ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり 作:通りすがりのポケモントレーナー
ポケモンたちの楽園と呼ばれた《ラクア》にある《ラクリウム》をめぐる、シンヤたちライジングボルテッカーズとハデスたちエクスプローラーズの戦いから1年後、世界の各地方で未知の影響を受けて暴れているポケモンが目撃されるようになっていた。その謎と理由を調べるため、2人のポケモントレーナーがカントー地方にある森の中にやってきた。
第101話『動き出す物語!セキエイ学園での再会!』
カントー地方・どこかの森の中
「ピカァァッ!」
「そんなに急ぐ必要はないぞ、キャップ」
「ねぇリュウガ。リコのいるセキエイ学園に行くには、この道を歩いて行けばいいんだよね?」
「アチゲェェッ?」
リュウガ(11歳)「ああ。だけど、セキエイ学園に行く前にやることを忘れるなよ、ロイ」
ロイ(11歳)「わかってる。ドット、この近くにいるんだよね?」
ドット(11歳)『うん。目撃情報をまとめた結果、その森のどこかにいる可能性がある。見晴らしのいい所から見れば、ピンクのモヤが見つかるかもしれない』
リュウガ「イベルタルを出して空から見る…なんてことしたら目立つか」
ロイ「それはそうでしょ。…ドット、シンヤの目撃情報は?」
ドット『ネットの口コミを見たりして探してるけど、詳しいことはなにも…』
ロイ「そっか。セキエイ学園に着くまで、少しでもシンヤの情報が手に入ればいいんだけど…」
リュウガ「そうだな…」
ここは、カントー地方にある森の中。最近この森の中で異常な行動をするポケモンがいるという目撃情報があったので、そのポケモンの正体を探るべく、2人のポケモントレーナーが、アチゲータとキャプテン帽子を被っているピカチュウと一緒に森の中にやってきた。そのうちの一人は、世界チャンピオンであるシンヤの幼馴染で、ライバルでもある《リュウガ》。そしてもう一人は、リュウガとは逆の右手に《キーストーン》が埋め込まれた《メガリング》を着けている褐色肌の少年《ロイ》。どっちも同じ11歳で、1年前まで同じ《ライジングボルテッカーズ》のメンバーとして行動を共にしていて、一緒に《ブレイブアサギ号》という船に乗って仲間たちと世界を冒険する旅をしていた。そして、その2人とスマホロトムを通じて話している人物は、同じライジングボルテッカーズのメンバーとして一緒に旅をしていた、情報収集を得意とする仲間の《ドット》だった。今、リュウガとロイとドットの3人は、ある謎を調べるために行動しており、リュウガとロイがアチゲータとキャプテン帽子を被っているキャプテンピカチュウこと《キャップ》と一緒に森の中を歩いて奥に進んで行くと、4人は大きなポケモンの足跡を見つけたのだが、その足跡からはピンクのモヤのようなものが発生していた。
ロイ「これって…」
リュウガ「1年前に、ラクアで見た《ラクリウム》と同じ現象だな」
ロイ「でも、ラクリウムはあの時…」
1年前、ラクアにあったラクリウムは、六英雄と力を合わせたテラパゴスの力によって消滅した。しかし、足元から発生しているピンクのモヤは、ラクリウムから発生していたピンクのモヤと同じものだったので、目の前にあるピンクのモヤを見たロイは少し動揺していた。
リュウガ「それを調べるために、俺とお前がこうして調査してんだろ?」
ロイ「っ…うん、そうだね」
リュウガ「…よし!まずはこの足跡を辿ろう。この足跡を辿って進めば、足跡の持ち主のポケモンに会えるかもしれないからな」
ロイ「うん!」
リュウガ「ドット、また後で連絡する」
ドット『わかった。気をつけて』
ピッ(リュウガが電話を切る)
数週間前にドットから連絡を受けたリュウガとロイは、最近この森の中で異常な行動をするポケモンが目撃されるようになり、目撃されたポケモンが体にピンクのモヤを纏っていると聞いたので、目撃されたポケモンがラクリウムの影響を受けているかどうかを調べるために、この森の中にやってきたのだ。そして、リュウガとロイはキャップとアチゲータと一緒にピンクのモヤが発生しているポケモンの足跡を辿って森の中を走って進んで行くと、きのみが実っている大きな一本の木の真下で寝転がっている一体のポケモンを見つけたので、近くにある茂みの中からそのポケモンの観察を始めた。
大きな木の真下
野生のケッキング「ケッキィィッ…」
茂みの中
ロイ「あのポケモンは…」
リュウガ「《ケッキング》だ」
ロイ「ケッキング…」
スッ(ロイがスマホロトムのポケモン図鑑を開く)
ケッキング ものぐさポケモン ノーマルタイプ
世界一ぐうたらなポケモン。周りに食べるものがなくなると、ようやく立ち上がって動く。
ロイ「世界一ぐうたらなポケモンか…」
リュウガ「だけど、ケッキングはパワーが高い強力なポケモンだ。それに、あのケッキングの周りを見てみろ」
ロイ「え?…あっ、ピンクのモヤ!」
リュウガ「どうやらドットの情報通り、あれはラクリウムの痕跡みたいだな」
ロイ「すぐにケッキングのデータを撮って、ドットに送らなくちゃ」
ダンッ(後ろから誰かがやってくる)
???「ロイ!リュウガ!やっと見つけたぜ!ここであったが100年目だ!」
???「ヤミィィッ!」
ロイ「ぁっ…」
リュウガ「お前…」
キャプテンピカチュウ「ピカッ…」
ロイが自分のスマホロトムで体にピンクのモヤを纏っているケッキングの動画を撮ろうとすると、誰かが後ろから声をかけてきたので、リュウガたちは後ろに振り向いた。するとそこには、ロイと同じようにキーストーンが埋め込まれているメガリングを右腕に着けていて、背中に背負ったオレンジのザックの上にヤミラミを乗せている緑髪の一人の少年がいた。その少年がロイとリュウガに向かって大きな声で話しかけると、その少年の顔を見たロイとリュウガはびっくりした顔から呆れた顔をした。
ロイ「《ウルト》…」
ウルト「ヘッ!」
リュウガ「お前、俺たちの後をずっとついてきてたのか?(・_・٥)」
キャプテンピカチュウ「ピカァァチュ…」
ロイとリュウガに声をかけてきた少年の正体は、ロイと同じようにカロス地方でリュウガから修行を受けた《ウルト》というトレーナーだった。
ウルト「そもそも、この俺様から逃げようって考えが、メガ最強に甘い考えだっての!」
ヤミラミ「ヤミィィッ!」
ロイ「2人とも、静かにしろよ」
リュウガ「今こっちは、お前らに構ってるほど暇じゃねぇんだよ」
ウルト「んだと!(`Д´)」
アチゲータ「アチィィッ?」
リュウガ「ん?どうしたアチゲータ?…あっ!ケッキングがいねぇ⁉︎」
ロイ「しまった…!どこに行ったんだ⁉︎」
リュウガ「ロイ、タイカイデンに空から捜してもらえ」
ロイ「うん!」
ウルト「ロイ、リュウガ、よく聞け!黒いレックウザは、俺様がゲットすんだ!」
リュウガ「さっ、早くケッキングを捜しに行くぞ」
ロイ「うん」
ウルト「待てぇ!俺様をスルーするな!」
リュウガ「黒いレックウザをゲットするのはお前の自由だが、今、俺たちが捜してるのはケッキングだ」
ウルト「そうやって俺様に嘘をついて、先に黒いレックウザをゲットするつもりだろ!」
ロイ「嘘なんかついてない。僕たちが追ってるのはケッキングだ」
ウルト「何で黒いレックウザと関係ないケッキングを追う必要があるんだよ?黒いレックウザとケッキングはメガ関係ないだろ!」
リュウガ「関係が大ありだから、こうしてケッキングを捜してんだよ」
ウルト「俺様には関係ねぇ!」
ロイ「ウルトにはなくても、僕とリュウガには関係あるんだよ。それより、いつまで僕たちについてくるつもり?黒いレックウザをゲットしたいなら、黒いレックウザをゲットしに行けば?」
ウルト「お前らについてきゃ、黒いレックウザに会えるからな。だからついてく」
ロイ「来ないで」
ウルト「行く」
ロイ「ダメ」
ウルト「行くったら行く!」
ロイ「ハァ〜ε-(ーдー)、もう勝手にしろ」
リュウガ「ハハハッw、お前ら本当に仲が良いなw」
ロイ・ウルト「仲良くない!」「仲良くねぇ!」
リュウガ「息、合ってんじゃん」
ラクアでの冒険と戦いが終わったあと、ロイから《メガシンカ》を習得したいと連絡を受けたリュウガは、ロイを連れて《カロス地方》へと向かった。そして、カロス地方の《ミアレシティ》に行ったとき、リュウガとロイはウルトと出会ったのだ。ロイとウルトは、出会ったときからくだらないことで口喧嘩を始めたらしく、それが今でも続いていて、ロイとウルトが口喧嘩をする度に、リュウガはそれを見て笑っていた。というのも、昔の自分やミコやシンヤが口喧嘩をしているときのことを思い出し、懐かしい気持ちになっていたからだった。
ロイとウルトがしばらく言い争いを続けていると、さっきロイがモンスターボールから出したタイカイデンが大きな鳴き声を上げながら近くの木の上の周りをぐるぐる飛んでいた。
タイカイデン「カァァァァイッ!」
ロイ「タイカイデン、どうしたの?」
リュウガ「どうやら、ケッキングを見つけたようだな」
ロイ「じゃあ早く行こう!」ダッ!
リュウガ「おう!」ダッ!
キャップ「ピカッ!」ダッ!
アチゲータ「アチッ!」ダッ!
ウルト「あっ、待て!」ダッ!
ヤミラミ「ヤミッ!」ダッ!
森の中
野生のケッキング「zzz〜zzz〜(ー ー;)」
茂みの中
ロイ「いた、ケッキングだ!」
リュウガ「完全に熟睡してるな」
ヤミラミ「ヤミィィッ」
ウルト「あっ、ヤミラミ」
キャプテンピカチュウ「ピカチュゥゥッ!」
さっき見失ったケッキングをタイカイデンのおかげで見つけることができたことにロイとリュウガは喜ぶと、早速ケッキングの動画を撮ろうとスマホロトムを取り出した。すると、ウルトのヤミラミが早歩きでケッキングに近づいた。
ウルト「あっ!」
ロイ「ヤミラミ!」
リュウガ「バカ!早く戻れ!」
ヤミラミ「ヤミィィィッ…」
スッ(野生のケッキングが目を開ける)
野生のケッキング「ウホォォッ?」
スッ(ヤミラミと目が合う)
ヤミラミ「ヤミッ?」
ケッキング「ケッキィィィィィィィンッ‼︎」
ウルトのヤミラミはケッキングのそばに歩いて行くと、ゆっくり手を伸ばしてケッキングを触ろうとした。すると、いびきをかいて寝ていたケッキングは目を覚まし、ウルトのヤミラミと目が合ってしまう。すると次の瞬間、ケッキングは大声を上げて立ち上がり、右腕を振り下ろしてヤミラミに襲いかかった。
ウルト「ずいぶんな挨拶をしてくれるじゃねぇか」
ロイ「お前のヤミラミのせいだろ」
リュウガ「技を発動してないのにあのパワー。やはりあのケッキング、ラクリウムの影響を受けてる可能性があるな。ロイ、俺は森にいるポケモンたちを避難させるから、お前がケッキングの相手をしろ」
ロイ「僕が?」
リュウガ「カロス地方でのお前の特訓の成果を試す相手としては、あのケッキングは悪くない。あのケッキングを倒すことが、カロス地方での俺の修行が完了した証とも言えるしな。言うなれば、これは俺からの卒業試験ってことだ」
ロイ「卒業試験…」
リュウガ「俺との特訓で、あれからお前がどれだけ強くなったか、しっかり見せてもらうぜ」
ロイ「うん!アチゲータ、タイカイデン、2人はリュウガと一緒に森のポケモンたちを安全な所に避難させて!」
アチゲータ「ゲァァァッ!」
タイカイデン「カァァァァイッ!」
スチャ(ロイがモンスターボールを取り出す)
ロイ「よし、ルカ…」
ウルト「ヤミラミ!『パワージェム』!」
ヤミラミ「ヤァァァァミィィッ‼︎」
ダァァァンッ‼︎
野生のケッキング「ケッキンッ!?」
リュウガ・ロイ「「あっ!」」
ロイはモンスターボールを取り出すと、カロス地方で新たにゲットしたポケモンを繰り出そうとした。すると、ウルトの指示を受けたヤミラミが「パワージェム」を放ってケッキングを攻撃した。
ウルト「何をゴチャゴチャ言ってやっがんだ!お前がバトルしないなら、俺たちがあのケッキングを倒して、メガ最強だってことを証明してやる!」
ヤミラミ「ヤミィィッ!」
ロイ「ウルト…」
ウルト「まさか、あのケッキングにメガ絶望して、戦う前からトンズラする訳じゃねぇよな?」
ロイ「当たり前だろ、絶対に勝つさ!いけ!《ルカリオ》!」
ポーーン‼︎
色違いのルカリオ「ヴォォルッ!」
ロイが手に持っているモンスターボールを宙に投げると、モンスターボールの中から波動ポケモンの《ルカリオ》、それも珍しい色違いの黄色いルカリオが出てきた。
スチャ(ロイがメガリングをルカリオに向ける)
ロイ「真なる力を掴んで超えろ!」
色違いのルカリオ「ヴォォォォォッ‼︎」
ロイ「メガシンカ!」
ロイは右腕に着けているメガリングをモンスターボールから出した色違いのルカリオに向けると、左手でメガリングに埋め込まれているキーストーンに触れた。すると、色違いのルカリオが持っている《ルカリオナイト》とロイのメガリングに埋め込まれているキーストーンが共鳴するように光り出し、2つの石から光の糸が出現した。そして、2つの石から出現した光の糸が結びつくと、色違いのルカリオは虹色の光に包み込まれて姿を変え始めた。体が一回り大きくなると、メガシンカエネルギーと体内の波導パワーが混じり合った影響で、ルカリオ時にもあった金属質の黒い部分が流れる模様となって身体の随所を走るようになり、長くなった頭部の房やトゲが追加された両手両足の先端は、集中する個所としてより強固となって赤く変色し、胴体部分の体毛が増量されて逆立つと、尻尾が腰回りの毛に覆われて見えなくなった。
色違いのメガルカリオ「ヴォォォォォルッ‼︎」
ウルト「ヤミラミ!俺たちもいくぞ!」
ヤミラミ「ヤァァァァッ‼︎」
スチャ(ウルトがメガリングをヤミラミに向ける)
ウルト「トンデモパワーで全開突破!」
ヤミラミ「ヤァァァミィッ‼︎」
ウルト「メガシンカ!」
ロイの色違いのルカリオがメガルカリオにメガシンカすると、ウルトはメガリングに埋め込まれているキーストーンに触れた。すると、ヤミラミが持っている《ヤミラミナイト》とウルトのメガリングに埋め込まれているキーストーンが共鳴するように光り出した。そして、2つの石から光の糸が出現し、2つの石から出現した光の糸が結びついた瞬間、ヤミラミは虹色の光に包み込まれて姿を変え始めた。体が少し大きくなると、目の宝石が赤になって歯が金色になり、角のような突起部分が大きくなって背中に多数の鉱物が歪に浮き上がると、自分より大きな赤い宝石を抱えている姿になった。
メガヤミラミ「ヤミヤミィィッ‼︎」
野生のケッキング「ケッキィィィンッ‼︎」
ロイ「ルカリオ!『メタルクロー』!キャップは『かみなりパンチ』!」
色違いのメガルカリオ「ガァァァウッ‼︎」
キャプテンピカチュウ「ピカピカ、カチュゥゥゥッ‼︎」
ウルト「ヤミラミ!『じごくづき』!」
メガヤミラミ「ヤァァァミッ‼︎」
ドォォォォォォンッ‼︎
野生のケッキング「ケッキィィィンッ!?」
色違いのルカリオとヤミラミがメガシンカすると、ケッキングが「アームハンマー」を発動して攻撃してきたので、色違いのメガルカリオは「メタルクロー」を発動してケッキングの攻撃を受け止めた。そして、色違いのメガルカリオがケッキングの攻撃を止めている隙に「かみなりパンチ」を発動したキャップと「じごくづき」を発動したメガヤミラミは、後ろからケッキングを攻撃してダメージを与えた。
野生のケッキング「ケッキィィィィィンッ‼︎」
リュウガ「ッ⁉︎あれは…!」
ロイ「まさか!」
野生のケッキング「ケッキィィィィィィングッ‼︎」
色違いのメガルカリオとキャップとメガヤミラミの攻撃が決まると、ケッキングはその場に膝をついてしばらく動かなくなった。しかし、しばらくするとケッキングは立ち上がり、「はかいこうせん」を発動しようと口にエネルギーを集め始めたのだが、それを見たリュウガとロイは驚いていた。何故なら、ケッキングが体に纏っていたピンクのモヤが「はかいこうせん」のエネルギーと混ざり合うと、ケッキングが放とうとしている「はかいこうせん」の色が“ピンク色”に変わったからだ。そして、エネルギーを溜め終わったケッキングがピンク色の「はかいこうせん」を放って攻撃してくると、色違いのメガルカリオとキャップとメガヤミラミは素早く移動してケッキングの放ったピンク色の「はかいこうせん」をかわしたが、ケッキングが「はかいこうせん」を撃った方向を見ると、恐らく50メートル…いや、倍の100メートルだと思われるが、ケッキングが「はかいこうせん」を撃った方向に立っていたすべての木が灰になって消えてしまっていて、地面までもが大きく抉れていたのだ。それを見たリュウガとロイとウルトは、ケッキングの放った恐ろしい威力を持つ「はかいこうせん」に身震いした。
ウルト「なんだよ、今の『はかいこうせん』⁉︎あんな『はかいこうせん』見たことねぇぞ⁉︎」
ロイ「っ、リュウガ」
リュウガ「ああ、これで確信できた。やはり、あのケッキングは“ラクリウム”の影響を受けている。2人とも、油断するなよ」
ロイ「うん。ウルト!」
ウルト「わかってんよ!ヤミラミ!」
メガヤミラミ「ヤァァァミッ‼︎」
野生のケッキング「ケッキィィィィィィングッ‼︎」
1年前、リュウガとロイはラクアにあったラクリウムが消滅したところを見ている。それなのに、目の前にいるケッキングはラクリウムの影響を受けている様子が見られるため、どうしてケッキングがラクリウムの影響を受けているのか、リュウガとロイにはそれがわからなかった。しかし、今はケッキングを倒すことに集中すると、「じごくづき」を発動したメガヤミラミがケッキングに攻撃を仕掛けた。すると、ケッキングは再び「はかいこうせん」を放とうと口にエネルギーを集め始め、エネルギーが溜まると、メガヤミラミに向かってピンク色の「はかいこうせん」を放った。すると、メガヤミラミは両手で抱えている赤い宝石を盾にしてケッキングの放った「はかいこうせん」をガードした。
ロイ「えっ⁉︎『はかいこうせん』が効いてない…⁉︎」
リュウガ「ぁっ、そうか!『はかいこうせん』はノーマルタイプの技だから、ゴーストタイプのヤミラミには効かないんだ!」
ウルト「そういうこった!」
リュウガ「ロイ!」
ロイ「うん!ルカリオ!『インファイト』!」
色違いのメガルカリオ「ヴォォォォォ!ルルルルルルルッ‼︎」
ドドドドドドドドッ‼︎
野生のケッキング「ケッキィィィィィンッ!?」
ウルト「ヤミラミ!『あやしいひかり』だ!」
メガヤミラミ「ヤァァァミッ‼︎」
野生のケッキング「ケッキッ?ケッキィィィ…?(@ࡇ@)」
ロイ「今だ!ルカリオ!『ラスターカノン』!キャップ!『ボルテッカー』!」
色違いのメガルカリオ「ヴォォォォォ、ルゥゥゥッ‼︎」
キャプテンピカチュウ「ピカッ!ピカピカピカッ‼︎ピカピッカァァァァッ‼︎」
ドォォォォォォンッ‼︎
野生のケッキング「ケッキィィィィィンッ!?」
メガヤミラミがケッキングの放ったピンク色の「はかいこうせん」をガードすると、色違いのメガルカリオは両手に力を集めて「インファイト」を発動し、連続でケッキングを殴り続けて効果抜群の大ダメージを与えた。そして、メガヤミラミが「あやしいひかり」を発動してケッキングを混乱させると、色違いのメガルカリオは混乱したケッキングに「ラスターカノン」を放ち、「ボルテッカー」を発動したキャップは走りながら体に電気を纏うと、そのまま正面からケッキングにぶつかって大ダメージを与えた。キャップの攻撃を受けたケッキングが倒れると、色違いのメガルカリオとメガヤミラミのメガシンカが解けて元のルカリオとヤミラミの姿に戻り、ケッキングが体に纏っていたピンクのモヤが消えたので、それを見たリュウガとロイはもう大丈夫だと安心すると、すぐドットに連絡した。
ドット『ケッキングがピンク色の『はかいこうせん』を放った⁉︎』
ロイ「うん」
リュウガ「だけど、森のポケモンたちに被害はないし、ケッキングが体に纏っていたピンクのモヤも消えたから、もう大丈夫だろう」
ドット『…ねぇリュウガ、ケッキングが体に纏ってたピンクのモヤって…』
リュウガ「ああ。さっきロイにも言ったが、ラクリウムの影響だろうな」
ドット『っ、でも、ラクアにあったラクリウムは、六英雄と力を合わせたパゴゴが消滅させたはず。なのに、どうしてラクウリムの影響を受けてるポケモンがいるんだ?』
リュウガ「さあな、それは地道に調べていくしかないだろう」
ロイ「うん。本当にラクリウムのせいなら、僕たちがどうにかしなくちゃ。ルシアスさんたちとの約束を守るためにも」
ドット『そうだな。リュウガ、セキエイ学園に着くまで、あとどれくらいかかる?』
リュウガ「このまま歩き続ければ、2日後には着くだろう。そろそろ夕食の時間だから、今日はここで休んで、明日の朝に出発するわ」
ドット『わかった。じゃあ僕は、さっきロイとリュウガが送ってくれたケッキングのデータを調べながら、体にピンクのモヤを纏ったポケモンや、シンヤの情報がネットに載ってないかを調べておく』
リュウガ「ああ、頼む」
ピッ(リュウガが電話を切る)
リュウガ「というわけで、今日はここで休もう」
ロイ「そうだね。ルカリオたちも寝てるから、今日は早く休んで明日の朝に出発しよう」
リュウガ「ああ。…ロイ、卒業試験は見事クリアだ。もう俺から教えることは何もない」
ロイ「うん。リュウガ、本当にありがとう。リュウガがカロス地方で鍛えてくれたおかげで、僕もキャップももっと強くなれた」
キャプテンピカチュウ「ピカァァッ」
リュウガ「フッw、いいバトルだったぜw。ウルトもなw」
ウルト「ッ⁉︎」
ガサガサッ(近くの茂みに隠れていたウルトが出てくる)
ウルト「なんだよ、バレてたのか」
ロイ「いつまで僕たちについてくるんだ?お前には黒いレックウザをゲットするって目的があるだろ?」
ウルト「それはお前も同じだろ。それを抜け駆けされちゃあ困るからな。だからお前らについてくぜ」
リュウガ「フッw。とりあえず、そろそろ晩飯にしよう。ウルト、俺たちについてくるなら、お前も少しは手伝えよ」
ウルト「しょうがねぇ、手伝ってやるぜ」
ドットとの話を終えたあと、リュウガとロイはウルトと一緒に晩御飯のカレーを作り始めた。そして、近くで寝ているアチゲータたちを起こして一緒にカレーを食べると、後片付けをして眠りについた。
そして翌朝…
パチッ(ウルトが目を覚ます)
ウルト「ふわぁぁ〜〜(-o-)、よく寝たぜ。……あれ?ロイ!リュウガ!キャップ!どこにもいねぇ⁉︎……アイツら、俺たちを置いてきやがったな〜!」
カントー地方・どこかの森の中
リュウガ「おい、ウルトを置いてってよかったのか?」
ロイ「仕方ないよ。リュウガだって知ってるでしょ?僕たちの旅が危険だってこと」
リュウガ「その危険な旅にウルトを巻き込みたくないから、こうしてウルトより早起きして出発したんだろう?だったら、連絡先を書いた紙でも残しておいてやればよかったのにw」
ロイ「そんなことしたら、どこにいるんだってしつこく連絡が来るよ」
リュウガ「ハハッw、確かになw」
ロイ「それより、早くリコに昨日のことを伝えなきゃ」
ウルトより朝早くに起きたリュウガとロイは、ウルトを置いてセキエイ学園へと向かっていた。その頃、リュウガとロイと同じようにリコのいるセキエイ学園を目指している一人のポケモントレーナーが、セキエイ学園の近くにある森の中にやってきた。
セキエイ学園の近くにある森の中
???「ふぅ、やっとセキエイ学園が見えてきたぜ」
???「アギャアアッ!」
???「そろそろ腹が減ったか?けど、昼飯のサンドイッチはもう少し待ってくれ。セキエイ学園に着いたら、たっぷり食わせてやるからさ」
???「アギャアアッ!」
???「セキエイ学園。俺とリコが初めて会った場所なんだよな。懐かしいな。…もし俺に会ったら、リコはどんな反応をするんだろうな?…少し会うのが怖くなってきたぜ」
???「アギャアアッ!」
???「わかってるよ。ウジウジ悩んでも仕方ないし、リコなら笑顔で喜んでくれるはずだ」
セキエイ学園・教室
セキエイ学園の先生「というように、ポケモンには18のタイプがある。そして、その18のタイプから、タイプを2つずつ持っている様々なポケモンがいるので、タイプ相性を知るということは、ポケモンバトルには大事なことなんだ。また、ポケモンのタイプを変えるにはテラスタルオーブと呼ばれる…」
鐘の音(キ〜ン、コ〜ン、カ〜ン、コ〜ン)
セキエイ学園の先生「はい、今日の授業はここまで。次はグラウンドでポケモンバトルだ」
セキエイ学園の生徒たち「「「は〜い!」」」
スッ(生徒たちが座っている椅子から立ち上がる)
アン(11歳)「リコ、行こう!」
リコ(11歳)「うん!マスカーニャ、ピカチュウ、行こ」
マスカーニャ「マァァァニャッ!」
シンヤのピカチュウ「ピィィカァッ!」
リコ(私はリコ。1年前まで、“ライジングボルテッカーズ”のみんなと一緒に“ブレイブアサギ号”という船に乗って世界中を冒険していましたが、1年前にパルデア地方にある自分の家に帰ったあと、ブレイブアサギ号を降りて、シンヤのピカチュウと一緒にセキエイ学園にやってきました。連休のときには家に帰ったりしますが、それ以外のときは、マスカーニャやテブリムやシンヤのピカチュウと一緒に、セキエイ学園で楽しい日々を過ごしています。セキエイ学園は、いろんな地方から来たたくさんの新人トレーナーたちが、ポケモンと共に勉強する所です。1年前まで、私はリモートで授業で受けていましたが、ブレイブアサギ号を降りてからは、マスカーニャやテブリムやシンヤのピカチュウと一緒に、セキエイ学園に通うようになりました。それから1年が経つと、すっかり学校生活に慣れてきました。新学期になると、新しい生徒がセキエイ学園に入学してきたので、ますます賑やかになりました。私と同室で、セキエイ学園に来て初めてできた友達のアンは、この1年間でバトルがすごく強くなっていて、その実力が認められ、今は選抜チームで活躍しています。噂では、セキエイ学園のエースとまで言われていて、ブルーベリー学園のシアノ校長から、留学の声がかけられているとか。私もアンに負けないように、もっと頑張ろうと思っています。…でも、私には一つ気掛かりなことがあります。それは…私の大切な恋人の…シンヤのことです…)
セキエイ学園・寮の中のリコとアンの部屋
アン「あれ?歯ブラシどこに置いたっけ?」
リコ「ペン立てにささってるよ」
アン「あ、本当だ?何でこんな所に?…って、自分で置いたんだっけ、アハハ…」
アンのダイケンキ「ダァァァイッ…(-_-٥)」
リコ「アンは、いつも無意識に物を置いちゃうから、それで忘れちゃったんじゃない?」
アン「そうかな?そういうリコだって、テラパゴスが入ってるモンスターボールを無意識に撫でてるよ。今だってそうじゃん」
リコ「えっ?…あ、ホントだ」
アン「あれから一度も出てこないの?」
リコ「うん」
アン「…ねぇリコ…大丈夫?」
リコ「えっ、何が?」
アン「…シンヤのこと」
リコ「っ⁉︎……大丈夫!シンヤから預かったピカチュウが野生のポケモンにならないってことは、シンヤは生きてるってことだろうし。それに、絶対に私の所に帰ってくるって約束してくれたからw」
シンヤのピカチュウ「ピィカッ!」
アン「…そっかw」
1年前のラクアでの戦いで、リコたちライジングボルテッカーズがハデスを倒したあと、スピネルはラクリウムスフィアというものを使って六英雄を暴走させ、ゲーチスはその混乱に乗じて、グラードンでNのレシラムを攻撃するようにマツブサに頼むと、マツブサの指示を受けたグラードンはレシラムを攻撃して大ダメージを与えた。そして、グラードンの攻撃によって倒れたレシラムはゲーチスが操っているキュレムに吸収されてしまい、キュレムが《ホワイトキュレム》に姿を変えると、マツブサとゲーチスの指示を受けたグラードンとホワイトキュレムがシンヤたちを狙って攻撃してきたが、そのピンチを黒いレックウザと白いジガルデと緑のジガルデが助けてくれた。そのあと、シンヤは自分が囮になってリコたちを逃す時間を作り、暴走した六英雄を救うため、黒いレックウザと白いジガルデと緑のジガルデと一緒にラクアに残るとリコたちに言い出したので、リコはシンヤに必ず自分の元に帰ってくるように伝えると、シンヤに預かってくれと頼まれたピカチュウや、同じライジングボルテッカーズのメンバーであるフリードやロイたちと一緒に、ラクアから脱出するためにクムリ山の山頂に向かうと、そこに自分たちを迎えに来てくれたブレイブアサギ号が飛んできたので、リコたちはブレイブアサギ号に乗ると、そのまま脱出しようとした。
その時、ラクアの中心からハデスの赤いムゲンダイナが飛んできて、そのままラクアのはるか上空に飛んでいったすぐあとに、ラクアの上空から《ムゲンダイマックス》の姿となったハデスの赤いムゲンダイナが現れ、ラクアの中心にいたシンヤのディアルガとパルキアがラクアの空に飛んできた。すると、ディアルガとパルキアと赤いムゲンダイナは、それぞれ「ときのほうこう」と「あくうせつだん」と「ダイマックスほう」を放ち、3つの大技がラクアの空でぶつかった瞬間、技がぶつかったときに発生した爆風で船に乗っていたフリードとキャップが外に吹き飛ばされそうになったが、フリードのリザードンが助けてくれたおかげで、キャップは外に吹き飛ばされずに済んだ。しかし、フリードが自分のリザードンと一緒に船から吹き飛ばされてしまい、船の下にある雲の中に姿を消したのだ。
そのあと、船から落ちたフリードとリザードン。そして、ラクアに残ったシンヤをみんなで捜し回ったが、シンヤたちが見つからなかったので、リコはパルデアにある実家へと帰り、それから少し経ったあと、シンヤのピカチュウと一緒にこのセキエイ学園に通うことになったのだ。リコがセキエイ学園に通うことになる少し前、シンヤが生死不明になったことやライジングボルテッカーズが犯罪者扱いになったことをテレビを見て知ったアンは、セキエイ学園に通うようになったリコに何があったのかを訊こうとしたが、セキエイ学園に来たリコの顔を見たときに、今は何も訊かない方がいいと察したので、しばらくそっとしておいた。それからしばらく経った頃に、ラクアでのエクスプローラーズとの戦いのことや、ラクアを去るときにモンスターボールに戻したテラパゴスが今日まで出てこなくなったことをリコから教えてもらっただけなので、アンも詳しいことは知らないのだ。
アン「そろそろ寝よっか」
リコ「私はもう少し起きてるから、先に寝てて」
アン「わかった。じゃあ、部屋の電気を消すね」
アンはリコにそう言って部屋の電気を消すと、自分のベッドの中に入って眠りにつき、マスカーニャもリコのベッドの中に入って眠りについた。するとリコは、自分の机の上に置いてあるデスクライトをつけると、スマホロトムの中に保存されている写真を見始めた。その写真は、シンヤと一緒に写っている写真や、ブレイブアサギ号に乗ってラクアに向かっている頃に撮った、ライジングボルテッカーズのみんなとNが一緒に写っている写真だった。その写真を見ていたリコは、みんなでラクアを目指して冒険していたときのことを思い出し、同時にシンヤのことを考えながらテラパゴスが入っているモンスターボールを撫で始めた。
リコ「パゴゴ……ぅぅ(涙)ごめんね、シンヤ(涙)私があなたを冒険に誘わなければ、こんなことにならなかったのに(涙)」
シンヤのピカチュウ「ピィカッ」
リコ「ぁっ、ピカチュウ……ごめんね(涙)」
シンヤのピカチュウ「ピィカッ」フルフルッ(ピカチュウが首を横に振る)
リコ「(ぐすっ)シンヤ…会いたいよぉ(涙)早く私の所に帰ってきて(涙)」
アン(っ…)
マスカーニャ「マァァニャ…」
リコが涙を流しながらシンヤと離れることになったキッカケを作ってしまったことをピカチュウに謝ると、ピカチュウは首を横に振ってリコのせいじゃないと伝えた。ついさっき、シンヤのことをアンに聞かれたときに大丈夫だと言ったリコだったが、やはり大丈夫ではないようで、自分がシンヤを旅に誘ったせいでこんなことになってしまったと、リコは責任を感じていた。もしかしたら、今この瞬間にもシンヤが死んでしまうのではないかと、そんな不安が脳裏をよぎり、リコが小さな声でシンヤの無事を祈ると、アンとマスカーニャはそんなリコの悲しみの声を寝たふりをして聞いていた。
セキエイ学園・食堂
アン「ごめん、リコ。バトルの相手してもらっちゃって」
リコ「ううん、マスカーニャにもいい特訓になったと思う」
リコとアンの後輩女子A「ねえ知ってる?また暴れたポケモンが出たみたい。今度はホウエン地方だって」
リコとアンの後輩女子B「マジで⁉︎そのうち、カントー地方にも出るんじゃない?」
リコ・アン「「ん?」」
リコとアンの後輩女子A「それってさ、エクシード社のイケメン社長がインタビューで言ってた、アレが原因なんでしょ?」
リコとアンの後輩女子B「《スピネル》社長でしょ!」
リコ・アン「「ッ⁉︎」」
次の日の朝、マスカーニャでバトルの相手をしてほしいとアンに頼まれたリコは、マスカーニャでアンのダイケンキとバトルをした。それから時間が過ぎて昼休みになると、リコとアンは昼食を食べにセキエイ学園にある食堂にやってきた。すると、2人の後輩がスマホロトムに映っているスピネルの写真を見ながらお喋りしている声が耳に入ってきたので、リコとアンは昼食を食べながら2人の後輩の話に聞き耳を立てていた。
リコとアンの後輩女子A「そうそう!1年前、ポケモンに影響を与える有害物質がクムリ山から溢れ出て、クムリ山の自然をめちゃくちゃにしたあと、各地方にいるポケモンに影響を与えてるって」
リコとアンの後輩女子B「そうなった原因って、全部“ライジングボルテッカーズ”っていうヤツらのせいなんでしょ?ホント最低だよね、環境破壊して逃げるなんて。早く捕まればいいのに」
リコとアンの後輩女子A「でも、エクスプローラーズの人たちが必死に捜してくれてるらしいから、すぐに捕まるよ」
アン「アナタたち!」
リコとアンの後輩女子A・B「「ッ⁉︎」」
リコ「アン!」
アン「何も知らないのに勝手なことを言わないの!」
リコとアンの後輩女子A「えっ?」
リコとアンの後輩女子B「アン先輩?」
事情を知らない2人の後輩がスピネルの嘘を信じて好き勝手なことを言っていると、それが我慢できなくなったアンは、いつの間にか2人の後輩が座っているテーブルの近くに移動していて、2人の後輩を怒鳴りつけた。すると、それを見ていたリコはすぐにアンの元に向かった。
リコ「アン!いいの!」
アン「リコ!でも…」
リコ「私は大丈夫だから」
マスカーニャ「マァァァニャァァッ」
テブリム「テブリッ…」
シンヤのピカチュウ「ピィカッ」
アンが庇ってくれる気持ちは嬉しかったが、アン以外のセキエイ学園の生徒や先生たちは、自分がライジングボルテッカーズのメンバーだったということを知らないので、みんながスピネルの流した嘘を信じても仕方ないとリコは思っていた。しかし、みんながスピネルの嘘を信じてライジングボルテッカーズを犯罪者だと思ってることは、リコの心を苦しめており、マスカーニャとピカチュウは悔しそうな顔をして、テブリムは悲しそうな顔をしていた。リコとしては、クムリ山で起こった真実をみんなに伝えたいと思っているが、ブレイブアサギ号を降りるときに、マードックやモリーたち大人組から、ライジングボルテッカーズだったということを名乗るなと釘を刺されていたので、今は黙って学園生活を過ごすしかなかったのだ。
セキエイ学園・屋上
リコのスマホロトム「おかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため、繋がりません」
ピッ(電話を切る)
リコ「やっぱり繋がらない…」
リコは昼食を食べたあとにアンと別れると、マスカーニャとテブリムとシンヤのピカチュウと一緒にセキエイ学園の屋上にやってきた。すると、いつも一日一回だけしている、シンヤのスマホロトムに電話をした。しかし、ラクアでの戦いから1年経った今でもシンヤに連絡を取ることができなかった。
リコ「…やっぱり、いつまでもこのままじゃダメだよね」
セキエイ学園で平和に過ごしていたリコだが、1年前にラクアで起こったことや、フリードのこと、なによりシンヤのことが心配で、ずっと心の中がモヤモヤしていたリコは、近いうちにシンヤを捜しに行こうと考えていた。しかし、その決心がなかなか固まらず、今日までセキエイ学園で平和な日々を過ごしていたが、いつまでもこのままではダメだと思ったリコは、シンヤを捜しに行こうと決意を固めると、今日の夕方にセキエイ学園を出発しようと決めた。…すると
「みーーっけ!」
リコ「えっ⁉︎」
マスカーニャ「マァァニャァッ⁉︎」
テブリム「テブリッ⁉︎」
シンヤのピカチュウ「ピィカッ⁉︎」
「アギャアアッ!」
リコがシンヤを捜しに行こうと決めたとき、突然どこかから聞き覚えのある声が聞こえてきたので、その声に驚いたリコたちはまさかと思うと、どこから声が聞こえてきたのか周りを見て確認した。しかし、右を見ても左を見ても誰もいなかった。すると、時計台の上から何かの鳴き声が聞こえてきたので、リコたちは時計台の上に顔を向けた。するとそこには、バイオレットカラーの機械の体を持つ竜の姿をしたポケモンがいて、そのポケモンの背中には、リコがたちが思っていた声の人物が乗っていた。
時計台の上
シンヤ(11歳)「リコ!ピカチュウ!マスカーニャ!テブリム!元気だったかw!」
ミライドン「アギャアアッ!」
リコ「っ!シンヤ‼︎(涙)」
シンヤのピカチュウ「ピィカァァッ‼︎(涙)」
マスカーニャ「マァァァニャァァッw!」
テブリム「テブリィィッw!」
リコたちの目の前にある時計台の上にいる、バイオレットカラーのポケモンの正体。それは、未来から来たパラドックスポケモンの《ミライドン》だった。そして、そのミライドンに乗っている人物は、リコにとって大切な恋人であり、ピカチュウのトレーナーであるシンヤだった。シンヤとリコが再会したとき、ずっと止まっていた冒険の物語が動き出した。
To be continued
次回予告
ラクアでの戦いで生死不明となっていたシンヤが目の前に現れると、リコとシンヤのピカチュウは、無事だったシンヤとの再会を涙を流しながら喜び、シンヤもリコやピカチュウたちとの再会を心から喜んだ。すると、セキエイ学園にリュウガとロイがやってきて、1年ぶりに無事に会えたことを互いに喜びあった。そして、今まで自分たちが何をやってきたのかを互いに説明すると、ロイからポケモンバトルを挑まれたシンヤは、久しぶりにロイとポケモンバトルをすることになった。
次回「再び大空へ向かって!シンヤVSロイ!」
3日に初詣に行っていたから101話を書く時間がなかったのと、今までポケモンZAをやっていたため、投稿が少し遅くなりました。ポケモンZAでのテラキオンとビリジオンの色厳選が終わり、あとはケルディオをゲットするだけでポケモン図鑑が完成し、ポケモンZAでやることを終えるので、そんなに急ぐことでもでないのですが、ポケモンHOMEがアップデートされて、ポケモンZAの図鑑を完成すれば何か報酬として貰えるかもしれないので、ケルディオをゲットするためにしばらくZAをやるため、102話の投稿が少し遅れて10日〜12日のどれかになります。