ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 ラクリウムスフィアと名前が似ているストロングスフィアの関係を調べるため、エクシード社のテストセンターへと向かったシンヤたちは、ストロングスフィアにはラクリウムが使われていることを知り、エクスプローラーズのオニキスとサンゴと再会した。そのあと、オニキスとサンゴにバトルを挑まれたシンヤは、ストロングスフィアを使ったオニキスとサンゴに見事勝利すると、リコたちと合流し、ウイロウシティのポケモンセンターに向かった。そこでドットから、1年前に黒いレックウザをフスベシティの岩山で見たというネットの書き込みを見つけたと聞いたシンヤたちは、まだ黒いレックウザがフスベシティにいるのかどうかを確認するために、夜にウイロウシティを出発してフスベシティへと向かった。



第107話『ドラゴン爆走団‼︎夜露死苦!』

 

 森の中・夜

 

 

 ウルト「ついに黒いレックウザをゲットする日が来たぜ〜!」

 

 シンヤ「ウルト、今日はここら辺で野宿して、明日の朝にフスベシティに行くぞ」

 

 ウルト「はっ!?このままフスベシティに行くんじゃねぇのか?」

 

 シンヤ「このまま歩き続けてフスベシティに行ったとしても、着くのが真夜中になってるだろうし、ウイロウシティからここまで3時間も歩きっぱなしだから、みんな疲れてる。それに、ここまで歩いてきた目的は、エクスプローラーズが追ってくるかもと警戒してたからだ。けど、奴らが追ってくる気配はないから、もう距離を稼いで歩く必要はない。それに、夜の森の中を歩くのは危険だ。だから、これから夜飯にして、今日は早く寝よう」

 

 リコ「そうだね。もう午後の9時になるし、お昼は食べなかったもんね」

 

 ロイ「ウイロウシティで夜ご飯も食べられなかったから、もうお腹ぺこぺこだよ」

 

 シンヤ「ウルトだって腹が減ってるだろ?」

 

 ウルト「うっ…」

 

 

 ドットから黒いレックウザの情報を得てから、ウルトは一刻も早くフスベシティに行きたがっていて、ここまで元気ハツラツに歩き続けたが、やはり空腹には勝てないようで、ここで夜ご飯を作って野宿をするというシンヤたちの考えに納得してくれた。

 

 

 シンヤ「けど、今から凝ったものを作ると、準備や片付けで時間を食うから、手軽に作れて満腹になるものにしないとな」

 

 リコ「じゃあ、今日の夜はパンケーキにしない?」

 

 シンヤ「リコ、パンケーキ作れるのか?」

 

 リコ「うん。ブレイブアサギ号に乗って冒険してるときに、マードックに作り方を教えてもらったの」

 

 シンヤ「じゃあ、生地を混ぜるのは手伝うから、作るのはリコに任せていいか?」

 

 リコ「うん!美味しいパンケーキを作るね!」

 

 ロイ「というわけで、今日はここで野宿だからな」

 

 ウルト「わかったよ。……!って、メガあっぶね〜!また騙されるとこだったぜ!」

 

 ロイ「えっ?黙す?」

 

 ウルト「とぼけんな!また俺様より早く起きて、俺様が寝てる隙に出発する気だろう!」

 

 ロイ「もうしないよ」

 

 ウルト「嘘つけ!」

 

 ロイ「嘘なんかつくわけないだろ!」

 

 シンヤ「お前ら、いい加減くだらないことで喧嘩すんなよ」

 

 ウルト「ロイが俺様を置いてったのが悪いんだ!」

 

 シンヤ「?どういうことだ?」

 

 ロイ「実は、シンヤとリコと再会する2日前、ラクリウムの影響を受けてたケッキングを見つけたとき、僕とリュウガを追ってきたウルトと森の中で再会したんだけど、僕たちについてくれば黒いレックウザに会えるからって、ウルトが僕とリュウガの後をついてきたんだ。そのあと、一緒にラクリウムの影響を受けて暴走してたケッキングを止めて、次の日の朝に出発しようって言ったんだけど…」

 

 ウルト「その次の日の朝、ロイとリュウガは寝ている俺様を起こさず、俺様を置いて出発しやがったんだ!」

 

 リコ「そんなことがあったんだ」

 

 シンヤ「それで、また置いてかれると思ったのか。心配しなくても、お前を置いて出発しねぇよ。それより、お前もパンケーキ作るのを手伝え」

 

 ウルト「…本当に、俺様を置いて出発しないんだろうな?」

 

 シンヤ「約束してやるよ」

 

 

 以前ロイとリュウガに置いてけぼりにされたことを相当怒っていたウルトだったが、シンヤに説得されて落ち着くと、パンケーキを作るために生地を混ぜ始めた。そして、混ぜ終わった生地をシンヤとウルトから受け取ったリコは、焚き火で温めておいたフライパンの上に流してパンケーキを作り始めた。そして、数分後にリコが作ったパンケーキが出来上がると、シンヤたちは遅い夜ご飯を食べ始めた。

 

 

 パクッ…モグモグッ(パンケーキを食べる)

 

 

 シンヤ「うん、美味い!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 ロイ「うん!」

 

 リコ「よかった!ウルトはどう?」

 

 ウルト「ああ、美味いぜ」

 

 シンヤ「しかし、これだけクオリティの高いキャラパンケーキを作れるなんて、リコは器用だな」

 

 リコ「そうかな?」

 

 

 リコが作るのは丸いパンケーキだと思っていたシンヤたちだったが、リコが作ったパンケーキは、絵柄が表面に描かれたキャラパンケーキというもので、ピカチュウとキャップとヤミラミとそっくりな顔をしたキャラパンケーキだった。キャラパンケーキはパンケーキと違い、作るのに多少の手間がかかるが、わざわざキャラパンケーキを作ってくれたのは、少しでも美味しく食べてもらおうというリコの心遣いなのだろうと察したシンヤは、早速リコの作ったパンケーキを食べ始めた。リコの作ったキャラパンケーキは完成度も高かったが、食べてみるとふわふわもちもちな食感が最高で、ほっぺがとろけるほど美味しかった。

 

 

 シンヤ「こんなに美味いキャラパンケーキが作れるなら、リコはいいお母さんになるな」

 

 リコ「お、お母さん///……って、もうその手に乗らないから!」

 

 シンヤ「ん?その手って?」

 

 リコ「もう揶揄われないって言ってるの!」

 

 

 シンヤに褒められたリコは、ほんの一瞬、結婚したシンヤとの間に産まれた子供と幸せに暮らしている生活をイメージしそうになったが、いつもいつもシンヤに揶揄われたせいで耐性がついたのか、そのイメージを途中でやめてしまう。

 

 

 シンヤ「別に揶揄ってないって。ただ、これだけクオリティの高いキャラパンケーキが作れるなら、キャラ弁とかも作れるんじゃないかって、そう思ったんだ」

 

 リコ「……じゃあ、そのうちキャラ弁を作ってあげる」

 

 シンヤ「いや、別に催促したわけじゃないぞ」

 

 リコ「わかってる。ただ、私がシンヤに作ってあげたいだけ」

 

 シンヤ「じゃあ、時間があったら頼むわ」

 

 リコ「うん!真心を込めて、上手に美味しく作るね!」

 

 

 ゴホンッ(ロイの咳払い)

 

 

 シンヤ・リコ「「?」」

 

 ロイ「2人とも、イチャイチャしてないで早く食べなよ。片付けをしたらすぐに寝るんだから」

 

 リコ「ご、ごめん…」

 

 シンヤ「別にイチャイチャしてたわけじゃねぇんだけど…」

 

 

 二人の世界に入っていたシンヤとリコはロイの咳払いで現実に戻ると、さっき食べていたキャラパンケーキを始めた。そして、食べ終わった後に近くの川で皿やフライパンなどの食器を洗い終わると、朝早くにフスベシティに出発するため、シンヤたちは寝袋に入って眠りについた。

 

 

 フスベシティ道中

 

 

 シンヤ「この道を10分も歩いていけば、黒いレックウザの目撃情報があった岩山に着くな」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 ロイ「今度こそ、黒いレックウザに会えるといいけど」

 

 リコ「うん」

 

 ウルト「黒いレックウザは俺様がゲットするからな!」

 

 ロイ「はいはい」

 

 

 ダッダッダッダッダッ(何かが近づいてくる音)

 

 

 ピカチュウ「ピッ?」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカッ?」

 

 

 「「「パラリラパラリラパラリラ!」」」

 

 

 リコ・ロイ・ウルト「「「っ!?」」」

 

 シンヤ「な、何だ⁉︎」

 

 マスカーニャ「マァァニャァッ!」

 

 ヤミラミ「ヤミッ!」

 

 

 シンヤたちがフスベシティの岩山に向かって歩いていると、前方から何かが近づいてくる音をピカチュウとキャップは感じ取った。そして、だんだん音が大きくなると、パルデア地方に生息しているライドポケモンの《モトトカゲ》が、地面を走っているときに巻き上げた砂煙とともに現れた。しかも、モトトカゲは3体もいて、それぞれ背中に仮面を付けた怪しい3人組を乗せていた。それを見たシンヤたちが何が何だかわからずに困惑していると、モトトカゲに乗っている仮面を付けた3人組は暴走族の真似をしているのか、パラリラパラリラパラリラと言いながらシンヤたちに近づいてくると、シンヤたちを逃がさないように周りを囲み始めた。

 

 

 シンヤ「何なんだ、お前ら?」

 

 

 ドラゴン爆走団A「うちらは《ドラゴン爆走団》。よろしく!」

 

 ドラゴン爆走団B・C「「よろしく!」」

 

 

 シンヤ・リコ・ロイ・ウルト「「「「ドラゴン爆走団?」」」」

 

 ピカチュウ「ピィカッ?」

 

 

 ドラゴン爆走団A「ここは、うちらドラゴン爆走団のシマだ。さっさと立ち去りな」

 

 ウルト「シマ?」

 

 シンヤ「縄張りってことだ。あの、俺たちそっちに行きたいんだけど…」

 

 ドラゴン爆走団B「痛い目に遭いたくなきゃ、今すぐここから去りな」

 

 ドラゴン爆走団C「それとも、わざわざパルデアに行ってゲットした、うちらのモトトカゲたちにぶっ飛ばされるか!」

 

 モトトカゲx3「「「ブルンブルン!」」」

 

 ドラゴン爆走団A「どっちか好きな方を選びな」

 

 

 モトトカゲに乗って現れた仮面を付けた謎の3人組は、シンヤたちに《ドラゴン爆走団》と名乗ると、痛い目に遭いたくなければこの場を去れと忠告してきた。しかし、黒いレックウザが目撃されたフスベシティの岩山はこの先にあるので、シンヤたちはこの場を去る気はなかった。

 

 

 リコ「私たち、レックウザを捜しに来ただけなんです。だから、そこを通してもらえませんか?」

 

 ドラゴン爆走団B「っ!黒いレックウザのことか!」

 

 シンヤ・リコ・ロイ・ウルト「「「「えっ!」」」」

 

 ロイ「今、黒いレックウザって!」

 

 ドラゴン爆走団A「バカ!」

 

 ドラゴン爆走団B「しまった!」

 

 

 リコがレックウザの名を口にすると、ドラゴン爆走団の一人が黒いレックウザの名を口にした。それを聞いた瞬間、シンヤたちは驚きの声を出した。それも当然だった。リコは『レックウザ』とは言ったが、『黒いレックウザ』とは一言も言ってないからだ。

 

 

 リコ「黒いレックウザのことを知ってるんですか?私たち、黒いレックウザを捜してるんです!」

 

 ドラゴン爆走団A「知らねえな!」

 

 シンヤ「いや、さっき墓穴を掘ったろ?」

 

 

 ドラゴン爆走団は必死に誤魔化そうとしているようだが、さっき黒いレックウザの名を口に出したことで、ドラゴン爆走団が黒いレックウザの情報を持っているという確信をシンヤたちは得た。

 

 

 シンヤ「これはまさに、『カモネギがネギを背負ってやって来る』だな」

 

 ドラゴン爆走団A「なに?」

 

 シンヤ「黒いレックウザの情報を持ってる奴らがわざわざ来てくれたんだ。俺たちとしても、黒いレックウザの情報を手に入れる機会は絶対に逃したくない。どの道、俺たちはこの先に用があるんだ。アンタらから黒いレックウザのことを聞き出した後、そっちに行かせてもらうぜ」

 

 ドラゴン爆走団A「大人しく去る気はないようだな」

 

 シンヤ「ないね。黒いレックウザの情報を手に入れるまではw」

 

 ドラゴン爆走団A「いい根性してるじゃねぇか」

 

 ドラゴン爆走団B「もしかして、お前ら《クネクネ団》か?」

 

 リコ「クネクネ団?」

 

 ドラゴン爆走団C「うちらのシマを荒らしてる連中のことさ」

 

 シンヤ「知らねぇよ、そんなダサい名前の奴らのことなんて」

 

 ドラゴン爆走団A「まあいい。去る気がねぇならぶっ飛ばすだけだ。モトトカゲ、よろしく!」

 

 モトトカゲx3「「「モォォォトォッ‼︎」」」

 

 

 シンヤたちがこの場を去る気がないことを悟ったドラゴン爆走団の3人は、自分たちが乗っているモトトカゲの背中から降りた。すると、3体のモトトカゲがシンヤたちの前に立ちはだかり、背中に付けているハンドル付きのシートが外れると、3体のモトトカゲが鳴き声を上げて威嚇してきた。

 

 

 スチャ(シンヤがモンスターボールを構える)

 

 

 シンヤ「出てこい、ミライドン!」

 

 

 ブンッ(シンヤがモンスターボールを投げる)

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 ミライドン(ライドフォルム)「アギャアアッ‼︎」

 

 

 ウルト・ドラゴン爆走団A・B・C「「「「っ!」」」」

 

 

 ドラゴン爆走団A「ミライドン!?」

 

 ドラゴン爆走団B「モトトカゲと似てるな。さてはドラゴンタイプか!」

 

 ドラゴン爆走団C「かっこいいじゃねぇか!」

 

 シンヤ「そりゃどうも」

 

 ウルト「見たことねぇポケモンだ!」

 

 

 シンヤがモンスターボールを投げてミライドンを繰り出すと、ウルトとドラゴン爆走団の3人は、初めて見るミライドンを見て驚きの声を上げた。

 

 

 シンヤ「リコ、ロイ、ウルト、このバトル、俺一人でやってもいいか?」

 

 リコ「えっ?う、うん」

 

 ロイ「別にいいけど」

 

 ウルト「お前だけバトルするなんてずるいぞ!この前のテストセンターのときだって…」

 

 シンヤ「早く黒いレックウザに会うためだ」

 

 ウルト「っ!…早く黒いレックウザに会うためか……ならしょうがねぇ」

 

 

 相手はちょうど3人だから、リコとロイとウルトに相手をさせてもいいのだが、相手は怪しい仮面を付けていて、いきなり喧嘩を売ってくるような奴らなので、もしかしたら卑怯な手を使ってくる可能性があるため、シンヤは一人でドラゴン爆走団の相手をすることにして、ミライドンと一緒に3体のモトトカゲの前に歩いて行った。

 

 

 ドラゴン爆走団A「お前、一人で戦うつもりか?」

 

 シンヤ「ああ」

 

 ドラゴン爆走団B「上等だ!」

 

 ドラゴン爆走団C「後悔するなよ!」

 

 シンヤ「ミライドン、久しぶりに頼むぜ!」

 

 ミライドン(ライドフォルム)「アギャアアアッ!」

 

 

 ピカァァァァァン‼︎(ミライドンの体が光り輝く)

 

 

 ミライドン(バトルフォルム)「アギャアアアッ‼︎」

 

 

 ウルト・ドラゴン爆走団A・B・C「「「「っ!」」」」

 

 

 ドラゴン爆走団A「ミライドンの姿が変わった!?」

 

 シンヤ「バトルフォルムになっただけさ」

 

 ドラゴン爆走団B「準備万端ってことか!」

 

 ドラゴン爆走団A「じゃあ、遠慮なくやらせてもらうぞ。モトトカゲ!『ドラゴンダイブ』!よろしく!」

 

 ドラゴン爆走団B・C「「よろしく!」」

 

 モトトカゲx3「「「モォォトォォォッ‼︎」」」

 

 

 シンヤ「ミライドン!『マジカルシャイン』!」

 

 ミライドン(バトルフォルム)「ギャァァウォォォンッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォンッ‼︎

 

 

 モトトカゲx3「モトォォォォッ!?」

 

 ドラゴン爆走団A・B・C「うわぁぁぁっ!?」

 

 

 互いにバトルが始められる準備が終わると、3体のモトトカゲは「ドラゴンダイブ」を発動し、ミライドンに向かって正面から突っ込んできたので、ミライドンは「マジカルシャイン」を発動して3体のモトトカゲを攻撃した。すると、「ドラゴンダイブ」と「マジカルシャイン」がぶつかった衝撃で大爆発が発生し、3体のモトトカゲたちは後ろに吹っ飛ばされた。そして、ドラゴン爆走団の3人が顔に付けている仮面が大爆発によって発生した爆風に吹き飛ばれると、3人の素顔が明らかになった。

 

 

 ドラゴン爆走団A・B・C「「「あっ…」」」

 

 

 シンヤ「えっ…?」

 

 ウルト「お前ら、女子だったのか⁉︎」

 

 ドラゴン爆走団A「だったらなんなんだよ!」

 

 ドラゴン爆走団B「文句あんのか!」

 

 ドラゴン爆走団C「あぁ〜?」

 

 ウルト「い、いや…文句はねぇけど…」

 

 リコ「声がさっきと変わってる」

 

 シンヤ「なるほど、仮面型の変声機を付けてたのか」

 

 ロイ「それで声がさっきと違うのか」

 

 

 てっきり、ドラゴン爆走団の正体が男だと思っていたので、ドラゴン爆走団の正体が女だと判明すると、シンヤたちはその事実に少し驚いていた。

 

 

 ドラゴン爆走団A「どうやら、うちらをマジで怒らせたようだな。モトトカゲ!ぶっちぎれ!」

 

 シンヤ「いや、ぶっちぎるもなにも、アンタらのモトトカゲ、もうバトルがやれそうにないほど弱ってるけど」

 

 

 ドラゴン爆走団A・B・C「「「えっ?」」」

 

 

 チラッ(ドラゴン爆走団の3人が3体のモトトカゲを見る)

 

 

 モトトカゲx3「「「モトォォ…」」」

 

 

 ドラゴン爆走団A「モトトカゲ!」

 

 ドラゴン爆走団B「大丈夫か!」

 

 ドラゴン爆走団C「しっかりしろ!」

 

 シンヤ「これ以上は時間の無駄だ。さあ、黒いレックウザのことを聞かせてもらおうか」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 ドラゴン爆走団A「くっ」

 

 ドラゴン爆走団B「コイツ、強いぞ」

 

 ドラゴン爆走団C「どうする?」

 

 ドラゴン爆走団A「……2人とも、耳を貸せ」

 

 ドラゴン爆走団B・C「「えっ?」」

 

 

 ミライドンが放った一発の「マジカルシャイン」で、自分たちのモトトカゲが戦闘不能寸前にまで追い詰められたところを見ると、ドラゴン爆走団の3人はシンヤに勝ち目がないことを悟った。すると、ドラゴン爆走団の一人が何かを思いつき、残った2人に耳を貸すように言うと、ドラゴン爆走団の3人は円を作り、シンヤたちに声が聞こえないように小声で話し始めた。

 

 

 ドラゴン爆走団A「いいな?」

 

 

 コクッ(ドラゴン爆走団B・Cが頷く)

 

 

 シンヤ「逃げる相談でもしたのか?」

 

 

 円を作って小声で話していたドラゴン爆走団の3人は、さっきの爆風によって地面に落ちた仮面を拾って顔に付けると、そのままシンヤたちの方を向いた。すると、何か悪巧みを企んでいるなと察したシンヤは、いつでも反撃できるように構えた。

 

 

 ドラゴン爆走団A「いや、黒いレックウザのいる場所を教えてやろうと思ってな」

 

 リコ「本当ですか!」

 

 ドラゴン爆走団A「ああ。黒いレックウザは………お前たちの後ろにいるぜ!」

 

 

 シンヤ・リコ・ロイ・ウルト「「「「えっ⁉︎」」」」

 

 

 黒いレックウザが自分たちの後ろにいるというドラゴン爆走団の言葉を聞くと、シンヤたちは慌てて後ろに振り向き、黒いレックウザがいるかどうか確認した。しかし、後ろに黒いレックウザはいなかった。

 

 

 シンヤ「なんだよ、いねぇじゃ…」

 

 ドラゴン爆走団A「モトトカゲ!『りゅうのはどう』!よろしく!」

 

 ドラゴン爆走団B・C「「よろしく!」」

 

 モトトカゲx3「「「モォォトォォォッ‼︎」」」

 

 

 ドォォォォォォンッ‼︎

 

 

 シンヤ「うわっ!?」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!?」

 

 ミライドン(バトルフォルム)「アギャアアッ!?」

 

 リコ「ううっ!?」

 

 マスカーニャ「マァァァァニャッ!?」

 

 ロイ「うわぁぁっ!?」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカァァッ!?」

 

 ウルト「うおっ!?」

 

 ヤミラミ「ヤミィィィッ!?」

 

 

 ドラゴン爆走団A「今だ!」

 

 

 バッ(ドラゴン爆走団A・B・Cがそれぞれのモトトカゲに乗る)

 

 

 ドラゴン爆走団A・B・C「「「パラリラパラリラパラリラ!」」」

 

 

 ドラゴン爆走団の3人がモトトカゲに「りゅうのはどう」の指示を出すと、3体のモトトカゲは、同時に「りゅうのはどう」を地面に放った。すると、その衝撃で大きな砂煙が舞い上がってシンヤたちの視界を奪うと、ドラゴン爆走団の3人は自分たちのモトトカゲの背中に乗り込み、シンヤたちから逃げるようにこの場を去った。

 

 

 シンヤ「くそっ!あんなしょうもない手に引っかかるとは!不覚だ!」

 

 リコ「どうしよう?」

 

 シンヤ「黒いレックウザの情報を持ってることは間違いないから、さっきの3人組を追うしかない」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 テラパゴス「パァァゴッ!」

 

 リコ「パゴゴ⁉︎」

 

 

 逃げたドラゴン爆走団の3人をシンヤたちが追おうとすると、突然リコのモンスターボールからテラパゴスが出てきた。

 

 

 テラパゴス「パァァゴッ、パァァゴッ!」

 

 リコ「ついてこいってこと?」

 

 シンヤ「そうか!パゴゴと六英雄のポケモンたちには強い繋がりがあるから、パゴゴは本能的に、この近くのどこかに黒いレックウザがいるって感じたんだ」

 

 ロイ「じゃあ、パゴゴに案内してもらえば…」

 

 シンヤ「ああ、きっと黒いレックウザのいる所にたどり着ける」

 

 リコ「パゴゴ、私たちを黒いレックウザのいる場所に案内してくれる?」

 

 テラパゴス「パァァゴッ!」

 

 

 リコの言葉に返事をしたテラパゴスが前の道を歩いて進んで行くと、シンヤたちはテラパゴスの後ろを歩き始めた。

 

 

 ウルト「本当に黒いレックウザがこっちにいるのか?」

 

 シンヤ「さあな。けど、今はパゴゴについて行くしかない」

 

 ピカチュウ「ピッ?」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカッ?」

 

 

 パゴゴの案内で黒いレックウザの元に向かおうと歩いていると、何かの気配を感じたピカチュウとキャップが上の方を向いたので、シンヤたちは上の方に顔を向けた。するとそこには、大きなポケモンの巣があり、巣の中には3つのポケモンのタマゴが置いてあったのだが、3つのタマゴの近くにはコブラポケモンの《アーボック》がいて、その隣にはアーボックのトレーナーと思われる一人の男が立っており、巣に置いてあるタマゴの一つに右手を伸ばすと、そのままタマゴを持ち上げた。その瞬間、男が持っていたタマゴが光りを放つと、タマゴからミニリュウが生まれた。

 

 

 ミニリュウ「リュゥゥッ?」

 

 ???「クネクネ、愛してる〜!」

 

 ミニリュウ「リュゥゥゥッ!」

 

 

 シンヤ「おい!ミニリュウが嫌がってんだろ!」

 

 

 アーボックのトレーナーが変なことを言いながら、生まれたミニリュウに口付けをすると、それを見ていたシンヤは大きな声を出し、ミニリュウを解放するように男に伝えた。すると、アーボックのトレーナーは崖の下にシンヤたちがいることに気づいた。

 

 

 ???「何だ、お前らは?」

 

 シンヤ「誰でもいいだろ。そんな事より、さっさとミニリュウを離してやれ!」

 

 ???「やだね〜!」

 

 

 アーボックのトレーナーはシンヤにそう言うと、右手に持っているミニリュウを近くに置いてあった鳥かごと同じ形をしている鉄の檻の中に入れた。すると、男は巣に置いてあった2つのポケモンのタマゴを手に取り、ミニリュウが入れてある鉄の檻の中に入れると、すぐに檻の鍵を閉めてミニリュウたちを閉じ込めた。

 

 

 ???「クネク〜ネ!クネク〜ネ!」

 

 

 シンヤ「クネクネ?……あっ!もしかして、お前が《クネクネ団》か!」

 

 ロイ「ええっ⁉︎」

 

 ウルト「あんな変な奴が⁉︎」

 

 リコ「クネクネ団⁉︎」

 

 スネーク「その通り!俺様は《スネーク》!人生曲がりくねって早9年。クネクネは正義!我ら、クネクネ団!」

 

 シンヤ「体をクネクネさせながら自己紹介するな、気持ち悪い」

 

 スネーク「なっ!」

 

 シンヤ「それにクネクネ団ってのもダサい。もしかして、アーボックやミニリュウみたいにクネクネしたポケモンが好きだからクネクネ団なのか?何の捻りもないな」

 

 スネーク「あっ…」

 

 シンヤ「それにさ、お前以外クネクネ団がいないじゃん。一人なのに団なんて名乗って寂しくないか?いや、恥ずかしいの間違いか?」

 

 スネーク「そ、そこのお前!さっきから失礼だぞ!」

 

 シンヤ「悪いな。俺は悪党に敬語は使わないことにしてるんでね」

 

 スネーク「悪党だと?」

 

 シンヤ「嫌がってるポケモンを無理矢理捕まえようとしたり、タマゴを盗もうとしてる奴のどこが悪党じゃないというんだ?」

 

 リコ「シンヤの言う通りです!ミニリュウとタマゴを巣に戻してください!」

 

 スネーク「断る!さてはお前ら、ドラゴン爆走団の一味か?」

 

 リコ「えっ?」

 

 シンヤ「今度はドラゴン爆走団と思われてるのか…」

 

 スネーク「まあいい。我らクネクネ団の邪魔をするなら倒すまで」

 

 シンヤ「いいだろう。相手になって…」

 

 リコ「待ってシンヤ!」

 

 シンヤ「ん?」

 

 リコ「ここは私たちに任せて」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 ウルト「お前はさっきバトルしたじゃねぇか!そろそろ俺たちにもバトルさせろよ!」

 

 シンヤ「…まぁ、別にいいけど」

 

 

 スネークの見た目や内面はちょっとアレだが、トレーナーとしてのレベルは大したことがなさそうなので、ここはリコたちに任せることにしたシンヤは、ピカチュウと一緒にリコたちのバトルを見守ることにした。

 

 

 リコ「ロイ、ウルト、いくよ!」

 

 ロイ「うん!」

 

 ウルト「おうっ!」

 

 スネーク「クネれアーボック!『かみなりのキバ』!」

 

 アーボック「シャァァァッ‼︎」

 

 

 ロイ「ルカリオ!『メタルクロー』!」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 色違いのルカリオ「ヴォォォルッ!」

 

 

 ガシッ!(色違いのルカリオがアーボックの攻撃を受け止める)

 

 

 ウルト「ヤミラミ!『パワージェム』!」

 

 ヤミラミ「ヤァァァミラッ‼︎」

 

 リコ「マスカーニャ!『アクロバット』!」

 

 マスカーニャ「マァァァニァァャッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォンッ‼︎

 

 

 アーボック「シャァァァッ!?」

 

 

 スネークのアーボックが「かみなりのキバ」を発動して攻撃してくると、ロイはモンスターボールから色違いのルカリオを繰り出して「メタルクロー」を指示した。そして、「メタルクロー」を発動した色違いのルカリオがアーボックの攻撃を防ぐと、ヤミラミは「パワージェム」を、マスカーニャは「アクロバット」を発動し、そのままアーボックに攻撃してダメージを与えた。

 

 

 シンヤ「やはり大したことないな」

 

 スネーク「それはどうかな?」

 

 

 リコたちのバトルを黙って見守っていたシンヤは、やはり自分の見た通り、スネークのレベルは大したことがなく、このままリコたちが圧勝すると思っていた。しかし、スネークがこの状況を逆転できるような不敵な笑みを浮かべると、シンヤたちの後ろにある大きな岩の後ろから、一体のポケモンが長い胴体をクネクネさせながら現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハブネーク「ハァァブネェェッ!」

 

 

 シンヤ「《ハブネーク》!」

 

 ロイ「まだポケモンがいたのか!」

 

 スネーク「ハブネーク!『ヘドロばくだん』!」

 

 ハブネーク「ハァァァブッ‼︎」

 

 

 ロイ「ルカリオ!『ラスターカノン』!」

 

 色違いのルカリオ「ヴォォォォォ、ルッ‼︎」

 

 

 バァァァァンッ‼︎

 

 

 シンヤたちの後ろにある大きな岩の後ろから現れたポケモンの正体は、キバへびポケモンの《ハブネーク》だった。ハブネークはスネークから指示を受けると、口から「ヘドロばくだん」を放ってマスカーニャに攻撃した。すると、色違いのルカリオは「ラスターカノン」を発射し、ハブネークの「ヘドロばくだん」を相殺した。

 

 

 リコ「ロイ、ウルト、ドラゴン爆走団を追いかけるためにも、早くミニリュウたちを助けなきゃ!」

 

 ロイ「うん!ウルト!」

 

 ウルト「わかってんよ!」

 

 

 スッ(ロイとウルトがキーストーンを構える)

 

 

 ロイ「真なる力を掴んで超えろ!」

 

 色違いのルカリオ「ヴォォォォォルッ‼︎」

 

 

 ウルト「トンデモパワーで全開突破!」

 

 ヤミラミ「ヤァァァァッ‼︎」

 

 

 ロイ「ルカリオ!」

 

 ウルト「ヤミラミ!」

 

 

 ロイ・ウルト「「メガシンカ‼︎」」

 

 

 ロイとウルトは同時にキーストーンを構えると、右手の手首に着けているキーストーンに左手の指を当てた。すると、色違いのルカリオが持っている《ルカリオナイト》と、ヤミラミが持っている《ヤミラミナイト》が共鳴するように輝き、4つの石から光の糸が出てきた。そして、色違いのルカリオとヤミラミの持っているメガストーンから出てきた光の糸が、色違いのルカリオとヤミラミのトレーナーであるロイとウルトの持っているキーストーンから出てきた光の糸と結びつくと、色違いのルカリオとヤミラミは虹色の光に体を包み込まれて新たな姿へと進化を始めた。

 

 

 色違いのメガルカルオ「ヴォォォォォルッ‼︎」

 

 メガヤミラミ「ヤァァァミィィィッ‼︎」

 

 

 スネーク「メガシンカを使うのか⁉︎クッ、アーボック!ルカリオに『ほのおのキバ』!ハブネークはヤミラミに『ポイズンテール』だ!」

 

 アーボック「シャァァァァッ‼︎」

 

 ハブネーク「ハァァァァブネェェッ‼︎」

 

 

 ロイ「ルカリオ!『ラスターカノン』!」

 

 ウルト「ヤミラミ!『パワージェム』!」

 

 

 色違いのメガルカルオ「ヴォォォォォルゥゥゥッ‼︎」

 

 メガヤミラミ「ヤァァァァミィィィィッ‼︎」

 

 

 ロイとウルトがメガシンカを使ったことに驚いたスネークだったが、すぐにアーボックとハブネークに技の指示を出し、スネークに技を指示されたアーボックとハブネークは、スネークに狙うように言われた相手に技を発動して攻撃した。しかし、色違いのメガルカリオとメガヤミラミはアーボックとハブネークの攻撃を簡単にかわすと、互いに「ラスターカノン」と「パワージェム」を発動し、自分を狙って攻撃してきたアーボックとハブネークに至近距離で技をぶつけると、それぞれの技を食らったアーボックとハブネークは目を回して倒れており、色違いのメガルカリオとメガヤミラミは元の姿に戻った。

 

 

 アーボック「シャァァァッ…(@_@)」

 

 ハブネーク「ハァァァブッ…(@_@)」

 

 スネーク「アーボック!ハブネーク!」

 

 

 シンヤ「たった一発で終わるとは、やはり大したことなかったな」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」コクッ(頷く)

 

 

 シュルルーーン

 

 

 スネーク「クネ〜、覚えてろよ〜」

 

 シンヤ「逃すかよ!」

 

 

 「「バゥゥゥゥゥンッ‼︎」」

 

 

 シンヤ「ん?……あれは…!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 リコ・ロイ・ウルト「「「ぁっ!」」」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカッ!」

 

 マスカーニャ「マァァァァニャッ!」

 

 色違いのルカリオ「ヴォォルッ!」

 

 ヤミラミ「ヤミィィッ!」

 

 

 倒れたアーボックとハブネークをモンスターボールの中に戻したスネークが、どこかで聞いたことのある台詞を言い残して逃げようとしたので、シンヤはモンスターボールを構えると、構えたモンスターボールに入っているポケモンにスネークを捕まえる指示を出そうとした。すると、空の上から聞き覚えるのある2体のポケモンの鳴き声が聞こえてきたので、シンヤとピカチュウは顔を上にあげた。するとそこには、それぞれの背中に誰か乗せている2体のドラゴンタイプのポケモンが空を飛んでいた。一人は、逆立った赤髪が特徴的の男性で、黒・紺色の全身タイツスーツの上に、黒いマントを着けていた。そしてもう一人は、水色の髪に紺色のボディスーツとマントを羽織っている女性だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 カイリューx2「「バゥゥゥゥゥンッ‼︎」」

 

 ワタル「ついに見つけたぞ!」

 

 イブキ「逃さないわよ!」

 

 

 2体のドラゴンタイプのポケモンの正体。それは、ドラゴンポケモンの《カイリュー》で、それぞれのカイリューに乗っている人物は、以前シンヤたちがエンテイを捜している時に出会った、カントー地方とジョウト地方のチャンピオンである《ワタル》だった。そしてもう一人は、ワタルと同じドラゴンタイプの使い手であり、このフスベシティのジムリーダーである《イブキ》だった。

 

 

 ドンッ(2体のカイリューが地面に着地する)

 

 スタッ(ワタルとイブキがカイリューから降りる)

 

 

 ワタル「もう逃げ場はないぞ」

 

 イブキ「諦めなさい」

 

 スネーク「うう〜…」

 

 

 シンヤ「ワタルさん、イブキさんまで」

 

 ワタル「やぁ、シンヤ君。生死不明だと聞いていたけど、無事だったようだね」

 

 イブキ「シンヤ君、ピカチュウ、久しぶりね」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 シンヤ「どうも。それより、どうして2人がここに?」

 

 ワタル「最近この辺りで、スネーク団と名乗る連中が、ここら辺にあるドラゴンタイプのポケモンの巣から、ミニリュウとポケモンのタマゴを奪っているとイブキから連絡をもらってね。ドラゴン使いの一族として、ポケモンGメンとして、それを放っておけなくて、故郷に帰ってきたというわけさ」

 

 イブキ「それで、ワタル兄さんとスネーク団を探してたら、偶然あなたたちを見つけてね。手を貸そうと思ったんだけど、シンヤ君がいるから大丈夫かなって思って静観してたら、後ろにいるその子たちが、あっさりアーボックとハブネークを倒しちゃったから、少しビックリしたわ」

 

 

 リコ「あっ…」

 

 ロイ「えっと…」

 

 ウルト「ぅっ…」

 

 ワタル「リコ君、ロイ君、久しぶりだね」

 

 リコ「あっ、こんにちは」

 

 ロイ「どうも」

 

 イブキ「ワタル兄さんの知り合い?」

 

 ワタル「ああ。アオギリを捜している時に出会ってな。そこの緑色の髪の彼とは初対面だが」

 

 イブキ「そうだったの。あっ、私はイブキ。このフスベシティのジムリーダーなの。よろしくね」

 

 リコ「えっ!?」

 

 ロイ・ウルト「「ジムリーダー!?」」

 

 シンヤ「そっ。イブキさんはこのフスベシティのジムリーダーなんだ」

 

 リコ「そうだったんだ。私はリコです。こっちはパートナーのマスカーニャ」

 

 マスカーニャ「マァァニャァッ」

 

 ロイ「ロイです。こっちはルカリオとキャップです」

 

 色違いのルカリオ「ヴォル!」

 

 キャップ「ピカッ!」

 

 ウルト「俺様はウルト。こっちはメガ最強のヤミラミ」

 

 ヤミラミ「ヤミッ!」

 

 

 リコたちは互いに自己紹介すると、スネークが逃げられないように、取り出した縄を使って木に縛りつけた。そのあと、檻の鍵を開けて捕まったミニリュウとポケモンのタマゴを助け出し、ミニリュウとタマゴを巣の中に戻した。

 

 

 イブキ「本当にありがとう。あなたたちのおかげで、ずっと探していたスネーク団を捕まえられたし、捕まっていたミニリュウたちを助け出せたわ」

 

 リコ「いえ」

 

 ワタル「ところで、シンヤ君たちはどうしてここに?」

 

 シンヤ「俺たちは、黒いレックウザを捜しに来たんです」

 

 ワタル・イブキ「「っ!」」

 

 イブキ「…どうして黒いレックウザを?」

 

 ロイ「実は僕たち、1年前まで黒いレックウザと一緒に冒険してたんです。だけど、1年前のある戦いで離れ離れになってしまって…」

 

 ワタル「そうだったのか。けど、どうしてここに黒いレックウザがいると思ったんだ?」

 

 シンヤ「1年前のこの辺りで、黒いレックウザを見た人がいるってネットに書いてあるのを見つけたと、そう友達から聞いたんです。だから…」

 

 イブキ「その黒いレックウザが、君たちの知り合いの黒いレックウザかもしれないと思ったのね?」

 

 シンヤ「そうです」

 

 イブキ「…ワタル兄さん」

 

 ワタル「うん、君たちに来てもらいたい場所がある」

 

 シンヤ「えっ?」

 

 

 「ワタル兄さーん!イブキ姉さーん!」

 

 

 シンヤ「あっ!」

 

 リコ「あの人たちは!」

 

 

 ワタルとイブキにここ来た理由をシンヤたちが話すと、ワタルとイブキは互いの顔を見て、シンヤたちをある場所に案内しようとした。その時、モトトカゲに乗ったドラゴン爆走団の3人が前方からやってきた。

 

 

 ドラゴン爆走団B「あっ、お前らさっきの!」

 

 イブキ「えっ?あなたたち、知り合いなの?」

 

 シンヤ「こっちに来ようとしたら、いきなり喧嘩を売られて。ワタルさんやイブキさんの知り合いですか?」

 

 ワタル「ああ。彼らも俺たちと同じで、ドラゴン使いの一族だからね」

 

 イブキ「右が《ドララ》、真ん中が《ネキ》、左が《ドーラ》」

 

 

 スッ(ドラゴン爆走団Aが仮面を取る)

 

 

 ネキ「ワタル兄さんたちの知り合いだったのか」

 

 

 スッ(ドラゴン爆走団Bが仮面を取る)

 

 

 ドーラ「けど、コイツらが黒いレックウザを狙ってるって言うから…」

 

 

 スッ(ドラゴン爆走団Cが仮面を取る)

 

 

 ドララ「それで、追い返そうと思って」

 

 ワタル「そうだったのか。大丈夫、シンヤ君たちは悪い人じゃない」

 

 イブキ「そうよ。この子たちは、そこにいるスネーク団に捕まったミニリュウたちを助けてくれたの」

 

 ネキ「えっ?そうだったのか。サンキュー!」

 

 ドーラ・ドララ「「サンキュー!」」

 

 リコ「あっ、いえ」

 

 ワタル「イブキ。俺はこれから、そこにいるスネーク団をジュンサーさんの所に連れていくから、あとは任せていいか?」

 

 イブキ「ええ。ネキ、ドーラ、ドララ、私は先に行くから、シンヤ君たちを祠まで乗せてあげて」

 

 ネキ「えっ?コイツらを祠にですか?」

 

 ドーラ「イブキ姉さんたちの頼みなら仕方ねえ」

 

 ドララ「乗りな」

 

 リコ・ロイ「「ありがとうございます!」」

 

 ワタル「けど、一人だけ余ってしまうな?」

 

 シンヤ「俺は自分のポケモンに乗ってくので大丈夫です」

 

 ワタル「そうか。じゃあ、俺はこれで失礼するよ。みんな、また会おう」

 

 

 ワタルはそう言って、スネークを抱っこしている自分のカイリューに乗ると、そのままカイリュー共に空へと消えていき、イブキは自分のカイリューに乗って祠に向かった。

 

 

 ウルト「ついに黒いレックウザを手に入れて、俺様がメガ最強になる日が来たぜ!」

 

 ネキ「気に入らねぇな、お前はダメだ」

 

 ウルト「おい!待て!」

 

 シンヤ「しょうがねぇな、お前はこっちに乗れ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 ミライドン(ライドフォルム)「アギャアアッ!」

 

 

 リコとロイはマスカーニャと色違いのルカリオをモンスターボールに戻すと、それぞれドーラとドララのモトトカゲの背中に乗り、先にイブキが向かった祠へと向かった。それに続いて、ウルトがネキのモトトカゲの背中に乗って祠へと向かおうとしたのだが、黒いレックウザを手に入れるという言葉が気に障ったようで、ネキはウルトを乗せずに祠へと向かった。それを見たシンヤは、さすがにウルトが可哀想だと思ったので、ウルトとヤミラミをミライドンの背中に乗せて祠へと向かった。

 

 

 フスベシティ・祠

 

 

 シンヤ「イブキさん、ここに何があるんですか?」

 

 イブキ「もう少しでわかるわ」

 

 ロイ「あっ!」

 

 リコ「あれは…!」

 

 ウルト「おおっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黒いレックウザ「…」

 

 

 シンヤ「黒いレックウザ!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 テラパゴス「パァァゴッ!」

 

 

 祠の前で合流すると、イブキたちはここに初めて来るシンヤたちを中に案内した。そして、祠の中を歩いて進んで行くと、奥の方に細長い胴体を巻いて寝ている《黒いレックウザ》がいた。それを見たシンヤたちは驚き、テラパゴスはリコの手から降りると、そのまま黒いレックウザの目の前に歩いていき、黒いレックウザに話しかけた。すると、眠っていた黒いレックウザが目を覚まし、テラパゴスと黒いレックウザは1年ぶりに再会できたことを喜んだ。

 

 

 黒いレックウザ「グォォォォッ!」

 

 ネキ「うちらが話しかけても起きなかったのに」

 

 ドララ「黒いレックウザが目を覚ました」

 

 ドーラ「マジかよ…」

 

 

 ロイ「無事だったんだ!」

 

 リコ「よかった!」

 

 イブキ「どうやら、知り合いの黒いレックウザのようね」

 

 シンヤ「ええ。ところで、どうしてここに黒いレックウザが?」

 

 イブキ「1年前、私が祠の様子を見に中にやってきた時、ここで眠っている黒いレックウザを見つけたの。見た時はビックリしたわ。まさか黒いレックウザがいるなんて思わなかったもの。けど、黒いレックウザをよく見ると、身体中が傷だらけだったから、黒いレックウザが元気になるまで、ここで治療することにしたの」

 

 シンヤ「そうだったんですか。黒いレックウザがここにいることをワタルさんも知ってる感じでしたけど…」

 

 イブキ「ええ。黒いレックウザを見つけたすぐ後、私は急いでワタル兄さんに連絡して、すぐにここに来てもらったの。ワタル兄さんも黒いレックウザを見た時はビックリしてたわ。けど、私やワタル兄さんはジムや仕事で忙しいし、黒いレックウザがここにいるって知られると、黒いレックウザをゲットしたがるトレーナーたちがやってきて、ゆっくり治療ができないと思ってね。それでワタル兄さんと相談して、ワタル兄さんに憧れてるネキたちに、黒いレックウザの護衛を頼んだの」

 

 シンヤ「だからワタルさんと同じ格好をしてたのか」

 

 ネキ「別にいいだろ」

 

 リコ「あなたたちが黒いレックウザを守ってくれていたんですね」

 

 ドララ「イブキ姉さんやワタル兄さんに、黒いレックウザを頼まれたからな」

 

 ドーラ「それに、うちらもドラゴン使いの一族だからな」

 

 ネキ「つっても、うちら3人ははみ出し者だけどな」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 ディアルガ「ディアァァァァッ‼︎」

 

 

 ウルト・イブキ・ネキ・ドララ・ドーラ「「「「「っ!」」」」」

 

 

 イブキから黒いレックウザがここにいる理由を聞いたシンヤは、おそらく黒いレックウザは、1年前に自分と別れたあと、傷を癒すためにこの祠にやってきて、そこでイブキに見つかり、今日までここで眠っていたのだと理解し、リコたちは今日まで黒いレックウザを守ってくれていたドラゴン使いの一族であるイブキたちに感謝した。すると、シンヤのモンスターボールからディアルガが現れた。

 

 

 リコ「ディアルガ!」

 

 ディアルガ『久しぶりだな、リコ、ロイ』

 

 ロイ「うん!」

 

 ネキ「ディアルガが…」

 

 ドーラ・ドララ「「喋った⁉︎」」

 

 イブキ「いえ、これはディアルガの《テレパシー》よ。シンヤ君、ディアルガを持ってたの?」

 

 シンヤ「ええ、前にシンオウ地方を旅した時に」

 

 ネキ「ミライドンだけでも驚いたのに、シンオウ地方の“神”と呼ばれしディアルガまでゲットしてるなんて。お前すげぇんだな」

 

 シンヤ「そんな大したもんじゃないんですけど」

 

 リコ「あれ?ディアルガの入ってたボールが前と変わってるけど?」

 

 シンヤ「ああ、実はこの一年間、ディアルガやパルキアにエンペルトやゲッコウガたちの相手を頼んで修行してたんだ。その時に、特訓してもらってたゲッコウガたちの技が、ディアルガとパルキアの入ってたスーパーボールに当たって壊れちまってさ。それで、新しくモンスターボールに入れてゲットしたんだ」

 

 ロイ「そうだったんだ」

 

 

 ディアルガがモンスターボールから出てくると、ウルトとイブキたちドラゴン使いの一族は驚き、リコとロイとディアルガは、互いに1年ぶりに再会したことを喜んだ。すると、ディアルガは黒いレックウザの前に歩いて行った。

 

 

 ディアルガ『久しぶりだな、レックウザよ』

 

 黒いレックウザ「グォォォッ」

 

 ディアルガ『お前に伝えておきたいことがある。ラクリウムのことでだ』

 

 黒いレックウザ「グォッ!」

 

 ディアルガ『1年前のハデスたちのとの戦いの後、私たちがラクアで消したと思っていたラクリウムは、まだラクアにたくさん残っていて、その影響が世界中に広がりつつある。それを防ぐために、いずれお前の力が必要になるだろう』

 

 黒いレックウザ「グォォォッ」

 

 ディアルガ『もちろん六英雄たちの力も必要だ。だが、まだ彼らの行方はわかっていない』

 

 黒いレックウザ「グォォォォッ」

 

 ディアルガ『わかっている。六英雄は必ず見つかるから、ハデスたちと決着をつける日が来るまで、お前はここでゆっくり休んで傷を癒せ』

 

 黒いレックウザ「…グォォッ」コクッ(頷く)

 

 

 ウルト「やいレックウザ!」

 

 黒いレックウザ「グォッ?」

 

 

 ディアルガと黒いレックウザが話をしていると、その途中にウルトが口を挟み、そのまま黒いレックウザの目の前にやってくると、黒いレックウザはウルトの方に目を向けて、ウルトと黒いレックウザは互いを睨み合った。

 

 

 ウルト「俺様は、お前をゲットしてメガ最強になる!」

 

 黒いレックウザ「っ!」

 

 ロイ「おいウルト!」

 

 ウルト「けど、今のお前はゲットしねぇ!」

 

 ロイ「えっ?」

 

 

 ウルトが黒いレックウザをゲットする気だと思ったので、ロイはそれを止めようとウルトの元に急いで向かおうとしたが、その途中で足を止めた。

 

 

 ウルト「俺様がゲットしたいのは、最強のレックウザだ!こんな所で寝てる黒いレックウザはいらねぇ!だから、さっさと傷を治して元気になりやがれ!お前をゲットする時までに、俺はもっと強くなってるからよ!」

 

 黒いレックウザ「…」

 

 ロイ「なんだよ、それ?」

 

 ディアルガ『シンヤ。ボール中からずっと見ていたが、面白いヤツを連れてるな』

 

 シンヤ「フッw。じゃあイブキさん、俺たちはそろそろ行きます。黒いレックウザの安全も確認できたし、まだやる事がありますから」

 

 イブキ「ええ。私もそろそろジムに戻らなきゃいけないから、ネキ、ドーラ、ドララ、黒いレックウザのことはお願いね」

 

 ネキ・ドーラ・ドララ「はい!姉さん!」

 

 リコ「ドラゴン爆走団の皆さん、黒いレックウザをお願いします」

 

 ネキ「任せな」

 

 ドララ「このマントに誓って…」

 

 ドーラ「黒いレックウザは守ってみせるぜ!」

 

 

 こうして、無事に黒いレックウザと再会したシンヤたちは、イブキたちドラゴン使いの一族に黒いレックウザのことを頼むと、フスベシティを後にし、ドットに黒いレックウザが見つかったと連絡をした。

 

 

 ドット『そっか。じゃあ、フスベシティで黒いレックウザを見たって情報は間違ってなかったんだ』

 

 シンヤ「ああ。今はドラゴン爆走団さんのみんなが守ってくれてるから、もう大丈夫だろう」

 

 リコ「シンヤ、これからどうするの?六英雄を捜す?」

 

 シンヤ「ん〜、手がかりがあればいいんだけど、何の手がかりもないしな」

 

 ドット『あのさ、一度セルクルタウンで合流しない?』

 

 ロイ「セルクルタウンってことは、パルデアってことだよね?」

 

 リコ「どうしてパルデアに?」

 

 ドット『マードック、今はカエデさんの《ムクロジ》の店でバイトしててさ、僕らがライジングボルテッカーズを再結成したことを話した方がいいと思うんだ』

 

 シンヤ「じゃあそうするか」

 

 ドット『準備が出来たらすぐに行くから、先にセルクルタウンに向かってて』

 

 シンヤ「OK」

 

 

 ピッ(電話を切る)

 

 

 シンヤ「よしっ、セルクルタウンに向けて出発だ」

 

 リコ「うん!」

 

 ウルト「行くぞ!シンヤ!リコ!ロイ!」

 

 ロイ「方向が逆だぞ!」

 

 ウルト「なっ…!」

 

 

 これからどうするかをドットと話し合った結果、一度セルクルタウンで合流し、マードックにライジングボルテッカーズを再結成したことを話そうということに決まったので、シンヤたちはセルクルタウンへと出発した。その頃、旅に出発する準備をしているドットは…

 

 

 ドットの家・ドットの部屋

 

 

 ドット「えっと、これとこれは持っていかなきゃ」

 

 

 ロトロトロト…ロトロトロト…(電話がかかってくる音)

 

 

 ドット「誰だよ、この忙しい時に…っ!ナンジャモ姉さん⁉︎」

 

 

 To be continued

 

 

 次回予告

 

 

 セルクルタウンに向けて出発しようと準備をしていると、ハッコウシティのジムリーダーである《ナンジャモ》から大事な用事があると連絡が来たので、ドットはセルクルタウンに行く前に、ナンジャモに会いにハッコウシティへと向かった。そこでドットは、ある動画をナンジャモから見せられた。それは、ラクリウムの影響を受けていると思われる《マッギョ》の動画だった。

 

 

 次回「ビックリ大好き!マッギョとマギョロウ!」

 





 Switch2で配信されたダークルギアをやる必要がなくなったので、また小説を書いていきます。その理由は、配信されたダークルギアをクリアしても、ゲットしたポケモンたちをポケモンHOMEに送れないからです。

 小さい文字で下の方に書いてあることに気づかず見逃していました。
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