ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 新たに仲間に加わったウルトとヤミラミと共に、ライジングボルテッカーズの真実を取り戻す旅を続けているシンヤたちは、茶畑が広がっている《チャバタウン》という所にやってきた。その理由は、数日前にドットがやっている動画配信者の《ぐるみん》の元に、“黒いレックウザを見た”というコメントが届いたからだ。そのコメントを送ってきた人物は、リコと同じようにぐるみんの大ファンである《ニャビ子》というらしく、ドットはすぐにニャビ子とコンタクトを取ると、黒いレックウザのことを聞こうとしたのだが、ニャビ子はぐるみんに直接会って教えたいと言ってきたのだ。しかし、今ドットは家で情報収集をしているので、会うことができない状態だった。そこで、シンヤたちがドットの代わりにニャビ子に会うべく、ニャビ子との待ち合わせ場所に決めたチャバタウンにやってきたのだ。


第104話『リコVSニャビ子!ぐるみんのガチファン対決‼︎』

 

 チャバタウン

 

 

 リコ「うわぁ〜」

 

 シンヤ「ここがチャバタウンか」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 

 黒いレックウザの情報を提供してくれたニャビ子に会うためにチャバタウンへとやってきたシンヤたちは、チャバタウンの周りにある茶畑を見ていた。茶畑にたくさんのお茶摘みさんたちがいて、摘んだお茶っ葉をカゴの中にどんどん入れていくと、お茶っ葉でいっぱいになったカゴをゴーリキーとワンリキーが背負ったり運んだりしながらお茶摘みさんたちの仕事を手伝っていた。

 

 

 シンヤ「お茶のいい匂いがするな。さすがお茶の名産地だ」

 

 マスカーニャ「マァァァニャッ〜」

 

 リコ「ふふっw。マスカーニャは、ニャオハの時から抹茶味が好きだったもんね」

 

 マスカーニャ「マァァァニャッw」

 

 シンヤ「おっ、スマホロトムで調べたら、ここのお茶っ葉を使って作った色んなスイーツが近くに売ってるって」

 

 リコ「ホント!じゃあ、ニャビ子さんから黒いレックウザのことを聞いたら、みんなで行こうよ」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ!」

 

 

 マスカーニャはニャオハの時から抹茶味が好きだったため、お茶の名産地で有名なチャバタウンのお茶っ葉を使って作った抹茶のスイーツがたくさんあると知ると、嬉しさのあまり喜びの声を上げた。

 

 

 ウルト「んなことより、早くニャビ子ってヤツに会いに行こうぜ!」

 

 ロイ「まだ待ち合わせの時間まで少しあるから、そんなに急がなくていいよ」

 

 ウルト「何言ってんだ!黒いレックウザの情報だぞ!これが急がずにいられるか!」

 

 シンヤ「それはそうだが…」

 

 

 ウルトが黒いレックウザの情報を早く聞きたがっているように、シンヤとリコとロイの3人も、ニャビ子から黒いレックウザの話を早く聞きたいと思っていた。それは、ニャビ子が見た黒いレックウザが《六英雄の黒いレックウザ》かもしれないからだ。

 

 

 シンヤ「前から聞こうと思ってたんだが、ウルトはどうして黒いレックウザをゲットしたいんだ?」

 

 ウルト「決まってんだろ!レックウザをゲットすりゃ、メガ最強になれるからだ!」

 

 リコ「メガ最強?」

 

 シンヤ「確かに、伝説のポケモンをゲットすれば強くなれるかもしれないが、ゲットしたからといって最強になれるわけじゃないぞ」

 

 ウルト「何言ってんだ!伝説のポケモンをすれば、メガ最強になれるに決まってんだろ!」

 

 シンヤ「そうでもないと思うが…」

 

 ロイ「シンヤ、いちいちウルトの話を真面目に聞かなくてもいいよ。ウルトの言うことなんて、何の根拠もないんだから」

 

 ウルト「んだと!」

 

 ロイ「なんだよ?ホントのことだろ?」

 

 リコ「2人とも、喧嘩はダメだよ!」

 

 シンヤ「お前ら、少しは仲良くしろよ(-_-٥)」

 

 ウルト「先に喧嘩を売ってきたのはロイだろ!」

 

 ロイ「ホントのことを言っただけだろ」

 

 ウルト「なんだと!」

 

 ロイ「なんだよ?」

 

 ロイ・ウルト「「ぬう〜〜〜〜!」」

 

 シンヤ「はぁε-(-。-)、こんなんじゃ先が思いやられるぜ」

 

 リコ「あはは…(^_^٥)」

 

 ピカチュウ「ピィカッ…」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ…」

 

 

 ウルトが仲間に加わった次の日から、ロイとウルトがくだらないことで口喧嘩をするのを見かけるようになったシンヤたちは、ロイとウルトの喧嘩に呆れて頭を少し悩ませていた。…たまにシンヤが、ロイとウルトの口喧嘩を兄弟喧嘩だと思って楽しく見ていることは、ここだけの話だが。

 

 

 ニャビ子との待ち合わせ場所

 

 

 シンヤ「ここが待ち合わせ場所か?」

 

 ロイ「うん」

 

 

 チャバタウンからニャビ子との待ち合わせ場所に向かって歩き続けたシンヤたちは、ニャビ子との待ち合わせに決めた場所にようやくたどり着いたが、そこには誰もいなかったのでニャビ子が来るまで待つことにした。

 

 

 ウルト「あ〜〜!いつになったらくんだよ!ニャビ子ってヤツは!」

 

 ロイ「待ち合わせの時間までまだ少しあるって」

 

 ウルト「もう待ってらんねぇ!俺、ニャビ子ってヤツを捜しに行ってくる。行くぞヤミラミ!」

 

 ヤミラミ「ヤァァァッ!」

 

 

 ニャビ子との待ち合わせ場所に到着してから3分も経っておらず、まだ待ち合わせの時間まで少し時間があるというのに、ニャビ子が現れる気配がないものだから、痺れを切らしたウルトはヤミラミと一緒にニャビ子を捜しにどこかへと走って行った。

 

 

 シンヤ「あと少し待てば来るのに…」

 

 リコ「…」

 

 シンヤ「ん?リコ、どうした?」

 

 リコ「え?なにが?」

 

 シンヤ「さっきから緊張してるみたいに見えるから、どうしたのかなって」

 

 リコ「あ〜……ほら、黒いレックウザの情報を提供してくれたニャビ子さんって、私と同じぐるみんのファンだって、さっきロイが言ってたでしょ」

 

 シンヤ「ああ。確か、お前より少し前からぐるみんの動画を見てたと言ってたな」

 

 リコ「うん。だから、話についていけるかなって」

 

 シンヤ「?何言ってんだよ?お前だってぐるみんのファンじゃないか?動画だってたくさん見てるし、ライブ配信の時なんか、いつも“リアルタイム”で見てるぐらいなのに」

 

 リコ「そうなんだけど。私、この一年間、あんまりぐるみんの動画を見てないんだ」

 

 シンヤ「えっ⁉︎∑∑(゚Д゚)嘘だろ⁉︎マジで⁉︎」

 

 リコ「そんなに驚かなくても…(^_^٥)」

 

 シンヤ「いや、だって、ええっ…」

 

 

 一年間ぐるみんの動画をあんまり見てないとリコが言うと、シンヤはリコのその言葉に驚いた。しかし、シンヤが驚くのも無理はなかった。リコはぐるみんオタクと言われるほどのぐるみんの大ファンで、『ぐるみん命』と書いてあるようなシャツを着ていてもおかしくないほどぐるみんが好きなのだ。そのリコが一年間ぐるみんの動画をあんまり見てないと言うのだから、驚くのは当然だろう。

 

 

 シンヤ「俺がぐるみんの存在を知ってからラクアに行くまでだって、一日も欠かさずぐるみんの動画を見ていたお前が、あまりぐるみんの動画を見てないなんて言えば、さすがの俺も驚くぞ」

 

 リコ「だって、シンヤが心配だったから…」

 

 シンヤ「っ、そっか。ぐるみん大好きなリコが、ぐるみんより俺のことをねw」

 

 リコ「っ///、もちろんシンヤも心配だったけど、みんなのことも心配だったし…///」

 

 シンヤ「フフッw。心配してくれてありがとな、リコ」

 

 リコ「う、うん///」

 

 

 シンヤもぐるみんも、リコにとっては大事な存在だが、リコがぐるみんの動画を見るより自分を心配をしてくれていたと知ると、シンヤは喜んでいた。

 

 

 シンヤ「でも大丈夫だろ。なんたって、リコは《ニャオハ大好きっ子》なんだから」

 

 リコ「そ、そうかな?」

 

 シンヤ「ああ。それに、ぐるみんが大好きな想いは誰にも負けてな…」

 

 

 「あなたたちね!」

 

 「「ニャァァビッ!」」

 

 

 シンヤ「ん?」

 

 リコ・ロイ「「え?」」

 

 ピカチュウ「ピィカッ?」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ?」

 

 

 「よ〜っす!」

 

 

 ニャビ子との待ち合わせ場所でシンヤたちがお喋りしていると、どこかからシンヤたちに声をかけてきた人物がいたので、シンヤたちは辺りを見渡して自分たちに声をかけてきた人物を探し始めた。すると、近くの丘の上に誰かがいることに気づいた。そこにいたのは、頭に帽子を被り、ぐるみんの着ぐるみを模したパーカーを着ていて、着ているパーカーの左ポケットにぐるみんの人形を入れており、背中にはたくさんのぐるみんのグッズが飾られているリュックを背負っていて、両肩に2匹のニャビーを乗せた黒髪の女の子だった。

 

 

 「初めまして!」

 

 

 ロイ「えっと…」

 

 リコ「もしかして…」

 

 シンヤ「君が、黒いレックウザの情報を提供してくれた…」

 

 

 ニャビ子「そう!ぐるみんの大ファンの一人で、《ニャビー大好きっ子》、略して、ニャビ子なのだ〜!」

 

 

 ボソッ(シンヤがピカチュウにしか聞こえないように小声で喋る)

 

 

 シンヤ『ニャビー大好きっ子って、リコのアカウントの《ニャオハ大好きっ子》とほとんど同じじゃん…』

 

 ピカチュウ「ピィカッピカッ」コクッ(頷く)

 

 

 ダダダダッ(ニャビ子が走ってくる足音)

 

 

 ニャビ子「ねぇ、そのピカチュウ、あなたたちのポケモン?めっちゃかわいい!」

 

 シンヤ「ああ、ありがとう」

 

 ピカチュウ「ピィカッw」

 

 キャプテンピカチュウ「カチュッ!カチュッ!(キャップのくしゃみ)」

 

 ロイ「キャップ、大丈夫?」

 

 シンヤ(ああ〜、未だに“かわいいアレルギー”なんだ、キャップ)

 

 リコ「あの、ニャビ子さん!」

 

 ニャビ子「ん?なに?」

 

 リコ「あなたの着ているパーカーや、持っているぐるみんの人形やグッズ、それ全部、お店やネットで売ってるものじゃないですよね?」

 

 ニャビ子「そうだよ。これ全部、私の手作りなんだ」

 

 リコ「手作り⁉︎すごい!細かいところまで再現されてるし、縫い目もリアル」

 

 ニャビ子「え〜、わかってくれる⁉︎でも、どうしてこれがお店やネットで売ってるものじゃないってわかったの?」

 

 リコ「私、今まで販売されたぐるみんのグッズは全部覚えてるけど、ニャビ子さんの持ってるグッズは初めて見るから、お店やネットで売られたものじゃないってわかったんです。私もぐるみんのファンなので!」

 

 ニャビ子「ファン?…え〜と、あなたたちって、ぐるみんのスタッフなんじゃ?」

 

 シンヤ「スタッフ?いや、俺たちは…」

 

 ニャビ子「あなたたちを見つけた時、すぐに待ち合わせの相手だって気づいたよ。ここら辺、あまり観光客が来ないからね」

 

 ロイ「あの、ニャビ子さん、そろそろ黒いレックウザの情報を教えてください」

 

 ニャビ子(ぁっ!)

 

 シンヤ(ん?)

 

 

 リコとニャビ子がぐるみんの話で盛り上がってから少しすると、ロイは黒いレックウザのことをニャビ子から聞き出そうとした。すると、ニャビ子の顔色が変わったので、それを見たシンヤは小さな違和感を感じた。

 

 

 ロイ「遠くを飛んでいる黒いレックウザを見たんですよね?その時の詳しい話を教えてください!」

 

 

 バッ(ニャビ子が手を横に伸ばす)

 

 

 ニャビ子「待って!その前にぐるみんに会わせて!」

 

 リコ「えっ?」

 

 ニャビ子「私はぐるみんに会えるって言うからここに来たの。黒いレックウザのことを話すなら、ぐるみんに会ってからじゃないと」

 

 シンヤ「あ〜、ぐるみんは忙しくて来られないから、代わりに俺たちが黒いレックウザの話を聞くことになったんだけど。っていうか、それは待ち合わせを決めた時にぐるみんと話し合ったと思うんだけど?」

 

 ニャビ子「そうだけど。もしかしたら、ぐるみんが来てくれるかもって信じてここまで来たのに〜(-_-lll)」

 

 リコ「がっかりさせちゃってごめんなさい」

 

 ニャビ子「そういえば、あなたさっき、ぐるみんのファンって言ってたよね?ぐるみんのスタッフなのに、ファンなんて変だよね?」

 

 シンヤ「だから、俺たちはぐるみんのスタッフじゃないって」

 

 ニャビ子「えっ?じゃあ、あなたたちは誰なの?」

 

 リコ「あっ、私はリコっていって、ニャオハ大好きっ子です」

 

 ニャビ子「えぇ〜〜、あの“伝説”のニャオハ大好きっ子って、あなただったの⁉︎」

 

 ロイ「伝説って、少し大袈裟だな」

 

 シンヤ「ぐるみんのファンからすれば、そう言われるのは当然かもしれないがな」

 

 

 1年前、ドットがリコに自分がぐるみんだとバラした時から、ドットはぐるみんのライブ配信をやっている時に、ニャオハ大好きっ子であるリコが送ったコメントを何度も読んでいる。そのため、一部のぐるみんのファンの間では、ニャオハ大好きっ子は伝説の存在と言われているのだ。

 

 

 ニャビ子「…教えない」

 

 シンヤ・リコ・ロイ「「「えっ?」」」

 

 ニャビ子「私は、ぐるみんに黒いレックウザのことを話すつもりでここに来たの。ぐるみんが来ないなら、私、帰るから!」

 

 

 ニャビ子はそう言うと、連れている2匹のニャビーと一緒に前の道を歩き始めた。

 

 

 ロイ「あの、ちょっと待ってください!」

 

 リコ「シンヤ、どうしよう?」

 

 シンヤ「どうしようって言われても、ニャビ子さんはぐるみんに直接会って黒いレックウザのことを話したいって言ってたからな。ぐるみんが来ない以上、ニャビ子さんが帰っても文句は言えないだろ」

 

 リコ「それは、そうだけど…」

 

 シンヤ「それに……いや、それは後でいいか」

 

 リコ「えっ?なに?」

 

 シンヤ「いや、こっちの話)

 

 

 ボソッ(ニャビ子に聞こえないようにシンヤが小声でドットに喋る)

 

 

 シンヤ『ドット、準備はいいか?』

 

 リコ「えっ?」

 

 ロイ「ドット?」

 

 ドット『うん。いつでもいいよ』

 

 シンヤ『よし』…「ニャビ子さん!」

 

 

 ニャビ子「ん?なに?」

 

 

 シンヤ「俺たちはここに来れないぐるみんに頼まれて、君から黒いレックウザのことを聞きに来たんだ。そのことは、ここで待ち合わせを決めた時にぐるみんから聞いてるだろ?」

 

 ニャビ子「それはわかってるけど、私はぐるみんに会えたら話すってちゃんと言ったよ。そのぐるみんが来れないんじゃ、ここに来た意味ないじゃん!」

 

 シンヤ「話を最後まで聞きなよ。確かに俺たちは、ぐるみんが来られないとは言ったが、“ぐるみん本人に会えない”とは一言も言ってないぞ」

 

 ニャビ子「えっ?」

 

 

 ♫♫♫(ぐるみんのテーマソングが流れる)

 

 

 ニャビ子「これって、ぐるみんのテーマソング!」

 

 

 ヒョコッ(ぐるみんが映っているシンヤのスマホロトムが出てくる)

 

 

 ぐるみん『よ〜っす!ニャビー大好きっ子!』

 

 ウェルカモ『ウェェェルッ!』

 ナカヌチャン『ナカヌッ!』

 

 

 ニャビ子「うわぁ〜!本物の生ぐるみんだぁ〜!」ダッ

 

 

 シンヤのスマホロトムに映っているぐるみんを見ると、ニャビ子はその場から急いで走ってシンヤのスマホロトムの目の前にやってきた。

 

 

 ボソッ(ニャビ子に聞こえないようにロイたちが小声で喋る)

 

 

 ロイ『シンヤ、あれって?』

 

 シンヤ『ぐるみんに会ったら黒いレックウザのことを話すって約束だったから、ぐるみんに会えないなら話さないとか言われる万が一のことを考えて、ぐるみんの格好をしたドットに待機してもらったんだ』

 

 リコ『そうだったんだ』

 

 

 ニャビ子「どうしよ、私、生ぐるみんと話してる。生ぐるみんに会えるってだけでもすごいのに…尊い!」

 

 シンヤ「いちいちリアクションがオーバーだな」

 

 リコ「でも、ニャビ子さんの気持ち、すごくわかるな」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 

 ボソッ(ニャビ子に聞こえないようにリコとシンヤが小声で喋る)

 

 

 リコ『私もニャビ子さんと同じで、ぐるみんが大好きだから。ドットがぐるみんをやってるって知った時は戸惑ったけど、ドットと友達になってからは、ドットは友達のドットで、ぐるみんはファンのぐるみんだから、少し緊張しちゃう』

 

 シンヤ『そういうものなのか?』

 

 

 自分からすれば、ただドットがぐるみんの着ぐるみを着ているだけだとシンヤは思ったが、それはぐるみんのファンとしての違いだからなのだと、シンヤは自分に言い聞かせることにした。

 

 

 ぐるみん『ニャビー大好きっ子よ。情報提供ありがとな』

 

 ニャビ子「うわぁ〜!ぐるみんにお礼を言われた〜!」

 

 ぐるみん『それじゃあ、ニャビー大好きっ子よ。約束通り、3人を黒いレックウザを見たという場所に案内してくれ』

 

 ニャビ子「も……」

 

 ぐるみん『ん?』

 

 シンヤ(あぁ〜、これは確定だな)

 

 

 ぐるみんがニャビ子に黒いレックウザを見たという場所にシンヤたちを案内してほしいと頼むと、ニャビ子はぐるみんから顔を逸らした。それを見たシンヤは、さっき自分が思ったことは間違っていなかったと確信した。

 

 

 ニャビ子「…もちろん、ぐるみんとの約束だから!」

 

 リコ「ホントですか!」

 

 ロイ「やったぁ〜!」

 

 

 ボソッ(ニャビ子に聞こえないようにシンヤがドットに小声で喋る)

 

 

 シンヤ『ドット、また後で連絡するわ』

 

 ぐるみん『えっ?う、うん…』

 

 

 ぐるみんから顔を逸らしていたニャビ子は少しすると、再びぐるみんの方を向いて、シンヤとリコとロイの3人を黒いレックウザを見た場所に案内することを約束してくれた。そして、ドットとの通話を終えた後、シンヤたちはニャビ子に案内されて、ニャビ子が黒いレックウザを見た場所に向かった。その途中、原っぱでドードリオの群れが昼寝しているところや、オニドリルの群れが空を飛んでいるのを見つけた。

 

 

 ニャビ子「ねぇ、リコはどうやってぐるみんと知り合ったの?」

 

 リコ「えっと、偶然っていうか、何て言えばいいかな?」

 

 ニャビ子「ぐるみんに特別扱いされてる理由は?」

 

 リコ「えっ、別に特別扱いはされてないかと…」

 

 ニャビ子「どうやったらぐるみんに会える?」

 

 リコ「それは…」

 

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ…」

 

 シンヤ(おおっ(・_・٥)、マスカーニャの嫉妬が、ついに人間にまでくるようになったか。それも女の子を相手に…)

 

 ニャビーx2「「ニャアッ!」」

 

 

 ピクピク(マスカーニャの左目がピクピク動く)

 

 

 マスカーニャ「ニャァァァァオッ‼︎」

 

 

 ニャビ子はリコがぐるみんと知り合いだと知ると、どうやったらぐるみんと親しくなれるのかをリコに近づいて聞いてきた。それを近くで見ていたマスカーニャはだんだん不機嫌になり、ニャビ子の2匹のニャビーがリコの両膝に飛び付くと、ついに我慢の限界を超えたマスカーニャは、リコの両膝に飛び付いた2匹のニャビーの後ろ首を掴むと、そのまま2匹のニャビーを放り投げた。

 

 

 リコ「マスカーニャ、どうしたの?」

 

 マスカーニャ「ニャァァッ」プイッ(顔を逸らす)

 

 リコ「マスカーニャ?」

 

 シンヤ「お前がニャビ子さんと楽しく話したり、2匹のニャビーがお前に飛び付いたから、ヤキモチを焼いてたマスカーニャが怒ったんだよ」

 

 リコ「えっ?そうなの?」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ」コクッ(頷く)

 

 シンヤ「ニャオハの時からヤキモチを焼いてたけど、マスカーニャに進化してから、より一層ヤキモチが酷くなったな。リコが俺にヤキモチを焼いた時と同じ顔をしてたし…」

 

 リコ「えっ?そんなに似てた?」

 

 シンヤ「ああ」

 

 

 リコと違って、マスカーニャは両頬を軽く膨らませてヤキモチを焼いていたが、別にほとんど変わらないので、やはり育てたポケモンは育てたトレーナーに似るんだなと、シンヤはそう思うのだった。

 

 

 ニャビ子「てかさ、あなた最近、ぐるみんがライブ配信をした時にコメントを送ってなかったよね?」

 

 リコ「あっ、ライブ配信をしてる時に動画を見られなくて…」

 

 

 既に知っていることだとは思うが、この一年間、リコはラクアで消息を絶ったシンヤのことが心配だったため、あまりぐるみんの動画を見ていないのだ。

 

 

 ニャビ子「ふ〜ん。まっ、あなたがコメントを送ってない間に、私はライブ配信で何回もぐるみんにコメントを読まれたけどぉ?」

 

 

 ニャビ子は笑みを浮かべると、まるで自分がぐるみんの一番であるかのように勝ち誇った顔をしてリコにそう言った。

 

 

 リコ「ぐるみんに自分のコメントを読んでもらうと嬉しいですよねw」

 

 

 ニャビ子の言葉にリコは笑顔を浮かべると、ニャビ子にそう答えた。すると、ニャビ子はリコが悔しがっていないのがムカついたのか、少しリコを睨んだ後に顔を逸らした。

 

 

 ニャビ子「むぅぅ…」

 

 リコ(えっ?)

 

 

 ボソッ(ニャビ子に聞こえないようにリコとシンヤが小声で喋る)

 

 

 リコ『シンヤ、私、何か変なことをニャビ子さんに言っちゃったかな?』

 

 シンヤ『いや、多分、ぐるみんと仲良しのお前に嫉妬してるんじゃないか?』

 

 リコ『えっ?嫉妬?』

 

 シンヤ『うん』

 

 

 ニャビ子は、リコと同じでぐるみんの大ファンだ。それは、ニャビ子が自分で手作りした、ぐるみんの着ぐるみを模したパーカーや、ぐるみんの人形やグッズを見ればよくわかる。だからこそ、リコがぐるみんに特別扱いされているのがニャビ子は気に入らないのだろう。

 

 

 ロイ「ねぇ、黒いレックウザを見た場所はもうすぐかな?」

 

 ニャビ子「えっ?…そ、そうね、目印がないからよくわかんないけど、もうすぐだったかな。…そもそも、どうしてあなたたちは黒いレックウザを捜してるの?」

 

 ロイ「ゲットするためだよ」

 

 ニャビ子「ゲット⁉︎」

 

 ロイ「うん。黒いレックウザは、僕がライジングボルテッカーズに入るキッカケになったポケモンで…」

 

 ニャビ子「ッ!…ライジングボルテッカーズ…あなたたちが?」

 

 ロイ「?そうだけど…」

 

 シンヤ(あっ、バカ!)

 

 

 ロイがライジングボルテッカーズだと名乗ると、場の空気が変わり始め、ニャビ子と2匹のニャビーはシンヤたちから少し離れた。

 

 

 ニャビ子「悪い奴らに教えることは何もないから!」

 

 リコ「えっ?」

 

 ロイ「どうして?」

 

 ニャビ子「だってあなたたち、クムリ山の自然を破壊した、あの“ライジングボルテッカーズ”なんでしょ?」

 

 リコ「っ、確かに、私たちはライジングボルテッカーズですけど、クムリ山の自然を破壊したのは私たちじゃないんです!」

 

 ロイ「そうだよ!あれは僕たちのせいじゃ…」

 

 ニャビ子「だって、エクシード社の《スピネル》社長が言ってたじゃない!あなたたちライジングボルテッカーズのせいで、クムリ山の自然がめちゃくちゃになって、世界中のポケモンたちに変な影響を与えてるって!」

 

 ロイ「あれは僕たちのせいじゃなくて、スピネルのせいで…」

 

 ニャビ子「スピネル社長のせい?何言ってるの?スピネル社長は、あなたたちがめちゃくちゃにしたクムリ山の自然を元に戻すために、保護活動をしてるんだよ!それに、エクシード社が作った商品のおかげで、どれだけの人が助かってると思ってるの?チャバタウンで働いている人たちだって、その一人なんだよ!」

 

 ロイ「どういうこと?」

 

 ニャビ子「ここに来る時、チャバタウンにいる人たちが農業用ドローンを使って草に水を撒いたり、大きな四足歩行のロボットに乗ってお茶っ葉を摘んでたのを見たしょ?あれ全部、エクシード社で作られたものなんだよ。あれだけじゃない。他にもエクシード社で作られた商品のおかげで、生活が豊かになった人がたくさんいる。そんなすごいものを売ってるスピネル社長がクムリ山の自然をめちゃくちゃにした?ふざけたこと言わないで!あんなに便利なものを売ってるエクシード社の社長がそんなことするわけないでしょ!」

 

 ロイ「それは…」

 

 ニャビ子「ハッ、ぐるみんがライジングボルテッカーズと繋がってるなんて知られたら、ぐるみんが炎上しちゃう!」

 

 

 ボソッ(ニャビ子に聞こえないようにリコとシンヤが小声で喋る)

 

 

 リコ『ねぇシンヤ、やっぱり、私たちのイメージってよくないのかな?』

 

 シンヤ『真実を知らない人からの印象はな。俺だって、もしお前やフリードたちと出会わなかったら、スピネルの言うことを信じてたと思うし』

 

 

 ニャビ子の言ってたように、シンヤたちはここに来る前、チャバタウンで働いてる人たちがエクシード社で作られた農業用ドローンを使って草に水を撒いたり、足腰の悪いお婆さんやお爺さんがエクシード社で作られた大きな四足歩行のロボットに乗ってお茶っ葉を摘んでいた所を見ている。あんな所を見れば、生活に便利な商品を売っているエクシード社の社長であるスピネルの評価が高いのは当然で、誰もスピネルがクムリ山の自然をめちゃくちゃにしたなどと思わないだろう。

 

 

 ニャビ子「決めた。ぐるみんのためにも、今ここであなたを倒す!」ビッ(リコに指を向ける)

 

 リコ「ええっ⁉︎私⁉︎」

 

 ニャビ子「私が勝ったら、二度とぐるみんに近づかないで!」

 

 ロイ「だから話を聞いてよ、僕たちは…」

 

 リコ「わかりました、そのバトル受けます!」

 

 ロイ「えっ?リコ?」

 

 リコ「同じぐるみんのファンだからこそ、ニャビ子さんの気持ちを正面から受け止めて、私たちの話を聞いてほしい。マスカーニャ、お願い」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ!」

 

 ニャビ子「そうこなくっちゃ!」

 

 

 スチャ(ニャビ子がモンスターボールを構える)

 

 

 ニャビ子「出番だよ、ガオガエン!」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 ガオガエン「ガォォォォッ‼︎」

 

 

 リコ「ガオガエン…」

 

 ロイ「ニャビーじゃないの⁉︎」

 

 ニャビ子「それを言ったら、そっちだってそうじゃない」

 

 シンヤ「確かに、ニャオハ大好きっ子のリコが、ニャオハの最終進化形のマスカーニャを使うのなら、ニャビー大好きっ子のニャビ子さんが、ニャビーの最終進化形のガオガエンを使っても不思議じゃないからな」

 

 ピカチュウ「ピィカッピカッ」コクッ(頷く)

 

 

 ニャビ子「それに、ガオガエンはマスカーニャに有利な炎をタイプを持ってる。この勝負、私の方が有利ね」

 

 リコ「マスカーニャ、あなたなら大丈夫」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ!」

 

 ロイ「シンヤ、このまま2人をバトルさせていいの?」

 

 シンヤ「いいもなにも、俺が何を言っても2人は止まらんだろ。それに、ニャビ子さんがリコにバトルを挑んだのは、俺たちがライジングボルテッカーズだってことより、ぐるみんのファンとして負けたくないってことだろうしな」

 

 

 ニャビ子はシンヤたちがライジングボルテッカーズと知る前から、リコにちょっとした嫌悪感を抱いていた。それは、リコがぐるみんと知り合いで、ぐるみんに特別扱いされているからなのだろうとシンヤは思っていた。リコにバトルを挑んだ理由もぐるみんのためなので、同じぐるみんのファンであるリコもそれをわかっているから、ニャビ子の挑戦を正面から受けたのだ。だからこそ、たとえ自分が2人に何を言ってもリコとニャビ子は決着をつけるまで止まらないと、シンヤはそう確信していた。

 

 

 リコ「マスカーニャ!『アクロバット』!」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ!」

 

 

 ニャビ子「ガオガエン!『にどげり』!」

 

 ガオガエン「ガォォォォッ‼︎」

 

 

 リコとニャビ子のバトルが始まると、「アクロバット」を発動したマスカーニャが先に攻撃を仕掛けた。すると、ガオガエンは「にどげり」を発動し、勢いをつけて左足で蹴ろうとしてきたマスカーニャの攻撃を左足でガードすると、体を回転させて勢いをつけた右足の蹴りをマスカーニャにお見舞いし、効果抜群の大ダメージを与えた。

 

 

 リコ「マスカーニャ、大丈夫?」

 

 マスカーニャ「マァァァニャッ…」

 

 

 シンヤ「あのガオガエン、かなりやるな。レベルも高いし、よく育てられてる」

 

 ロイ「相性も不利なのに、マスカーニャより力が強いなんて」

 

 シンヤ「心配するな。この程度で負けるほど、リコは弱くない」

 

 

 リコ「マスカーニャ!ツタをガオガエンの足に向かって投げて!」

 

 マスカーニャ「ニャァッ!」

 

 

 シュッ(ツタをガオガエンの右足に投げる)

 

 パシッ(ツタをガオガエンの右足に巻き付ける)

 

 

 ニャビ子「ガオガエン!『ビルドアップ』から『DDラリアット』!」

 

 ガオガエン「ガァァァァェェンッ‼︎」

 

 マスカーニャ「ニャァァァッ!?」

 

 

 マスカーニャがツタを投げてガオガエンの右足に巻き付けると、それを引っ張てガオガエンを転ばせようとしたが、ガオガエンは「ビルドアップ」を発動して攻撃と防御を1段階ずつ上げると、自分の得意技である「DDラリアット」を発動した。すると、ツタを引っ張っているマスカーニャはそのままガオガエンに引っ張られた。

 

 

 ニャビ子「『かえんほうしゃ』!」

 

 ガオガエン「ガァァァァ…」

 

 

 リコ「マスカーニャ!『トリックフラワー』目隠し!」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァァッ‼︎」

 

 ガオガエン「ガォォォッ!?」

 

 

 引っ張られたマスカーニャが目の前にやってくると、ガオガエンは「かえんほうしゃ」を発動しようとしたが、マスカーニャはその前に指をパチンッと鳴らした。すると、ガオガエンの目の前に複数の花粉を含んだ花形の爆弾が現れて、すぐに全ての爆弾が爆発するとガオガエンに少しのダメージを与えて、同時にガオガエンの視界を封じた。そして、マスカーニャはその隙に「アクロバット」を発動すると、そのまま左足で思いっきりガオガエンを蹴り上げて少しのダメージを与えた。

 

 

 ロイ「すごい!ガオガエンと互角に戦えてる!」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカァァッ!」

 

 シンヤ「タイプ相性ではマスカーニャが不利だし、パワーでもあっちのガオガエンが上だが、あのガオガエンの攻撃はワンパターンだから、マスカーニャのスピードで問題なく避けられてる。このバトルに勝つ鍵は、ガオガエンの攻撃にどう対処して、どう技を当てていくかだな」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 ニャビ子『ガオガエン!『にどげり』!」

 

 ガオガエン「ガァァァァェェンッ‼︎」

 

 

 リコ「マスカーニャ!『マジカルリーフ』で《カウンターシールド》!」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァァッ‼︎」

 

 

 バァァァァンッ‼︎

 

 

 ガオガエン「ガエンッ!?」

 

 ニャビ子「ガオガエン!」

 

 

 「にどげり」を発動したガオガエンがマスカーニャをキックしようと攻撃してくると、マスカーニャは大量の木の葉を両手から放って自分の体を包んだ。そして、攻撃を止められないガオガエンが木の葉に身を包んでいるマスカーニャに向かって攻撃してくると、その攻撃は弾き返され、ガオガエンに少しのダメージを与えた。

 

 

 ニャビ子「なに、今の…⁉︎」

 

 

 ロイ「すごい!」

 

 シンヤ「さっきのカウンターシールド、1年前よりパワーが上がってるな」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 

 リコ「マスカーニャ、今のカウンターシールド、いい感じだったよ!」

 

 マスカーニャ「マァァニャァッ!」

 

 

 ニャビ子「カウンターシールドか。面白いじゃん、ガオガエン!『DDラリアット』!」

 

 ガオガエン「ガァァァェェェェンッ‼︎」

 

 

 リコ「マスカーニャ!『マジカルリーフ』でガオガエンを包んで!」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァァッ‼︎」

 

 

 ニャビ子「効かないよ!ガオガエン!『かえんほうしゃ』!」

 

 ガオガエン「ガァァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォンッ‼︎

 

 

 ニャビ子「うわっ!?」

 

 

 ロイ「ええっ!?」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカァッ!?」

 

 シンヤ「何だ⁉︎何が起こった⁉︎」

 

 ピカチュウ「ピィカッ⁉︎」

 

 

 ガオガエンが「DDラリアット」を発動して攻撃してくると、マスカーニャは両手から「マジカルリーフ」を放ち、ガオガエンを隠すように包み込んだ。しかし、「DDラリアット」を発動しているガオガエンはマスカーニャの放った大量の木の葉を力づくで吹き飛ばすと、「かえんほうしゃ」を発動してマスカーニャを攻撃しようとした。その瞬間、突然「かえんほうしゃ」を放ったガオガエンが大爆発した。それを見たシンヤたちは何が起こったかわからず、大爆発によって発生した煙が晴れると、そこから黒コゲになったガオガエンが現れた。

 

 

 リコ「うまくいったね、マスカーニャ!」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ!」

 

 

 ロイ「えっ?今の、マスカーニャがやったの?」

 

 リコ「うん。『マジカルリーフ』でガオガエンを包んだ時、マスカーニャが『トリックフラワー』の爆弾をガオガエンのベルトに仕掛けておいたの」

 

 シンヤ「なるほど。『マジカルリーフ』はニャビ子さんとガオガエンの視界を封じて、マスカーニャが『トリックフラワー』を発動する所を見られないようにするための囮だったってことか」

 

 ロイ「だからガオガエンが『かえんほうしゃ』を使った時、大爆発が起こったのか」

 

 ニャビ子「でも、ベルトに爆弾を仕掛ける指示なんてしてなかった」(…っ、なるほど、それだけマスカーニャとの絆が深いってことか)「ガオガエン、ダウンにはまだ早いよ!」

 

 ガオガエン「ガァァァァッ‼︎」

 

 

 リコ「マスカーニャ!」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ!」

 

 

 「うわぁぁぁぁぁ〜〜っ!」

 

 

 シンヤ・リコ・ロイ・ニャビ子「「「「えっ?」」」」

 

 

 ここまでリコとバトルしたニャビ子は、リコたちがライジングボルテッカーズだということを忘れており、すっかりリコとのバトルを楽しんでいた。そして、リコとマスカーニャの絆の強さを見たニャビ子は、リコたちライジングボルテッカーズがクムリ山の自然をめちゃくちゃにしたのかと疑問を持ち始めた。しかし、今はリコとのバトルに決着をつけようと、再びガオガエンに指示を出そうとした。そしてリコは、ニャビ子の気持ちに全力で応えるために、精一杯バトルを頑張ろうとした。すると、どこかから誰かの叫び声が聞こえてきたので、その声の人物に心当たりがあったシンヤとリコとロイの3人は、叫び声が聞こえてきた方に顔を向けた。するとそこから、シンヤとリコとロイの思った人物がヤミラミを連れて森の中から現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウルト「やべえ、やべえ、やべえぞ〜!」

 

 ヤミラミ「ヤァァァァミッ‼︎」

 

 

 ロイ「ウルト!ヤミラミ!」

 

 

 森の中から現れた人物は、シンヤとリコとロイの思った通り、なかなか来ないニャビ子をヤミラミと一緒に捜しに向かったウルトだった。ウルトはヤミラミと一緒に森の中から現れると、全速力でシンヤたちのいる所に走ってきたのだが、相当走り回ったせいか、2人とも息切れをしていた。

 

 

 ウルト「ハァ、ハァ…」

 

 ヤミラミ「ヤミッ、ヤミッ…」

 

 

 ロイ「2人とも、今までどこに行ってたんだ?」

 

 シンヤ「お捜しのニャビ子さんなら、ちゃんとここに…」

 

 

 ドォォォォッ‼︎

 

 オォォォニドッ‼︎

 

 

 シンヤ「ん?」

 

 リコ「なに、今の鳴き声?」

 

 

 ウルトとヤミラミがやってくると、ウルトとヤミラミが走ってきた所から複数の鳴き声が聞こえてきた。すると、森の中から鳴き声の正体が現れた。

 

 

 

 ドードリオの群れ「「「ドォォォリッ‼︎」」」

 

 オニドリルの群れ「「「オォォォニドッ‼︎」」」

 

 

 リコ「ドードリオにオニドリル⁉︎」

 

 シンヤ「すごく怒ってるぞ⁉︎」

 

 ウルト「なんか、怒らせちまってよ(^_^;)」

 

 ニャビ子「あなたが走ってきた所にドードリオの縄張りがあって、反対の方にはオニドリルの巣があるの」

 

 ロイ「さては…(¬_¬)」

 

 リコ「まさか…(¬_¬)」

 

 シンヤ「ドードリオの縄張りに入った後に、オニドリルの巣に近づいたんだな…(-_-٥)」

 

 ウルト「知らなかったんだよ!」

 

 

 ウルトがドードリオの縄張りに入り、オニドリルの巣に近づいたことを知ると、ロイとリコは呆れた顔をしてウルトを見ていたが、いつの間にかシンヤたちは、怒っているドードリオとオニドリルの群れに囲まれてしまっていた。

 

 

 シンヤ「ウルト、ドードリオとオニドリルに攻撃してないだろうな?」

 

 ウルト「してねぇよ!ドードリオの縄張りとオニドリルの巣に入っただけだ!」

 

 ニャビ子「ガオガエン、先にドードリオとオニドリルの群れをぶっ倒すよ!」

 

 ガオガエン「ガァァァァエンッ‼︎」

 

 ウルト「しゃあねぇ。ヤミラミ、いくぞ!」

 

 ヤミラミ「ヤァァァミッ‼︎」

 

 

 リコ「待って!ドードリオたちを攻撃しちゃダメ!」

 

 ニャビ子「えっ?」

 

 ウルト「何でだよ?」

 

 リコ「この子たちは悪くないんだから、絶対に傷つけちゃダメ!」

 

 シンヤ「リコの言う通りだ。元はと言えば、お前がドードリオとオニドリルを怒らせたことが原因なんだぞ」

 

 ウルト「うっ…それはそうかもしんねぇけど、どうすんだよ?」

 

 シンヤ「俺に考えがある。全員ポケモンをモンスターボールに戻して、耳にこれを付けろ!」

 

 

 スッ(耳栓を取り出す)

 

 

 ニャビ子「耳栓?」

 

 ウルト「こんもん付けたら何も聞こえなくなるじゃねぇか!」

 

 シンヤ「いいから早く付けろって!」

 

 ウルト「わ、わかったよ…」

 

 

 スチャ(シンヤがモンスターボールを取り出す)

 

 

 シンヤ「頼むぜ、ニンフィア!」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 ニンフィア「フィィィァッ‼︎」

 

 

 リコたちが自分のポケモンたちを全てモンスターボールの中に戻し、自分が取り出した耳栓を耳に付けたのを確認したシンヤは、自分のピカチュウをモンスターの中に戻した後に耳栓を自分の耳に付けると、ベルトに付いているモンスターボールを手に取って宙に投げた。すると、モンスターボールの中からニンフィアが出てきた。

 

 

 シンヤ「ニンフィア!『うたう』!」

 

 ニンフィア「フィアッ、フィィィィ、フィァァァァッ♫」

 

 

 シンヤに「うたう」を指示されると、ニンフィアはその場で歌を歌い始めた。すると、ニンフィアの歌を聴いたドードリオとオニドリルの群れはウトウトし出し、全員その場で眠ってしまった。すると、シンヤたちは耳に付けた耳栓を取り、ドードリオとオニドリルたちを起こさないように急いでこの場を離れた。

 

 

 シンヤ「ここまで来れば大丈夫だろう」

 

 リコ「うん」

 

 ロイ「ホントにお前ってやつは…」

 

 ウルト「しょうがねぇだろ!知らなかったんだから!」

 

 リコ「次から気をつけてよ。…あっ、バトルの続き…」

 

 ニャビ子「もういい」

 

 リコ「えっ?」

 

 ニャビ子「さっきのあなたとのバトルと、ニンフィアの『うたう』でドードリオとオニドリルたちを傷つけないやり方を見て、あなたたちがどういう人かわかったから。私がドードリオとオニドリルに攻撃しようとガオガエンに指示を出そうとした時、リコは必死になってそれを止めたよね。そんなふうにポケモンのことを考えられるあなたたちが悪い人じゃないって、なんとなくそう思えたから」

 

 リコ「ニャビ子さん…」

 

 

 ウルトが来るまでリコたちライジングボルテッカーズがクムリ山の自然をめちゃくちゃにしたと疑問を持っていたニャビ子だったが、リコとマスカーニャの絆と、ドードリオとオニドリルの群れが襲ってきた時のシンヤの対処を見て、少なくともリコたちが嘘をついていると思えなくなったと、ニャビ子はそうリコたちに伝えた。それをニャビ子から聞いたリコとロイは、やっと誤解が解けたことを嬉しく思った。

 

 

 ウルト「んなことより、黒いレックウザの情報は手に入ったのか?」

 

 ニャビ子「あ…それなんだけど…」

 

 シンヤ「あ〜、その先は何も言わなくていい」

 

 ニャビ子「えっ?」

 

 シンヤ「ニャビ子さんは、黒いレックウザを見てないんだろ?」

 

 リコ・ロイ「「えっ?」」

 

 ニャビ子「えっ⁉︎何でそれを?」

 

 リコ「ええ〜っ⁉︎」

 

 ロイ「どういうこと⁉︎」

 

 

 ニャビ子が黒いレックウザを見たと嘘をついていたことを白状すると、その事を見抜いていたシンヤは驚かなかったが、リコとロイは驚いて大きな声を上げた。そのあと、シンヤはぐるみんことドットに連絡し、ニャビ子はぐるみんに黒いレックウザを見たと嘘をついていたことを正直に話した。

 

 

 ドット「何⁉︎黒いレックウザを見たのは嘘⁉︎」

 

 ニャビ子「うん…」

 

 リコ「どうしてそんな嘘を?」

 

 ニャビ子「っ……羨ましかったの。ぐるみんに特別扱いされてるニャオハ大好きっ子が、リコが…」

 

 リコ「えっ?」

 

 ニャビ子「ニャオハ大好きっ子のリコは、ぐるみんに特別扱いされてるから、だから、ライブ配信の時に、ぐるみんに何度もコメントを読んでもらえるんだって」

 

 リコ「そうだったんですか」

 

 シンヤ「もしかして、自分のコメントが何度もぐるみんに読まれたっていうのも…」

 

 ニャビ子「うん。ニャオハ大好きっ子のリコに負けたくなくて、咄嗟に嘘を言っちゃったの…」

 

 リコ「ぁ…」

 

 シンヤ「でも、何で黒いレックウザを見たなんて嘘をついたんだ?」

 

 ニャビ子「ぐるみんが久しぶりにライブ配信をしたから、今度こそ自分のコメントを読んでほしいと思ったの。そのライブ配信の途中に、ぐるみんが珍しいポケモンや伝説のポケモンを見た情報を欲しがってたのを見て、アシスタントのウェルカモとナカヌチャンが紙で作った黒いレックウザで遊んでるのを見たから…」

 

 シンヤ「ぐるみんに会えると思って、咄嗟に黒いレックウザを見たって嘘をついたってことか…」

 

 ニャビ子「うん…」

 

 ロイ「そうだったんだ」

 

 ウルト「んだよ、メガ無駄足じゃねぇか!」

 

 ぐるみん『まぁ、こっちも食いつきすぎてしまったし…』

 

 ニャビ子「ホントにごめんなさい!私、ニャオハ大好きっ子のリコが羨ましかった…ニャビー大好きっ子って名前も、ニャオハ大好きっ子をマネして勝手につけたの。そうしたら、ぐるみんに興味を持ってもらえると思って…」

 

 シンヤ「リコよりぐるみんの動画を見たっていうのも嘘だったのか…」

 

 ウルト「んだよ、嘘だらけじゃねぇか!」

 

 ニャビ子「ううっ(涙)」

 

 ロイ「ウルト、女の子を泣かすなよ」

 

 ウルト「俺のせいじゃねぇだろ!」

 

 ぐるみん『…ニャビー大好きっ子、少しいいかな?』

 

 ニャビ子「は、はい!」

 

 ぐるみん『確かに、僕にとってリコは特別だ。でも、それはリアルでの話で、ぐるみんとして特別扱いしてるつもりはない。僕は、応援してくれるファンのみんなを大切に思ってる。もちろん、ニャビー大好きっ子のこともな』

 

 ニャビ子「ぐるみん…」

 

 ぐるみん『いつもこの動画を楽しんでくれてありがとな。でも、これからは嘘をコメントするのはやめてくれよ。これからも、ぐるみんの応援よろしく頼むぜ!」

 

 ニャビ子「やっぱり…尊い!一生ガチ推しします!(涙)」

 

 ぐるみん『ありがとな。また近いうちにライブ配信をするから、その時はコメントを送ってくれ!じゃあな!』

 

 

 ピッ(ぐるみんとの通話が切れる)

 

 

 ニャビ子「リコ、私の嫉妬で迷惑かけてごめん。もう嘘はつかないし、アカウントも変えるから」

 

 リコ「変えなくていいよ」

 

 ニャビ子「えっ?でも…」

 

 リコ「ニャビ子さんの連れてる2匹のニャビーを見れば、アカウントをニャビー大好きっ子って名前にしたのは、ただ私の真似をしただけじゃなくて、ニャビーが本当に好きだからって思う。私もニャオハが好きだから、アカウントをニャオハ大好きっ子にしたんだもん。それと同じだよ」

 

 ニャビ子「リコ…」

 

 リコ「これからは、一人のぐるみんのファンとして、友達として仲良くしよう」

 

 ニャビ子「リコ……うん!」

 

 マスカーニャ「マァァニャァッ」

 

 ガオガエン「ガァァァッ」

 ニャビー×2「「ニャァァッ!」」

 

 

 シンヤ「アン以外のぐるみん友達ができてよかったな、リコ」

 

 リコ「うん!」

 

 

 黒いレックウザの情報は手に入らなかったが、その代わりに、リコは自分と同じぐるみんのファンのニャビ子と友達になった。そのあと、目の前にいるシンヤが生死不明になっている世界チャンピオンだとニャビ子が気づいたので、シンヤはクムリ山の自然をめちゃくちゃにしたのはスピネルだと説明した。シンヤのその言葉にニャビ子は驚いたが、ライジングボルテッカーズがクムリ山の自然をめちゃくちゃにしたせいでシンヤが生死不明になっているとスピネルが言っていたのを思い出し、ライジングボルテッカーズのせいで生死不明になっていたシンヤがクムリ山の自然をめちゃくちゃにしたのはスピネルだと言うのが変だと思い、すぐにシンヤの言ったことが本当のことなのだと納得してくれた。そして、シンヤたちはニャビ子と別れた後、チャバタウンのお茶っ葉を使ったスイーツをたくさん食べると、再びライジングボルテッカーズの真実を取り出す旅に出発したのだった。

 

 

 To be continued

 

 

 次回予告

 

 

 ライジングボルテッカーズの真実を取り出すため、旅を続けているシンヤたちは、旅の途中に《ウイロウシティ》という街にたどり着き、ウイロウシティにあるホテルで一晩泊まることにした。そこでシンヤたちは、ウイロウシティの外れにある《森林公園》という所に行った時、自分のポケモンたちの元気がなくなったという話を聞いたので、それにはラクリウムが関係しているかと思い、急いで森林公園に向かった。そして、シンヤたちが森林公園にやってくると、かつて一緒にライジングボルテッカーズのメンバーとして旅をした《モリー》と再会した。

  

 

 次回「モリーとの再会!」

 





 シンヤのニンフィアが「うたう」を使えるのは、アニメがダイヤモンド・パール・プラチナ時代に出た、「はどうだん」を使えるリオルや、「ふんか」を使えるヒードランと同じような特別なポケモンだと思ってください。

 「うたう」を覚えてるイーブイから進化したと思ってくれればいいです。
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