ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 スピネルとゲーチスのポケモンたちを倒したことで、シンヤとフリードが2人の仕掛けた罠を破ったかのように思われたが、スピネルとゲーチスの本当の狙いは、シンヤとフリードの実力を探り、リコの持つペンダントを奪うことだった。そして、シンヤがゲーチスの策にはまってしまった結果、リコはスピネルの罠に落ちてしまい、オーベムの手の3色の光りを見たことで、ライジングボルテッカーズやシンヤのことを忘れてしまい、スピネルに大切なペンダントを奪われてしまった。



第15話『ナンジャモ登場!ぐるみんと一緒にリコを捜せ!』

 

 パルデア地方・ハッコウシティ

 

 リコ(私はリコ。ポケモントレーナーで、パートナーはニャオハ。カントー地方にあるセキエイ学園に入学したのですが。…なぜか今、パルデア地方のハッコウシティにいます)

 

 ニャオハ「ニャ?」

 

 リコ「私、どうしてハッコウシティにいるんだっけ?それに、とても大事なことを忘れているような気がするんだけど…」

 

 通りすがりのポケモントレーナー「行こう《ピカチュウ》」

 

 ピカチュウ「ピッカッ!」

 

 リコ「えっ?ピカチュウ?」

 

 ???『俺は………それと、俺のピカチュウ』

 

 リコ「誰だろうこの人?私にとって、とても大事な人だったような気がする」

 

 スピネルのオーベムによって記憶を消されたリコは、現在ハッコウシティにいた。そして、通りすがりのポケモントレーナーが自分のピカチュウを呼ぶと、リコの脳裏に、霞がかっているシンヤの顔と、シンヤのピカチュウが浮かんだ。どうやら、完全にシンヤたちのことを忘れたわけではないらしい。その頃、ブレイブアサギ号に戻っているシンヤたちは…

 

 ブレイブアサギ号

 

 シンヤ「お〜〜い!」

 ピカチュウ「ピィカァッ!」

 ミライドン「アギャアア!」

 

 ロイ「あっ!シンヤ!ピカチュウ!ミライドン!」

 

 フリード「シンヤ!戻ったか!」

 シンヤ「フリード!リコが!」

 

 フリード「話はマードックたちから聞いた。リコが危ないってどういう意味だ?」

 

 シンヤ「リコがエクスプローラーズに攫われたんだ!」

 

 シンヤ以外の全員「「「!?」」」

 

 シンヤ「それに、昨日のデスカーンたちは、やっぱりゲーチスとエクスプローラーズのポケモンたちだったんだ!」

 

 モリー「ちょっと、それどういう意味⁉︎」

 オリオ「昨日、アンタたちに何があったの?」

 

 シンヤ「…フリード」

 フリード「ああ…実は昨日…」

 

 シンヤとフリードは、昨日のことを正直にみんなに話した。ブレイブアサギ号の近くで、レアコイルが磁気嵐を発生させていたこと、そのレアコイルを追って行った後、ハッコウシティの路地裏で、オーベムやデスカーンとバトルしたこと、そのレアコイルたちが、エクスプローラーズのポケモンだということを。

 

 モリー「そうか。オリーヴァのいた森でスマホロトムが使えなかったのは、レアコイルが磁気嵐を発生させてたからなんだ」

 

 フリード「あの時も、上空にレアコイルがいた」

 

 オリオ「ってことは、同じトレーナーの仕業ってこと?」

 

 シンヤ「多分、そいつとゲーチスの仕業で間違いないだろうな。さっき、ゲーチスと会って話したんだ」

 

 シンヤ以外の全員「「「!?」」」

 

 シンヤ「ゲーチスはこう言ってた。俺からリコを引き離すために、彼に作戦を教えたって」

 

 フリード「ちょっと待て!ゲーチスに会ったって…」

 マードック「どういう意味だ?」

 

 シンヤ「これだよ」

 

 シンヤがゲーチスと会って話をしたと言うと、フリードたちがどういう意味だと聞いてきたので、シンヤはゲーチスから届いたメールをみんなに見せた。

 

 ロイ「そっか。だからシンヤはミライドンに乗って、昨日オーベムたちとバトルした所まで行ったんだ」

 

 マードック「そして、それはリコとシンヤを引き離すための罠だったってことか…」

 

 ロトロトロト…ロトロトロト……ピッ。

 

 フリード「ドット?」

 

 ドット『《ボウルタウン》が怪しいよ。ニャオハを連れた女の子の目撃情報を集めてみたけど、ボウルタウンでそれっぽい報告がいくつか載ってた』

 

 マードック「すごいな。ネットでわかるのか」

 

 シンヤ「ドット。ニャオハを連れた女の子の顔写真は載ってるのか?」

 

 ドット『いや、顔写真は載ってないけど』

 

 シンヤ「そうか…」

 

 フリード「ドットはそのまま情報収集をして、俺たちに知らせてくれ」

 

 ドット『わかった』

 

 ピッ(通話を切る)

 

 フリード「俺とシンヤとロイは先に行くから、ボウルタウンで合流しよう」

 

 シンヤ以外の全員「「「おう!」」」

 

 シンヤ「…」

 

 フリード「んっ?シンヤ、どうした?」

 

 シンヤ「…俺は、《ハッコウシティ》に行ってくる」

 

 シンヤ以外の全員「「「えっ!?」」」

 

 ロイ「なんで⁉︎ドットはボウルタウンでリコの目撃情報があるって言ってたんだよ。ボウルタウンにリコがいるなら、ハッコウシティに行っても意味ないじゃん!」

 

 マードック「ロイの言う通りだ。シンヤはドットを信用してないのか?」

 

 シンヤ「そうじゃない。…これは俺の勘だけど、なんか、敵の策にはまっている感じがするんだ」

 

 フリード「どういう意味だ?」

 

 シンヤ「リコがいなくなったタイミングで、ボウルタウンにニャオハを連れた女の子の目撃情報がネットに載っているのが変だし、なにより、リコの顔写真が載ってないのが怪しいと思うんだ。もし、これがフェイク情報だとしたら?」

 

 モリー「それは考えすぎじゃない?」

 

 シンヤ「理由はもう1つある。奴らは、俺とリコのメールアドレスを知らないはずなのに、リコを俺から引き離すために俺を呼び出した後、リコに秘伝からスパイスが販売するって広告を送ってきた。情報操作がうますぎると思わないか?」

 

 オリオ「確かにそう考えれば、ボウルタウンでリコを見たって情報はフェイク情報かもしれないけど。でも、なんのためにそんなことをする必要があるの?」

 

 シンヤ「俺にもそこまではわからない。だけど、リコが他の場所に移動することなんかを考えると、ハッコウシティにも行っておいた方がいいだろう。フリードたちがボウルタウンでリコを見つければそれでいいし、もしボウルタウンにいなければ、他の場所を捜さなきゃいけないからな」

 

 フリード「そうだな。…よし、じゃあシンヤ以外はボウルタウンに行って、シンヤはハッコウシティに向かってくれ、シンヤの言う通り、これがフェイク情報かもしれないし、リコが移動していることも考えると、ボウルタウンとハッコウシティ、二箇所に行っておいたほうがいいだろう。手分けして捜せば、それだけリコを見つけられる可能性も高くなるからな」

 

 話が決まると、シンヤはミライドンに乗ってハッコウシティに向かい、フリードとロイはボウルタウンに向かって行った。シンヤたちが手分けをしてリコを捜しに向かった頃、ハッコウシティの街中にニャオハといるリコは、なぜ自分がハッコウシティにいるのか、どうやってパルデア地方に戻ったのかを考えていた。

 

 ハッコウシティ・街中

 

 リコ「う〜ん、思い出せない…」

 

 自分がここにいる理由をスマホロトムで調べてみようと思ったが、スマホロトムはノイズが酷くて使えない状態なので、電話やメールを確認することもできなかった。リコは他に手掛かりはないかと、ポケットや肩にかけているショルダーバッグに手を入れて調べた。すると、バッグの中に何かが入っていたことに気づいたのでそれを手に取ると、バッグの中からモンスターボールに似ている不思議な形をしたボールが出てきた。

 

 

 リコ「これ、なんだっけ?」

 ニャオハ「ニャァァッ」

 リコ「ニャオハ、これがなんなのかわかるの?」

 

 コロコロ(ニャオハが古のモンスターボールを転がす)

 

 リコ「ボール遊びがしたかったんだ。……一度、家に帰ろうかな。そうすれば、どうしてここにいたのかわかるかも」

 

 その頃、エクスプローラーズの幹部のスピネルは、リコから奪ったペンダントの解析を進めていた。その部屋には、元プラズマ団のボスのゲーチスもいた。

 

 スピネルのいる場所

 

 ゲーチス「ペンダントを手に入れることができたようですね」

 

 スピネル「えぇ、あなたの作戦のおかげですよ、ゲーチスさん。ありがとうございました。これでギベオン様もお喜びになられるでしょう」

 

 ゲーチス「しかし、一体そのペンダントは?」

 

 スピネル「テラスタルオーブの結晶のようですが、ただのそれとは思えません。今このペンダントを調べていますが、もう少し時間がかかります」

 

 ブラッキー「ブラッキ」

 

 スピネル「ライジングボルテッカーズはオーベムが監視していますから、何も問題はありません」

 

 ゲーチス「問題はシンヤですね」

 

 スピネル「あなたたち4人は、随分と彼に入れ込んでいますね」

 

 ゲーチス「彼が世界チャンピオンになる前からの知り合いですからね」

 

 スピネル「そうですか。たった1人で、あなたたちの組織を壊滅させたシンヤ。私も少し興味が出てきました」

 

 ボウルタウン・中央広場

 

 フリード「どうだった?」

 ロイ「ジムでコルサさんに聞いたけど、見てないって」

 

 マードック「ボウルタウンのほとんどを捜したが、どこにもいなかった」

 

 モリー「一体、リコはどこにいるんだろう?」

 

 あの後、ボウルタウンに到着したフリードたちは、各自バラバラになって、リコの捜索を開始した。片っ端からボウルタウンに住んでいる街の人たちに、リコとニャオハの写真を見せながら歩き回ってリコとニャオハを捜したが、誰もリコたちを見た人はいなかった。

 

 オリオ「ねぇ、ボウルタウンにいる人が誰もリコとニャオハを見てないなんて変じゃない?やっぱりシンヤの言ってた通り、あれはフェイク情報だったんじゃ?」

 

 マードック「じゃあ、リコはハッコウシティにいるのか?」

 

 ピッ(フリードがドットに連絡する)

 

 フリード「ドット、聞こえるか?」

 ドット『フリード、どうしたの?』

 

 フリード「ボウルタウンでリコのことを聞いて回ったが、誰もリコとニャオハを見てないらしい」

 

 ドット『えっ⁉︎』

 

 フリード「さっきシンヤが、お前がネットで見た情報はフェイク情報かもしれないと言って、1人でハッコウシティに向かったんだが…」

 

 ドット『あっ!そうか!その可能性もあった!』

 

 ロトロトロト…ロトロトロト…ピッ

 

 ロイ「シンヤからだ。シンヤ、リコは見つかった?」

 

 シンヤ『それが、ミライドンに乗ってハッコウシティを捜し回ったんだけど、まだ見つからないんだ』

 

 オリオ「そういえば、さっきシンヤは、ゲーチスが彼に作戦を教えたって言ってたよね」

 

 モリー「それって、もしかしてアメジオのこと?」

 

 シンヤ『いや、アメジオならこんな卑怯な手を使わずに、正面から来るだろう。アイツはそういうヤツだ』

 

 ロイ「じゃあ、マツブサ、アオギリ、フラダリの誰かじゃない?」

 

 シンヤ『確かにその可能性もあるけど、アイツらの実力はアメジオより高いから、こんな回りくどい方法を取ってくるとは思えない。ゲーチスだったらやりそうだが、俺とリコがいた場所からは距離があったからな。それを考えると、おそらくゲーチスでもない』

 

 オリオ「じゃあ誰なの?」

 シンヤ『それは俺にもわからない』

 

 フリード「シンヤは引き続き、ハッコウシティでリコとニャオハの捜索を続けてくれ。俺たちは、ボウルタウンでリコとニャオハの捜索を続ける。ボウルタウンの目撃情報がフェイクって確定したわけじゃないからな」

 

 シンヤ『わかった!』

 

 ピッ(電話を切る)

 

 フリード「ドットは、ハッコウシティにリコがいるか調べておいてくれ」

 

 ドット『わかった』

 

 ピッ(電話を切る)

 

 フリード「よし!俺たちはもう一度ボウルタウンを見て回ろう。まだ他に見てない場所があるかもしれない」

 

 マードック・モリー・オリオ「「「おう!」」」

 

 カイデン「カイ……カイ!カァァイッ!」

 ロイ「あっ、カイデン!待ってよ!」

 ホゲータ「ホゲ!」

 

 再びフリードたちがボウルタウンでリコを捜そうとすると、カイデンは不意に空を見上げた。すると、カイデンは空を飛んでいるアオガラスを発見した。そのアオガラスをよく見てみると、両足にフォークとスプーンを掴んでいたので、光るものに興味を示す鳥の習性なのか、カイデンはアオガラスを追いかけて行った。すると、ロイとホゲータはアオガラスを追って行ったカイデンを追いかけ始めた。その頃、ハッコウシティにいるリコは…

 

 ハッコウシティ・街中

 

 リコ「ニャオハ、待ってよ!」

 ニャオハ「ニャオハ!」

 

 急にニャオハが走り出したので、リコはニャオハを捕まえるためにハッコウシティを走り回っていた。

 

 リコ「捕まえた!」

 ニャオハ「ニャッ」

 

 リコはニャオハが走ってくる道に先回りすると、走ってきたニャオハを抱っこした。すると、不意に沈みかけている夕日を見た。

 

 リコ「わぁ!綺麗な夕日!……あれ?」

 

 ???『すげぇ〜〜!』

 

 リコ「前にもこんなふうに、さっき頭に浮かんだ人と夕日を見たような…」

 

 ハッコウシティ・別の場所の街中

 

 カイデン「カァァッ」

 ホゲータ「ホッ、ゲッ…ホゲェッ、ホゲェッ…」

 

 ロイ「ハァ、ハァ、ハァ、カイデン、ここにいたんだ。ん?ここって、ハッコウシティ?こんな所まで来たんだ…って、フリードたちとはぐれちゃった⁉︎」

 

 カイデンを追いかけていたロイとホゲータは、リコとニャオハがいる場所とは違うハッコウシティの街中にやってきたようだが、カイデンを追いかけるのに夢中になってフリードたちとはぐれてしまったようだ。

 

 ブレイブアサギ号・ドットの部屋

 

 ドット「クッソ、僕としたことが、ちゃんと裏をとるべきだった。シンヤはフェイク情報だって見抜いていたのに…」

 

 クワッス「クワッ」

 

 ドット「そうだな。らしくないよ。だけどもし、リコになにかあったら、じっとなんかしてらんない。正しい情報が欲しいけど、どうすれば……んっ、ぐるみんの動画で呼びかける?それなら、バズる企画が必要だ。バズる企画…あっ…」

 

 ピッピッ(スマホロトムを操作する音)

 

 ロトロトロト…ロトロトロト…ロトロトロト……

 

 ドット「頼む。でてくれ…」

 

 ピッ(相手が電話に出る)

 

 ナンジャモ『おはこんハロチャオ!この《ナンジャモ》に何の用なんじゃ⁉︎』

 

 ドット「ナンジャモ姉さん、お久しぶり」

 

 ナンジャモ『おぉ!生ぐるみん氏!ご無沙汰だねぇ。僕のいちファンだった子が今や人気配信者だもん。鼻が高いよ〜。まっ、僕の人気にはまだまだ届かないけど』

 

 ドット「その人気の配信者様に、お願いがある」

 ナンジャモ『何なに⁉︎言ってみ!言ってみ!』

 

 ドット「力を借りたい!人を捜してるんだ」

 

 ナンジャモ『えぇ、人捜し⁉︎僕、これでも《ジムリーダー》だし、忙しいんだけど…』

 

 ドット「リアルの友達がいなくなったんだ!絶対に見つけたい!」

 

 ナンジャモ『へぇ、君にリア友ができたんだねぇ』

 

 ドット「あぁ、大事な友達だから、必ず見つけたいんだ」

 

 ナンジャモ『おけおけ、なるへそ物語。でも、ただ捜すだけなんて盛り上がらないね』

 

 ドット「そう、だから提案がある」

 ナンジャモ『ほっほ〜う!提案とな⁉︎』

 

 ハッコウシティ・中央近く

 

 シンヤ「リコ〜〜!どこだ〜〜!」

 ピカチュウ「ピィカッピカァ〜〜ッ!」

 

 シンヤ「これだけ捜しても見つからないなんてな。こうなったら…」

 

 ロトロトロト…ロトロトロト…

 

 シンヤ「ん?」

 

 何度も街中を捜してもリコが見当たらないので、シンヤはルカリオに波動を使ってもらってリコを捜してもらおうと、ルカリオの入ってるモンスターボールを取り出した。すると、シンヤのスマホロトムにドットから連絡が入る。

 

 ピッ(電話に出る)

 

 シンヤ「ドット、どうした?」

 

 ドット『シンヤ!これからリコを見つけるから、ハッコウシティの中央に行ってくれ!』

 

 シンヤ「えっ?これからリコを見つけるって、一体どうやって?それに、ハッコウシティの中央に行けって…」

 

 ドット『中央に行けばわかるよ、シンヤならすぐに気付くはずだ』

 

 シンヤ「……わかった。ハッコウシティの中央に行けばいいんだな?」

 

 ドット『うん。そこに行けば、すぐにリコを見つけ出すことができるから!』

 

 シンヤ「わかった。今から中央に向かう」

 

 ピッ(電話を切る)

 

 ピカチュウ「ピィカッ?」

 

 シンヤ「とりあえず、ハッコウシティの中央に行こう。中央の場所は、確か、以前にナンジャモとジム戦をした場所だな……って、もう夜じゃねぇか⁉︎」

 

 ドットがどうやってリコを見つけるかはわからなかったが、シンヤはミライドンをボールに戻すと、ドットの言葉を信じてハッコウシティの中央へと向かった」

 

 ハッコウシティ・中央

 

 観客「コラボ配信だって!」

 観客2「やっば!すっげぇ!」

 

 リコ(なに?何かあるのかなぁ?すごい人。さすが都会…)

 

 シンヤ(ドットに言われた通りに中央に来たけど、どうやってリコを見つけるんだ?)

 

 ハッコウシティを歩き回っていたリコは、ハッコウシティの中央の近くにやってきた。そこには、たくさんの人だかりができており、それが気になったリコは人ごみの中を掻い潜ると、ハッコウシティの中央にやってきた。そして、シンヤとピカチュウもリコがいる中央の近くに来ていた。しばらくすると、地面が黄、ピンク、青の順に光り始め、光が中央に集まると、中央に設置されたエレベーターが起動して上にあがってきた。するとそこから、ある人物が姿を現した。

 

 リコ「わっ!」

 シンヤ「あれは!」

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 ???「皆の者、準備は良い⁉︎」

 

 観客「「「おぉぉぉ!!!」」」

 

 リコ「あれは…」

 

 ナンジャモ「あなたの目玉をエレキネット!何者なんじゃ?《ナンジャモ》です!おはこんハロチャオ!」

 

 中央にいる観客「「「おはこんハロチャオ!」」」

 

 リコ「ナンジャモ!本物だ!」

 

 ナンジャモ「《ドンナモンジャTV》の時間だぞ!本日のゲストは、スペシャルなサプライズ!みんなも知ってる人気動画配信者だ!そいじゃ、どうぞ!」

 

 ピッ(エレベーターのスクリーンが映る)

 

 ぐるみん『よっす、ポケモントレーナーのみんな!ぐる〜びんしてる?着ぐるみ配信者の、《ぐるみん》だぜ!』

 

 クワッス『クワッス!』

 

 観客「「「うわぁぁぁぁ!!!」」」

 

 リコ(ぐるみん。私の好きな配信者)

 

 シンヤ(そうか!ドットの言ってたリコを見つける方法ってこのことだったのか!考えたな、ドット!)

 

 ナンジャモ「かつもくせよ皆の者!このナンジャモとぐるみん氏、夢の共演だぞ!なんじゃも〜、今回の企画を発表しちゃうよ〜!」

 

 タンタンタン!タン‼︎(ドラムを叩く音)

 

 ナンジャモ「クイズ。街角ガールを捜せ!」

 

 ぐるみん『よっす!』

 

 観客「「「おぉ!!!」」」

 

 ナンジャモ「簡単に言えば、かくれんぼじゃ。今回はコラボイベントらしく。ぐるみん氏の動画をチャンネル登録しているお友達に隠れてもらうよ!」

 

 リコ(いいなあ。こういう企画、私も参加してみたい)

 

 ぐるみん『みんなに捜してもらうガールは……《ニャオハ大好きっ子》だ!』

 

 バッ(リコのアイコンが映る)

 

 ニャオハ「ニャオハ!」

 

 リコ「えぇ⁉︎あっ、あっ、あれって、私⁉︎」

 

 シンヤ「あれはどう見ても…リコ…だよな?ニャオハ大好きっ子って、リコのことだし…」

 

 ピカチュウ「ピィカッ」コクッ

 

 ドットが考えたリコを見つける方法、それは、このハッコウシティのジムリーダーでもあり、自分より人気配信者のナンジャモとコラボイベントをして、ニャオハ大好きっ子…リコのことだが、ニャオハ大好きっ子を指名して、このハッコウシティにいるみんなにリコを見つけてもらうことだった。

 

 ナンジャモ「目をコイルにして、ニャオハ大好きっ子氏を存分に捜してくれたまえ!」

 

 ぐるみん『ニャオハ大好きっ子を、絶対に見つけてくれよな!』

 

 リコ(なんで、なんでぐるみん、私を選んだの?友達って、私、ただのファンなのに…)

 

 「あれ?」

 「この子、ニャオハを連れてるぞ…」

 

 リコ「いや、あの、私はですね。アハハハ…」

 

 「ニャオハ大好きっ子さん見つけた!」

 

 ぐるみんに指名されて驚いたリコだったが、頭にニャオハを乗っけていて、わかりやすいアイコンをしていたために、リコがニャオハ大好きっ子だとみんなにバレてしまう。

 

 ナンジャモ「おぉ⁉︎早くも見つかった!」

 ぐるみん『何⁉︎』

 シンヤ「マジか⁉︎どこだ⁉︎」

 

 リコ「あっ、あの、えっと…。行くよ、ニャオハ!」

 ニャオハ「ニャオッ!」

 

 シンヤ「あっ!見つけた!」

 ピカチュウ「ピィカッ!」

  

 シンヤ「せっかくドットが作ってくれたチャンスだ。リコをこのまま見失うわけにはいかない!追うぞ!」

 

 ピカチュウ「ピカチュウッ!」

 

 シンヤ(その前に、ドットにメールを送っておくか)

 

 ピッピッ(ドットにメールを送る)

 

 ぐるみん『って、なんで逃げる⁉︎』

 

 ナンジャモ「あっと、これは想定外!かくれんぼにならないね〜。すぐに見つかってもバズらないし…こうなったら、《鬼ごっこ》に変更じゃ!」

 

 ぐるみん『なっ、ちょっと待てよ!』

 

 ナンジャモ「エキサイティングに盛り上がって、チャンネル登録者数もシビルドン登り!」

 

 シュン(ぐるみんの接続が切れる)

 

 ナンジャモ「あれ?ぐるみん氏は接続切れちゃった?でも!止まらずナンジャモいっちゃうよ!」

 

 ナンジャモがそう言うと、コラボイベントに参加している人たち全員は、リコとニャオハを捕まえるために走り出した。

 

 ブレイブアサギ号・ドットの部屋

 

 ドット「あぁもう、ナンジャモ姉さんの悪い癖だ。ただ捜すだけでよかったのに」

 

 ロトン(メールが届く)

 

 ドット「シンヤからメールが来てる。『お前のおかげでリコを見つけることができた。ありがとう、ドット。追伸、今リコを追っている。』よし、シンヤがリコを追ってくれてるなら、今のうちにフリードたちに連絡しよう」

 

 ピッ(フリードに連絡をする)

 

 ボウルタウン・キマワリ広場

 

 ロトロトロト…ロトロトロト…ピッ

 

 フリード「ドット、何かわかったのか?」

 

 ドット『リコはハッコウシティにいるよ』

 

 フリード・マードック・オリオ・モリー「「「「えっ!」」」」

 

 ドット『敵は僕らの動きを止めるために、リコがボウルタウンにいるっていうフェイク情報を流したんだ』

 

 フリード「思った以上に計算高い奴だな。それで、シンヤは?」

 

 ドット『今、リコを見つけたってメールが来て、リコを追ってるみたい』

 

 ロイ『僕、今ハッコウシティにいるんだけど』

 

 モリー「ロイ!」

 マードック「いつの間に移動したんだ?」

 

 ロイ「カイデンを追いかけてたら、ハッコウシティに来ちゃったんだ。僕もこれからリコを捜すよ!」

 

 フリード「よし、頼んだ。新たちもハッコウシティに急ぐぞ!」

 

 ドット『待ってフリード!お願いがある』

 フリード「どうした?」

 ドット『僕を……ハッコウシティに連れてって!』

 

 ハッコウシティ・街中

 

 参加者「待て〜!」

 参加者2「私が捕まえる!」

 

 フリードたちがハッコウシティに向かおうとしている頃、ハッコウシティの街中では、ナンジャモとぐるみんのコラボイベントに参加している人たちがリコとニャオハを捕まえようと必死に追いかけていたので、リコとニャオハは街の中を走って逃げ回っていた。

 

 リコ(なんでぐるみんが私を選んだのかはわからないけど、ぐるみんのために、全力で協力しなきゃ!)…「ニャオハ!『このは』いっぱい!」

 

 ニャオハ「ニャャャァオハッ!」

 

 参加者「えっ⁉︎」

 参加者2「わぁ⁉︎」

 

 ニャオハが「このは」を放って後ろから追ってくる参加者の視界を遮ると、リコはニャオハと共に右の道に曲がった。

 

 リコ(あれ?私、前にもこうしてニャオハと一緒に逃げたような?)

 

 参加者3「見つけた!」

 

 リコ「ニャオハ!『でんこうせっか』!」

 ニャオハ「ニャッ!ニャ、ニャ、ニャ、ニャ…」

 

 参加者3「わわわ、速い……もうダメ!」

 モココ「モコ、モォォッ…」

 

 リコが右に曲がった道の先には、モココを連れたトレーナーがいた。ニャオハは「でんこうせっか」を発動すると、トレーナーとモココの周りをぐるぐると素早く回り続けた。相手のトレーナーとモココはニャオハの姿を捉えようとしたが、ニャオハの素早さに目が追いつかなかった。すると、ずっとニャオハを追っていたせいで2人は目を回してしまい、その場に一緒に倒れた。

 

 ニャオハ「ニャッ!」

 

 リコ「ナイス、ニャオハ!行こう」…(この感じ、なんとなく覚えてる。私とニャオハのコンビネーション…)

 

 リコがイベントの参加者から逃げ回っている頃、ドットを迎えに行ったフリードはブレイブアサギ号に到着していた。

 

 ブレイブアサギ号

 

 リザードン「リザァァァッ」

 キャプテンピカチュウ「ピカピカ」

 

 フリード「外に出るのは、面倒じゃなかったのか?」

 

 ドット「面倒だよ。だけど…僕もリコを捜したい。それに、仲間をだましたヤツを、僕は許さない!」

 

 フリード「お前の気持ちはわかった。だが、相手はポケモントレーナー。バトルになれば、相棒ポケモンが必要だ」

 

 ドット「相棒…」

 

 ドットが後ろを振り向くと、展望室に繋がっている階段の前に、髪型を整え終わったクワッスがいた。

 

 クワッス「クワッス!」

 ドット「クワッス」

 

 フリード「よし、準備はできてるみたいだな」

 キャプテンピカチュウ「ピカピカ」

 

 フリード「さぁ、行くぞ!」

 リザードン「グオオオオオッ!」

 

 リザードンはクワッスを抱えているドットを両手で抱えると、空に飛び上がってハッコウシティに向かった。

 

 ハッコウシティ・街中

 

 ロイ「あれ?さっきもここを通ったような?」

 ホゲータ「ホンゲ?」

 

 ロイ「あぁ、同じような建物ばかりでわかんないよ!」

 カイデン「カァァァイッ!」

 

 ロイ「えっ?…あれは、フリードとキャップ!それに…」

 

 リコを捜すため、ロイたちはハッコウシティを走り回ったが、ハッコウシティは同じような建物が多いため、ロイたちは道に迷っていた。すると空から、リザードンに乗ったフリードとキャップがロイの前に現れ、リザードンは地面に着陸すると、両手に抱えていたドットを離した。

 

 ロイ「フリード!」

 フリード「わりぃ、遅くなった」

 

 ロイ「君は…」

 ドット「あっ、えっと…」

 

 ロイ「ドットでしょ?来てくれたんだ!」

 ドット「わかるの?初めて会ったのに?」

 

 ロイ「当たり前だよ。だって、クワッスがこんなに懐いてるんだもん!」

 

 クワッス「クワッス!」

 

 ドット「それより、シンヤから連絡は?」

 

 ロイ「来てない。多分、リコを追ってるんじゃないかな?」

 

 ドット「そっか。ネットで新しい情報を拾ってみる。詳しく見ていけば…」

 

 フリード「よし、俺たちは上から捜す。リザードン!」

 

 リザードン「リザァァァ!」

 

 ドット「こっちだ!」

 ロイ「うん!」

 

 ハッコウシティ・別の場所の街中

 

 シンヤ「しまった!リコを見失っちまった。せっかくドットのおかげでリコを見つけられたのに!こうなったら、高いところから見渡してリコを捜すか!」

 

 タッタッ!(シンヤが階段を登る)

 

 ドットがロイと合流してリコを捜している頃、リコはニャオハと一緒に自分を追ってくる参加者からなんとか逃げ切ると、近くのビルの中に入り、ビルの屋上に上がってきた。

 

 ビルの屋上

 

 リコ(私、こうやってニャオハと一緒に進んできた。…そうだ。さっきの夕日は、私が初めて好きになった人と一緒に見たんだ。いつも私を助けてくれた、とても大切な人)

 

 ビルの屋上にやってきたリコは、夜空に浮かぶ大きな満月を目にした。…すると!

 

 ドクンッ!(記憶を思い出す)

 

 リコ「あっ!」

 

 リコの回想…

 

 シンヤ『リコ!』

 

 リコの回想が終わる。

 

 リコ「…シンヤ(涙)」

 

 ビルの屋上から夜空の満月を見た瞬間、リコの脳裏に、オーベムによって失った記憶が一気に流れ込んできた。そして、自分が初めて好きになった大切な恋人、シンヤを思い出した時、リコの両頬に一筋の涙が溢れた。すると、ニャオハも失った記憶を取り戻した。

 

 リコ(そうだ。全部、思い出した)

 ニャオハ「ニャオッ?」

 

 リコ(私にとって、とても大切な人。そして、私とニャオハにとって、大事な…)

 

 参加者「こっち!こっち!」

 参加者2「この上かもしれない!」

 

 リコ「追いつかれちゃう。こっちに行こう!」

 ニャオハ「ニャァッ!」

 

 リコとニャオハが記憶を取り戻したまではよかったが、コラボイベントはまだ続いているので、リコは参加者から逃げるために、ニャオハと一緒にその場から移動した。そして、道を真っ直ぐ走って行くと、その先に道はなかったが、ジャンプをすれば届くほどの距離があるビルがあった。

 

 ニャオハ「ニャァァッ、ニャオ」

 

 リコ「うん。前も一緒に飛んだよね。大丈夫、ニャオハと一緒なら飛べるよ!」

 

 タッタッタッ(誰かが屋上に上がってくる)

 

 リコ「あっ…」

 

 シンヤ「ぁっ!リコ!」

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 リコ「シンヤ!」…(やっと会えた!)

 ニャオハ「ニャァァッ!」

 

 シンヤ「リコ!俺が抱き止めるから、そこから思いっきり飛べ!」

 

 リコ「うん!せ〜の!」

 ニャオハ「ニャァァッ!」

 

 リコが隣のビルに飛び移ろうとした時、隣のビルからシンヤとピカチュウが階段を登って上がってくると、リコとシンヤはようやく再会することができた。そして、シンヤは両手を広げてリコを抱き止める準備をすると、リコとニャオハは隣のビルに向かって勢いよくジャンプした。ジャンプしてきたリコとニャオハをシンヤがタイミングよく抱き止めると、抱きしめられたリコはシンヤの背中に手を回し、しばらくシンヤに抱きついていた。

 

 シンヤ「リコ?」

 

 リコ「よかったぁ〜…シンヤのことを思いだせてぇ〜(涙)」

 

 シンヤ「?リコ、それはどういう意味だ?」

 

 リコ「私、ついさっきまで、シンヤとロイ、それに、ライジングボルテッカーズのみんなのことや、セキエイ学園からパルデアに帰ってくるまでの記憶をなくしてたの」

 

 シンヤ(っ⁉︎まさか、あの《オーベム》が!……いや、今はそれを考えるより、リコが無事だったことを喜ぶべきか)

 

 ぎゅうっ(リコを強く抱きしめる)

 

 リコ「⁉︎シンヤ⁉︎///」

 

 シンヤ「本当に無事でよかった。心配したんだぞ」

 リコ「シンヤ…ありがとう!私を見つけてくれて!」

 

 ロイ「リコ!」

 ドット「シンヤ!」

 

 シンヤ「おっ!ロイ!…それと…」

 

 リコ「ロイ!」…(そう。私の大切な恋人のシンヤ。そして、私とニャオハにとって大事な、ニャオハと一緒に踏み出せたから出会えた…大切な仲間たち!)

 

 ロイ「リコ?」

 ドット「よかった」

 

 リコ「あっ、でも、どうしても思い出せないんだけど」

 

 シンヤ・ロイ・ドット「「「えっ?」」」

 

 リコ「あの…あなたは誰ですか?」 

 

 ドット「…ドットだよ!」

 シンヤ(だよな)

 

 リコ「えぇ⁉︎あなた、ドットなの⁉︎」

 

 ドット「まぁ、顔を合わせるのが初めてなんだから、そんな反応になるのが当然か」

 

 バサッ(イキリンコタクシーがやってくる)

 

 ナンジャモ「は〜い!どうもどうも、お見事!」

 

 ドット(ナンジャモ姉さん…あっ!)

 

 リコの記憶がなくなったのは、路地裏で戦ったオーベムのせいではないかとシンヤが考えていると、シンヤとリコのいる屋上にロイとドットがやってきた。すると今度は、イキリンコタクシーに乗っているナンジャモが上空からやってきたので、ドットは咄嗟にクワッスとその場から離れた。

 

 ロイ「えっ、誰?」

 シンヤ「久しぶりだな、ナンジャモ」

 

 リコ・ロイ「「えっ?」」

 

 ナンジャモ「おぉっ!シンヤ氏!」

 

 リコ「シンヤ、ナンジャモさんと知り合いなの?」

 シンヤ「以前ジム戦をしたからな」

 

 ロイ「ええっ⁉︎この人もジムリーダーなの?」

 シンヤ「ああ」

 

 ナンジャモ「ホント久しぶりだね〜。いやぁ〜、まさかニャオハ大好きっ子氏がシンヤ氏の友達だったとはね」

 

 シンヤ「いや、俺の《彼女》だよ、ニャオハ大好きっ子は」

 

 ナンジャモ「そうだったんだ!」

 

 リコ「シンヤ!///それは別に言わなくてもいいでしょ!///」

 

 シンヤ「いいだろう。別に隠しておくことでもないんだし」

 

 リコ「うぅ〜〜っ///」

 

 ナンジャモ「ってことは、シンヤ氏はぐるみん氏の友達なの?」

 

 リコ「えっ?」

 シンヤ「何でそう思うんだ?」

 

 ナンジャモ「だって、ぐるみん氏がニャオハ大好きっ子氏のことを友達って言ってたってことは、ニャオハ大好きっ子氏と知り合いのシンヤ氏もぐるみん氏の友達ってことでしょ?」

 

 シンヤ「まぁ、それに近いかな」

 

 リコ「えっ!シンヤ、ぐるみんと友達だったの⁉︎」

 

 シンヤ「あっ…いや、少し話したことがある程度かな」…(ドットがぐるみんだってことは、まだリコに黙っとかないとな)

 

 ボソッ(小声で話す)

 

 シンヤ『それより、ナンジャモはぐるみんの正体を知ってるのか?』

 

 ナンジャモ『もちろん!僕のファンだった子だからね。今でもときどき連絡を取るんだ!それに、このイベントを考えたのもぐるみん氏だからね』

 

 シンヤ(やっぱりか。でも、ドットとナンジャモが知り合いなのは驚いたな。…ってか、ドットってナンジャモのファンだったんだ)…「あっ!それより、なんでナンジャモはここに来たんだ?」

 

 ナンジャモ「おぉーと、そうだった!ゲーム終了の宣言をしなくてはなのじゃ〜」

 

 キィィーーン(マイクの起動音)

 

 ナンジャモ「いやぁ、白熱したゲームに、全世界の皆の者も大興奮だったのじゃ!」

 

 ナンジャモがマイクを構えてゲーム終了の宣言をすると、リコとニャオハを追いかけていた街の人たちが、シンヤたちのいるビルの下から歓声を上げていた。それが気になったシンヤたちが屋上から下を見ると、ビルの周辺には大勢の人たちが集まっていた。すると、いきなりシンヤたちにスポットライトの光が当てられ、ナンジャモはシンヤに向かってマイクを構えた。

 

 ナンジャモ「鬼ごっこに勝ったシンヤ氏。今の気分は?」

 

 シンヤ「えっ?よくわからんが、リ、いや、ニャオハ大好きっ子を見つけられてよかった」…(あっぶねぇ!危うくリコの名前を出すところだった)

 

 ピカチュウ「ピィカッ」

 

 ナンジャモ「協力してくれたガールも、皆の者にご紹介!」

 

 リコ「えっと、ニャオハ大好きっ子です!」

 ニャオハ「ニャオハ」

 

 ナンジャモ「ニャオハ大好きっ子氏は幸せ者だね。こんなにも君のことを必死になって捜してくれる恋人と、仲間思いの友達がいてくれて」

 

 リコ「えっ?はっ、はい!」

 

 ナンジャモ「てなわけでぐるみん氏、いい感じにまとめてくれたまえ!」

 

 シンヤ(はっ?)

 

 ぐるみん『悪い。通信環境が不安定だったぜ!だけど、この盛り上がり。流石はナンジャモ!またコラボできる日を楽しみにしてるぜ!』

 

 観客「またやってくれ!」

 観客2「楽しみにしてるぞ!」

 

 ぐるみん『そして、このイベントに協力してくれたニャオハ大好きっ子。ありがとな!』

 

 リコ(まさか、ぐるみんと私が共演できる日が来るなんて…感動です)

 

 屋上の物陰

 

 ドット「みんなのおかげで大成功!1人1人の力が合わされば、誰にも負けないんだ!」

 

 トントンッ(ドットの肩を叩く)

 

 ドット「ん?」

 

 シンヤ「お前のおかげでリコを見つけ出せた。ありがとな、ぐるみん」

 

 ドット「えっ!まぁ、仲間だからな」

 

 

 ナンジャモ「負けないって、何と戦ってるんだ、ぐるみん氏?…まぁ、とりあえず。これにてフィナーレ!ビリビリときた人は、チャンネル登録よろしくね!エレキトリカル⭐️ストリーマー!何者なんじゃ?ナンジャモでした!」

 

 スピネルのいる場所

 

 ゲーチス「ほぅ、中々やりますね」

 

 スピネル「さぁ、そろそろ行きましょう。時間は稼ぎは終わりました」

 

 こうして、リコを見つけるコラボイベントが終わり、ナンジャモが自分のジムに戻って行くと、シンヤたちはビルの屋上でフリードと合流した。

 

 ビルの屋上

 

 フリード「おかえり。リコ」

 リコ「心配かけてごめんなさい」

 

 フリード「いや、無事でなによりだ。シンヤ、ドット、ロイ、お前たち3人のおかげだ。ありがとな」

 

 シンヤ「ドットのおかげだよ。ドット、ホントにありがとな」

 

 ロイ「うん。ドットのおかげでリコを見つけられたよ」

 

 リコ「ドット、捜しに来てくれてありがとう!」

 ドット「うっ、まぁ、仲間だからな…」

  

 ドンッ(ドットが腰を下ろす)

 

 クワッス「クワッス?」

 

 リコ「大丈夫?」

 

 ドット「歩き疲れただけ、だから外に出るのは嫌なんだ」

 

 シンヤ「ハハッ」

 

 リコ(そう。私の隣にはニャオハがいて、シンヤがいて、大切な仲間たちがいた。船に乗って、また冒険の続きを)…「あれ?ペンダントがない!」

 

 ロイ「えっ!」

 シンヤ「落としたのか?」

 

 リコ「えっと、誰かとぶつかってスマホロトムを落として、そこから頭がぼーっとしちゃって、覚えてるのは三色の光ぐらいで」

 

 シンヤ「三色の光…リコ、もしかしてお前、こんなポケモンを見たんじゃないか?」スッ(スマホロトムのポケモン図鑑を開く)

 

 

 ポケモン図鑑・オーベム

 

 

 リコ「うん!このポケモンの手だった!」

 フリード「やはり、あのとき戦ったオーベムか」

 

 ロイ「オーベムって?」

 

 シンヤ「オーベムは、《イッシュ地方》で目撃されるポケモンで、不思議なサイコパワーで人の記憶を操作する力があるんだ。おそらくその力を使ってリコの記憶を消し、リコからペンダントを奪ったんだ」

 

 ロイ「えぇ⁉︎」

 ドット「なんて奴だ」

 リコ「ごめんなさい。私のせいでペンダントが」

 

 フリード「いや、諦めるには早い」

 リコ「えっ?」

 

 シンヤ「ペンダントを奪ったなら、すぐに逃げればいい。それなのに…」

 

 ドット「そうか。ペンダントを奪ったのなら、すぐに逃げればいいし、リコがボウルタウンにいるなんてフェイク情報を流す必要がない。そんなことをしたということは…」

 

 シンヤ「ああ。おそらく、そいつには時間稼ぎをしなければいけない理由があったんだろう」

 

 ロイ「じゃあ…」

 

 フリード「あぁ、リコからペンダントを奪った奴が、この近くにいる可能性が高いってことだ」

 

 シンヤ「リコ、ペンダントを取り返さないとな」

 

 リコ「うん!」

 ニャオハ「ニャオハ!」

 

 フリード「ライジングボルテッカーズ、反撃開始だ!」

 

 フリード以外の全員「「「おぉ!」」」

 

 リコの記憶は戻ったが、リコのペンダントはエクスプローラーズに奪われてしまった。しかし、敵はまだこの近くのどこかに潜んでいる可能性が出てきたた。リコのペンダントを取り返すため、ライジングボルテッカーズの反撃が始まる。

 

 To be continued

 

 次回予告

 

 スピネルに奪われたリコのペンダントを取り返すため、ライジングボルテッカーズのみんなは行動を開始した。そして、スピネルの居場所を突き止めたシンヤたちの目の前に、再びゲーチスが現れる。

 

 次回「クワッスをゲット!スピネルとゲーチスの野望を打ち砕け!」

 





 
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