ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり 作:通りすがりのポケモントレーナー
ボウルタウンのジムリーダーコルサから、黒いレックウザをオリーヴァのいる森で目撃したと聞き、さらにコルサから、黒いレックウザとオリーヴァは何か関係があると言われると、シンヤたちはそれを調べるために、明日の昼頃コルサが黒いレックウザとオリーヴァを目撃した森に向かうことにした。
ブレイブアサギ号・ドットの部屋の前
シンヤ「リコ、どうしたんだよ?急にドットの部屋についてきてほしいって?」
ピカチュウ「ピカッ?」
リコ「ドットにお礼を言いたいの。これを見て」
スッ(紙をシンヤに渡す)
シンヤ「これは…」
リコから渡された紙を広げて見てみると、紙にはブレイブアサギ号の絵が描かれており、そこで楽しく笑うリコとニャオハの絵が描かれていた。
シンヤ「ドットからか?」
リコ「うん。シンヤのおかげで、お父さんに冒険を続けたいって伝えられたけど、ドットにこの絵を描いてくれたお礼を言いたいなって」
シンヤ「なるほどね」
リコ「それと、もう一つ気になることがあって」
コンコンッ(扉を叩く)
リコ「ドット、絵をありがとう。…それと、聞きたいことがあるの」
ドット『僕も言いたいことがあるんだ』
シンヤ(っ⁉︎リコ、ぐるみんの正体がドットだって気づいたのか?それにドットも、ここで正体をバラすのか?)
リコ「実はドットって…」
ドット『実は僕は…』
バッ(リコが手を前に出す)
リコ「ぐるみんのガチファンでしょ⁉︎(✨∇✨)」
シンヤ「だぁっ⁉︎」(コケる)
ピカチュウ「ピィカッ⁉︎」(コケる)
ドット『ぐるみんの…えっ?今なんて⁉︎』
リコ「ドットはぐるみんのガチファンだから、にわかっぽい私のことを相手にしなかったんだよね?お揃いの着ぐるみまで持ってるんだもん!すごすぎるよ!私、その発想はなかったから」
シンヤ(リコって、ぐるみんのことになるとほんとよく喋るな。それに、たまに勘がいい時だってあるってのに、今回はこんなオチかよ…)
ピカチュウ「ピィカチュ…」
てっきりシンヤは、ぐるみんの正体がドットだとリコが気づいたかと思ったので、リコが目をキラキラさせながら、ドットにぐるみんのガチファンでしょと言って勘違いしている所を見ると、思わずピカチュウと一緒にその場でコケてしまう。
シンヤ「あれ?リコ、ドットがぐるみんの着ぐるみを持ってるってこと、いつ知ったんだ?」
リコ「えっと、テーブルシティにコーヒー豆と抹茶ケーキを買いに行った時に、旅を続けられるようになったってみんなに報告しに、そのままブレイブアサギ号に行ったんだ。そしたら、外にぐるみんの着ぐるみが干してあったのを見て、ドットが描いてくれたこの絵が、私の部屋の入り口に置いてあったの」
シンヤ「そうだったのか」
ドットの部屋
ドット「僕がぐるみんだって気づいてないのか。あぁ…なんかややこしいことになってしまった」
ミーティングルーム
モリー「帰らないよ。今は忙しいから、そのうちにね。いつ?だからそのうち帰るって。おやすみ」
ピッ(電話を切る)
モリー「はぁぁ(ため息)」
オリオ「ほい!」
スッ(コーヒーカップを差し出す)
オリオ「実家から?」
モリー「うん。いつもと同じ話。うちの母親、心配のベクトルがズレてるんだよね」
オリオ「モリーを心配してるんだよ」
モリー「それはわかってるけど…リコたち、明日の昼頃に森に行くって言ってたよね?」
オリオ「うん。コルサさんからの情報を確かめるって」
モリー「…私も行こうかな」
オリーヴァのいる森の近くの森
シンヤ「これは酷いな」
ピカチュウ「ピィカッ…」
ロイ「うわぁ…」
ホゲータ「ホンゲェ…」
シンヤたちはネモの案内で、コルサがレックウザを見たというオリーヴァのいる森まで案内してもらった。しかし、シンヤたちがやってきた場所は、緑であふれている森などではなく、焼け野原となった森だった。
リコ「ここが、コルサさんの言ってた森?」
ネモ「ううん、もっとこの奥の丘だよ」
シンヤ「一体、この森に何があったんだ?」
ネモ「この間、ここで山火事があったの」
リコ・ロイ「「えっ?」」
モリー「落雷が原因だって、今の時期は乾燥してるから」
シンヤ「元々この辺りに住んでいたポケモンたちは?」
ネモ「丘の向こうに移ったみたい」
シンヤ「それだけわかれば十分だ。ネモ、ここまで案内ありがとう。ペパーとボタンによろしくな!」
ネモ「うん。シンヤ!今度あったら、絶対にポケモンバトルしよう!」
シンヤ「ああ。約束だ」
シンヤがそう言うと、ネモはテーブルシティに帰っていき、シンヤたちは焼け野原を進んで行った。シンヤたちが進んだ先には、ポケモンの気配も姿もなかった。おそらく、山火事の被害で森の焼けた範囲が大きいのが原因だろう。
リコ「ねぇシンヤ、ここに住んでいたポケモンたち、戻ってくるかな?」
シンヤ「森が元通りになればな」
モリー「雨が降れば、草木は芽吹き、森はよみがえる。そうなれば、ポケモンたちもここに戻ってくるさ」
リコ「早く雨が降ってほしいな」
シンヤ「フッw、やっぱり優しいな、リコは」
リコ「あ、ありがとう///」
シンヤたちが焼け野原をしばらく歩き続けていると、緑がいっぱいある森にやってきた。ネモの言っていたように、丘のほうは無事だったようだ。
丘の森の中
ロイ「じゃあ僕、森の奥を偵察してくる!」
リコ「1人で大丈夫?」
ロイ「森には慣れてるから大丈夫!迷ったら、あの大きな木の下で待ち合わせにしよう!じゃあ行ってきま〜す!」
ホゲータ「ホッゲェェッ!」
丘を登ってきたシンヤたちが森の中に入ると、ロイは森の奥を偵察してくると言い出し、迷ったら大きな木の下で待ち合わせしようと決めると、ホゲータと一緒に森の奥に走って行ってしまう。
モリー「元気だな」
リコ「大丈夫かな?」
シンヤ「まあ、いざって時はスマホロトムもあるし、それがダメなら、リザードンで空から捜せばいいだけだ」
リコ「そっか。なんか心配で…」
モリー「うちは心配性が多いね」
ブレイブアサギ号・ミーティングルーム
フリード「う〜ん…」
キャプテンピカチュウ「ピー…」
マードック「う〜ん…」
トンットンットンットンッ(スマホロトムの画面を叩く音)
オリオ「2人とも、さっきからシケた顔してるけど、どうしたの?さっきから自分のスマホロトムを見てばっかりだし」
フリード「ルッカ先生から連絡が来ないんだ。こっちから何度も連絡するのは気が引けるし…」
マードック「わかる」
オリオ「意外!2人がそんなこと気にするなんて」
マードック「俺も全然返事が来ないんだ。あの子たちに晩飯のメニューを聞いてるんだけど。まさか、森の中でアクシデントとか?」
オリオ「モリーとシンヤが一緒なんだから大丈夫でしょ。冒険が楽しいから連絡する時間がないだけだよ」
フリード「お前、アイツらに晩飯のメニューを毎日聞いてるだろ?」
マードック「俺流のコミュニケーションなの」
フリード「あんまり絡むとうざがられるぞ」
オリオ「そのせいで、以前ドットにブロックされかけたじゃん」
マードック「妹の大事な娘を預かってるんだ。構うのは当然だし、心配するのは叔父として当たり前のことだろう」
フリード「叔父と姪っ子の関係か。距離感難しいな」
マードック「まぁ、親からしょっちゅう連絡が来たら、そりゃうっとうしいて思われて当然か」
フリード「親に何も言わないから心配するんだよ。連絡したくなる気持ちもわかるだろ?」
マードック「なんでいきなり親目線で語り始めてるんだよ?」
オリオ「フフッw、今の2人の話、モリーも聞いてればよかったのに」
フリード「なんでモリーが出てくるんだよ?」
オリオ「フフw…別に」
ブレイブアサギ号・ランドウの釣り場
ランドウ「立場が違えば、見えるものも違う。親と子供、人とポケモン。あの子らは、違う立場でものを見ることができるかのう」
森の中
ゴクッゴクッ(水筒の水を飲む)
森の中を歩き続けていたシンヤたちは、倒れている木に腰をかけて少し休憩していた。そして、持ってきていた水筒に入っているおいしい水を飲んで周りを見ると、近くにいるメェークルたちが葉を食べているところや、木の上に止まって休んでいるヤヤコマを発見した。すると、ニャオハが木に登ってヤヤコマを追いかけ始め、そんなニャオハの姿をピカチュウが見守っていた。
リコ「フフ…ニャオハもごきげん。知らなかった、森の奥にこんなにたくさんのポケモンがいるなんて」
モリー「リコの地元でしょ?」
リコ「森の奥までは来たことなかったから…」
シンヤ「リコってやっぱりお嬢様だな。フリードたちに依頼するぐらいだから、お嬢様なんじゃないかなとは思ってたけど」
リコ「違う!違う!だって、あの頃はニャオハいなかったし。お母さんとお父さんも仕事で忙しかったから…」
モリー「ご両親はどんな仕事をしてるの?」
リコ「お父さんは絵本を描く人で、お母さんは学校の先生」
シンヤ「学校の先生?」…(もしかして、リコのお母さんって…)
モリー「リコはどっち似?」
リコ「どっちにも似てないんじゃないかな。どっちかに似てたら楽だったんだけど…」
シンヤ「どういう意味?」
リコ「お父さんもお母さんも、やりたいことがあって、いいなって思ってたんだ。私、何になればいいのか、何をやったらいいのか、わからなかったから」
シンヤ「いや、それが普通だろ」
モリー「うん。リコやシンヤの年で、将来を見据えてたら逆にヤバいよ」
リコ「エヘヘ…」
モリー「私もリコと同じ。自分のやりたいことなんてわからなかった。ただ、リコと私が違うのは、私には最初から進む道が用意されていたことかな」
リコ「道?」
シンヤ「なぁモリー。これは俺の勘だけど、モリーってさ、昔《ポケモンセンター》で働いてた?」
モリー「えっ?…そうだけど、なんでわかったの?」
シンヤ「ポケモンセンターのジョーイさんはピンクの髪だろ。それに、ジョーイさんと同じでラッキーを連れてるし、モリーは看護婦を着てる。あとは、モリーとジョーイさんがちょっと似てるから、そこからそうなんじゃないかって推理したんだ」
モリー「シンヤは勘がいいね。私の家は代々ポケモンのお医者の家系でね。だから、私も同じ道に進んだの」
リコ「えっ、すごい…」
モリー「別にすごくないよ。リコくらいの頃の私って、本当に何も考えてなかったんだ。言われたことをやってきただけ。私自身、ポケモンのことは好きだったから、仕事にやりがいを感じてたけど…辞めちゃった」
リコ「辞めた?」
シンヤ「何でだ?」
モリー「その理由は…いずれ話すよ」
リコ(そういえば、ニャオハが攫われたあと、ポケモンセンターに薬を受け取りに行った時、モリーは来なかったな。モリーがポケモンセンターに入った姿を見たことないし。辞めた仕事のこと、思い出したくなかったのかな?)
モリー「リコは偉いよ。ちゃんとお父さんと話をして、旅に出たいって言ったんでしょ」
リコ「でもそれは、シンヤのおかげでもあるし」
モリー「褒めてるんだから、ドーンとする」
リコ「は…はい!」
ニャオハ「ニャオハ!ニャァァァハッ!」
ピカチュウ「ピィカッチュウ!」
リコ「ニャオハ?」
シンヤ「どうしたピカチュウ?」
シンヤたちが話をしていると、シンヤたちのいる近くの茂みの中から、ピカチュウとニャオハが顔を出して声をかけてきたので、木に座っていたシンヤたちは立ち上がると、そのままピカチュウたちのもとに向かった。そこには小さな木があり、多くのきのみが実っていた。
リコ「あっ、かわいいきのみ」
シンヤ「これは《オレンのみ》だな。ポケモンの回復に使えるし、料理の材料なんかにも使えるんだ」
リコ「へぇ〜、そうなんだ!」
シンヤ「せっかく見つけたんだ。またいつ見つけられるかわからないし、少し収穫していくか」
モリー「じゃあ、ここからは二手に別れてオレンのみを集めようか」
シンヤ「そうだな。オレンのみの他にも、色んなきのみを集めておきたいし」
こうして、シンヤとリコ、モリーの二手に別れてオレンのみを集めることになった。ニャオハがオレンのみを探してくれたおかげで、リコはリュックいっぱいのオレンのみをゲットすることができて、シンヤはオレンのみだけではなく、オボンのみ、ラムのみ、ヒメリのみなど、色々な種類のきのみをリュックいっぱいに集めることができた。
シンヤ「これだけあれば、当分は大丈夫だな」
リコ「うん!いっぱい取れたね」
シンヤ「旅をしてると、あとできのみは必ず必要になってくるから、きのみが少なくなった時とか見つけた時には、絶対に収穫しておいたほうがいいんだ」
リコ「なるほど。……あれ?私たち、どっちから来たっけ?」
ピカチュウ「ピィカッ?」
ニャオハ「ニャーン…」
シンヤ「……迷ったな」
リコ「えっ⁉︎」
シンヤ「大丈夫だって、こういう時はスマホロトムが……あれ?」
リコ「どうしたの?」
シンヤ「…圏外になってる」
スッ(スマホロトムを取り出す)
シンヤのスマホロトム「圏外です」
リコ「…えぇぇーーーっ⁉︎」
たくさんのきのみを集めたシンヤとリコは、別の場所できのみを集めているモリーと合流しようとしたが、どの道から来たのか覚えていなかったので、シンヤは自分のスマホロトムを取り出して地図のマップを見ようとするが、スマホロトムが圏外になっていたので地図のマップが出せなかった。
リコ「ど、ど、どうしよう⁉︎」
シンヤ「落ち着けって。迷ったら大きな木の下で待ち合わせってロイが言ったろ。リザードンもいるし、空から捜せばいいんだから」
リコ「あっ、そっか。ごめん、慌ててた。…でも、シンヤはなんで平気そうな顔してたの?リザードンがいるから?」
シンヤ「それもあるけど。旅をしてると、森の中を迷ったりなんて何度もあったからな。まぁそれでも、最後はちゃんと目的地に辿り着いたし」
リコ「だからそんなに慌ててなかったんだ」
シンヤ「俺は旅慣れしてるけど、リコは初めての旅だから、パニックになるのは当然だな。…さてと、ここから大木までは少し距離があるから、こいつを出すか。せっかくパルデア地方に来てるんだし」
スッ(シンヤがモンスターボールを取り出す)
リコ「えっ?パルデア地方が関係あるの?」
シンヤ「このポケモンは、俺がパルデア地方に来て最初に見たポケモンで、一緒に旅をすることになったポケモンなんだ。出てこい!」
ポーーン
???「アギァァァス!」
リコ「えっ⁉︎何このポケモン⁉︎」
シンヤ「《ミライドン》ってポケモンだ」
ミライドン「アギャアアアッ!」
シンヤがモンスターボールから出したミライドンというポケモンは、バイオレットカラーが映える、機械の体を持つ竜の姿をしていた。目はカメラアイや液晶画面のようなドット調、目元からは細長い針状のアンテナが二本ずつ伸びていて、張り出した喉元と尻尾は金属質のチューブで構成され、脚部はジェットエンジンの体をしたポケモンだった。
リコ「ミライドン…」スッ(スマホロトムを取り出す)
リコのスマホロトム「データなし」
リコ「えっ?オーガポンと同じで、データがない」
シンヤ「ミライドンの存在は、ごく一部の人たちしか知らないからな」
リコ「えっ?なんでそんなポケモンをシンヤがゲットしてるの?」
シンヤ「その説明はまた今度な。とりあえず、先に大きな木の下に行こうぜ。ミライドン、久しぶりに乗せてもらっていいか?」
ミライドン「アギャアアア!」
ミライドンに乗っていいかと許可を取ると、シンヤはピカチュウを肩に乗せてミライドンの背中に乗り込む。そして、シンヤにミライドンの背中に乗れと言われたリコも、ミライドンの背中に乗り込んだ。
シンヤ「リコ、ニャオハ、しっかり掴まってろよ」
リコ「う、うん!」
ニャオハ「ニャオハッ!」
シンヤ「ミライドン、頼むぜ!」
ミライドン「アギャアアア!」
リコが自分の体に手を回したことを確認すると、シンヤはミライドンに声をかけた。すると、ミライドンは雄叫びを上げて姿を変え始めた。喉元から金属のタイヤのようなリングが出てきて、金属の尻尾のチューブを丸めるとリングに変わり、手足をリングに固定するように折り畳むと、ミライドンはバイクのような姿に変わり、折り畳んだ脚部はジェットエンジンのような形をしていて、そこからエネルギーのようなものを放出していた。
ミライドン(ドライブモード)「アギャアアア!」
リコ「ミライドンの姿が変わった⁉︎」
シンヤ「《ミライドン・ドライブモード》だ。ミライドン、あの大きな木の下まで行ってくれ!」
ミライドン「アギャアアア!」
シンヤがミライドンの肩のハンドルを掴むと、ミライドンはリングを回転させて前に進んで行った。その頃ロイは…
大樹の前
ロイ「すごく大きいね。てっぺんから探せば、オリーヴァが見つかるかも!」
ホゲータ「ホォンゲェ!」
ここは、ロイが待ち合わせ場所に決めた大樹。シンヤたちと別行動を取っていたロイとホゲータは、すでに大樹の目の前に来ていた。ロイはこの大樹を登って上から森全体を見渡せば、この森のどこかにいるオリーヴァを見つけられると考えたので、ホゲータと一緒に大樹を登り始めた。ロイは大樹を余裕で登っていくが、ホゲータは登ってくる途中で転がり落ちてしまった。そこでロイは、リュックの中にホゲータを入れると、再び大樹を登り始めた。
ロイ「よし、あとちょっとでてっぺんだ!」
ホゲータ「…ホゲ!ホォォォゲッ!」
ロイ「どうしたの、ホゲータ?……あれは!《古のモンスターボール》!」
大樹のてっぺんまでもう少しというところまでロイが登ってきた時、何かを見つけたホゲータがてっぺんの方を指差した。ホゲータが指を差した場所にロイが視線を向けると、大樹に古のモンスターボールが飾られているのを見つける。
ゴゴゴゴゴッ(大樹が揺れる)
ロイ「な、何⁉︎じしん⁉︎」
大樹を登っている途中に地鳴りが起こると、大樹が大きく揺れ始めたので、ロイは大樹を登るのをやめると、振り落とされないよう大樹にしがみついた。
森の中
ゴゴゴゴゴッ
シンヤ「うわぁ⁉︎何だ?地面が揺れてるぞ⁉︎」
ピカチュウ「ピィカッ⁉︎」
リコ「あれを見て!目印の大樹が揺れてる!」
シンヤ「マジかよ⁉︎…ミライドン、急いでくれ!」
ミライドン「アギャアアッ!」
別の森の中
モリー「シンヤとリコ、遅いな。スマホロトムもまさかの圏外だし……待つのは性に合わないし、迷ったら大きな木の下で待ち合わせだっけ……行ってみるか」
大樹が動いたのを確認したシンヤとリコは、待ち合わせに決めた大樹の所に急いで向かっていて、別の場所の森の中にいるモリーも、大樹に向かって走り出した。モリーが大樹に向かった頃、シンヤとリコが乗っていたミライドンは緑でいっぱいだった森を抜けて焼け野原となった森にやってきた。
リコ「ここも山火事があったのかな?」
シンヤ「おそらくな。まさか他の丘まで焼け野原になっていたとは」
リコ「ところで、ミライドンは大丈夫なの?」
シンヤ「大丈夫、ミライドンはどこでも走れるから。なっ、ミライドン!」
ミライドン「ギャァォン!」
ピカチュウ「ピィカッ!」
ミライドンに乗っているシンヤたちが焼け野原を進んで大樹に向かっていると、ピカチュウが前方に何かいるのを発見する。そこには、土の上に倒れている1匹のポケモンがいた。
ウパー(パルデアの姿)「ぅ……ぱぁ」
シンヤ「野生のウパーだ!」
リコ「大変!」ダッ!
土の上に倒れていたのは、ウパー(パルデアの姿)だった。倒れているウパーを見つけたシンヤとリコはすぐにミライドンから降りると、倒れているウパーに駆け寄った。シンヤがウパーに触れると、リコはスマホロトムを取り出し、ウパーについて検索を開始した。
ウパー パルデアの姿 どくうおポケモン じめん・どくタイプ
縄張り争いに敗れ、地上の泥地で生活するようになった。乾燥を防ぐため、毒の粘膜で体を覆っている。
シンヤ「皮膚がカサカサしてるな」
リコ「だから元気がないんだ。あっ、そうだ。水をあげれば!」
シンヤとリコは、元気のないウパーに水を与えるため、さっき飲んでいたおいしい水が入ってる水筒を取り出すと、それをウパーの体にかけた。そのあと、シンヤがウパーの体をそっと撫でると、自分の手のひらがピリピリするのを感じた。
リコ「シンヤ、大丈夫?」
シンヤ「ああ、大丈夫だ。リコ、オレンのみを出してくれ。ピカチュウ、頼む」
ピカチュウ「ピッカッ!」
水を与えたことで、ウパーの皮膚に毒の粘膜が戻った。これは、ウパーがちゃんと水分を吸収したことを意味している。次にすることは、ウパーの体力を少しでも回復することなので、リコはシンヤに言われた通り、リュックに入っているオレンのみを1つ取り出した。そして、ピカチュウが「アイアンテール」でそのオレンのみを真っ二つにし、シンヤがオレンのみの外側を右手で絞ると、オレンのみから汁が出てきた。
シンヤ「これなら食べられなくても、この汁を飲むだけで、少しは体力を回復できる」
リコ「そっか、この方法なら」
シンヤ「といっても、これはモリーに見せるまでの応急処置だから、早くモリーに見せたほうがいいな」
ピカチュウ「ピカッ!」
ニャオハ「ニャッ!」
シンヤ「ん?」
バッ(突然現れる)
サボネア「サボネッ!」
シンヤ「《サボネア》!」
リコ「キャッ!」
シンヤがウパーにオレンのみの汁を飲ませようとした時、シンヤとリコの背後に突然サボネアが現れ、いきなりシンヤとリコを攻撃してきた。ピカチュウとニャオハの叫び声でサボネアの存在に気づいたシンヤとリコは、ギリギリでサボネアの攻撃を避けることができたが、リコは尻餅をついてしまい、シンヤは持っていたオレンのみを落としてしまう。すると、サボネアの仲間と思われるキノココとハネッコがウパーを囲むように現れた。
キノココ「…」
ハネッコ「…」
リコ「まさか、この子を狙ってる?」
シンヤ「いや、これは狙ってるっていうより…」
キノココ「ノッコ!」
シンヤとリコが話し合っていると、キノココが「しびれごな」をシンヤたちに放ってきた。
リコ「ニャオハ!『このは』!」
ニャオハ「ニャオハァァッ!」
ニャオハが「このは」を放つと、キノココの放った「しびれごな」は消し飛んだが、いつの間にかサボネアとキノココが森の方に逃げてしまい、ハネッコは弱ったウパーを抱えると、大樹のある場所まで真っ直ぐ飛んで行ってしまう。
シンヤ「リコ!ミライドンに乗れ!」
リコ「うん!」
シンヤたちはサボネアたちを追うためにミライドンに乗ると、ミライドンは再び焼け野原を進んで行った。焼け野原を抜けると、シンヤたちは緑がいっぱいの森の中にやってきた。その場所は、さっきロイと待ち合わせに決めた大樹がある場所だった。そこにはサボネアたちの他にも、この森に住むミニーブたちがいて、サボネアたちはウパーを囲むようにして立っており、弱っているウパーを心配そうに見ていた。シンヤとリコはミライドンから降りると、ゆっくりサボネアたちに近づいた。すると、シンヤたちに気づいたミニーブたちは逃げ出してしまい、サボネアたちはウパーを守るためにシンヤたちの前に立ち塞がった。
シンヤ「やっぱりサボネアたちは、俺たちからウパーを守るために攻撃してきたんだ」
リコ「そうだったんだ。…あの、そのウパー、すごく弱ってるの。私たちなら助けられるかもしれない。だから、私たちに治療をさせて!」
サボネア「サァァボォォッ!」
シンヤ「完全に警戒されてるな。仕方ない、こうなったら」
サボネアたちがウパーを連れ去った理由を知ったリコは、サボネアたちにウパーを治療させてほしいと訴えかけるが、サボネアたちはシンヤたちを警戒して威嚇を始めた。すると、シンヤはモンスターボールを取り出し、サボネアたちを力づくで押さえ込もうとした。すると、モリーがシンヤたちのいる所に走ってきて、サボネアの後ろには、いつの間にかモリーのラッキーが立っていた。ラッキーは目の前のウパーを優しく抱き上げると、モリーはサボネアたちの真上をジャンプしてラッキーの目の前に立った。
モリー「ウパーは私たちが預かった!」
シンヤ(モリー!ナイスタイミング!)
サボネア「サボネッ!」
モリー「この子は私が治療する!邪魔をしない!」
サボネア「サボネ⁉︎サボネ…」
サボネアたちは、モリーとラッキーからウパーを救おうとしたが、モリーがサボネアたちに邪魔をしないと強く言い放つと、サボネアたちは急におとなしくなり、モリーとラッキーはウパーの治療を始めた。モリーは手が痺れないように手袋をすると、ウパーの乾燥した肌にクリームを塗っていき、ウパーを正確に治療していった。
モリー「私がポケモンセンターを辞めた理由」
シンヤ・モリー「「えっ?」」
モリー「さっきの話しの続き。傷ついたポケモン、みんながポケモンセンターに来られるわけじゃない。野生のポケモンとか、どこかで傷ついているポケモンがいるかもしれない。そう思うとたまらなかったんだ」
リコ「野生のポケモンを助けるために」
モリー「そう。待つのが性に合わなかったんだ」
サボネア「サボッ!サボネ!サボッ!」
ハネッコ「ハネ!ハネ!」
キノココ「キノコ!キノコ!」
シンヤ「何を騒いでるんだ?」
リコ「どうしたんだろ?」
ゴゴゴゴゴッ(大樹が揺れる)
リコ「うわっ⁉︎」
シンヤ「またか!」
ピカチュウ「ピィカッ!」
ニャオハ「ニャァァッ!」
モリーとラッキーがウパーの治療を続けていると、サボネアたちが大樹に喋り始めた。すると、シンヤたちの目の前にある大樹が揺れ始めた。
リコ「木が動き始めた!」
シンヤ「いや、これは木じゃない……ポケモンだ!」
リコ「ポ、ポケモン⁉︎」
大樹だと思っていたポケモンは大きく揺れ始めると、絡まっていたツルを切り裂きながら手を広げる様に開き、シンヤたちにその姿を見せた。
巨大オリーヴァ「クゥゥゥ…」
シンヤ「オリーヴァ!」
リコ「えっ⁉︎これが⁉︎」
シンヤ「ああ。だが、このオリーヴァはいくらなんでもデカすぎる!」
目の前の大樹の正体は、コルサの言っていた《オリーヴァ》だった。シンヤはこのパルデア地方でオリーヴァを何度か見たことがあったが、目の前にいるオリーヴァは、今まで見てきたオリーヴァより遥かに大きかったため、シンヤも驚きを隠せなかった。そして、シンヤが目の前にいる巨大オリーヴァを観察していると、オリーヴァの胸元にしがみついているロイを発見する。
ロイ「ぅぅ…」
リコ「ロイ!?」
シンヤ「何やってるんだ⁉︎」
ロイは落ちないように巨大オリーヴァにしがみついていたが、目を開けた巨大オリーヴァが手を振り払ったことで、空中に投げ飛ばされてしまう。
シンヤ「リザードン!ロイを助けるんだ!」
ポーーン
リザードン「リザァァァッ!」
シンヤがモンスターボールからリザードンを出すと、リザードンは飛んできたロイとホゲータを空中で受け止め、そのまま地面に降りてきた。
ロイ「ありがとう、リザードン!……ん?何このポケモン⁉︎」
シンヤ「ミライドンってポケモンだ。それより、なんで大樹に登ってたんだ?」
ロイ「高いところからオリーヴァを探そうと思って、この大樹に登ったんだ。そうだ!あれを見てよ!」
ロイが巨大オリーヴァを指差すと、シンヤとリコはロイが指を差したところを確認した。すると、オリーヴァの胸元に古のモンスターボールが飾られているのを発見した。
リコ「《古のモンスターボール》!」
シンヤ「そうか!古のモンスターボールは、黒いレックウザが入っていたボール。そして、このオリーヴァは古のモンスターボールを身につけている。だから、レックウザとオリーヴァは共鳴して輝いたのか!」
コルサから聞いた話を思い出したシンヤが、1人でレックウザとオリーヴァの関係に納得していると、オリーヴァはシンヤたちに鋭い目を向けて睨みつけてきた。すると、オリーヴァが左右の実からオイルを吹き出して攻撃してきたので、シンヤたちはその攻撃を避けながら茂みの中に身を潜めた。
リコ「攻撃してこない?」
シンヤ「ミニーブたちがいるからだ」
シンヤたちが逃げた茂みの中には、野生のミニーブたちがいたので、オリーヴァはシンヤたちに攻撃をしてこなかった。しかし、オリーヴァが再びシンヤたちに視線を戻すと、オイルを飛ばして攻撃をしてきた。シンヤたちは茂みの中から飛び出すと、オイルをかわしながらモリーとラッキーのいる所に移動した。
シンヤ「モリー、ウパーの治療は?」
モリー「あともう少し時間がかかる」
シンヤ「なら、オリーヴァを少し抑えるか。治療を続けるんだろ?」
モリー「時間稼ぎ頼める?世界チャンピオン」
シンヤ「オッケー、でも世界チャンピオンはいらない。俺たちがオリーヴァを抑えて時間を稼ぐから、モリーはそのまま治療を続けてくれ」
ピカチュウ「ピッカッ!」
モリーが逃げる様子を見せないため、シンヤはウパーの治療を続けるモリーの時間を稼ごうと、目の前の巨大オリーヴァとバトルすることにした。
ロイ「あんなのに勝てる訳ないよ!」
シンヤ「ロイ、あのオリーヴァに勝てないようなら、レックウザをゲットするんて到底無理な話だぞ。オリーヴァより、レックウザの方が強いんだからな」
ロイ「…そっか、そうだよね。レックウザは伝説のポケモンなんだ。なら、このオリーヴァを倒すぐらいじゃないと!」
リコ「でもシンヤ、何か手があるの?」
シンヤ「ああ〜…それは今から考える」
リコ「えぇっ⁉︎何その答え⁉︎」
コルサの言っていたように、レックウザとオリーヴァの共鳴には何か謎があるのだと、シンヤはそう思っていた。だが、それらを調べるのはとりあえず後にして、モリーがウパーの治療を終えるまでオリーヴァを抑えようとした。
シンヤ「そういうことだから。モリーはウパーの治療は頼む」
モリー「わかった!3人とも、頼むよ!」
シンヤ「じゃあ、早速レイドバトルを始めるか、リコ!ロイ!行くぞ!」
リコ・ロイ「「うん!」」
リコ「でも、あんなに大きいオリーヴァ、一体どうすれば?」
ロイ「オリーヴァはくさタイプ、ならホゲータが有利だ!」
シンヤ「ロイ!『ひのこ』はダメだ!また火事になる!」
ロイ「あっ!そっか!」
シンヤ「ルカリオ!出てこい!」
ポーーン
ルカリオ「ガァァァウッ!」
シンヤ「リコ、ルカリオがオリーヴァを攻撃するから、ニャオハの『でんこうせっか』でオリーヴァの気を引いてくれ」
リコ「わかった。ニャオハ!『でんこうせっか』!」
ニャオハ「ニャオハッ!」
シンヤ「ルカリオ!『れいとうパンチ』!」
ルカリオ「ガァァァウッ‼︎」
バァァァァン!
シンヤがモンスターボールを投げて、はどうポケモンのルカリオを繰り出すと、オリーヴァの気を引くために「でんこうせっか」を発動したニャオハは、オリーヴァの周りを高速で走り始める。すると、オリーヴァがニャオハにオイルを飛ばして攻撃してきたので、ニャオハはその攻撃をうまくかわし、ルカリオはニャオハが作ってくれたチャンスを逃さず、隙ができたオリーヴァの腹に「れいとうパンチ」を発動した右手の拳を打ち込んだ。
巨大オリーヴァ「クゥゥゥ…!」
シンヤ(さすがに、一撃で倒せるわけないか)
効果抜群の「れいとうパンチ」を腹に打ち込まれたオリーヴァは一瞬体勢を崩したが、すぐに体勢を立て直すと、ルカリオとニャオハにオイルを飛ばして攻撃してきた。
ロイ(どうすればいいんだろ。……あっ!コルサさんが言ってた…己のポケモンよく見ろって)
リコ「ニャオハ!もう一度『でんこうせっか』!」
ニャオハ「ニャァァッ!」ダッ!
ニャオハが「でんこうせっか」を使ってオリーヴァに接近すると、ジャンプしてオリーヴァの体に飛び移り、オリーヴァの体を駆け巡っていく。オリーヴァはニャオハを捕まえようとするが、ニャオハの俊敏さについていけず、ニャオハを捕まえることができなかった。すると、ホゲータがその場で足踏みを始める。それを見たロイは…
ロイ「そうだ!ホゲータ!『じだんだ』!」
ホゲータ「ホゲ!ホゲゲ!ゲーッ!」
ホゲータが足踏みをするのを見たロイは、ホゲータに「じだんだ」を指示した。ホゲータが「じだんだ」を発動させると、地面が大きく揺れた。すると、オリーヴァはバランスを崩して倒れかける。
巨大オリーヴァ「クゥゥゥ……」
ロイ「リコ!今だ!」
リコ「うん!ニャオハ!『でんこうせっか』!」
ニャオハ「ニャァァッ!」ダッ!
ホゲータの「じだんだ」でオリーヴァが体勢を崩すと、ニャオハは「でんこうせっか」を発動してオリーヴァの体を登って行った。そして、オリーヴァの胸元からジャンプをすると、ニャオハは空中で「このは」を発動してオリーヴァを攻撃した。
リコ「シンヤ!今だよ!」
シンヤ「サンキュー、2人とも!ルカリオ!『はどうだん』!」
ルカリオ「ガァァァァァウッ‼︎」
ニャオハの「このは」を受けたオリーヴァが動きを止めると、ルカリオは波導を両手に集めて青白い光球を作り出し、それをオリーヴァに投げ飛ばした。すると、オリーヴァは体勢を崩して倒れてきた。倒れてくるオリーヴァにホゲータが戸惑っていると、ルカリオがホゲータを抱えて助けだし、空中にジャンプしたニャオハはリザードンが抱えて助けたため、ニャオハとホゲータは無事だった。
パシンッ(リコとロイがハイタッチする)
リコ・ロイ「「やった!」」
シンヤ「リザードン、ルカリオ、よくやったぞ」
リザードン「リザァァァ!」
ルカリオ「ガァァァウッ!」
リコ・ロイ「「うわぁぁぁ⁉︎」」
シンヤ「っ!」
巨大オリーヴァ「クゥゥゥッ!」
シンヤ「あのオリーヴァ、まだ戦えるのか!」
ウパー「ウパ‥」
シンヤ(あれは、モリーが治療していたウパー!)
モリー「ウパーの治療は終わったよ」
シンヤ「モリー!」
ウパー「ウパウパー!ウパー!」
巨大オリーヴァ「シャァァァァッ!」
モリー「あなたも私たちも、ウパーを心配する気持ちは同じ!戦う必要はない!」
シンヤたち3人の連携攻撃で倒れたと思われたオリーヴァだったが、オリーヴァはまだ戦闘不能になっていないようで、リコたちを攻撃しようとしてきた。それを見たシンヤは、咄嗟にルカリオたちに指示をしようとしたのだが、モリーの治療を受けていたウパーが歩いてくると、オリーヴァを説得してバトルを中断させた。そして、モリーがオリーヴァを説得すると、オリーヴァが左腕を上げてモリーに突き出してきた。ラッキーはオリーヴァがモリーを攻撃するかと思ったので、モリーを守るために前に出たが、モリーがラッキーに大丈夫と伝えると、握り拳を作ってオリーヴァの左手に重ねた。
モリー「ごめんね。そして、ありがとう」
オリーヴァ「…」コクッ
ロイ「通じたんだ。モリーがウパーを助けようとしたんだって!」
リコ「うん!」
巨大オリーヴァ「ヴァァァァッ!」
ウパーやサボネアたちがこの場を離れて森の中に入って行くと、急にオリーヴァが鳴き声を上げた。
リコ「どうしたの?」
オリーヴァ「ヴァァァッ〜〜」
シンヤ「何かを伝えようとしてるのか?」
鳴き声を上げたオリーヴァは、シンヤ、リコ、ロイの3人を両手に乗せると、ゆっくりと上に持ちあげてくれた。そこから見えるのは、山火事の影響で焼け野原となった森の姿だった。
リコ「森があんなに傷ついてたなんて…」
ロイ「うん。酷いね」
シンヤ「オリーヴァ、お前はこの森をなんとかしたいのか?」
巨大オリーヴァ「クゥゥゥ」コクッ
シンヤ「…じゃあ、やってみるか」
リコ「えっ?」
ロイ「やるって、何を?」
シンヤ「この森の再生だよ」
リコ・ロイ「「…えぇーーーっ⁉︎」」
To be continued
次回予告
山火事によって焼け野原となった森を元に戻すため、シンヤたちは森の再生をするために動き出した。そして、森の再生が終わると、リコのペンダントに不思議な現象が起こった。
次回「リコが選ぶ未来!新しい旅立ち!」
青の円盤のストーリーをクリアしたあと色々やり込んだので、小説の投稿をしていきます。てっきり緑の仮面より、クリアに時間がかかるかと思ってましたが、そうでもありませんでした。