ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり 作:通りすがりのポケモントレーナー
黒いレックウザに遭遇したシンヤたち。しかし、アメジオとアオギリの妨害にあったせいで、レックウザはシンヤたちの前から去ってしまい、色々なことが起きて、リコとロイは少し元気をなくしてしまう。だが、ダイアナとのバトルで、リコとロイは元気を取り戻した。そして、六英雄を探して、ラクアを目指す冒険を続けることを改めて決意したのだった。
展望室
ダイアナ「テラパゴスが元気になってよかったよ」
ウインディ「ウィン」
ピー(エレベーターが展望室につく)
シンヤ「船を降りる準備をしてるんですか?」
ピカチュウ「ピィーカ」
ダイアナ「ああ、今荷物を整理してるところさ」
フリード「荷物はそれだけなんですか?」
ダイアナ「旅をする冒険者は、身軽でないとね」
フリード「耳が痛いです。ブレイブアサギ号の中は、片付けても片付けてもなかなか片づかなくて」
ダイアナ「それだけたくさんの大事なものがあるってことさ」
シンヤ(いや、単にフリードたちが片付けてないだけだと思います)
ダイアナ「シンヤ、フリード、リコとテラパゴスのことを頼んだよ」
シンヤ「はい。分かってます」
フリード「俺たちは、これからパルデア地方に向かいます」
シンヤ「えっ、またパルデア地方に行くのか?てっきり、バサギリかエンテイを探しに行くと思ってたのに」
フリード「お前がガラルの古城で、テラパゴスがパルデア地方のポケモンだって言ってたのを思い出してな。気になって調べたら、パルデアで地方でテラパゴスが発見された記録があったんだよ。それに…」
ダイアナ「パルデア地方は、テラスタルの地でもある」
フリード「テラパゴスの放つ輝きと、テラスタルの輝き。そこに謎を解くヒントがあるんじゃないかと思ってな」
シンヤ「なるほど。なら、ちょうどいいな」
フリード「ん?どういう意味だ?」
シンヤ「前にダイアナさんからルシアスの手記を見せてもらった後、六竜を探すって言ったろ。それに、パラドックスポケモンのことも話したし」
フリード「ああ、そんな話をしてくれたな」
シンヤ「だから、俺はパルデアに着いたら、フリードたちと別行動を取って、エンテイとライコウに似てる六竜を探しに、パルデアの大穴の中に行ってくるよ」
フリード「それはいいが。パルデアに着いたら…」
シンヤ「大穴の中で、何があったのかを話すって約束だろ」
ダイアナ「2人とも話はまとまったようだね。私は次の港で降ろしておくれ」
フリード「分かりました」
キャプテンピカチュウ「ピーカ」
展望室の外
リコ「おばあちゃん。次の港で、船を降りちゃうんだ…」
ニャオハ「ニャオハ…」
ロイ「リコ、寂しいの?」
リコ「寂しいよ……でも、あれがいつものおばあちゃんだから」
ロイ「…じゃあさ、お別れのパーティーを開こうよ!カレー作ったり、出し物なんかやってさ!」
リコ「それいいかも!」
ニャオハ「ニャオハ!」
ホゲータ「ホンゲッ!」
ロイ「じゃあ、今から準備しようよ!」
リコ「じゃあ後で、シンヤとフリードにも手伝ってもらおう」
ドットの部屋
ぐるみん『よっす!ポケモントレーナーのみんな!ぐる〜びんしてる?今日のぐるみんは一味違うのだ!ほらほら、この帽子かっこいいだろ?実はこのテラスタルキャップ、とある知り合いから送ってもらいました!ってことで、ジャーン!ポケモントレーナーのみんなも、ポケモンをテラスタルさせて、キラキラに輝かせて、かっこよくパワーアップさせたいよな!ポケモンをテラスタルさせたいなら、パルデア地方に行って《テラスタルオーブ》をゲットし、パルデアの奇跡、テラスタルをやってみよう!ポケモンはテラスタルすると、タイプが変わるわけだが、どんなテラスタイプかは、頭の上にテラスタルジュエルという王冠が飾られているので、それを見ればどのテラスタイプか分かる。ポケモンの中には、テラスタルで別タイプになるやつもいる。ポケモンのタイプが変われば、不利な状況を覆すことができるからな。そこで一発逆転なんてこともありえるぞ!』
クワッス『クワーッス!』
ぐるみん『本当にここぞってタイミングで、ポケモンをテラスタルさせよう。でも大事なのは、自分がどう判断するかだ!』
カチッ(マウスを押す音)
ドット「う〜ん。もっと派手にやるべきだったかな。せっかくクワッスが頑張ってくれたのに」
クワッス「クワッスー」
ロトロトロト…ロトロトロト…
ドット「やっぱり、ちゃんとテラスタルさせないと派手さがないな……そうだ。今度シンヤに頼んで、テラスタルオーブを貸してもらおうかな?」
ロトロトロト…ロトロトロト…
ドット「もう!誰なんだ?」ピッ
ナンジャモ『よ〜っす、生ぐるみん氏。久しぶりだね!』
ハラバリー『ハラハラ』
ドット「ナ、ナンジャモ姉さん⁉︎」
クワッス「クワッ⁉︎」
リコたちがダイアナのお別れ会を開こうと動いている頃。ドットは部屋で、テラスタルに関する動画を作っていたが、派手さがないと思い、シンヤにテラスタルオーブを貸してもらって、クワッスをテラスタルをさせてみようと考えていた。すると、ドットのスマホロトムに着信が入る。ドットに電話をしてきた相手は、以前リコを捜す時に一役買ってくれた、ドットの憧れの存在で、パルデア地方、ハッコウシティのジムリーダーの《ナンジャモ》だった。まさかのナンジャモからの電話に、ドットは思わず声を上げて驚いていた。
ナンジャモ『君の動画見たよ!僕が送ったテラスタルキャップをぶっ込んでくれてありがと!僕じゃテラスタルキャップをかぶれないから』
ドット「かぶれない?」
ナンジャモ『だって見てよこの頭を。どう考えても帽子をかぶれそうにないでしょ』
ドット「そんなで理由で僕に振ったの?…だったら、それを外せばいいんじゃ?」
ナンジャモ『はーい!爆弾発言投下!この髪飾りのコイルたちがいないナンジャモなんてナンジャモやないわい!ただの派手なかわい子ちゃんじゃん』
ドット「それが姉さんの本音かよ」…(しかも自分で可愛いって)…「でも、おかげで臨時収入が入って助かったけど」
ナンジャモ『OKOK!ところで、次のコラボはいつやろうか?せっかくぐるみん氏がトレーナーになったんだからさ、2人でバトルの動画を配信しようよ』
ドット「うん。まぁ、考えておくよ」
ナンジャモ『おう。首をキリンリキにして待ってる。んでんで、どんな感じ?トレーナーになってからの旅ってのは、なにか変わった?』
ドット「別に、何も変わらないよ」
ナンジャモ『ん〜〜本当に〜?』
ドット「トレーナーになる前から、トレーナーのことなんて知ってたし。……でも」
ナンジャモ『でーもー?』
コンコンッ(扉をノックする音)
ロイ『ドット、部屋にいる?』
リコ『実はお願いがあるんだけど』
ドット「どうしたの?」
ガチャ(下のドアからホゲータが部屋に入る)
ホゲータ「ホンゲ〜」
ロイ「って、ホゲータ!」
ガチャ(部屋の扉を開ける)
ドット「ホゲータ騒いでるけど、どうしたの?」
リコ「すごいパーティーをやるって言ったら、ホゲータのテンションが上がっちゃって」
ドット「パーティー?何の話か分からないよ?」
テラスタルキャップをドットに送ってきたのは、ナンジャモだったようだ。ナンジャモは、せっかくドットがトレーナーになったのだから、次のコラボはバトルをやろうと提案してきた。すると、ナンジャモはドットに、トレーナーになってからの旅はどうかと聞いてきた。ドットは顔を逸らしながら答えようとすると、クワッスが出入りする下のドアからホゲータが入ってくると、リコとロイがドットの部屋を訪ねてきて、ダイアナが次の港で船を降りるとドットに説明した。
ドット「そっか。リコのおばあさん、次の港に着いたら船を降りるんだ」
リコ「それで、お別れのパーティーを開きたいなって。ドットにも協力してほしいんだ」
ナンジャモ『なるへそ物語。リア友からのお誘いってわけじゃん』
リコ「ナンジャモさん⁉︎あっ、この間はありがとうございました」ペコッ(頭を下げる)
ナンジャモ『おお〜、ニャオハ大好きっ子氏。いいよいいよ、あれしきのこと。代わりといっちゃなんだけどさ、これからも生ぐるみん氏のこと、よろしくね〜』
リコ「はい!」
ロイ「もちろん!」
ドット「ちょっと待った!」
ナンジャモ『ん?どしたのぐるみん氏?』
ドット「逆だから!僕が2人の面倒を見てるんだよ!」
ナンジャモ『フヒヒヒヒ。んで、さっきの質問の答えは?トレーナーになってよかった?』
ドット「えっ?」
リコ「何のことですか?」
ロイ「何の話をしてたの?」
ナンジャモ『実はさっきね。生ぐるみん氏がトレーナーになってから、何か変わったのかって聞いていたところだったんだよ』
リコ「そうだったんですか…」
ナンジャモ『んでんで、答えは?』
ドット「そ、それは」チラッ
リコ「ん?」
ロイ「ん?」
ナンジャモ『……ならよ〜し!じゃあ皆の者、パーティー楽しめ〜しめ〜め〜』ピッ
ドット「あっ」…(相変わらずだなナンジャモ姉さん。結局、何がよ〜しだったんだろう)…「言っとくけど、僕はパーティーとか、そういう騒がしいのは大嫌いなんだからな」
ヒョコ(顔を出す)
シンヤ「何が大嫌いだって?」
ピカチュウ「ピーカッ」
リコ「あっ、シンヤ、ピカチュウも」
シンヤ「何の話をしてるんだ?」
ロイ「ダイアナさん、次の港で船を降りるんでしょ?」
シンヤ「ぁっ、なんだ聞いてたのか」
リコ「それで、おばあちゃんのお別れ会を開きたいなって…」
シンヤ「ああ、いいんじゃないか」
ロイ「カレーと出し物にしようって考えてるんだけど、シンヤとドットも手伝ってよ」
シンヤ「OK。夜までに準備しようか」
ピカチュウ「ピィカチュ」
ドット「…まあ、たまにはこういうのもいいか」
クワッス「クワッ!」
リコ「シンヤ、ドット、ありがとう!」
エクスプローラーズのアジト
ハンベル「ギベオン様が、お目覚めでございます」
ここは、世界のどこかに隠されているエクスプローラーズのアジト。レックウザとのバトルの後、アジトに戻ったアメジオは、執事のハンベルと共にギベオンに謁見に来ていた。アメジオとハンベルが指定された場所に立つと、目の前の何もない壁の一部の模様が光だし、そこからエクスプローラーズのボスのギベオンがアメジオに話しかけた。
ギベオン『アメジオ、真っ先に黒いレックウザに辿り着いたのは、お前であったか』
アメジオ「はい。ですが、取り逃してしまいました」
ギベオン『黒いレックウザと戦い、何を感じた?』
アメジオ「…レックウザは本気で俺とバトルをしていませんでした。それどころか、こちらを試しているように感じました」
ギベオン『試されたのか、遊ばれたのか、底知れぬポケモンだな』
アメジオ「次こそは、必ずレックウザを手にいれます」
ギベオン『我が楽園《ラクア》への道。その鍵を握っているのは、テラパゴスとレックウザだ。必ず手に入れろ』
ギベオンがアメジオにそう伝えると、壁の模様の光が消えていく。どうやら、ギベオンへの謁見はここまでのようだ。
休憩室
ウィーン(扉が開く音)
アメジオ「ハンベル、頼みがある」
ハンベル「何でしょうか?」
アメジオ「俺を鍛えてくれないか?」
ハンベル「私が教えられることはもうありませんよ。教えられることは、全てアメジオ様に教えましたからね」
アメジオ「はぐらかすな。その先の話をしているんだ。力が必要なんだ…レックウザに、シンヤに勝つためにも‼︎」
ハンベル「…それは、私に本気でバトルをしろと言っているのですね?」
アメジオ「ああ、今までお前が、俺と本気でバトルをしてないことは分かっていたからな」
ハンベル「…分かりました。ヨノワール、手加減はいらないようです。久しぶりに本気でバトルをやりましょうか」
スッ(ハンベルの影から現る)
ヨノワール「ヨワーールッ」
アメジオはギベオンとの謁見が終わって部屋を出ると、執事のハンベルに、自分を鍛えてくれるよう頼んだ。ハンベルはもう教えることはないと言うが、どうやらハンベルは、今までアメジオとのバトルで、本気を出したことは一度もないらしい、そして、ハンベルはアメジオの決意が硬いと悟ると、アメジオとのバトルを承諾し、アジトにあるバトルフィールドに移動した。
バトルフィールド
ポーーン
ソウブレイズ「ブレイッ!」
アメジオ「いくぞ、ソウブレイズ!」
ソウブレイズ「ブレッ!」
ハンベル「いつでもどうぞ」
ヨノワール「ヨワーール」
アメジオ「ソウブレイズ!「サイコカッター!」」
ソウブレイズ「ソォーレイッ!」
ハンベル「参ります。ヨノワール!「シャドーボール!」」
ヨノワール「ヨワーールッ!」
アメジオとハンベルのポケモンバトルが始まると、ソウブレイズが「サイコカッター」の斬撃を飛ばして、ヨノワールに攻撃をした。ヨノワールは「シャドーボール」を右手に構えると、それを「サイコカッター」にぶつけた。「シャドーボール」と「サイコカッター」がぶつかり合って相殺されると、その衝撃でバトルフィールド全体が煙に包まれる。ソウブレイズはその煙を利用して、素早くヨノワールの背後に回り込んだ。
アメジオ「ソウブレイズ!「つじぎり!」」
ソウブレイズ「ブレーーイッ!」
ハンベル「ヨノワール!後ろに「シャドーパンチ!」」
ヨノワール「ヨワーールッ!」
ドカーーンッ‼︎
ソウブレイズ「ブレッ⁉︎」
ソウブレイズはヨノワールの背後を取ると、「つじぎり」で攻撃をするが、 ハンベルが「シャドーパンチ」の指示を出すと、ヨノワールは後ろを見ることなく、ソウブレイズの攻撃が自分に当たる前に、ソウブレイズに「シャドーパンチ」を命中させた。ソウブレイズは効果抜群の「シャドーパンチ」を受けて後ろに下がってしまうが、物理攻撃を受けたことで、特性の《くだけるよろい》が発動し、ソウブレイズはスピードを上げた。
ハンベル「くだけるよろいが発動しましたか…」
アメジオ「叩き込め!「むねんのつるぎ!」」
ソウブレイズ「ブレイッ!」ダッ!
ガシッ‼︎(両腕を掴まれる)
アメジオ「何ッ⁉︎」
ソウブレイズ「ブレイッ⁉︎」
ハンベル「ヨノワール!「シャドーボール!」」
ヨノワール「ノワーールッ!」
アメジオ「ならば「ゴーストダイブ!」」
ハンベル「ヨノワール!逃すな!」
ガシッ!(ソウブレイズを捕まえる)
アメジオ「なっ!」
ハンベル「てづかみポケモンのヨノワールに、そんな逃げ方は通用しませんよ」
くだけるよろいが発動し、スピードが上がったソウブレイズは、「むねんのつるぎ」でヨノワールを攻撃したが、ヨノワールは攻撃してきたソウブレイズの両腕を掴み、ソウブレイズの動きを封じた。そして、ヨノワールはソウブレイズの動きを封じたまま、腹部にある巨大な口から「シャドーボール」を放ち、ソウブレイズを攻撃してダメージを与えた。すると、アメジオは「ゴーストダイブ」の指示を出し、ソウブレイズは空中で「ゴーストダイブ」を発動させ、影の中に身を隠そうとするが、ヨノワールが「ゴーストダイブ」の中に手を突っ込んできて、ソウブレイズが完全に影の中に入る前に体を掴まれると、「ゴーストダイブ」の中から引きずり出されてしまう。
ハンベル「シャドーボール!」
ヨノワール「ヨワーールッ!」
アメジオ「ソウブレイズ!「シャドーボール」を切り裂け!」
ソウブレイズ「ブレイッ!」
ヨノワールはソウブレイズを引きずり出すと、空中にソウブレイズを放り投げて「シャドーボール」を放つが、ソウブレイズは咄嗟に剣を振るって「シャドーボール」を真っ二つにすると、ヨノワールの攻撃をかわした。
アメジオ「これが、ハンベルの実力か…」
ハンベル「どうします?負けを認めますか?」
アメジオ「まだだ!ソウブレイズ!「サイコカッター!」」
ソウブレイズ「ブレイッ!」ダッ!
ハンベル「「シャドーボール」で撃ち落とせ!」
ヨノワール「ヨワーールッ!」
ソウブレイズが走り出しながら「サイコカッター」の斬撃を放つのに対して、ヨノワールは「シャドーボール」を投げ飛ばした。しばらくは「サイコカッター」と「シャドーボール」の撃ち合いが続いたが、ソウブレイズは「シャドーボール」を切り裂き、ヨノワールに近づこうとしていた。
ハンベル「トドメだ!「シャドーパンチ!」」
ヨノワール「ヨワーーッ!」
アメジオ「ソウブレイズ!ヨノワールの腕にしがみつけ!」
ソウブレイズ「ブレイッ!」
ガシッ‼︎(ヨノワールの腕にしがみつく)
ヨノワール「ヨワッ⁉︎」
ハンベル「ッ⁉︎」
アメジオ「そのままこらえろ!ソウブレイズ!」
ハンベル(…アメジオ様らしくない戦い方ですな)
ソウブレイズが接近してくると、ヨノワールは「シャドーパンチ」でトドメをさそうとした瞬間、ソウブレイズは「シャドーパンチ」をかわすと、そのままヨノワールの腕にしがみついた。ヨノワールはソウブレイズを振り払おうとしたが、ソウブレイズはヨノワールの腕に必死にしがみついていた。しかし、ヨノワールが手を思いっきり振ると、ソウブレイズはヨノワールの手を離してしまい、空中に投げ飛ばされてしまうが、ソウブレイズは「ゴーストダイブ」を発動し、影の中に身を潜めた。ヨノワールは辺りを見渡して、ソウブレイズがどこから出てくるのかを警戒していると、ヨノワールの背後からソウブレイズが現れ、そのままヨノワールに剣を振るって地面に叩きつけた。
アメジオ「よくやったぞ。ソウブレイズ」
ソウブレイズ「ブレイッ」
ハンベル「まさか、アメジオ様があのような戦い方をなさるとは。さすがの私も、そこまでは読めませんでしたよ」
アメジオ「軽蔑するか?」
ハンベル「いえ、むしろ感服しております。アメジオ様の力を求める、その強い意思は本物のようですな」
アメジオ「俺は強くなろうと決めた。どんなやり方だろうと、どんなに道が険しくても、俺は必ず力を手に入れる。そして、レックウザを倒す!」…(そして、シンヤに勝つ!)
ハンベル「レックウザもそうですが。アメジオ様は、余程シンヤというトレーナーに勝ちたいのですね」
アメジオ「アイツは俺とバトルした時、キズナゲッコウガもミライドンも使わなかった。それに、俺は1回もシンヤに勝てていない。悔しいが、今の俺ではアイツに勝てないのも事実だ。キズナゲッコウガは、グラードンさえ倒したと聞いた」
ハンベル「はい。マツブサ様から、そのように伺っております」
アメジオ「だからこそ、アイツに勝つために力が必要なんだ。己の限界を超える力が!」
ハンベル「ならばその覚悟に、こちらも全力で応えねば失礼ですな」スッ(テラスタルオーブを取り出す)
アメジオの強さを手に入れたいその理由を聞くと、ハンベルは服の懐から《テラスタルオーブ》を取り出し、テラスタルオーブを前に向けて構えた。
アメジオ「テラスタルオーブ…やっと本気になったか、ハンベル! 」
ハンベル「深淵を歩め!ヨノワール!」
ハンベルがテラスタルオーブを構えると、テラスタルオーブにエネルギーが集まり始める。テラスタルオーブのエネルギーが満タンになると、ハンベルはヨノワールに向かってテラスタルオーブを投げ飛ばした。テラスタルオーブはヨノワールの頭上でエネルギーを解放。ヨノワールは無数の結晶石に身を包み込んだ。結晶石が弾けると、そこには全身がクリスタル化して、頭部に幽霊を模した王冠を被るヨノワールの姿があった。
(ゴーストテラスタイプ)ヨノワール「ヨーーノーーッ‼︎」
ハンベル「ヨノワール!「シャドーボール!」」
(ゴーストテラスタイプ)ヨノワール「ヨーーノッ!ワッ‼︎」
アメジオ「「シャドーボール」を切り裂け!「むねんのつるぎ!」」
ソウブレイズ「ソォーーブレイッ!」ダッ‼︎
ヨノワールはテラスタルしたことで、ゴーストテラスタイプになり、ゴーストタイプの技の威力が上がるようになった。ヨノワールは、早速威力の上がった「シャドーボール」をソウブレイズに放つが、それをソウブレイズは「むねんのつるぎ」で両断した。その時、技が相殺したことで爆発が起き、フィールドに煙が舞うと、ソウブレイズは前が見えなくなってしまった。すると目の前には、「シャドーパンチ」で攻撃体勢に入っていたヨノワールの姿があった。
ハンベル「ヨノワール!「シャドーパンチ!」
ヨノワール「ヨォーーーノッ‼︎」
ダァァァァァァン!
ソウブレイズ「ブッレーーイッ⁉︎」
アメジオ「ソウブレイズ!」
拳を構えていたヨノワールは、目の前からやってきたソウブレイズに、威力の上がった「シャドーパンチ」を打ち込んだ。そして、ソウブレイズは空中で回転しながら後ろに吹き飛ばされ、バトルフィールドの壁に激突した。傷だらけになったソウブレイズは立つこともできないため、勝負はハンベルの勝利で終わった。バトルが終了すると、ヨノワールのテラスタル化は終わり、アメジオはソウブレイズをモンスターボールに戻して休ませた。
アメジオ「まさか「シャドーボール」が囮で、狙いは「シャドーパンチ」を命中させることだったとはな」
ハンベル「ご満足頂けましたかな?」
アメジオ「…ハンベル。ソウブレイズの体力が回復したら、もう一戦頼む」
ハンベル「…分かりました。アメジオ様の気が済むまで、バトルの相手をいたしましょう」
ブレイブアサギ号・展望室外・夕方
ダイアナ「この船で過ごすのも、今日で最後だね」
ウインディ「ウィン」
ダイアナ「ん?どうしたんだい?ウインディ」
夕暮れ時になり、太陽が沈んでいく中、ダイアナは展望室の外から海を眺めていた。明日には近くの港に着くため、ダイアナがブレイブアサギ号で過ごす日も今夜が最後になる。シンヤとフリードには船を降りる理由を説明したが、エクスプローラーズが何故テラパゴスを狙うのか、ハンベルがエクスプローラーズと一緒に行動する理由を調べるために、ダイアナは船を降りるのだった。すると、ダイアナの相棒ポケモンのウインディがダイアナに声をかけると、船の中に入って行った。ダイアナはウインディの後を追い、ウインディがミーティングルームの部屋の扉の前に座ると、ダイアナはゆっくりとミーティングルームの扉を開けた。
パンッパンッパンッ(クラッカーの音)
ダイアナ「えっ?なんだいこれは?」
リコ「明日、おばあちゃんが船を降りるって聞いたから」
シンヤ「リコとロイが展望室で、俺とフリードとダイアナさんが話してたのを聞いていたから、お別れパーティーを開きたいって相談してきたんです」
ロイ「だから、みんなでカレーやサラダを作りました」
ダイアナが扉を開けると、真っ暗だった部屋の明かりが急について、部屋の中にいたリコやロイたちがクラッカーを鳴らすと、ダイアナは驚いていた。
ダイアナ「それでわざわざ、私のために?」
モリー「今日までダイアナさんには、本当にお世話になりましたから」
オリオ「お別れは寂しいけど、今日は思いっきりパーっと騒ぎましょう!」
マードック「特製ケーキもあります!」
ランドウ「出会いと別れは背中合わせ。お互いの前途を祝おうぞ」
フリード「俺たちからダイアナさんに、ちょっとしたプレゼントです」
ダイアナ「そうかい。ありがとうみんな」
キャプテンピカチュウ「ピカチュー!」
こうして、リコとロイが提案したダイアナのお別れパーティーが始まり、みんなでリコとロイが作ったカレーやサラダを食べたり、今日までの旅の話をしながら楽しんでいた。そして、カレーを食べ終えた後、マードックが作ってくれたケーキに、マホイップのクリームをデコレーションした特製ケーキを、ダイアナの出してくれたとっておきの茶葉で作った紅茶と一緒にいただいた。
モリー「この紅茶おいしい」
リコ「これがおばあちゃんのとっておきの味。すごくおいしい」
シンヤ「じゃあ早速、俺もいただきます」スッ(手をティーカップに向けて伸ばす)
コトンッ(ヤバチャがシンヤのティーカップの前に移動する音)
ズズッ(ヤバチャのお茶を飲む)
シンヤ「んっ?…‼︎ブーーッ⁉︎」
ロイ「えっ?シンヤ?」
リコ「ど、どうしたの?」
シンヤ「ゴホッゴホッ!いや、紅茶を飲んだら、なんか変な味が…」
ヤバチャ「チャバ!チャバ!チャ!」
シンヤ「って、ヤバチャ!お前のイタズラか!」
ピカチュウ「ピカピカ…」
シンヤ以外の全員「「「あはははっ!」」」
マードック「ハハハ、なにやってんだよシンヤ。それぐらい間違えないだろう」
シンヤ「よそ見してたのが失敗だった。あ〜、ヤバチャのお茶の味がまだ口の中に残ってるよ」
マードック「普通は間違えないぞ」スッ(手をティーカップに向けて伸ばす)
カチャ(ポットデスを掴む)
イワンコ「ワンワンッ!」
マードック「ん?どうしたイワンコ?」
ズズッ(ポットデスのお茶を飲む)
マードック「う〜ん、この紅茶、本当においしいな」
シンヤ「おい、それ紅茶じゃないぞ」
全員「「「えっ?」」」
フリード「おいマードック。それ、もしかして⁉︎」
マードック「な、なんか急に…」
バタリッ(椅子から倒れる音)
ヒョコッ
ポットデス「ポットー」
ヤバチャ「チャバチャバチャバ」
ロイ「マ、マードック、大丈夫?」
マードック「ポ、ポットデスのお茶だったのか…」
シンヤ「ゴーストタイプはイタズラ好きが多いとは知ってたけど。ここまでとはな」
モリー「ポットデスのお茶は、飲み過ぎると危険なんだけど」
シンヤ「えっ?そうだったの?」
モリー「うん。でも、これくらいならほっといても大丈夫だよ」
ケーキと一緒にダイアナのお気に入りの紅茶を堪能するリコたち。シンヤも紅茶をいただこうとすると、以前ポットデスと一緒に住み着いたヤバチャが、シンヤのティーカップとすり替わり、自分のお茶を飲ませてシンヤをからかった。そしてマードックも、ダイアナのお気に入りの紅茶をティーカップに入れて飲んだが、マードックが飲んだのはポットデスのお茶だった。マードックがカップをソーサーに置くと、マードックの体が震え出し、椅子から倒れてしまう。モリーが言うには、ポットデスのお茶は飲み過ぎると危険なのだが、マードックが飲んだのは、カップ一杯分のお茶なので、問題ないとのことだった。すると、ダイアナはウインディにマードックをベッドに運ぶよう頼んだ。
マードック「今日はご馳走だ〜」
シンヤ「寝ちゃったし。夢の中でも料理中だよ。この人は」
シンヤ以外の全員「「「あはははっ!」」」
ドット「それでは、今夜のメインイベント!出し物を映すよ!」
ダイアナ「出し物?」
リコ「うん。私たちとおばあちゃんが出会った思い出を、ドットが動画にしてくれたの」
ダイアナ「まぁ、そうなのかい」
ウインディがマードックを部屋に運んで行った後、ドットが映写機の前に出てきて、メインイベントの出し物を映すと言い出した。内容はガラルの古城でダイアナと出会い、ここまで冒険した話をまとめたもので、ナレーションはリコが担当したらしい。そして、ドットが映写機を起動させると、最初はダイアナと出会ったガラルの古城の写真が写った。しかし、写真を見てみると、ダイアナと出会った古城より大きい城が写っていた。ドットが言うには、古城の写真がないからフリー素材を使ったらしい。そこから、ダイアナとライジングボルテッカーズが出会った話から始まっていき、エクスプローラーズとのバトル、ダイアナの活躍、ワイルドエリアでのカレー作り、ダイアナの知り合いのテペンから古のモンスターボールを取り返した話など、ダイアナと出会ってから体験した冒険の動画を、みんなは楽しんで見ていた。
ランドウ「なんてことや!骨とう屋だけに、なんてこっとうや、なんつって」
ヒュゥゥーーー(冷たい風が吹く)
全員「「「さ、寒い」」」
シンヤ「…けど、爆発シーンが多かったな」
ロイ「特訓の話は爆発しなかったね」
リコ「特訓の話は爆発しちゃダメでしょ」
フリード「いや、他のもダメだろ」
ダイアナ「みんなありがとう。とても楽しかったよ」
リコ「ううん。おばあちゃんのおかげで、私たちの方こそ楽しかったよ。ありがとう」
フリード「ええ、ダイアナさんのおかげで、俺たちもいろいろ学ばせてもらいました。本当にありがとうございました」
ダイアナ「いや、お礼を言うのは私の方だよ。少しの間だったけど、みんなと一緒に旅ができて楽しかったよ。シンヤ」
シンヤ「はい?」
ダイアナ「アンタには本当に礼を言うよ。これからもリコのことを頼んだよ」
シンヤ「はい」
ダイアナ「アンタの実力をこの目で見て、ライジングボルテッカーズとアンタがいるなら、リコは大丈夫だって確信ができたからね。アンタが世界チャンピオンになれたのも分かった気がするよ」
シンヤ「ありがとうございます」
ダイアナ「それと、アンタに1つ聞いておきたいことがあるんだ」
シンヤ「何ですか?」
ダイアナ「アンタ、ちゃんと両親に連絡はしてるのかい?リコやライジングボルテッカーズと冒険してることは?」
シンヤ「ちゃんと連絡をして、フリードやリコたちのことも話してますよ」
ダイアナ「そうかい。それならいいんだ。アンタの両親が、そのことを知らないと思っていたからね」
シンヤ「いえ、全部知ってますよ」
リコ「シンヤ、お母さんとお父さんに連絡してたんだ」
シンヤ「ああ。って言っても、母さんにだけな」
リコ「えっ?お母さんだけ?」
シンヤ「父さんはダイアナさんと同じで、世界中を冒険をしててな。家に帰って来ることはあんまりないんだ。最後に会ったのも、俺が10歳になる前だったしな」
リコ「そうなんだ。…メールは送らないの?」
シンヤ「父さんもダイアナさんと同じで、スマホロトムを持ってないから、連絡をしようとしても出来ないし、向こうからも連絡してこない人だからな」
リコ「そうなんだ」
ダイアナ「シンヤ。リコと結婚した後、自分の父親と同じように、リコに連絡をしないなんてことはしないでおくれよ」
リコ「け、け、結婚⁉︎///」
シンヤ「ダイアナさん!リコがパンクしてるし、話が早すぎませんか!」
全員「「「あはははっ!」」」
ダイアナのお別れパーティーが終わった頃と同時刻。エクスプローラーズのアジトでは、アメジオとハンベルの特訓バトルが終わっていた。
エクスプローラーズアジト
ハンベル「この短時間に、随分と成長しましたな」
アメジオ「いや、こんなものではまだまだダメだ。もっともっと強くなる必要がある。レックウザに勝つために!そして、シンヤにも勝つために!」
ハンベル「…その気持ちを強く持っていれば、アメジオ様もギベオン様のように、遥か高みに到達でき、レックウザにもシンヤにも勝てるでしょう。これをお受け取りください」
スチャ(テラスタルオーブ)
アメジオ「これは、テラスタルオーブじゃないか。いいのか?これはお前の物だろう?」
ハンベル「構いません。ただし、テラスタルの力を引き出せるのかは、アメジオ様次第ですよ」
アメジオ「なるほど、テラスタルを使いこなしてみせろということか。…分かった。テラスタルを知り、極め、必ず使いこなし、力を手に入れる!」
スッ(テラスタルオーブを掴む)
アメジオ(…俺は必ず力を手に入れて、レックウザを倒した後、お前を倒して見せる!待っていろシンヤ!)
ふわりっ
オーベム「オーベッ」
別の部屋
アゲート「ハンベルのヤツ、随分とアメジオに入れ込んでいるようだな」
スピネル「好きにさせておきましょう。こちらには、テラパゴスの共鳴反応データがあります」
アゲート「ああ。黒いレックウザを手に入れるのは我々だ」
スピネル「あなたにも協力していただきますよ。ゲーチスさん」
ゲーチス「ええ、分かっていますよ。そのために必要は物も、手に入りましたからね」
ブレイブアサギ号・キッチン
リコ「おばあちゃん、私たちも手伝うよ」
シンヤ「1人で皿洗いは大変でしょう」
ダイアナ「リコ、シンヤ、みんなはどうしんだい?」
シンヤ「みんな部屋で寝てます」
ダイアナのお別れパーティーが終わり、みんなは部屋に戻って寝ている頃、ダイアナは一人で皿洗いをしていた。そこにシンヤとリコもやってきて、一緒に皿洗いを始めた。
ダイアナ「リコ、本当に見違えたね」
リコ「おばあちゃん、いっつもそれ言う」
シンヤ「ダイアナさんがそう言うのも分かるぞ。俺と出会った頃に比べれば、本当にリコは変わったからな。俺と出会った頃のリコなんて…」
リコ「わぁ〜〜〜っ!そのことは言わないで!」
ダイアナ「ハハハハ、イチャつくなら部屋てやっておくれよ」
リコ「もう!おばあちゃんまでからかわないで!……おばあちゃん。ありがとう。ペンダントを私に託してくれて」
ダイアナ「え?」
リコ「おばあちゃんが前に言ってた通りだった。怖いのは最初の一歩だけ。一歩ずつ踏み出して、自分の気持ちを打ち明けられるようになって、私の知らないこと、見たこともない景色がどんどん広がっていった。ドキドキすることも、怖いこともいっぱいあったけど、シンヤたちと一緒だったから平気だった。ずっとワクワクが続いてるよ」
ダイアナ「そうかい。リコは本当に良い仲間たちに出会えたんだね」
リコ「うん!」
ダイアナ「それに、素敵な花婿もできたしね」
リコ「花婿///」
シンヤ「なんでリコが照れるんだ?どっちかって言うと、照れるのは俺のほうだろ」
ピカチュウ「ピカッ」
リコ「うぅ〜〜、そうだけど」
ダイアナ「そうだ。二人ともついてきな」
シンヤ「えっ?」
リコ「何?」
ダイアナは皿洗いを終えると、シンヤとリコを連れて展望室にやってきた。そして、テーブルに置いてあった一冊の本を取ると、それをリコに渡した。
リコ「これって、おばあちゃんの冒険の記録の本だよね?」
ダイアナ「成長したリコの姿を見ていたら、私も冒険への憧れを思い出してね。私は私で新しい冒険を始めるから、これはアンタに託すよ」
リコ「おばあちゃん。……じゃあ、これを受け取って。私とシンヤからプレゼント」
ダイアナ「え?」
リコはダイアナから、大切な冒険の記録が書いてある本を受け取ると、自分からプレゼントがあると言って、ポケットの中にしまっておいた物を取り出すと、それをダイアナの左手首に結んだ。ダイアナの手に結んだのは、リコが自分で編んだ、青色のミサンガだった。
ダイアナ「素敵じゃないか」
リコ「学校の友達に作り方を習って、シンヤと一緒に作ったんだ。ペンダントに代わるお守りだよ」
ダイアナ「ありがとう。大切にするよ。…リコ、シンヤ、テラパゴスのことは頼んだよ」
シンヤ「はい」
リコ「任せて。ウインディもまたね。おばあちゃんをよろしく」
ウインディ「ウィン!」
ダイアナ「シンヤ、リコのことを頼むよ」
シンヤ「ええ。リコのことも任せてください」
港町
フリード「ダイアナさん。今日まで本当にありがとうございました」
シンヤ「ラクアを目指す時に、また会える日を楽しみにしてます」
ダイアナ「こちらこそ。みんなと冒険が本当に楽しかったよ」
リコ「おばあちゃん、元気でね!」
ロイ「じゃあ、また!」
ダイアナ「ああ。アンタたちも頑張って、六英雄を探しておくれ」
フリード「はい。よし、俺たちも《パルデア地方》に出発だ!」
全員「「「おおっ!」」」
朝になると、ブレイブアサギ号は近くの港に到着し、ダイアナとウインディとイキリンコは船を降りた。シンヤとライジングボルテッカーズのみんなは、ダイアナにお礼を言った後、パルデア地方に向かうために大空に旅だった。リコとシンヤは、ダイアナが見えなくなるまで船の後方から手を振り、ダイアナもブレイブアサギ号が見えなくなるまで、リコとシンヤに手を振って2人を見送った。
ダイアナ「さて、私たちもこれから頑張らないとね。行くよ。ウインディ、イキリンコ」
ウインディ「ウィーン!」
イキリンコ「リコー!」
ブレイブアサギ号
フリード「俺たちは六英雄を探しだす」
ロイ「黒いレックウザ」
リコ「私たちについてきてくれた。オリーヴァ・ガラルファイヤー・ラプラス」
ドット「まだ出会っていない。バサギリとエンテイ」
オリオ「古の冒険者ルシアスと、一緒に旅をしたポケモンたち」
モリー「テラパゴスも、ルシアスや六英雄たちと一緒に旅をしてたんだよね」
テラパゴス「パーゴ?」
ランドウ「共に歩もうぞ。この冒険を」
マードック「全ての六英雄と出会えば」
モリー「テラパゴスが本来の力を取り戻し」
オリオ「ラクアへの道が開かれる」
テラパゴス「パーゴ?」
リコ「絶対ラクアに連れて行ってあげる」
シンヤ「俺はリュウセイが従えた、ライコウとエンテイのパラドックスポケモン、六竜を必ず見つけ出す!」
ドット「神秘的で刺激的。ワクワクしてきた!」
ロイ「残る六英雄は3体だ!」
フリード「六英雄が今どこにいるのか調べつつ、パルデア地方に向かい、テラパゴスのことを調べる」
キャプテンピカチュウ「ピカチュー!」
フリード「《ライジングボルテッカーズ》!パルデア地方に出発だ!」
全員「「「おおっ‼︎」」」
ダイアナとお別れをした後、シンヤたちはテラパゴスのことを調べるため、パルデア地方に向かった。テラパゴスをラクアに連れて行くために、残りの六英雄のバサギリとエンテイを探すために、シンヤたちは冒険を続けるのだった。そしてその夜…
シンヤの部屋
ピカチュウ「zzz〜zzz」
シンヤ「ピカチュウも寝てるし、俺も寝るかな」
コンコンッ(扉を叩く音)
シンヤ「んっ?誰?」
リコ「シンヤ、起きてる?」
シンヤ「リコか。起きてるぞ」
リコ「部屋に入ってもいい?」
シンヤ「ああ、どうぞ」
ガチャ(扉を開ける音)
リコはシンヤの許可を得ると、シンヤの部屋の扉を開けて、寝ているニャオハを抱っこしたまま、シンヤの部屋に入ってきた。
シンヤ「どうしたこんな時間に?」
リコ「えっと、その…」
シンヤ「今日ダイアナさんが船を降りて寂しいから、俺の部屋に来たんだろう?」
リコ「!…シンヤはなんでもお見通しだね」
シンヤ「お見通しなのは、リコの考えてることだけだよ。でも、もう寝る時間だぞ。リコだっていつもなら、もうこの時間には寝てるだろ」
リコ「えっと…今日は…シンヤの部屋で寝てもいいかな?」
シンヤ「えっ!Σ(・□・)俺の部屋にか⁉︎」
リコ「……ダメかな?」
シンヤ「いや、別にいいけど」…(珍しく甘えてくるな。いつもはこんなに甘えてこないのに。それだけ、ダイアナさんとのお別れは寂しかったてことか)
ダイアナとのお別れが寂しかったのか、リコはシンヤの部屋にやってくると、今日はシンヤの部屋で寝たいと言い出した。シンヤは部屋の電気を消してベッドに入ると、リコもシンヤのベッドに入ってきて布団をかけた。リコはシンヤの隣で横になっているので、所謂、添い寝の状態になっていた。そしてシンヤとリコは、寝ているピカチュウとニャオハをベッドの端に移動させた。
シンヤ「そう言えば、リコが髪留めをつけてないところを初めてみるな」
リコ「へ、変かな?」
シンヤ「いや、新鮮だと思っただけだ。リコって髪留めをつけてると、知的でお嬢様ぽく見えるから」
リコ「…それって、髪留めをつけてない時は知的じゃないてっこと?(T_T)」
シンヤ「Σ(゚д゚lll)いや、そうじゃなくて。どっちもかわいい絶世の美少女に見えるよ」
リコ「あ、ありがとう///シンヤもかっこいいよ///」
シンヤ「サンキュー。…ダイアナさんとはまた会えるさ。だから元気だせよ」
リコ「うん。…でも、やっぱりおばあちゃんと離れたのは寂しいから、今日だけは、シンヤに甘えてもいい?」
シンヤ「ああ、いいぞ」
リコ「じゃあ…んっ///」(目を閉じて唇を突き出す)
シンヤ「えっ、いいのか?」
リコは目をつぶると、唇を少しだけシンヤに突き出した。すると、シンヤはリコが何をしてほしいのかを察した。
リコ「甘えていいんでしょ?んっ///」
シンヤ「じゃあ、一回座ってくれ。寝そべった状態じゃキスしづらいし、リコとキスするのはこれが初めてだから」
リコ「…分かった」
そう、シンヤもリコも、手を繋いだり、ハグをしたり、お互い頬にキスを一回だけしたことはあるが、唇にキスするのはこれが初めてだった。リコは一回ベッドから起き上がると、もう一回目を閉じて唇を少し突き出した。そして、シンヤもベッドから起き上がると、左手をリコの背中に回して、右手をリコの首に回し、リコの顔に自分の顔を近づけ、リコの唇に自分の唇を重ね合わせた。シンヤが唇をリコの唇から離すと、急にリコがシンヤの背中に手を回してきた。
シンヤ「え?どうした?」
リコ「もっと…もっとして……キス」
シンヤ「あ、ああ」…(そんな目をウルウルさせて、トロンとした顔で催促しないでくれ‼︎かわいすぎるだろ‼︎)
リコにそう言われると、シンヤは両手をリコの頬に添えて、もう一度唇を重ね合わせるが、リコはまだ足りないらしく、眠気に負けるまでシンヤにキスを催促してきた。そんな2人の様子を、ピカチュウとニャオハは寝たふりをして見ていた。
To be continued
次回予告
ダイアナと別れてから数日後に、シンヤたちはフリードから、ライジングボルテッカーズの活動資金がなくなったことを聞く。ラクアを目指す冒険を続けるためにも、これからは仕事をして活動資金を稼ぐことになったシンヤたち。すると、フリードの知り合いから仕事の依頼が来たため、シンヤはリコとロイと共に、フリードが受けた仕事を手伝うことになった。
次回「荒野の戦い!シンヤ・ピカチュウVSポケモンハンター!」
最近、シンヤとリコがイチャイチャする話が書けてないので、最後にちょっとだけイチャイチャさせてみました。