ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 テラパゴスのことを調べるために、パルデア地方に向かうシンヤたちライジングボルテッカーズ。そして朝早くに、フリードから重大な話があると、ドットを除く船のメンバー全員がミーティングルームに集められ、ドットはスマホロトムの画面からフリードの話を聞いていた。


第35話『荒野の戦い!シンヤ・ピカチュウVSポケモンハンター!』

 

 ブレイブアサギ号

 

 フリード「みんな聞いてくれ。とうとう、俺たちライジングボルテッカーズの活動資金が0円になった」

 

 リコ「えっ?」

 シンヤ「活動資金?」

 ロイ「0円って?」

 

 フリードの重大な話とは、ライジングボルテッカーズが冒険を続けていくための活動資金が、0円になったとの報告だった。

 

 マードック「ついにそうなったか」

 

 モリー「そりゃ仕事もしないで、旅を続けて飲み食いしてれば…」

 

 オリオ「活動資金もなくちゃうよね」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカピカ」コクッ

 

 フリード「六英雄を探しながら、ラクアを目指す冒険を続けていくためにも、みんなには資金稼ぎの方も頑張ってほしい」

 

 マードック・モリー・オリオ「「「了解!」」」

 

 シンヤ「ちょっと待った!資金稼ぎってどういうことだ?」

 

 ロイ「ライジングボルテッカーズの仕事が冒険することじゃないの?」

 

 フリード「冒険で飯は食えないだろ。だから、他で稼ぐ必要があるんだ」

 

 シンヤ「えっ?ちょっと待ってくれ。フリードってポケモン博士だろ。旅の資金を援助してもらったりとかしてないのか?」

 

 フリード「残念ながら、俺は資金を援助してもらったことはないんだ」

 

 シンヤ「そっか。俺はてっきり、フリードがポケモン博士だから、どっかから資金を援助してもらってたと思ってたのに…」

 

 フリード「だから、みんなが得意なことを活かして資金を稼ぐんだ。今まで俺たちは、こうやって旅を続けてきたからな」 

 

 リコ(そうだったんだ)

 

 マードック「スイーツのデリバリーの仕事でも始めてみるかな」

 

 オリオ「私はメカの修理の仕事がないか、ネットで調べてみる」

 

 モリー「私はポケモンの健康相談の宣伝動画をドットに頼もうかな」

 

 マードック「おっ、いいな。ドット、スイーツの宣伝動画も頼む!」

 

 ドット『え〜、なんで僕が。めんどくさい』

 

 オリオ「そう言わないでよ。アンタはぐるみんやってるから収入があるけど、それだけじゃ足りないし」

 

 シンヤ「フリード、俺も活動資金を出すよ。この船に乗せてもらって、飯も食わせてもらってるし」

 

 フリード「んっ?シンヤって、そんなに金を持ってるのか?」

 

 シンヤ「あれ?言ってなかったけ?」

 

 フリード「何を?」

 

 シンヤ「俺、ナナカマド博士に頼まれて、ポケモンの生態を調べたりフィールドワークの仕事をしてたから、結構稼いでるんだけど」

 

 フリード「えっ⁉︎そうだったのか」

 

 シンヤ「見れば分かるよ。ほら」スッ(貯金を見せる)

 

 フリード「……!シンヤ、こんなに稼いでたのか!」

 

 オリオ「どれどれ……凄!よくこんなに貯めたね!」

 

 シンヤ「各地方を冒険する時に、ナナカマド博士に色々頼まれて、仕事をしてたからな。自分が行けない危ないところに行ったりしてもらったとか、見たことのない新種のポケモンをゲットしてそれを送ったり、伝説のポケモンみたいに、ゲットしづらいポケモンを調べたいからゲットしてきてくれって。そういう難しい仕事をすると、ナナカマド博士が将来の為にって、多く支払ってくれてたんだ。旅費とか旅に必要な物を博士が出してくれてたから、あまり金を使わなかったっていうのもあるけど」

 

 フリード「…でもいいのか?その金は、お前が頑張って稼いだ金だろう?」

 

 シンヤ「栄養を考えて、朝・昼・夜に、飯をちゃんと毎日食わせてもらってるし、オヤツも出てる。それに風呂に入れて、ベッドで寝れるんだ。そういう代金を払うと思えば安いからな」

 

 フリード「そう言ってくれると助かる。俺たちは俺たちで、なにか仕事を探そう。シンヤに出してもらってばかりなのはよくないからな」

 

 ロイ「はい!僕、力仕事だったらできるよ!」

 

 リコ「わ、私も!なんでもやります!」

 

 シンヤ「リコとロイは仕事より、まず勉強を頑張らないとな」

 

 リコ・ロイ「「あっ……」」

 

 フリード「そうだぞ。学生はしっかり勉強に励まないとな」

 

 シンヤ「オンライン授業をやること、それが今の2人の仕事だ」

 

 リコ・ロイ「「は、はい」」

 

 パルデア地方に向かうまでの間、ライジングボルテッカーズのメンバー全員は、それぞれが得意なことをして、旅の活動資金を稼ぐことになった。そして、フリードたちが仕事を探している間、リコはブリッジに移動し、ロイは自分の部屋でオンライン授業を受けていた。リコは授業が始まるまでの間、ルームメイトのアンとお喋りをしていた。

 

 ブリッジ

 

 アン『へぇ、冒険に必要なお金を稼ぐんだ』

 

 リコ「うん。みんな出来ることをして、お金を稼いでいたみたい」

 

 アン『でも、シンヤすごいね。私たちと同い年なのに、ポケモン博士に頼まれて仕事をしてるなんて…』

 

 リコ「私も、聞いた時はびっくりしちゃった」

 ミブリム「ミッ〜…」

 

 アン『あれ?その子、リコの新しいポケモンなの?』

 

 リコ「うん。ガラル地方に行った時にゲットしたの。ミブリムっていうんだ。ミブリム、私の友達のアンだよ」

 

 ミブリム「ミッ〜!」

 

 アン『かわいい!ミブリムよろしく!』

 

 カーンカーン(授業が始まるチャイムの音)

 

 アン『あっ、授業が始まる。じゃあ後で』

 リコ「うん」

 

 先生『皆さん、おはようございます』

 

 ランドウの釣り場

 

 ランドウ「働かざる者、食うべからずじゃな」

 

 

 

 先生『今回の宿題の内容は、《理想の絆》です』

 

 リコ(理想の絆?)

 

 先生『自分が目標としている、または憧れている、身近なトレーナーとポケモンを1組選び、そのトレーナーとポケモンの、どこが素晴らしかったということをテーマにしたレポートを書いてきてください。次の授業の時に、全員に発表してもらいます』

 

 リコ(理想の絆か…目標と憧れているトレーナーとポケモン。身近ってなると、やっぱり1人しかいないよね)

 

 リコは今回のオンライン授業で、《理想の絆》という宿題を先生から出されて、自分が目標としているトレーナーとポケモンを思い浮かべたが、やはり1番に思い浮かんだのは、シンヤとピカチュウだった。恋人という贔屓目もあるが、リコはシンヤとピカチュウと出会ってから、シンヤとピカチュウの関係を近くで見てきた。それに、リコにとってはシンヤは目標でもあり、憧れの存在でもある。シンヤとピカチュウの内容をレポートに書くには、充分すぎる理由があった。

 

 ブレイブアサギ号・廊下

 

 リコ(シンヤとピカチュウ…うん!仲もいいし、バトルだって強いし、理想の絆にピッタリだよ!)

 

 

 フリード『早速仕事の依頼が来たぞ!』

 リコ「えっ?」

 

 ガラガラッ(扉を開ける音)

 

 ミーティングルーム

 

 シンヤ「リコ、授業は終わったのか?」

 リコ「うん。何の話をしてたの?」

 シンヤ「フリードが仕事に行くんだって…」

 

 フリード「ああ。知り合いから、迷子になったポケモンを捜してほしいって依頼が来てな」

 

 シンヤ「フリード、俺も一緒に行ってもいいか?船で待ってても退屈だし。迷子捜しなら、人手は多い方がいいだろ?」

 

 ピカチュウ「ピッカッ」

 

 ガラガラッ(扉を開ける音)

 

 ロイ「ねぇフリード、僕も一緒に行ってもいい?」

 

 リコ「あっ、私も行きたい!」

 

 フリード「…ああ、なら頼もうかな」

 

 リコ・ロイ「「はい!」」

 

 リコ(迷子捜しの仕事だけど、シンヤとピカチュウの理想の絆、絶対に見届けます!)

 

 こうして、シンヤ・リコ・ロイの3人は、フリードの仕事を手伝うため、フリードに着いていくことになり、迷子のポケモンを捜してほしいと依頼をしてきたフリードの知り合いに会うために、待ち合わせの場所の荒野の酒場にやってきた。

 

 荒野の酒場

 

 シンヤ「ここが待ち合わせの場所か?」

 

 フリード「ああ、だけど気をつけろよ。中には荒っぽい連中もいるかもしれないからな」

 

 リコ・ロイ「「うん」」

 

 シンヤ(エクスプローラーズと比べれば、そっちの方がマシだな)

 

 ガチャ(ドアを開ける音)

 

 ???「ん?フリード、来てくれたか!」

 

 フリード「よう、久しぶりだな!《シャイン》」

 

 シャイン「ん?その子たちは?」

 

 フリード「今、一緒に旅をしてる仲間だ。お前の依頼を手伝ってくれる」

 

 シンヤ「シンヤです」

 リコ「リコです」

 ロイ「ロイです」

 

 シャイン「俺は《シャイン》だ。よろしくな!」

 

 フリードが酒場のドアを開け、シンヤたちも中に入ると、中には人相の悪い男たちが座っていて、シンヤたちの方を見てきた。シンヤとフリードは特に気にしてなかったが、リコとロイはシンヤの背中に隠れた。すると、カウンターの席に座っている、赤いスカーフを首に巻いた男がフリードに気づくと、シンヤたちの方にやってきた。男の名はシャインといって、フリードの知り合いでもあり、今回フリードに迷子のポケモンを捜してほしいと依頼をしてきた人物のようだ。シンヤたちはシャインから話を聞くために椅子に座ると、シャインは1枚の写真を取り出し、それをテーブルの上に置いた。その写真にはシャインと、木の枝を丸めたようなポケモンが一緒に写っていた。

 

 ロイ「これ、ポケモンなの?」

 

 フリード「コイツは…《アノクサ》か」

 

 リコ「アノクサ?」

 

 シンヤ「パルデア地方のポケモンだよ」

 

 シャイン「ああ、先月パルデア地方に行った時にゲットしたんだ。だけど昨日、散歩をしてる途中に強い風が吹いてきて、そしたらアノクサが風で飛ばされてしまってな」

 

 リコ「風で飛んじゃうポケモン?」

 

 シンヤ「アノクサの体の重さは0.6kgだから、めちゃくちゃ軽いんだ」

 

 リコ「そっか。だから風で飛んじゃうんだ」

 

 シャイン「本当なら自分で捜したいんだが、仕事があってな…実はこの近くにハンターの集団がいて、無差別に野生のポケモン狩りをしてるって情報が入ったんだ」

 

 シンヤ「ハンターって、もしかして、《ポケモンハンター》のことですか?」

 

 シャイン「ああ」

 

 リコ「…ポケモンハンターって何?」

 

 シンヤ「ポケモンハンターっていうのは、トレーナーのポケモンや、野生のポケモンを捕獲…いや、道具などで拘束して捕まえて、その捕まえたポケモンたちを、金を払った奴に売る仕事をしている、最低な奴らのことさ」

 

 ピカチュウ「ピカッピカチュウ」

 

 リコ「ポケモンを売る…」

 

 ロイ「そんなことをしてる奴らがいるなんて!」

 

 フリード「シャインの仕事は野生ポケモンの保護活動で、悪質なポケモンハンターを捕まえたりもしてるんだ」

 

 ロイ「へぇ、そうなんだ」

 

 フリード「話は分かった。アノクサは俺たちが必ず見つけてみせる。なぁ、キャップ」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカピカ」

 

 こうして、シャインの依頼を引き受けたフリードは、アノクサを見つけるために、シンヤたちを連れて荒野にやってきた。荒野に着くと、リコはスマホロトムの図鑑機能を使い、アノクサのことを調べた。

 

 荒野

 

 アノクサ ころがりくさポケモン くさ・ゴーストタイプ

 

 成仏できない魂が枯れ草を巻き込み転がっている。行き先は自分でも分からない。

 

 リコ「大変そうなポケモンだね」

 

 フリード「昨日吹いた風を考えると、この辺りにいるはずなんだが」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカ!」ビシッ(指を差す)

 

 全員「「「ん?」」」

 

 アノクサ「ア〜ノ」

 

 シンヤ「ビンゴだな。ここにいたか」

 

 ロイ「お〜い!アノクサ!僕たち、君のトレーナーのシャインのさんに頼まれて、君を捜しに来たんだ!」

 

 アノクサ「アノ!」

 

 ヒュゥゥ(風が吹く)

 

 アノクサ「アノ、ア〜〜…」

 

 全員「「「あっ!」」」

 

 シンヤ「風で飛ばされた」

 

 フリード「追うぞ!」

 

 酒場から荒野にやってきたシンヤたちは、早速アノクサを捜そうとすると、突然キャップが茂みの所を指差し、シンヤたちはキャップが指を差した方を向くと、その茂みの中にはアノクサが隠れていた。そして、ロイがアノクサに声をかけると、急に風が吹いてきて、アノクサはそのまま風で飛ばされてしまい、シンヤたちはアノクサを追いかけた。だが、砂漠を転がっていくアノクサと中々距離が縮まらず、ピカチュウ・キャップ・ニャオハ・ホゲータは、スピードを上げてアノクサを捕まえようとすると、また風が吹いてきて、アノクサは岩場の後ろの方に飛ばされてしまう。

 

 シンヤ「岩場の後ろに飛んでちまったぞ」

 

 ピカチュウ「ピカッ!」

 

 ロイ「任せて!」

 

 ドンッ‼︎(何かにぶつかる音)

 

 ロイ「うわっ!」

 

 シンヤ「どうしたロイ?」

 

 ロイ「何か壁にぶつかちゃって…」

 

 リコ「壁って……あっ!」

 

 多数のサイホーン「「「サーイッ」」」

 

 シンヤ「サイホーンだ!」

 ピカチュウ「ピカッ!」

 

 

 多数のサイホーン「サイホーーッ‼︎」

 

 ロイ「なんかめちゃくちゃ怒ってる‼︎」

 

 シンヤ「お前がぶつかったからサイホーンたちが怒ったんだよ!」

 

 フリード「そんなことより逃げるぞ!」ダッ!

 

 多数のサイホーン「サイホーーッ!」

 

 全員「「「うわ〜〜〜っ!」」」

 

 荒野・岩場の上

 

 リコ「ハァハァ、アノクサ見失っちゃったね」

 

 ニャオハ「ニャオハッ…」

 

 シンヤ「ああ。フリード、これからどうす……あれ?フリードとロイは?」

 

 ピカチュウ「ピカッ?」

 

 リコ「え?……あれ?2人ともいない」

 

 シンヤ「どうやら、サイホーンから逃げてる最中に、はぐれたみたいだな」

 

 ロトロトロト…ロトロトロト…ピッ

 

 シンヤ「あっ、フリード」

 

 フリード『シンヤ、リコ、2人とも無事か?』

 

 シンヤ「ああ、なんとかな。ロイと一緒か?」

 

 フリード『ああ。どうやらサイホーンから逃げてる最中に、バラバラになったみたいだな』

 

 シンヤ「っで、どうする?別々にアノクサを捜すか?それとも一旦合流するか?」

 

 フリード『そうだな………よし、アノクサを捜す方を優先しよう。この辺りは広いから、別々で捜せばアノクサが見つかる可能性も高い。俺たちはスマホロトムで連絡を取り合えるし、アノクサを保護したら、お互いにスマホロトムで連絡するってことにしよう』

 

 シンヤ「OK。アノクサを保護したら連絡する」ピッ

 

 リコ「ねぇシンヤ。この看板を見て」

 

 シンヤ「看板?……これは、左に行けば砂漠が、右に行けばオアシスがあるってことか……よし、砂漠の方に行こう」

 

 リコ「えっ?どうして砂漠に?」

 

 シンヤ「アノクサは濡れるのを嫌がるんだ。水があるオアシスには、なるべく近づきたくないだろうからな」

 

 リコ「へぇ〜、そうなんだ」

 

 シンヤ「さぁ行こう」

 

 ピカチュウ「ピーカッ!」フルフルッ(首を横に振る)

 

 サイホーンから逃げ回っている最中に、フリードとロイとはぐれてしまったことに気づいたシンヤとリコ。すると、シンヤのスマホロトムにフリードから連絡が入り、一旦合流するか、別々でアノクサを捜すかを話しあった結果、別々で捜せばアノクサを見つけられる可能性があるとフリードが言うため、別々でアノクサを捜し、保護したらスマホロトムで連絡を取ることにして、シンヤとリコは砂漠に向かおうとする。すると、岩場に立っているピカチュウが首を横に振った。

 

 リコ「ピカチュウどうしたの?」

 

 ピカチュウ「ピッカチュー!」

 

 シンヤ「えっ?砂漠じゃなくて、オアシスの方に行こうって?」

 

 ピカチュウ「ピーカッ」コクッ

 

 シンヤ「いやいや、パルデア地方で見たアノクサだって、砂漠にいただろ?だから砂漠に行くぞ」

 

 ピカチュウ「ピーカッ」フルフルッ(首を横に振る)

 

 スッ(ピカチュウの後ろにしゃがむ)

 

 シンヤ「今日はやけに強情だな。ほら、砂漠に行くぞ」

 

 ピカチュウ「ピッカ!」スッ(シンヤの耳に手を伸ばす)

 

 ギュゥゥゥ‼︎(シンヤの耳を引っ張る)

 

 シンヤ「いでででっ⁉︎(>_<)耳を引っ張るなって‼︎」

 

 ピカチュウ「……ピーカッ」

 

 パッ(シンヤの耳を離す)

 

 シンヤ「痛っ…ほら、砂漠に行くぞ」

 

 ピカチュウ『オアシスに行くの!』

 

 シンヤ「砂漠だ!」

 

 ピカチュウ『オアシス!』

 

 シンヤ「砂漠だって‼︎」

 

 ピカチュウ『オアシス‼︎』

 

 シンヤ・ピカチュウ「『ん〜〜〜〜!』」(頬をぶつけ合う)

 

 リコ(…仲の良いシンヤとピカチュウでも、意見が合わないこともあるんだ…」

 

 ニャオハ「ニャオハッ…」

 

 アノクサ「ア〜〜ノ〜〜」

 

 リコ「あっ!あんなとこにいた!」

 

 シンヤ・ピカチュウ「「あっ!」」

 

 リコ「砂漠でもオアシスでもなかったみたい」

 

 シンヤ・ピカチュウ「「///」」

 

 ヒュゥゥ(風が吹く)

 

 アノクサ「ア〜〜」

 

 シンヤ「アノクサを追うぞ!」

 

 リコ「うん!」

 

 アノクサを捜すために、砂漠かオアシス、どちらに行くかでシンヤとピカチュウが揉めていると、シンヤたちのいる近くから、アノクサの声を聞こえてきて、リコがアノクサの声が聞こえてきた上の方を向くと、岩場の上の場所に生えている木の枝に、アノクサが引っ掛かっているのを見つけた。自分たちの予想が外れてしまったため、シンヤとピカチュウは顔を赤くしていた。そして、また強い風が吹いてくると、アノクサは風に飛ばされてしまい、シンヤたちはアノクサの後を追って砂漠に辿り着いた。

 

 砂漠

 

 リコ「砂漠に戻ってきちゃったけど…」

 ニャオハ「ニャオハッ」

 

 シンヤ「アノクサは砂漠に転がって行ったんだ。必ずどこかに居るはずだ」

 

 ピカチュウ「ピカッ」

 

 フリード「おーい!シンヤ!リコ!」

 

 リコ「えっ?……フリード!ロイ!」

 

 ロイ「シンヤたちも砂漠の方に来てたんだ」

 

 シンヤ「ああ、風で飛んだアノクサ追ってたら、ここに辿り着いたんだ」

 

 リコ「あっ!あれは!」

 

 風で飛ばされたアノクサを追って、シンヤたちが砂漠にやってくると、そこにはフリードたちの姿があった。どうやらフリードもシンヤと同じように、アノクサの習性を考えてロイたちとここに来たようだ。そして、シンヤとリコがフリードたちと合流すると、リコが砂漠で何かを見つけた。

 

 ロイ「アノクサがいっぱいいる!」

 

 フリード「いや、あれはアノクサじゃない」

 

 リコ・ロイ「「えっ?」」

 

 シンヤ「あれはタンブルウィードだ。アノクサに似てるけど、この砂漠や荒野でよく見かける、ただの枯れ草の塊だ」

 

 ロイ「でも、あの中にアノクサが混じってるかも!お〜〜い!アノクサ!」

 

 アノクサ「ア〜ノ〜」

 

 リコ「アノクサの声だ!」

 

 シンヤ「どうやら、本当にあの中に混じってるみたいだな」

 

 フリード「だったら、あの中から手当たり次第に捜すしかないな」

 

 こうしてシンヤたちは、タンブルウィードの中に混じっているアノクサを捜すために、風で転がってきたタンブルウィードを片っ端から見て、アノクサかどうかを確認した。だがどれもタンブルウィードで、アノクサではなかった。そして、アノクサが中々見つからないため、リコはその場に座り込む。

 

 リコ「見つからないね」

 

 ニャオハ「ニャオハ…」

 

 アノクサ「ア〜ノ〜」

 

 リコ「えっ、今のアノクサ⁉︎」

 

 ガバッ(立ち上がる)

 

 テラパゴス「パーゴ」

 

 ドサッ(テラパゴスがリュックから落ちる音)

 

 リコ「あっ、テラパゴス⁉︎」

 

 ポンッ(テラパゴスを砂漠から引っこ抜く)

 

 リコ「テラパゴス、大丈夫?」

 

 テラパゴス「パーゴ」

  

 シンヤ「ん?どうしたリコ?」

 ピカチュウ「ピカッ?」

 

 リコ「今そこにアノクサが転がって…って、あれ?」

 

 シンヤ「アノクサがどうした?」

 リコ「……見失っちゃった」

 

 タンブルウィードに混じって転がっているアノクサを見つけると、リコは勢いよく立ち上がった。すると、その時リュックに入っているテラパゴスが頭から砂漠に落ちてしまい、頭が砂の中に埋まってしまう。それに気づいたリコがテラパゴスを引っ張ると、砂の中に埋まっているテラパゴスを助けた。そして、リコの元にやってきたシンヤが、リコにどうしたのかと聞くと、リコはそこにアノクサがいると言おうとするが、アノクサはリコが目を離した隙に砂漠をドンドン転がって行ったようだ。その頃、砂漠を転がって行ったアノクサは、岩石砂漠の方に転がっていった。

 

 岩石砂漠

 

 アノクサ「ア〜ノ〜」

 

 バサッ(鎖のネットが空から降ってくる)

 

 ガチャン(アノクサがネットに捕まる)

 

 アノクサ「ア〜ノ〜⁉︎」

 

 スッ(目の前から現れる)

 

 ポケモンハンター1「よし、また獲物を捕まえたぞ」

 

 ポケモンハンター2「アジトにいるお嬢に見せに行こう」

 

 岩石砂漠・ポケモンハンターたちのアジト

 

 ???「どれもイマイチね。もっとかわいいポケモンはいないわけ?」

 

 ポケモンハンターのリーダー「《お嬢》。もう少しだけお待ちください」

 

 お嬢「私はお家の中をかわいいポケモンたちでいっぱいに増やしたいの。だからあなたたちに依頼したのに……他のポケモンハンターに依頼しようかしら?」

 

 ポケモンハンターのリーダー「も、もうしばらくお待ちください。お嬢」

 

 ブロロ(トラックのタイヤの音)

 

 ポケモンハンター2「お嬢、近くにポケモンがいたので捕まえてきました」

 

 アノクサ「ア〜ノ〜」

 

 お嬢「何これ?ポケモンなの?全然かわいくないし!」

 

 ポケモンハンターのリーダー「コイツはアノクサといって、珍しいポケモンですよ。ほら、目だってキョロとしてかわいいじゃないですか」

 

 お嬢「そう?とてもそんな風に見えないけど……まぁいいわ、檻に入れておいて」

 

 ポケモンハンター1・2「「へイ!」」

 

 どうやらアノクサは、さっきシンヤたちのいる砂漠を転がってきて、岩石砂漠の所まで転がっているうちに、ポケモンハンターに捕まってしまい、そのポケモンハンターの雇い主の、お嬢という人物の所にまで連れて行かれてしまったようだ。そして、アノクサがポケモンハンターに捕まっている頃、シンヤたちはアノクサを見つけるために、砂漠の近くにある街に行くと、アノクサの目撃情報を聞いて回ったが、誰もアノクサを見ていないようだった。

 

 砂漠近くの街

 

 シンヤ「誰もアノクサを見てないって…」

 ピカチュウ「ピカッ」

 

 フリード「そうか。誰も見てないか…」

 ロイ「街の方には来てないのかな?」

 

 リコ「アノクサ、どこに行ったんだろう?」

 

 街の女の人「ねぇ、見て見て!」

 

 街の女の人2「うわぁ、あのピカチュウ帽子かぶってる!」

 

 キャプテンピカチュウ「ピッ!」

 

 街の女の人x2「「かわいい〜〜‼︎❤️」」

 

 キャプテンピカチュウ「ピッ⁉︎…ピカーチュッ、ピカーチュッ、ピカーチュッ」(キャップのクシャミ)

 

 シンヤ「おい、キャップどうしたんだ?」

 

 フリード「ああ、例のアレルギーが出ちまったか…」

 

 リコ「アレルギー?」

 

 フリード「キャップはかわいいアレルギーなんだよ」

 

 ロイ「かわいいアレルギー?」

 

 シンヤ「何だそれ?聞いたことないぞ…」

 

 フリード「キャップはかわいいって言われると、クシャミが止まらなくなっちまうんだ」

 

 リコ「そうなの……」

 

 シンヤ「ハハ、キャップは大変だな。なっ、ピカチュウ……あれ?ピカチュウ?」

 

 プリン「プリプリッ❤️」

 

 ピカチュウ「ピーカッ…」

 

 リコ「あれ、シンヤのピカチュウ…」

 

 フリード「プリンに言い寄られてるな」

 

 シンヤ「相変わらずピカチュウはモテモテだな」

 

 ロイ「モテモテ?」

 

 シンヤ「何故か知らんが、俺のピカチュウは、よく雌のポケモンに好かれて言い寄られることがあるんだ」

 

 リコ「へぇ、ピカチュウとキャップってモテるんだね…」

 

 シンヤ「そうみたいだな。ハハハ」

 

 フリード「ヒヒヒ…」

 

 ピカチュウ「ピーカッ…」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカッ…」

 

 その後も、シンヤたちはアノクサを見た人がいないか、街の人たちに声をかけて聞いて回ったが、アノクサを見た人が街にいなかったため、シンヤたちは砂漠に戻ってアノクサを捜しにきた。

 

 砂漠

 

 ロイ「ピカチュウもキャップも大変だったね」

 

 フリード「まぁ、モテるのはいいことだろ」

 

 シンヤ「そうそう。ピカチュウもラッキーだと思わなきゃ。…プッ、ハハハ」

 

 リコ(シンヤ、思いっきり笑ってる…)

 

 ギュゥゥゥ‼︎(シンヤの顔を引っ張る)

 

 ピカチュウ「ピィ〜〜カ〜〜」

 

 シンヤ「イタタタッ!別にいいだろ。笑たって」

 

 リコ(う〜〜ん、これがシンヤとピカチュウの絆なのかな?)

 

 キャプテンピカチュウ「ピ〜カ〜〜」

 

 ギュゥゥゥ‼︎(フリードの顔を引っ張る)

 

 フリード「イデデデッ、俺に八つ当たりするなよ…」

 

 ロイ「フリードとキャップまで……」

 

 それからシンヤたちは、砂漠を歩き続けてアノクサを捜したが、アノクサが見つからなかったため、オアシスにやってきた。

 

 オアシス

 

 シンヤ「砂漠と街にいないなら、もうここしかないけど…」

 

 フリード「アノクサは濡れるのを嫌がるからな。果たしてここにいるかどうか…」

 

 ロイ「お〜〜いアノクサ!いたら返事して!」

 

 シンヤ「ん?……あれは檻か?」

 

 フリード「みんな隠れるんだ」

 

 リコ「うん…」

 

 シンヤたちがオアシスに辿り着くと、そこには1人の帽子をかぶった男が、トラックに積んでいる檻の近くに立っていたので、シンヤたちは木の後ろに隠れて、男が何をしているのか様子を伺うことにした。すると、トラックの近くにいた男の仲間と思われる男が、さそりポケモンの《スコルピ》を運びながらやってきて、スコルピをそのまま車に積んである檻の中に入れた。

 

 ポケモンハンター「なぁ、このポケモンかわいいかな?」

 

 ポケモンハンター2「さっき捕まえたアノクサにも、お嬢は不満そうだったしな」

 

 フリード「アノクサを捕まえた!」

 

 リコ「それって、シャインさんのアノクサのことかな?」

 

 ロイ「じゃあ、アイツらが!」

 

 シンヤ「ポケモンハンターみたいだな。行くぞピカチュウ‼︎」ダッ‼︎

 

 ピカチュウ「ピカッ‼︎」ダッ‼︎

 

 フリード「よし!」ダッ‼︎

 

 ポケモンハンター「よし、お嬢のところに…」

 

 フリード「ちょっと待った!」

 

 ポケモンハンター2「ん?何だお前ら?」

 

 シンヤ「アンタらポケモンハンターだろ?色々聞かせてもらうぞ」

 

 ポケモンハンターx2「「な、何でそのことを⁉︎」」

 

 シンヤたちは隠れて様子を窺っていたが、男たちがシャインのアノクサを捕まえたと話しているところを聞くと、この男たちがシャインの言っていたポケモンハンターだと分かり、シンヤとフリードは目の前のポケモンハンターたちを瞬殺した。そのあと紐でハンターたちを木に縛り付けると、アノクサや他のポケモンを捕まえた場所などを聞き出し、フリードはスマホロトムでシャインに連絡を入れた。

 

 シャイン『そうか。ポケモンハンターの一味を捕まえてくれたか』

 

 フリード「ああ、コイツらの依頼主のいるところも突き止めた。アノクサもそこにいるはずだ」

 

 シャイン『分かった。俺がそっちに行くまで、ポケモンハンターの一味を見張っておいてくれ。逃げられたら困るからな』

 

 フリード「分かった」ピッ

 

 シンヤ「フリード、どうするんだ?」

 

 フリード「俺はコイツらが逃げないように見張っておくから、シンヤとリコとロイの3人は、アノクサを助けに行ってくれ。俺とキャップは、シャインと合流したら後を追う」

 

 シンヤ「OK。リコ、ロイ、行こう」

 

 リコ・ロイ「「うん!」」

 

 フリードとキャップは捕まえたポケモンハンターの2人を見張っておくため、シンヤたちは3人でアノクサを助けに向かった。

 

 岩石砂漠・ポケモンハンターたちのアジト

 

 お嬢「ねぇ、別働隊のポケモンハンターたちはまだなの?捕まえてきたかわいいポケモンたちを早く見たいんだけど」

 

 ポケモンハンターのリーダー「もうしばらくしたら戻ってくると思いますので、少々お待ちください」

 

 お嬢「こんな暑いところにずっといるから、喉が渇いてきた」

 

 ポケモンハンターのリーダー「すいません。おい、お嬢に冷たい飲み物でもお持ちしないか!」

 

 ポケモンハンターx2「「へイ!」」

 

 

 シンヤ「あの2人が言ってたアジトの場所は本当だったか」

 

 

 ポケモンハンターのリーダー「何だお前らは⁉︎」

 

 アノクサ「ア〜ノ〜」

 

 ロイ「アノクサだ!」

 リコ「やっぱり捕まってたんだ!」

 

 シンヤ「そのアノクサは、うちの船のリーダーの友達のポケモンでな。悪いが返してもらうぜ」

 

 お嬢「はぁ?なによアンタ!いきなり出てきてウザいんだけど!」

 

 ポケモンハンターのリーダー「お嬢、少しだけお待ちください。コイツらを黙らせて静かにさせますから。おい!」

 

 ポケモンハンターx2「「へイ!」」

 

 ポケモンハンター3「出てこいオムスター!」

 

 ポケモンハンター4「ストリンダー!お前もだ!」

 

 ポケモンハンターのリーダー「いけ!バンバドロ!」

 

 ポーーン

 

 オムスター「オームッ!」

 ストリンダー(ローな姿)「ストリッ!」

 バンバドロ「バンバッ!」

 

 リコ「ニャオハ、お願い!」

 ニャオハ「ニャオハッ!」

 

 ロイ「ホゲータ!」

 ホゲータ「ホンゲッ!」

 

 シンヤ「久しぶりに暴れてやれ!ピカチュウ!」

 

 ピカチュウ「ピッカァ!」

 

 シンヤたちはポケモンハンターたちと、その依頼主のお嬢のいるアジトに辿り着き、檻に捕まっていたアノクサを見つけた。するとポケモンハンターたちは、うずまきポケモンの《オムスター》。パンクポケモンの《ストリンダー》ローな姿。そして、ポケモンハンターのリーダーの男は、ばんばポケモンの《バンバドロ》を繰り出してきた。

 

 ポケモンハンター4「ストリンダー!「アシッドボム!」」

 

 ストリンダー「ストォォリーッ!」

 

 ポケモンハンター3「オムスター!「ロックブラスト!」」

 

 オムスター「オームッ!」

 

 シンヤ「ピカチュウ!かわして「アイアンテール!」」

 

 ピカチュウ「ピッカッチューーウ!」

 

 バァァァン!

 

 オムスター「オーームッ⁉︎」

 ストリンダー「ストリッ⁉︎」

 

 ピカチュウ「ピーカチュウ!」

 

 バァァァン!

 

 バンバドロ「バンバッ!」

 

 シンヤ「バンバドロには大したダメージを与えられなかったか…」

 

 バトル開始早々、ストリンダーとオムスターは、「アシッドボム」と「ロックブラスト」でピカチュウを攻撃してきたが、ピカチュウはその攻撃をかわすと、「アイアンテール」でオムスターとストリンダーにダメージを与えて、そのままバンバドロにもダメージを与えたが、バンバドロにはあまりダメージを与えられなかったようだ。すると、そのバトルを見ていた、ポケモンハンターの依頼主のお嬢が……

 

 お嬢「……あのピカチュウ……いや〜〜ん。かわいい〜〜!❤️」

 

 シンヤ「……ハッ?」

 ピカチュウ「ピーーカッ?」

 

 お嬢「欲しい欲しい欲しい❤️あのピカチュウを絶対に捕まえて〜〜!」

 

 ポケモンハンターのリーダー「承知しましたお嬢!バンバドロ!「どろかけ!」」

 

 バンバドロ「バンバッ‼︎」

 

 シンヤ「誰がピカチュウを渡すか!かわせピカチュウ!」

 

 ピカチュウ「ピカッ、ピカッ」

 

 ポケモンハンター4「ストリンダー!「ようかいえき!」」

 

 ストリンダー「ストリーッ!」

 

 ポケモンハンター3「オムスター!「みずでっぽう!」」

 

 オムスター「オームッ!」

 

 リコ「ピカチュウを助けないと!ニャオハ!「このは!」」

 

 ニャオハ「ニャーオハーッ!」

 

 ロイ「ホゲータ!「ひのこ!」」

 

 ホゲータ「ホンゲ〜!」

 

 ドカァァーーン‼︎

 

 オムスター「オーームッ⁉︎」

 ストリンダー「ストリッ⁉︎」 

 

 シンヤ「サンキュー!リコ!ロイ!」

 

 ポケモンハンターの依頼主のお嬢が、シンヤのピカチュウを欲しがると、ポケモンハンターたちはシンヤのピカチュウに狙いを定め、バンバドロたちはピカチュウに攻撃を仕掛けて来た。すると、ピカチュウは攻撃をかわし続けた。そして、ピカチュウを助けようと、ニャオハは「このは」を、ホゲータは「ひのこ」を放ち、オムスターとストリンダーにダメージを与えた。

 

 ポケモンハンターのリーダー「バンバドロ!「じならし!」」

 

 バンバドロ「バンバッ!」

 

 ドンドンドン‼︎

 

 ピカチュウ「ピカッ⁉︎」

 ニャオハ「ニャオ⁉︎」

 ホゲータ「ホンゲ⁉︎」

 

 シンヤ「くそ、せめて檻に近づければ」

 

 アノクサ「アノ……アノ!アノ!」

 

 ビシッビシッ(檻を攻撃する音)

 

 シンヤ「あれは「パワーウィップ!」そうか!あれなら檻を壊せる!」

 

 アノクサ「アノッ!アノッ!アノッ!」

 

 ビシッビシッ(檻を攻撃する音)

 

 シンヤ「クソッ、パワーが足りないか」

 

 ニャオハとホゲータがオムスターとストリンダーにダメージを与えると、バンバドロは「じならし」を発動し、ピカチュウたちに少しダメージを与える。すると、檻の中にいたアノクサが「パワーウィップ」を使って自力で檻を壊そうとしていた。しかし、パワーが足りないため、檻は壊れずびくともしなかった。

 

 お嬢「もう!何モタモタしてるのよ!」

 

 ポーーン

 

 クレベース「クレベ〜ッ!」

 

 シンヤ「あれは《クレベース》!」

 

 お嬢「クレベースちゃん!檻の中にいるポケモンたちに「ふぶき!」」

 

 クレベース「クレベ〜ッ‼︎」

 

 ヒュウウウ‼︎

 

 シンヤ「何⁉︎」

 

 アノクサ「アノッ⁉︎」

 ゴニョニョ「ゴニョ⁉︎」

 スナバァ「スナバッ⁉︎」

 ヤミラミ「ヤミッ⁉︎」

 スカンプー「スカッ⁉︎」

 

 リコ「あっ!」

 ロイ「ポケモンたちが!」

 

 中々勝負がつかないため、痺れを切らしたポケモンハンターの依頼主のお嬢が、ひょうざんポケモンのクレベースを繰り出し、檻の中にいるポケモンたちに「ふぶき」で攻撃するように指示を出すと、クレベースは「ふぶき」を発動し、檻の中にいるアノクサたちを攻撃した。

 

 お嬢「は〜い。アンタたち動かないで。もし動いたら、私のクレベースちゃんが、檻の中にいるポケモンたちに攻撃しちゃうから」

 

 リコ「捕まえたポケモンたちを攻撃するなんて!」

 ロイ「ポケモンたちがどうなってもいいの?」

 

 お嬢「別に〜、だってかわいくないし」

 リコ「そんな理由で…」

 

 シンヤ「これじゃあ迂闊に手を出せない。どうする?…………ん?あれは」

 

 ピカァァァン(アノクサの体が光る)

 

 シンヤ「アノクサのあの光は……もしかして!」

 

 ピカチュウ「……」チラッ(シンヤを見る)

 

 シンヤ「……」チラッ(ピカチュウを見る)

 

 リコ「シンヤ、どうするの?」

 

 シンヤ「えっ………よし、決めた!こうなりゃ強行突破だ!リコ!ロイ!行くぞ!」

 

 リコ「うん!」

 ロイ「分かった!」

 

 ピカチュウ「ピィカッ、ピカチュ」フルフルッ(首を横に振る)

 

 リコ「えっ、ピカチュウは嫌なの?」

 

 シンヤ「ピカチュウ、ここは無理にでも突撃するぞ!」

 

 ピカチュウ「ピーカッ」フルフルッ(首を横に振る)

 

 シンヤ「ピカチュウ!今はワガママ言わず俺の言う事を聞け!俺が行けと言ったら行くんだ‼︎」

 

 ピカチュウ「ピィカッ‼︎ピカチュウ‼︎」

 

 ロイ「えっ?また喧嘩?」

 

 リコ「2人とも!こんな時に言い争ってる場合じゃないでしょ!」

 

 ピカチュウ「ピッ!」プイッ(シンヤから顔を逸らす)

 

 シンヤ「おい!ちゃんと俺の言う事を聞け!ピカチュウ!」

 

 ピカチュウ「ピッカッ!」ダッ

 

 シンヤ「…あ〜そうかよ!勝手にどこにでも行け!リコ、ロイ、後は2人に任せる」

 

 リコ・ロイ「「ええっ⁉︎」」

 

 ロイ「そんな。シンヤ、ピカチュウを放っておいていいの⁉︎」

 

 シンヤ「ほっとけあんなヤツ!」

 

 ロイ「ええっ!」

 

 リコ(こんな時に喧嘩って、シンヤとピカチュウの理想の絆はどこに?)

 

 捕まっているポケモンたちを人質に取られ、リコにどうするのと聞かれたシンヤは、突撃して強行突破の作戦に出ようとする。リコとロイも突撃の作戦に納得するが、ピカチュウは首を横に振り、シンヤの作戦に反対した。そして、そのままシンヤとピカチュウの口喧嘩が始まると、ピカチュウはシンヤから顔を逸らすと、1人でどこかに行ってしまう。すると、シンヤはその場に座り込んで、リコとロイに後は任せると言うと、リコとロイは慌ててしまう。

 

 ポケモンハンターのリーダー「おいおい、仲間割れしてる場合か」

 

 お嬢「そんなことより、早く私のピカチュウを追ってよ‼︎」

 

 ポケモンハンターのリーダー「は、はい!アイツらを倒したら、ピカチュウを追います!」

 

 ロイ「リコ、こうなったら僕たちだけでも戦おう!」

 

 リコ「うん!レポートの相手もフリードとキャップに変える!」

 

 ロイ「え?レポートって?」

 

 リコ(もう!シンヤの馬鹿!こんな時に喧嘩なんてしてる場合じゃないのに‼︎)

 

 ポケモンハンター4「ストリンダー!「でんきショック!」」

 

 ストリンダー「ストリーッ!」

 

 ロイ「ホゲータ!「ひのこ!」」

 

 ホゲータ「ホゲ〜〜!」

 

 ドカァーン‼︎

 

 ポケモンハンター3「オムスター!「みずでっぽう!」」

 

 オムスター「オームッ!」

 

 リコ「ニャオハ!「このは!」」

 

 ニャオハ「ニャーオハー!」

 

 ドカァーン‼︎

 

 ニャオハ「ニャオハ⁉︎」

 ホゲータ「ホンゲ⁉︎」

 

 ストリンダー「ストリ⁉︎」

 オムスター「オームッ⁉︎」

 

 ポケモンハンターのリーダー「バンバドロ!「じならし!」」

 

 バンバドロ「バンバッ!」

 

 ドンドンドン‼︎

 

 ニャオハ「ニャッ、ニャッ、ニャッ」

 ホゲータ「ホッ、ホッ、ホッ」

 

 ピカチュウが居なくなり、シンヤもその場に座り込んでしまったため、リコとロイは自分たちだけでアノクサたちを助けようとするが、バンバドロたちに阻まれて、檻に近づけずにいた。すると、座り込んでいたシンヤが檻の方に目を向け、岩場の上の方に目を向けると。

 

 シンヤ(…よし、檻の近くにいるのはクレベースだけだ)…「今だピカチュウ‼︎」

 

 バッ(岩場から飛んでくる)

 

 お嬢「えっ?」

 

 ピカチュウ「チューーウッ!ピッカッ‼︎」

 

 ドカァァーーーン

 

 クレベース「クレベッ⁉︎」

 

 お嬢「わっ⁉︎」

 

 シンヤ「よくやったぞピカチュウ!」グッ(親指を立てる)

 

 ピカチュウ「ピーカッ!」グッ(親指を立てる)

 

 お嬢「クレベースちゃん!大丈夫⁉︎」

 

 ロイ「何でピカチュウが空から?」

 

 リコ「一体どうして?」

 

 シンヤ「ナイスタイミングだったぜ。ピカチュウ!」

 

 リコ「えっ?えっ?何だかよく分からないけど、今のうちにアノクサたちを助けないと!」

 

 シンヤ「いや、その必要はないよ」

 

 リコ・ロイ「「えっ?」」

 

 シンヤ「アノクサ!檻の中で「こうそくスピン」だ!」

 

 アノクサ「アノッ?アノッ!アノッ!ア〜〜ノ!」

 

 ピカァァァン(アノクサの進化の光)

 

 リコ・ロイ「「あっ!」」

 

 アノホラグサ「アノホラッ!」

 

 リコ「アノクサが!」

 

 ロイ「進化した!」

 

 シンヤ「アノクサの「パワーウィップ」では檻は壊せなかったが、進化したアノホラグサの「パワーウィップ」なら檻を破れる!アノホラグサ!「パワーウィップ」で檻を壊して脱出しろ!」

 

 アノホラグサ「ア〜ノホラッ!」

 

 ビシッビシッ(檻を攻撃する音)

 

 ドカァーン‼︎(檻を壊す音)

 

 シンヤがピカチュウを呼ぶと、ピカチュウが岩場の上から飛んできて、「アイアンテール」を発動した状態で落ちてきた。そして、ピカチュウの「アイアンテール」がクレベースの頭に直撃すると、クレベースはその場に倒れて戦闘不能になり、シンヤとピカチュウはお互いに親指を立てた。リコとロイは全く状況が分からず困惑していたが、とりあえずアノクサたちを助けようとした。しかし、シンヤがアノクサに「こうそくスピン」を指示すると、アノクサは檻の中で回り始めた。すると、アノクサの体が突然光り始め、アノクサはアノホラグサに進化した。そして、アノホラグサが「パワーウィップ」を発動して檻の扉を壊すと、アノホラグサを含めた、ポケモンハンターたちに捕まっていた全てのポケモンたちが、檻の中から脱出した。

 

 リコ「すごい!」

 

 ロイ「でも、どうしてアノクサが進化したの?」

 

 シンヤ「アノクサはたくさん歩くことで進化するポケモンなんだ。恐らく、風で転がっているうちに、進化する条件が整ってたんだろうな、さっきクレベースの「ふぶき」を受けた時に、アノクサの体が少し光ってたから、後ちょっとでアノホラグサに進化すると思ってたんだ。そして、アノクサじゃ無理でも、進化したアノホラグサの「パワーウィップ」なら、檻を壊して自力で脱出出来ると思ってさ。でも、それをクレベースたちに邪魔されるわけにはいかなかった。だから、ピカチュウがクレベースを倒して、ニャオハとホゲータがバンバドロたちの相手をしてくれれば、守りが手薄になるから、それが出来ると思ってたんだ」

 

 ロイ「じゃあ、さっきのシンヤとピカチュウの喧嘩も、作戦だったって事?」

 

 リコ「でも、シンヤとピカチュウ、何も言ってなかったよね?」

 

 シンヤ「ああ、それはアイコンタクトで分かったんだよ。ピカチュウが俺を見て、何を考えているか分かったように、俺もピカチュウが何を考えているか分かったからな」

 

 リコ「シンヤもピカチュウも、目を見ただけで、お互いが何を考えていた分かったの?」

 

 シンヤ「長い付き合いだからな。これぐらいは出来るさ。リコとロイがバンバドロたちの相手をしてくれているうちに、ピカチュウは岩場の上に移動して、そこからジャンプして落下速度の勢いを利用し、クレベースに効果抜群の「アイアンテール」を喰らわせて一撃で倒す。後は、アノクサをアノホラグサに進化させて、パワーが上がった「パワーウィップ」で檻を壊し、ポケモンたちを脱出させる。ここまでが俺とピカチュウの作戦だったんだ」

 

 ピカチュウ「ピカッチューウ!」

 

 ロイ「そこまでの作戦を、喋らずに目を見ただけで分かるなんて」

 

 リコ「なんだ。本当に喧嘩してたわけじゃなかったんだ」

 

 シンヤ「当たり前だろ、こんな時に喧嘩なんてするわけないし。ピカチュウをあんな奴らにやれるかよ。なっピカチュウ」

 

 ピカチュウ「ピーカッ」

 

 お嬢「ムッキ〜!ごちゃごちゃうるさ〜い!そのピカチュウ全然かわいくな〜い‼︎」

 

 シンヤ「いや、俺は別に、ピカチュウにかわいさは求めてないんだけど…」

 

 ポケモンハンター4「ストリンダー!「アシッドボム!」」

 

 ストリンダー「ストリーッ!」

 

 ポケモンハンター3「オムスター!「ロックブラスト!」」

 

 オムスター「オームッ!」

 

 シンヤ「ピカチュウ!「10まんボルト!」」

 

 ピカチュウ「ピッカッチューウ‼︎」

 

 ストリンダー「ストリッ⁉︎」

 オムスター「オームッ⁉︎」

   

 ポケモンハンターのリーダー「バンバドロはじめんタイプだから、でんきタイプの「10まんボルト」は効かねえぞ!」

 

 シンヤ「だったら同時攻撃だ。リコ、ロイ、一気に勝負をつけるぞ!」

 

 リコ・ロイ「「うん!」」

   

 シンヤ「ピカチュウ!「アイアンテール!」」

 リコ「ニャオハ!「このは!」」

 ロイ「ホゲータ!「ひのこ!」」

 

 ピカチュウ「チューウ‼︎ピッカッ‼︎」

 ニャオハ「ニャーオハーッ!」

 ホゲータ「ホゲ〜〜!」

 

 ドカァーン‼︎

 

 バンバドロ「バンバッ⁉︎」

 

 ピカチュウはストリンダーとオムスターの攻撃をかわすと、「10まんボルト」でストリンダーとオムスターにダメージを与えた。すると今度は、次はじめんタイプのバンバドロがピカチュウの前に立ちはだかる。シンヤはリコとロイに同時攻撃をするよう伝えると、リコはニャオハに「このは」を、ロイはホゲータに「ひのこ」を指示して、シンヤはピカチュウに「アイアンテール」を指示した。すると、ピカチュウたちはバンバドロに同時に攻撃を仕掛けた。そして、ピカチュウたちの攻撃がバンバドロを吹っ飛ばすと、バンバドロはオムスターとストリンダーを巻き込み、アノホラグサが壊した檻の中に入っていき、その檻の中で目を回していた。

 

 お嬢「そ、そんな…」

 

 シンヤ「勝負あったな」

 ピカチュウ「ピーカッ!」

 

 ロイ「やったぁ!」

 リコ「うん!」

 

 シンヤ「ピカチュウ、お疲れさん」

 ピカチュウ「ピッカッチューウ」

 

 パーーンッ(ハイタッチ)

 

 バンバドロたちを倒した後、シンヤはピカチュウにお疲れと伝えると、ピカチュウはシンヤの方にやってきて、シンヤは右手で、ピカチュウは尻尾でハイタッチをした。そしてその後、フリードとシャイン、ジュンサーたちがやってきた。ジュンサーがポケモンハンターたちを捕まえた後、シンヤたちはアノホラグサをシャインの所に連れて行った。シンヤはシャインに、アノクサをアノホラグサに進化させてしまったことを謝ったが、シャインはアノクサを早く進化させたかったらしく、アノクサを進化させてくれてありがとうと言われた。そして、フリードはシャインから依頼料を受けると、シンヤたちと一緒にブレイブアサギ号に戻り、パルデア地方に出発した。そして数日後、リコはオンライン授業で、シンヤとピカチュウをテーマにした、《理想の絆》のレポートを発表した。

 

 リコ「シンヤとピカチュウ。この2人にはいつも驚かされて、いつも凄いと思います!どこが凄いのか、2人の絆はなんなんのか、うまく言葉にできないけど。私が1つだけ分かるのは、シンヤとピカチュウと一緒にいると、いつもドキドキして、ワクワクして、一緒に危ないことを乗り越えた時、ちょっとだけ自分も強くなれた気がすることです。シンヤとピカチュウは側にいてくれるだけで、周りの人やポケモンに勇気を与えられる、そんなポケモントレーナーとポケモンだと思います。いつか私も、そんなポケモントレーナーになりたいです!だから、これからもシンヤとピカチュウの2人を、しっかり見ていこうと思います!」

 

 先生『はい。ありがとうございます』

 

 パチパチ(拍手)

 

 To be continued

 

 次回予告

 

 パルデア地方に向けて旅を続けている、シンヤたちライジングボルテッカーズ。そんなある日に、ドット如ぐるみんの元に、あるコメントが届いた。その内容は読んだドットは、シンヤとリコの2人に、そのコメントを送ってくれた人に会うように頼んだ。リコはぐるみんに頼まれて張り切っていたが、シンヤはどうにも気が進まないようだった。

 

 次回「パフュートン・ラブラブ大作戦!」

 





 最近忙しくて書く暇がなかったため、投稿が遅れました。それと、今まで3〜4日のペースで小説を書いて投稿してましたが。これから投稿が、1週間・2週間ぐらいになることもあるのでお願いします。

 
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