ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 パルデア地方への冒険の旅を続けていた、シンヤたちライジングボルテッカーズ。どうやら、今日は仕事の依頼が来たようなので、みんなミーティングルームに集まっていた。



第37話『ホゲータ、悪に染まる⁉︎遺跡の中の秘密‼︎』

 

 ブレイブアサギ号・ミーティングルーム

 

 全員「「「仕事の依頼が来た⁉︎」」」

 

 フリード「ああ。知り合いの考古学者から、依頼が来たんだ」

 

 シンヤ「フリードって顔が広いんだな。考古学者にも知り合いがいるんだ」

 

 ロイ「流石ポケモン博士だね」

 

 フリード「そうだろ。どうだ見直したか」

 

 シンヤ「いや、そんなドヤ顔されても…」

 

 モリー「っで、仕事の内容は?」

 

 フリード「遺跡の発掘をする場所に、大きな岩があるから、それを運んでほしいらしい」

 

 マードック「岩を運ぶだけか?」

 オリオ「まさか、遠くまで運ぶの?」

 

 フリード「いや、遺跡から少し離れた所に運んでくれればいいと」

 

 モリー「岩をねぇ。けど、そんな簡単な仕事だったら報酬は安いんじゃないの?」

 

 フリード「これが報酬だ」

 

 スッ(スマホを見せる)

 

 モリー「こんなに貰えるの⁉︎」

 

 オリオ「岩を少し運ぶだけで⁉︎」

 

 フリード「どうする?」

 

 マードック「こんな割のいい仕事、受けないでどうする!」

 

 ロイ「新しい仕事か!」

 

 シンヤ「決まりだな!」

 

 こうして、フリードの知り合いの考古学者の依頼を受けることになり、ブレイブアサギ号は、依頼主の考古学者のいる、遺跡の場所を目指すのだった。

 

 遺跡付近の砂漠

 

 シンヤ「あっつ!」

 ピカチュウ「ピーカッ!」

 

 

 リコ「砂漠の日差しは、強くて眩しいね」

 

 シンヤ「熱中症になっちまうよ!《リゾートデザート》よりはマシだけど」

 

 リコ「リゾートデザート?何それ?」

 

 シンヤ「俺が前に旅をした《イッシュ地方》にある、砂漠の場所の名前だよ。砂嵐も吹き荒れるような場所で、ここに負けないほどの暑い場所なんだ」

 

 リコ「へぇ、そうなんだ」

 

 ニャオハ「ニャー」

 テラパゴス「パーゴ」

 

 シンヤ「ニャオハとテラパゴスは日向ぼっこか。暑さを感じてなくて羨ましいよ」

 

 ピカチュウ「ピカピカッ」

 

 ロイ「シンヤ、ここにいたんだ!」

 

 シンヤ「ん?ロイ、どうした?」

 

 ロイ「……シンヤ、僕とバトルしてほしいんだ!キズナゲッコウガで!」

 

 シンヤ「えっ!キズナゲッコウガでバトルを?」

 

 ロイ「うん!お願いします!」

 

 リコ「どうしたのロイ?いきなりキズナゲッコウガで、シンヤとバトルをしてほしいなんて?」

 

 シンヤとリコは、フリードが依頼人と連絡を取っている間、ウイングデッキで待機していた。すると、ウイングデッキにロイがやってきて、いきなりシンヤに、キズナゲッコウガでバトルしてほしいと言い出した。

 

 シンヤ「なんでキズナゲッコウガとバトルがしたいんだ?」

 

 ロイ「僕、もっともっと強くなりたいんだ!それに、キズナゲッコウガはグラードンを倒したことがあるんでしょ?だから、キズナゲッコウガとバトルしたいんだ!」

 

 シンヤ「……」

 ロイ「お願いシンヤ!」

 ホゲータ「ホンゲ!」

 

 シンヤ「ロイ、ホゲータ……分かった。キズナゲッコウガで、ホゲータとバトルをやろう」

 

 ロイ「本当!ありがとう!」

 ホゲータ「ホンゲ!」

 

 リコ「でも、キズナゲッコウガがダメージを受けると、シンヤにもダメージがあるんでしょ?」

 

 ロイ「あっ!そうだった!」

 

 シンヤ「いや、別に大丈夫だ。ただし、キズナゲッコウガになるからには、こっちも本気でやるぞ!」

 

 ロイ「もちろん!グラードンを倒した時みたいに、本気でバトルをしてよ!」

 

 シンヤはロイとホゲータの挑戦を受けると、ウイングデッキのバトルフィールドに移動して、ゲッコウガをモンスターボールから繰り出した。

 

 ポーーン

 

 ゲッコウガ「コウガッ!」

 

 シンヤ「ゲッコウガ。ロイとホゲータから、キズナゲッコウガでバトルしてほしいとリクエストがきたから。キズナゲッコウガになるぞ!」

 

 ゲッコウガ「コッ?……コウガッ!」

 

 シンヤ「行くぞゲッコウガ!」

 

 ゲッコウガ「コウガッ!」コクッ

 

 シンヤ「俺たちはもっと強く!うぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

 ゲッコウガ「コォォォォォウガッ‼︎」

 

 シンヤ・ゲッコウガ「「うぉぉぉぉぉぉ‼︎」」

 

 ゴゴゴゴゴゴゴ バッシャーーーーーン!

 

 シンヤとゲッコウガ、2人の動きがシンクロし、揃って雄叫びを上げた瞬間。ゲッコウガの足元から突然激流が発生し、ゲッコウガは身を包み込んだ。ゲッコウガは激流に身を包み込まれながら、その中で姿を変え始め、激流の水が弾けると、弾けた激流の水はゲッコウガの背中に集まり、巨大な水の手裏剣を形成し、ゲッコウガは背中に水の手裏剣を身につけていた。

 

 キズナゲッコウガ「コォォウガッ‼︎」

 

 ロイ「うわぁ〜‼︎ゲッコウガは、こうやってキズナゲッコウガになるんだ!」

 

 リコ「凄い!あれがキズナ現象なんだ!」

 

 シンヤ「ロイ、ホゲータ、どっからでもかかって来い!」

 

 シンヤはロイの要望通りゲッコウガを繰り出すと、キズナ現象を起こし、ゲッコウガはキズナゲッコウガに姿を変えた。ゲッコウガがキズナゲッコウガに変化すると、キズナ現象を間近で見ていたリコとロイは凄く興奮していた。

 

 ロイ「いくよ!ホゲータ!「ひのこ!」」

 

 ホゲータ「ホンゲェ!」

 

 シンヤ「ゲッコウガ!かわして「みずしゅりけん!」」

 

 キズナゲッコウガ「コォォウガッ‼︎」

 

 ホゲータ「ホンゲェ⁉︎」

 

 ドォォォーン‼︎

 

 ロイ「ホゲータ!」

 

 ホゲータ「ホン…ゲェ……」

 

 リコ「嘘⁉︎たったの一撃で!」

 

 シンヤ「キズナゲッコウガになると、技の威力も上がるからな。ロイ、バトルはこれで終わりだな」

 

 バトルの結果は、キズナゲッコウガの「みずしゅりけん」一発がホゲータに当たると、ホゲータは目を回して戦闘不能になってしまった。

 

 ロイ「もう1回お願い!ホゲータが元気になったらバトルして!」

 

 シンヤ「ロイ、少し落ち着けって!黒いレックウザをゲットしたい気持ちは分かるが。今のホゲータの実力じゃ、俺のキズナゲッコウガには勝てないぞ」

 

 ロイ「ッ!そ、それは…」

 

 シンヤ「ロイ…俺も、いや、誰しもそうだが。初心者トレーナーが、いきなり伝説のポケモンを捕まえるなんて不可能だ。マスターボールでもあるなら話は別だがな」

 

 ロイ「………」

 

 シンヤ「レックウザをゲットしたい、お前のその気持ちは分かる。でもそのためには、まだまだロイたちにはやることある」

 

 ロイ「やること?」

 

 シンヤ「そうだな。…手持ちポケモンを進化させたり、ゲットして増やしたりとか、新しい技を覚えるとかだな」

 

 ロイ「進化とゲット。新しい技を覚える…」

 

 シンヤ「うん。この3つは最低要素だな。ポケモンは進化すれば、新しい技を覚えるし、全てのステータスも上がる。手持ちポケモンを増やせば、バトルの幅が広がるから、この3つはレックウザをゲットするのに欠かせない条件だ」

 

 ロイ「そっか……でも、ホゲータはいつ進化するのか分からないし。新しいポケモンをゲットしように、どのポケモンをゲットすればいいのか?それに、技だっていつ覚えるのか分からないよ」

 

 シンヤ「レックウザをゲットするなら、ドラゴンタイプか、こおりタイプ、後はフェアリータイプをゲットだな」

 

 ロイ「その3つのタイプのポケモンをゲットすればいいの?」

 

 シンヤ「いや、あくまでレックウザとバトルをするなら、この3つのタイプをゲットすれば、レックウザとのバトルの時に役に立つという俺の意見だ……それより少し休もう。お前さっきから、眉間にしわが寄ってちょっと怖い顔になってるぞ」

 

 ロイ「えっ、これは眩しくて」

 

 シンヤ「なら余計に休め。レックウザをゲットするまでに、時間はたっぷりあるんだから」

 

 ロイ「わ、分かった」

 

 シンヤ「お前がレックウザをゲットできるように、俺もピカチュウたちも、お前の力になることは約束はする。次にレックウザと出会ったら、お前がレックウザをゲットできるようにな」

 

 ピカチュウ「ピカッチューウ!」

 

 ロイ「うん!ありがとうシンヤ!」

 

 リコ「はい2人とも、ツボツボのきのみジュースだよ!」

 

 シンヤ・ロイ「「ありがとう!」」

 

 キズナゲッコウガとホゲータのバトルを一旦終了すると、シンヤとロイは、リコが持ってきてくれた氷入りのツボツボのきのみジュースを手に取ると、それを一気に飲み干した。

 

 ロイ「ちょっと瞼が痛い…」

 

 リコ「中に戻った方がいいよ。冷房も効いてるし」

 

 シンヤ「こういう時にはこれだな」スッ(サングラスを取り出す)

 

 カチャ(シンヤがサングラスをかける)

 

 リコ「それって、エンジンシティの時にかけてたサングラス?」

 

 シンヤ「ああ、暑い時には、サングラスが必需品だからな」

 

 ホゲータ「ホッゲェー✨」

 

 シンヤ「んっ?ホゲータ、サングラスをかけてみたいのか?」

 

 ホゲータ「ホンゲェー!」

 

 シンヤがサングラスを取り出してかけると、ホゲータは目をキラキラさせながら、サングラスをかけたシンヤを見ていた。すると、シンヤはホゲータにサングラスをかけたいのかと聞いた。ホゲータが元気よく声を出したので、シンヤはジャケットからサングラスを取り出すと、それをホゲータに渡した。

 

 カチャ(ホゲータがサングラスをかける)

 

 ホゲータ「ホッ!」

 

 ロイ「お〜!ホゲータかっこいいよ!シンヤ、僕にもサングラスを貸して!」

 

 シンヤ「えっ?ああ、別にいいけど。ほれ」スッ(サングラス)

 

 カチャ(ロイがサングラスをかける)

 

 ロイ「おおっ!かっこいい!新技を覚えそうな気がしてきた!」

 

 リコ「シンヤ、あんなにサングラスを持ってたの?」

 

 シンヤ「いや、ロイとホゲータがかけてるサングラスは、マードックから預かってきたやつだ。リコもいる?」

 

 スッ(サングラス)

 

 リコ「私はそんなに眩しくないからいいや」

 

 シンヤ「そっか……にしても、仕事の依頼まだかな?」

 

 ミーティングルーム

 

 モリー「それで〜、いつになったら岩を運べるの?」

 

 オリオ「(T . T)………」

 

 フリード「それが、作業がなかなか進まないらしくてな。岩を退かす準備ができたら、向こうから連絡してくれるって」

 

 マードック「楽して金が貰える仕事なんて、あるわけねえよな〜」

 

 イワンコ「ワンッ」

 

 シンヤ(マードック、言ってることがさっきと違うぞ)

 

 ドオオーーン(重機の音)

 

 全員「「「んっ?」」」

 

 オリオ「重機が動いたってことは、作業が始まったんだ!」

 

 モリー「やっと岩が運べる」

 

 ピピーーッ(ホイッスル)

 

 ???『うわっ!また出た!』

 

 ???『逃げろ!』

 

 ピピーーッ(ホイッスル)

 

 シンヤ「何だ?トラブルか?」

 フリード「ちょっと見てくる」

 

 シンヤ「フリード、俺も行く」

 フリード「頼む。キャップも来てくれ」

 キャプテンピカチュウ「カチュウ!」

 

 シンヤ「行くぞピカチュウ」

 ピカチュウ「ピッカッ!」

 

 リコとロイがそれぞれ部屋に戻ると、シンヤとピカチュウはミーティングルームで、フリードたちと一緒に、依頼の連絡が来るのを待っていた。すると、外から重機の音が聞こえてきた。すると、次は誰かがホイッスルを吹く音が聞こえてきて、最後には叫び声まで聞こえてきたので、シンヤとピカチュウはフリードとキャップについていき、一緒に現場の様子を見に行くことにした。そして、シンヤたちが遺跡の発掘現場にやってくると、そこには複数の作業員の人たちがいて、がんこうポケモンの《レントラ》ー、あなほりポケモンの《ホルード》、チンチラポケモンの《チラーミィ》といった、遺跡発掘の作業には欠かせないポケモンたちがいた。

 

 砂漠の遺跡

 

 フリード「博士、様子を見に来ました」

 博士「おおっ、フリード……えっと、君は?」

 

 シンヤ「初めまして、シンヤといいます。コイツはピカチュウです」

 

 ピカチュウ「ピッカッ!」

 

 フリード「それで博士、運ぶのはこの岩ですか?」

 

 博士「ああ、岩を運んでもらう準備をしてたんだが。また凶暴なポケモンにたちに、作業をじゃまされてしまってな」

 

 シンヤ「凶暴なポケモンたち?この砂漠に生息しているポケモンですか?」

 

 博士「ああ、確認できたのは、《ワルビル》と《ワルビアル》で、今のところ怪我人は出てないが、このままでは作業も進まんのだよ」

 

 フリード「ワルビルとワルビアルが…」

 

 博士「もし次に悪さをしてきたら、こちらも手加減せずに退治するつもりだ。それまで待っててくれ」

 

 シンヤとフリードは博士から話しを聞くと、一度ブレイブアサギ号に戻り、みんなに事情を説明した。

 

 ミーティングルーム

 

 モリー「ワルビアルたちを退治する⁉︎」

 

 オリオ「酷い‼︎」

 

 フリード「だけど、実際にワルビアルたちが、博士たちを襲ってきたのも史実だ。俺とシンヤは、これから遺跡の中に行って、遺跡内を調査しに行ってくる」

  

 ロイ「僕も行きたい!」

 リコ「私も!」

 

 フリード「ダメだ!遺跡にはワルビアルたちがいるんだぞ。俺とシンヤ、キャップとピカチュウで行ってくる」

 

 ロイ「僕たちだって、みんなの役に立ちたいんだ!」

 リコ「絶対に危ないことはしないから!」

 

 ロイ「お願いフリード!」

 リコ「お願いシンヤ!」

 

 シンヤ「……フリード、連れていってもいいんじゃないか。俺もいるんだし」

 

 フリード「…はぁ〜、分かったよ。その代わり、勝手な行動は禁止だからな」

 

 リコ・ロイ「「わぁ…はいっ!」」

 

 こうして、シンヤとリコとロイとフリードは、遺跡内を調査するために、遺跡の中にやってきた。遺跡の中は暗いと思ったが、ところどころにランタンが取り付けられていたため、遺跡内は明るかった。

 

 遺跡の中

 

 ロイ「わぁ…すごいな!」

 

 シンヤ「っで、どうするんだ。フリード?」

 

 フリード「まずは、ワルビアルたちを捜そう。リコ、ロイ、ワルビアルたちを見つけたら、シンヤと俺に知らせてくれ」

 

 リコ・ロイ「「は〜い!」」

 

 ピクッ!

 

 キャプテンピカチュウ「ピカ!」ダッ‼︎

 

 フリード「キャップ?どこへ行く?」ダッ‼︎

 

 リコ「あっ、フリード!」ダッ

 

 シンヤ「あっ、2人ともどこに……んっ?」

 

 ホゲータ「ホゲ……」

 ロイ「ホゲータ…」

 

 シンヤ「どうしたホゲータ?下を向いて?」

 ピカチュウ「ピーカッ?」

 

 遺跡の中にやってくると、キャップが何かの気配を感じ、どこかに走って行ってしまう。フリードとリコとニャオハは、キャップの後を追いかけて行った。そして、シンヤが3人の後を追いかけようとすると、ホゲータが地面の下を向いていることに気がつく。そしてホゲータが、少し砂が盛り上がっている地面の場所に進んでいくと、突然砂の盛り上がりが消えた。すると、ホゲータは何かの視線を感じて、何度も周りを見渡した。すると…

 

 バンッ!(地面から飛び出す)

 

 ガブッ!(ホゲータの尻尾に噛み付く)

 

 ホゲータ「ホンゲェェ〜〜⁉︎(涙)」

 

 ロイ「何⁉︎あのホゲータの尻尾に噛みついてるポケモン!」

 

 シンヤ「あれは《メグロコ》だ!」

 ピカチュウ「ピッカッ」

 ロイ「メグロコ…」スッ(スマホロトムを取り出す)

 

 メグロコ さばくワニポケモン じめん・あくタイプ

 

 砂の中に潜り、泳ぐように移動する。ワルビル、ワルビアルの順に進化する。

 

 シンヤ「なんでメグロコが?」

 

 メグロコ「……ロッコ」ダッ‼︎

 

 ホゲータ「ホンゲー!」ダッ‼︎

 

 ロイ「あっ、ホゲータ‼︎」ダッ‼︎

 

 シンヤ「あっ、おい!勝手に行動するなって!ピカチュウ行くぞ!」

 

 ピカチュウ「ピッカッ!」

 

 地面の中から現れ、ホゲータの尻尾に噛みついたのは、さばくワニポケモンのメグロコだった。メグロコは噛みついていたホゲータの尻尾を離すと、その場から逃げ出した。すると、ホゲータがメグロコの後を追いかけ、その後を、ロイとシンヤ、そしてピカチュウが追う。メグロコは走って遺跡の奥に逃げていくが、途中から地面に潜ってしまい、メグロコを追いかけていたシンヤたちは、メグロコを見失ってしまう。

 

 ホゲータ「ホンゲー!」

 

 ロイ「ハァ、ハァ、潜って逃げたか」

 

 シンヤ「しかし、まさかメグロコまでいたとはな」

 

 ピカチュウ「ピーカッ」

 

 ズッズッズッ(足元の砂が流れる音)

 

 ロイ「えっ⁉︎何これ⁉︎砂に沈んでる⁉︎」

 

 ホゲータ「ホゲ!ホゲ!」

 

 シンヤとロイ、そしてピカチュウとホゲータが自分の足元を見てみると、自分たちのいる足場の砂が一箇所に流れてきていて、足場が沈んできていることに気がついた。

 

 シンヤ「これは《流砂》だ‼︎」

 ロイ「な、何それ⁉︎」

 

 シンヤ「砂漠とかじゃよくある光景で、下に穴が空いてると、その穴に砂が流れていくんだ!」

 

 ピカチュウ「ピーカッピカチュウ!」

 

 シンヤ「おそらく、さっきメグロコが地面に潜った時に砂が動いて、下の穴に砂が流されてるんだ!」

 

 ロイ「なんとか出来ないの⁉︎」

 

 シンヤ「リザードンのボールが取れれば…」

 

 ロイ「うわぁ〜!」

 

 シンヤとロイとピカチュウとホゲータは、完全に流砂に足を取られると、そのまま流砂に流されていき、シンヤはベルトからリザードンのモンスターボールを取ろうとした。しかし、気づいた時には首から下が流砂に埋まってしまい、シンヤたちはそのまま砂の中に流されていってしまった。その頃、フリードとリコたちは。

 

 遺跡の中 リコ・フリードの視点

 

 リコ「これは?」

 ニャオハ「ニャー?」

 

 フリード「ワルビアル、ワルビル、それにメグロコの足跡だ。結構あるな」

 リコ「ワルビアルたちが、たくさんいるってこと?」

 

 フリード「ああ。多分この近くに、ワルビアルたちの巣があるな。シンヤ、お前はどう思……シンヤ?」

 

 リコ「えっ?……ロイもいない⁉︎」

 

 キャプテンピカチュウ「ピーカ⁉︎」

 

 キャップの後を追って行ったフリードとリコたちは、ワルビアルとワルビルとメグロコの足跡を見つけて、フリードが近くにワルビアルたちの巣があると言うと、シンヤにどう思うか聞いてきた。すると、フリードはシンヤとロイたちがいないことに気がつき、シンヤたちを捜しにさっきの場所に戻っていく。そして、流砂に流されていったシンヤたちは、遺跡の中のさらに下まで流され、砂の中に埋まっていた。

 

 遺跡の下

 

 バァァァン‼︎(砂の中から飛び出す)

 

 シンヤ・ロイ「プハーーッ‼︎」

 

 ピカチュウ「ピーカッ‼︎」

 

 ホゲータ「ホォゲー‼︎」

 

 シンヤ「ゲホゲホ!みんな大丈夫か?」

 

 ロイ「ゴホゴホ!う、うん。なんとか」

 

 ピカチュウ「ピーカッ!」

 

 ホゲータ「ホンゲ!」

 

 

 ???「ビア、ビア、ビアール!」

 

 ロイ「何だろ。あれ?」

 

 シンヤ「えっ?……あれは!」

 

 流砂に流されて、遺跡の下に落ちてきたシンヤたちは、砂の中に埋もれていたが、すぐに砂の中から飛び出した。どうやら砂がクッションになってくれたようで、シンヤたちは怪我をせずに済んだようだ。その時、突然大きな声が聞こえてきて、ロイとシンヤが声の聞こえてきた方を向くと、そこにいたのは、ワルビアルとワルビル、そしてさっきのメグロコだった。そして、ワルビアルたちはなにやら話し合っていて、シンヤたちがいることに全く気がついていなかったので、とりあえずシンヤたちは、近くの穴に隠れて静観することにした。

 

 シンヤ「ワルビアルとワルビル。メグロコまで」

 

 ガシッ(ワルビアルがメグロコを掴む)

 

 シンヤ「何をする気だ?」

 

 ブンッブンッ(メグロコを振る)

 

 メグロコ「ロッコッ‼︎」

 

 ボトッ(メグロコの口からボルトが落ちる)

 

 ワルビアル「ビア〜ル」

 

 メグロコ「ロコッ」

 

 シンヤ「なんだ。メグロコが口に入れたボルトを出すために、メグロコを下に振ってたのか…」

 

 ロイ「それに周りを見てよ。他のメグロコのそばには、タマゴまであるよ」

 

 シンヤ(なるほどな。ワルビアルとワルビルが暴れていた理由がこれでハッキリしたな。…だが、まだそうと決まったわけではないし。少し様子を見よう)

 

 シンヤたちがワルビアルたちを観察していると、ワルビアルたちの近くに、さっきのメグロコや、生まれたばかりで泣いているメグロコに、メグロコのタマゴまであった。どうやら、ワルビアルたちはここで暮らしていて、ワルビアルとワルビルは、メグロコたちの面倒を見ているようだ。

 

 シンヤ(あのワルビアルは♀で、ワルビルは♂みたいだな)

 

 シンヤたちがワルビアルたちの巣を観察していると、生まれたてのメグロコたちがあちらこちらに動き回り、そのメグロコたちをワルビルが追っていて、ワルビアルは尻尾を使って、自分たちが作った巣穴の中に、メグロコを優しく落としていく。そしてしばらくすると、生まれたてのメグロコたちが急に泣きだしてしまった。すると、ワルビアルとワルビルが、手と尻尾を使って音を立て始めると、その場にリズムが流れる。

 

 リズムをとる音(ドンッ、ドンッ、ドンドンドン、ドンッ、ドンッ、ドンドンドンッ)

 

 ピョン‼︎(ホゲータの頭の黄色いトサカが動く)

 

 シンヤ「あれ?このリズムって?ロイとホゲータが歌ってる…」

 

 ロイ「うん!この感じは間違いない!ホゲータも分かるよね?この音」

 

 ホゲータ「ホゲ!」

 

 ロイ「…ねぇシンヤ」

 

 シンヤ「もしもワルビアルたちが襲ってきたら、ゲッコウガで対処するぞ」

 

 ロイ「うん!行こうホゲータ!」

 

 ホゲータ「ホンゲ!」

 

 手拍子の音(パンッ、パンッ、パンパンパンッ‼︎パンッ、パンッ、パンパンパンッ‼︎)

 

 ワルビアル「ビァル?」

 

 ワルビル「ワビ?」

 

 ロイ・ホゲータ「「ホッホッ、ホホゲ‼︎ホッホッ、ホホゲ‼︎」」

 

 ワルビアルとワルビルがリズムを刻むと、そのリズムが自分たちが歌っている歌と同じテンポだと感じたロイはシンヤに許可をもらうと、ホゲータと一緒に隠れていた穴から出て、ワルビアルたちから少し離れたところに立った。すると、ロイは手拍子をしながら歌いだし、ホゲータはステップを踏みながら歌を歌い始めた。

 

 ワルビルx3「「「ワッビッ‼︎」」」

 

 シンヤ「ワルビル!他にもいたのか!」

 

 ピカチュウ「ピーカッ!」

 

 ロイ・ホゲータ「「ホッホッ、ホホゲ‼︎ホッホッ、ホホゲ‼︎」」

 

 生まれたてのメグロコたち「「「ファー!」」」

 

 ワルビアル「ビアッ?」

 

 ロイ・ホゲータ「「ホホゲー!」」

 

 ロイたちの歌っている歌が、ワルビアルとワルビルたちに聞こえると、ワルビアルたちは、歌っているロイとホゲータを不思議そうに見ていた。すると、地面の中から3体のワルビルが現れたが、ロイとホゲータは気にせずに歌を歌い続けた。すると、さっきまで泣いていた、生まれたてのメグロコたちが泣き止むと、ロイとホゲータの真似をして歌を歌いだし、ロイとホゲータは歌を最後まで歌い続けた。その頃、シンヤとロイを捜しにきたリコとフリードたちは。

 

 リコ「シンヤ〜!ピカチュウ〜!

 

 ニャオハ「ニャ〜!」

 

 フリード「ロイ〜!ホゲータ〜!どこだ〜?」

 

 リコ「シンヤまでどこに行ったんだろ?」

 

 フリード「ロイはともかく、シンヤが勝手な行動するとは思えないが」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカ!」ダッ‼︎

 

 フリード「どうしたキャップ?」

 

 フリードとリコたちが、シンヤたちを捜して遺跡の中を歩いて回っていると、突然キャップが走り出し、遺跡の奥に進んで行った。すると、リコたちはキャップの後を追いかけた。そして、走り出したキャップが止まった場所は、さっきシンヤたちが流砂に流された場所だった。

 

 キャプテンピカチュウ「ピーカ……ピカ!」

 

 ダァァァァン(ジャンプして地面に体重をかける)

 

 フリード・リコ「「………」」

 

 ズッズッズッ(足元の砂が流れる)

 

 フリード「これは流砂か!」

 

 キャプテンピカチュウ「カチュウ!」

 

 フリード「えっ?ついてこいってことか?」

 

 リコ「ど、どうして⁉︎」

 

 ニャオハ「ニャオ、ニャオ…」

 リコ「うわぁ〜!」

 フリード「リコ!」

 

 キャップがジャンプをして振動を起こすと、フリードとリコは互いに目を合わせた。すると、フリードとリコたちの足元が流砂によって沈んでいくと、フリードとリコ、そしてニャオハは慌てていたが、キャップはジタバタせず、フリードたちについてこいと言うと、フリードたちはシンヤたちのいる、遺跡の下に流されていった。

 

 遺跡の下

 

 バァァァン‼︎(砂の中から飛び出す)

 

 フリード・リコ「「プハーッ‼︎」」

 

 ニャオハ「ニャー!」

 

 フリード「ゲホゲホ!リコ、大丈夫か?」

 

 リコ「う、うん。なんとか」

 

 キャプテンピカチュウ「ピーカッ!」(指を差す)

 

 フリード「どうしたキャップ?」

 

 リコ「…あ、あれは!」

 

 手拍子の音(パンッ、パンッ、パンパンパンッ‼︎パンッ、パンッ、パンパンパンッ‼︎)

 

 ロイ・ホゲータ「「ホッホッ、ホホゲ‼︎ホッホッ、ホホゲ‼︎」」

 

 リコ「ロイ!」

 ニャオハ「ニャオ?」

 フリード「アイツ、何をやってんだ?」

 

 シンヤたちと同じように、流砂に流されて遺跡の下に落ちてきたフリードとリコたちは、砂の中に埋もれていた。しかし、リコたちはすぐに砂の中から飛び出した。そして、キャップが前を指差すと、そこには、サングラスをかけたロイとホゲータが、メグロコにワルビル、そしてワルビアルと一緒に、遺跡の石が積み重ねられている高い場所に立っていた。そして、ロイはそこで手拍子をしていて、ホゲータはステップを踏みながら、十八番である歌を歌ってると、夫婦のワルビアルとワルビルは、ロイの歌に合わせて、リズムに乗りながら踊っていて、5匹のメグロコのと3匹のワルビルは、ロイの歌に合わせながら声を上げていた。リコたちは、ロイが何をしているのか分からず、その場で静観していたが、リコたちの元に、シンヤとピカチュウがやってきた。

 

 シンヤ「おっ、フリードたちも来たのか」

 

 ピカチュウ「ピーカッ!」

 

 リコ「シンヤ!ここにいたの!」

 

 フリード「ロイとホゲータは何やってるんだ?しかも、ワルビアルたちまで?」

 

 シンヤ「そんなの見りゃ分かるだろ。歌いながらダンスをしてるんだよ」

 

 ピカチュウ「ピッカッ!」

 

 フリード・リコ「「歌とダンス⁉︎」」

 

 ロイ「う、た、いーだせー!メグロコ、ワルビル、ワルビアル」

 

 ワルビルx3「「「ワル!」」」

 

 ロイ「こ、え、をーあげー!メグロコ、ワルビル、ワルビアル」

 

 ワルビアル・ワルビル「「ワル!」」

 

 ロイ「う、た、いーだせー!メグロコ、ワルビル、ワルビアル」

 

 リコ「ホント、ロイって不思議」

 

 フリード「ワルビアルたちも楽しそうだな…」

 

 リコ「…このワルビアルたちって、本当に発掘現場を荒らす凶暴なポケモンなの?」

 

 シンヤ「…ワルビアルたちが暴れていた理由なら、もう分かったぞ」

 

 フリード「何⁉︎本当か?」

 

 シンヤ「ああ、でもその説明をする前に、ワルビアルたちの歌と踊りを見学しようぜ」

 

 ロイとホゲータの歌に合わせて、ワルビアルとワルビル、メグロコたちは歌と踊り続けた。リコは、ロイやホゲータと仲良く歌って踊っているワルビアルたちが、凶暴なポケモンなのかと疑念を持ち始めていて、フリードもリコと同じ考え方をしていた。するとシンヤが、ワルビアルたちが暴れていた原因が分かったと言うと、フリードはその理由をシンヤから聞こうとした。しかし、それはワルビアルたちの踊りが終わってから説明するとシンヤが言うので、フリードたちは、シンヤと一緒にワルビアルたちの歌と踊りを見ていた。そして、夫婦のワルビアルとワルビルが声を上げると、ワルビアルとワルビルはリズムに合わせて技を発動した。そして、その技が岩にヒビを入れると、3匹のワルビルたちはリズムに合わせて技を発動し、ヒビが入った岩を粉々にした。

 

 ロイ「凄い!何だ今の技?」

 

 ホゲータ「ホゲ?」

 

 フリード「《りんしょう》っていう技だ!」

 

 ロイ「あっ!フリード!リコも!」

 

 フリード「凄いな。ロイ!ワルビアルたちと仲よくなるなんて」

 

 ロイ「ううん。ホゲータの歌のおかげだよ」

 

 ホゲータ「ホンゲ」

 

 ロイ「あのさフリード」

 

 フリード「ん?どうした?」

 

 ロイ「僕とホゲータは、ワルビアルたちと一緒に歌って、踊って、楽しい気持ちになって、それで分かったんだ。このワルビアルたちは、絶対に凶暴なポケモンなんかじゃないよ!それに、シンヤは前にこう言ってたよね、ポケモンは理由もなしに攻撃してこないって」

 シンヤ「ああ」

 

 フリード「…シンヤ。お前はさっき、ワルビアルたちが暴れている理由が分かっていると言ったな」

 

 リコ「そうだよ。ワルビアルたちが暴れていた原因は何なの?」

 

 シンヤ「ああ、それはな…」

 ゴゴゴゴゴッ(地響きの音)

 

 全員「「「!?」」」

 

 ロイ「何これ⁉︎」

 

 ロイは真剣な表情をすると、ワルビアルたちが暴れていたのは、他に何か理由があるのではないかとフリードに言った。するとフリードとリコが、さっきシンヤの言っていた、ワルビアルたちの暴れていた理由を聞こうとして、シンヤがそれに答えようとしたその時!シンヤたちのいる遺跡の上から地響きが聞こえてきた。

 

 フリード「発掘現場の作業が再開したんだ」

 

 シンヤ「これが原因で、ワルビアルたちは暴れてたんだ」

 

 フリード「そうか。作業の音が反響して、ワルビアルたちの巣にまで騒音と振動がきてるんだ」

 

 シンヤ「それだけじゃない。生まれたてのメグロコたちも、それが原因で泣いてるんだ」

 

 リコ「じゃあ、ワルビアルたちは人を襲ってたわけじゃなくて…」

 

 シンヤ「そう。ただ重機の音を止めたかっただけだ」

 

 フリード「まずい!博士たちは、次にワルビアルたちが来たら退治するって言ってたからな」

 

 ワルビアル「ワルビァ‼︎」

 

 ワルビルx4「「ワッビッ‼︎」」

 

 ロイ「あっ!ワルビアルたちが!」ダッ‼︎

 

 ホゲータ「ホンゲ!」

 

 シンヤ「ピカチュウ行くぞ!」ダッ‼︎

 

 ピカチュウ「ピッカッ!」

 

 フリード「リコ、俺たちも行くぞ!」

 

 リコ「うん!」

 

 ワルビアルたちが暴れていたのは、作業員が重機を使うと、その音で騒音と振動が発生して、自分たちの住処に被害が及ぶからだった。ワルビアルたちは作業員を襲っていたわけではなく、重機を止めたかっただけだったのだ。そして、再び発掘現場の作業が再開して、ワルビアルたちの巣穴にまで振動と騒音が発生した。それを止めるため、ワルビアルとワルビルたちは遺跡を登って上に向かって行くと、シンヤとロイたちは、ワルビアルたちの後を急いで追った。

 

 遺跡の発掘現場

 

 レントラー「トラーーッ‼︎」

 

 作業員1「博士、ワルビアルたちがまた来たみたいです」

 

 博士「仕方ない。そっちは頼むぞ」

 

 作業員1・2「「はい!」」

 

 ドォォォォン‼︎

 

 ワルビアル「ワルビァ‼︎」

 

 ワルビルx4「「ワッビッ‼︎」」

 

 ロイ「あっ!」

 

 シンヤ「ワルビアルとワルビル!」

 

 シンヤとロイが発掘現場にやってくると、発掘作業を手伝っていたレントラーが透視能力を使って、砂の中に隠れていたワルビアルたちを見つける。そして、ワルビアルたちが砂の中から飛び出てくると、ワルビルたちが作業を止めようとして作業員に突っ込んでいった。しかし、作業員たちはワルビアルたちを退治するために、チラーミィに「マジカルシャイン」を、ホルードに「アームハンマー」の指示を出した。すると、チラーミィとホルードの攻撃を受けた3匹のワルビルは倒れてしまう。仲間たちを倒されたことで、夫婦のワルビアルとワルビルは完全に怒ってしまい、チラーミィとホルードを倒すと、見境なしに暴れまわる。

 

 ロイ「ワルビアル、ワルビル、ダメだ!」

 

 シンヤ「仲間のワルビルたちを倒されて、怒りで我を忘れてるんだ」

 

 ロイ「ホゲータ!「たいあたり」でワルビアルたちを止めるんだ!」

 

 ホゲータ「ホゲェー!」

 

 シンヤ「ピカチュウ!「アイアンテール!」」

 

 ピカチュウ「チュー!ピッカッ‼︎」

 

 ワルビアルたちの暴走を止めるため、シンヤとロイはバトルをして止めることにしたが、怒りで我を忘れてるワルビアルは、「たいあたり」で突っ込んできたホゲータを尻尾で吹き飛ばすと、ホゲータはロイのところまで転がってきた。そして、ピカチュウの「アイアンテール」が直撃しても、ワルビアルは気にしておらず、怒りのまま暴れ回っていた。すると、ホゲータはサングラスをかけてワルビアルたちの近くに行くと、ステップを踏みながら歌を歌い始めた。

 

 ホゲータ「ホッホッ、ホホゲ!ホッホッ、ホホゲ!」

 

 ロイ「ホゲータ…」

 

 リコ「シンヤ!ロイ!」

 

 フリード「状況は最悪だな」

 

 ロイ「リコ!フリード!」

 

 シンヤ「ああ、ワルビアルたちは、怒りで我を忘れて暴れてる」

 

 ピカチュウ「ピーカッ」

 

 ホゲータ「ホゲー、ホンゲ、ホゲホゲホゲホンンゲー!ホッホッ、ホンゲゲー、ホンゲホゲホゲホゲ、ホンゲゲー」

 

 メグロコたち「「「ロコッ!」」」

 

 シンヤ「メグロコ!」

 

 ピカチュウ「カーチュ!」

 

 ホゲータが頑張って歌い続けても、怒りで我を忘れているワルビアルとワルビルには、ホゲータの声は届かなかった。すると、ホゲータの近くに、子供のメグロコたちがやってきた。そして、親のワルビアルとワルビルに叫び続けたが、メグロコたちの声さえも届かず、ワルビアルたちは暴れ続けた。そして、ホゲータも歌を歌い続けたが、休まず歌を続けていたため、ホゲータの喉はカラカラになってきた。そして、ホゲータは口を閉じると、苦しそうに口を抑えていた。

 

 ホゲータ「ホッホッ……」

 

 ロイ「ホゲータ!……頑張れぇぇ〜〜〜〜‼︎」

 

 ホゲータ「ホーゲ……ホッ、ゲ〜〜〜‼︎」

 

 ロイ「あれは‼︎」

 

 歌が止まってしまったホゲータに、ロイは大きな声で頑張れと叫んだ。ロイの声を聞いたホゲータは、力を振り絞って声を出した。その時、ホゲータが声を出すと、それは声ではなく、ある音技に変化して、その音を聞いたワルビアルとワルビルの動きが止まると、ワルビアルとワルビルはすぐ我に帰り、自分たちの近くに来ていた子どもたちに気がつくと、ワルビアルたちはメグロコたちの近くにいき、子どもたちをあやし始める。

 

 フリード「ワルビアルとワルビルは落ち着いたようだな」

 

 キャプテンピカチュウ「ピカ」

 

 リコ「よかった」

 

 ロイ「あれって!ホゲータの新しい技だよね⁉︎」

 

 シンヤ「ああ。《チャームボイス》といって、フェアリータイプの技。しかも、歌を歌うホゲータとは相性がいい技だ」

 

 ロイ「「チャームボイス!」凄いぞホゲータ!フェアリータイプの新技ゲットだ!」

 

 ホゲータ「ホォゲー!」

 

 ホゲータの新しい技、「チャームボイス」のおかげで、ワルビアルたちは落ち着いた。その後シンヤとフリードが、博士たちにワルビアルたちが暴れていた理由を説明すると、博士たちは発掘作業をストップした。

 

 博士「そうか。作業掘削の音が、ワルビアルたちの巣にまで響いていて、ワルビアルたちはそれを止めるために……すまなかったワルビアル。そうとは知らずに、お前たちを攻撃してしまって」

 

 ワルビアル「ワァビ」

 

 隊長「しかし、そうなると岩を運んでもらうには時間がかかるな。我々も早く岩をどかして、発掘作業を始めたいんだがな」

 

 大きな岩の前

 

 リコ「この大きな岩を」

 ロイ「どける?」

 シンヤ「時間がかかるな」

 

 シンヤたちからワルビアルたちの暴れていた理由を聞くと、博士たちは、少し時間はかかるが、ワルビアルたちの巣に被害が出ない作業内容を考えようとした。シンヤとリコとロイは、博士たちがどけたがっている岩の前にやってくると、その岩の大きさに面食らっていた。

 

 ロイ「……あっ!いい方法を思いついた!」

 

 シンヤ・リコ「「えっ?」」

 ピカチュウ「ピーカッ?」

 

 ロイがワルビアルたちの方を振り向くと、何かいい方法を思いついたみたいだ。そしてしばらくすると、シンヤたちが中々船に戻って来ないため、様子を見に来た、オリオとマードックとモリーがやってきた。

 

 モリー「遅いから様子を見に来たけど…」

 オリオ「何をやろうとしてるの?」

 マードック「さぁ?」

 

 ワルビアルとワルビルたち「「「ワッワッ、ワワビル!ワッワッ、ワワビル!ワッワッ、ワワビル!ワー」」」

 

 ドォォォーン‼︎(岩が砕け散る)

 

 ロイ「やったぁ!」

 

 博士「おお、素晴らしい!ワルビアルたちが岩を壊してくれれば、船で岩を運んでもらう必要なさそうだ」

 

 フリード「…ん?ってことは?」

 モリー「それって…」

 オリオ「この依頼の報酬も…」

 マードック「今の岩みたいに…」

 

 シンヤ「木っ端微塵ってことだな」

 

 ピカチュウ「ピーカッ」

 

 フリード・モリー・オリオ・マードック「「「「はぁ〜」」」」

 

 リコ(アハハ…)

 

 ロイが思いついたいい方法とは、ワルビアルたちの「りんしょう」を使って、岩を壊してもらうというものだった。「りんしょう」は続けて出すと威力の上がる技で、ワルビアルとワルビルが交互に出すことで威力は上がり、博士たちがどけたがっている岩にむかって「りんしょう」を撃つと、岩は粉々に崩れた。それはいいことなのだが、結果的に船で岩を運ぶ依頼が白紙になってしまったので、報酬は岩同様に木っ端微塵になってしまい、シンヤたちはブレイブアサギ号に戻り、パルデア地方に向かって冒険を続けた。

 

 ブレイブアサギ号・ウイングデッキ

 

 ロイ「またね〜!ワルビアル!ワルビル!メグロコ!」

 

 ホゲータ「ホゲー!」

 

 シンヤ「報酬はなくなったけど、フェアリータイプの技を覚えられてよかったな」

 

 ロイ「うん!フェアリータイプの技は、ドラゴンタイプに効果抜群。レックウザと戦える気がしてきたよ!」

 

 シンヤ「ああ、頑張れよ。ロイ!ホゲータ!」

 

 ピカチュウ「ピカチュウ!」

 

 To be continued

 

 次回予告

 

 パルデア地方を目指して旅を続けるライジングボルテッカーズ。その旅の途中に偶然立ち寄った森で、シンヤたちは弱っているワッカネズミというポケモンを見つけた。

 

 次回「ワッカネズミからSOS‼︎ミブリムの秘めたる力!」

 

 





 烈火の明星さん、10星評価ありがとうございます。
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