ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 1年ぶりにセキエイ学園で再会したシンヤとリコやポケモンたちが再び会えたことを喜んでいると、かつて一緒にライジングボルテッカーズのメンバーとして旅をしたリュウガとロイとキャップがセキエイ学園にやってきた。そして、今後どうするかをみんなで話し合った結果、シンヤとリコとロイの3人は、エクスプローラーズに奪われたライジングボルテッカーズの真実を取り戻す冒険の旅に出ることに決めると、夕方にリュウガとアンと別れてセキエイ学園を出発し、次の日の朝、シンヤたちはとある駅へとやってきた。



第103話『ラクリウム・サイン!VS暴走メガシンカ!』

 

 カントー地方・とある駅

 

 

 シンヤ「この辺りに、目撃情報のポケモンがいるのか?」

 

 ロイ「だと思うんだけど…そうだ。ドットに聞いてみるよ」

 

 

 エクスプローラーズに奪われたライジングボルテッカーズの真実を取り戻すため、ロイと一緒に冒険の旅に出ることにしたシンヤとリコだったが、ドットから連絡を受けて異常な行動をしているポケモンを探しているロイの話では、この辺りに異常な行動をしているポケモンがいるということなので、シンヤたちはそのポケモンがラクリウムの影響を受けているかを調べることにした。しかし、そのポケモンの詳しい居場所がわからないので、ロイはドットに連絡すると、異常な行動をするポケモンの目撃情報があった場所を聞こうとした。

 

 

 リコ「ドットに?」

 

 ロイ「どうしたの?」

 

 リコ「あ、えっと、久しぶりに会うから緊張しちゃって…」

 

 シンヤ「えっ?セキエイ学園にいる時に、連絡を取り合ったりしてないのか?」

 

 リコ「うん」

 

 

 てっきり、ライジングボルテッカーズが解散した後も連絡を取り合っていると思っていたので、ドットと1年ぶりに会うというリコの言葉にシンヤは少し驚いていた。

 

 

 ロイ「別に緊張することでもないと思うけど」

 

 シンヤ「いや、1年ぶりに会話をしたり会ったりするとなると、少し緊張すると思うぞ」

 

 ロイ「そういうものなの?」

 

 シンヤ「まぁ、人それぞれだと思うが」

 

 

 ドットから連絡を受けて久しぶりに会話をした時、ロイは緊張しなかったようだが、やはり1年も会ってないとなると、リコのように緊張してしまうだろうとシンヤは思っていた。そして、ロイが自分のスマホロトムをタッチしてドットに連絡すると、ロイのスマホロトムにドットが映った。

 

 

 ドット『ロイ、どうし…ぁ、リコ』

 

 

 リコ「ドット、久しぶり」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 シンヤ「よっ」

 

 ドット『シンヤ!無事だったのか。よかった』

 

 

 ロイのスマホロトムにドットが映ると、リコとピカチュウは1年ぶりに会うドットに久しぶりと挨拶を交わし、シンヤがロイのスマホロトムに映ったドットに声をかけると、ドットはシンヤが無事だったことを喜んだ。

 

 

 シンヤ「心配かけて悪かったな。おっ、左目が見えるようになってるな。イメチェンか?」

 

 ドット『うん』

 

 シンヤ「いいじゃん。せっかくかわいい顔してんだから、見せなきゃもったいねぇからなw」

 

 ドット『な、何言ってんだよ!///』

 

 

 ロイのスマホロトムに映ったドットの容姿や服が1年前と変わっていることに気づくと、シンヤはドットを褒めちぎり始めた。すると、その様子をシンヤの隣で見ていたリコは左頬を軽く膨らませてムスッとした顔をした。

 

 

 リコ「なんかシンヤ、セキエイ学園で私と再会した時よりテンション高くない?(T_T)」

 

 シンヤ「そうか?イメチェンしたドットがすごく変わってるから、つい口が動いてな」

 

 リコ「ふ〜ん(T_T)」

 

 シンヤ「お前、ヤキモチがさらに酷くなってないか?」

 

 リコ「別に〜、セキエイ学園で私と再会した時はこんなに喜んでなかったなって思っただけだよ」

 

 シンヤ「そんな事ないだろ。…!そういえば、今お前が穿いてるズボン、1年前に穿いてたズボンより少し短くないか?」

 

 リコ「っ⁉︎///そ、そんな事ないよ!///」

 

 シンヤ「そうか?まあどっちにしても、俺の目の保養になるからいいんだけどw」

 

 リコ「っ!シンヤのエッチ〜〜‼︎///」

 

 シンヤ「だってお前が、『セキエイ学園で私と再会した時はこんなに喜んでなかった』とか言い出すから、俺なりに喜べる感情を伝えただけなんだがな」

 

 リコ「足が目の保養になるなんて言われても嬉しくない‼︎」

 

 ロイ「2人とも、夫婦喧嘩は後でしてよ」

 

 リコ「ご、ごめん。…って、夫婦じゃないから!」

 

 シンヤ「ロイ、お前、対応が大人っぽくなったな。昔は好奇心旺盛な子供って感じだったのに」

 

 ドット『お〜い、用事があって僕に連絡してきたんだろ?』

 

 ロイ「あっ、ごめん」

 

 

 シンヤとリコとロイが騒いでいると、それをスマホロトム越しに見ていたドットはそろそろ本題に入りたいと思い、シンヤたちに声をかけた。すると、シンヤたちは騒ぐのをやめて話し合いを始めた。

 

  

 ドット『そうか。エクスプローラーズがラクリウムを…』

 

 シンヤ「ああ。ラクアに残ってたのを奴らが掘り起こしてた所を見た」

 

 

 ラクアに残った後に起きたことと見たもの全てをシンヤがドットに話すと、各地方で目撃された異常な行動をするポケモンたちは、みんなラクリウムの影響を受けているのではないかとドットは思った。

 

 

 ドット『ってことは、まだ僕たちの冒険は終わってないってことか』

 

 シンヤ「ああ。今度こそ、ラクリウムをこの世界から消滅させる。そして…」

 

 リコ「私たちで、ライジングボルテッカーズの真実を取り戻す」

 

 ドット『だな』

 

 ロイ「ねぇドット、この近くで目撃情報があった異常な行動をするポケモンの詳しい居場所がどこかわからないかな?」

 

 ドット『すぐ調べるから待ってて』

 

 

 「ロイ!やっと見つけたぞ!」

 

 ヤミラミ「ヤァァァミッ!」

 

 

 リコ「えっ?」

 シンヤ「ん?」

 ピカチュウ「ピカッ?」

 

 ロイ「あっ…」

 

 ドット『また出た…』

 

 

 ドットが部屋にあるパソコンで異常な行動をするポケモンの目撃情報があった場所を調べようとすると、シンヤとリコとロイの座っている場所から少し離れた所にヤミラミを連れた緑髪の少年が現れ、シンヤたちが座っている所に走ってきた。

 

 

 ウルト「ハァ、ハァ、やっと追いついたぜ」

 

 ロイ「ウルト…」

 

 シンヤ「ウルト?…ああ、リュウガが言ってたウルトってお前のことだったのか」

 

 

 シンヤたちの目の前にヤミラミを連れて走ってきた緑髪の少年の正体は、ロイと同じようにカロス地方でリュウガから修行を受けたウルトだった。目の前にウルトがやってくると、シンヤはセキエイ学園を出発する時にリュウガがウルトのことを話していたことを思い出した。

 

 

 リコ「ヤミラミが相棒なんだ」

 

 

 ドキッ(ウルトが驚く)

 

 

 ウルト「わっ、女の子…⁉︎」

 

 リコ「えっ?」

 

 ロイ「相変わらず女の子が苦手なんだな」

 

 ウルト「う、うるせぇ!」

 

 シンヤ「ん?女の子が苦手って?」

 

 ロイ「リュウガが言ってたんだけど、ウルトは女の子が苦手なんだって」

 

 シンヤ「そうなのか。てっきり、リコがかわいすぎるから動揺したのかと思ったよ」

 

 リコ「っ⁉︎///もぉ〜〜っ、揶揄わないでよ!シンヤ!///」

 

 ウルト「シンヤ?…もしかして、リュウガと一緒にフレア団って奴らからカロス地方の危機を救った、あのシンヤか?」

 

 シンヤ「へぇ〜、俺とリュウガがフレア団を倒したことを知ってるのか?」

 

 ウルト「フレア団を倒した勇敢なポケモントレーナーって、カロス地方じゃ有名だからな」

 

 シンヤ「ってことは、ウルトはカロス地方の出身なのか?」

 

 ウルト「まぁな。…あれ?リュウガがいねぇぞ?」

 

 ロイ「リュウガならホウエン地方に行ったよ。ウルトによろしく言っといってくれて」

 

 ウルト「そうか」

 

 シンヤ「っで、俺たちに何か用か?」

 

 ウルト「そうだ、忘れてたぜ。ロイ!よくも俺様を置いてきやがったな!」

 

 ロイ「ああ、ごめん!っていうか、ずっと僕の後を追いかけてきたの?」

 

 ウルト「当たり前だろ。お前についていけば、黒いレックウザに会えるからな」

 

 リコ「えっ、黒いレックウザ?」

 

 シンヤ「何でウルトが黒いレックウザのことを知ってるんだ?」

 

 ウルト「よくぞ聞いてくれたぜ。それはな…」

 

 ドット『お待たせ!異常な行動をするポケモンの目撃情報がわかったから、すぐに向かってくれ』

 

 ロイ「わかった。シンヤ、リコ、行こう」

 

 リコ「え、話を聞かなくていいの?」

 

 ロイ「面倒だから聞かなくていいよ」

 

 シンヤ「お前、この一年で性格も変わったな」

 

 ウルト「おい!俺様を置いてくな!」

 

 ヤミラミ「ヤァァァミッ!」

 

 

 ウルトがシンヤの質問に答えようとすると、この近くで目撃された異常な行動をするポケモンの詳しい場所がわかったとドットから連絡が来たので、ロイはウルトの話を無視してシンヤとリコの手を引っ張ると、そのまま異常な行動をするポケモンの元に向かったのだが、ウルトとヤミラミがシンヤたちを追いかけて走ってきた。

 

 

 荒野

 

 

 シンヤ「ここか?」

 

 ドット『うん。ケッキングの時みたいに狂暴になってるかもしれないから、注意して進んでくれ』

 

 ロイ「わかった」

 

 

 駅から少し歩き続けたシンヤたちは、ドットが調べてくれた異常な行動をするポケモンの目撃情報があった場所である岩が乱立している荒野にやってくると、この荒野のどこかにいる異常な行動をするポケモンがラクリウムの影響を受けているかを調べるために前の道を進み始めたのだが、後ろからウルトとヤミラミがずっとシンヤたちの後をついてきていた。

 

 

 ロイ「あのさ、いつまでついてくる気?」

 

 ウルト「そんなのどうだっていいだろ」

 

 ロイ「よくない」

 

 シンヤ「別にいいじゃねぇか、一緒に連れてってやりゃあ」

 

 ロイ「リュウガもそう言ってたけど、これから危険な旅が始まるんだよ。それに、いつエクスプローラーズが現れるかわからないんだから、僕らの戦いにウルトを巻き込むわけにはいかないし」

 

 シンヤ「でも、お前と同じようにリュウガに鍛えてもらって、キーストーンを持ってるんだから、それなりに強いんじゃないのか?」

 

 ロイ「それはそうだけど…」

 

 ウルト「今度は置いてかれねぇように、しっかりついて行くからな」

 

 ヤミラミ「ヤァァァッ!」

 

 ロイ「はぁ〜」

 

 シンヤ「ウルト。お前がついてくるのは勝手だが、俺たちの旅は過酷で危険だぞ。それでも俺たちについてくる気か?」

 

 ウルト「ったりめぇだ!黒いレックウザをゲットするためなら、どこまででもついて行くぜ!」

 

 シンヤ「フッw、いいだろう。一緒に行こうぜ」

 

 ウルト「ホントか!」

 

 リコ「シンヤ、いいの?」

 

 シンヤ「何を言ってもついてくる気なら、俺たちの冒険が命懸けで危険だとわからせるのが一番だ。それで嫌になれば、自分から消えるだろう」

 

 ロイ「…そうだね」

 

 

 ロイとしてはウルトを巻き込みたくなかったが、ついてくるなと言ってもついてきて、置いていってもすぐに追いかけてくるので、シンヤの言う通り、自分たちの旅が危険だとウルトにわかってもらった方がいいと思い、ウルトを連れて行くというシンヤの提案に賛成した。

 

 

 シンヤ「よしっ。ウルトが加わってちょうど4人になったから、ここからは二手に別れて目撃情報があったポケモンを探そう。ロイ、お前はウルトと一緒に行け。リコ、お前は俺とだ」

 

 リコ「うん」

 

 シンヤ「目撃情報があったポケモンは、体にピンクのモヤを纏っているはずだから、見つけるのはそんなに難しくないと思うが、遭遇した時は十分に注意しろよ」

 

 ロイ「わかった。見つけたらすぐに連絡するから」

 

 ウルト「へッ、俺様が一番に見つけてやるぜ」ダッ

 

 ヤミラミ「ヤァァァッ!」ダッ

 

 ロイ「あっ、ウルト、勝手に行くなよ!」ダッ

 

 

 リコ「シンヤ、私たちも行こう」

 

 シンヤ「…ああ」

 

 

 ギュッ(後ろからリコを抱きしめる)

 

 

 リコ「ふぇっ!?///」

 

 

 ウルトとロイがいなくなると、突然シンヤが前に立っていたリコのお腹に両手を回し、後ろからリコを抱きしめた。すると、リコはパニックになって顔を真っ赤にした。

 

 

 リコ「シ、シンヤ…?///突然どうしたの?///」

 

 シンヤ「ちょっとお仕置きをしようかと…」

 

 リコ「えっ?お仕置き?」

 

 シンヤ「俺、さっきのことで少し怒ってるんだけど」

 

 リコ「?さっきのこと?」

 

 シンヤ「さっきお前が、『セキエイ学園で私と再会した時はこんなに喜んでなかった』って言ったことだよ。ラクアでお前と別れた後からセキエイ学園で再会する日まで、俺はお前のことを一日も忘れたことはなかったし、セキエイ学園で再会した時はすごく嬉しかったのに、ドットのイメチェンを褒めただけであんなことを言われたから、少し怒ってるんだが」

 

 リコ「あ、その……ごめんなさい。…って、その話は終わったんじゃなかったの?」

 

 シンヤ「ロイが後で話せと言うからそうしただけで、終わらせた覚えはない。…というわけで、これからちょっとした罰をお前に与えるから」

 

 リコ「な、何をする気?」

 

 シンヤ「…こうする」

 

 

 ちゅ〜(吸う)

 

 

 リコ「ひょわぁぁぁぁぁっ!?//////」

 

 

 シンヤは後ろからリコを抱きしめている状態から、顔を少し下げて唇を少し開けると、リコのうなじに自分の唇を重ねた。すると、シンヤは「すいとる」を発動するようにリコのうなじを吸い始めた。そのシンヤの行動に、リコは目を見開き、顔が一気に真っ赤になると大きな大声を出して発狂し、ピカチュウは顔を赤くしてその様子を見ていた。

 

 

 カプッ(噛みつく)

 

 

 リコ「ひゃぁぁぁぁぁっ!?//////」

 

 

 リコのうなじを吸っていたシンヤはしばらくすると、リコのうなじに重ねていた唇を離し、リコの右耳の耳たぶを傷つけないように甘噛みした。すると、リコの顔はさらに真っ赤になり、さっきより大きな大声を出して発狂してしまう。

 

 

 リコ「もぉ〜〜〜〜っ‼︎//////シンヤのバカァァァァァッ‼︎//////」

 

 

 シンヤがリコにお仕置きをしてから数分後、気が済んだシンヤが抱きしめていたリコを解放すると、リコはシンヤをポカポカ叩き始めた。しかし、リコの腕力は1年前から変わっていなかったので、シンヤに大したダメージを与えられなかった。

 

 

 シンヤ「悪い悪い。どういうお仕置きをしようか考えてたら、後ろからお前を抱きしめた時に、セキエイ学園を出発するまで後ろ髪と横髪に隠れてたお前の綺麗なうなじと耳が見えてることに気づいたからさ、うなじと耳にイタズラをしようと思ったんだが、ちょっとやり過ぎた」

 

 リコ「ちょっとじゃないでしょ‼︎//////」

 

 シンヤ「うなじは痕が残らないように吸ったし、耳たぶも傷がつかないように噛んだぞ」

 

 リコ「うぅ〜〜っ///」

 

 シンヤ「そんな睨むような目をしても無駄だぞ。俺も少し怒ってるんだからな」

 

 ドット『シンヤ、もうそれぐらいで許してやれよ』

 

 シンヤ「ドット」

 

 

 珍しくシンヤとリコが言い争いをしていると、ドットが映ったシンヤのスマホロトムが2人の目の前にやってきた。

 

 

 リコ「っ、もしかして……見てた?」

 

 ドット『うん。シンヤがリコを抱きしめた時からずっと』

 

 

 ブワッ(リコの顔が一気に真っ赤になる)

 

 

 リコ(全部見られてたんだ⁉︎///恥ずかしい…///(*∩ω∩)」

 

 シンヤ「話を聞いてたんなら、今回はリコが悪いって思わないか?」

 

 ドット『まぁ、リコの言い方が悪かったとは思うけど。でも、ラクアでシンヤと別れた後からパルデアの家に帰るまでのリコ、すごく悲しんでて、ご飯もほとんど食べてなかったんだよ。それこそ、病んだり倒れちゃうんじゃないかってみんな心配してたし』

 

 リコ「っ⁉︎ど、ドット!///」

 

 シンヤ「そう…だったのか…」

 

 ドット『だから、もう許してやれよw』

 

 シンヤ「…そうだな。新しいイタズラも覚えられたしw」

 

 ドット『おいおい…(・_・٥)』

 

 リコ「むぅ〜、シンヤの意地悪///」

 

 シンヤ「フフッw。じゃあドット、また後で連絡するわ」

 

 ドット『うん。何かわかったからすぐに連絡してくれ』

 

 

 ピッ(電話を切る)

 

 

 シンヤ「そっか。リコ、そんなに俺のことを心配してくれてたんだw」

 

 リコ「ううっ…///(*∩ω∩)」

 

 

 不謹慎と思われるかもしれないが、病むほど自分を心配してくれてたというのは恋人として嬉しいことなので、さっきのドットの話を聞いたシンヤは、リコが自分のことを心配してくれたことを嬉しく思っていた。

 

 

 シンヤ「さぁ、俺たちもピンクのモヤを纏っているポケモンを探しに行こうぜ」

 

 リコ「…もう怒ってない?」

 

 シンヤ「ああ。それに、本気で怒ってたわけじゃないし。…けど、ずっとお前のことを見守ってきたのに、さっきの言い方は少し傷ついたな」

 

 リコ「うっ、反省してます。……ん?ずっと私のことを見守ってきた?それってどういう意味?」

 

 シンヤ「ああ、それはな…」

 

 

 シンヤが『お前のことを見守ってきた』という言葉を口にすると、その言葉の意味がわからないリコは、シンヤにその言葉の意味を尋ねた。すると、シンヤは着ているカーディガンの懐に手を突っ込むと、そこから2体のプラナリアのような生き物を取り出した。そのうちの1体は、ピンクの核を持つ青緑色で、もう1体は赤い核を持つ緑色だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 白いジガルデのコア・ジガルデのコア「「ォォッ」」

 

 

 リコ「えっ?何これ?」

 

 シンヤ「白いジガルデと緑のジガルデだ」

 

 リコ「えっ⁉︎白いジガルデと緑のジガルデって、ラクアで黒いレックウザと一緒に私たちを助けてくれた、あの2体のジガルデだよね?」

 

 シンヤ「ああ。その2体のジガルデが全ての《セル》を体から分離した姿が、この《ジガルデ・コア》なんだ。つまり、これがジガルデの本体ってことだ」

 

 リコ「へぇ〜、これがジガルデなんだ。なんか、ラクアで見た姿からは想像できない」

 

 シンヤ「ハハッw。確かに、これがジガルデ本体だとは思わないよな」

 

 リコ「うん。でも、どうしてシンヤがこのジガルデのコアを持ってるの?」

 

 シンヤ「リュウセイさんとルシアスさんが、ギベオンの白いジガルデのセルを通じて、俺とお前の出会いからラクアにたどり着くまでの冒険や、白いジガルデと一緒にギベオンを監視してきたことは、お前もよく知ってるよな?」

 

 リコ「うん」

 

 シンヤ「それと同じで、エクスプローラーズがラクリウムを使って何をしようとしているのか、それを監視するために、白いジガルデと緑のジガルデは全てのセルを体から分離させたんだが、その結果、2体のジガルデはこの“ジガルデ・コア”になったんだ。それを見ていた俺とディアルガは、コアの姿にならなくても10%フォルムの状態になれるようにセルを分離すればいいんじゃないかと伝えたんだが、1体でも多くのセルを使って監視すれば多くの情報が得られるだろうと2体のジガルデが聞かなかったから、セルを通じて俺やディアルガに情報を伝えてもらうってことで、一緒に行動することにしたんだ。んである時に、エクスプローラーズがお前に接触する可能性が高いと思ったから、2体のジガルデにセルを使ってお前を捜してもらい、セキエイ学園で過ごしているお前を見つけてもらった後、セルを使ってずっとお前を見守ってたんだ」

 

 リコ「えっ?どうして私を?」

 

 シンヤ「お前もラクアで、六英雄と力を合わせたパゴゴがラクリウムを消す所を見たろ?だから、掘り起こしたラクリウムを消されないように、エクスプローラーズの連中がお前とパゴゴを狙ってくると思ったから、2体のジガルデにセルを通じて、お前が安全に過ごしているかどうかを確認してもらってたんだ。エクスプローラーズがお前の前に現れたら、パルキアにセキエイ学園までの道を作ってもらって、いつでもお前を助けに行けるようになw」

 

 リコ「ぁっ…そうだったんだ」

 

 シンヤ「ああ。だからいろいろ知ってるぜ。セキエイ学園で再会する前の日に、お前が俺の写真を見て泣いてたこととかな」

 

 

 ブワッ(リコの顔が真っ赤になる)

 

 

 リコ「何でそのことを⁉︎///」

 

 シンヤ「セルを通じてお前を見ていた2体のジガルデが、ディアルガに見ていた全てを伝えた後、ディアルガが俺に教えてくれたからな」

 

 リコ(うぅ、恥ずかしい…///)

 

 シンヤ「なのに、ドットのイメチェンを褒めただけであんな冷たいことを言うなんて、なんか悲しくなったな…」

 

 リコ「うぅ、お仕置きを受けたんだから許してよ〜」

 

 シンヤ「冗談だよw。でも反省してるなら、近いうちにリコからキスしてほしいな」

 

 リコ「っ///それでシンヤの気が済むなら、別にいいけど…///」

 

 シンヤ「んじゃ、それでチャラってことで」

 

 

 シンヤとしては、もうちょっとリコを揶揄っていたかったが、これ以上はリコを本気で泣かせてしまいかねないし、ロイとウルトばかり働かせるのは申し訳ないので、リコとピカチュウと一緒に体にピンクのモヤを纏っているポケモンを探しに向かった。

 

 

 ロイ「何だ、コレ…?」

 

 ウルト「一体、ここで何があったてんだ?」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカァァッ」

 

 ヤミラミ「ヤァァァミッ」

 

 ロイ「あっ、あれは…」

 

 

 シンヤとリコがピンクのモヤを体に纏っているポケモンを探し始めた頃、違う場所でピンクのモヤを体に纏っているポケモンを探しにきたロイとウルトは、周りの岩が削れてたり崩れている場所にやってきた。それを見たロイは、すぐにそれがピンクのモヤを体に纏ったポケモンによる仕業だと気づいた。すると、近くに大きな穴があるのを見つけたので、ウルトたちと一緒に穴の中に入って行った。

 

 

 シンヤ「これは…」

 

 リコ「穴がいっぱい…」

 

 ピカチュウ「ピィカッ…」

 

 

 ロイたちが大きな穴の中に入って少しすると、さっきロイたちがいた場所にシンヤたちがやってきて、周りの岩が削れたり崩れているのを発見すると、足元の地面の近くにいくつもの大きな穴が掘られていて、地面の砂が柔らかくなっていることに気づいた。

 

 

 シンヤ「地面の砂が柔らかくなってる。まるでミミズズが通った跡みたいだ」

 

 リコ「シンヤ、あれ見て!」

 

 シンヤ「んっ?…っ、あれは…!」

 

 ピカチュウ「ピィカァッ!?」

 

 

 シンヤが地面の砂を触っていると、突然リコが大きな声を出してある方向に指を差したので、シンヤとピカチュウはリコが指を差した方に顔を向けた。その場所はさっきロイたちが歩いて行った大きな穴なのだが、その大きな穴の奥からピンクのモヤが漂っていたので、すぐにドットに連絡を入れた。

 

 

 シンヤ「ドット、ピンクのモヤを見つけたぜ」

 

 ドット『《ラクリウム・サイン》を!』

 

 リコ「ラクリウム・サイン?」

 

 ドット『うん。ピンクのモヤが漂ってる痕跡を、僕たちは“ラクリウム・サイン”って呼んでるんだ』

 

 

 「ガッネェェェェェルッ‼︎」

 

 

 シンヤ・リコ・ドット「「『っ⁉︎』」」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!?」

 

 リコ「なに、今の声…⁉︎」

 

 シンヤ(この鳴き声は、もしかして…)

 

 

 ロイ・ウルト「「うわぁ〜〜〜!」」

 

 ヤミラミ「ヤァァァミッ!」

 

 

 シンヤ「ロイ!ウルト!ヤミラミ!」

 

 リコ「どうしたの?」

 

 

 シンヤたちが大きな穴の中に漂ってるピンクのモヤを見ていると、突然その穴の奥からポケモンの大きな鳴き声が聞こえてきた。その声にシンヤたちが驚いていると、穴の奥からロイとウルトとヤミラミが走ってきて、シンヤたちのいる所にやってきた。すると、ロイとウルトとヤミラミが出てきた穴の奥から、体にピンクのモヤを纏っている、ゴツゴツとした鋼色の岩が数珠繋ぎになっているヘビのようなポケモンが出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 野生のハガネール「ガッネェェェェェェェッ‼︎」

 

 

 ドット『あのポケモンは⁉︎』

 

 シンヤ「《ハガネール》だ!」

 

 リコ「ハガネール…」

 

 

 スッ(リコがスマホロトムの図鑑機能を開く)

 

 

 ハガネール てつへびポケモン はがね・じめんタイプ。

 

 地中の高い圧力と熱で鍛えられた体は、あらゆる金属より固くできている。

 

 

 シンヤ「やはり、さっきの鳴き声はハガネールだったか。しかも、ピンクのモヤを体に纏ってる」

 

 リコ「じゃあ、このハガネールが…」

 

 ドット『ああ。目撃情報があった、異常な行動をしているポケモンの正体だ』

 

 シンヤ「っていうか、何でお前らハガネールに追われてたんだ?バトルしてたんじゃないのか?」

 

 ロイ「バトルしようと思ったんだけど、あの中でバトルするのは危険だと思ったから、ハガネールを誘導して外に連れてきたんだ」

 

 シンヤ「だったら叫び声を出さなくてもいいだろ」

 

 ロイ「もののはずみだよ」

 

 ドット『2人とも、お喋りしてる場合じゃないよ!』

 

 シンヤ「おっと、そうだった」

 

 

 ドォォォォォォォォンッ‼︎

 

 

 シンヤ・リコ・ロイ・ウルト・ドット「「「「『ッ⁉︎』」」」」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!?」

 

 ヤミラミ「ヤミッ!?」

 

 

 シンヤたちはそれぞれモンスターボールを構えると、体にピンクのモヤを纏っているハガネールとバトルしようとした。するとその時、突然近くの地面の中から目の前にいるハガネールと同じように、体にピンクのモヤを纏った2体のハガネールが現れた。

 

 

 野生のハガネール2・3「「ガッネェェェェェェェッ‼︎」」

 

 

 シンヤ・リコ・ロイ・ウルト・ドット「「「「『ッ⁉︎』」」」」」

 

 ロイ「ハガネール!」

 

 ウルト「3匹もいたのか⁉︎」

 

 

 野生のハガネール1・2・3「「「ガッネェェェェェェェッ‼︎」」」

 

 

 ピカァァァァンッ‼︎(突然3体のハガネールが光り輝く)

 

 

 シンヤ「なっ!?」

 

 

 ここにいるのはハガネール1体だけだと思っていたので、いきなり野生の2体のハガネールが地面の中から現れると、シンヤたちは驚いた。しかし次の瞬間、さらに驚くべき事が発生した。突然3体のハガネールが咆哮を上げると、3体のハガネールが光り輝き、虹色の光に体を包み込まれたのだ。そして、3体のハガネールを包んだ虹色の光が消えると、姿を変えた3体のハガネールがシンヤたちの前に現れた。

 

 

 

 

 野生のメガハガネール1・2・3「「「ガッネェェェェェェェルゥゥッ‼︎」」」

 

 

 ロイ「「ええっ!?」

 

 ウルト「嘘だろ…《メガシンカ》しやがった⁉︎」

 

 

 突然3体のハガネールが“メガシンカ”すると、それを見ていたシンヤたちは驚きを隠せなかった。それもそのはずだった。本来ポケモンがメガシンカするには、ポケモントレーナーの持つ《キーストーン》と、ポケモンが持つ《メガストーン》。そして、キーストーンを持つポケモントレーナーとメガストーンを持つポケモンに《絆》がなくてはならない。つまり、野生のポケモンは絶対にメガシンカできないのだ。

 

 

 前に一度、ネットで野生のポケモンがメガシンカする所を見たと書いてあったのをシンヤは見たことがあったが、誰かのイタズラや嘘だと思っていたので本気にしていなかったが、こうして野生のハガネールがメガシンカした所を見たのだから、あれは本当のことだったのだと認めざるを得なかった。

 

 

 シンヤ「さて、どうするか…」

 

 

 ハガネールは数多くいるはがねのタイプのポケモンの中で防御力が高いポケモンだ。それが3体もいて、さらにメガシンカしたことで防御力はかなり高くなっており、オマケにラクリウムの影響を受けて攻撃力が高くなっているはずだから、そう簡単に勝てる相手ではないだろう。

 

 

 シンヤ「ピカチュウ、キャップ。じめんタイプを持つハガネールには、お前たちのでんき技は効かない。だから、お前たちはバトルを見ててくれ」

 

 ピカチュウ・キャプテンピカチュウ「ピィカァァッ」「ピカァァッ」コクッ(頷く)

 

 シンヤ「よし。リコ、お前は俺と一緒に2匹のハガネールとバトルして、ロイとウルトは残った1匹のハガネールとバトルするんだ」

 

 リコ「うん!」

 

 ロイ「わかった!」

 

 ウルト「ちょっと待って!何でお前が勝手に決めんだよ!」

 

 シンヤ「俺はリコとロイと一緒に旅をしたから、2人の実力は知ってるが、お前の実力は知らない。だから、お前の実力を見極めるために、リュウガの修行を一緒に受けたロイと組んでバトルしてほしいんだ。それに、持っているポケモンのタイプ相性を考えれば、これが一番いいタッグの組み方なんだ」

 

 

 1人でバトルするなら好き勝手に戦えばいいが、誰かと組んで戦うとなると、組む相手の相性が一番重要になる。シンヤはウルトがロイと一緒にリュウガの修行を受けたこと以外、ウルトのことを何も知らないので、ウルトがポケモントレーナーとしてどこまで戦えるのか、それを見るためにロイと組むように言ったのだ。さらに言えば、ロイの手持ちポケモンにはハガネールに有利な相性を持っているアチゲータとルカリオがいるが、リコはハガネールに有利な相性を持つポケモンが1体もいないし、ウルトがどんなポケモンを持っているのかわからないので、それを考慮して考えると、やはりウルトはロイと組ませた方が一番いいのだ。

 

 

 ロイ「ウルト!我儘を言わずにシンヤの言うことを聞くんだ!」

 

 ウルト「っ、仕方ねぇ。シンヤ、俺様とヤミラミの実力よく見とけよ!」

 

 ヤミラミ「ヤァァァミッ!」

 

 シンヤ「フッw。メガシンカしたハガネールを相手に、お前がどういうバトルをするのか、じっくり見せてもらうぜ」

 

 ウルト「言われるまでもねぇ。ロイ、やるぞ!」

 

 ロイ「わかってるよ!」

 

 

 スチャ(シンヤとリコとロイがモンスターボールを構える)

 

 

 シンヤ「いくぞ!」

 

 リコ「うん!マスカーニャ!」

 

 ロイ「ルカリオ!アチゲータ!」

 

 シンヤ「ゲッコウガ!リザードン!頼むぞ!」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ‼︎」

 

 色違いルカリオ「ヴォォォォォルッ‼︎」

 

 アチゲータ「アッチゲェェェェッ‼︎」

 

 ゲッコウガ「コォォォウガッ‼︎」

 

 リザードン「リザァァァァァァッ‼︎」

 

 

 スッ(シンヤとロイとウルトがメガリングを構える)

 

 

 シンヤ「最初から全力でいくぜ!進化を超えろ!メガシンカ!」

 

 ロイ「真なる力を掴んで超えろ!」

 

 ウルト「とんでもパワーで全開突破!」

 

 

 シンヤはズボンの右ポケットからキーストーンが埋め込まれているメガリングを取り出して左手に着けると、右手でメガリングに埋め込まれているキーストーンに触れた。それに続いてロイとウルトがキーストーンに触れると、シンヤとロイとウルトの持っているキーストーンと、リザードンが持っている《リザードナイトX》、色違いのルカリオが持っている《ルカリオナイト》、ヤミラミが持っている《ヤミラミナイト》が共鳴するように輝き、3つのキーストーンとメガストーンから光の糸が出てきた。そして、リザードンとルカリオとヤミラミの持っているメガストーンから出てきた光の糸がリザードンたちのそれぞれのトレーナーであるシンヤとロイとウルトの持っているキーストーンから出てきた光の糸と結びつくと、リザードンとルカリオとヤミラミは虹色の光に体を包み込まれて新たな姿へと進化を始めた。

 

 

 メガリザードンX「リザァァァァァァッ‼︎」

 

 色違いメガルカリオ「ヴォォォォォルッ‼︎」

 

 メガヤミラミ「ヤァァァァァミッ‼︎」

 

 

 シンヤ「ゲッコウガ、お前もパワーアップだ」

 

 ゲッコウガ「コォォォウガッ!」コクッ(頷く)

 

 シンヤ「俺たちはもっと強く!うぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

 ゲッコウガ「コォォォォォウガッ‼︎」

 

 シンヤ・ゲッコウガ「「うぉぉぉぉぉぉ‼︎」」

 

 

 ゴゴゴゴゴゴゴッ!(激流が発生する)

 

 バッシャーーーーーン‼︎(激流が弾け飛ぶ)

 

 

 シンヤとゲッコウガの動きがシンクロし、2人が同時に雄叫びを上げた瞬間、突然ゲッコウガの足元から激流が発生すると、ゲッコウガは激流に身を包み込んだ。そして、激流に身を包み込んだゲッコウガが姿を変えると、激流の水が弾け飛び、弾けた水がゲッコウガの背中に集まって巨大な水の手裏剣を形成すると、ゲッコウガは背中に巨大な水の手裏剣を身につけている《キズナゲッコウガ》へと姿を変えた。

 

 

 キズナゲッコウガ「コォォォォウガァァッ‼︎」

 

 

 ウルト「な、何だ⁉︎ゲッコウガの姿が変わったぞ⁉︎」

 

 ロイ「あれは、ゲッコウガがシンヤとの絆でパワーアップした姿で、“キズナゲッコウガ”っていうんだ」

 

 ウルト「キズナゲッコウガ⁉︎」

 

 シンヤ「リコ、リザードンにマスカーニャを乗せろ。ハガネールを相手にするなら空中戦が戦いやすい」

 

 リコ「わかった。マスカーニャ、リザードンに乗って!」

 

 マスカーニャ「マァァァニャッ!」

 

 

 バッ(マスカーニャがメガリザードンXの背中に乗る)

 

 

 シンヤ「いくぜ!ゲッコウガ!『みずしゅりけん』!リザードン!『かえんほうしゃ』!」

 

 キズナゲッコウガ「コォォォォォウガァァッ‼︎」

 

 メガリザードンX「リィィザァァァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォォォォォン‼︎

 

 

 野生のメガハガネール1・2「「ガッネェェェェェェェッ!?」」

 

 

 リコ「マスカーニャ!『トリックフラワー』!」

 

 マスカーニャ「マァァァァァ、ニャァッ‼︎」

 

 

 パチンッ(マスカーニャが指を鳴らす音)

 

 ポンッポンッポンッ(2体のメガハガネールの目の前に花が現れる)

 

 

 ドォォォォォォォォォォン‼︎

 

 

 シンヤとリコはバトルができる準備を完了すると、早速2体のメガハガネールとバトルを始めた。まず、マスカーニャがメガリザードンXの背中に乗ると、メガリザードンXはそのまま空高く飛んでいき、「みずしゅりけん」を発動したキズナゲッコウガがメガハガネールを攻撃すると、メガリザードンXはキズナゲッコウガが攻撃した別のメガハガネールに「かえんほうしゃ」を放って攻撃した。それを見たリコとロイは、キズナゲッコウガとメガリザードンXが放った「みずしゅりけん」と「かえんほうしゃ」のパワーとスピードが1年前とは比べ物にならないほど上がっていることに気づいた。そして、キズナゲッコウガとメガリザードンXの攻撃がそれぞれのメガハガネールに直撃して大ダメージを与えると、マスカーニャは指をパチンッと鳴らした。すると、2体のメガハガネールの目の前に無数の花粉を含んだ花形の爆弾が現れ、全ての爆弾が爆発すると2体のメガハガネールにダメージを与えた。

 

 

 野生のメガハガネール1・2「「…」」

 

 

 リコ「やったのかな?」

 

 シンヤ「いや、だったらメガシンカが解けるはずだ」

 

 

 カッ(倒れた2体のメガハガネールが目を開く)

 

 

 野生のメガハガネール1・2「「ガッネェェェェェェェルゥゥッ‼︎」」

 

 

 メガリザードンXとキズナゲッコウガの攻撃で大ダメージを与えた後、急所に当たるマスカーニャの「トリックフラワー」を食らって倒れた2体のメガハガネールだったが、目を開けてすぐに起き上がると「かみなりのキバ」を発動し、それぞれキズナゲッコウガとメガリザードンXを狙って攻撃してきた。

 

 

 リコ「マスカーニャ!『マジカルリーフ』目隠し!」

 

 マスカーニャ「マァァァァ、ニャァァァッ‼︎」

 

 野生のメガハガネール1・2「「ガネッ!?」」

 

 

 「かみなりのキバ」を発動した2体のメガハガネールが口を大きく開けて突撃してくると、マスカーニャは「マジカルリーフ」を発動し、2体のメガハガネールに目に向かってたくさんの光り輝く葉を放った。すると、マスカーニャの放った「マジカルリーフ」が2体のメガハガネールの顔を包んで視界を封じた。

 

 

 リコ「シンヤ!今のうちに攻撃して!」

 

 シンヤ「サンキュー、リコ!リザードン!『かえんほうしゃ』!ゲッコウガ『あくのはどう』!」

 

 メガリザードンX「グォォォォォォッ‼︎」

 

 キズナゲッコウガ「コォォォウ、ガァァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォンッ‼︎

 

 

 野生のメガハガネール1・2「「ガネェェェェェェェッ!?」

 

 

 マスカーニャの放った「マジカルリーフ」によって視界の封じられた2体のメガハガネールがパニックになると、メガリザードンXとキズナゲッコウガは、それぞれ「かえんほうしゃ」と「あくのはどう」を発動すると、2体のメガハガネールを攻撃して大ダメージを与えた。

 

 

 ロイ・ウルトside

 

 

 ロイ「アチゲータ!『かえんほうしゃ』!ルカリオは『ラスターカノン』!」

 

 ウルト「ヤミラミ!『パワージェム』!」

 

 アチゲータ「アァァチゲェェェェェッ‼︎」

 

 色違いメガルカリオ「ヴォォォォォ、ルゥゥゥッ‼︎」

 

 メガヤミラミ「ヤァァァミィィッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォォォンッ‼︎

 

 

 野生のメガハガネール3「ガッネェェェェェェルッ!?」

 

 

 シンヤとリコが2体のメガハガネールとポケモンバトルを始めると、ロイとウルトは残ったメガハガネールとバトルを始めて、アチゲータたちに技を指示した。アチゲータたちが技を放ってメガハガネールに攻撃すると、メガハガネールに大ダメージを与えることができた。すると、メガハガネールは「じしん」を発動して地面を大きく揺らし、アチゲータたちが動揺している隙に「りゅうのはどう」を発動して反撃してきたが、アチゲータがその攻撃に「チャームボイス」を発動すると、メガハガネールの放った「りゅうのはどう」を相殺した。

 

 

 ウルト「ヤミラミ!『あやしいひかり』!」

 

 メガヤミラミ「ヤァァァミィィッ‼︎」

 

 野生のメガハガネール3「ガネッ?ガァァネェェェェ…(@_@)」

 

 

 ウルト「ロイ!」

 

 ロイ「うん!アチゲータ!『ニトロチャージ』!ルカリオは『インファイト』!」

 

 アチゲータ「アチアチアチアチ、アッチゲェェェェェッ‼︎」

 

 色違いルカリオ「ヴォォォォォ、ルルルルルルッ‼︎」

 

 

 ドドドドドドドドッ‼︎

 

 

 野生のメガハガネール3「ガッネェェェェェェルッ!?」

 

 

 メガヤミラミが「あやしいひかり」を発動してメガハガネールを混乱させると、アチゲータは走りながら体に炎を纏ってメガハガネールに正面から激突し、メガハガネールを空中に吹っ飛ばした。そして、メガルカリオは空高くジャンプすると、両手にエネルギーを集めて「インファイト」を発動し、連続でメガハガネールを殴り続けて大ダメージを与えた。

 

 

 シンヤ・リコside

 

 

 シンヤ(ウルトのヤツ、野生のメガシンカポケモンを相手にいいバトルをするじゃねぇか)

 

 

 ロイとタッグを組んだウルトがメガハガネールを相手にどんなバトルするかと観察し、戦力にならなければ置いていくことを考えたシンヤだったが、ウルトがメガハガネールを相手にいいバトルをするので、リュウガが鍛えただけはあると思いつつ、ウルトはかなりの戦力になると思い始めた。

 

 

 野生のハガネール1・2「「ガッネェェェェェェェルッ‼︎」」

 

 

 シンヤ「おっと、そろそろこっちに集中しないとな」

 

 

 ロイとウルトのバトルを観察しつつ、リコと一緒に目の前の2体のメガハガネールとバトルしていたシンヤだったが、ロイとウルトのバトルを見て大丈夫だと安心すると、目の前のメガハガネールのバトルに集中することにした。すると、シンヤたちとバトルしている2体のハガネールが、それぞれ「りゅうのはどう」と「はかいこうせん」を放って攻撃してきた。

 

 

 シンヤ「リザードン!『かえんほうしゃ』!」

 

 メガリザードンX「グォォォォォォッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォンッ‼︎

 

 

 野生のメガハガネール1・2「「ガッネェェェェェェェェッ!?」」

 

 

 リコ「嘘⁉︎」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ…」

 

 

 それぞれのメガハガネールが「りゅうのはどう」と「はかいこうせん」を放ってくると、シンヤのメガリザードンXは「かえんほうしゃ」を放ち、2体のハガネールが放ってきた「りゅうのはどう」と「はかいこうせん」をいとも簡単に粉砕すると、そのまま2体のメガハガネールを攻撃して効果抜群の大ダメージを与えた。

 

 

 ウルト「すげぇ…」

 

 ロイ「リザードンの『かえんほうしゃ』だけで、あの2体のハガネールの攻撃を防いで、そのままダメージを与えるなんて…」

 

 ドット『シンヤ、とんでもなく強くなってるな』

 

 リコ「うん。この一年間、ポケモンたちとどんな修行をしてたんだろ?」

 

 

 野生のメガハガネール3「ガッネェェェェェェェッ‼︎」

 

 

 ウルト「あっ、ハガネールが地面に潜ったぞ!」

 

 ロイ「ルカリオ!波動でハガネールの位置を探るんだ!」

 

 色違いメガルカリオ「ヴォォォルッ!」

 

 

 リコたちがシンヤと2体のメガハガネールのバトルを見ていると、ロイのメガルカリオの「インファイト」を食らって倒れたはずのメガハガネールがいきなり起き上がり、地面の中に潜って身を隠した。すると、メガルカリオは波動を使って地面に潜ったメガハガネールがどこにいるのか調べ始めたが、それより早くメガハガネールが地面の中から勢いよく飛び出し、メガルカリオに突撃して大ダメージを与えると、メガルカリオを空高く吹っ飛ばした。そして、「ほのおのキバ」を発動して落ちてきたメガルカリオに噛みつくと、噛みついたままメガルカリオを振り回し、メガヤミラミのいる方向に投げつけると、メガヤミラミはメガルカリオと一緒に吹っ飛び、そのまま岩に叩きつけられると、メガハガネールは「りゅうのはどう」を発動して攻撃しようと口にエネルギーを集め始めたのだが、メガハガネールが放とうとした「りゅうのはどう」の色が体に纏っているピンクのモヤと混ざり合うとピンクになり、エネルギーを溜め終わったメガハガネールがメガルカリオとメガヤミラミにピンクの「りゅうのはどう」を放つと、大ダメージを受けたメガルカリオとメガヤミラミは元のルカリオとヤミラミの姿に戻ってしまった。

 

 

 色違いルカリオ「ヴォォォ…ルッ…」

 

 ヤミラミ「ヤァァァミッ…」

 

 ロイ「ルカリオ!」

 

 ウルト「ヤミラミ!」

 

 

 シンヤ「何だ⁉︎今の『りゅうのはどう』のパワーは⁉︎」

 

 リコ「もしかして、あれがラクリウムの影響を受けたポケモンの力なの…」

 

 

 野生のメガハガネール1・2・3「「「ガッネェェェェェェッ‼︎」」」

 

 

 ラクリウムの影響を受けてパワーが上がっているメガハガネールの「りゅうのはどう」を見たリコは、ラクリウムの影響を受けるとポケモンの技がこれほど上がるのかと思い、ラクリウムに恐ろしさを感じ始めた。すると、さっきまでロイとウルトとバトルしていたメガハガネールが近くにやってきて、シンヤたちとバトルしている2体のメガハガネールの横に並び立つと、2体のメガハガネールと一緒に「はかいこうせん」を放とうと口にエネルギーを集め始めたのだが、その「はかいこうせん」がメガハガネールが体に纏っているピンクのモヤと混ざり合うと、3体のメガハガネールが放とうとしている「はかいこうせん」がピンクに変わり始めた。

 

 

 ロイ「っ!」

 

 ウルト「やべぇ!あんなのを3発も食らったら一撃でやられるぞ!」

 

 リコ「シンヤ、どうしよう⁉︎」

 

 シンヤ「問題ねぇよ」

 

 リコ「えっ?」

 

 シンヤ「リコ、マスカーニャをリザードンから下ろしてくれ」

 

 リコ「えっ?う、うん。マスカーニャ、リザードンの背中から降りて」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ」

 

 

 バッ(マスカーニャがメガリザードンXの背中から飛び降りる)

 

 

 シンヤ「フッw」

 

 

 スチャ(シンヤがテラスタルオーブを構える)

 

 

 シンヤ「修行して身につけた力、今ここで試させてもらうぜ」

 

 

 マスカーニャがメガリザードンXの背中から飛び降りると、シンヤは取り出したテラスタルオーブを構えた。すると、テラスタルオーブにエネルギーがチャージされていき、エネルギーが満タンになると、シンヤはメガリザードンXに向かってテラスタルオーブを投げ飛ばした。テラスタルオーブがメガリザードンXの頭上でエネルギーを解放すると、メガリザードンXは無数の結晶石に包み込まれた。そして、メガリザードンXを包んだ結晶石が弾け飛ぶと、中から全身がクリスタル化し、頭にシャンデリアを模した王冠を被っている、メガシンカとテラスタルの力を合わせた《メガテラスタルリザードンX》が現れた。

 

 

 メガテラスタルリザードンX(ほのおテラスタイプ)「リィィザァァァァァァァァッ‼︎」

 

 

 ウルト「な、何だアレ⁉︎」

 

 ロイ「あれって、前にシンヤが言ってた…」

 

 リコ「《メガテラスタル》!」

 

 シンヤ「ああ。1年間の修行で、メガシンカできるほとんどのポケモンができるようになった」

 

 リコ「あっ、そういえば、ポケモンを入れ替えて修行をしたって前に言ってたけど、シンヤはナナカマド博士に連絡してポケモンを入れ替えてるよね?ってことは、ナナカマド博士はシンヤが無事だったことを知ってたの?」

 

 シンヤ「ああ、もちろん。修行するためにポケモンを入れ替えようと思って連絡した時は、行方不明になってる俺から連絡が来たことにすげぇ驚いててさ、すぐに母さんやリュウガに俺が無事だったことを知らせた方がいいと言ってきたんだ。だけど、エクスプローラーズが俺の関係者を見張ってる可能性があるし、俺が生きてることを知ったら、周りのみんなに危害が及ぶと思ったから、俺が生きてることは、母さんやリュウガたちには内緒にしてくれってナナカマド博士に頼んでおいたんだ。俺が生きてることをもし母さんが知ったら、いち早くお前に知らせる可能性があったしな」

 

 

 野生のメガハガネール1・2・3「「「ガッネェェェェェェッ」」」

 

 

 シンヤ「そろそろフィナーレといくか。リザードン!『ブラストバーン』!」

 

 メガテラスタルリザードンX(ほのおテラスタイプ)「リィィィザァァァァァァァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォォォォォンッ‼︎

 

 

 野生のメガハガネール1・2・3「「「ガネェェェェェェェェッ!?」」」

 

 

 メガシンカしたリザードンXがテラスタルオーブによりテラスタルすると、メガリザードンXは、メガシンカとテラスタルの合わせた姿である“メガテラスタルリザードンX”となった。そして、メガテラスタルリザードンXは「ブラストバーン」を発動しようと握り拳にした右手に青い炎を纏うと、それを地面に強く打ち込んだ。すると、地面から赤い火柱が噴き出し、そのまま3体のメガハガネールに向かっていくと、3体のメガハガネールがピンクの「はかいこうせん」を放ってきたのだが、その攻撃はメガテラスタルリザードンXが発動した「ブラストバーン」によって粉砕されると、メガテラスタルリザードンXが発動した「ブラストバーン」が3体のメガハガネールに直撃して大爆発が起こった。

 

 

 野生のハガネール1・2・3「「「ガネェェェッ…」」」

 

 

 リコ「ぁ…ぁぁ…」

 

 ロイ「すごい…」

 

 ウルト「あの3体のメガハガネールを、たった1人で倒しちまいやがった…」

 

 

 メガテラスタルリザードンXが、圧倒的な力で3体のメガハガネールを倒すと、3体のメガハガネールのメガシンカが勝手に解けて、元のハガネールに戻った。それを近くで見ていたリコとロイとは、シンヤが1年前よりとんでもなく強くなっていることに気付かされ、ウルトはシンヤの強さを思い知らされたのだった。

 

 

 野生のハガネール1・2・3「「「ガネェェェ…」」」

 

 

 シンヤ「まだやる気か…」

 

 

 メガシンカしたポケモンが元の姿に戻ったということは、もう戦えないということを意味している。だというのに、メガシンカが解けた3体のハガネールはその場からゆっくり起き上がると、シンヤのメガテラスタルリザードンXとバトルしようとしていた。

 

 

 ロイ「もうハガネールたちには、戦う力は残ってないはずだよ…」

 

 ドット『ラクリウムの影響を受けて暴走してるから、自分で考えることができなくなってるんだ』

 

 シンヤ「暴走した六英雄と同じってことか」

 

 リコ「そんな…」

 

 

 スッ(テラパゴスの入っているモンスターボールを手に取る)

 

 

 リコ(パゴゴ…)

 

 

 スピネルがラクアでストロングスフィアを六英雄に使った時、六英雄は今のハガネールたちのように暴走し、仲間同士で傷つけあった。それを見ていたリコは、いずれこのままでは目の前にいる3体のハガネールが六英雄と同じようにお互いを傷つけ合うと思ったので、目の前の3体のハガネールを救いたいと思った。それができるとすれば、ラクアにあるラクリウムを消滅させたテラパゴスだけなので、リコはテラパゴスの入っているモンスターボールを手に取った。

 

 

 リコ(パゴゴ。ラクアを脱出してから、どうしてあなたがモンスターボールの中から出てこなくなったのか、私にはわからない。でも、今はあなたの力が必要なの。ラクリウムの影響を受けているハガネールたちを助けるために、あなたの力を貸して!)

 

 

 野生のハガネール1・2・3「「「ガネェェェェェェッ‼︎」」」

 

 

 マスカーニャ「マァァニャァッ‼︎」

 

 シンヤ「ッ、リザードン!」

 

 メガテラスタルリザードンX「グォォォォォッ!」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 リコ「ぁっ!」

 

 

 テラパゴス「パァァァゴォォッw!」

 

 

 シンヤ・リコ・ロイ「「「パゴゴ!」」」

 

 ウルト「なんだ、あのポケモン⁉︎」

 

 

 リコはテラパゴスの入っているモンスターボールを手に取ると、モンスターボールに入っているテラパゴスに、3体のハガネールを助けるために力を貸してほしいと頼んだが、テラパゴスが入っているモンスターボールはうんともすんとも言わなかった。すると、起き上がった3体のハガネールがリコに襲いかかってきたので、シンヤはメガテラスタルリザードンXにリコを助ける指示を出そうとした。その時、ラクアを脱出してから一度も開かなかったテラパゴスの入っているモンスターボールが開くと、中からテラパゴスが元気な声を出して現れ、大きな鳴き声を上げて《テラスタルフォルム》へと姿を変えた。

 

 

 テラパゴス(テラスタルフォルム)「パァァァァゴォォッ‼︎」

 

 

 テラスタルフォルムとなったテラパゴスが大きな鳴き声を上げると、3体のハガネールが体に纏っていたピンクのモヤを自分の体の中に吸収し、テラパゴスはノーマルフォルムの姿に戻った。すると、3体のハガネールがその場に倒れ、メガテラスタルリザードンXのテラスタル化が解除されてメガリザードンXになると、メガリザードンXから元のリザードンに戻った。そして、リコはモンスターボールからテブリムを出すと、「いやしのはどう」でロイのルカリオとウルトのヤミラミと3体のハガネールを回復させてほしいと頼み、テブリムが「いやしのはどう」を発動してルカリオとヤミラミと3体のハガネールを回復させると、体力が回復した3体のハガネールはその場からゆっくり起き上がり、そのまま大きな穴の中に去っていくと、リコはモンスターボールの中でずっと眠っていたテラパゴスと1年ぶりに会えたことを喜んだ。

 

 

 リコ「パゴゴ、おはよう」

 

 テラパゴス「パァァゴッw!」

 

 シンヤ「どうやらパゴゴは、モンスターボールの中で体力を回復してたようだな」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 ロイ「うん」

 

 ドット『やっぱり、パゴゴにはラクリウムの影響を打ち消す力があるんだ』

 

 シンヤ「ああ。パゴゴの力は、ラクリウムの影響を受けているポケモンを救うのに役立つはずだ」

 

 ウルト「そいつ、パゴゴっていうのか」

 

 シンヤ「ああ。ウルト、お前のトレーナーとしての実力、しっかり見せてもらったぜ」

 

 ウルト「あ、ああ。……お前、メガ強えんだな」

 

 ロイ「当然だよ、シンヤは世界チャンピオンなんだから」

 

 ウルト「えっ⁉︎世界チャンピオン⁉︎ってことは、世界最強のポケモントレーナーってことか⁉︎」

 

 シンヤ「世界最強ってのは大袈裟だと思うが、強いのは確かかな。それで、どうする?」

 

 ウルト「えっ?どうするって?」

 

 シンヤ「このまま俺たちについてくるのか、それを改めて訊いてるってことだ。俺たちについてくれば、さっきバトルしたハガネールたちより、もっと強いポケモンが現れるぞ。そんなポケモンたちと戦う勇気と覚悟が、お前にあるか?」

 

 ウルト「……ヘッ、上等だぜ」

 

 シンヤ「ん?」

 

 ウルト「もっと強いポケモンが現れるっていうなら、そいつらをまとめてぶっ倒して、俺様が最強だって証明してやる!」

 

 ヤミラミ「ヤミヤミッ!」

 

 シンヤ「フッw、いいだろう。リコ、ロイ、ドット、今日からウルトを一緒に連れてくけど、構わないか?」

 

 リコ「う、うん、私はいいけど」

 

 ロイ「シンヤがいいなら、僕もいいけど」

 

 ドット『僕もいいけど、どうしてウルトを?』

 

 シンヤ「ウルトの実力を正当に評価して、気に入ったからだ。鍛えれば、かなりの戦力になってくれるだろうしな」

 

 ウルト「ニッw。どうだロイ?世界チャンピオンには、俺様の実力がわかってるみたいだぜ」

 

 ロイ「あまり調子に乗るなよ」

 

 シンヤ「まぁとにかく、これからよろしくな。ウルト、ヤミラミ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 ウルト「おう!よろしくな!」

 

 ヤミラミ「ヤァァァッ!」

 

 リコ「よろしくお願いします、ウルトさん」

 

 ウルト「ッ⁉︎さんはいらねぇ、ウルトでいい」

 

 リコ「わかった、ウルト」

 

 シンヤ「本当に女が苦手なんだな」

 

 ウルト「べ、別にいいだろ…」

 

 

 こうして、シンヤたちの旅に新たな仲間のウルトとヤミラミが加わり、ますます旅が賑やかになった。そして、ライジングボルテッカーズの真実を取り戻すためにシンヤたちが再び冒険の旅に出発した頃、エクスプローラーズのアジトでは3人の人物が動き始めていた。

 

 

 エクスプローラーズのアジト

 

 

 ハンベル「ジル様、コニア様、1年ぶりですね。お元気そうでなによりです」

 

 ジル「はい」

 

 コニア「お久しぶりです、ハンベル様」

 

 ジル「本当に申し訳ありません。我々がついていながら、アメジオ様をお守りすることができませんでした」

 

 

 アメジオと一緒にラクアから無事に脱出したジルとコニアは、しばらくはアメジオと共に行動していたのだが、スピネルがエクシード社の新社長になり、エクスプローラーズを束ねるようになった頃、アメジオがラクアで祖父であるギベオンを裏切って殺害し、そのまま逃亡したと他のエクスプローラーズのメンバーに伝えていた。その結果、他のエクスプローラーズのメンバーから追われる身となったアメジオは、ジルとコニアを巻き込まないために、相棒のソウブレイズと共にどこかへと姿を消したのだった。

 

 

 ハンベル「いえ。…では、ラクアで何があったのか、教えてください」

 

 

 アメジオがギベオンを裏切ったというスピネルの言葉が嘘だと見抜いていたハンベルは、ラクアで起こったことをジルとコニアから聞くため、2人に連絡をしてエクスプローラーズのアジトに来てもらうと、ジルとコニアからラクアで起こった全てを聞いた。

 

 

 ハンベル「やはり、アメジオ様がギベオン様を裏切ったというのは、偽りでしたか」

 

 ジル「はい」

 

 ハンベル「アメジオ様の父である《クレイブ》様も、アメジオ様がギベオン様を裏切ったとは思っていませんでした」

 

 コニア「クレイブ様は、今どちらへ?」

 

 ハンベル「今は、スピネルの工場で働いています。…アメジオ様は、今どこに?」

 

 コニア「追っ手から逃げている途中に別れて以来、一度も会っていません」

 

 ハンベル「そうですか。…では、もしアメジオ様に会うことがあったら、これを渡してください」

 

 

 ジルとコニアからラクアで起きた全てを聞くと、ハンベルは懐からある物を取り出した。それは、黒い多面六角形型で構成された半球状の物体だった。

 

 

 ジル「ハンベル様、これは?」

 

 ハンベル「《ジガルデキューブ》です」

 

 コニア「ジガルデキューブ?」

 

 ハンベル「ええ。これがあれば、ジガルデのセルを収納することができます」

 

 ジル「ジガルデのセルを?」

 

 コニア「どうしてこれをハンベル様が?」

 

 ハンベル「フラダリ様から手に入れるように頼まれていた物で、ギベオン様がラクアに向かった後に手に入れたのですが、もうジガルデを持っていないフラダリ様には不必要な物でしょう」

 

 

 スッ(ハンベルが白いジガルデのセルを取り出す)

 

 

 白いジガルデのセル「…」

 

 

 ジル「それは…」

 

 ハンベル「ええ、ギベオン様の白いジガルデのセルです。フラダリ様に頼まれて手に入れたジガルデキューブが、こんな形で役に立つとは、皮肉なものです」

 

 

 スッ(白いジガルデのセルがジガルデキューブの中に入る)

 

 

 ハンベル「ジル様、コニア様、アメジオ様が心を許されたあなた方お二人に、白いジガルデのセルが入った、このジガルデキューブを託します」

 

 ジル・コニア「「えっ?」」

 

 ハンベル「スピネルに気づかれる前に、アメジオ様を見つけ出し、これを渡してください。全てが手遅れになる前に…」

 

 ジル・コニア「「はっ!」」

 

 

 To be continued

 

 

 次回予告

 

 

 新たに仲間に加わったウルトとヤミラミと共に、旅を続けているシンヤたちは、ぐるみんをやっているドットの元に届いた、黒いレックウザを見たと言う人物に会うために《チャバタウン》という所にやってきた。そこでシンヤたちは、黒いレックウザを見たとぐるみんにコメントを送った、2匹のニャビーを連れている《ニャビ子》という少女に出会った。

 

 

 次回「リコVSニャビ子!ぐるみんのガチファン対決‼︎」

 





 色違いのジガルデのコアと核の色がわからないので、ピンク色の核と青緑色ということになってます。アニメで登場すれば修正しますので。

 小説を投稿した後、感想を送ってもらうのは嬉しいのですが、2週間ぐらい投稿が遅れると、よく話を催促するような感想が届いたりするのですが、話の内容を考えたり、オリジナルの展開を考えたり、日常生活でやることがあるため、話の投稿が遅れるということをご了承ください。

 投稿は早ければ1週間、遅ければ2週間以上はかかるので。

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