ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 ラクリウムやストロングスフィアのことをオモダカとクラベルに伝えるためにオレンジアカデミーにやってきたシンヤたちは、ラクリウムとストロングスフィアがどういうものかを2人に伝えたあと、ラクリウムを詳しく調べてもらうために、《テラスタルオーブ》の生みの親のオーリム博士とフトゥー博士。そして、オレンジアカデミーの教師であるジニアに会いに行った。そのあと、オレンジアカデミーのグラウンドでゼロと再会したシンヤは、ゼロから3対3のポケモンバトルを挑まれたので、シンオウ地方で負けた借りを返すためにゼロの挑戦を受けると、相性で不利なガブリアスでゼロのマンムーを倒して先に勝ち星をあげた。そして、マンムーをモンスターボールに戻したゼロがウーラオス一撃の型を繰り出してくると、シンヤはガブリアスをモンスターボールに戻してルカリオを繰り出した。


113話『新たな力!メガゲッコウガ‼︎』

 

 オレンジアカデミー・グラウンド

 

 

 ゼロ「さぁ、第二幕を始めようぜ」

 

 ウーラオス(一撃の型)「ラァァァオッス‼︎」

 

 

 シンヤ「ああ」

 

 ルカリオ「ガウッ!」

 

 

 観客席

 

 

 リュウガ「まさか、ここでウーラオスを見られるとはな」

 

 ウルト「シンヤのルカリオ、大丈夫なのか?相手は伝説のポケモンなんだろ?」

 

 リコ「大丈夫、シンヤとルカリオなら」

 

 ドット「フッw、そうだな」

 

 ロイ「あっ、そうだ。ルカリオ」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 ロイの色違いのルカリオ「ヴォォルッ!」

 

 ロイ「ルカリオ、これからシンヤのルカリオのバトルが始まるから、一緒にバトルを見てこれからの参考にしよう」

 

 ロイの色違いのルカリオ「ヴォルッ!」

 

 

 シンヤ「いくぜ!ルカリオ!『はどうだん』!」

 

 ルカリオ「ガァァァァァウッ‼︎」

 

 

 ゼロ「ウーラオス!『あんこくきょうだ』!」

 

 ウーラオス(一撃の型)「ウーーラァァァ、オッス‼︎」

 

 

 バァァァァンッ‼︎

 

 

 ゼロ「この程度か?」

 

 シンヤ「再会の挨拶代わりさ」

 

 

 ルカリオとウーラオスのバトルが始まると、ルカリオは両手を腰の横に引き、両手の手のひらから波導を集めて青白い光の弾を作り出すと、それをウーラオスに向かって放った。その攻撃に、ウーラオスは両手の拳を前に向けて構えると、あくタイプのエネルギーを溜め始め、エネルギーが溜まると右手の拳を前に突き出してルカリオの「はどうだん」を粉砕した。

 

 

 ミコ「シンヤのルカリオの『はどうだん』をあんな簡単に防ぐなんて…」

 

 リュウガ「さすが伝説のポケモンだな」

 

 リコ「シンヤ!ルカリオ!頑張って!」

 

 

 ゼロ「ウーラオス、『ビルドアップ』!」

 

 ウーラオス(一撃の型)「ラァァァァッ!」

 

 

 シンヤ「ルカリオ、こっちは『つるぎのまい』だ!」

 

 ルカリオ「ガァァァァァッ!」

 

 

 ゼロ「『つるぎのまい』でパワーを上げてきたか。ウーラオス!『かみなりパンチ』!」

 

 ウーラオス(一撃の型)「ウゥゥラァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「『パレットパンチ』!」

 

 ルカリオ「ガァァァァウッ‼︎」

 

 

 ウーラオスが「ビルドアップ」を発動して自分の攻撃と防御を同時に1段階上げると、ルカリオは「つるぎのまい」を発動して自分の攻撃を2段階上げた。すると、ウーラオスは「かみなりパンチ」を発動し、両手の拳に電気を纏うとルカリオに向かって突っ込んできたので、ルカリオは「パレットパンチ」を発動して正面から突っ込んできたウーラオスに向かって走って行くと、ウーラオスと殴り合いを始めた。

 

 

 ガッ!ドカッ!バンッ!

 

 

 ルカリオ「ガァァァァァッ‼︎」

 

 ウーラオス(一撃の型)「ウゥゥラァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォンッ‼︎

 

 

 「パレットパンチ」を発動したルカリオと「かみなりパンチ」を発動したウーラオスは、互いに両手の拳をぶつけ合いながら相手を攻撃し、時には足を使って相手を蹴って攻撃したり、足で相手の攻撃を防ぎながら、互いに「パレットパンチ」と「かみなりパンチ」を発動している両手の拳で相手にダメージを与えようとした。しかし、どちらも互いに相手にダメージを与えられず、同時に技を発動している右手の拳を前に突き出してダメージを与えようとしたのだが、「パレットパンチ」を発動しているルカリオの右手の拳と「かみなりパンチ」を発動しているウーラオスの右手の拳がぶつかり合うと、互いの技がぶつかり合った衝撃で大爆発が起こり、ルカリオとウーラオスはそれぞれ自分のトレーナーであるシンヤとゼロの近くにまで吹き飛ばされた。

 

 

 ゼロ「ほぅ、前に戦った時より手応えがあるな」

 

 シンヤ「そっちこそ、前に戦った時よりパワーが更に上がってるぜ」

 

 ゼロ「フンッ。もう少し遊んでいてもいいんだが、そろそろ本腰を入れるとするか」

 

 

 スッ(ゼロがテラスタルオーブを取り出す)

 

 

 ドット「あれは…!」

 

 リコ「テラスタルオーブ!」

 

 リュウガ「来るぞ!」

 

 ミコ「シンヤ!気をつけなさいよ!」

 

 

 シンヤ「分かってる!」

 

 ゼロ「更なる高みを超えろ!ウーラオス!」

 

 

 ゼロが銀色のパーカーから取り出したテラスタルオーブを構えると、テラスタルオーブにエネルギーが蓄積されていき、チャージが満タンになると、ゼロはウーラオスの頭上に向かってテラスタルオーブを投げ飛ばし、ゼロが投げたテラスタルオーブがウーラオスの頭上でエネルギーを解放すると、ウーラオスは無数の結晶石に身を包み込まれ、ピカチュウとアチゲータを包んだ結晶石が弾けると、弾けた結晶石の中から、ステンドガラスに不気味な笑みを浮かべる悪魔を描いたような王冠を被っているウーラオスが現れた。

 

 

 ウーラオス一撃の型(あくテラスタイプ)「ウゥゥゥゥゥ、ラァァァァァオッス‼︎」

 

 

 シンヤ「ウーラオスをテラスタルさせてきたか。…なら…」

 

 

 スッ(左手に着けているメガリングをルカリオに向ける)

 

 

 シンヤ「こっちもパワーアップといくか。ルカリオ!」

 

 ルカリオ「ガウッ?」

 

 シンヤ「《ルカリオナイトZ》でのメガシンカでいくぞ!」

 

 ゼロ「ッ!」

 

 

 リコ・リュウガ・ミコ・ロイ・ドット・ウルト「「「「「「!?」」」」」」

 

 

 ルカリオ「……ガウッ‼︎」

 

 シンヤ「フッw」進化を超えろ!メガシンカ!」

 

 

 シンヤは左手に着けているメガリングをルカリオに向けると、右手の人差しと中指を立ててメガリングに埋め込まれているキーストーンに触れた。すると、ルカリオが持っている《ルカリオナイトZ》とシンヤのメガリングに埋め込まれているキーストーンが共鳴するように光り出し、2つの石から光の糸が出現した。そして、ルカリオが持っているルカリオナイトZから出てきた光の糸がシンヤの持っているキーストーンから出てきた光の糸と結びつくと、ルカリオは虹色の光に包み込まれて姿を変え始め、リコたちが初めて見るメガルカリオZの姿となって光の中から現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 メガルカリオZ「ガァァァァァァウッ‼︎」

 

 

 リコ・ロイ・リュウガ・ミコ・ドット・ウルト「「「「「「!?」」」」」」

 

 ペパー「な、何だアレ!?」

 

 ボタン「メガルカリオ…?」

 

 ネモ「でも、普通のメガルカリオと姿が違う…!」

 

 リュウガ「姿が違って当然だ。あれは《ルカリオナイトZ》でメガシンカしたメガルカリオZだからな」

 

 ネモ「メガルカリオZ…」

 

 

 シンヤのルカリオがメガルカリオZにメガシンカすると、写真でメガルカリオZを見たことがあるリュウガとミコ以外の全員は驚いていた。しかし、それは当然だった。メガルカリオZの姿はメガルカリオと同様にルカリオから姿が大きく変わってはいるが、灰色と青緑を基調にツインテール状の房や縮れた毛等、アヌビスを思わせる妖しくエスニックな雰囲気を放っている姿だったからだ。

 

 

 ゼロ「…まさか、お前がルカリオナイトZを持っていたとはな」

 

 シンヤ「一年前、カロス地方に修行しに行った時に出会った《コルニさん》から貰ってな。ルカリオをメガルカリオZにして特訓してたんだ。メガルカリオZの力を物にするのに少し時間がかかったがな」

 

 ゼロ「なら、そのメガルカリオZの力がどれほどのものか見せてもらおうぜ。ウーラオス!『あんこくきょうだ』!」

 

 ウーラオス一撃の型(あくテラスタイプ)「ウーーーラァァァァァ、オッスッ‼︎」

 

 

 ゼロのテラスタルオーブによってテラスタルしたウーラオスは、自分の十八番である「あんこくきょうだ」を発動しようと両手の拳を前に向けて構えると、気を集中してあくタイプのエネルギーを溜め始めた。すると、ウーラオスが頭に被っている王冠が輝きを増し始め、あくタイプのエネルギーを溜め終わったウーラオスはメガルカリオZに向かって行き、右手の拳をメガルカリオZに向かって勢いよく突き出して攻撃した。

 

 

 シンヤ「『パレットパンチ』!」

 

 メガルカリオZ「ガァァァァァウッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォンッ‼︎

 

 

 リコ「うわっ!?」

 

 ロイ「すごい…!」

 

 

 あくテラスタイプになったウーラオスが「あんこくきょうだ」を発動して攻撃してくると、メガルカリオZは『パレットパンチ』を発動し、右手の拳をウーラオスが突き出してきたウーラオスの右手の拳に向かって勢いよく突き出した。すると、メガルカリオZの「パレットパンチ」とテラスタルしたウーラオスの「あんこくきょうだ」がぶつかり合い、さっき「パレットパンチ」を発動したルカリオと「かみなりパンチ」を発動したウーラオスの拳がぶつかり合った時に発生した衝撃より更に大きな衝撃が発生し、大きな大爆発が起こると、さっきと同じようにメガルカリオZは自分のトレーナーであるシンヤの近くに、ウーラオスは自分のトレーナーであるシンヤの近くにまで吹き飛ばされた。

 

 

 リュウガ「パワーは互角ってとこか…」

 

 ミコ「そうね」

 

 ロイ「すごいバトルだ…」

 

 ウルト「ああ…」

 

 色違いルカリオ「ヴォォルッ…」

 

 リコ「シンヤ…」

 

 

 ゼロ「やるな」

 

 

 シンヤ「まだまだこれからだ!ルカリオ!『パレットパンチ』!」

 

 メガルカリオZ「ガァァァァァァウッ‼︎」

 

 

 ゼロ「フッw、ウーラオス!『ほのおのパンチ』!」

 

 

 シンヤ「何っ!?」

 

 

 ウーラオス一撃の型(あくテラスタイプ)「ウゥゥゥゥラァァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォンッ‼︎

 

 

 メガルカリオZ「ガァァァウッ!?」

 

 

 「パレットパンチ」を発動したメガルカリオZがウーラオスに向かって走って行き、「パレットパンチ」を発動した両手でウーラオスに殴りかかろうとした。その瞬間、ウーラオスは「ほのおのパンチ」を発動して右手の拳に炎を纏うと、メガルカリオZに向かって右手を思いっきり突き出した。メガルカリオZはその攻撃を咄嗟に避けようとしたが、避ける前にウーラオスの「ほのおのパンチ」がメガルカリオZの左頬に命中し、メガルカリオZは効果抜群のダメージを受けてしまい、少し後ろに飛ばされてしまった。

 

 

 シンヤ「ルカリオ、大丈夫か?」

 

 メガルカリオZ「ガウッ!」

 

 

 ゼロ「ほぅ、何とか持ち堪えたか」

 

 

 シンヤ「メガルカリオZの特性は《はどうのぼうご》っていって、直接攻撃で受けるダメージを半減する効果があるのさ」

 

 ゼロ「なるほどなw。直接攻撃を得意とするウーラオスとは相性がいい特性を持ってる」

 

 

 リュウガ「今の攻撃、メガルカリオで受けてたら終わってたな」

 

 ミコ「ええ。まさか、『ほのおのパンチ』を覚えてるとはね」

 

 リコ(シンヤ、ルカリオ、頑張って!)

 

 

 メガルカリオZの特性《はどうのぼうご》により、ウーラオスから受けた「ほのおのパンチ」のダメージを半減させ、何とか持ち堪えたシンヤのメガルカリオZだったが、今の一撃でかなりのダメージを受けてしまったので、もう一度ウーラオスの技が直撃すればメガルカリオZが戦闘不能になるのは確実だった。

 

 

 シンヤ(さて、どうするか…)

 

 メガルカリオZ「ガァァァウッ…」

 

 

 ここでメガルカリオZが負けてしまってもバトルは終わらないが、シンヤはどうしてもメガルカリオZでウーラオスを倒したいと思っていた。それは、以前ゼロとシンオウ地方でフルバトルをした時、目の前にいるウーラオスにルカリオが倒されたからだ。何より、シンヤのルカリオもウーラオスにリベンジしたいと思っているので、負ける気などさらさらなかった。

 

 

 シンヤ(奴の出方次第で、一か八かの賭けだが、この方法に賭けるしかない)「ルカリオ、『つるぎのまい』!」

 

 メガルカリオ「ガウッ!ガァァァッ!」

 

 

 ゼロ「させるか!ウーラオス!『あんこくきょうだ』!」

 

 ウーラオス一撃の型(あくテラスタイプ)「ウーーーラァァァァァ、オッスッ‼︎」

 

 

 シンヤ(かかった!)「ルカリオ!『きしかいせい』だ!」

 

 

 ゼロ「何っ!?」

 

 

 メガルカリオZ「ガウッ!ガァァァァ、ウゥゥゥゥッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォンッ‼︎

 

 

 ウーラオス一撃の型(あくテラスタイプ)「ラァァァァァッ!?」

 

 

 シンヤの指示を受けたメガルカリオZが「つるぎのまい」を発動し、自分の攻撃を2段階上げようとすると、ウーラオスはゼロの指示を受けて「あんこくきょうだ」を発動し、メガルカリオZに向かって迫ってくると、あくタイプのエネルギーを纏った右手の拳をメガルカリオZに突き出した。その瞬間、シンヤがメガルカリオZに「きしかいせい」の指示を出すと、メガルカリオZは目を見開き、ウーラオスが突き出した右手の拳を素早くしゃがみ、ウーラオスの懐に飛び込むと、右手に波導のエネルギーを溜めてウーラオスの腹に渾身の右ストレートを決めた。

 

 

 シンヤ「そのまま『はどうだん』だ!」

 

 

 メガルカリオZ「ガァァァァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォンッ‼︎

 

 

 ウーラオス一撃の型(あくテラスタイプ)「ラァァァァァッ!?」

 

 

 シンヤ「これで終わりだ!トドメの『パレットパンチ』!」

 

 メガルカリオZ「ガァァァァァッ‼︎」

 

 

 「きしかいせい」の攻撃がウーラオスに決まると、メガルカリオZはウーラオスの腹に右手の拳をめり込ませている状態で「はどうだん」を発動し、右手に波導のエネルギーを集めてウーラオスに効果抜群のダメージを与えると、ウーラオスを後ろに吹き飛ばした。そして、メガルカリオZは「パレットパンチ」を発動すると、勝負を決めるためにウーラオスに向かって走って行った。

 

 

 ゼロ「ウーラオス!『ほのおの…』」

 

 

 ドッドッドッドッ‼︎

 

 ドォォォォンッ‼︎

 

 

 ウーラオス一撃の型(あくテラスタイプ)「ラァァァァオッスッ!?」

 

 

 両手で「パレットパンチ」を発動したメガルカリオZが迫ってくると、ウーラオスは「ほのおのパンチ」を発動してメガルカリオZを返り討ちにしようとしたが、さっき食らった「きしかいせい」と「はどうだん」のダメージが大きかったため、「ほのおのパンチ」を発動するのが間に合わず、メガルカリオZは「パレットパンチ」の攻撃を連続でウーラオスに決めてダメージを与えると、ウーラオスの真下に素早く移動し、身体中に流れている波導を右手の拳に集めてエネルギーを溜めると、右手の拳を勢いよくウーラオスの顎に突き出してアッパー攻撃を決めた。

 

 

 ドォォォォンッ!

 

 

 ウーラオス「ラァァ…オ…スッ…(@_@)」

 

 

 メガルカリオZのアッパー攻撃が直撃すると、ウーラオスは空中に吹っ飛び、背中を地面に向けた状態で落ちてきた。その衝撃で砂煙が舞い上がり、少しして砂煙が晴れると、目を回して倒れているウーラオスが姿を現した。そして、倒れているウーラオスのテラスタル化が解けると、シンヤのメガルカリオZのメガシンカが解除されて元のルカリオの姿に戻った。

 

 

 キハダ「ウーラオス、戦闘不能!ルカリオの勝ち!」

 

 

 リコ「アハッw」

 

 リュウガ「よしっ!」

 

 ミコ「なんとか勝ったわね」

 

 ウルト「シンヤのルカリオ、すげぇな…」

 

 ロイ「うん。シンヤのルカリオ、ホントに凄かった。なっ、ルカリオ」

 

 色違いのルカリオ「ヴォルッ!」コクッ(頷く)

 

 ドット「流石シンヤ!」

 

 ペパー「ああ!やっぱシンヤはすげぇぜ!」

 

 ボタン「だし!だし!」

 

 ネモ「メガルカリオZ、実りあるバトルだったよ!」

 

 

 オレンジアカデミーでバトル学を教えている教師であり、シンヤとゼロのバトルの審判をしている《キハダ》がシンヤのルカリオの勝ちを宣言すると、バトルを見ているリコたちはシンヤのルカリオの勝利に喜んだ。

 

 

 シンヤ「ルカリオ、よくやったぞ!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 ルカリオ「ガウッ!」

 

 

 スッ(ゼロがウーラオスのモンスターボールを取り出す)

 

 

 ゼロ「戻れウーラオス」

 

 

 シュルルーーン

 

 

 ゼロ「まさか、テラスタルした俺のウーラオスが倒されるとはな」

 

 

 シンヤ「あの状況で逆転するには、至近距離で『きしかいせい』を決めるしかなかった。だけど、こっちから動いてもウーラオスの懐に入れるか分からない。だから、こっちが『つるぎのまい』を使えば、必ずウーラオスが向かって来ると思ってたんだ。それでも、少し賭けではあったがな」

 

 

 ゼロ「なるほど。そしてお前の思惑通り、こっちは動いちまったってわけか」

 

 

 スッ(ゼロがモンスターボールを取り出す)

 

 

 ゼロ「…認めてやるよ」

 

 

 シンヤ「?」

 

 

 ゼロ「以前バトルした時は、お前は大したレベルではないと思っていたが、まさかここまでやるとはな。だが、快進撃もここまでだ。行け!」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 ゼロはウーラオスをモンスターボールに戻すと、新たなモンスターボールを取り出して宙に投げると3体目のポケモンを繰り出した。そのポケモンは、宇宙人のような姿をしていて、黄緑色の大きな尾を持つポケモンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 色違いのミュウツー「ミュウゥゥゥゥゥゥッ‼︎」

 

 

 シンヤとリュウガ以外のバトルを見ている全員「「「!?」」」

 

 リュウガ「ほぅ…」

 

 

 シンヤ「遂に出てきたか…」

 

 

 ゼロが繰り出した宇宙人のようなポケモンがバトルフィールドに現れると、バトルをしているシンヤと、リュウガ以外のシンヤとゼロのバトルを見ているリコたちや審判をしているキハダ。そして、シンヤとゼロのバトルを見るために集まってきたオレンジアカデミーの教師や生徒たちは目を見開いて驚いていた。しかし、それは当然の反応だった。ゼロが繰り出した宇宙人のようなポケモン。その正体は、知る人ぞ知る、《ミュウツー》と呼ばれているウーラオスと同じ伝説のポケモンで、それも滅多に見ることのできない色違いのミュウツーだった。

 

 

 リコ「なに、あのポケモン!?」

 

 ミコ「あのポケモンは、ミュウツーっていうポケモンよ」

 

 ロイ「ミュウツー?」

 

 ミコ「そう。幻のポケモン《ミュウ》の遺伝子をベースに様々なポケモンのデータを加えた結果造り出されたポケモン。それが、あのミュウツーなの」

 

 ウルト「造られたポケモン!?」

 

 リコ「ロトム、ミュウツーとミュウのことを教えて」

 

 

 バッ(リコのスマホロトムが出てくる)

 

 

 ミュウツー いでんしポケモン エスパータイプ。

 

 ミュウの遺伝子から造られたポケモン。 圧倒的なパワーと狂暴な心を持ち、史上最強のポケモンと呼ばれている。

 

 

 ミュウ しんしゅポケモン エスパータイプ。

 

 

 全てのポケモンの先祖であり、遺伝子を持つと言われている幻のポケモン。知能が高く あらゆる技が使える。

 

 

 リコ「これが、ミュウ…」

 

 

 ウルト「遺伝子って何のことだ?」

 

 ドット「DNAのことだよ」

 

 ペパー「あれ?アイツのミュウツー、図鑑に載ってるのと色が違うぞ?」

 

 ミコ「図鑑に載ってるミュウツーが普通の色で、ゼロのミュウツーは色違いなの」

 

 ボタン「珍しいポケモンを持ってるね」

 

 リュウガ「珍しいなんてもんじゃない。俺やミコでさえ、色違いのミュウツーは初めて見る」

 

 ネモ「えっ、そうなの?」

 

 

 シンヤ「…懐かしいな」

 

 

 ゼロ「以前フルバトルした時、俺のマンムーにガブリアスを、ウーラオスにルカリオを、ファイヤーにエルレイドとドラピオンを。そして、ミカルゲとエンペルトをこのミュウツーに倒されたけっな。さあ、お前も3体目を出…」

 

 

 ロトトン!

 

 

 ゼロ「ん?ちょっと待って…」

 

 

 シンヤ「ん?メールか?」

 

 

 ゼロ「……チッ」

 

 

 スッ(ゼロがミュウツーのモンスターボールを取り出す)

 

 

 ゼロ「ミュウツー、戻れ」

 

 

 シュルルーーン

 

 

 シンヤ「はっ?」

 

 

 シンヤがルカリオをモンスターボールに戻して3体目のポケモンを出そうとすると、突然ゼロのスマホロトムにメールが送られてきたので、シンヤは手を止めて、ゼロは送られてきたメールを読み始めた。そしてしばらくすると、ゼロは舌打ちをし、ミュウツーが入っていたモンスターボールを取り出し、ミュウツーをモンスターボールの中に戻してしまった。その行動に、バトルをしているシンヤや、バトルを見ているリコやオレンジアカデミーの教師や生徒、審判をしているキハダまで驚いていた。

 

 

 ゼロ「…このバトル、預けておく」

 

 

 シンヤ「何っ!?」

 

 

 リュウガ「どういうことだ?」

 

 

 ゼロ「フルーツ学園の校長から、迎えの飛行機を空港に手配してあるから、すぐ学園に戻ってこいと言われたんでな。だから、こっちの勝手で悪いが、バトルはここまでだ」

 

 キハダ「それは、試合放棄ということか?」

 

 ゼロ「そう取ってもらって構いません。…シンヤ」

 

 

 シンヤ「ん?」

 

 

 ゼロ「次にバトルする時は、フルバトルで決着をつけようぜ」

 

 

 シンヤ「…ああ」

 

 

 ゼロ「フッw。では、俺はこれで」

 

 

 ゼロはキハダにそう言うと、背を向けて空港へと向かって行った。その様子をシンヤ以外の全員はポカンとした顔をして見ていたが、暫くすると我に返り、シンヤとゼロのバトルが終わったと理解すると、リコたちはシンヤとピカチュウの元に駆け寄り、観客席に座っていたオレンジアカデミーの生徒や教師たちは散っていき、シンヤはゼロとのバトルでダメージを受けたルカリオとガブリアスの治療を始めた。

 

 

 バトルフィールド

 

 

 シンヤ「ガブリアス、ルカリオ、お疲れさん」

 

 ガブリアス「ガァァブッ!」

 

 ルカリオ「ガウッ!」

 

 ロイ「シンヤ、メガルカリオZ対ウーラオス、凄いバトルだったよ!ルカリオもそう思うよね?」

 

 ロイの色違いルカリオ「ヴォォルッ!」

 

 シンヤ「ハハッw、サンキューw」

 

 ミコ「でも、ウーラオスや色違いのミュウツーが出てきた時は本当にびっくりしたわ」

 

 ドット「うん」

 

 シンヤ「だろうな」

 

 リュウガ「もしアイツのスマホロトムにメールが来てなかったら、どうなってたんだろうな?」

 

 シンヤ「俺が勝つに決まってんじゃん」

 

 リコ「勝つ自信…あったんだ…」

 

 シンヤ「おい、彼女なのに彼氏の勝利を信じてなかったのか?」

 

 リコ「シンヤが勝つって信じてたけど、史上最強なんて呼ばれてるポケモンが相手だから…」

 

 シンヤ「ミュウツーに勝てないようじゃ、ハデスには勝てないさ」

 

 リュウガ「そう言われてみれば、確かにそうだなw」

 

 シンヤ「フッw」

 

 

 以前シンオウ地方でフルバトルした時に負けたマンムーとウーラオスにリベンジを果たし、ミュウツーも倒そうと思っていたシンヤだったが、リュウガとのバトルはアクシデントで中断になってしまった。しかし、1年間の修行の成果をゼロ相手に試すことができ、ガブリアスでマンムーを、新たに手に入れたルカリオナイトZを使い、それによってメガシンカしたメガルカリオZでウーラオスを倒すことができたので、シンヤとしてこれで十分だと思った。そして、今度ゼロとフルバトルする時に勝利し、今度こそゼロにリベンジしようと、シンヤは新たにそう心に誓ったのだった。

 

 

 キハダ「シンヤ、途中で終わってしまったが、見事なバトルだったぞ!」

 

 ネモ「うん。シンヤ、実りあるバトルだったよ!」

 

 ペパー「ホント、すげぇバトルだった」

 

 ボタン「うん」

 

 シンヤ「ありがとう。できればネモの仇を取りたかったんだが…」

 

 ネモ「いいよ、そんなの。シンヤのバトル見てたら、負けた悔しさなんて吹き飛んだし」

 

 シンヤ「そっか」

 

 ウルト「なぁ、ゼロはまだメガシンカを使ってなかったよな?それって、あのミュウツーはメガシンカできるポケモンってことか?」

 

 シンヤ「ああ。ミュウツーは数ある伝説のポケモンの中で、唯一メガシンカできるポケモンだ」

 

 リコ「えっ!?」

 

 ロイ「そうだったんだ…」

 

 

 ポケモン世界でミュウツーの存在を知る者でも知ってる人は少ないのだが、シンヤの言う通り、ミュウツーは数ある伝説のポケモンの中でメガシンカできるポケモンなのだ。

 

 

 ペパー「あっ、そういえば、ボタン。シンヤとドットにラクリウム・サインのことで話したいことがあるって言ってなかったか?」

 

 シンヤ「えっ!?」

 

 ドット「ラクリウム・サイン!?」

 

 ボタン「うん。実は最近、パルデア地方でピンク色の技を放って暴れ回ってるポケモンがいるって噂を聞いて、観測カメラで暴れてるポケモンの目撃場所を調べたから、シンヤたちに知らせた方がいいかなって」

 

 リュウガ「ピンク色の技ってことは…」

 

 ミコ「ラクリウムの影響を受けたポケモンで間違いないわね」

 

 リコ「このパルデア地方にまで、ラクリウムの影響を受けたポケモンが現れるなんて…」

 

 

 このパルデア地方はリコの生まれ育った故郷なのだから、そこに自分が忌み嫌っているラクリウムの影響を受けたポケモンが現れたとなると、あまりいい気はしないだろう。

 

 

 ボタン「後で、暴れ回ってるポケモンの目撃情報があった場所の写真を送っておくから、役に立てて」

 

 ドット「ありがとう」

 

 ウルト「…なぁシンヤ、今度は俺とバトルしてくれよ」

 

 シンヤ「お前と?」

 

 ウルト「今までお前のバトルを近くで見てきたけど、あの伝説のポケモンを、ウーラオスを倒すところを見て、改めてお前の凄さが分かったんだ。もしお前に勝てるだけの力が今の俺にあるなら、黒いレックウザだってゲットできるかもしれないからな」

 

 シンヤ「まぁ、別にいいけど…」

 

 ウルト「マジか!じゃあ早速…」

 

 

 キーン、コーン、カーン、コーン(オレンジアカデミーのチャイムの音)

 

 

 キハダ「押忍。残念だが、もう下校の時間だ。だから申し訳ないが、シンヤとのバトルは他でやってくれ」

 

 ウルト「えっ!せっかくやる気になってたのに…」

 

 シンヤ「俺とのバトルならいつでもできるだろ?ここに来た目的も果たせたし、ラクリウム・サインの情報も手に入ったんだ。まずは船に戻って、この事をマードックたちに伝えよう」

 

 リコ「そうだね」

 

 ロイ「じゃあ、僕たちは船に戻るね」

 

 ネモ「うん。ロイ、今度会った時はバトルしようね」

 

 ロイ「うん!」

 

 ペパー「シンヤ、またな」

 

 シンヤ「ああ、オーリム博士とフトゥー博士によろしくな」

 

 ボタン「じゃあ、また」

 

 ドット「うん」

 

 キハダ「今より成長した君たちに再会するのを、楽しみにしてるぞ!」

 

 リコ「はい!」

 

 

 こうして、ネモたちとお別れの言葉を交わし、夕方にオレンジアカデミーを後にしたシンヤたちは、オレンジアカデミーで手に入れた情報をマードックたちに伝えるためにブレイブアサギ号に戻ったのだった。

 

 

 ブレイブアサギ号・ミーティングルーム

 

 

 リコ「ボタンさんが送ってくれたデータ、ラクリウムの影響を受けたポケモンがいつどこで見つかったのか分かりやすく整理されてる」

 

 シンヤ「真面目なボタンらしいな」

 

 

 ブレイブアサギ号に戻ったシンヤたちは、オレンジアカデミーに行ってオリーム博士やフトゥー博士、オレンジアカデミーの校長であるクラベルやトップチャンピオンのオモダカに会ってラクリウムのことを伝えた後、ゼロと会ったことや、今パルデア地方でラクリウムの影響を受けているポケモンがいることをボタンから聞き、そのポケモンたちがいつどこで目撃されたかわかるパルデア地方の地図をもらったとマードックたちに伝えると、ミーティングルームにあるスクリーンにボタンからもらったパルデア地方の地図を映し、ラクリウムの影響を受けたポケモンたちがいつどこで目撃されたのかを一緒に確認していた。

 

 

 リュウガ「あっちこっちにラクリウムの影響を受けたポケモンたちがいるのに、よく今まで街とかに大きな被害が出なかったな」

 

 ミコ「そこは、ジムリーダーや四天王の人たちが上手く対処してくれたみたい」

 

 ロイ「あれ?この目撃情報があった場所って、前にレホール先生とフィールドワークをした場所じゃない?」

 

 シンヤ「えっ?…あ、ホントだ」

 

 ドット「遺跡のあった場所か。ここからそんなに遠くないし、明日調べに行ってみるか」

 

 リュウガ「そうするか」

 

 マードック「だったら、朝早くにピクニックセットを用意しておくから、お昼にサンドイッチを作って食べるといい」

 

 オリオ「あたしは、いつでも船が出発できるようにしとくね」

 

 モリー「シンヤ、リュウガ、ミコ、リコたちのことは頼むよ」

 

 シンヤ「ああ」

 

 リュウガ「分かってる」

 

 ミコ「うん」

 

 ウルト「面白そうだな。俺も行く!」

 

 

 こうして、明日の朝早くに遺跡に向かうことになったシンヤたちは、マードックが作った夕食を食べた後、風呂に入って明日の準備をすると、それぞれの部屋にあるベッドで眠りについたのだった。

 

 

 そして翌朝…

 

 

 パルデア地方・どこかの遺跡

 

 

 ドット「この辺りが、ラクリウム・サインが目撃された場所みたいだ」

 

 リュウガ「じゃあここからは、手分けして探すか」

 

 ミコ「そうね。じゃあ、シンヤはリコと、私はドットと、リュウガはロイとウルトとお願いね」

 

 リコ「うん。ラクリウム・サインポケモンを見つけたら、すぐ連絡するね」

 

 ドット「写真や動画も撮り忘れないようにね。証拠として必要だから」

 

 シンヤ「ああ。ラクリウムの影響を受けたポケモンがどんなポケモンか分からないから、みんな気をつけろよ」

 

 

 以前レホールと一緒にフィールドワークをした場所にやってきたシンヤたちは、手分けしてラクリウム・サインを見つけようと話し合うと、3つのチームに別れてラクリウム・サインを探しに向かった。すると、シンヤたちの近くに大きな宝箱がやってきて、宝箱がひとりでに開くと、中からダウジングの様な触角をもつ灰色の体をした小人のようなポケモンが姿を現した。

 

 

 「コレクレェェw」

 

 

 遺跡の近くにある川

 

 

 リコ「見つからないね」

 

 シンヤ「ああ」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 

 「見つからないから〜」

 

 「カプゥゥ…」

 

 シンヤ「ん?」

 

 

 モンスターボールから出したピカチュウやマスカーニャと一緒に、ラクリウム・サインを探しているシンヤとリコだったが、ラクリウム・サインが全然見つからず、かれこれ1時間も歩き回っており、小さな川の水が流れている場所へとやってきた。すると、近くにオレンジアカデミーの制服を着た一人のトレーナーを見つけた。そのトレーナーは左肩に《カプサイジ》を乗せており、独り言を言いながら目の前の雑草をかき分けて何かを探しているようだった。その様子が気になったシンヤとリコはカプサイジを肩に乗せているトレーナーの近くに歩いて行くと、後ろからそのトレーナーに声をかけた。

 

 

 リコ「あの…」

 

 ???「はい?」

 

 リコ「こんにちは、私、リコです。こっちはマスカーニャ」

 

 マスカーニャ「ニャァァッ!」

 

 シンヤ「俺はシンヤ。こっちはピカチュウ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 カラトウ「こんにちは。僕は《カラトウ》。こっちはカプサイジ」

 

 カプサイジ「カァァプッ!」

 

 リコ「あの、さっきから何をしてたんですか?」

 

 カラトウ「《スコヴィラン》を捜してたんだ」

 

 リコ「スコヴィラン?」

 

 シンヤ「カプサイジの進化形だよ」

 

 カラトウ「そう。このポケモン」

 

 

 スッ(カラトウがポケモン図鑑に映っているスコヴィランを見せる)

 

 

 リコ「このスコヴィランがどうかしたんですか?」

 

 カラトウ「僕のパートナーなんだけど、昨日カラ見つからなくて。見てないカラ?」

 

 シンヤ「見てないな」

 

 リコ「私もです」

 

 カラトウ「そっか。僕、もう少しこの辺りで捜してるから、もし見つけたら教えてくれないカラ?」

 

 リコ「いいですよ。ねっ?シンヤ」

 

 シンヤ「ああ」

 

 カラトウ「ありがとう。じゃあ」

 

 

 ロトロトロト…ロトロトロト…(リコのスマホロトムに電話がかかってきた音)

 

 

 リコ「ん?」

 

 

 カラトウはシンヤとリコにスコヴィランを見つけたら教えてくれと伝えると、カプサイジと一緒にどこかへ行ってしまった。すると、リコのスマホロトムにロイから電話がかかってきたので、リコはスマホロトムをタッチして電話に出た。

 

 

 ロイ『リコ、シンヤ。ラクリウム・サインは見つかった?』

 

 リコ「ううん」

 

 シンヤ「全然」

 

 ロイ『そっか。そろそろお昼にしようってドットたちに伝えたんだけど、西1番エリアにある物見塔で合流して、そこでサンドイッチを作って食べようよ」

 

 シンヤ「そうだな、そろそろ午前の12時だし、昼飯にするか」

 

 リコ「うん。すぐ行くね」

 

 

 ということで、シンヤたちはラクリウム・サインを探すのを一旦切り上げると、西1番エリアにある物見塔の前に集まり、そこに大きなレジャーシートを敷いて荷物を置き、モンスターボールに入っているポケモンたちを出すと、朝マードックが渡してくれたピクニックセットを開き、中から皿やパンや食材などを取り出し、パンにスパイスを塗ったり食材を挟んだりして自分たちのオリジナルサンドイッチを作り始めた。

 

 

 西1番エリア物見塔

 

 

 ロイ「できた!僕たちの特製サンドイッチ!」

 

 キャプテンピカチュウ「ピィカッ!」

 

 アチゲータ「ゲァァァッ!」

 

 ロイの色違いのルカリオ「ヴォルッ!」

 

 

 シンヤ「ピカチュウ、ゲッコウガ、リザードン、ルガルガン、オーガポン、モモワロウ、お前たちのサンドイッチができたぞ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 ゲッコウガ「コウガッ!」

 

 リザードン「リザァァァ!」

 

 色違いのルガルガン(たそがれの姿)「ルガァァッ!」

 

 オーガポン「ぽにおっ!」

 

 モモワロウ「モモワァァイッ!」

 

 

 リコ「はい、マスカーニャとテブリムとパゴゴのサンドイッチだよ」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァァッ!」

 

 テブリム「テェェブリッ!」

 

 テラパゴス「パァァゴッ!」

 

 リコ「そういえば、ドットとリュウガとミコとウルトとは初めてのピクニックだね」

 

 シンヤ「1年前、リコやロイがトレーナーになったばかりの頃、ハッコウシティが見えるところで初めてピクニックをした時のことか。確かあの時は、まだリュウガとミコとウルトはいなかったんだよな」

 

 リュウガ「ああ」

 

 ミコ「私がリコたちと出会ったのは、エリアゼロの中だったもんね」

 

 ドット「僕は船に乗ってたけど。あの頃の僕は、船から出たがらなかったからな。けど、リコがミーティングルームにサンドイッチセットを用意してくれてて、ランドウのじっちゃんやクワッスと一緒にサンドイッチを作ったことが楽しかったのを覚えてるよ」

 

 リコ「へへへw」

 

 ウルト「よっしゃ!メガ最強のサンドイッチができたぜ!」

 

 ヤミラミ「ヤァァミラッ!」

 

 シンヤ「それ、以前ロイが作ろうとして失敗したやつだな」

 

 リュウガ「似たもん同士だから、作るのものもそっくりってかw」

 

 ロイ・ウルト「全然似てない!」「全然似てねぇ!」

 

 リュウガ(息、合ってんじゃん…)

 

 ミコ「じゃあ、みんなのサンドイッチができたところで…」

 

 シンヤ「ああ。早速…」

 

 

 全員「「「いただきま〜す!」」」

 

 

 全員分のサンドイッチができると、シンヤたちは自分たちが作ったサンドイッチを食べ始め、サンドイッチを食べて少しした後、シンヤたちは後片付けを始めた。

 

 

 シンヤ「さて、みんなで探し回った場所をまとめると、あと調べてないのは…」

 

 リコ「前にレホール先生とフィールドワークをした遺跡の所だけだね。午後からはみんなで探さない?」

 

 ドット「ねぇみんな、ちょっと相談があるんだけど」

 

 シンヤ「ん?」

 

 後片付けが終わり、それぞれが持ってきた荷物を持つと、シンヤたちはまだ調べていない遺跡に行こうとした。すると、ドットに声かけられたので、シンヤたちはドットの方に顔を向けた。

 

 

 リコ「どうしたの?」

 

 ドット「僕たち、ラクリウムが危ないものだって、これからたくさんの人に知らせなきゃいけないよね?」

 

 シンヤ「その為に、今こうやって証拠を集めてんだろ?」

 

 ドット「そうなると、ブレイブアサギ号で色んな場所に行かなきゃいけないから、たくさんの“活動資金”が必要になるよね」

 

 ロイ「そっか。前は活動資金が0になって、フリードやキャップと一緒にバイトをして資金を稼いでたっけ」

 

 

 1年前、ダイアナと別れて六英雄を集めることを決めてから少しした頃、ライジングボルテッカーズの活動資金が0になり、フリードの知り合いの《シャイン》という人物から逸れた《アノクサ》を捜してほしいという依頼を受けたり、フリードの知り合いの博士から大きな岩をブレイブアサギ号でどけてほしいという依頼を受けたことがあった。もっとも、大きな岩はどける必要がなくなったので報酬は貰えなかったが。今はまだ少し活動資金があるが、このままだと前のように活動資金が0になってすぐにでもバイトをしなければならないので、活動資金を稼ぐ方法を考えておいた方がいいだろう。

 

 

 ヤミラミ「ヤァァァミッ!」

 

 ウルト「ん?どうした?ヤミラミ」

 

 ヤミラミ「ヤァァァァッ」

 

 

 リコとロイとドットが資金のことで話をしていると、ウルトのヤミラミが自分の足元の近くの地面に金色に光っている何かを発見した。すると、ヤミラミは金色に光ってるものの近くに歩いて行き、金色に光っているものを拾うとウルトの元に戻り、さっき拾った金色に光っているものをウルトに見せた。

 

 

 ウルト「何だそれ?お金か?」

 

 シンヤ「それは《コレクレーのコイン》っていう道具だ」

 

 

 ヤミラミが拾った金色の光っているもの。それは、《コレクレー》というポケモンが進化する為に必要な《コレクレーのコイン》という道具だった。

 

 

 ウルト「コインってことは、お金だろ?」

 

 ドット「大昔のコインだから、今はもう使えない」

 

 シンヤ「けど、買い取ってもらえる店で売れば200円にはなるはずだ」

 

 ウルト「マジか!?じゃあたくさん集めようぜ!」

 

 リコ「そういえば、前にここに来たとき、ロイもコレクレーのコインを集めてたよね」

 

 ロイ「あぁ、野生のコレクレーに操られてたときね…」

 

 ウルト「操られてた?かっこわりいなwロイw」

 

 ロイ「それがコレクレーの力なんだよ」

 

 リュウガ「さぁ、みんな無駄話は終わりにして、ラクリウム・サインを見つけるぞ」

 

 

 とりあえず資金のことは後で考えるとして、昼を済ませたシンヤたちはラクリウム・サインを探すために以前レホールと一緒にフィールドワークをした遺跡へと向かった。するとそこに、シンヤたちの後を追ってきた大きな宝箱がやってきた。そして、大きな宝箱がひとりでに開くと、さっき宝箱の中からシンヤたちを見ていた、ダウジングの様な触角をもつ灰色の体をした小人のようなポケモンが出てきた。その正体は、さっきシンヤたち噂していた《コレクレー》だった。

 

 

 コレクレー(はこフォルム)「クレクレクレw」

 

 

 ロイ「あっ、コインだ!」

 

 ドット「こっちにもあった!」

 

 キャプテンピカチュウ「ピィカッ!」

 

 ロイ「おぉ、キャップも見つけたの」

 

 ウルト「おっ!ここにもあったぞ!」

 

 リュウガ「おいおい…(・_・٥)」

 

 ミコ「みんな、何してるの?早くラクリウム・サインを探さないと…」

 

 

 ✨(キラーン)

 

 

 ミコ「あっ、コインがあった!」

 

 

 ✨(キラーン)

 

 

 リュウガ「おっ、こんな近くに落ちてた!」

 

 

 コレクレー(はこフォルム)「コレクェェェw」

 

 

 コレクレーの人を操る能力により、ロイたちは知らないうちに野生のコレクレーによって操られ、コレクレーのコインを集めさせられていた。その頃、シンヤとリコは…

 

 

 シンヤとリコたちside

 

 

 テラパゴス「パァァゴッw」

 

 モモワロウ「モモワァァイッw」

 

 

 リコ「フフッwパゴゴとモモワロウ楽しそうw」

 

 シンヤ「やっぱりパゴゴには、他のポケモンとすぐ仲良くなる力があるのかもな」

 

 オーガポン「ぽにおっ…」

 

 

 ロイたちが野生のコレクレーに操られてコレクレーのコインを探している頃、野生のコレクレーの影響を受けていないシンヤとリコはピカチュウたちと一緒にラクリウム・サインを探して先の方を歩いていた。その道中、テラパゴスとモモワロウは仲良くなり、お喋りをして楽しんでいたのだが、オーガポンは不機嫌な顔をしていた。

 

 

 リコ「やっぱり、オーガポンとモモワロウ、仲が悪いままなの?」

 

 シンヤ「うーん、各地方を回って修行してる間に、よくオーガポンがモモワロウに棍棒を振り回して攻撃してたんだけど、オーガポンにモモワロウを攻撃しないように伝えたらそれがなくなったから、少しずつ溝は埋まってると思うんだけど。やっぱり過去のことがあるから、綺麗に仲良くってわけにはな。俺の頼みで、オーガポンがほんの少し妥協してるだけだと思うし…」

 

 

 オーガポンは大昔に、モモワロウのせいで大事な人を亡くしたことがある。その事が原因で、オーガポンはモモワロウに険悪な態度を取っているのだ。

 

 

 シンヤ「まあ、もうモモワロウに棍棒を振り回してるわけでもないから大丈夫だと思う。別に無理に仲良くしなくても、いざって時だけ協力し合ってくれればいいと思ってるからな」

 

 リコ「そっか。…あれ?みんなは?」

 

 シンヤ「えっ?…あっ、ホントだ」

 

 ピカチュウ「ピィカッ?」

 

 マスカーニャ「ニャァァッ?」

 

 テブリム「テェェブリッ?」

 

 

 オーガポンとモモワロウのことで話をしていると、さっきまで自分たちの後ろを歩いていたリュウガたちがいないことに気づいたので、シンヤたちは大声を出してリュウガたちを呼び始めた。

 

 

 シンヤ「リュウガァァッ!ミコォォッ!」

 

 リコ「ロイィィッ!ドットォォッ!ウルトォォッ!」

 

 シンヤ「あいつら、一体どこに行ったんだ?」

 

 リコ「あれ?今度はパゴゴとモモワロウがいない!」

 

 シンヤ「えぇっ!?」

 

 リコ「パゴゴォォッ!」

 

 シンヤ「モモワロウォォッ!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 オーガポン「ぽにおぉぉっ!」

 

 マスカーニャ「マァァァニャッ!」

 

 シンヤ「ん?」

 

 リコ「どうしたの?マスカーニャ」

 

 マスカーニャ「マァァァニャァッ!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 オーガポン「ぽにおっ!」

 

 シンヤ「ピカチュウやオーガポンまでどうしたんだ?」

 

 

 大声を出してリュウガたちを呼んでいると、今度は自分たちの後ろを歩いていたテラパゴスとモモワロウがいなくなったので、シンヤとリコは大声を出してまだ近くにいると思われるテラパゴスとモモワロウを捜し始めたのだが、少し離れた所にいるピカチュウとオーガポンとマスカーニャが何かを発見したようだ。すると、シンヤとリコはピカチュウたちにこっちに来てくれと呼ばれたので、シンヤとリコ今立っている場所から走ってピカチュウたちの元に向かった。するとそこには、ポケモンのものと思われる足跡が地面に残っており、その足跡からピンクのモヤのようなものが発生していた。

 

 

 リコ「これは…」

 

 シンヤ「ああ、《ラクリウム・サイン》だな。すぐリュウガたちに連絡しよう」

 

 

 ピカチュウたちが見つけたのもの、それは午前中からシンヤたちがずっと探していた《ラクリウム・サイン》だった。目の前のラクリウム・サインを見ると、足跡ができてからそんなに時間は経っていないようなので、この近くにラクリウムの影響を受けたポケモンがいると思ったシンヤは、ラクリウム・サインを見つけたら連絡しようと決めていた約束もあるが、リュウガたちが手を貸してくれればラクリウムの影響を受けたポケモンを早く見つけられると思い、自分のスマホロトムを取り出すと、すぐリュウガたちに連絡した。

 

 

 リュウガたちside

 

 

 ロイ「あった〜!」

 

 リュウガ「こっちもだぜ!」

 

 ウルト「俺様も見つけたぞ!」

 

 ミコ「こっちもあったわ!」

 

 ドット「僕も見つけたよ!」

 

 キャプテンピカチュウ「ピーカピカッー!」

 

 

 リュウガのスマホロトム「ロトロトロト…ロトロトロト…(着信音)」

 

 

 シンヤが何度も自分のスマホロトムでリュウガたちに連絡しても、今リュウガたちはコレクレーに操られてコレクレーのコインを探しているため、シンヤから連絡が来てることに気づかず、コレクレーのコインを探し回っていた。

 

 

 シンヤとリコたちside

 

 

 シンヤ「あれ?何で誰も出ないんだ?」

 

 リコ「何かあったのかな?」

 

 

 「プクプクゥゥッ!」

 

 「ウソハァァァッ!」

 

 「ジォォォォォッ!」

 

 

 シンヤ・リコ・「「ッ!?」」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!?」

 

 オーガポン「ぽにおっ!?」

 

 マスカーニャ「ニャァァッ!?」

 

 テブリム「テブリッ!?」

 

 リコ「な、何、今の声!?」

 

 シンヤ「あっちから聞こえてきたな。行ってみよう!」

 

 リコ「う、うん!」

 

 

 スマホロトムでリュウガたちに連絡していると、突然どこかから3体のポケモンたちの鳴き声が聞こえてきたので、リュウガたちに連絡を取るのは後にすることにして、シンヤたちはポケモンたちの鳴き声が聞こえてきた場所に走って行った。すると前方にある遺跡の曲がり道から、身体中が傷だらけの、ままごとポケモンの《ピンプク》と、ぼんさいポケモンの《ウソハチ》、がんえんポケモンの《コジオ》が泣きながら現れ、シンヤたちの近くに走ってきた。

 

 

 ピンプク「プクゥゥゥ…」

 

 ウソハチ「ウソハァァァ…」

 

 コジオ「ジォォォォ…」

 

 

 リコ「えっ?何?どうしたの?」

 

 シンヤ「何かに怯えてるな」

 

 

 ピクッ(ピカチュウたちが何かの気配を感じ取る)

 

 

 ピカチュウ「ピカッ!」

 

 オーガポン「ぽにおっ!」

 

 マスカーニャ「ニャァァァッ!」

 

 テブリム「テブリッ!」

 

 リコ「みんな、どうし…あっ!」

 

 シンヤ「あのポケモンは!」

 

 

 自分たちの近くにやってきた傷だらけのピンプクたちが震えているのを見たシンヤは、ピンプクたちの様子から、3匹が何かに怯えているのだとすぐ察した。すると、今さっきピンプクたちが走ってきた遺跡の曲がり道から、ピンクのモヤを纏った一体のポケモンが現れた。そのポケモンは、赤色と緑色の双頭を持つポケモンで、頭部は向かって左側が赤色、右側が緑色のポケモンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スコヴィラン「スコヴィラァァァ‼︎」

 

 

 シンヤ「スコヴィラン!」

 

 リコ「えっ!じゃあもしかして、あのスコヴィランが…」

 

 シンヤ「ああ。さっき会ったカラトウってトレーナーのスコヴィランだろうな」

 

 

 そう。体にピンクのモヤを纏った、頭部の左側が赤色で、右側が緑色の双頭のポケモン。その正体は、さっきロイたちとサンドイッチを食べる前に知り合ったカラトウが探していたスコヴィランだった。

 

 

 ピンプク「プクゥゥゥ…」

 

 ウソハチ「ウソハァァァ…」

 

 コジオ「ジォォォォ…」

 

 リコ「もしかしてこの子たち、このスコヴィランから…」

 

 シンヤ「ああ。逃げてたんだろうぜ」

 

 

 スコヴィランに怯えてる様子のピンプクたちを見たシンヤとリコは、目の前にいるスコヴィランがラクリウムの影響を受けて暴走し、暴れ回ってピンプクたちを攻撃してダメージを与えて、身体中が傷だらけになったピンプクたちはスコヴィランから逃げていたのだと、頭の中で冷静に分析して推理した。すると、スコヴィランはシンヤたちの目の前にやってきて、大きな鳴き声を上げてシンヤたちを威嚇し始めた。

 

 

 スコヴィラン「スコヴィラァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「リコ、リュウガたちはいないが…」

 

 リコ「うん!やるしかないよね!テブリム、あなたは『いやしのはどう』を使ってこの子たちの傷を治してあげて」

 

 テブリム「テブリッ!」

 

 シンヤ「オーガポン、お前はテブリムと一緒にピンプクたちを守ってやってくれ」

 

 オーガポン「ぽにおっ!」

 

 シンヤ「ピカチュウ!」

 

 リコ「マスカーニャ!」

 

 

 シンヤ・リコ「行くぞ!」「行くよ!」

 

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 マスカーニャ「マァァァニャッ!」

 

 

 今リュウガたちはこの場にいないので、シンヤとリコはオーガポンとテブリムにピンプクたちを任せると、目の前のスコヴィランとバトルするためにピカチュウとマスカーニャと一緒に前に出た。

 

 

 スコヴィラン「スコヴィラァァァッ‼︎」

 

 

 テブリムが「いやしのはどう」を使ってピンプクとウソハチとコジオを回復させると、スコヴィランは赤色の頭部からピンク色の「かえんほうしゃ」をピカチュウに、緑色の頭部からピンク色の「タネマシンガン」をマスカーニャに放って攻撃してきた。

 

 

 シンヤ「ピカチュウ、かわして『10まんボルト』!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!ピィカッ、チュゥゥゥゥッ‼︎」

 

 

 バァァァァァァン‼︎

 

 

 スコヴィラン「スコヴィィィッ!?」

 

 

 リコ「マスカーニャ!『アクロバット』!」

 

 マスカーニャ「マァァァ、ニャァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォンッ‼︎

 

 

 スコヴィラン「スコヴィィィッ!?」

 

 

 ピカチュウとマスカーニャは、それぞれの頭部から攻撃してきたスコヴィランの攻撃をかわすと、それぞれ「10まんボルト」と「アクロバット」を発動してスコヴィランを攻撃してダメージを与えると、ピカチュウとマスカーニャの攻撃を喰らったスコヴィランは地面に倒れた。

 

 

 リコ「シンヤ。カラトウさんのスコヴィラン、きっと苦しんでる。だから…」

 

 シンヤ「ああ、一気にケリをつける!」

 

 

 クワッ(スコヴィランが目を開ける)

 

 

 スコヴィラン「スコヴィラァァァァァッ‼︎」

 

 

 ピカァァァァンッ‼︎(突然スコヴィランの体が光り輝く)

 

 

 リコ「えっ!?」

 

 シンヤ「この現象は!?」

 

 

 目の前にいるスコヴィランがカラトウのポケモンというのあるが、スコヴィランがラクリウムの影響を受けて暴走してるだけだということを理解しているシンヤとリコは、早くスコヴィランとのバトルを終わらせようと思った。その時、地面に倒れていたスコヴィランは目を開けて立ち上がると、今度はピカチュウとマスカーニャに向かって大きな鳴き声を上げた。すると次の瞬間、驚くべきことが起こった。それは、以前ウルトと初めて出会った後に行った荒野でラクリウムの影響を受けて暴れていた3体の《ハガネール》に起こったことと同じことだった。突然スコヴィランの体が光り輝き、虹色の光に体を包み込まれてしばらくすると、スコヴィランを包んだ虹色の光が消えていった。すると光の中から、基本的な身体的特徴はメガシンカ前とあまり変わらないが、体の至る所に種が突き出してトゲや羽飾りのようになり、ドラゴンタイプに似たような姿をしているスコヴィランが現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 メガスコヴィラン「スコヴィラァァァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「メガシンカした…!」

 

 リコ「っ!シンヤ、メガシンカしたスコヴィランのタイプは?」

 

 シンヤ「変わってない」

 

 

 以前セルクルタウンで、リコと組んでリュウガとミコとタッグバトルをした後、リュウガとミコから新たに発見されたメガシンカするポケモンのデータを貰ったシンヤは、新たに発見された全てのメガシンカするポケモンのタイプと特性を頭に叩き込んでいた。もちろん、スコヴィランのことも例外ではない。だから、メガシンカしたスコヴィランのタイプがくさ・ほのおタイプだと知っているので、リコの質問にすぐ答えた。

 

 

 リコ「じゃあ、くさ・ほのおのタイプのままだね。マスカーニャ!もう一度『アクロバット』!」

 

 シンヤ「あ、ちょっとま…」

 

 マスカーニャ「マァァァ、ニャァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォンッ‼︎

 

 

 メガスコヴィラン「スコヴィラァァァァッ!?」

 

 

 リコ「やったぁ!」

 

 

 カッ(メガスコヴィランが両目を大きく見開く)

 

 

 メガスコヴィラン「スコヴィィィッ‼︎」

 

 

 ドォォォンッ‼︎

 

 

 マスカーニャ「ニャァァァッ!?」

 

 リコ「マスカーニャ!」

 

 

 以前、荒野で出会ったハガネールのようにスコヴィランがメガシンカしたことに驚いたリコだったが、シンヤからメガスコヴィランのタイプを教えてもらと、メガスコヴィランに効果抜群のひこうタイプの技である「アクロバット」を指示した。そして、マスカーニャが「アクロバット」を発動し、メガスコヴィランの赤い頭部に強烈な蹴りを喰らわせると、メガスコヴィランに大ダメージを与えた。しかし次の瞬間、マスカーニャの攻撃で目を閉じたメガスコヴィランは、閉じた両目を大きく見開くとマスカーニャに向かって赤い「タネマシンガン」を放った。すると、マスカーニャの体が炎に包まれ始めた。

 

 

 マスカーニャ「ニャァァァッ!?」

 

 リコ「マスカーニャ、どうしたの?」

 

 シンヤ「やけど状態になったんだ」

 

 リコ「えっ?やけど状態?」

 

 シンヤ「ああ。メガシンカしたスコヴィランの特性は《とびだすハバネロ》っていって、攻撃してきた相手をやけど状態にする特性なんだ」

 

 リコ「えっ!?攻撃した相手をやけど状態に!?」

 

 シンヤ「ああ」

 

 メガスコヴィラン「スコヴィラァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォンッ‼︎

 

 

 マスカーニャ「ニャァァァッ!?」

 

 

 リコがメガスコヴィランの特性に驚いていると、メガスコヴィランは赤色の頭部からピンク色の「かえんほうしゃ」を、緑色の頭部からピンク色の「タネマシンガン」をマスカーニャに放って攻撃してきた。その攻撃がマスカーニャに直撃すると、マスカーニャは大ダメージを受けて倒れてしまう。

 

 

 リコ「あ、マスカーニャ!」

 

 

 ダッ(リコが走ってマスカーニャの元に駆け寄る)

 

 

 リコ「マスカーニャ、大丈夫?」

 

 マスカーニャ「ニャァァァッ…」

 

 

 メガスコヴィラン「スコヴィラァァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「リコ、危ない!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 リコ「ぁっ!」

 

 

 ドォォォォンッ‼︎

 

 

 メガスコヴィラン「スコォォォッ!?」

 

 

 リコ「えっ?」

 

 マスカーニャ「ニャァッ?」

 

 

 リコは倒れた自分のマスカーニャの元に駆け寄って声をかけると、マスカーニャに大丈夫かと訊いた。そのリコの言葉に、マスカーニャは大丈夫だと伝えた。すると、メガスコヴィランはリコとマスカーニャに攻撃しようと、赤色の頭部からピンク色の「かえんほうしゃ」を、緑色の頭部からピンク色の「タネマシンガン」を放とうとした。ピカチュウはすぐに技を放ってリコとマスカーニャを助けようとしたが、ピカチュウがメガスコヴィランに技を放つより早く、メガスコヴィランがリコとマスカーニャに技を放とうとしていて、万事休すかと思われた。しかしその時、どこかから小さな火の玉が飛んできて、そのまま火の玉がメガスコヴィランに直撃すると、メガスコヴィランは動きを止めて、火の玉が飛んできた方に振り向くと、遺跡の真上からメガスコヴィランを見下ろしている3体のポケモンがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 モモワロウ「モモワァァイッ!」

 

 テラパゴス「パァァゴッ!」

 

 カルボウ「ルゥゥボッ!」

 

 

 シンヤ「モモワロウ!」

 

 リコ「パゴゴ!それに、あの子は…」

 

 シンヤ「あれは、前に会った《カルボウ》か?」

 

 

 遺跡の真上からメガスコヴィランを見下ろしている3体のポケモン。その正体は、シンヤのモモワロウとリコのテラパゴス。そして、以前レホールと一緒にフィールドワークをしている時に出会い、テラパゴスの背中に乗って仲良く遊んでいたカルボウだった。どうしてモモワロウとテラパゴスとカルボウが一緒なのかシンヤたちには分からないが、カルボウがテラパゴスの背中に乗ると、カルボウを背中に乗せたテラパゴスはモモワロウと一緒にシンヤたちの元にやってきた。

 

 

 シンヤ「そうか、さっきの火の玉の正体はカルボウの『ひのこ』だったのか」

 

 野生のカルボウ「ルゥゥボッ!」

 

 リコ「ありがとう、カルボウ。助けてくれて!」

 

 マスカーニャ「マァァニャァッ!」

 

 

 メガスコヴィラン「スコォォォォッ‼︎」

 

 

 カルボウ「ルボッ!」

 

 

 さっきメガスコヴィランに「ひのこ」を放って危ないところを助けてくれたお礼をリコとマスカーニャがカルボウに伝えると、メガスコヴィランは赤い頭部からピンク色の「かえんほうしゃ」を放って攻撃してきた。すると、テラパゴスの背中に乗っていたカルボウは、テラパゴスの背中からジャンプすると、自らスコヴィランが放った「かえんほうしゃ」の前に出た。

 

 

 リコ「カルボウ!」

 

 シンヤ「いや、大丈夫だ」

 

 リコ「えっ?」

 

 

 スコヴィランの放ったピンク色の「かえんほうしゃ」がカルボウに直撃すると、リコはカルボウがダメージを受けたと思ったが、シンヤはリコに大丈夫だと伝えた。リコにはその意味が分からなかったが、すぐにカルボウを見るとシンヤが大丈夫だと言った意味をすぐに理解した。何故なら、メガスコヴィランが放ったピンク色の「かえんほうしゃ」はカルボウにダメージを与えておらず、それどころか、メガスコヴィランの放ったピンク色の「かえんほうしゃ」をカルボウが吸収して自らの力に変えているからだ。

 

 

 シンヤ「やはり、あのカルボウの特性は《もらいび》だったか」

 

 リコ「もらいび?」

 

 シンヤ「ああ、ほのおのタイプの技を喰らってもダメージにならず、自分のほのおタイプの技の威力を上げる特性だ」

 

 カルボウ「ルゥゥゥゥ、ボォォォッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォンッ‼︎

 

 

 メガスコヴィラン「スコォォォォッ!?」

 

 

 いくらラクリウムの影響でほのおタイプの技の威力が上がっていても、ほのおタイプの技が効かない《もらいび》の特性を持つカルボウには何の意味もない。カルボウはメガスコヴィランの放ったピンク色の「かえんほうしゃ」を吸収して自分の力に変えると、さっきメガスコヴィランに放った火の玉よりもっと大きな火の玉を作り出し、それをメガスコヴィランに向かって投げ飛ばすと、メガスコヴィランに大ダメージを与えた。

 

 

 リコ「すごい…」

 

 シンヤ「あともう一撃、強力な技を喰らわせれば……よし!」

 

 

 スチャ(シンヤがモンスターボールを取り出す)

 

 

 シンヤ「出てこい、ゲッコウガ!」

 

 

 ポーーン‼︎

 

 

 ゲッコウガ「コォォォウガッ!」

 

 

 スッ(シンヤが左腕に着けているメガリングを見る)

 

 

 シンヤ「フッw、ゲッコウガ、新しい力を試すぞ!」

 

 ゲッコウガ「コォォォウガッ!」

 

 

 シンヤはゲッコウガをモンスターボールから出すと、メガスコヴィランを相手にゲッコウガの新しい力を試したいと思い、メガリングをゲッコウガの方に向けた。

 

 

 シンヤ「初陣だ。進化を超えろ、メガシンカ!」

 

 

 シンヤがそう言いながら、右手でメガリングに埋め込まれているキーストーンに触れると、シンヤが持っているキーストーンとゲッコウガが持っている《ゲッコウガナイト》が共鳴するように光り輝き、2つの石から光の糸が出現した。そして、2つの石から出現した光の糸が結びつくと、ゲッコウガは虹色の光に体を包み込まれて新たな姿へと進化を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 メガゲッコウガ「コォォォウガァァッ‼︎」

 

 

 シンヤ「これが、《メガゲッコウガ》か…!」

 

 

 ゲッコウガがメガシンカしてメガゲッコウガになると、シンヤは目を輝かせてメガゲッコウガを見ており、ピカチュウたちは初めて見るメガゲッコウガの姿に驚いていた。

 

 

 ピカチュウ「ピィカッ…」

 

 オーガポン「ぽにおっ…」

 

 モモワロウ「モモワァァイ…」

 

 カルボウ「ルゥゥボッ…」

 

 リコ「姿がキズナゲッコウガと全然違う…」

 

 

 リコの言う通り、ゲッコウガがシンヤとの絆で変わるキズナゲッコウガの姿とは違い、メガゲッコウガは、胴体・腿・前腕・頭部が忍装束のような深い黒で統一され、目の周囲は水手裏剣を象った水色の鋭い形状に変化していた。また、両腿にも小型の水手裏剣が装備され、必要に応じて即座に投げられる模様になっており、最大の差異点は、ジェル状の粘膜から成る巨大化したみずしゅりけんが、ドローンのように宙に浮かんで高速回転しており、メガゲッコウガがそこに貼りついて逆さ立ちしていることだった。これはポケモン図鑑の説明に書いてあったが、竹とんぼの様にみずしゅりけんを高速回転させ続ける事で、浮力や揚力を生み出しているらしい。

 

 

 シンヤ「メガゲッコウガ、いくぜ!」

 

 メガゲッコウガ「コォォォウガッ!」

 

 シンヤ「『みずしゅりけん』だ!」

 

 メガゲッコウガ「コォォォウ、ガァァァァァッ‼︎」

 

 

 ブンッ(巨大化したみずしゅりけんを投げる)

 

 

 メガスコヴィラン「スコヴィラァァァッ‼︎」

 

 

 ドォォォォォォンッ‼︎

 

 

 メガスコヴィラン「スコォォォォッ!?」

 

 

 キズナゲッコウガとは全く違う新たな力と戦い方を身につけたメガゲッコウガの力を早く試したくて仕方なかったシンヤは、メガゲッコウガに「みずしゅりけん」の指示を出した。すると、メガゲッコウガは頭上で回転している水の手裏剣を素早く掴み、それをスコヴィランに勢いよく投げ飛ばした。その攻撃に対してメガスコヴィランは、赤色の頭部からピンク色の「かえんほうしゃ」を、緑色の頭部からピンク色の「タネマシンガン」を放ってメガゲッコウガの水の手裏剣を消し飛ばそうとしたが、メガゲッコウガの投げ飛ばした水の手裏剣はメガスコヴィランが放ったピンク色の「かえんほうしゃ」と「タネマシンガン」を逆に消し飛ばすと、そのまま物凄い勢いでメガスコヴィランに直撃した。そして、メガゲッコウガの水の手裏剣を喰らったメガスコヴィランが地面に倒れると、メガスコヴィランが体に纏っていたピンクのモヤが消えていき、メガゲッコウガとメガスコヴィランは元のゲッコウガとスコヴィランの姿に戻った。

 

 

 シンヤ「すげぇぇ…」

 

 リコ「う、うん…」

 

 

 キズナゲッコウガとは比べ物にならないメガゲッコウガの「みずしゅりけん」を威力を間近で見たシンヤたちは、メガゲッコウガの「みずしゅりけん」の威力に驚いていた。

 

 シンヤ(もしメガゲッコウガをテラスタルさせて、『かげぶんしん』から『みずしゅりけん』を使えば、キズナゲッコウガの『超巨大みずしゅりけん』を遥かに凌駕するんじゃ…いや、とりあえずそれは後にしよう)「リコ、マスカーニャやスコヴィランの治療をしよう」

 

 リコ「あ、そうだね」

 

 

 今のメガスコヴィランとのバトルでメガゲッコウガの力を見たシンヤは、メガゲッコウガの力は、今後のエクスプローラーズとのバトルに絶対に役に立つと思っていた。それだけではなく、テラスタルを組み合わせてメガゲッコウガを“メガテラスタル”させれば、今まで以上に戦略の幅が広がると思った。今まではキズナゲッコウガの力しか使えなかったが、ゲッコウガがメガシンカ出来ることになったことにより、状況によって力を使い分けることが可能になったので、これは大きな戦力アップだろう。しかし、それはブレイブアサギ号に戻ったあとでゆっくり考えることにしたシンヤは、リコと一緒に傷ついたマスカーニャやスコヴィランの治療を始めた。

 

 

 スコヴィラン「スコォォォッ」

 

 カラトウ「スコヴィラン、よかった!君たちが見つけてくれたんだね!ありがとう!」

 

 カプサイジ「カァァプッ!」

 

 

 リコ「よかったですね!」

 

 

 マスカーニャとスコヴィランの治療を終えると、シンヤたちはスコヴィランをトレーナーであるカラトウの元に連れていった。ずっと探していたスコヴィランと再会すると、カラトウとカプサイジは笑顔になり、スコヴィランを見つけてくれたシンヤとリコにお礼を伝えた。

 

 

 シンヤ「あのさ、1つ訊いてもいいかな?」

 

 カラトウ「なにカラ?」

 

 シンヤ「もしかして君、《ストロングスフィア》を持ってるんじゃ?」

 

 カラトウ「えっ?…うん。前に、エクシード社のモニターに応募して、そしたらオレンジアカデミーにある僕の部屋に送られてきたんだ」

 

 リコ(やっぱり…)

 

 

 カラトウのスコヴィランがラクリウムの影響を受けているとわかった時から、カラトウがストロングスフィアを持っていると気づいていたシンヤとリコだったが、やはり思った通り、カラトウはストロングスフィアを持っていたようだ」

 

 

 シンヤ「そのストロングスフィアは?まだ持ってるかい?」

 

 カラトウ「今はないよ。前に何度かスコヴィランに使ってたらエネルギーが無くなちゃって。それで、エクシード社に連絡したら、エネルギーを溜めた後にまた送ってくれるって言うから、一度エクシード社に送り返したんだ」

 

 シンヤ「そうか…」

 

 カラトウ「あ、そろそろオレンジアカデミーに戻らないと。じゃあ、本当にありがとう」

 

 

 カラトウはシンヤとリコにそう言うと、カプサイジとスコヴィランと一緒にオレンジアカデミーに戻って行った。それを見届けたシンヤとリコは、さっきのことはあとでロイやリュウガたちに伝えることにして、カルボウやコジオたちが待っている場所に向かった。

 

 

 カルボウ「ルゥゥボッ!」

 

 ピンプク「プクプクッ!」

 

 ウソハチ「ウソハァァッ!」

 

 コジオ「ジォォォォッ!」

 

 シンヤ「さてと、どうしてテラパゴスやモモワロウがカルボウたちと一緒だったのか、その話を訊かないとな。ピカチュウ、頼む」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 スコヴィランが暴走していた理由は判明したが、どうしてテラパゴスやモモワロウがカルボウと一緒にいたのか分からないので、シンヤはピカチュウに、テラパゴスやモモワロウがカルボウたちと一緒にいた理由を訊くように頼んだ。

 

 ピカチュウがテラパゴスやカルボウから話を訊くと、どうやらこのピンプクとウソハチは、フルーツポケモンの《アマカジ》と、こおろぎポケモンの《コロボーシ》と一緒に近くの森に住んでいたようで、最近カラトウのスコヴィランが自分たちの住んでいた森にやってきて、技を放って見境なく暴れ回っていたらしい。それが怖かったピンプクたちは、森から逃げてきて遺跡近くにやってきた時に、カルボウやコジオが住んでいる廃墟跡の空洞を見つけて、その中に隠れたときにカルボウやコジオと出会い、そこで一緒に仲良く暮らしていたらしい。そして今日、お昼にアマカジとコロボーシがお腹を空かせたので、カルボウにアマカジとコロボーシの面倒を見るように頼んだコジオは、ピンプクとウソハチを連れてきのみを探しに森の中に向かったらしいのだが、さっき偶然、ラクリウム・サインを探しにきたシンヤたちがやってきて、ラクリウム・サインを探している最中に、テラパゴスが以前カルボウと出会った空洞を見つけたので、それが気になって中に入ると、以前フィールドワークをしていた時に出会ったカルボウと再会し、この近くでスコヴィランが暴れ回ってることを聞いた後、なかなか戻って来ないピンプクたちを一緒に捜しに向かったとテラパゴスとカルボウから聞くと、ピカチュウはテラパゴスとカルボウから聞いた話をシンヤに一言一句漏らさずすべて伝えた。

 

 

 シンヤ「なるほど。コジオたちはきのみを探している最中にスコヴィランに見つかり、逃げ回っている最中に俺やリコたちと偶然会ったってわけか」

 

 リコ「それでスコヴィランに追われてたんだ。あ、そろそろロイたちと合流して船に戻らないと」

 

 

 カラトウの元にスコヴィランを連れていった頃には、もう夕暮れ時になっており、そろそろ夜になろうとしていたので、早くロイたちと合流してブレイブアサギ号に戻り、さっきあったことを伝えなければならなかった。ので、カルボウたちとはここでお別れということになるのだが、テラパゴスとカルボウは再び遊び始めてしまう。

 

 

 リコ「パゴゴとカルボウ、本当に仲良しだね」

 

 シンヤ「そうだな」

 

 リコ「でも、そろそろ船に戻らなくちゃ。パゴゴ、もう行くよ!」

 

 テラパゴス「パゴッ?」

 

 リコ「カルボウ、さっきは助けてくれてありがとう」

 

 マスカーニャ「マァァニャァッ!」

 

 カルボウ「…」

 

 

 テラパゴスとカルボウを引き離すことになるのは申し訳ないが、そろそろ船に戻らなくてはいけないので、リコは船に戻ろうとテラパゴスを呼ぶと、さっき助けてくれたお礼をカルボウに伝えた。そのリコの言葉を聞くと、カルボウは下を向いて俯き始めた。

 

 

 リコ「カルボウ、どうしたの?」

 

 シンヤ「多分、リコやテラパゴスと一緒に行きたいんじゃないか?」

 

 リコ「えっ?そうなの?」

 

 カルボウ「ルゥゥボッ」

 

 リコ「だったら、私たちと一緒に来る?」

 

 カルボウ「ルボッ!…ルゥゥ…」

 

 リコ「カルボウ?」

 

 シンヤ「あ、もしかして、コジオたちのことを気にしてるんじゃ…」

 

 リコ「あ、そっか…」

 

 コジオ「ジォォッ!」

 

 カルボウ「ルボッ?」

 

 ピンプク「プク、プクプクッ」

 

 ウソハチ「ウソハァァッ」

 

 カルボウ「ルゥゥボッ……ルゥゥボッ!」

 

 

 シンヤの推理通り、カルボウは仲良くなったテラパゴスや、己の身を顧みずにマスカーニャの元に向かったリコのことを気に入り、リコやテラパゴスと一緒に冒険の旅に行きたいと思っていた。しかし、残されたコジオたちのことが気がかりだったため、カルボウはどうしようと悩んでいた。すると、後ろからコジオが声をかけてきたので、カルボウはテラパゴスの背中から降りてコジオたちの元に歩いて行った。そのあと、ピンプクやウソハチもカルボウに声をかけた。どうやらコジオたちは、カルボウに自分たちは大丈夫だからリコたちと一緒に行けと声をかけたようだ。そのコジオたちの言葉を聞いたカルボウはわかったとコジオたちに伝えると、駆け足でリコの目の前に向かった。

 

 

 シンヤ「どうやら、コジオたちが後押ししてくれたようだな」

 

 リコ「うん」

 

 

 リコはその場に屈むと、黄色のポーチの中から空のモンスターボールを取り出し、それを目の前にいるカルボウに向けると、カルボウは右手を前に伸ばしてリコが向けたモンスターボールのボタンをタッチした。すると、モンスターボールが開き、中から赤い光線が出てきてカルボウの体を包み込むと、光に包まれたカルボウはボールの中に入って行き、カルボウの入ったボールがリコの手の中で3回揺れると、最後にポンッという音が鳴った。

 

 

 シンヤ「新しい仲間が増えたなw」

 

 ピカチュウ「ピィカッ!w」

 

 リコ「うん!カルボウ、今日からよろしくね!」

 

 

 リコがそう言った後にゲットしたカルボウをモンスターボールから出すと、カルボウはテラパゴスの背中に乗り、シンヤたちと一緒にリュウガたちを迎えに向かった。

 

 

 リコ「みんな…」

 

 シンヤ「お前ら…何やってんだ?」

 

 ピカチュウ「ピィカッ?」

 

 

 シンヤたちが歩いてきた道を戻ってロイたちを探していると、近くの草木の中を漁ったり、地面を見て何かを探しているロイやリュウガたちを見つけただが、ロイたちが何をしているのか分からないシンヤたちは、ロイたちの近くに歩いて行くと何をしているのか声をかけた。

 

 

 リュウガ「おおっ、シンヤ、リコ」

 

 ロイ「そっちはどうだった?」

 

 ドット「こっちはこんなに見つかったよ」

 

 シンヤ「こんなに見つかった…?」

 

 ウルト「おう!」

 

 ミコ「ほら」

 

 

 スッ(両手で抱えているコレクレーのコインを見せる)

 

 

 シンヤ「あっ!」

 

 リコ「そのコインは…!」

 

 シンヤ「また《コレクレー》か⁉︎」

 

 

 コレクレー(はこフォルム)「コレクレェェッw」

 

 

 ロイたちがコレクレーのコインを持ってるのを見たシンヤとリコは、それを見た瞬間、すぐにロイたちがコレクレーに操られてコレクレーのコインを探していたことに気づき、だからこっちが電話しても電話に出なかったのだと理解した。すると、近くにいるコレクレーがロイたちの近くにやってきて、ロイたちを操って集めさせたコレクレーのコインを一枚残らずに箱の中に入れさせると、箱を閉じてすたこらさっさとどこかに逃げて行った。

 

 

 ロイ「あ〜〜っ!またやられた〜!」

 

 ドット「僕たちまでやられるなんて…」

 

 ウルト「くそ〜!」

 

 リュウガ「俺たちまでやられるとはな」

 

 ミコ「うん。…あれ?リコ、そのカルボウって、もしかして…」

 

 リコ「うん、さっきゲットしたの」

 

 ドット「ヘぇ〜w」

 

 ロイ「おめでとう!w」

 

 リコ「うん、ありがとう!w」

 

 シンヤ「さぁ、早く船に戻ろうぜ」

 

 

 色々と聞きたいことはあるだろうが、とりあえず話は船に戻ってからということにして、シンヤたちはブレイブアサギ号に戻った。その後、シンヤとリコはラクリウムの影響を受けていたスコヴィランと遭遇した後から、コレクレーのコインを集めていたロイたちと再会するまでのことを説明し、バトル中に撮っておいたスコヴィランの写真や動画をロイたちに見せた。

 

 

 ブレイブアサギ号・ミーティングルーム

 

 

 ドット「やっぱり、ラクリウムの影響か」

 

 リコ「カラトウさんが、何度もストロングスフィアを使ったら、勝手にどこかに行っちゃったって

 

 シンヤ「そういえば、オニキスとサンゴがキョジオーンとオニゴーリにストロングスフィアを使った後、キョジオーンとオニゴーリはまだ2人の言うことは聞いてたけど、インディとルーベラがケンタロスにストロングスフィアを使った後、2体のケンタロスはインディとルーベラの指示を聞かずに勝手に行動してたよな」

 

 ロイ「そう言われてみれば、確かに」

 

 リコ「もしかして、ストロングスフィアを使いすぎると、トレーナーとポケモンの絆がなくなるのかも」

 

 ウルト「絆が…」

 

 ミコ「ラクリウムについて、まだ分かないことが多いわね」

 

 リュウガ「そのために、オーリム博士やフトゥー博士たちに会いにオレンジアカデミーに行ったんだろ。何か手掛かりを掴んだらあっちから連絡してくれるんだ、それまでは、自分たちが出来ることをやろうぜ」

 

 シンヤ「あぁ、そうだな」

 

 

 オーリム博士やフトゥー博士のように《テラスタルオーブ》を作り出せる知識もなければ、頭がいい科学者というわけではないので、リュウガの言った通り、今は自分たちが出来ることをやろうとシンヤたちは思った。

 

 

 ロトロトロト…ロトロトロト…

 

 

 ドット「ん?電話だ。誰だろ?」

 

 

 ピッ(電話に出る)

 

 

 

 

 

 

 ナンジャモ『ドット氏!おはこんハロチャオー!』

 

 ドット「な、ナンジャモ姉さん!?」

 

 

 シンヤたちと話している最中に自分のスマホロトムに電話がかかってきたので、ドットは自分のスマホロトムをタッチして電話に出た。すると、電話をかけてきた相手がドットのスマホロトムの画面に映し出された。その相手は、このパルデア地方でジムリーダーをしていて、ドットが超えたいと思って憧れている《ナンジャモ》だった。

 

 

 ナンジャモ『いきなり連絡してごめんね!』

 

 ドット「それはいいんだけど、どうしたの?」

 

 ナンジャモ『前に、ニャオハ大好きっ子を捜すために、ぐるみん氏と夢の共演をしたでしょ?でさ、それから少し経った頃に、今度はコラボをやろうって言ったじゃん?それでね、近いうちにぐるみん氏とコラボ企画をやらないかって思ってさ。それも、ハッコウシティで僕とぐるみん氏と握手できる“握手会”!』

 

 ドット「握手会!?」

 

 ナンジャモ『うん。リアルのイベントだよ!いい考えでしょ!いい返事を待ってるから近いうちに連絡ちょうだい!待ってるよ〜!』

 

 

 ナンジャモはドットに一方的なマシンガントークをすると、そう言った後に電話を切ってしまった。

 

 

 ドット「ちょっとナンジャモ姉さん!僕の話も聞いてよ!相変わらず強引すふぎるよ〜!」

 

 リコ「…いい…」

 

 ドット「えっ?」

 

 リコ「すごく良いよ!絶対に参加したい!(✨∇✨)」

 

 シンヤ「リコのぐるみん愛が爆発したな。っで、どうする?ドット」

 

 ドット「握手会か…まぁ、情報集めに資金集めの両方が可能だし…よしっ、やってみるか!」

 

 リコ「ぁっ…やったぁ〜!」

 

 

 1年前、ラクアでシンヤと離れ離れになってから今日まで、ぐるみんの動画をあまり見ておらず、ましてやぐるみんに会えていないので、久しぶりにぐるみんに会えると思うと、ぐるみん好きのリコのテンションは一気にMAXになっていた。その頃、ブレイブアサギの船底に、一体のポケモンの影があった。

 

 

 コレクレー(はこフォルム)「コレクレェェッw」

 

 

 To be continued

 

 

 次回予告

 

 

 情報集めと資金集めのために、ナンジャモの提案を受けてコラボをやることを了承したドットは、ナンジャモとのコラボの準備を始めると、シンヤたちとハッコウシティに向かった。ハッコウシティには、ナンジャモとぐるみんと握手できる握手会を楽しみにしている人でいっぱいで、大きく賑わっていた。握手会は夕方から始まるので、それまでシンヤたちは久しぶりにのんびりすることにして、ハッコウシティを歩き回っていたのだが、そこでシンヤたちは、エクスプローラーズのメンバーであり、アメジオの仲間である《ジル》と《コニア》と出会した。

 

 

 次回「ぐるみんとナンジャモ、夢のコラボイベント!」

 





 113話の投稿に4ヶ月もかかってしまって申し訳ありません。ようやく日常生活が落ち着いてきましたので、また小説を書いていきます。

 スコヴィランとバトルする前に、遺跡でカルボウと出会うところや、112話でゼロが通っている学校をキウイ学園からスターフルーツ学園に書き直したり、他にもいろいろ間違えた所を書き直しておいたので、良ければまた読んで確認してください。

 メガルカリオZの特性が判明したので、今回の話に出すことにしました。

 アサリさん、星10評価ありがとうございます。

 すはらかなやさん、星9評価ありがとうございます。

 ラーイさん、星10評価ありがとうございます。

 ライダーGXさん、星10評価ありがとうございます。
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