ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 ダイアナの知り合いであるテペンから、盗まれた古のモンスターボールを取り返したシンヤたち。そして、改心したテペンから、その古のモンスターボールを売ろうとした相手が、モンスターボール工場で働いている、モンスターボール職人だと聞いたシンヤたちは、テペンから貰ったメモに書いてある、モンスターボール職人の働いている、モンスターボール工場に向かっていた。


第29話『オリオの夢!《モンスターボール工場》』

 

 ブレイブアサギ号・廊下

 

 オリオ「全く何やってんの。壁に穴を開けるなんて〜⁉︎」

 

 ロイ「ごめんなさい。モンスターボールを投げる練習をしてて…」

 

 

 シンヤ「ピカチュウ、もうちょい上だ」

 

 ピカチュウ「ピカッ、ピカッ」

 

 トントンッ(釘を打つ音)

 

 モンスターボール工場に向かっている途中、ロイは廊下でモンスターボールを投げる練習をしていて、廊下の壁に大きな穴を空けてしまい、そのことをオリオに怒られていた。そして、シンヤとピカチュウはトンカチを持って板に釘を打ち、ロイの開けた穴の修復作業をしていた。

 

 オリオ「そういうことは外でやりな!船の中には大事な配線が張り巡らされているの。一つでも壊れると、船全体にトラブルが起きて船が止まることになるんだから」

 

 ロイ「はい」

 ホゲータ「ホンゲ」

 

 シンヤ「ふぅ〜、修復作業終わり」

 ピカチュウ「ピィカッ!」

 

 リコ「お疲れ様。シンヤ、ピカチュウ」

 ニャオハ「ニャッ」

 

 ロトロトロト…ロトロトロト…ピッ

 

 キャプテンピカチュウ『ピーカ!ピカチュウ!』

 

 オリオ「キャップ?どうしたの?」

 

 フリード『オリオ、計器が不調だ。すぐに来てくれ!』

 キャプテンピカチュウ『ピーカ!』

 

 マードック「オリオ、大変だ。冷蔵庫が壊れた!すぐに来てくれ!」

 

 モリー「オリオ!エレベーターが止まった!中にラッキーが閉じ込められてる。すぐに来て!」

 

 ドット『ねぇ、電圧不足で充電ができないんだけど!』

 

 フリード・ドット・マードック・モリー「「『『なんとかしてくれ〜!』』」」

 

 シンヤ(おいおい、朝からトラブルのオンパレードだな)

 

 オリオ「ああ、もう!分かった分かった!すぐに行くから順番に行かせて!そんな一遍にはできないから!」

 

 リコ「いつものことだけど、オリオって大変…」

 

 シンヤ「そうだよな。この船って、何から何までオリオがいなきゃ出来ないことだらけだし」

 

 リコ「うん」

 テラパゴス「テラ…!」

 ニャオハ「ニャー」

 

 シンヤ「テラパゴスとニャオハ、仲良くなったな」

 ピカチュウ「ピカッ」

 

 操舵室

 

 フリード「おっ、見えてきた。あそこが《モンスターボール工場》か」

 

 ブレイブアサギ号の操舵室にて、進路方向を確認していたフリードとキャップ。すると、前方に見える煙突から黒い煙が上がり、その真下に大きな工場が見えたので、そこがテペンに教えてもらった、モンスターボール職人が働いている、モンスターボール工場の場所だと分かった。そして、シンヤ・リコ・ロイ・フリード・オリオの5人は船を降りて、大きな歯車に、巨大モンスターボールの模型がある、工場の前にやってきた。

 

 モンスターボール工場・入り口

 

 ロイ「おぉ〜、モンスターボールだ。でかい!」

 

 ホゲータ「ホゲ〜」

 

 シンヤ(《カロス地方》のボール工場に似てるな)

 

 ピカチュウ「ピカッ」

 

 リコ「迫力あるね…」

 ニャオハ「ニャオハ〜」

 

 フリード「んで、オリオは何してんだ?」

 シンヤ「なんか小声でブツブツ言ってるけど」

 

 オリオ「なるほどなるほど…ふ〜ん。なるほど、そういうことか……全然ダメ!」

 

 ズコッ(こける)

 

 フリード「ダメなのかよ!」

 シンヤ「何がダメなんだよ?」

 

 シンヤたちがモンスターボール工場の入り口で、工場の外観を見ていると、シンヤたちから離れて工場を観察していたオリオは、なにやら小声でブツブツと言っていた。そしてそれが終わると、いきなり全然だめと言って、工場の見た目にダメ出しをした。

 

 オリオ「だって、見た目は綺麗に見えてるけど、歯車はズレてるし、無駄な配管も多い。全然ダメ、機械のことを全然わかってない証拠だよ!」

 

 リコ「そこを見てたんだ…」

 シンヤ「オリオって機械のことになると」

 フリード「こだわりが強いからな」

 

 オリオ「私にいじらせてくれないかな〜。少しいじらせてくれれば、いい設備にするんだけど…」

 

 ドッカァァァン!

 

 全員「「「あっ⁉︎」」」

 

 ガラガラガラッ(シャッターが上がる音)

 

 

 ???「うわ〜〜!」

 

 

 リコ・ロイ「「わぁ〜!」」

 

 シンヤ「何だ何だ⁉︎」

 

 ピカチュウ「ピカチュウ⁉︎」

 

 オリオが工場の見た目にダメ出しをして、工場をいじってみたいと言っていると、突然工場の中から大きな爆発音のような音が聞こえてきた。そして、シンヤたちの目の前にあるシャッターが開き、中からメガネをかけた女の人が飛び出してきた。

 

 ???「んっ?って…あれ?お客さん?」

 

 シンヤ「えっ〜と、ここにいるモンスターボール職人さんを訪ねて来たんですけど」

 

 カーナ「あっ、それは私のことです。私は《カーナ》。ここで働いてる、モンスターボール職人です」

 

 カーナ以外の全員「「「えっ?」」」

 

 モンスターボール工場内

 

 カーナ「ちょっと待って…今、やかんを探してるから、やかんがないと、お茶も用意できない……あった!」

 

 ブビィ「ブビィ!ブブブブ!」

 

 カーナ「えっ?どうしたの?ブビ……うわ〜‼︎」

 

 シンヤ(あんな整理してない荷物の山からやかん探してりゃ、そりゃ雪崩が起きるわな…)

 

 オリオ「ちゃんと整理してないからだよ」

 

 リコ「大丈夫ですか?」

 

 カーナ「平気!平気!」

 

 リコ(とても賑やかな人です)

 

 カラカラッ(ボールが転がる音)

 

 モンスターボール工場の入り口の前で出会った、モンスターボール職人の《カーナ》に案内され、シンヤたちは工場の中に入って行った。カーナはシンヤたちにお茶を入れようとしてくれて、たくさんの荷物が積み上がってできた山の中にあるやかんを探していた。そして、カーナがやかんを見つけると、たくさんの荷物が雪崩のように落ちてきて、カーナは下敷きになるが、カーナは平気平気と言って、荷物の中から飛び出てきた。リコはカーナのことを、心の中でとても賑やかな人だと思った。すると、雪崩の荷物の山の中からボールが1つ転がり落ちてリコの足元まで転がってきた。

 

 ニャオハ「ニャァ?」

 リコ「これって、モンスターボール?」

 フリード「こんなモンスターボール見たことないぞ」

 オリオ「おもちゃのボール?」

 シンヤ「…あれ?カーナさん」

 

 カーナ「んっ?何?」

 

 シンヤ「このボールって、昔《ヒスイ地方》で使われていたモンスターボールですよね。なんでこのボールがここにあるんですか?」

 

 フリード・オリオ・リコ・ロイ「「「「えっ⁉︎」」」」

 

 カーナ「へぇ〜、お兄さん詳しいね。そのボールは、ヒスイ地方で使われていたモンスターボールを、私が再現したんだ」

 

 シンヤ「へぇ〜、すごい」

 

 リコの足元に転がってきたボールをニャオハが手で止め、リコがそのボールを拾うと、今まで見たことのないモンスターボールだと気がつき、シンヤを除いて、みんなはそのボールを観察していた。するとシンヤが、このボールは、かつてヒスイ地方で使われていたモンスターボールだとカーナに聞いたことに、フリードたちは驚いていた。カーナが言うには、ヒスイ地方で使われていたモンスターボールを再現して作ったらしい。

 

 フリード「シンヤ。お前なんでこのボールが、ヒスイ地方で使われていたボールだって分かってたんだ?」

 

 シンヤ「ああ、それは前に、マサゴタウンで《シンオウフェス》ってのがあったから、そこでこのボールのことを知ったんだ」

 

 ピカチュウ「ピカッ」

 

 リコ・ロイ「「シンオウフェス?」」

 

 シンヤ「そっ、昔のヒスイ地方の様子を再現した祭りがあってさ。その時にこのボールを見かけて、このボールがヒスイ地方のモンスターボールだって知ったんだ」

 

 オリオ「へぇ〜、昔のヒスイ地方を再現したお祭りか。じゃあシンヤが、このボールがヒスイ地方で使われてたのを知ってるのも当然だね」

 

 フリード「なるほど、祭りで知ったのか」

 

 シンヤ「それもあるんだけど。実は…」

 

 カーナ「あの、ところで皆さんはどうしてここに?」

 

 フリード「ああ、実は…」

 

 フリードたちは、何故シンヤがリコの足元に転がってきたモンスターボールが、ヒスイ地方で使われていたボールと知っていたのかと理由を聞くと、シンヤは、故郷のシンオウ地方で、前にシンオウフェスというヒスイ地方を再現したお祭りがあったからだ言うと、フリードたちは納得した。そして、シンヤが何かを言いかけると、カーナからここに来た理由を聞かれたので、フリードたちはここに来た理由を説明しようとした。カーナは話を聞く前に、相棒ポケモンのブビィが沸かしてくれたお茶を全員分のカップに入れてくれて、椅子に座ってフリードたちの話を聞いた。

 

 カーナ「テペンさんがそんなインチキ男だったなんて。ゴメンね。私が珍しいモンスターボールがあれば、どんなに高くても買い取るって言っちゃったから…」

 

 シンヤ「まあ、本人も反省したみたいだし、ボールも取り返せましたから」

 

 リコ「カーナさんは、珍しいモンスターボールを集めてるんですか?」

 

 カーナ「ああ、モンスターボールはロマンさ!色々な種類のボールを作った職人たちの色褪せない思い、情熱、こだわりが詰まってるからね。私もそういうこだわりの詰まったボールを作ってるんだ!」

 

 オリオ「ふ〜ん…」

 

 シンヤ「ロイ、古のモンスターボールのことを聞かなくていいのか?」

 

 ロイ「あっ、そうだった。これ、見てください。古のモンスターボールっていうんです。カーナさんなら、何か知ってるかと思ってここに聞きに来たんですけど」

 

 スッ(古のモンスターボール)

 

 カーナ「うわ〜!何このボール!この形に模様趣ある色合いに、古びた装飾!なにこれなにこれ!こんなボール見たことないよ!ちょっと見せてもらってもいい?」

 

 ロイ「は、はい。どうぞ」

 

 カーナはロイから古のモンスターボールを見せてもらうと、それを手に取り、目を輝かせながら、古のモンスターボールをじっくりと観察した。

 

 カーナ「んん?」

 ロイ「何か分かりましたか?」

 

 カーナ「ゴメン、全然分かんない!でもね、モンスターボールは少しくらい分かんなくたっていいのさ。そこに存在するだけで価値がある!」

 

 ビシッ(指を差す)

 

 全員「「「んっ?」」」

  

 ロイ「わぁ〜、箱にボールがいっぱいだ!」

 

 シンヤ「もしかして、あのボールは全部、カーナさんの作った物ですか?」

 

 カーナ「そう、試作品だけどね。うまく開かなかったり、逆に開いたり、大きさ間違えたりしてね。でも、失敗してもいいんだ。だって、その失敗の先には、必ず成功があるから、すなわち未来の成功作!」

 

 シンヤ「すごい前向きな考え方ですね」

 

 リコ(私も見習いたいです)

 

 ロイ「カーナさん!あの箱の中のモンスターボール、外で試してきてもいいですか?」

 

 カーナ「えっ?」

 

 ロイ「せっかく色んなボールがあるなら、投げる練習をしたい。色んなボールを投げてみたいんだ」

 

 カーナ「へぇ〜、分かってるね少年。なら、箱ごと持っていきな。箱の中に、作ったボールのメモがはいってるから」

 

 ロイ「やった〜!ホゲータ、早速練習しよう!」

 ホゲータ「ホッゲ〜!」

 

 カーナ「それと、この辺りには強い野生のポケモンもいるから、気をつけてね〜!」

 

 ロイ「は〜い!」

 ホゲータ「ホー!」

 

 古のモンスターボールをカーナに見せたが、ボール職人のカーナも、古のモンスターボールを見たことはなかったらしい。するとロイは、カーナの作った試作品のボールで、モンスターボールを投げる練習をしたいと言い出し、カーナに許可を貰うと、試作品のボールが入った箱を持って、ホゲータと外に飛び出して行った。

 

 ガタンッ(機械が揺れる音)

 

 全員「「「あっ…」」」

 

 カーナ「あーあ。またか…」

 

 オリオ「ねぇ、あれってモンスターボールを作る機械でしょ?」

 

 カーナ「そう。オリジナルのボールの注文が大量にきたから、一度にたくさんのボールを作れる機械を買ったんだ。…けど、機械ってのはダメだね〜」

 

 オリオ「ッ…カーナ、ちゃんとこの機械をメンテナンスしてる?」

 

 カーナ「えっ?メンテナンス?」

 

 オリオ「ちょっと機械を見ていい?」

 カーナ「えっ?別にいいけど」

 

 ロイとホゲータが外に出て行った後、モンスターボールを作る機械から、大きな音が聞こえた。そして、カーナが機械のことをダメだと言うと、ちゃんと機械のメンテナンスはしているのかとオリオは聞いたが、カーナはキョトンとした顔をしていた。オリオはカーナに機械を見ていいかと許可を取ると、刃が摩耗してる所、オイルの切れてる所、冷却水が切れてる所など、オリオは手慣れた様子で、次々と壊れた箇所を直していった。修理を終えると、カーナに機械のスイッチを入れるように頼んだ。カーナが機械のスイッチを入れると、機械が正常に作動する音が聞こえてきた。そして、機械の中から出てきたのは、オリジナルのモンスターボールだった。

 

 カーナ「おお〜!」

 リコ「わぁ…綺麗!」

 

 シンヤ「すげぇ。こんな艶やかなボール、俺も見たことない」

 

 オリオ「ねぇ、カーナ。こうやってちゃんと手入れをしてあげれば、まだまだ使えるんだから、機械がダメなんて言わないで」

 

 カーナ「ああ、そうだね…ごめん」

 

 オリオ「機械が悪いんじゃない。機械にも、思いや情熱、こだわりは詰まってるから。…せっかくだから、カーナのブビィにも手伝ってもらってもいい?」

 

 ブビィ「ブビ?」

 

 モンスターボール工場・近くの森

 

 ロイ「よ〜し、早速練習開始だ!」

 ホゲータ「ホンゲェ!」

 ロイ「あの岩をポケモンだと思って…」

 

 オリオが機械のメンテナンスをしている頃。ロイは森の中で、カーナの作った試作品のモンスターボールを試そうとしていた。早速1個目のモンスターボールを目の前の岩に向かってに投げると、そのボールは3箇所の小型から火を出し、ロケットのように加速して、勢いよく岩にぶつかった。

 

 ロイ「すごい!このボールいい感じだよ!えっと…今投げたボールは、《ロケットボール》。通常のボールより、ず〜っと真っ直ぐに飛んでいく。よ〜し、次だ」

 

 ロイは2個目のボールを岩に向かって投げると、ボールは岩に向かってまっすぐ進むかと思っていたら、突然向きを変えて曲がると、岩には当たらず、ぐるっと回ってロイのところに戻ってきた。そして、ボールはロイの顔に当たると、地面に落ちてしまう。

 

 ロイ「イテッ!このボールは、《ブーメランボール》。投げると戻ってくるので、足元のポケモンに使うのが便利…って、使いづらいよ〜!」

 

 ホゲータ「ホゲゲゲ!」

 

 ロイ「じゃあ、次はこれ!」

 

 ジュゥゥゥゥ(紐が燃える)

 

 ロイ「んっ?」

 

 ドカァァァン!(爆発音)

 

 ロイ「うわ〜!」

 ホゲータ「ホゲ〜!」

 

 ロイが3個目に投げようとして取り出したボールは、紐がついているピンク色のモンスターボールだった。ロイがそのボールを投げようとすると、ボールに取り付けられていた紐に突然火がつき、火がモンスターボールに到達した瞬間、突然モンスターボールが爆発して、ロイとホゲータはその爆発に巻き込まれてしまった。そして煙が晴れると、ロイとホゲータの体は黒焦げになっていた。

 

 ロイ「このボールは、《ボムボムボール》。投げる瞬間に爆発するため、要注意。…って、なにそれ〜!」

 

 木影

 

 「ドガァ」

 

 ブレイブアサギ号・ミーティングルーム

 

 フリード「んで、オリオのやつ。すっかりカーナと仲良くなって、機械いじりを始めたから、そのまま置いてきたんだ。ありゃしばらくかかるな」

 

 マードック「オリオは機械いじりに目がないからな」

 

 フリード「まぁ、シンヤとリコも一緒にいるんだし、何かあれば連絡してくるだろ」

 

 モリー「いいじゃない。オリオにも息抜きが必要だよ」

 

 フリード「アイツ、いつも船の仕事のことで、忙しそうにしてるからな」

 

 モリー「フリードがしょっちゅう無茶なことを言ってるからね」

 

 フリード「俺かよ!マードックだって、オリオに用事を頼むだろ!」

 

 マードック「えっ!それを言ったら、モリーだってオリオに頼りすぎなところあるぞ!」

 

 モリー「私は別に…!」

 

 フリード「マードックだ!」

 マードック「モリーだろ!」

 モリー「フリード!」

 

 フリード「マードック!」

 マードック「モリー!」

 

 ズズッ(紅茶を飲む)

 

 ダイアナ「誰か1人のせいじゃないみたいだね…」

 キャプテンピカチュウ「ピカピカ」コクッ

 

 モンスターボール工場・入り口

 

 スッ!(ボールを翳す)

 

 リコ「見てなさい!そこのポケモン!私が捕まえて見せる!……なんちゃって」

 

 ニャオハ「ニャーッ?」

 

 シンヤ「いいんじゃないか。結構迫力あったぞ」

 

 リコ「本当?」

  

 シンヤ「ああ」

 ピカチュウ「ピカッ」

 

 フリードたちがブレイブアサギ号で揉めているその頃。リコはカーナのオリジナルモンスターボールを前に翳して、ポケモンをゲットする練習をシンヤに見てもらっていった。そしてオリオは、工場の中でカーナと一緒に機械のメンテナンスをしていた。今はカーナのブビィが、釜戸に炎を送って温めていた。

 

 ブビィ「ブビー!ブビー!」

 

 オリオ「うん。これで動作効率は30パー上がったかな。スイッチ押して」

 

 カーナ「うん」

 

 カーナが機械のスイッチをオンにすると、再び機械が動き出し、完成したオリジナルのモンスターボールが、次から次に流れてきた。

 

 カーナ「おぉ〜!すごい!」

 

 オリオ「これで量産も問題ないね!」

 

 カーナ「私、仕事にポケモンの力を借りるなんて考えたことなかったよ。ブビィもあんなに楽しそうだし、オリオは天才だよ」

 

 オリオ「ブレイブアサギ号の機関室と似てるからね。それにいつもやってることだし。…それにしても、カーナの作ったオリジナルのモンスターボールは綺麗だね。こんな繊細で綺麗な装飾は、並の職人にはできないよ」

 

 カーナ「師匠にこう言われたんだ。どうせ作るモンスターボールなら、こだわりぬいた最高のモンスターボールを作って、ポケモンを入れてやれって」

 

 オリオ「分かるよ。私もポケモンたちには最高の環境を用意してあげたいからね。今のブレイブアサギ号がそうなってるように、ポケモンに寄り添った物作りって意味では、私とカーナは似てるね」

 

 カーナ「…ねぇ、オリオ」

 オリオ「何?」

 

 カーナ「オリオさえ良かったら、ここで私と働かない?」

 オリオ「えっ?」

 

 カーナ「オリオのメカニックとしての腕と技術。私の装飾技術。この二つが組み合わされば、きっと、すごいものが作れそうな気がするんだ!そう、例えばさ、空を飛ぶモンスターボールとか!」

 

 オリオ「空を飛ぶモンスターボールか。面白いね!」

 

 モンスターボール工場・入り口

  

 リコ(オリオが船を降りちゃうかも!た…たたた、大変!)

 

 シンヤ「どうしたリコ?顔が引き攣ってるぞ?」

 

 ボソッ(小声で話す)

 

 リコ『シンヤ…オリオが…船を降りちゃうかもしれない』

 

 シンヤ「えっ?オリオが船を降りる?」

 ピカチュウ「ピーカッ?」

 

 モンスターボール工場・近くの森

 

 カンッ(ボールが岩に当たる)

 

 ロイ「あ〜失敗だ〜。そうだ!先にメモを読んで、ボールを選ぼう」

 

 ホゲータ「ホンゲェ」

 

 ロイ「よし、これに決めた。このボールの名前は《チェイスボール》。投げれば近くにいるポケモンに向かって、自動で向かっていく。よし、えいっ!」

 

 ウィィィン(チェイスボールのタイヤの音)

 

 オリオが機械のメンテナンスを終えている頃。ロイとホゲータは、カーナのオリジナルモンスターボールのテストを続けていた。そして今度は、自動的にポケモンに向かって動く、チェイスボールというボールを投げると、ボールに取り付けられた三つの車輪が回りだし、そのまま走り出した。

 

 ロイ「おおっ!本当に走ってる!」

 ホゲータ「ホゲゲ〜!」

 

 コトン(何かに当たる音)

 

 ロイ「あれ?…ただし、ボールが開かないことが多い。……あれ?続きが書いてある。近くにいるポケモンに向かっていく……もしかして?」

 

 ホゲータ「ホンゲ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガラルマタドガス「ドガ〜〜ッ!」

 

 

 ロイ「ガ、ガラルマタドガス⁉︎」

 

 ガラルマタドガス「ドガァァッ!」

 

 ロイ「うわ〜〜!」

 ホゲータ「ホゲ〜〜!」

 

 モンスターボール工場内

 

 カーナ「よしっ!これで注文された数は作り終わった」

 

 モンスターボール工場・入り口

 

 リコ「オリオ。今日はすごく楽しそうだね」

 

 シンヤ「そうだな。船にいる時と違って、まるで別人だな」…(俺もバトルしてる時、別人みたいだって言われたことがあるから、あまり人のことは言えないけどな)

 

 リコ「オリオ、本当に船を降りるのかな?」

 

 シンヤ「ん〜、だったらオリオに聞いてみるか?」

 

 リコ「えっ?」

 

 オリオ「んっ?2人とも。そこで何話してるの?」

 

 リコ「ぁ、オリオ…」

 

 オリオ「あっ!もしかして、2人きりのところを邪魔しちゃった?」

 

 リコ「えっ!///いや、あの…」

 

 シンヤ「実は、オリオに聞きたいことがあってさ」

 

 オリオ「えっ?聞きたいこと?」

 

 リコはさっき、カーナと楽しそうに話していたオリオ見ていた。そして、カーナからスカウトされたオリオは、ここに残って一緒に働いてしまうのではないかとシンヤに相談していた。シンヤは、それならオリオに聞いてみるかと言うと、そこにタイミングよくオリオがやってきた。

 

 シンヤ「ほら、聞いてみろよ」

 

 リコ「う、うん……ねぇ、オリオはさ…毎日…楽しい?」

 

 オリオ「えっ?楽しいって?何が?」

 

 シンヤ「ブレイブアサギ号での生活だよ」

 

 オリオ「えっ?楽しいよ。毎日色んなことが起きて大変だけどね」

 

 リコ「…ねぇ、オリオは、どうしてフリードと一緒に旅に出たの?」

 

 シンヤ「やっぱ、フリードとそういう関係だからか?」

 

 オリオ「別にそんなんじゃないよ。…ってか、あれ?私が船に乗った理由って、まだリコたちに話したことなかったっけ?」

 

 リコ(聞いてないです…)

 

 シンヤ(やっぱこの人、フリードの幼馴染だ)…「確か、前の仕事に退屈してたからって言ってなかったっけ?」

 

 オリオ「じゃあこの際、ちゃんと話そうか。…昔、ホウエン地方の造船所で働いてた時だったかな。仕事は楽しかったよ。やりがいもあって、同僚も優しい人ばかりで、毎日が充実してた。何不自由なく働いてたけど、たまにこう考えてたんだ。私、このままでいいのかなって。今の仕事が、私にとってやりたいこと?本当に私のやりたいことってなんだっけって。そんな時に、フリードから連絡をもらったんだ」

 

 シンヤ「それが、ブレイブアサギ号を作る切っ掛けになった電話か」

 

 オリオ「そっ。その後はシンヤたちも知ってる通りだけど。私も最初は、やり遂げられるか分からなかった。でも、やれるかどうかなんて、やってみなきゃ分からないから。フリードの言葉が切っ掛けになったのは事実だよ。でも、私はずっと、自分の力を試したかったのかもしれない。だから、アサギ号をブレイブアサギ号に改造した時に分かったんだ。私が本当にやりたかったことが」

 

 リコ「オリオがやりたかったこと?」

 シンヤ「それは?」

 オリオ「それはね…」

 

 

 ロイ「うわ〜〜!」

 ホゲータ「ホゲ〜〜!」

 

 

 シンヤ・リコ・オリオ「「「えっ?」」」

 

 オリオが本当にやりたかったことをシンヤとリコに説明しようとすると、森の方から叫び声が聞こえてきた。シンヤたちが森の方に目を向けると、シンヤたちが目にしたのは、ガラルマタドガスに追われていた、ロイとホゲータの姿だった。

 

 リコ「ロイ!ホゲータ!」

 

 シンヤ「あれはガラルマタドガス!」

 

 オリオ「もしかして、カーナが言ってたポケモン?」

 

 シンヤ「ロイ、なんでガラルマタドガスに追われてるんだ?」

 

 ロイ「それが、僕の投げたボールがガラルマタドガスに当たちゃって!」

 

 シンヤ「しょうがない。エンペルト!」

 

 ポーーン

 

 エンペルト「エンペッ!」

 

 ガラルマタドガス「ドガァースッ!」

 

 リコ「危ない!」

 

 シンヤ「いや、問題ない」

 

 リコ「えっ?」

 

 ベチャベチャ(エンペルトにヘドロがつく)

 

 エンペルト「ペルッ!」

 

 シンヤ「はがねタイプに、どくタイプの技は効果なしだからな。《ふしょく》の特性でもあるなら話は別だけど」

 

 カーナ「なんの騒ぎ?あっ!」

 

 シンヤ「エンペルト!「ラスターカノン!」」

 

 エンペルト「ペーールッ!」

 

 ドオォォォン!

 

 ガラルマタドガス「ドガァーッ⁉︎」

 

 シンヤはロイからガラルマタドガスに追われている理由を聞くと、モンスターボールを投げてエンペルトを繰り出した。すると、ガラルマタドガスは「ヘドロばくだん」を放ち、エンペルトを攻撃してくるが、エンペルトははがねタイプのため、どくタイプの技は効果がなかった。そして、エンペルトは体を回転させてヘドロを振り払うと、ガラルマタドガスに「ラスターカノン」を放ち、ガラルマタドガスを森の中に吹き飛ばした。

 

 シンヤ「よくやった。エンペルト」

 

 エンペルト「エンペッ!」

 

 リコ「さすがシンヤ!」

 

 ロイ「ありがとう。シンヤ」

 

 シンヤ「ああ。でも、今回はロイが悪いぞ。ガラルマタドガスを怒らせたんだからな…」

 

 ロイ「はい…」

 

 ホゲータ「ホゲッ…ホゲェェ!」

 

 複数のガラルマタドガス「「「ドガァースッ!!!」」」

 

 シンヤ「あらら、お仲間を連れて来ちゃったよ」

 

 リコ「そんなのんきなことを言ってる場合じゃないよ!」

 

 ガラルマタドガスを追い払うと、ロイを注意するシンヤだったが、ホゲータが森の方に目を向けると、ホゲータは突然大声を上げた。その理由は、さっきエンペルトの「ラスターカノン」で吹き飛ばしたガラルマタドガスが、仲間のガラルマタドガスたちを連れて戻ってきたからだった。

 

 シンヤ「ったく、しょうがないな。みんな頼……」

 

 バチバチドカァーーン(雷が落ちてくる)

 

 複数のガラルマタドガス「「「ドガァースッ!?」」」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカピカ」

 

 シンヤ「キャップ!」

 

 ピカチュウ「ピカッ!」

 

 シンヤ以外の全員「「「えっ!?」」」

 

 バサッ(羽ばたきの音)

 

 フリードのリザードン「リザァァ!」

 

 フリード「キャップ、頼んだぞ!」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカッ!」

 

 仲間を連れて戻ってきたガラルマタドガスを、シンヤは手持ちのポケモンたちに撃退してもらおうとすると、突然キャップがシンヤたちの目の前に現れ、空にはリザードンに乗ったフリードがいた。そして、キャップは「かみなりパンチ」でガラルマタドガスたちを次々と倒していくが、ガラルマタドガスの数が多すぎるため、さすがのキャップもバトルに苦戦していた。

 

 フリード「数が多すぎるな…んっ?……あれだ!」

 

 空からキャップのバトルを見ていたフリードは、ガラルマタドガスの数が多いため、いくらキャップでも、この数を相手にするのは難しいと思っていた。すると、フリードはモンスターボール工場の煙突から上がっている黒い煙に目を向けると、なにかいい作戦を思いついたようだ。

 

 フリード「オリオ!工場の機械の出力を上げろ!」

 

 オリオ「はぁ?これ以上動かせってえの⁉︎」

 

 フリード「そうだ!限界までギリギリまでだ!できるのか?」

 

 オリオ「ハッ!……フン、やったろうじゃん!メタグロス!エレキッド!手伝って!」

 

 メタグロス「メタッ!」

 エレキッド「ビリッ!」

 

 カーナ「オリオ何する気?」

 オリオ「カーナも手伝って」

 カーナ「えっ…わ、分かった」

 

 シンヤ「ハッ!そうか。フリードはそのために」

 

 リコ「えっ?」

 

 シンヤ「リコ、ロイ、俺たちはガラルマタドガスを、少しでも足止めするんだ」

 

 リコ「わ、分かった!」

 ロイ「うん!」

 

 フリードの指示で、オリオは工場の中に入り、メタグロス・エレキッド・ブビィたちの力を借り、機械の出力を限界ギリギリまで上げていた。

 

 モンスターボール工場内

 

 カーナ「オリオ、機械が限界みたい」

 

 オリオ「フリード、もう限界!機械をぶっ壊すつもり⁉︎」

 

 オリオはポケモンたちの力も借りて、機械の出力を限界まで上げていくが、機械から激しい振動音が聞こえてきた。

 

 フリード『もう少しだ。耐えてくれ!』

 

 オリオ「…分かった。耐えてやる!」

 

 カーナ「でも!」

 

 オリオ「大丈夫。フリードのことだから、きっと何か作戦があるんだよ!」

 

 モンスターボール工場・入り口

 

 シンヤ「エンペルト!「ラスターカノン!」」

 エンペルト「ペーールッ!」

 

 リコ「ニャオハ!「このは!」」

 ニャオハ「ニャオハッ!」

 

 ロイ「ホゲータ!「ひのこ!」」

 ホゲータ「ホンゲェ!」

 

 ダァァァァァァン!

 

 複数のガラルマタドガス「「「ドガァースッ⁉︎」」」

 

 ドオォォォン(黒煙が噴き上がってくる)

 

 全員「「「うわ〜〜!」」」

 

 フリード「これを待ってたぜ!」

 シンヤ(やはりな)

 

 オリオたちが中で作業を続ける中、シンヤとリコとロイの3人は、オリオたちの邪魔をさせないために、ガラルマタドガスたちを迎撃していた。すると、モンスターボール工場の煙突から、突然黒煙が噴き上がってきた。フリードがこれを待っていたと言うと、ガラルマタドガスたちは工場の煙突から噴き上がっている黒煙に向かって行くと、黒煙を吸い始めた。

 

 リコ「へっ?」

 

 シンヤ「ロイ、図鑑でガラルマタドガスのことを調べてみろ」

 

 ロイ「えっ?う、うん」スッ(スマホロトムを取り出す)

 

 マタドガス・ガラルの姿 どくガスポケモン どく・フェアリータイプ

 

 大気の汚い成分を吸収し、きれいな空気をフンの代わりに吐き出している。

 

 

 リコ「そっか。煙突の煙が、あの子たちにとってはごちそうなんだ」

 

 シンヤ「ああ。だからフリードは、機械の出力を限界まで上げろって言ったんだ」

 

 オリオ「全く、毎回突拍子もないことを言ったりやったりして、ムチャさせたり、ムチャぶりするんだから」

 

 その後ガラルマタドガスたちは、煙突から出てきた黒煙を全て吸い尽くすと、頭の煙突から汚れを浄化した綺麗な空気を排出した。

 

 夕方

 

 オリオ「これで、ここら辺の空気も良くなるよ」

 カーナ「本当に色々ありがとう。オリオ」

 

 オリオ「…カーナ、ごめん。私、ここでは働けない」

 カーナ「…そう言うと思った」

 

 オリオ「誘ってくれたの嬉しかった。だけど私は、ブレイブアサギ号でメンテナンスをしながら、冒険をしてるのが好きなんだ。それに私がいなきゃ、ブレイブアサギ号のメンテナンスをする人がいなくなるからね」

 

 カーナ「そうだね。今日は本当にありがとう。これを持ってて。旅の餞別」

 

 スッ(カーナのオリジナルモンスターボール)

 

 オリオ「機械のメンテナンスも忘れないようにね!」

 

 カーナ「忘れたら来てくれるの?」

 

 オリオ「地の果てからでも来るよ」

 

 エレキッド「ビビィ」

 ブビィ「ブビ」

 

 オリオはカーナにここでは働けないと言うと、カーナもそう言うと思ったと答える。そして、カーナはオリオに旅の餞別として、自分が作ったオリジナルのモンスターボールをオリオに渡した。こうして、カーナとまた会おうと約束したオリオは、ブレイブアサギ号に戻り、冒険の旅に出発するのだった。

 

 ブレイブアサギ号・機関室

 

 シンヤ「っで、オリオ、さっきの答えは?」

 オリオ「私のやりたかったことだよね」

 リコ「うん」

 

 オリオ「それはね。やったことがないこと」

 リコ「えっ?」

 

 オリオ「大変だけど、初めてだったり、自分がやってなかったりしたことを、この船に乗ればできる気がしたの。リコもそうじゃない?」

 

 リコ「あっ…その通りかも」

 シンヤ(…やったことがないこと…か)

 

 ロトロトロト…ロトロトロト…ピッ

 

 フリード『オリオ!プロペラの様子がおかしい。すぐに見てくれ』

 

 キャプテンピカチュウ『ピカー!』

 

 ドット『オリオ!なんか空調の調子が悪いんだけど!』

 

 リコ「ぁ…」

 

 バタンッ(ドアを開ける音)

 

 マードック「オリオ!コンロの火がつかねえ!これじゃあ今晩の飯が作れない!」

 

 モリー「オリオ!展望室のドアが開かなくなった!」

 

 ロイ「オリオ!ごめん!また壁に穴を開けちゃった!」

 

 フリード・ドット・マードック・モリー「「『『なんとかしてくれ〜!』』」」

 

 ダイアナ「あらあら、これは大変だね」

 

 シンヤ(全く懲りてないな。この人たちは)

 

 オリオ「ああもう、分かった分かった。行けばいいんでしょ」

 

 シンヤ「オリオ。壁の穴は、俺とピカチュウが修復しとくよ」

 ピカチュウ「ピカッ」

 

 オリオ「ありがとう。リコは私を手伝って」

 リコ「うん!」

 

 To be continued

 

 次回予告

 

 シンヤたちがウイングデッキでポケモンバトルをしていると、そこに謎の紫色の液体がこぼれているのを見つける。しかし紫色の液体は、船の中のあっちこっちにこぼれていた。謎の紫色の液体が何なのかを調べるため、シンヤとリコとロイの3人は、船の中を調べることにした。

 

 次回「船に潜む、謎のポケモンの正体」

 





 
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