた経緯を説明したあと、母さんやお前に何度も言われたからわかってるって」

 

 リュウガ「ああ。冒険に行くんなら連絡ぐらいしてから行きなさいって、耳にオクタンができるくらい言われた。いい加減しつこいぞ」

 

 ミコ「アンタたち、全然反省してないわね?(╬ʘ言ʘ)」

 

 リコ「ミコ、落ち着いて!」

 

 フリード「それで、そのあとシンヤとリュウガは、たまにアルセウスに会うようになったんだよな?」

 

 シンヤ「ああ。俺がポケモン・ワールド・チャンピオンシップスで優勝して、パルデア地方に向かうまではね」

 

 フリード「そうか」

 

 スッ(シンヤがスマホロトムで時間を確認する)

 

 シンヤ「さて、じゃあ話はこれで終わり…」

 

 ロイ「待ってシンヤ!」

 

 シンヤ「ん?」

 

 

 シンヤがスマホロトムで今の時間を確認すると、午後の4時30分になっていたので、そろそろマードックが夕食を作る頃だと思い、シンヤは話を終わりにして部屋に戻ろうとした。すると、ロイがシンヤを呼び止めたので、ミーティングルームにいる全員がロイに顔を向けた。

 

 

 シンヤ「どうした?」

 

 ロイ「僕、シンヤがポケモン・ワールド・チャンピオンシップスで優勝した話を聞きたいんだ」

 

 シンヤ「えっ?ポケモン・ワールド・チャンピオンシップスで優勝した話?」

 

 ロイ「うん。世界最強のポケモントレーナーって呼ばれてた《ダンデ》さんをシンヤがどうやって倒したのか、黒いレックウザとバトルする時のために参考にしたいんだ」

 

 リコ「私も聞きたい!」

 

 ドット「僕も!」

 

 フリード「俺たちも聞きたいな」

 

 マードック「確かに、すごく興味があるな」

 

 オリオ「うんうん」

 

 シンヤ「でも、そろそろマードックが夜飯を作る時間だし…」

 

 モリー「さっきアンタとリュウガが作ってくれたイモモチを食べたばっかだから、夕食はもうちょっと後でいいよ」

 

 ランドウ「じゃのう」

 

 シンヤ「ならいいけど」

 

 リュウガ「話してやればいいじゃん。1時間もあれば終わるだろう?」

 

 シンヤ「そうだな。じゃあ話そうか。あれは、俺がヒスイ地方から帰ってきてから数日経った頃のことだ」

 

 

 数ヶ月前…

 

 

 ガラル地方・シュートスタジアムの前

 

 

 シンヤ「やっとここまできたな。今日のバトルでダンデさんに勝てば、俺たちが優勝するんだ」

 

 ピカチュウ「ピィカピカッ!」

 

 ヒスイ地方で3週間も冒険してたから、ハイパークラス30位からスーパークラス100位に下がった俺は、そのあとなんとか勝ち続けてハイパークラスの9位に駆け上がり、マスターズトーナメントが開幕する前の最後の入れ替えバトルで、ガラル地方の最強のジムリーダーであり、ランキング8位で"マスターズエイト"の1人でもある《キバナ》さんに勝利して、《マスターズトーナメント》に参加する権利を手に入れたんだ。そして、俺はマスターズトーナメントの1回戦目で、ホウエン地方のチャンピオンである《ダイゴ》さんとのバトルに勝って準決勝へと進み、2回戦目では、俺の故郷のシンオウ地方のチャンピオンである《シロナ》さんに勝利して、俺は決勝戦に進んだんだ。そしてダンデさんは、1回戦目で《アラン》というプラターヌ博士の助手を倒し、2回戦目では、カントーとジョウト地方のチャンピオンである《ワタル》さんを倒した、カロス地方のチャンピオンの《カルネ》さんを倒して決勝戦に上がってきたんだ。

 

 

 シュートスタジアム・選手控え室

 

 

 シンヤ「ふぅ(息を吐く)」

 ピカチュウ「ピィカッ(息を吐く)」

 

 シンヤ「緊張するなんてらしくないけど、いよいよこれが最後のバトルだって思ったら、すげぇドキドキするぜ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」コクッ

 

 

 シンヤはシュートスタジアムにある自分の控え室の中に入ると、ダンデと戦う前に緊張する気持ちを落ち着かせていた。今まで数多くのジム戦やポケモンリーグの会場でバトルしているから今更緊張するのも変だと思うが、なぜかシンヤの心の中はドキドキと緊張でいっぱいだった。

 

 

 ガチャ(控え室の扉が開く音)

 

 

 ミコ「シンヤ、ピカチュウ」

 リュウガ「よっ」

 

 シンヤ「リュウガ!ミコ!」

 

 リュウガ「久しぶりだな」

 ミコ「応援に来たわよ」

 

 シンヤ「えっ?応援?」

 

 リュウガ「せっかくお前が決勝戦を戦うんだから、テレビを見ながら応援するより、近くで応援した方がいいと思ってな」

 

 ミコ「ナナカマド博士たちはテレビで見てるけど、私たちは幼馴染だからね」

 

 シンヤ「そっか、サンキュー」

 ピカチュウ「ピィカピカッ!」

 

 

 リュウガとミコが控え室にくると、さっきまで緊張していたシンヤは落ち着きを取り戻した。そして、ダンデとのバトルが始まる時間になると、リュウガとミコは観客席に向かい、シンヤはピカチュウと一緒にスタジアムに入場する扉の前に向かった。

 

 

 もうまもなく、ポケモン・ワールド・チャンピオンシップス、マスターズトーナメントの決勝戦、シンヤ対ダンデのフルバトルが始まるため、観客席はシンヤとダンデのフルバトルを生で見ようとしている人たちで超満員になっていた。“マスターズエイト”の8人によるマスターズトーナメントが始まってから、試合はテレビ中継されて世界中に放送されているため、今マスターズトーナメントを見ている全世界のポケモントレーナーたちは、シンヤとダンデのどちらが最強王者の座を手にするのか、これから始まるシンヤとダンデの試合に注目していた。

 

 

 パン!パン!パン!(花火が打ち上がる音)

 

 

 実況席

 

 

 実況者「ポケモン・ワールド・チャンピオンシップス、マスターズトーナメント。今大会、各地方のチャンピオンが集結した、実にスペシャルなトーナメントになりました。そして、そのトーナメントをここまで勝ち上がり、頂点に立たんとする2人のポケモントレーナーが、これから我々の前に登場します!」

 

 

 観客席

 

 

 観客「「「ワーーー!」」」

 

 ミコ「すごい盛り上がりね」

 

 リュウガ「世界最強のポケモントレーナーの称号を賭けた決勝戦が始まるんだから、これぐらい派手じゃなきゃな」

 

 

 実況者「それでは、2人のファイナリストの入場です!まず最初に入場するのは、マスターズエイト第8位、アローラ地方の初代チャンピオン、シンオウ地方出身、シンヤ選手」

 

 

 観客「頑張れ!」

 観客2「応援してるぞ!」

 

 

 実況者「シンヤ選手はチャンピオンシップスにエントリーして以来、一度も負けることなく勝ち続け、カントー、ジョウト、ホウエン、シンオウ、イッシュ、カロス、アローラ、ガラル地方の8つのポケモンリーグで優勝した実力を持ち、メガシンカ、Zワザ、ダイマックスを使いこなし、ここまで勝ち上がってきました。そのシンヤ選手がダンデ選手とどんなバトルをするのか、期待が高まります。そして、そんなシンヤ選手を迎え撃つのが、全世界のポケモンにとって憧れの存在であり無敵の王者!ランキング第1位!ガラル地方チャンピオン、ダンデ選手!」

 

 

 観客「「「ワーーー!」」」

 

 

 試合の実況者がシンヤの経歴を説明すると、スタジアムに入場するための扉が開き、そこからシンヤがピカチュウと一緒に現れてトレーナーゾーンに歩いてきた。それに続いて反対にあるもう一つの扉が開くと、そこからダンデが現れてトレーナーゾーンにやってきた。すると、観客席にいる全員は大きな歓声を上げて、シンヤとダンデのバトルが始まるのを今か今かと待っていた。

 

 

 バッ(ダンデがマントを脱ぐ)

 

 ダンデ「シンヤ、久しぶりだな!」

 

 シンヤ「ええ」

 

 ダンデ「俺がバトルする時は、いつも観客席が満員になる。だが、スタジアムにいるみんながこれほど熱狂しているのは初めてだ。おそらくその理由は、君が1ヶ月前に、このガラル地方の伝説のポケモン《ザシアン》と《ザマゼンタ》と共に、《ローズ社長》が目覚めさせた《ムゲンダイナ》をゲットし、このガラル地方の未来を守ってくれたという大活躍を知っているからだと思う」

 

 シンヤ「ムゲンダイナをゲットしたのは、俺じゃなくてリュウガですよ。それに、ガラル地方を守ったのはザシアンとザマゼンタで、俺とリュウガはあまり活躍してません」

 

 

 リュウガ「フッw、確かにな」

 

 

 ダンデ「そんな事はない。君は伝説のポケモンザシアンとザマゼンタと共に戦った英雄だ。そんなすごいトレーナーと最高の舞台で戦える。シンヤ、君は俺の無敗記録を伸ばすのに、最高のチャレンジャーだ!」

 

 シンヤ「いえ、勝つのは俺たちです!」

 

 

 ブゥゥゥン(ギルガルドに乗った審判がやってくる)

 

 

 審判「ファイナルバトルは6対6のフルバトル。試合時間、並びにポケモンの交代は無制限。相手のポケモン6体全てを戦闘不能にしたほうが勝者となる。なお、1試合につき、メガシンカ、Zワザ、ダイマックスは、いずれか一度までの使用とする。それでは両者、1体目のポケモンをフィールドへ!スリー、ツー、ワン、ゴー!」

 

 

 シンヤ「いけ!ゲッコウガ!」

 

 ポーーン‼︎

 

 ゲッコウガ「コォォォウガ!」

 

 

 ダンデ「いけ!エースバーン!」

 

 ポーーン‼︎

 

 エースバーン「バァァァァスッ‼︎」

 

 

 シンヤ「エースバーン⁉︎」

 

 

 審判の合図で互いにモンスターボールを構えたシンヤとダンデは、同時にモンスターボールを宙に投げた。すると、2人が投げたモンスターボールが同時に開き、シンヤの投げたモンスターボールからは《ゲッコウガ》が、ダンデが投げたモンスターボールからは、ガラル地方の御三家の《ヒバニー》の最終進化形である《エースバーン》が出てきた。

 

 

 審判「バトル、スタート!」

 

 

 シンヤ「ゲッコウガ!『みずしゅりけん』!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウ、ガァァッ‼︎」

 

 

 ダンデ「エースバーン!『とんぼがえり』!」

 

 エースバーン「バスッ、バァァァァス‼︎」

 

 

 ガラル地方の御三家の最終進化形であるエースバーンが出てきたことに驚いたシンヤだったが、すぐに気持ちを切り替えると、ゲッコウガに「みずしゅりけん」を指示し、ゲッコウガは両手で水の手裏剣を作ると、それを次々にエースバーンに向かって投げ飛ばした。しかし、エースバーンはゲッコウガが投げた水の手裏剣を全てかわし、足にエネルギーを溜めて空高くジャンプすると、そのままゲッコウガに向かってキックをしてきたので、ゲッコウガはシンヤに指示をされる前に水の手裏剣を作り出すと、それを盾にしてエースバーンの攻撃を防いだ。すると、エースバーンは自分が発動した「とんぼがえり」の追加効果でダンデのモンスターボールの中に戻っていった。

 

 

 シンヤ「ゲッコウガ、今の咄嗟の判断は良かったぞ!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウガ!」コクッ

 

 シンヤ(今の一撃が決まってたら、かなり大きなダメージになってたはずだ。さすがダンデさんのポケモン、一体一体がとんでもなく強い」

 

 ダンデ「いけ!ゴリランダー!」

 

 ポーーン‼︎

 

 ゴリランダー「ゴリィィィィッ‼︎」

 

 

 「とんぼがえり」の効果でエースバーンが戻ると、次にダンデが繰り出したポケモンは、ガラル地方の御三家の《サルノリ》が最終進化形したポケモンである《ゴリランダー》だった。

 

 

 シンヤ「今度はゴリランダーか!…戻れゲッコウガ」

 

 シュルルーーン

 

 シンヤ「次はお前だ。頼むぜ、リザードン!」

 

 ポーーン‼︎

 

 リザードン「リザァァァァッ‼︎」

 

 

 ダンデ「リザードンか……いい面構えをしているw。ゴリランダー!『ドラムアタック』!」

 

 ゴリランダー「ゴリッゴリッゴリッゴリッ‼︎」

 

 

 シンヤがゲッコウガを戻してリザードンを出すと、ゴリランダーはモンスターボールから出てきた時に地面に置いた太鼓を両手に持っている2本のバチで叩き始めた。すると、ゴリランダーの足元の地面から2本の木の根が出てきてリザードンを攻撃してきた。

 

 

 シンヤ「リザードン!『かえんほうしゃ』で焼き尽くせ!」

 

 リザードン「リザァァァァァッ‼︎」

 

 

 ダンデ「ゴリランダー!『かわらわり』!」

 

 ゴリランダー「ゴォォォォォォッ‼︎」

 

 

 リザードンが「かえんほうしゃ」で2本の木の根を焼き尽くすと、「かわらわり」を発動したゴリランダーはその場からジャンプして右手を振り下ろし、リザードンの「かえんほうしゃ」を防いだ。

 

 

 シンヤ「『ドラゴンクロー』!」

 

 リザードン「リザァァァァッ‼︎」

 

 

 ダンデ「『かわらわり』!」

 

 ゴリランダー「ゴォォォォォォッ‼︎」

 

 

 ドンッ‼︎ドンッ‼︎ドンッ‼︎

 

 

 「かえんほうしゃ」を防がれたリザードンは「ドラゴンクロー」を発動すると、ゴリランダーに向かって突っ込んだ。その攻撃に対して、ゴリランダーはもう一度「かわらわり」を発動すると、両手にパワーを集めてリザードンと殴り合いを始めた。

 

 

 ドォォォォン‼︎

 

 

 リザードン「リザァァァァッ⁉︎」

 

 シンヤ「リザードン!『かえんほうしゃ』!」

 

 リザードン「リザァァァァッ‼︎」

 

 ゴリランダー「ゴォォォォォォッ!?」

 

 

 リザードンとゴリランダーが殴り合いを続けていると、先にゴリランダーがリザードンの頭に右手を振り下ろしてダメージを与えたが、痛みに耐えたリザードンは「かえんほうしゃ」を発動すると、ゴリランダーに大きなダメージを与えた。

 

 

 ダンデ「やるな!」

 

 シンヤ「ダンデさんこそ!」

 

 ダンデ「ゴリランダー!『グラスフィールド』!」

 

 ゴリランダー「ゴリィィィィィッ‼︎」

 

 

 ゴリランダーが太鼓を連続で叩き始めて「グラスフィールド」を発動すると、バトルフィールドの周りが緑に包まれ、フィールドがグラスフィールド状態になった。これにより、フィールドに出ているポケモンの体力が少しずつ回復し、くさタイプの技の威力が上がるようになった。

 

 

 シンヤ「リザードン!『かえんほうしゃ』!」

 

 リザードン「リザァァァァッ‼︎」

 

 

 ダンデ「『グラススライダー』!」

 

 ゴリランダー「ゴリィィィィィィッ‼︎」

 

 

 ドォォォォン!

 

 

 リザードン「リザァァァァッ!?」

 

 

 フィールドがグラスフィールド状態だと、ダンデがゴリランダーに指示した「グラススライダー」は先制技になるので、「グラススライダー」を発動したゴリランダーは素早く移動すると、リザードンに攻撃してダメージを与えた。

 

 

 ゴリランダー「ゴリィィィィィッ‼︎」

 

 ダンデ「これで終わりだ!」

 

 

 「グラススライダー」を発動したゴリランダーが次々に連続で攻撃してくると、リザードンはその攻撃に耐え続けたが、リザードンの体力は大きく削られてしまった。そして、あと1回でも攻撃が決まればリザードンが倒れると察したダンデは、ゴリランダーに「グラススライダー」を指示した。すると、ゴリランダーは「グラススライダー」を発動してリザードンを攻撃してきたが、シンヤはリザードンの体から赤いオーラが出てきていることに気づいた。そう。これはリザードンの特性《もうか》が発動しているということだ。

 

 

 シンヤ「リザードン!『ブラストバーン』だ!」

 

 リザードン「リッザァァァァァァァァッ‼︎」

 

 

 ドッカァァァァァァン‼︎

 

 

 ゴリランダー「ゴリィィィィィ!?」

 

 

 リザードンは握りこぶしにした右手にオレンジ色の炎を纏うと、右手を地面に強く打ち込んだ。すると、リザードンの足元の地面からオレンジ色の炎が噴き出し、突撃してきたゴリランダーに向かっていった。そして、“もうか”でパワーが上がっている「ブラストバーン」がバトルフィールドで発動している「グラスフィールド」を消し飛ばしてゴリランダーに直撃すると、ゴリランダーは大ダメージを受けてその場に倒れた。

 

 

 ゴリランダー「ゴォ…ォォ…(@_@)」

 

 

 審判「ゴリランダー、戦闘不能!」

 

 

 観客「「「ワーーー!」」」

 

 

 実況者「ファイナルで先に勝ち星をあげたのは、シンヤ選手」

 

 

 リュウガ「よし!」

 ミコ「ダンデさんより先に勝ったわ!」

 

 

 ダンデ「戻れゴリランダー」

 

 シュルルーーン

 

 ダンデ「いいバトルだった。お前の思いは繋ぐからな」

 

 

 シンヤ対ダンデのフルバトルは、1回戦や2回戦のとき以上に盛り上がり、シンヤが先にダンデのポケモンであるゴリランダーを倒すと、今まで先にポケモンが倒されたことのないダンデの心は燃え始めた。

 

 

 スチャ(ダンデがモンスターボールを取り出す)

 

 ダンデ「いけ!インテレオン!」

 

 ポーーン‼︎

 

 インテレオン「インテレオンッ‼︎」

 

 

 シンヤ「インテレオン⁉︎」

 

 

 ダンデが3体目に繰り出したポケモンは、ガラル地方の御三家のみずタイプである《メッソン》が最終進化した《インテレオン》だった。

 

 

 リュウガ「こいつは驚いた。まさか、ガラルの御三家の最終進化形の3体を手持ちに入れてるとはな」

 

 

 シンヤ「リザードン、戻れ」

 

 シュルルーーン

 

 シンヤ「ありがとな。お前が頑張ってくれたおかげで勢いがついた」

 

 スチャ(シンヤがモンスターボールを取り出す)

 

 シンヤ「今度はお前の出番だ。いけ!ジュカイン!」

 

 ポーーン‼︎

 

 ジュカイン「ジュカァァァァッ‼︎」

 

 

 ダンデ「インテレオン!『ねらいうち』!」

 

 インテレオン「インテッ‼︎」

 

 

 シンヤ「ジュカイン!『リーフブレード』で切り裂け!」

 

 ジュカイン「ジュゥゥゥゥゥゥッ‼︎」

 

 

 インテレオンが右手を拳銃のようにして構えて、そこにパワーを集めて水の鉄砲を撃ってきたので、「リーフブレード」を発動したジュカインは両腕の葉を鋭く変化させると、水の鉄砲を切り裂いてインテレオンに迫っていった。

 

 

 ダンデ「やるな。インテレオン!『アクアジェット』!」

 

 インテレオン「イィィィンテェェェェッ‼︎」

 

 

 「リーフブレード」を発動したジュカインがインテレオンに迫っていくと、インテレオンは「アクアジェット」を発動し、足元から大量の水を発生させた。それを見たシンヤは、インテレオンが体に水を纏ってジュカインに突っ込んでくるかと思ったが、足元から大量の水を発生させたインテレオンは左足を上げて回転をすると、体に水を纏い始めた。すると、インテレオンが水飛沫を発生させた場所から、複数の回転する波が発生してジュカインに襲いかかってダメージを与えた。

 

 

 ミコ「あれって…」

 

 リュウガ「シンヤがシロナさんのバトルで、ミカルゲの『さいみんじゅつ』をピカチュウの『10まんボルト』で防いだのと同じ…」

 

 

 シンヤ「《カウンターシールド》!」

 

 ダンデ「シンヤ!あの面白い技の使い方、取り入れさせてもらったぜ」

 

 シンヤ「…フッw。本番でカウンターシールドをものにするとは、さすがダンデさん。けど、それをインテレオンがやったのは間違いでしたね。ジュカイン!波に『かみなりパンチ』!」

 

 ジュカイン「ジュゥゥゥゥゥッ‼︎」

 

 

 バァァァァァァン‼︎

 

 

 ビリビリビリビリッ‼︎

 

 

 インテレオン「インテェェェェッ!?」

 

 

 ダンデが“カウンターシールド”を使ってきたことには驚いたが、逆にこれはチャンスだと思ったシンヤは、ジュカインに「かみなりパンチ」を発動して波に攻撃するように指示を出した。そして、右手に電気を纏ったジュカインが回転してきた波に拳を突き出して攻撃すると、ジュカインが右手に纏っている電気が回転してきた波を通じて水飛沫を発生させているインテレオンの元に向かうと、インテレオンは大ダメージを受けた。

 

 

 シンヤ「水は電気を通しますからね」

 

 ダンデ「やるな」

 

 

 実況者「これはすごい!勝利のために対戦相手であるシンヤ選手の使った“カウンターシールド”をマスターしてくるダンデ選手も見事ですが、逆にそれを利用して大ダメージを与えるシンヤ選手の閃き、これぞ決勝戦にふさわしいバトルです!」

 

 

 観客「「「ワーーー!」」」

 

 

 シンヤ「一気に畳み掛けるぜ。ジュカイン!『リーフブレード』!」

 

 ジュカイン「ジュゥゥゥゥゥッ‼︎」

 

 

 ダンデ「インテレオン!『あくのはどう』!」

 

 インテレオン「インテェェェェッ‼︎」

 

 

 ジュカインは再び「リーフブレード」を発動して両腕の葉を鋭く変化させると、その場から素早く移動してインテレオンの元に走った。すると、インテレオンは右手と左手の両手を拳銃のようにして構えると、そこから「あくのはのう」を連続で撃ってジュカインを狙ったが、ジュカインは「ねらいうち」を切り裂いたのと同じように「あくのはどう」を連続で切り裂いてインテレオンに迫っていった。

 

 

 シンヤ「今度こそもらった!」

 

 ダンデ「させるか!インテレオン!ジュカインの足に『れいとうビーム』!」

 

 インテレオン「インテェェェェッ‼︎」

 

 

 ピキィィィィン‼︎

 

 

 ジュカイン「ジュゥゥゥゥゥッ⁉︎」

 

 

 「リーフブレード」で「あくのはどう」を次々に切り裂いたジュカインがインテレオンに接近し、あと少しのところでインテレオンに攻撃が当たるかと思われた瞬間、インテレオンが右手を構えてジュカインの足元に向けると、右手の人差し指から「れいとうビーム」を発射してジュカインの両足を凍らせた。

 

 

 シンヤ「ジュカイン!」

 

 ダンデ「残念だったな、シンヤ。この勝負は俺たちがもらう。インテレオン!もう一度『れいとうビーム』だ!」

 

 インテレオン「インテェェェェ…」

 

 

 シンヤ「くっ!どうすれば……ぁっ!」…(あれだ!)…「ジュカイン!『リーフストーム』!」

 

 ジュカイン「ジュカァァァァァッ‼︎」

 

 

 インテレオンは、両足が凍って身動きが取れない目の前のジュカインに両手を構えると、そこにエネルギーを集めて「れいとうビーム」を撃とうとした。しかしその前に、シンヤのジュカインが「リーフストーム」を発動すると、体から大量の木の葉を発生させて自分の両足を凍らせている氷を粉々にしたので、インテレオンはその場からジャンプしてジュカインから距離を取ると、ギリギリのところで「リーフストーム」をかわした。

 

 

 ダンデ「気をつけろ、インテレオン!」

 

 インテレオン「インテッ!」

 

 

 インテレオンの目の前には、ジュカインが発生させた大量の木の葉が舞っているため、インテレオンはそこからジュカインが攻撃してくるかを警戒しながら、「リーフストーム」が収まってジュカインが姿を現すのを待っていた。そして、あと少しで「リーフストーム」が収まりそうになると、いつでも「れいとうビーム」が発射できるように両手を前に構えて指先にエネルギーを集め始めた。

 

 

 ヒュゥゥゥゥゥッ(リーフストームが収まる)

 

 

 インテレオン「インテッ!?」

 

 ダンデ「ジュカインがいない⁉︎」

 

 

 ニッ(シンヤが笑みを浮かべる)

 

 シンヤ「今だジュカイン!『リーフブレード』!」

 

 ジュカイン「ジュゥゥゥゥゥッ‼︎」

 

 

 バァァァァァァン‼︎x2

 

 

 インテレオン「インテェェェェッ!?」

 

 ダンデ「インテレオン!」

 

 

 「リーフストーム」が収まると、インテレオンは「れいとうビーム」を発射しようとしたが、さっきまで目の前にいたジュカインが消えていたので、ダンデとインテレオンは驚いた。そして、その一瞬の隙を狙ったシンヤがジュカインに「リーフブレード」を指示すると、ジュカインはダンデのゴリランダーがシンヤのリザードンとのバトルで作った穴から勢いよく飛び出すと、穴の近くにいるインテレオンを2回連続で切り裂いて大ダメージを与えた。

 

 

 バタンッ!

 

 

 インテレオン「イン…テェェ…(@_@)」

 

 

 インテレオンがフィールドに倒れると、ギルガルドに乗っている審判はインテレオンの近くに向かい、インテレオンが戦闘不能になったのを確認した。

 

 

 審判「インテレオン、戦闘不能!」

 

 

 観客「「「ワーーー!」」」

 

 

 パンッ!(リュウガとミコがハイタッチする)

 

 リュウガ・ミコ「「やった〜〜!」」

 

 

 ダンデ「戻れインテレオン!」

 

 シュルルーーン

 

 ダンデ「よく頑張ってくれた。まさか、ゴリランダーが『ドラムアタック』を使った時にできた穴に隠れるとはな」

 

 シンヤ「『リーフストーム』が当たればいいと思ったんですけど、ダンデさんのインテレオンのジャンプ力だったら、多分『リーフストーム』が当たらないと思ったんです。そしたら、ゴリランダーが作った穴が近くにあることに気づいたから、『リーフストーム』でジュカインの姿を隠して穴から攻撃する作戦を思いついたんです」

 

 ダンデ「さすがの俺も、そこまでは読みきれなかったぜ。まさか、『リーフストーム』を目隠しに使うとはな。しかも、先にポケモンを2体もやられるとは、君は本当に最高のチャレンジャーだ」

 

 スチャ(ダンデがモンスターボールを取り出す)

 

 ダンデ「いけ!バリコオル!」

 

 ポーーン‼︎

 

 バリコオル「コルコル〜〜ッ‼︎」

 

 

 インテレオンを戻したダンデが4体目に繰り出したポケモンは、氷でできたステッキを手に持っていて、ピエロのようなお腹をしている、コメディアンポケモンの《バリコオル》だ。バリコオルはフィールドに現れると、軽やかなステップとタップダンスを始めた。

 

 

 シンヤ「バリコオルか……ジュカイン、戻れ」

 

 シュルルーーン

 

 シンヤ「リザードンに続いてよくやってくれた。少し休んでくれ」

 

 スチャ(シンヤがモンスターボールを取り出す)

 

 シンヤ「3体目はお前だ。いけ!ルカリオ!」

 

 ポーーン‼︎

 

 ルカリオ「ガァァァァウッ‼︎」

 

 

 実況者「ダンデ選手の4体目はバリコオル。シンヤ選手はルカリオです。ここまでの試合の流れは、ダンデ選手が2体のポケモンを失い、シンヤ選手は6体全てが残っていますが、リザードンとジュカインはバトルのダメージが残っているため、まだどうなるかわかりません!」

 

 

 ダンデ「ここからすぐに追いつくさ」

 

 シンヤ「ルカリオ!『はどうだん』!」

 

 ルカリオ「ガァァァァァゥゥッ‼︎」

 

 

 ダンデ「バリコオル!『フリーズドライ』!」

 

 バリコオル「コルコルッ‼︎」

 

 

 ルカリオが両手に波導を集めて青白い球を作り、それをバリコオルに向かって投げ飛ばすと、バリコオルは氷でできたステッキを「はどうだん」に向けて「フリーズドライ」を発動した。すると、ルカリオの投げ飛ばした「はどうだん」が凍結して砕け散り、バトルフィールド全体が凍り付いてしまった。

 

 

 シンヤ「マジかよ」

 

 ダンデ「バリコオル、『アンコール』だ!」

 

 バリコオル「コルコルッ!」

 

 

 バリコオルはその場で軽やかなタップダンスを始めると、氷のステッキをルカリオに向けて「アンコール」を発動した。これにより、しばらくルカリオは「はどうだん」しか使えなくなった。

 

 

 シンヤ「戻れルカリオ!」

 

 シュルルーーン

 

 シンヤ「さて、ここからどうするか?」

 

 

 シンヤはルカリオをモンスターボールに戻すと、自分とダンデの残っている手持ちポケモンを考えて、頭の中で作戦を立て始めた。

 

 

 シンヤ「…よし」

 

 スチャ(シンヤがモンスターボールを取り出す)

 

 シンヤ「いけ、ゲッコウガ!」

 

 ポーーン‼︎

 

 ゲッコウガ「コォォォォォウガッ‼︎」

 

 

 実況者「シンヤ選手。ルカリオを戻し、4体目にゲッコウガを繰り出した!」

 

 

 ダンデ「ゲッコウガはあくタイプを持っているから、エスパータイプを持つバリコオルとは相性がいい。セオリー通りってことか。だが、それはこっちも同じだ。バリコオル!『10まんボルト』!」

 

 シンヤ「何っ⁉︎」

 

 

 バリコオル「コォォォォーールッ‼︎」

 

 

 シンヤ「『かげぶんしん』でかわせ!」

 

 ゲッコウガ「コウガッ!」

 

 

 バリコオルが氷のステッキをゲッコウガに向けると、そこから放たれた電撃がゲッコウガに向かってきたので、ゲッコウガは「かげぶんしん」を発動すると、バリコオルの「10まんボルト」をかわした。

 

 

 シンヤ「危ねぇ。まさか「10まんボルト」を覚えてるとは。油断できないな」

 

 ダンデ「行け!バリコオル!」

 

 バリコオル「コルコル〜ッ‼︎」

 

 

 シンヤ「ゲッコウガ!バリコオルから距離を取れ!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウガ!」

 

 

 バリコオルが凍り付いたバトルフィールドの上をスケートでもするかのように滑ってくると、ゲッコウガは後ろにジャンプしてバリコオルから距離を取った。

 

 

 シンヤ(バリコオルが『10まんボルト』を覚えている以上、迂闊に近づけば電撃の餌食になる。かといって、いつまでも攻撃をかわせるわけでもない。どうすれば……あっ!あの方法なら!)…「ゲッコウガ!『あくのはどう』!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウ、ガァァァァァッ‼︎」

 

 

 ダンデ「あくタイプの技を使ってきたか。だが、そうやすやすと食らわないぜ!バリコオル!『10まんボルト』!」

 

 バリコオル「コルコルッ、コォォォォーールッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォォン‼︎

 

 

 シンヤ「ゲッコウガ!『みずしゅりけん』!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウガ!」

 

 

 ダンデ「これは…」

 

 

 「あくのはどう」が「10まんボルト」で防がれると、ゲッコウガが「みずしゅりけん」を発動したので、てっきりゲッコウガが水の手裏剣を投げてくると思ったダンデだったが、ゲッコウガが作ったのは四方手裏劍のような形をしている手裏剣ではなく、クナイの手裏剣だった。

 

 

 シンヤ「行けゲッコウガ!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウガ‼︎」

 

 

 ダンデ「接近戦できたか。バリコオル!」

 

 バリコオル「コォォォルッ!」

 

 

 カキンッカキンッ!(水のクナイと氷のステッキを何度もぶつけ合う)

 

 

 両手に水のクナイを持ったゲッコウガが向かってくると、バリコオルは氷のステッキを構えてゲッコウガの攻撃を防ぎ始めた。

 

 

 ダンデ「“カウンターシールド”といい、面白い技の使い方をするな」

 

 シンヤ「ゲッコウガ!『かげうち』だ!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウガァァッ‼︎」

 

 

 ダンデ「バリコオルに近づいてきたのはこれが狙いか!バリコオル!ジャンプして『トリプルアクセル』だ!」

 

 バリコオル「コォォォルッ‼︎」

 

 

 シンヤ「今だ!水のクナイを投げろ!」

 

 ゲッコウガ「コウガァァァッ‼︎」

 

 シュッ!(水のクナイを投げる)

 

 ドスッ!(水のクナイがバリコオルに当たる)

 

 バリコオル「コォォォルッ!?」

 

 

 シンヤ「今だ!『あくのはどう』!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウ、ガァァァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォン‼︎

 

 

 ゲッコウガが「かげうち」を発動すると、ゲッコウガの影がバリコオルに向かって伸びていき、バリコオルを攻撃しようとした。すると、バリコオルは「かげうち」をかわすためにジャンプし、そのまま「トリプルアクセル」を発動して攻撃しようとしてきたので、ゲッコウガは両手に持っている水のクナイをバリコオルに投げた。その水のクナイがバリコオルのお腹に当たり、バリコオルが発動しようとした「トリプルアクセル」が不発に終わると、ゲッコウガの放った「あくのはどう」を食らったバリコオルはその場に倒れた。

 

 

 バリコオル「コォォォ…(@_@)」

 

 

 審判「バリコオル、戦闘不能!」

 

 

 観客「「「ワーーーッ‼︎」」」

 

 

 実況者「ダンデ選手、これで3体目を失いました!」

 

 

 ミコ「やったわ!」

 リュウガ「あいつ、本当に勝っちまうかも!」

 

 

 ダンデ「戻れバリコオル」

 

 シュルルーーン

 

 ダンデ「いいバトルだった。まさか、ここまで1体もポケモンを失わずに、俺のポケモンを倒すとはな」

 

 スチャ(ダンデがモンスターボールを取り出す)

 

 ダンデ「次はコイツだ。いけ!ドラパルト!」

 

 ポーーン‼︎

 

 ドラパルト「ドラァァァァッ‼︎」

 

 

 倒れたバリコオルを戻し、次にダンデが繰り出したポケモンは、ドラゴン・ゴーストタイプを持つ、ステルスポケモンの《ドラパルト》だった。

 

 

 シンヤ「ドラパルトか……俺はこのままゲッコウガでいきます」

 

 ダンデ「ならいくぜ。ドラパルト!『ドラゴンアロー』!」

 

 ドラパルト「ドッラァァァ、パッパッ‼︎」

 

 

 シンヤ「ゲッコウガ!『みずしゅりけん』!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウ、ガァァァッ‼︎」

 

 

 バァァァァン‼︎

 

 

 ゲッコウガはバリコオルとの戦いでダメージを受けておらず、相性でもドラパルトに有利なので、シンヤはゲッコウガで戦うことを選んだ。そして、ゲッコウガとドラパルトのバトルが始まると、ドラパルトが両角から2匹のドラメシヤを発射して攻撃してきたので、ゲッコウガは「みずしゅりけん」を発動すると、それを投げ飛ばして「ドラゴンアロー」を防いだ。

 

 

 シンヤ「よし!」

 

 ダンデ「フッw、ドラパルト!『とんぼがえり』!」

 

 シンヤ「何っ⁉︎」

 

 

 ドラパルト「ドッラァァァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「ゲッコウガ!『かけぶんしん』!」

 

 ゲッコウガ「コウガッ!コウガッ!コウガッ!」

 

 

 「とんぼがえり」を発動したドラパルトが突撃してくると、ゲッコウガは「かげぶんしん」を発動してドラパルトの攻撃をうまくかわした。すると、「とんぼがえり」の効果でドラパルトがダンデのモンスターボールに戻った。

 

 

 ダンデ「いけ!エースバーン!」

 

 ポーーン‼︎

 

 エースバーン「バァァァァス‼︎」

 

 

 シンヤ「エースバーン⁉︎」

 

 

 「とんぼがえり」によってボールに戻ったドラパルトの代わりにダンデが繰り出したポケモンは、最初に繰り出したエースバーンだった。しかし、エースバーンはゲッコウガと相性が不利なため、ダンデがエースバーンを繰り出したことにシンヤは驚いていた。

 

 

 ダンデ「エースバーン!『エレキボール』!」

 

 エースバーン「バスッ、バァァァァァァスッ‼︎」

 

 

 シンヤ「エースバーンに交代させたのは、ゲッコウガに有利なでんきタイプの技を覚えているからか!ゲッコウガ!かわして『みずしゅりけん』!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウ、ガァァァァッ‼︎」

 

 

 エースバーンが小石を蹴り上げて電気の玉を作ると、それを蹴り飛ばしてきたので、ゲッコウガは素早く移動して「エレキボール」をかわすと、エースバーンに水の手裏剣を投げ飛ばして攻撃した。その攻撃がエースバーンに直撃すると、エースバーンに大ダメージを与えたように思われたが、ゲッコウガの「みずしゅりけん」を食らったエースバーンはピンピンしていた。

 

 

 エースバーン「バァァァァスッ」

 

 

 シンヤ「なっ、ほのおタイプに効果抜群のみずタイプの技が直撃したのに、全然効いてない⁉︎」

 

 ダンデ「シンヤは、特性が《リベロ》のポケモンとバトルするのは初めてか?」

 

 シンヤ「リベロ?」

 

 ダンデ「そう。リベロの特性を持つポケモンが技を発動すると、発動した技のタイプと同じタイプに変わるんだ」

 

 シンヤ「じゃあ、『エレキボール』を発動した今のエースバーンはでんきタイプってことだから、みずタイプの技は効果抜群にならないってことか!」

 

 ダンデ「その通りだ」

 

 シンヤ(これはまずいな)

 

 

 てっきり、エースバーンの特性は《もうか》だと思っていたから、ゲッコウガで一気に勝てると思っていたシンヤだったが、エースバーンの特性が発動した技でタイプが変わる“リベロ”だと判明したので、エースバーンの覚えている技を警戒しながらどう戦うかを考え始めた。しかも、エースバーンとドラパルトはゲッコウガに有利な「とんぼがえり」を覚えているため、それも考えたうえでエースバーンとどう戦うかを考えなければならない。

 

 

 シンヤ「ゲッコウガ、戻れ」

 

 シュルルーーン

 

 シンヤ「ありがとな。また出番がくるまで休んでてくれ」

 

 スチャ(シンヤがモンスターボールを取り出す)

 

 シンヤ「次はお前に任せる。頼むぜ!ルカリオ!」

 

 ポーーン‼︎

 

 ルカリオ「ガァァァァァウッ‼︎」

 

 

 ダンデ「ルカリオ?」

 

 

 シンヤがルカリオを繰り出すと、シンヤとバトルしているダンデや、このバトルを見ているリュウガやミコや一部の他の人たちは、なぜシンヤがエースバーンと相性が悪いルカリオを繰り出したのか不思議に思っていた。

 

 

 リュウガ「おいおい、相手はほのおタイプを持つエースバーンだぞ」

 

 ミコ「もしかして、ここでメガシンカやZワザを使う気じゃ?」

 

 リュウガ「どうだろうな?メガシンカとZワザとダイマックスは、一度しか使えない切り札のようなものだ。使いどころを間違えれば、それで負けることになる。……それとも、何か策があるのか?」

 

 

 シンヤ「ルカリオ!『つるぎのまい』!」

 

 ルカリオ「ガァァァァァウッ‼︎」

 

 

 ダンデ「まずはパワーを上げてきたか。エースバーン!『かえんボール』!」

 

 エースバーン「バスッ、バァァァァァァ…」

 

 

 シンヤ「ルカリオ!『じしん』だ!」

 

 ルカリオ「ガァァァァァァァァウッ‼︎」

 

 

 ダァァァァァァァァァン‼︎

 

 

 エースバーンが足元に落ちている小石を蹴り上げて炎の玉を作り、それを蹴り飛ばそうとしてくると、「つるぎのまい」で攻撃を2段階上げたルカリオは「じしん」を発動するために、パワーを集めた右手を地面に打ちつけた。すると、シュートスタジアム全体が大きく揺れ始め、バランスを崩したエースバーンが倒れた。

 

 

 ダンデ「なるほど。対抗策があったから、相性の悪いルカリオを出してきたのか。エースバーン!『とびはねる』!」

 

 エースバーン「バァァァァァァスッ‼︎」

 

 

 ルカリオが「じしん」を使えるため、地上戦は不利だと思ったダンデは、エースバーンに「とびはねる」を指示した。すると、エースバーンは空高く飛び上がり、特性“リベロ”の効果でひこうタイプに変わった。

 

 

 シンヤ(空中では逃げ場がない。『かえんボール』と『エレキボール』を発動して攻撃することも考えられるが、おそらくダンデさんが次に使ってくる技は…)…「ルカリオ!ジャンプして『れいとうパンチ』!」

 

 ルカリオ「ガァァァァァゥゥッ‼︎」

 

 

 ダンデ「エースバーン!『とんぼがえり』!」

 

 エースバーン「バスッ、バァァァァァァァァ…」

 

 

 シンヤ(やはり『とんぼがえり』を使ってきたか!一か八か、勝負するならここしかない!)…「ルカリオ!『はどうだん』!」

 

 ルカリオ「ガァァァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォン‼︎

 

 

 エースバーン「バァァァァァスッ!?」

 

 

 シンヤ「今だ!連続で『れいとうパンチ』!」

 

 ルカリオ「ガァァァァァ、ガウッガウッガウッガウッガウッガウッ‼︎」

 

 ダンデがエースバーンに「とんぼがえり」を指示することを読んでいたシンヤは、エースバーンが「とんぼがえり」を発動する前に、ルカリオに「はどうだん」を撃つように指示した。するとルカリオは、右足を伸ばしたエースバーンが「とんぼがえり」を発動して攻撃してくるより先に、右手で「はどうだん」を発動してエースバーンの右足に「はどうだん」を放った。すると、上空で爆発が起きてエースバーンにダメージを与えることに成功し、発動しようとした「とんぼがえり」が不発に終わってエースバーンが下に落ちていくと、ルカリオは「れいとうパンチ」を発動した両手で地面に落ちる瞬間までエースバーンを攻撃し続けた。そして、エースバーンが地面に落ちると砂埃が舞い上がったが、舞い上がった砂埃が収まると、目を回してフィールドに倒れているエースバーンと、倒れたエースバーンの近くに立っているルカリオがいた。

 

 

 エースバーン「バァァァ…スッ…(@_@)」

 

 

 審判「エースバーン、戦闘不能!」

 

 

 実況者「ダンデ選手、エースバーンが倒れたことで4体目を失った!」

 

 

 観客「「「ワーーーーーッ‼︎」」」

 

 

 ダンデ「戻れエースバーン」

 

 シュルルーーン

 

 ダンデ「いいバトルだった。ゆっくり休んでくれ。まさか、エースバーンの特性を利用されるとはな」

 

 シンヤ「エースバーンが『とびはねる』を使った時、上空でどの技を使って攻撃してくるかを考えたら、ダンデさんが『とんぼがえり』を使ってくると思ったんです」

 

 ダンデ「なるほど。技が発動しなければ、リベロの効果は発動しないからな。『とんぼがえり』が不発に終わったことで、エースバーンのタイプはひこうタイプのままだ。だから、エースバーンに効果抜群になる『れいとうパンチ』を決めるために、『はどうだん』を使ってこっちが使うと読んでいた『とんぼがえり』を不発に終わらせて、すぐに『れいとうパンチ』を連打してきたってわけか」

 

 スチャ(ダンデがモンスターボールを取り出す)

 

 ダンデ「だが、勝負はまだこれからだ。いけ!ドラパルト!」

 

 ポーーン‼︎

 

 ドラパルト「ドラァァァァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「ドラパルトか……戻れルカリオ」

 

 シュルルーーン

 

 シンヤ「相性の悪いエースバーンを相手によく戦ってくれた」

 

 スチャ(シンヤがモンスターボールを取り出す)

 

 シンヤ「さあ出番だぜ、相棒!」

 

 ポーーン‼︎

 

 エンペルト「エンペェェェッ‼︎」

 

 

 実況者「ダンデ選手の5体目はドラパルト。シンヤ選手はエンペルトを出してきた!ここまでのバトルで、ダンデ選手は4体のポケモンを失い、シンヤ選手は6体全てが残っています。果たして、このままポケモンを1体も失うことなくシンヤ選手が勝つのか?それとも、ダンデ選手が巻き返すのか!」

 

 

 ダンデ「ドラパルト!『ゴーストダイブ』!」

 

 ドラパルト「ドッラァァァ‼︎」

 

 

 シンヤ「エンペルト!『アクアジェット』!」

 

 エンペルト「ペェェェェェェルッ‼︎」

 

 

 ドラパルトが自身の影に身を潜めると、エンペルトは「アクアジェット」を発動して体に水を纏った。しかし、今ドラパルトは姿を消しているので、バトルを見ている一部の人たちは、シンヤがミスをしたと思った。しかし、「アクアジェット」を発動したエンペルトがその場で回転をすると、どうしてシンヤが「アクアジェット」を指示したのかを理解した。その理由は、エンペルトが回転した場所から水飛沫が発生すると、そこから回転する波が発生したからだ。それにより、「ゴーストダイブ」を使って消えたドラパルトがフィールドに引きずり出され、ドラパルトに少しずつダメージを与え始めた。

 

 

 ダンデ「これは、俺のインテレオンがジュカインとのバトルで使った…」

 

 シンヤ「ええ。『アクアジェット』を使ったカウンターシールドです」

 

 ダンデ「まさか、俺たちが使った戦法を使ってくるとはなw。ドラパルト!『かえんほうしゃ』!」

 

 ドラパルト「ドラパァァァァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォォン‼︎

 

 

 エンペルトの攻撃からなんとか逃げ出したドラパルトは、空高くに飛んで行くと、そこから「かえんほうしゃ」を放ってエンペルトを攻撃した。しかし、ドラパルトの放った「かえんほうしゃ」はエンペルトが発生させた水飛沫や波とぶつかったので、エンペルトにダメージを与えられず、バトルフィールドの周りには、「かえんほうしゃ」が水飛沫や波とぶつかった時に発生した煙が広がっていた。

 

 

 ダンデ「うっ、ドラパルト、気をつけろ!」

 

 ドラパルト「ドラァァァァッ…」

 

 

 シンヤ「エンペルト!右斜め45度に『れいとうビーム』!」

 

 エンペルト「ペェェェェ、ルゥゥゥゥゥッ‼︎」

 

 

 バァァァァァァン‼︎

 

 

 ドラパルト「ドラァァァァァァッ!?」

 

 ダンデ「ドラパルト!」

 

 

 シンヤ「これで決める!エンペルト!『ハイドロカノン』!」

 

 エンペルト「エェェェェン、ペェェェェーーッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォン‼︎

 

 

 ドラパルト「ドラパァァァァァァッ!?」

 

 ダンデ「ドラパルト!」

 

 

 煙によってバトルフィールドが包まれているため、互いに視界が効かなかったが、シンヤがエンペルトに「れいとうビーム」を指示し、エンペルトが右斜め45度に「れいとうビーム」を放った。すると、エンペルトの放った「れいとうビーム」がドラパルトに命中し、ドラパルトに大ダメージを与えると、ドラパルトの体を氷漬けにした。そして、最後にエンペルトが「ハイドロカノン」を放つと、体が凍りついて動けないドラパルトに直撃し、ドラパルトは地面に落ちた。

 

 

 ドラパルト「ドラ…パァァ…(@_@)

 

 

 審判「ドラパルト、戦闘不能!」

 

 

 実況者「ダンデ選手、これで5体目を失い、シンヤ選手が大手をかけた!」

 

 

 観客「「「ワーーーーーッ‼︎」」」

 

 

 ミコ「シンヤすごい!」

 リュウガ「あと1体倒せば優勝だ!いけシンヤ!」

 

 

 ダンデ「ドラパルト、戻れ」

 

 シュルルーーン

 

 ダンデ「よくやってくれた。ドラパルトの正確な位置を特定して、そこを攻撃してくるとはな」

 

 シンヤ「俺はエンペルトを信じてましたから」

 

 ダンデ「なるほど、いい信頼関係だ。…シンヤ、次に俺が出したポケモンを君が倒せば、この勝負は君の勝ちだ。だから、俺は次に出すポケモンに全てを賭ける」

 

 スチャ(ダンデがモンスターボールを取り出す)

 

 ダンデ「いけ!リザードン!」

 

 ポーーン‼︎

 

 リザードン「グォォォォォォォッ‼︎」

 

 

 実況者「ダンデ選手、ついに最強の相棒、リザードンを繰り出した!」

 

 

 観客「ワーーーーーッ‼︎」

 

 

 シンヤ「やはり最後はリザードンか」

 

 

 ダンデはドラパルトをボールに戻すと、最後の6体目のポケモンであり、自身の最強エースでもある《リザードン》を繰り出してきた。ダンデのリザードンが登場と同時に大きな雄叫びを上げると、それを見た観客たちは大きな声を上げた。

 

 

 ダンデ「シンヤ!このリザードンは俺の最強の相棒だ!コイツで君の残っているポケモン6体全てを倒し、俺たちが最強だと証明してみせる!」

 

 リザードン「グォォォォォォォッ‼︎」

 

 

 シンヤ「望むところですよ。エンペルト、戻れ」

 

 シュルルーーン

 

 シンヤ「本当なら、エース対決をしたいとこだけど、最後はコイツで勝つって決めてたんだ。ピカチュウ!」

 

 ピカチュウ「ピィカピカッ!」ダッ!

 

 

 実況者「シンヤ選手の6体目はピカチュウ。果たして、ピカチュウがリザードンを倒してバトルが終わるのか。それとも、ダンデ選手がシンヤ選手のポケモン6体全てを倒し、大逆転するのか」

 

 

 ダンデ「ポケモンを1体も倒されずに、よくここまで俺を追い詰めたもんだ。シンヤ、君は最高の対戦相手だ。だからこそ、俺は君に勝ちたい!」

 

 シンヤ「それは俺も同じです。あなたの最強の相棒であるリザードンを倒し、俺たちは絶対に勝ってみせます!」

 

 ピカチュウ「ピィカァァッ!」

 

 

 ダンデ「フッw、リザードン!『げんしのちから』!」

 

 リザードン「リザァァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「ピカチュウ!『アイアンテール』!」

 

 ピカチュウ「チュゥゥゥゥ、ピッカァァァァァッ‼︎」

 

 

 バァァァァァァン‼︎

 

 

 ダンデ「『エアスラッシュ』!」

 

 リザードン「グォォォォォォォッ‼︎」

 

 

 シンヤ「もう一度『アイアンテール』で弾け!」

 

 ピカチュウ「チュゥゥゥゥ、ピッカァァァァァッ‼︎」

 

 

 バァァァァァァァァン‼︎

 

 

 ピカチュウとリザードンのバトルが始まると、先にダンデのリザードンが「げんしのちから」を発動して攻撃を仕掛けてきた。その攻撃に対して、ピカチュウが鋼のように固くした尻尾を振り回して弾くと、ダンデのリザードンは翼を大きく羽ばたかせて無数の風の刃を飛ばしてきたので、ピカチュウは再び「アイアンテール」を発動して風の刃を弾いた。

 

 

 シンヤ「ピカチュウ!『ボルテッカー』だ!」

 

 ピカチュウ「ピッカッ!ピカピカピカピカピカピカピカピカッ‼︎ピカピッカァァァァッ‼︎」

 

 

 ダンデ「受け止めろ!」

 

 リザードン「グォォォォォォォッ‼︎」

 

 

 「ボルテッカー」を発動したピカチュウが体に電気を纏ってリザードンに突っ込むと、リザードンは両手を前に向けてピカチュウの攻撃を受け止めようとした。そして、ピカチュウがリザードンに向かって飛び込むと、リザードンは突撃してきたピカチュウを受け止めた。しかし、ピカチュウのパワーが思ったより高かったため、リザードンは徐々に後ろに押され始めた。

 

 

 ダンデ「『りゅうのはどう』!」

 

 リザードン「グォォォォォォォッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォォン‼︎

 

 

 リザードンはピカチュウを受け止めている状態で「りゅうのはどう」を発動すると、口を大きく開けて竜の形をした衝撃波をピカチュウに放った。すると、ピカチュウとリザードンの技がぶつかった衝撃で大爆発が起こり、ピカチュウとリザードンは互いにダメージを受けて後ろに吹き飛ばされた。

 

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 リザードン「グォォォォォォ‼︎」

 

 ダンデ「いいピカチュウだ。どうして相棒のエンペルトで戦わなかったのか、実際にバトルしてよくわかったよ」

 

 シンヤ「確かに、エンペルトの方が付き合いは長いですけど、ピカチュウとの付き合いもエンペルトとそんなに変わらないですから」

 

 ダンデ「そのようだな。なら、俺たちも全力でピカチュウと戦おう。リザードン!」

 

 シュルルーーン

 

 

 ミコ「ぁっ!」

 リュウガ「ここで来るか!」

 

 

 シンヤ「フッw、面白い!」

 

 ダンデ「キョダイマックス!」

 

 

 ピカチュウとの勝負をつけるために、ダンデがモンスターボールにリザードンを戻して右手を横に向けると、ダンデの右手首についている《ダイマックスバンド》が光を放ち、ダンデが右手に持っているリザードンが入ったモンスターボールにダイマックスバンドからエネルギーが送られると、リザードンが入っているモンスターボールが巨大化していき、モンスターボールの巨大化が止まると、ダンデは右手だけで巨大化したモンスターボールをバトルフィールドに投げた。すると、シュートスタジアムの上空に黒い渦のようなものが発生し、青空だった空の色が赤と紫を混ぜたような色に変わると、巨大化したモンスターボールが開いてリザードンが出てくると、巨大化したボールの中から出てきたリザードンの体はどんどん大きくなっていき、消失した翼の代わりに肩回りから吹き出した炎が輝く翼を形成しており、お腹に黄色の紋章が浮かび上がっているリザードンが“キョダイマックス”した姿となって、ドスンッという音を立てながらバトルフィールドに現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キョダイマックスリザードン「グゥゥォォォォォォォォォォッ‼︎」

 

 

 シンヤ「キョダイマックスリザードン!」

 

 ピカチュウ「ピィィカァァッ…」

 

 

 ミコ「すごい…」

 

 リュウガ「これが、ガラル地方でしか出来ない、ダイマックスバトルか…」

 

 

 ダンデが切り札である《キョダイマックス》を使い、リザードンがキョダイマックスリザードンに姿を変えると、バトルを見ている観客たちの興奮は更に上がり始めた。

 

 

 シンヤ「……フッw、相手にとって不足はない。ピカチュウ!こっちもキョダイマックスでいくぞ!」

 

 ピカチュウ「ピィカァァッw!」

 

 スッ(ポケットからダイマックスバンドを取り出して右手首につける)

 

 シュルルーーン

 

 シンヤ「いくぞピカチュウ!キョダイマックス!」

 

 

 ダンデが切り札である“キョダイマックス”を使ってリザードンをキョダイマックスリザードンにすると、シンヤはピカチュウをキョダイマックスさせるために、左ポケットからダイマックスバンドを取り出して右手首につけると、ピカチュウをモンスターボールに戻した。すると、シンヤの右手首についているダイマックスバンドが光を放ち、シンヤが右手に持っているピカチュウが入ったモンスターボールにダイマックスバンドからエネルギーが送られていくと、ピカチュウが入っているモンスターボールがどんどん巨大化していき、モンスターボールの巨大化が止まると、シンヤは両手を使って巨大化したモンスターボールをバトルフィールドにぶん投げた。そして、シンヤが投げた巨大化したモンスターボールが開いて中からピカチュウが出てくると、ピカチュウの体はどんどん大きくなって丸っこい体型になっていき、尻尾はより細長い形状となって上に伸びており、背中の縞模様が一本増えているピカチュウが“キョダイマックス”した姿となって、ドスンッという音を立てながらバトルフィールドに現れた。

 

 

 キョダイマックスピカチュウ「ピィィィィカッチュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ‼︎」

 

 

 ミコ「ピカチュウが…大きくなっちゃった」

 

 リュウガ「これが、“キョダイマックスピカチュウ”か…」

 

 

 実況者「シンヤ選手、ダンデ選手に続いてキョダイマックス!マスターズトーナメントファイナルは、キョダイマックス対決になりました!」

 

 

 ダンデ「決めるぞリザードン!『ダイロック』!」

 

 キョダイマックスリザードン「グゥゥォォォォォォォォォォッ‼︎」

 

 

 キョダイマックスリザードンが大きな雄叫びを上げると、キョダイマックスリザードンの目の前に大きな四角い分厚い岩が出現した。そして、キョダイマックスリザードンが両手を前に伸ばすと、分厚い岩が目の前にいるキョダイマックスピカチュウに向かって倒れてきた。

 

 

 シンヤ「ピカチュウ!『ダイスチル』!」

 

 キョダイマックスピカチュウ「ピィィィカッチュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォォォォォン‼︎

 

 

 シンヤがキョダイマックスピカチュウに「ダイスチル」を指示すると、キョダイマックスピカチュウはその場からジャンプをしてお尻を地面に強く叩きつけた。すると、キョダイマックスピカチュウの目の前から、いくつもの長い鋼鉄のとげが地面から勢いよく出てきた。その鋼鉄のとげが倒れてきた大きな分厚い岩に向かっていくと、倒れてきた岩を粉々にした。

 

 

 ダンデ「やるな。リザードン!『ダイジェット』だ!」

 

 シンヤ「ピカチュウ!『キョダイバンライ』!」

 

 

 「ダイロック」を「ダイスチル」で防がれると、キョダイマックスリザードンはキョダイマックスピカチュウに向かって強烈な竜巻を飛ばしてきた。すると、キョダイマックスピカチュウは四つん這いになって電気を溜め始め、溜めた電気を上空の黒い渦に向かって放った。するとその直後に、キョダイマックスリザードンが飛ばしてきた竜巻が飛んできたので、キョダイマックスピカチュウは両手を前に出して竜巻を受け止めた。

 

 

 ドォォォォォォォォォン⚡️

 

 

 キョダイマックスリザードン「グォォォォォォォォォォッ!?」

 

 

 キョダイマックスピカチュウが竜巻を受け止めてしばらくすると、黒い渦の中からキョダイマックスピカチュウが放った電撃がキョダイマックスリザードンに落ちてきた。その攻撃が直撃すると、キョダイマックスリザードンは大ダメージを受けてしまい、ピカチュウも「ダイジェット」のダメージを受けてしまう。

 

 

 実況者「『ダイジェット』と『キョダイバンライ』が両者に命中しましたが、与えたダメージは『キョダイバンライ』の方が大きかった!」

 

 

 ダンデ「やるな。シンヤ、ピカチュウ」

 

 シンヤ「ダンデさんとリザードンこそ」

 

 

 キョダイマックスピカチュウとキョダイマックスリザードンは、互いに技をぶつけ合ってダメージを与えると、互いに距離を取って次に攻撃を仕掛けるタイミングを待っていた。キョダイマックス状態は3回技の指示をしたら終わるので、シンヤもダンデも互いに次の一撃で勝負を決めるつもりだった。

 

 

 ダンデ「リザードン!次の一撃で決めるぞ!」

 

 キョダイマックスリザードン「グゥゥォォォォォォォォォッ‼︎」

 

 

 シンヤ「ピカチュウ!次の攻撃に、お前の残ってる全ての力を込めろ!」

 

 キョダイマックスピカチュウ「ピィィィカァァァァッ‼︎」

 

 

 ダンデ「リザードン!」

 

 バッ(帽子を脱ぎ捨ててポーズを決める)

 

 ダンデ「チャンピオンタイムだ!」

 

 キョダイマックスリザードン「グゥゥゥォォォォォォォォォォォォッ‼︎」

 

 

 このシュートスタジアムの中とスマホロトムでシンヤとダンデのバトルを見ているポケモントレーナーたちは、キョダイマックスピカチュウとキョダイマックスリザードンのバトルを見て目を輝かせており、ダンデが頭に被っている帽子を取ってポーズを決めると、おそらく次の一撃で勝負が決まるだろうと思い始め、誰もがワクワクしながらドキドキする心臓を止められず、汗をかいた手を握りながら勝敗の行方を見守っていた。

 

 

 ダンデ「リザードン!フルパワーで『キョダイゴクエン』‼︎」

 

 キョダイマックスリザードン「リッザァァァァァァァァァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「行くぜピカチュウ!最大パワーで『キョダイバンライ』‼︎」

 

 キョダイピカチュウ「ピィィィィィカァァァァァァァァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォォォォォン‼︎

 

 

 シンヤがキョダイマックスピカチュウに「キョダイバンライ」を指示すると、キョダイマックスピカチュウは体に残っている全てのパワーと電気を赤い頬袋に集め始め、ジャンプして四つん這いになると、黒い渦の中に赤い頬袋に集めた全ての電撃を放った。そして、ダンデがキョダイマックスリザードンに「キョダイゴクエン」を指示すると、キョダイマックスリザードンが肩回りから吹き出している炎がより大きく燃え上がり、キョダイマックスリザードンは口から鳥のような形をしている炎を放った。その炎がキョダイマックスピカチュウに命中すると、キョダイマックスピカチュウは炎に体を包まれてダメージを受けてしまう。

 

 

 キョダイマックスピカチュウ「ピィィィィィィィカァァァァァァァッ!?」

 

 

 実況者「キョダイマックスピカチュウに『キョダイゴクエン』が命中!これは勝負あったか!」

 

 

 シンヤ「負けるなピカチュウ!お前の最後の力をキョダイマックスリザードンにぶつけるんだ!」

 

 カッ(キョダイマックスピカチュウが目を開く)

 

 キョダイマックスピカチュウ「ピィィィィィ、カァァァァァァァァァァァッ‼︎」

 

 

 ゴロゴロッ(黒い渦から電気が溢れ出る)

 

 

 ドッカァァァァァァァァァァァァン⚡️

 

 

 キョダイマックスリザードン「グゥゥォォォォォォォォォォォォッ!?」

 

 

 ドォォォォォォォォォォォォン‼︎

 

 

 「キョダイゴクエン」のダメージを受けているキョダイマックスピカチュウは、シンヤの言葉で閉じていた目を開けると、最後の力を振り絞って大きな雄叫びを上げた。すると、黒い渦の中からさっきとは比べ物にならない凄まじい威力の電撃がキョダイマックスリザードンに落ちてきた。それがキョダイマックスリザードンに直撃すると、キョダイマックスリザードンは後ろに倒れていき、キョダイマックスピカチュウは元のピカチュウに戻った。

 

 

 ピカチュウ「ピィカッ、ピィカッ…」

 

 シンヤ「ピカチュウ!」

 

 

 リザードン「リッ…ザァァァ…(@_@)」

 

 ダンデ「リザードン!」

 

 

 審判「リザードン、戦闘不能!よって勝者、シンヤ選手!」

 

 

 実況者「何ということでしょう!我々は今、歴史的瞬間に立ち会っています!ここまで無敵だったダンデ選手の不敗神話が、キョダイマックスと共に崩れ去り、ここに新チャンピオンが誕生しました。その新チャンピオンは、シンオウ地方出身、シンヤ選手だ!」

 

 

 観客「「「ワーーーーーッ‼︎」」」

 

 ミコ「やったぁw!」

 

 リュウガ「アイツ、本当にダンデさんを倒して優勝しやがったw!」

 

 

 シンヤ「…勝った。俺たちが。はぁw、やったぞピカチュウ!俺たちが勝ったんだ!」

 

 ピカチュウ「ピカァァァァァッw!」

 

 

 ポケモン・ワールド・チャンピオンシップスエントリーしてからここまで長い戦いだったが、ついにシンヤは世界王者のダンデを倒し、新たな世界王者になった。その光景がテレビ中継されているカメラを通して世界中に流されると、テレビやスマホロトムでこの試合を見ているシンヤの知り合いたちは、シンヤの優勝を心から喜んでおり、観客席にいるリュウガとミコもシンヤの優勝を喜び、シンヤとピカチュウもダンデに勝ったことを喜んでいた。

 

 

 ダンデ「シンヤ」

 

 シンヤ「あっ、ダンデさん」

 

 ダンデ「おめでとう。今日から君が、新しい世界王者だ」

 

 シンヤ「ありがとうございます」

 

 ダンデ「今日から俺も一人のチャレンジャーだ。たくさんバトルして、もっともっと強くなる。その時は、またバトルしよう」

 

 シンヤ「ええ」

 

 ぎゅっ(シンヤとダンデが握手をする)

 

 

 マスターズトーナメントのファイナルが終わると、シンヤとダンデはバトルフィールドの上で握手をして、互いが強くなったとき、またバトルしようという約束をした。そして、2人はバトルで頑張ってくれたポケモンたちを回復させるためにシュートスタジアムの中にいるジョーイさんの元に行くと、ポケモンたちを回復してもらった。それから2時間後、シンヤは表彰式に出るためにシュートスタジアムに向かった。

 

 

 実況者「それでは今から、各地方のチャンピオンが集結し、最高の盛り上がりを見せた、ポケモン・ワールド・チャンピオンシップス、マスターズトーナメントの閉会式を始めます!」

 

 

 観客「「「ワーーーーッ!」」」

 

 

 シンヤがシュートスタジアムにやってくると、シュートスタジアムには開会式が開かれたときにマスターズエイトの8人が立った壇上がセッティングされており、シンヤはモンスターボールから出したエンペルト、ルカリオ、リザードン、ジュカイン、ゲッコウガ。そして、肩に乗っているピカチュウと一緒に壇上に上がっていくと、閉会式が始まるのを待っていた。そして、マスターズトーナメントの実況をしていた実況者が閉会式の始まりを伝えると、優勝トロフィーを持ったダンデが壇上に乗っているシンヤの目の前に歩いてきて、ダンデからシンヤに優勝トロフィーが贈呈された。

 

 

 ダンデ「シンヤ、優勝おめでとう」

 

 シンヤ「ありがとうございます」

 

 ピカチュウ「ピィカッw」

 エンペルト「エンペェェw」

 ルカリオ「ガァァァゥッw」

 リザードン「リザァァァw」

 ジュカイン「ジュゥゥゥッw」

 ゲッコウガ「コォォォウガw」

 

 

 シンヤがダンデから優勝トロフィーを受け取ると、シュートスタジアムの観客席にいる全員からたくさんの拍手がシンヤとピカチュウたちに送られ、周りに立っていたエンペルトたちがシンヤの近くにやってくると、シンヤはマスターズトーナメントを優勝した喜びをエンペルトたちと分かち合った。数々の大勝負を繰り広げてきたポケモン・ワールド・チャンピオンシップスが閉幕すると、シンヤはリュウガとミコと一緒に故郷のシンオウに戻ろうとしたのだが、帰る途中に偶然ダンデに会うと、シンヤとリュウガとミコの3人は、ダンデにシュートシティで一番高い建物の中に連れてこられると、建物の中にあるエレベーターに乗って最上階へとやってきた。そして、エレベーターを降りて奥へと進んで行き、奥にある扉を開けて中に入ると、そこにはテレビや雑誌で見たことのあるたくさんの人たちが、スーツやドレスを着て話をしていた。

 

 

 ミコ「うわぁ〜w」

 リュウガ「すげぇ…」

 シンヤ「ダンデさん、ここって?」

 

 ダンデ「見ての通り、パーティー会場さ」

 

 シンヤ「パーティー会場?どうして俺たちをここに?」

 

 ダンデ「君たちと話したいと言う人たちに、君たち3人をここに連れてきてほしいと頼まれてね。それに、シンヤとリュウガはガラル地方を守ってくれたろ?」

 

 シンヤ「ああ、だからですか…」

 

 ダンデ「好きに飲んだり食べたりしていいから、楽しんでいってくれ」

 

 

 ダンデはそう言うと、シンヤたちを残して奥の方に言ってしまった。

 

 

 リュウガ「ってか、俺たちを連れてくるように頼んだ人たちって…」

 

 ミコ「一体誰だろう?」

 

 

 ???「シンヤくん」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 

 ダンデに楽しんでくれと言われたシンヤたちだったが、こういう場所に慣れてないこともあり、3人は自分たちが場違いかもと話し合いながら、自分たちをここに呼んだのは誰なのかと話していた。すると、後ろから名前を呼ばれたシンヤは、顔を後ろに向けて自分に声をかけてきた人物が誰なのかを確認した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダイゴ「やぁ」

 

 カルネ「ダンデくん、ちゃんと3人を連れてきてくれたのね」

 

 シロナ「よかったわ」

 

 アイリス「シンヤ、優勝おめでとう」

 

 シンヤ「ダイゴさん!カルネさん!シロナさん!アイリス!」

 

 リュウガ「もしかして…」

 

 ミコ「私たちを呼ぶようにダンデさんに頼んだのって…」

 

 

 ???「俺たちだ」

 

 

 リュウガ「あっ、アンタは…」

 

 ミコ「確か、プラターヌ博士の助手の…」

 

 

 アラン「《アラン》だ」

 

 

 シンヤに声をかけてきた人物の正体は、シンヤがマスターズトーナメントの1回戦で戦った、ホウエン地方のチャンピオンでもある《ダイゴ》だった。そのダイゴの後ろには、シンヤとダイゴと同じマスターズエイトの《シロナ》と《アイリス》と《アラン》と《カルネ》の4人がいた。

 

 

 アラン「マスターズトーナメントの開幕式の時に会ったけど、話すのはこれが初めてだったな」

 

 シンヤ「そうですね。開幕式で、プラターヌ博士の助手をしてるって聞いた時は驚いたけど」

 

 アラン「君はリュウガくんだったな?」

 

 リュウガ「ええ」

 

 アラン「君とシンヤのことは、プラターヌ博士から聞いている。直接会って話がしたいと思って、君たちをここに呼んだんだ」

 

 シンヤ「話がしたいんだったら、ここじゃなくてもよかったんじゃないですか?それに、ここにいる人たちって?」

 

 カルネ「このパーティー会場にいる人たちは、私の仕事の関係者でね。今度、私が主演の新しい映画を作ることになったんだけど、監督が突然、他のマスターズエイトの7人に出てもらおうって言い出したの」

 

 シンヤ「なるほど。それで周りに、雑誌やテレビに出てる人たちがたくさんいて、俺がここに呼ばれたのか」

 

 カルネ「ええ。リュウガくんとミコさんを呼んだのは、私やシロナさんが話をしたかったから、それであなたたちをここに連れてくるように、ダンデくんに頼んだの」

 

 リュウガ「そうだったんだ」

 

 ミコ「じゃあシロナさんたちは、次にカルネさんが主演をする映画に出るんですか?」

 

 シロナ「面白そうだけど、さっきお断りしたわ」

 

 ダイゴ「仕事もあるしね」

 

 アイリス「シンヤはどうするの?」

 

 シンヤ「俺もパスだ。目立つことが苦手だし、人前に立つのも得意じゃないからな」

 

 カルネ「フフッw、後で監督にそう言っておくわ」

 

 シンヤ「すいません」

 

 カルネ「謝ることはないわ。監督が強引すぎるのよ。でも、もしシンヤくんが良ければ、後で監督にサインを書いてあげて。監督、ポケモンバトルがすごく大好きで、あなたがダンデくんに勝ったのを見た時から、あなたのファンになったみたいなの」

 

 シンヤ「それは構いませんけど」

 

 カルネ「ありがとう。さぁ、みんなも好きに飲んで食べながら、このパーティーを最後まで楽しんで」

 

 リュウガ「あ、はい」

 

 ミコ「ありがとうございます」

 

 それからシンヤたちは、料理を飲んだり食べたりして楽しんだり、シロナたちと話したり、ミコがファンであるカルネと一緒に写真を撮ったりして、パーティーを最後まで楽しんだ。そして次の日の朝、シュートシティのポケモンセンターで一晩過ごしたシンヤとリュウガとミコは、故郷のシンオウ地方に帰るために空港に向かった。その途中、行く先々にシンヤのファンの人たちがいて、サインを書いたり一緒に写真を撮ってほしいと頼まれたので、飛行機に乗るのが遅れそうになったが、シンヤたちは無事に飛行機に乗ることができた。そして、シンヤたちが空港から家に帰ろうとフタバタウンに向かうと、ナナカマド博士やシンヤたちの知り合いがフタバタウンで出迎えてくれて、シンヤが世界チャンピオンになったことを祝ってくれた。

 

 

 シンヤの家・リビング

 

 

 ヴィヴィアン「じゃあ、シンちゃんがポケモン・ワールド・チャンピオンシップスで優勝したことを祝って…」

 

 リュウガ・ミコ・ヴィヴィアン「「「乾杯!」」」

 

 

 シンヤがフタバタウンにある家に到着すると、母親のヴィヴィアンが笑顔で出迎えてくれて、シンヤがポケモン・ワールド・チャンピオンシップスで優勝したお祝いにと、豪華なご馳走をたくさん作ってくれた。

 

 

 シンヤ「わざわざお祝いすることでもないだろ」

 

 ヴィヴィアン「何言ってるの?自分の子供が世界チャンピオンになったんだから、母親としてちゃんとお祝いしたいじゃない」

 

 シンヤ「…っで、なんでお前らがここにいるんだ?」

 

 リュウガ「ミコと買い物してる途中に、偶然ヴィヴィアンさんと会ってさ。お前が世界チャンピオンになったお祝いするって言うから、良ければ来ないかって誘われたんだ」

 

 シンヤ「あっそ」

 

 ミコ「シンヤ、本当におめでとう」

 

 シンヤ「ああ。サンキュー」

 

 リュウガ「っで、これからどうするつもりだ?」

 

 シンヤ「ん?これからって?」

 

 リュウガ「だから、世界チャンピオンになったわけだけど、お前はこれから何をするのかって」

 

 シンヤ「別に、また旅を続けるさ」

 

 ミコ「でも、世界チャンピオンになるほど強くなっちゃったら、もうシンヤより強いトレーナーなんて現れないかもね」

 

 シンヤ「そうとも言えないだろ。ポケモン・ワールド・チャンピオンシップスに興味がなかったから参加しなかったトレーナーもいるかもしれないし。冒険を続けていれば、まだ出会ったことのない強いトレーナーやポケモンが現れるさ」

 

 ヴィヴィアン「だったら、《パルデア地方》に行ってみたら?」

 

 シンヤ「パルデア地方?」

 

 ヴィヴィアン「そこには、今まであなたが旅をしてきた、シンオウ、カントー、ジョウト、ホウエン、イッシュ、カロス、アローラ、ガラル地方にいなかったポケモンがたくさんいるし、あなたが興味を持つものがあるわよ」

 

 シンヤ「俺が興味を持つ?それって何なの?」

 

 ヴィヴィアン「それは自分の目で見たときのお楽しみよ」

 

 シンヤ「…パルデア地方か。…よし。ピカチュウ、次の冒険の舞台はパルデア地方に決まりだ!」

 

 ピカチュウ「ピィカッピカチュウ!」

 

 リュウガ「なぁシンヤ。パルデア地方に行く前に、しばらくディアルガを貸してくれないか?」

 

 シンヤ「ディアルガを?」

 

 リュウガ「ああ。バトルの練習相手をしてほしくてな」

 

 シンヤ「別にいいけど、人前に出すなよ」

 

 

 ブレイブアサギ号・ミーティングルーム

 

 

 シンヤ「こうして、俺は世界チャンピオンになって、パルデア地方を冒険することになったんだ」

 

 パチパチッ(拍手の音)

 

 リコ「それが、シンヤがパルデアを冒険するきっかけになった話なんだね」

 

 シンヤ「ああ」

 

 リコ(今までの冒険の話や、シンヤがポケモン・ワールド・チャンピオンシップスで優勝した話を聞くと、どうしてシンヤがあれだけ強いのか、その謎が少しわかった気がする)

 

 ロイ「すごい話だね」

 

 ドット「うん。世界王者のダンデさんを相手に、ポケモンを1体も失うことなく勝つなんて」

 

 マードック「ああ。やろうと思っても、そう簡単にできることじゃない」

 

 モリー「シンヤ。アンタはその頃から、めちゃくちゃ強かったんだね」

 

 オリオ「そして、今も強くなってるんだよねw」

 

 ランドウ「ウムッ」

 

 フリード「ああ」

 

 N「シンヤ、リュウガ、ミコ、とても面白い話だったよ」

 

 ミコ「楽しんでもらえたならよかったです」

 

 

 シンヤとリュウガとミコの今までの冒険譚や、ポケモン・ワールド・チャンピオンシップスで優勝した話をシンヤから聞いたリコたちは、しばらく感動に浸っていて、どうしてシンヤたちがあんなに強いのか、その謎を知ることができて喜んでいた。シンヤたちの冒険してきた話は、大人のフリードたちでさえ興味をそそられる話ばかりだったので、未だに心臓がドキドキしていた。

 

 

 シンヤ「でも、やっぱり世界チャンピオンがゴールじゃなかったんだよな」

 

 リコ「えっ?」

 

 シンヤ「パルデア地方に到着したあと、そのあとすぐにコライドンとミライドンと出会ったときや、テラスタルやパラドックスポケモンを見たとき、まだこの世界には、俺の知らないたくさんのポケモンや、まだ見たことのない未知の世界があるんだって。それを見たとき、まだまだこれからも冒険が続くんだって思ったら、すごくワクワクしてきたよ。そして、俺はまだまだチャレンジャーなんだって思った。ピカチュウ」

 

 ピカチュウ「ピカッ?」

 

 シンヤ「この世界には、まだ俺たちの行ったことのないたくさんの地方や、俺たちが見たことのないたくさんのポケモンたちがいるはずだ。だから、これからも冒険を続けて、たくさんの地方を冒険しながら、たくさんのポケモンに会いに行こうぜ」

 

 ピカチュウ「ピカッピカチュウ!」

 

 

 この世界には、まだシンヤの知らないたくさんの世界があり、見たことがないたくさんのポケモンたちがいる。その知らない世界を冒険して、出会ったことがないポケモンたちに会うために、シンヤは自分がゲットしたポケモンたちと一緒に冒険を続けていくだろう。果たして、シンヤがポケモンたちと冒険して進んでいく道には、どんな未来が待っているのだろうか?

 

 

 そして、ラクアを目指すシンヤたちライジングボルテッカーズの冒険は、まだまだ続く。

 

 





 水曜日の夜に話を投稿するつもりでしたが、ハーメルンに繋がらないというトラブルが火曜の午後に起きたため、火曜日にドラパルトを倒した所までしか書けず、水曜日にシンヤがダンデを倒したとこまでしか書けなかったので、投稿するのが遅れました。

 今回みたいな接続できないトラブルは初めてだったため、ご理解お願いします。

 それと話の内容により、96話と97話の次回予告を変更しました。

 次回予告をしたにも関わらず、すいません!

 今年が終わるまでには、レックウザライジングは終わらせるつもりなので。

 それと、カービィのエアライダーのストーリーをクリアしたので、また小説を書き始めます。たまにエアライダーをやったりしますが。
 
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