ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり 作:通りすがりのポケモントレーナー
テラパゴスをラクアに連れて行くため、六英雄を探すことに決めた、シンヤたちライジングボルテッカーズ。そして、ドットが見つけた情報により、黒いレックウザはガラル地方にいると分かり、レックウザの情報を提供してくれた人物に会うために、シンヤたちはワイルドエリアにやってきた。
ドットの部屋の前
コンッコンッ(扉をノックする)
ロイ「ドット、そろそろ船を降りるよ」
リコ「ドット!」
ドット「情報を整理してるから、僕はいかない」
ロイ「え〜っ!」
リコ「仕方ないよ。ドットにもやることがあるんだし、私たちだけで、ワイルドエリアに行こう」
ロイ「うん、分かった」
シンヤ「リコ、ロイ」
モリー「何してるの?」
リコ「あっ、シンヤ、モリー」
ブレイブアサギ号が《ワイルドエリア》に到着し、みんなが外に出る準備をしている頃、リコとロイはドットを呼びに来ていた。しかし、ドットに情報を整理しているからいかないと言われたので、2人が外に向かおうとすると、廊下でシンヤとモリーに出会った。
廊下
リコ「そっか。モリーに預けてたゲッコウガを受け取りに行ってたんだ」
シンヤ「ああ、グラードンとのダメージが残ってないのか、モリーにしっかり確認してもらってたからな。それより、そろそろワイルドエリアに行くのに、2人は何してるんだ?」
リコ「…一緒にワイルドエリアに行こうって、ドットを誘いに来たんだけど…」
ロイ「情報を整理をしてるからいかないって…」
モリー「黒いレックウザの情報を整理してるんだろうね」
リコ「黒いレックウザの情報を見つけてくれたのは嬉しいけど、寂しいなって」
シンヤ「それは、俺とモリーにじゃなく、ドットに言わないとな」
リコ「でも、ドットの邪魔をしたくないし…」
モリー「相手の気持ちを分かってあげられるところは、リコのいいところだけど」
リコ「だけど?」
モリー「先回りして考えすぎたら、身動きが取れなくなっちゃうってこともあるからね。思い切ってぶつかっていくのも大事だよ」
リコ「それって…」
シンヤ「時には相手にぶつかる無茶も大事ってことだ」
モリー「そういうこと。…さぁ、行った行った。私はダイアナさんとじっちゃんと一緒に、留守番してるからさ」
シンヤ「さあ、黒いレックウザの情報を聞きに、ワイルドエリアに行こうぜ」
ピカチュウ「ピッカッ」
リコ・ロイ「「うん!」」
黒いレックウザを見たと言っていた《情報提供者》に会うために、シンヤたちはワイルドエリアを進んでいた。道中にはたくさんの野生のポケモンたちがいて、ポケモンたちを見ると、リコとロイは目を輝かせていた。
リコ「ポケモンがたくさんいる!」
シンヤ「このワイルドエリアは、ガラル地方でたくさんのポケモンが多く見られる場所だからな」
リコ「そっか。シンヤはガラル地方を冒険したことあるから」
シンヤ「ああ、もちろんここに来たことある」
ガサッガサッ(茂みが揺れる)
ロイ「なにか大きいポケモンがいた!」ダッ!
シンヤ「えっ?」
ピカチュウ「ピカチュ」
ロイ「レックウザかも!」
ホゲータ「ホンゲェ」
シンヤ「レックウザは空にしかいないって」ダッ!
ピカチュウ「ピッカッ」
ワイルドエリアの中をしばらく歩き続けて進んでいると、近くの茂みが揺れ動き、なにか大きなポケモンの影が動いたのを見つけたロイは、もしかしたら黒いレックウザではないかと思い、ホゲータと一緒にその場所に向かった。シンヤとピカチュウも、ロイとホゲータの身を守るために2人の後を追った。ロイが茂みの中を進んでいき、茂みの中を抜けると、ロイは大きな壁にぶつかってしまう。そしてゆっくりと顔を上げると、目の前にいたのは、いわへびポケモンの《イワーク》だった。
イワーク「イワー!」
シンヤ「イワークだ」
ピカチュウ「ピカッ!」
シンヤ「ロイ、言い忘れてたけど、ワイルドエリアにいるポケモンたちは、レベルが高いのが多いから気をつけろよ」スッ
イワーク「…イワー」スッ
ロイとぶつかったイワークは、しばらくシンヤたちの方を見ていた。シンヤはワイルドエリアにいるポケモンたちはレベルが高く、気性が荒いポケモンたちが多いことを知っていたので、すぐにモンスターボールを構えた。しかし、イワークは何もせず、静かに森の奥に姿を消していくのだった。
ロイ「えっ?」
シンヤ「どうやらあのイワークは、おとなしいタイプのイワークみたいだな」
フリード「お〜い。2人とも大丈夫か?」
シンヤ「ああ、さっきの影はレックウザじゃなくて、イワークだった」
フリード「そうか」
ロイ「そうだ。テラパゴスなら分かるかな?近くにレックウザがいるかどうか」
リコ「確かに。テラパゴス、近くに黒いレックウザはいる?」
テラパゴス「パゴ?」
リコ「う〜ん、分からないみたい」
ロイ「そっか。…じゃあドットに連絡して、手掛かりを見つけたか聞いてみよう」
ロトロトロト…ロトロトロト……ピッ
ロイ「ドット?レックウザの手掛かりを掴めた?」
「………」
ロイ「ドット、聞こえてる?」
ヒョイ(背後に現れる)
ドット「聞こえてる」
リコ・ロイ「「うわっ!」」
シンヤ「あれ?情報を整理するから、来ないんじゃなかったか?」
ドット「そのつもりだったけど、黒いレックウザの情報を提供してくれた人に会うなら、僕がいなきゃ始まらないだろ」
クワッス「クワッス」ビッ(ニャオハたちに挨拶する)
ニャオハ「ニャオハ」
ホゲータ「ホンゲ」
ピカチュウ「ピカッ」
リコ「ドットが来てくれて嬉しい」
ドット「それより、さっさと行こう」
ワイルドエリア・湖付近
シンヤ「ここで、レックウザの情報をくれた、情報提供者と会うのか?」
ピカチュウ「ピカッ」
ドット「そう。場所は間違ってない。だけど連絡が取れない」
リコ「ここで?」
ロイ「誰もいないけど?」
ドットとクワッスも合流し、シンヤたちは黒いレックウザの情報提供者との待ち合わせ場所に向かった。待ち合わせの場所は、ワイルドエリアに多くある湖のうちの一つだった。ドットが言うには、場所は間違っていないとのことだった。しかし周りを見ても、シンヤたち以外誰もいなかった。ドットは情報提供者に連絡を取ろうとするが、相手と連絡が取れなかった。
クンクンッ(匂いを嗅ぐ)
イワンコ「ワオーン」フルフルッ
マードック「そうか。人の匂いも残ってないか」
ドット「ってことは、またフェイク情報か!」
シンヤ「大方、スピネルって奴の仕業だろうな」
ドット「クソッ、またアイツに騙されるなんて」
シンヤ「冒険にからぶりやハズレなんてよくあることだ。自分の目で見て確かめたことに、意味と価値があるもんだろ」
ピカチュウ「ピィカッ」
ドット「………」
マードック「よ〜し!せっかくわざわざこのワイルドエリアにまで来たんだ。羽を伸ばしていこう!」
フリード「そうだな。みんなもいいだろ?」
キャプテンピカチュウ「ピーカチュ」
シンヤ「まあ、ここまで来といて、ただ帰るってのもつまらないからな」
リコ「そうだね。それにせっかくだから、ワイルドエリアをよく見ておきたいし」
ロイ「うん。見たことのないポケモンに会えるかもしれないし」
ドット「僕は船に帰る」
リコ「ッ!待ってドット!」
嘘の情報に騙され、ワイルドエリアに来たシンヤたちだったが、せっかくこのワイルドエリアにまで来たのだから、羽を伸ばしていこうとマードックが提案を出した。シンヤたちもここまで来たので、折角だから息抜きをしていこうとするが、ドットは1人だけで船に戻ると言うと、船に向かって歩き始め、リコは慌ててドットの後を追う。
ドット「レックウザを捜す次の手を考える」
リコ「そんなに焦らなくてもいいんじゃないかな?」
ドット「焦るさ。前だって僕の力不足のせいで、リコを危険な目に遭わせてるんだから」
リコ「えっ?」
シンヤ「あれはお前のせいじゃないだろ。お前がリコを捜す前からペンダントは奪われてたんだから」
リコ「そうだよ。あれは私が勝手な行動したせいで、ドットのせいじゃないよ」
シンヤ「それに、ドットがナンジャモとコラボ企画をしてくれたから、早くリコを見つけられたんじゃねえか」
ドット「そうかもしれないけど、僕がもっとちゃんとしてたら、アイツらに出し抜かれなかったら、もっと早くにリコを見つけられたかもしれない。ああっ、自分に腹が立つ!」
ビクッ
ミブリム「ミー!ミブッ!」
リコ「あっ、ミブリム!」
リコはドットを必死に引き留めようとしたが、ドットは以前、スピネルの情報操作に踊らされ、自分の力不足のせいでリコを危険な目に遭わせたことを引きずっていて、そんな自分に腹を立てていた。すると、そんなドットの強い思いを感じ取ったミブリムは、リコのフードから飛び出すと、森の中に走って行った。
ドット「悪い。またビックリさせちゃった」
ガシッ(腕を掴む)
リコ「一緒に追いかけよう!」
ドット「うわっ!」
リコ「追いかけるよ。ニャオハも来て!シンヤ!ワイルドエリアを案内して!」
ニャオハ「ニャァ!」
シンヤ「わ、分かった!」…(今のリコ、ものすげえ迫力だったな)
ピカチュウ「ピーカ」
ロイ「僕も行く!」
ホゲータ「ホゲェ!」
クワッス「クワッスゥゥ」
別の湖
ミブリム「ミィ…」
シンヤ「おっ、やっぱりここだったか」
ピカチュウ「ピカッ」
リコ「すぐに見つかって良かった」
ニャオハ「ニャァ!」
ロイ「本当にここにいたんだ」
ドット「よく分かったな」
シンヤ「ミブリムが走った方向を考えて、ここしかないって思ったからな」
シンヤがワイルドエリアを案内してくれたおかげで、ミブリムはすぐに見つかった。ドットの強い気持ちを感じ取って飛び出したミブリムは、待ち合わせの場所に決めた湖とは違う別の湖に来ていた。ミブリムがそこで気持ちを落ち着かせていると、そこにミブリムを追ってきたシンヤたちがやってきた。そして、ピカチュウたちがミブリムのそばによって声をかけると、ミブリムも安心した顔をする。すると、ピカチュウたちのいる目の前の湖の水面がいきなり揺れ始めると、湖の中から大きな顎を持つ亀の姿をしたポケモンが現れた。
カジリガメ「ガーメッ」
リコ「何あのポケモン?」
シンヤ「アイツは《カジリガメ》っていうポケモンだ。ガラル地方のポケモンで、みず・いわタイプ。動きは遅いけど、噛みつかれると危ないから、気をつけろよ」
ドット「じゃあ、なるべく近づかない方がいいな…」
リコ「あれ?テラパゴスは?」
ピカチュウ「ピカッ!」
カジリガメ「カジッ」
テラパゴス「パ〜ゴ」
リコ「いつの間にあんなところに!」
ドット「まずい!」
ロイ「助けなきゃ!」
スッ(手を前に出す)
シンヤ「待った」
リコ「えっ!」
ロイ「なんで⁉︎」
ドット「テラパゴスを助けないと!」
シンヤ「あのカジリガメがテラパゴスに危害を加えてないのに、カジリガメを攻撃するのはまずい。少し様子を見よう。ピカチュウ、いざって時は頼むぞ」
ピカチュウ「ピカッ!」
湖から出てきたのは、かみつきポケモンの《カジリガメ》だった。シンヤからカジリガメの特徴を聞いたリコたちは、なるべくカジリガメに近づかないようにしていた。しかし、リコがテラパゴスがいなくなっていたことに気がつき、慌ててテラパゴスを捜していたら、テラパゴスがカジリガメに近づいていたのだ。リコたちはテラパゴスを助けようと動くが、シンヤにカジリガメがテラパゴスに危害を加えていないため、カジリガメを攻撃するのはまずいと止められる。すると、カジリガメが大きく口を開けたので、テラパゴスに噛みつこうとしているではないかとリコたちは思った。しかし…
カジリガメ「カ〜〜ジ」あくび
リコ「えっ?」
ドット「あくびかよ…」
テラパゴス「パ〜〜ゴ」あくび
カジリガメが大きく口を開けたのは、テラパゴスに噛みつくためではなく、あくびをするためだった。すると、テラパゴスもカジリガメの真似をして、あくびをする。その後、カジリガメとテラパゴスは仲良くなり、楽しそうに話を始めた。ミブリムやクワッスもカジリガメを警戒していたが、カジリガメの方から話しかけてきてくれたので、テラパゴスとクワッスとミブリムは、カジリガメの背中に乗って遊び始める。
シンヤ「どうやらあのカジリガメも、イワークと同様に、おとなしいポケモンみたいだな」
ロイ「良かった」
ガサッガサッ(茂みが揺れる)
ロイ「今度は何⁉︎」
リコ「シンヤ…」
シンヤ「リコ、後ろに下がってろ」スッ(手を横に出す)
ザザッ(茂みの中から現れる)
???「……驚いたな」
ドット「それはこっちのセリフなんだけど…」
???「野生のカジリガメは危ないから、気をつけてって言いにきたんだけど、どうやら平気そうだな」
リコ「もしかして、この人が情報の提供者?」
ドット「違う。待ち合わせの時間は過ぎてるし」
シンヤ「なんだ、《食材屋》さんか」
ロイ「食材屋?」
食材屋「よく知ってるね。お客さん」
ドット「お客さん?」
リコ「シンヤ、食材屋って?」
シンヤ「このガラル地方の至る所にいるんだけど、主にこのワイルドエリアで活動している人たちで、食材を売ってる人たちなんだ」
ロイ「食材?」
リコ「って何の?」
シンヤ「パルデア地方の名物が《サンドイッチ》なように、このガラル地方の名物は《カレー》なんだ。それにこのワイルドエリアでは、よくカレーを作る人がいるから、そんな人たちのために、食材屋はいろんな種類のカレーの材料を売って、それを買ったお客がここでカレーを作る。だから、さっき俺たちをお客さんって言ったんだ」
食材屋「その通り。今日もとっておきのカレーの食材が揃ってるよ?どうだいお客さんたち、カレーの材料を買ってくかい?」
シンヤ「ちょうどいい。今日の昼飯はカレーにするか」
ロイ「やったぁ!実はお腹空いてたんだ」
リコ「そろそろお昼の時間だもんね」
ドット「僕は別に、お腹空いてないんだけど」
シンヤ「じゃあフリードたちに連絡して、カレーの材料を買ったら、フリードたちと合流してカレーを作るか」
リコ・ロイ「「賛成!」」
ドット(話が進んでるし…)
後ろの茂みの中から現れたのは、ワイルドエリアでカレーの食材を売っている《食材屋》だった。そろそろお昼の時間になるとのことで、シンヤはお昼はカレーにするかと言うと、リコとロイが賛成してくれたので、フリードたちに連絡を取った。
エクスプローラーズのアジト
サンゴ「オニ暇だ〜。誰か遊んでくれよ〜」
オニキス「己を律するということを覚えろサンゴ。お前のめちゃくちゃな振る舞いのせいで、エクスプローラーズの評判がどんどん悪くなる」
サンゴ「なんでもアリがエクスプローラーズだろ?」
オニキス「それは成功した者が言う言葉だ」
ギュィーン(扉が開く音)
スピネル「良いではないですか、皆さんが自由にやれば。悪名が轟けば、我々エクスプローラーズに刃向かうものも減るというもの」
サンゴ「オニ良いこと言うじゃん。スピネルのくせに」
アゲート「スピネル。情報操作の件は?」
スピネル「滞りなく順調ですよ。ライジングボルテッカーズの皆様は、意味のない黒いレックウザの目撃情報に振り回され、今はガラル地方のワイルドエリアにいることでしょう」
オニキス「そう言えば、マツブサとゲーチスはどこにいる?」
ギュィーン(扉が開く音)
ハンベル「マツブサ様とゲーチス様なら、今2人で話し合いをしています」
アメジオ「…」
オニキス「話し合い?」
ハンベル「ええ。ですが、もう間も無く来る頃です。さぁ、ギベオン様がお呼びです」
ガラル地方・ワイルドエリア
食材屋に会ったシンヤたちは、フリードたちに連絡を取り、お昼はカレーでいいかと聞くと、フリードたちも賛成してくれたので、食材屋からカレー作りに必要な食材とスパイスを購入して、フリードたちと合流した。
マードック「食材屋に会えたのはラッキーだったな!これでおいしいカレーができるぞ」
シンヤ「ここでカレーを食べるのも、作るのも久しぶりだな」
ピカチュウ「ピカッ」
リコ「シンヤ、ここでカレー作ったことあるの?」
シンヤ「たった2回だけどな」
ドット「僕はいらない。いつものがあるし」
シンヤ「それって、非常食のグミか?」
ドット「そうだけど」
シンヤ「せっかくカレーを作るんだから、カレーを食べろよ。お前の分も買ったんだからさ」
リコ「ドットって、カレー嫌いなの?」
ドット「嫌いというか、カレーを食べたことないし」
ロイ「マジで?」
リコ「一度も?」
シンヤ「生まれてから?」
ドット「そ、そんなに驚くこと?」
ロイ「驚くよ!カレーめちゃくちゃおいしいのに!もったいない!」
リコ「そっ、そうだよ。この世でポケモンの次に素敵なのが、カレーなんだよ!」
シンヤ(この世でポケモンの次にって…リコって、そんなにカレーが好きだったんだ)
ドット「そ、そこまで言うほどなの?」
リコ「そう!だからドットの初めてのカレーを、私に作らせて!」
ロイ「僕も手伝う!」
リコ「それに、シンヤには以前料理をご馳走してもらったから、私のカレーを食べてほしい」
シンヤ「料理?…ああ、古城で作った時か」
リコ「そう!だからシンヤも食べて!」
シンヤ「そ、そうだな。リコの作ったカレー食べてみたいし」
マードック「そいつはいいな」
オリオ「私もリコのカレー食べたい!」
フリード「ドット、大自然の中で食べるカレーは格別だぞ!」
キャプテンピカチュウ「ピィーカチュウ!」
ロイ「あぁ〜、カレーのこと考えたら、余計にお腹空いてきたよ」
オリオ「私、完全にカレーを食べたくなってきちゃった!」
マードック「ガラル地方のワイルドエリアで食べるなら、カレーで決まりだからな!」
ドット「…船に行ってくる」
全員「「「えっ?」」」
ドット「留守番してる、モリー、ランドウのじっちゃん、リコのおばあさんを呼んでくるよ」
リコ「あっ、そっか。そうだよね!」
マードック「じゃあ、俺たちは仕込みを始めるか!」
こうして、お昼はカレーに決まったので、リコとロイはエプロンをつけて、まな板と包丁を用意し、さっき食材屋から買った、カレーの材料の野菜を取り出し、皮剥きをしてそれを切り始めた。
リコ「そんなに細かくタマネギを刻むの?」
ロイ「うん。これを真っ黒になるまで炒めるんだ。爺ちゃんはこうやってカレーを作ってたから」
リコ「へぇ〜、うちはお母さんが野菜を大きく切って、野菜ゴロゴロカレーだったから」
マードック「それぞれの家庭の味か」
ドット「モリーたちを呼んできた。カレーができたら呼んでくれって」
シンヤ「ご苦労さん」
リコ「あっ、ドットはどっちのカレーがいい?」
ドット「え?どっちって?」
オリオ「トロトロカレーか、ゴロゴロカレー」
シンヤ「だったら、ロイにリコの手伝いをしてもらうんじゃなくて、別々にカレーを作ってもらえば?そうすれば、2種類のカレーが食べられるぞ」
フリード「おっ、ナイスアイデア!」
オリオ「私もロイのカレー食べてみたい!」
ロイ「カレー勝負だね」
リコ「うん。分かった」
シンヤ(料理は勝負するものじゃないんだけど…いや、テレビでもクッキングバトルっていうのをやってるか…)
ロイ「シンヤ!」
シンヤ「ん?何?」
ロイ「カレーに必要な木の実を集めたいから、木の実がある場所を教えて!」
シンヤ「OK。野生のポケモンに襲わられたらまずいからな」
リコ「私もお願い。ドットも一緒に行こう!」
ドット「えっ、僕も行くの?」
オリオ「気をつけてね!」
マードック「リコたちがカレーを作ってる間、俺とフリードは飯盒で米を炊くぞ」
フリード「了解!」
シンヤ「マードック。米が炊けたら手伝ってほしいことがあるんだけど」
マードック「んっ、何だ?」
シンヤ「実は…(カクカクメブキジカ)」
マードック「そりゃいいな!せっかくだから作るか!」
こうして、シンヤたちはカレーの材料の木の実を集めるために、木の実が実ってる森の方に向かって行った。
シンヤ「リコとロイは、カレーの材料に何の木の実を使うんだ?」
リコ「私は《モモンの実》」
ロイ「僕は《クラボの実》」
シンヤ「確かモモンの実は……ここだ!」
リコ「ホントだ!モモンの実がいっぱいなってるね」
ドット「すごい」
シンヤ「クラボの実は、確かもうちょい向こうだったな。ロイ、向こうに行くぞ」
ロイ「うん!」
シンヤ「じゃあ、俺たちはクラボの実を取りに行ってくる」
リコ「うん。じゃあまた後で」
リコはモモンの実を、ロイはクラボの実を使ってそれぞれカレーを作るため、シンヤはモモンの実とクラボの実が実ってる場所にリコたちを案内した。最初はモモンの実がある場所を見つけたので、リコとドットはモモンの実を取るためそこに残り、シンヤはクラボの実がある場所にロイを案内した。
シンヤ「あった。クラボの実だ!」
ロイ「うわぁ、たくさんある!」
シンヤに案内された場所でクラボの実を見つけたロイは、クラボの実が実っている木に登っていくと、クラボの実をつまみ取って下に落とし、下にいるホゲータに拾ってもらった。シンヤもクラボの実を取るのを手伝うと言うと、ピカチュウに電撃で木の実を落としてもらい、大量のクラボの実をゲットした。
シンヤ「クラボの実、ゲットだぜ!」
ピカチュウ「ピッピカチュウ!」
シンヤ「ロイ。クラボの実を結構取れたから、リコたちと合流するぞ!」
ロイ「うん。僕たちも結構クラボの実を集めたよ。ねっ、ホゲータ!」
ホゲータ「ホゲー!ホゲホゲ!」
ロイ「どうしたの?ホゲータ…あっ、お前!」
シンヤ「ん?」
ピカチュウ「ピカッ?」
クラボの実を大量に手に入れたシンヤとピカチュウは、ロイとホゲータに、そろそろリコたちと合流しようと伝えに来た。ロイもクラボの実を多く取っていき、それを下に落としてホゲータに渡していた。そして、ロイがホゲータに声をかけると、ホゲータがなにやら大きな声を出して騒いでいた。すると、ホゲータの横に、ロイが集めたクラボの実を尻尾で掴んでいるポケモンがいた。
ヨクバリス「バクー」
シンヤ「コイツは《ヨクバリス》だ!」
ロイ「ヨクバリス?」
シンヤ「ガラル地方のポケモンで、よく木の上に登って木の実を取ったり、木の周りに落ちている木の実を拾うポケモンだ」
ロイ「なんで僕たちの集めたクラボの実を持ってるの?」
シンヤ「大方、ホゲータが拾った木の実をネコババしようとしてたんだろ」
ロイ「ネコババ?」
シンヤ「つまり盗むってこと。ずる賢いポケモンでもあるからな」
ロイ「そうなんだ。……って、ダメだよ!そのクラボの実は僕とホゲータが集めたんだから!ヨクバリス、返してよ!」
ヨクバリス「バク〜」(目をウルウル)
ロイ「そんな目で僕たちを見てもダメ!クラボの実を返してよ」
ホゲータ「ホゲ!」
ヨクバリス「バクーーッ!」
バッ(両手を広げる) ザザッ(背後から現れる)
多数のホシガリス「「「ホシーーー!」」」
ロイ「な、な、なんかいっぱい出てきた!」
ホゲータ「ホンゲェ!」
シンヤ「ヨクバリスの進化前の《ホシガリス》だ。ピカチュウ!「10まんボルト!」」
ピカチュウ「ピカッ!ピカッチューウ!」
多数のホシガリス「「「ホシーーー⁉︎」」」
ロイはヨクバリスに、自分たちが集めたクラボの実を返すよう伝えると、突然ヨクバリスが両手を広げた。すると次の瞬間、背後からヨクバリスの進化前のホシガリスたちが現れた。突然現れたホシガリスたちに驚くロイとホゲータ。そして、ホシガリスたちが一斉にホゲータに飛びかかってきたので、シンヤはピカチュウに「10まんボルト」を指示して、ピカチュウはホシガリスたちに「10まんボルト」を放つと、ホシガリスとヨクバリスは木の実を待ったまま逃げて行った。
シンヤ「逃げられたか」
ピカチュウ「ピカッ」
リコ「どうしたの?ホゲータの大きな声が聞こえてきたけど?」
シンヤ「ああ、実は…(カクカクメブキジカ)」
リコ「大変だったね。あっ、私たちの集めたモモンの実を分けてあげる」
ドット「これも使っていいよ。クワッスと一緒に取ったんだ」
スッ(モモンの実の入ったカゴ)
ロイ「ありがとう。でも、クラボの実じゃなきゃダメなんだ」
シンヤ「じゃあ、俺たちの集めたクラボの実を使えよ。これだけあれば足りるだろ?」
ピカチュウ「ピカッ」
ロイ「ありがとう!これだけあれば足りるよ」
ホゲータ「ホンゲェ!」
ドット「そんなに木の実でこだわること?カレーって謎だ」
シンヤ「食べた時のお楽しみだな」
モモンの実とクラボの実を集めたシンヤたちは、フリードたちのいるところに戻り、いよいよカレー作りの準備を始めた。
ロイ「木の実もたくさん集めたし」
リコ「これからおいしいカレーを作ります」
リコ・ロイ「「お〜〜っ!」」
ドット「お、お〜っ」
リコ「あれ、シンヤは?」
ドット「シンヤなら、叔父さんと一緒にサラダとハンバーグを作ってるよ。さっき叔父さんに、ハンバーグを一緒に作ってくれるよう頼んでたみたいだから」
フリード「へぇ、2人でハンバーグを作ってるのか」
オリオ「カレーだけじゃなくて、おかずもあるなんて楽しみ!」
リコ「そっか。じゃあ私たち3人でカレーを作ろう!」
ロイ「カレー作りで大切なことは5つ!」
ロイ「1つ《食材》!」
リコ「2つ《きのみ》!」
ロイ「3つ《火加減》!」
リコ「4つ」
ドット「かっ《かき混ぜ》」
リコ「最後の1つは?」
ドット「え?え〜と、な、何?」
ロイ「それは…」
ドット「それは?」
リコ「それは…」…(目が✨)…「《真心♥️》です!」
ドット「真心?」
リコ「ドットもやって!」
ロイ「こうだよ。手を♥️の形に!」
ドット「何だよそれ?」
リコ・ロイ「「《真心♥️!》」」
リコは両手でハートの形を作ると、それをドットに向けた。すると、ロイもリコと同じように両手でハートを作ると、笑顔でドットに迫っていく。
ドット「こ、こうか?♥️」
ロイ「そうそう!」
リコ「よくできました!」パチパチ
ドット「カレー…本当に謎だ///」
シンヤ(…今日のリコとロイは、圧が強いな)
マードック「よし、ハンバーグのたねを焼くか!」
シンヤ「あっ、ちょっと待って、これを中に入れないとサプライズにならない」
マードック「お〜、ナイスアイデアだ!」
こうして、リコたちがカレーを作り終える頃には、シンヤとマードックも人数分のハンバーグを作り終え、丁度モリーたちもやってきた。全員が皿にご飯を盛り終えた後、リコとロイの作ったカレーを真ん中のご飯を挟むようにかけ、ポケモンたちが食べるポケモンフーズにも、リコとロイの作ったカレーをかけた。そして、いただきますと言った後、リコとロイの作ったカレーをみんなで食べ始める。
全員「「「いただきます!」」」
パクッ…モグモグッ(カレーを食べる)
シンヤ「うまい!リコの作ったカレーは、甘口で優しい味だ」
リコ「やったー!」
ロイ「僕の作ったカレーは?」
パクッ…モグモグッ(カレーを食べる)
シンヤ「辛い!けどパンチが効いてる!うまいぞ!」
ロイ「やったぁ!」
フリード「シンヤとマードックの作ったハンバーグもうまいぞ!中にチーズが入ってるから、肉とチーズが絡み合って、カレーと一緒に食べてもうまい!」
マードック「チーズハンバーグにしてみた。シンヤのアイデアだ」
リコ「うん!このハンバーグおいしいよ!」
ロイ「…あれ?僕のハンバーグだけ辛いよ?」
シンヤ「ロイとホゲータのハンバーグは、チーズにチリソースを混ぜて辛くしておいたんだ」
ロイ「すごくおいしい!」
ダイアナ「このカレー、ルッカの味付けに似てるね。おいしいよ。リコ」
リコ「良かった!」
モリー「うん。おいしい」
マードック「リコカレーとロイカレー、どっちもいけるな」
オリオ「うんまっ!」
パクッ…モグモグッ(カレーを食べる)
ドット「う、うまい!」
リコ「うん。ドットの真心が効いてるよ」
ドット「本当かよ?」
ロイのカレーは、クラボの実の辛さが効いた辛口のカレーで、リコのカレーは、モモンの実の甘さが効いた甘口のカレーだった。そして、シンヤとマードックの共同で作ったチーズハンバーグを、リコとロイの作ったカレーに乗せたりして、みんな好きなように、カレーとハンバーグ、そしてサラダを味わった。フリードのキャップにも、リコとロイのカレーと、シンヤとマードックの作ったチーズハンバーグは、満点の点数を与える程おいしかったようだ。
シンヤ「俺カレーおかわりと」
ロイ「僕も」
リコ「私も。ドットもいる?」
ドット「う、うん。もらうよ」
リコ「はい」
ドット「食事なんて、栄養が摂れてれば変わらないっ思ってたけど、みんなと一緒に食べると、こんなにもおいしく感じるんだな」
リコ「えっ?」
ドット「僕は、知った気になってばかりで、本当は何も知らないことが多すぎる。なんか、そう考えると怖くなる」
リコ「…知らないなら、これから知っていけばいいんだよ」
ドット「えっ?」
リコ「知らないなら、知っていけばいいんだよ。…って、これはシンヤに教えてもらったことなんだけど…でも大丈夫だよ。ドット、楽しいことばっかりだから、世界中のいろんなことを、一緒に見つけていこうよ」
ドット「…うん!」
パクッ(カレーを食べる)カァァァ
ドット「ゔっ…!」
ロイ「どうドット?僕の特性カレー、おいしいでしょ?」
スッ(水の入ったコップを取る)ゴクゴクッ(水を飲み干す)
ドット「辛すぎる!…けど、おいしい!」
川辺
ランドウ「雨降って、地固まる。カレー食べて、仲深まる。」パクッ(ヒイー!口から火も出る)
ぐるみん『よっす!ポケモントレーナーのみんな!ぐる〜びんしてる?ぐるみんなのだ!ポケモンバトルは、1VS1だけじゃないぞ!2VS2や、それより大勢のトレーナーが一般に戦う《マルチバトル》があるんだぜ!この前なんて3人一緒にバトルしちゃったんだぜ。たくさんのポケモンが入り乱れるバトルは大迫力!だけど、ポケモンの技の中には味方も巻き込む技もあるから、注意してくれよ』
ドカァーーーン
クワッス『クワーッ!』
ぐるみん『そう《だいばくはつ》とかだ!んで、マルチバトルの良いところと言えば、一緒に戦ってくれる仲間がいるということだ!頼もしい仲間がいれば心強いもんな!じゃあ、また次の動画でな〜!』
クワッス『クワッスー!』
ジル「仲間か…」ピッ
コニア「えっ、急に何?そんなことを言うなんて珍しいわね?」
ジル「いや、ただの独り言だ。何でもない」
コニア「お気楽ね。お偉いさんたちが一度に集まてるんでしょ。アメジオ様、大丈夫かしら?」
エクスプローラーズ本部・作戦室
場所はエクスプローラーズのアジトに戻り、ハンベルに連れられたアメジオたち幹部の5人と、マツブサとゲーチスは、今まで手に入れた、テラパゴス・ミライドン・六英雄・キズナゲッコウガたちのデータを見て、今後の作戦を立て直していた。
ハンベル「ダイアナから孫娘のリコに渡ったペンダントは、我々の手を逃れ、カントー地方の島で、黒いレックウザと接触しました。そしてその後、パルデア地方で《オリーヴァ》、ガラル地方で《ガラルファイヤー》と遭遇したことにより、ペンダントは今、テラパゴスとして目覚めました」
オニゴーリ「オーニ」
サンゴ「でもそのてらぴょんは、アイツらのところにいるんだよね?誰かさんたちが逃しちゃったせいで」
オニキス「ならば我々は、今すぐにでもライジングボルテッカーズと決着をつけ、テラパゴスを奪うと」
サンゴ「やるやる!サンゴ、そういうのオニ好き!」
スピネル「実力行使はリスクが大きいのではないでしょうか?」
ゲーチス「私も同感ですよ」
サンゴ「はぁ〜?」
アゲート「消極的だな。もしや、2人は何か掴んだのか?」
スピネル「いえ。幸いにも、彼らはテラパゴスの価値を理解していない。ならば、そちらは監視だけにとどめるのが得策かと」
ゲーチス「それに、テラパゴスのそばにはシンヤがいますからね。ガラルファイヤーを圧倒するミライドンの真の力。グラードンさえ倒すキズナゲッコウガ。実力行使でテラパゴスを奪おうとすれば、こちらがやられる可能性もあります」
サンゴ「そう言えばマツブサのおじちゃん、グラードンを使っても負けたんだよね?」
マツブサ「フンッ」
ゲーチス「それほどの相手なんですよ、シンヤもゲッコウガも。だからこそ、実力行使はリスクが大きいのです」
アメジオ「その考え方には一理ある」
全員「「「ッ⁉︎」」」
ハンベル「理由を聞かせてもらってもよろしいですかな?」
アメジオ「パルデアでオリーヴァ、ガラルでガラルファイヤーを目覚めさせたのは、テラパゴスではない。《黒いレックウザ》だ」
アゲート「黒いレックウザの接触による目覚め」
アメジオ「シンヤも黒いレックウザが関わっていると睨んでいた。それに、テラパゴスを狙っても、シンヤがいる限り、テラパゴスを手に入れることは不可能だろう。奴らに先んじるには、黒いレックウザを追うしかない」
オニキス「兵は拙速を尊ぶ。いいだろう」
ハンベル「私も、それが最善かと存じます」
アゲート「良い提案だ。首の皮一枚で繋がったな。アメジオ」
サンゴ「つまり、みんなで黒いレックウザを探すってこと?」
アメジオ「お前たちは好きにしろ。最初にレックウザに辿り着くのは、俺だ」
ワイルドエリア・夕方
シンヤ「ああ〜、食った食った!」
ピカチュウ「ピカッ」
カレーを食べ終わった後、道具と荷物を纏めていたら、すっかり日暮れになってしまったので、シンヤたちはブレイブアサギ号に戻っていた。フリードたちが前を歩く中、シンヤとピカチュウ、リコとニャオハ、ドットとクワッスは後ろを歩いていた。
リコ「シンヤがあんなに食べるなんて珍しいね」
シンヤ「せっかくリコとロイが作ってくれたカレーなんだ。残したらもったいないだろ」
リコ「フフッ、ありがとう」
ドット「…ねぇリコ」
リコ「何?」
ドット「今日はどうしたんだ?」
リコ「え?何のこと?」
ドット「今日のリコ、なんか無理してたように見えたから」
リコ「ぁ。…ドットを引き止めたくて」
トット「え?」
リコ「だって、あそこで帰っちゃってたら。失敗したって悔しい思い出で終わりだけど、…みんなでカレーを食べたら、楽しい思い出になるかなって思って」
ドット「なんだよ。それ」
シンヤ「まあいいじゃん。騙されなかったら、カレーも食べられなかったんだし」
ドット「それはそうだけど……ありがとうな。リコ」
リコ「あっ。うん。無理して良かった!」
ドット「…僕、何度も騙されてうまくいかなくて、焦ってたのかもしれない」
シンヤ・リコ「「え?」」
ドット「もっと、みんなの役に立ちたかったから」
シンヤ「何言ってんだ?ドットは充分みんなの役に立ってるじゃんか」
ドット「そ、そうかな?」
リコ「そうだよ。船のシステムにぐるみんとか、色々やってるし」
ドット「あれは好きだから、楽しいからやってるだけだし」
シンヤ「俺はスマホロトムの使い方は分かるけど。船のシステムとかパソコンなんて、ちんぷんかんぷんで分からないけど」
ドット「えっ?そうなの?」
シンヤ「誰にだって得手不得手はある。けど、自分の得意なことを活かせてそれで役に立ってるならそれでいいだろ」
ドット「そっか。……騙されてここに来たけど、騙されて良かったのかもしれない」
リコ「うん。カレーも食べられたし、ワイルドエリアを満喫しちゃったね」
ドット「うん。こうして、シンヤとリコとも話せたしな」
シンヤ「そうそう、次から頑張ればいいんだ」
ピカチュウ「ピカッ!」
スピネルの嘘の情報に騙されて、ワイルドエリアにまで来たシンヤたちだが、リコとロイの作ったカレーを食べた後、ワイルドエリアを満喫して満足したようだ。そして、シンヤたちはブレイブアサギ号に戻って行った。
ブレイブアサギ号・ミーティングルーム
ロイ「今日は楽しかったな」
ドット「僕は引き続き、黒いレックウザや他の六英雄の情報を集めるよ」
フリード「分かった。頼んだぞ、ドット」
シンヤ「俺たちはどうする?」
ロイ「古のモンスターボールのことを聞いて回ろうよ」
リコ「古のモンスターボールのことを?」
シンヤ「それって、ルシアスの私物だろ?古のモンスターボールのことを知ってる人なんて、ダイアナさんぐらいなんじゃ?」
リコ「そうだね。おばあちゃん以外に詳しい人いるのかな?」
ダイアナ「心当たりがあるよ」
シンヤ・リコ「「えっ?」」
ダイアナ「知り合いが《骨董品》をやってる店を知ってるよ。そこに行けば、何か手掛かりがあるかもね」
ロイ「骨董品?」
シンヤ「古のモンスターボールと同じ年代物。つまり、今じゃ使われなくなった古いものを取り扱っているお店のことだ。古のモンスターボールは100年前のルシアスの私物だし、確かに骨董品なら何か手掛かりがあるかもな」
リコ「じゃあそこに行けば!」
ロイ「手掛かりがあるかも!」
フリード「よし。じゃあ明日、早速その場所に行ってみるか」
シンヤ「決まりだな」
ロイ「明日、骨董品のお店に出発だ!」
第27話終わり
次回予告
古のモンスターボールの手がかりを探すため、ダイアナの知り合いが骨董品をやっているというお店にやってきたシンヤたち。そして、ダイアナの知り合いというテペンという男に古のモンスターボールを見せた後、ロイの古のモンスターボールがカバンに入っていないことに気がつき、テペンに盗まれたモンスターボールを取り返すため、リコたちはテペンの捜索を始める。
次回「盗まれた古のモンスターボール!」
遥風さん、10星評価ありがとうございます。