ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり 作:通りすがりのポケモントレーナー
パルデア地方に向けて旅を続けている、シンヤたちライジングボルテッカーズ。ガラル地方を出発してから数週間後、ブレイブアサギ号は、ようやくパルデア地方に到着した。そして今シンヤたちは、長旅の疲れを癒すため、ハッコウシティ近くの浜辺に遊びに来ていた。
ハッコウシティ近くの浜辺
ロイ「うわ〜っ!」
リコ「綺麗!」
シンヤ「やっとパルデアに戻ってきたぜ」
ピカチュウ「ピーカッ」
シンヤとリコとロイの3人は、浜辺に来る前に水着に着替えていて、ビーチ用のサンダルを履いていた。シンヤとロイは黒の海パンを穿いていて、シンヤはいつも着ているジャケットを羽織り、リコとロイはパーカーを着ていた。砂浜にやってくると、ロイとホゲータとイワンコは、波打ち際の方に走って行き、その間にシンヤとマードックとフリードは、それぞれ離れた場所に1本ずつビーチパラソルを立て終え、その下にビーチマットを敷いて、そこに持ってきた荷物を下ろした。
フリード「これでよし」
シンヤ「荷物運びも終わりだな」
マードック「みんな!たくさん遊んで腹を空かせておけよ。今夜の夕食はバーベキューだからな!」
ロイ「バーベキュー?やった!」
ホゲータ「ホゲー!」
シンヤ「海に来るなんて久しぶりだ。なっ、ピカチュウ?」
ピカチュウ「ピーカッ」
リコ「…ねぇシンヤ、この水着、どうかな?////」
シンヤ「えっ?…おっ!」…(かわいい!)
シンヤの近くに歩いてきていたリコは、着ていたパーカーを脱ぐと水着姿をシンヤに見せた。リコの着ている水着は、フリルがあしらわれている緑と白の色をしたセパレートタイプの水着で、海に入るため、リコはいつも前髪につけている髪留めを外して、後ろ髪を木の葉を模したゴムで縛っていた。
リコ「似合うかな?」
シンヤ「ああ、よく似合ってる。すごくかわいいよ!」
リコ「あ、ありがとう!///…点数は何点?」
シンヤ「えっ?点数って?」
リコ「だから///…水着の点数///」
シンヤ「あっ、…えっと///……100点だ///」
リコ「そ、そっか///よかった///」
シンヤ(俺の好みが見透かされてるのかと思った)
リコに水着の点数を聞かれたシンヤは、顔を赤くしながら100点と答えた。そしてリコも、シンヤと同じように顔を真っ赤にしていた。この後、シンヤとリコとロイは海に入って遊ぶ予定だが、フリードとマードックはバーベキュー用の食材を買いに行き、オリオとモリーは後で来るとのことだった。
リコ「そう言えば、オリオとモリーは?」
フリード「ん?もうそろそろ来る頃だと思うんだが…」
ワーワー(人が騒いでる声)
シンヤ「何だ?あっちはやけに賑やかだな?」
浜辺にいる男「うわぁ!あの2人綺麗だな!」
浜辺にいる男2「モデルみたいだ!」
フリード「モデル?」
シンヤ(2人って…まさか)
オリオ「おまたせ!」
モリー「遅くなった」
シンヤ(やっぱり、騒ぎの元はオリオとモリーだったか)
リコ(…オリオとモリーの水着…すごいな)
シンヤ(砂浜にいる周りの男子の視線が、2人に集まってるな)
オリオとモリーは船で水着に着替えたあと、ビーチ用のサンダルを履いてシンヤたちのいる所に歩いてきた。オリオは黒のフリルオフショルダービキニで、モリーはピンク色のハイネックフリルワンピースを着ていた。さすが大人の女性と言うべきか、砂浜にいる周りの男たちは、オリオとモリーの水着姿に見入っていた。
オリオ「どう?似合う?」
フリード「ああ、よく似合ってるぜ。なっ、シンヤ」
シンヤ「えっ?…ああ。2人ともやっぱり大人の女性だな。スタイルもいいから、水着も似合ってる」
モリー「フフッ、ありがとう。…でも」
オリオ「…後ろ」
スッ(2人が指を差す)
シンヤ「えっ?後ろ?……ハッ‼︎∑(゚Д゚)」
リコ「(T_T)………」
シンヤ「えっ〜と、リコ…さん?」
リコ「どうせ私は子供で、オリオとモリーみたいに大人じゃないもん!」プイッ
モリーとオリオの水着姿をシンヤが褒めると、モリーとオリオが後ろに指を差し、シンヤが後ろを振り返ると、リコがジト目で自分を見ていた。そして、シンヤがリコに声をかけると、リコはそっぽを向いてしまう。リコから見ても、オリオとモリーはスタイルがいいし、大人の女性だということは分かってはいる。シンヤも年頃の男の子だから、モリーやオリオのような大人の女性の水着姿に見入ってしまうのは仕方ないと分かってはいる。自分は子供で、オリオとモリーのような大人ではないから仕方ないと。リコはオリオとモリーの水着姿を見ると、自分の水着姿を見比べ、オリオとモリーの水着姿に負けてしまったと少し気落ちしてしまう。
シンヤ「リコ、俺はこの浜辺にいるどの女の人よりも、リコの水着姿がかわいいと思うし、スタイルの良さだって、大人に負けてないと思うぞ」
リコ「そ、そっか///じゃあ、許してあげる///」
シンヤ(……ふぅε-(-。-)、リコの機嫌が治ってよかった)
浜辺にいる男3『なぁ、あの黒い髪の女の子、めっちゃ可愛いくね?』
浜辺にいる男4『おっ、いいじゃん!』
シンヤ「ん?」
浜辺にいる男4『声かけてみようぜ』
浜辺にいる男3『ああ』
シンヤ「…」
グイッ(リコの肩を引っ張る)
リコ「わっ⁉︎」
浜辺にいる男3・4「「ッ!」」
シンヤ「…」
キッ(シンヤが2人を睨む)
浜辺にいる男3・4「「ッ⁉︎」」
浜辺にいる男3『なんだ、彼氏がいたのか』
浜辺にいる男4『…行こうぜ』
シンヤがリコの機嫌を治すことに成功すると、シンヤたちの近くにいる2人の男がリコのことを見ていて、小声でリコのことを可愛いと言うと、シンヤはその声を聞き取ていった。そして、2人の男がリコをナンパしようとリコに近づいてくると、シンヤはリコの肩を掴んで自分の方に抱き寄せると、リコをナンパしようとしてきた2人を睨んだ。すると、2人はシンヤの迫力にビビったのか、そそくさとその場を離れた。
リコ「……シンヤ///」
シンヤ「ん?どうしたリコ?」
リコ「あ、えっと///…ちょっと近い///」
シンヤ「えっ?……あっ」
ぎゅう(リコを抱き寄せている)
シンヤ「わ、悪い!」
バッ(リコから離れる)
リコ「どうしたの、急に?」
シンヤ「い、いや、何でもない」
リコ「?」
モリー・オリオ((フフッ))
シンヤはリコを抱き寄せていることに気づくと、すぐにリコから離れた。リコはシンヤが自分を抱きしめた理由が分からなかったので、どうして自分を抱きしめたのかシンヤに聞いたが、シンヤは何でもないと答えた。そして、そんなやりとりをしているシンヤとリコを、モリーとオリオはニヤニヤしながら見ていた。
ロイ「ねぇ、早く海に行って泳ごうよ!」
シンヤ「そ、そうだな。リコ、海に入って泳ごうぜ」
リコ「うん!」
モリー「そうだ。海に入る前にこれを塗ったら?」
スッ(日焼け止めクリーム)
シンヤ「日焼け止めクリームか…」
オリオ「…あっ、そうだ!シンヤ、背中に日焼け止めクリーム塗ってよ」
シンヤ「えっ、俺?」
モリー「そうだね。シンヤ、頼める?」
シンヤ「いや、だったら…」
リコ「ダメ‼︎」
ぎゅっ(シンヤの右腕に抱きつく)
ムニュ(腕に胸が押し付けられる)
シンヤ「ちょっ⁉︎///リコ⁉︎///」
リコ「それは絶対ダメ‼︎シンヤ、ダメだからね///」
シンヤ「あ、ああ」…(珍しくいつもよりアグレッシブだな。つか、腕が///胸の柔らかい感触が///)
モリー「アハハハッ!リコ、安心しなよ」
オリオ「そうそう。冗談で言っただけだから」
シンヤ(おいおい。リコを焚きつける冗談はやめてくれ)
モリー「じゃあ、リコはシンヤに塗ってもらったら?」
リコ「ふぇ⁉︎///」
シンヤ「だったら、モリーかオリオがリコに塗ってあげればいいだろ…」
オリオ「私はモリーに塗ってもらうから」
モリー「私もオリオに塗ってもらうから」
シンヤ「……リコがいいなら、俺はいいけど……リコ、いいか?」
リコ「えっ⁉︎……お、お願いします///」
モリー・オリオ「「フフフッ」」
フリード「お前ら、こんなところでイチャつくなよ。……じゃあ、俺とマードックは、バーベキュー用の食料を買ってくる」
マードック「リコ、ロイ、勝手に遠いところに行くなよ」
リコ・ロイ「「は〜い!」
シンヤ「俺も一緒だから大丈夫だよ。それより、じっちゃんは泳がないのか?」
ランドウ「ワシは海は見るのが専門じゃからな。お前さんらで楽しく遊んできなさい」
ロイ「そっか…ドットは?」
リコ「一応、誘ってはみたんだけど…」
シンヤ「海に入った後ベトベトになるし、日焼けしたらヒリヒリするし、皮がむけるから来ないって」
ロイ「アハハ!ドットらしいね」
ピカチュウ「ピィーカ?」
ニャオハ「ニャー?」
シンヤ「ん?どうしたピカチュウ?」
リコ「ニャオハ?どうしたの?」
シンヤたちが話をしていると、シンヤのピカチュウとリコのニャオハが、砂浜の地面から出ている、赤色の変な形をした何かを発見した。ピカチュウとニャオハがジャンプして、赤色の何かを捕まえようとしたが、赤色の何かは、突然砂の中に引っ込んでしまった。だがすぐに、ピカチュウとニャオハの目の前に出てきた。その正体は……
ウミディグダ「ディ?」
ロイ「んっ?白いディグダ?」
シンヤ「ああ、あれは《ウミディグダ》だ」
ロイ「ウミディグダ?」
ウミディグダ「ディー」(砂浜から体を伸ばす)
ロイ「うわっ!」
リコ「長っ!」
シンヤ「ウミディグダは、ディグダとはまた違う、パルデアのポケモンなんだよ」
ロイ「へぇ!」スッ(スマホロトムを取り出す)
ウミディグダ あなごポケモン みずタイプ
ディグダに似ているが、別の種類のポケモン。
ウミディグダ「ディーグ」
ピカチュウ「ピッカッチュウ!」
ニャオハ「ニャニャ!」
シンヤ「ピカチュウとニャオハも、ウミディグダとすっかり打ち解けて遊んでるな」
リコ「そうだね」
ロイ「うわぁ、ポケモンがたくさんいる!」
カムカメ「カムッ」
マリル「リィル〜」
シェルダー「シェル〜」
バチンウニ「バッチ〜」
ヤドン「ヤドォ〜」
カラナクシ「クシィ〜」
リコ「海も砂浜も凄く綺麗だから、ポケモンたちも暮らしやすいのかも」
シンヤ「人も楽しく、水タイプのポケモンたちと遊んでるし。ここは水タイプのポケモンが住みやすい環境なのかもな」
ビュン!(突然後ろから現る)
???「その通りなのだ!
シンヤ・リコ「「うわっ!」」
シンヤとリコは、周りの砂浜にいるたくさんのみずポケモンが人と遊んでいる姿を見て、ここは水ポケモンたちにとって、住みやすい環境なのだと感想を呟いていると、突然2人の背後から、ヤブクロンを頭に乗せている、海パンとゴーグルをつけている、謎の男が姿を現した。すると、リコは咄嗟にシンヤの後ろに隠れた。
海パン野郎「この美しい海を綺麗にしているのは、この俺なのだ!日々ゴミを食べるのが大好きな、この相棒の《ヤブクロン》と一緒に、愛する海を美しくするため、守っているのだ!」
ヤブクロン「ヤッブー!」
シンヤ「ビックリするだろ!いきなり背後から現れるなよな!」
リコ「えっと、ど、どちら様ですか?」
海パン野郎「海パン野郎って呼んでくれなのだ!」
ヤブクロン「ヤッブ!」
シンヤ「それって見たまんまじゃん…」
リコ「アハハッ…」
海パン野郎「海を綺麗に守る為なら、俺は何でもするのだ!ハッ…あそこにゴミが!ではまた!行くぞヤブクロン!」
ヤブクロン「ヤブッーー!」
ビュゥゥーーー(走り去る)
リコ「よく分からなかったけど、海をとっても愛してる人なんだね」
シンヤ「まあ、海を綺麗にするために、ゴミを拾うのはいいことだよ」
ロイ「シンヤ、リコ、あれを見てよ!」
リコ「えっ、…あっ!かわいい!」
シンヤ「あれは《ナミイルカ》だ」
突然2人の前に現れた海パン野郎は、波打ち際に落ちているゴミを見つけると、相棒のヤブクロンと一緒に、そのゴミを拾いに走って行った。その光景に、シンヤとリコが呆気に取られていると、突然ロイに、海の方を見てと声をかけられた。シンヤとリコが海の方を見ると、そこには、ナミイルカが群れで泳いでいる姿があった。
ランドウ「ほう、久しぶりじゃの」
ロイ「ナミイルカ」スッ(スマホロトムを取り出す)
ナミイルカ イルカポケモン みずタイプ
尾びれの水のリングで仲間と遊ぶのが好き 超音波で生き物の気持ちを察知する。
それからシンヤたちは、各自好きなことをして夕方まで過ごすことになった。フリードはマードックと一緒に夕食の食材を買いに行き、ランドウはビーチパラソルの下でニャオハと一緒に海を眺めていた。オリオとモリーは浮き輪で海に浮かびながら日光浴をして、ロイはナミイルカに乗って遊んでいた。ピカチュウは、ポケモン用のサーフボードに乗って波に乗って遊んでおり、リコはシンヤに日焼け止めクリームを塗ってもらうため、ビーチマットの上でうつ伏せの状態になった。
シンヤ「…じゃあ、塗るぞ」
リコ「う…うん!///」
ペチャ(日焼け止めクリームを背中に塗る)
リコ「ひゃっ⁉︎///」
シンヤ「ど、どうした⁉︎」
リコ「ご、ごめん。クリームが冷たくて!」
シンヤ「ああ、悪い!手で少し温めるべきだった」
リコ(うぅ〜っ///シンヤに日焼け止めクリームを塗ってもらえるのは嬉しいけど、少し恥ずかしい///)
シンヤはリコの背中に日焼け止めクリームを塗った後、水中ゴーグルをつけて、リコと一緒に海の中に潜って行った。海の中にはたくさんのナミイルカがいて、リコはナミイルカの飛ばした尾びれのリングを通ったりして遊んだり、ナミイルカと一緒に泳いだりして遊んでいた。
海の中
リコ(…あれ?)
シンヤ(ナミイルカが多いが、他のポケモンはいないのかな?)
トントンッ(シンヤの肩を叩く)
シンヤ(ん?リコ、どうしたんだ?)
シンヤが海の中でナミイルカの観察をしながら、他のポケモンを探していると、リコが突然シンヤの肩を軽く叩いてシンヤを呼んだ。だが、水の中に入っていては会話が出来ないため、シンヤは指を上に向けて一旦海の中から出ようとリコに伝えた。リコはシンヤの伝えていることが分かると、シンヤと一緒に泳いで海の海面に出てきた。
海の海面
ザバァ‼︎(シンヤとリコが海面に出てくる)
シンヤ「プハッ、どうしたリコ?」
リコ「プハッ、ナミイルカの中に、一匹だけ、胸のところにハートの模様がある子がいたんだけど…」
シンヤ「ああ、それは《イルカマン》だな」
リコ「イルカマン?姿がナミイルカと似てたけど」
シンヤ「ああ、それは…」
???「誰か助けてくれ!」
リコ「んっ?」
シンヤ「何だ?」
リコが海の中で見た、ナミイルカの胸のところにハート模様があるポケモンは、ナミイルカと姿が似ているが、ナミイルカと全く違うポケモンの、《イルカマン》だとシンヤが説明した。そして、そのイルカマンのことを、シンヤが詳しくリコに説明しようとした時、突然海の家の方から、叫び声が聞こえてきた。シンヤたちはすぐに海の中から出ると、海の家の方に走って行った。そこでシンヤたちが見たのは、家主の人が屋根から落ちそうになっている姿だった。
海の家
家主「誰か早く助けてくれ!」
シンヤ「まずい!このままじゃ落ちる!」
ピカチュウ「ピィーカー!」
リコ「どうすれば?」
ニャオハ「ニャー!」
???「ピンチの人がいるってことは…」
???「ああ、必ず来る!」
ミネズミ「ズミッズミッ!」
???「来たぞ!」
家主が屋根から落ちそうになっていると、シンヤとリコの後ろに、首からカメラをかけている3人の男がやってきた。すると、カメラをかけている3人のポケモンと思われる、みはりポケモンの《ミネズミ》たちが、海に向かって指を差したので、カメラをかけている3人とシンヤとリコは、揃って海に顔を向けた。…すると、シンヤたちのいる方に向かって、何かがすごい勢いで水飛沫を飛ばしながら、海の家の方に近づいてきた。
リコ「何あれ?」
シンヤ「乗り物?……いや、あれは!」
シンヤたちが、水飛沫を飛ばして近づいてくる、何かに気を取られていると、家主はとうとう屋根から落ちてしまった。そして、そのまま地面に激突するかと思われた時、水飛沫を飛ばしていた何かが、海の中から飛び出してきて、屋根から落ちた家主を救出したのだ。
???「海のヒーロー、イルカマンだ!」
イルカマン「イルッ!」
ビュン!(突然後ろから現る)
海パン野郎「イルカマンは、ピンチの人が現れた時に助けてくれる、海のヒーローなのだ!」
シンヤ「って、またアンタか!」
リコ「イルカマンって、さっきシンヤが言ってた」
シンヤ「そのイルカマンがあれだ」
リコ「えぇっ⁉︎」
カシャカシャ(イルカマンを撮る)
家主「イルカマン!助けてくれてありがとう!」
それから数分後…
リコ「へぇ、この子がイルカマンだったんだ」
シンヤ「ああ。イルカマンは、フォルムチェンジっていう姿が別のフォルムに変化するポケモンなんだ。俺のゲッコウガと同じようなものだ」
リコ「そっか!シンヤのゲッコウガの同じ…」
イルカマン「ブーッ!」
海パン野郎「この状態の時が、《ナイーブフォルム》のイルカマンで、さっきのヒーローの姿をしたイルカマンの姿が、《マイティフォルム》の姿のイルカマンなのだ。イルカマンは、誰かがピンチの時に変身し、その人を助けるのだ」
ロイ「変身⁉︎」
海パン野郎「…多分!」
ロイ「多分?」
海パン野郎「実は、イルカマンが変身したところを、まだ誰も見たことがないのだ」
ロイ「へ〜っ」
あの後イルカマンは、屋根から落ちた家主を救った後、颯爽と海の中に帰っていった。その後、リコがイルカマンをもう一回見たいと言い出したので、シンヤはイルカマンを捜すことにした。海パン野郎も、イルカマンを一緒に捜してくれたので、イルカマンはすぐに見つかった。そしてこのイルカマンこそが、さっき家主を助けた、イルカマン本人だったのだ。ナミイルカとイルカマンは、見た目は同じ姿に見えるが、胸にハートマークがなければナミイルカ。胸にハートマークがあるのがイルカマン。そう覚えれば簡単だ。…そして、さっきからシンヤたちの近くで、イルカマンの写真を撮り続けている、さっきの3人組の姿があった。
シンヤ「ところで、さっきからイルカマンを撮ってる…」
リコ「この方々は?」
スナップ小僧1「僕たちは、海のヒーローイルカマンの写真を撮ることに青春を捧げている…」
スナップ小僧x3「「「人呼んで…スナップ小僧!」」」
ロイ「スナップ?」
リコ「小僧さん…」
シンヤ「つまり、イルカマン専門の追っかけカメラマンってとこか」
スナップ小僧2「ああ。良ければ見てくれ。僕たちが撮ってきたイルカマンの写真を!」
カメラを首にかけている3人組は《スナップ小僧》といって、イルカマン専門のカメラマンのようだった。そのスナップ小僧の3人組の1人が、これまで自分たちが撮り続けてきた、イルカマンが活躍するたくさんの写真を、シンヤたちに見せてくれた。ロイはその写真を見ると、凄く感激していた。
ロイ「お〜っ。お〜っ!イルカマンかっこいい!」
スナップ小僧2「みはりポケモンのミネズミたちが、イルカマンを見つけてくれるから、あらゆるイルカマンの写真が撮れるんだ!」
リコ「でも、こんなにかわいい子があんなにかっこいいヒーローの姿になるなんて不思議」
ロイ「ねぇ、イルカマンの変身している時の写真はないの?」
スナップ小僧3「それが撮れてないんだよ」
ナイーブフォルムのイルカマン「ブー?」
ピピピッ(超音波)
スナップ小僧1(やっぱり見たいし。撮りたいんだよ。イルカマンの変身シーン」
ナイーブフォルムのイルカマン「ブーッ‼︎」
バッシャーー‼︎(尾ビレで水をかける)
スナップ小僧1「うわぁ!」
シンヤ「イルカマンの変身シーン…ね」
リコ「シンヤは見たいの?イルカマンの変身シーン」
シンヤ「俺は前にトレーナー同士のポケモンバトルで、ナイーブフォルムのイルカマンが、マイティフォルムに変わったところを見たことあるから。…そういうリコは、変身シーンを見てみたいのか?」
リコ「う〜ん…私は別に見たくないかな。誰も見たことがないってことは、イルカマンは変身する姿を、誰にも見せたくないってことなんだろうし」
ナイーブフォルムのイルカマン「ブー?」
ピピピッ(超音波)
リコ(見せたくないものを見ちゃうのは、なんか悪いよね)
ナイーブフォルムのイルカマン「ブッ?」
リコ「んっ?」
ナイーブフォルムのイルカマン「ブーッ!」
その頃、ホゲータは波打ち際近くで、ホエルコの形をした浮きボートの上で昼寝をしていて、ニャオハはランドウの髭を引っ張ったりと、他のメンバーたちも楽しく海を満喫していた。すると、急に強い波が波打ち際に押し寄せてきて、その波が、波打ち際に置いてある、ホゲータの乗っている浮きボートに直撃し、そのまま浮きボートごと、ホゲータは海の上に流されてしまった。
ホゲータ「ホゲー…ホゲ?」
ロイ「わ〜っ!イルカマンの写真、最高にかっこいい!」
スナップ小僧x3「「「うんうん」」」
ホゲータ「ホォゲーー‼︎」
ロイ「ん?」
リコ「ホゲータ!」
シンヤ「何であんなところに!」
ロイ「ホゲータ!」
シンヤ「エンペルト頼……しまった!海に入るから、モンスターボールは全部、じっちゃんのいるところに置いてるんだった!」
イルカマン「……」
パシャ(海の中に潜る)
スナップ小僧たちが撮った、イルカマンの写真をロイが見せてもらっていたその時、海の方からホゲータの叫び声が聞こえてきたので、シンヤたちは海の沖の方を見ると、そこには、浮きボートの上でパニックになっているホゲータがいた。ホゲータはほのおタイプだから水が苦手なため、ジタバタするのは仕方ないが、ホゲータが浮きボートの上で足踏みをしていると、左足の爪が浮きボートに引っ掛かり、そのままボートを破ってしまい、そこから空気が抜けて、ホゲータは海の中に落ちてしまいそうになってしまう。それを見たロイは、すぐにホゲータを助けに向かった。その時、海の中を光っている何かが、水飛沫を飛ばしながら、ホゲータの元に近づいていた。
マイティフォルムのイルカマン「ドゥルルルーッ!ブルーッ!」
シンヤ「イルカマン!」
海の中で光っていたのは、ナイーブフォルムのイルカマンが、マイティフォルムのイルカマンに、フォルムチェンジする光だった。イルカマンはフォルムチェンジをした後、ホゲータを抱えて上空にジャンプした。そして、マイティフォルムとなったイルカマンは、尾びれについている三つの水のリングを海面に飛ばすと、それを使って浮き輪のボートを作り、そこにホゲータを乗せると、ホゲータが海に落ちないように、シンヤたちのいるところにホゲータを送ってくれて、ロイとホゲータは泣きながら、お互いを抱きしめていた。そしてスナップ小僧の3人は、砂浜でポーズを決めているイルカマンの写真を撮り続けていた。
リコ「2人とも無事でよかった」
シンヤ「ああ、イルカマンのおかげだな」
マイティフォルムイルカマン「ブルルルルル!」
ロイ「ありがとう!イルカマン!」
ホゲータ「ホゲゲー!」
イルカマンはホゲータを助けた後、再び海に戻って行った。その後は、助けを呼んだ困っている街の人々を助けて回った。最初は、女の人が洗濯をしたハンカチが風で飛ばされてしまったので、それを空中でキャッチして。次は、自転車の鍵を無くしてしまった少年のために、視力の上がった目を使って、道端に落ちている鍵をすぐに発見した。今度は、海岸の岩にのし上がってしまったクルーズ船を片手で持ち上げ。最後は、ラブカスのウロコを売り捌こうとしている密猟者を倒した。
浜辺
スナップ小僧3「イルカマン最高!」
スナップ小僧2「ホゲータを助けた、このイルカマンの姿、最高だよ!」
スナップ小僧1「…でも、やっぱりイルカマンの変身シーンを撮りたい!」
スナップ小僧2「でもイルカマンは、誰かがピンチの時にしか、マイティフォルムにならないし」
スナップ小僧1「それだ!」
スナップ小僧2・3「「えっ?」」
浜辺にいたスナップ小僧たちが、イルカマンの変身シーンを撮ろうと、何かを作戦を考えている頃、1人ブレイブアサギ号で留守番をしているドットは。
ブレイブアサギ号・ドットの部屋
ドット「『海のポケモン大好き。ぐるみんも海は好きですか?』みんな、塩水に入って何が楽しいんだ?僕には全然理解出来ないんだけど……んっ?『世界の海を守る伝説のヒーローの名前を知ってますか?』そんなのイルカマンに決まってる。マイティフォルムのイルカマン、かっこいいもんな。『ちなみに、イルカマンじゃありません』えっ?えっ…イルカマンじゃないの?世界の海を守る伝説のヒーロー…そんなのいるのか?」
ドットが自分の部屋で、ぐるみんに送られてきたコメントを読んでいると、カヌチャンはドットのベッドの上に置いてある、枕の上で寝ていて、クワッスはそんなカヌチャンの様子を見ていた。そして、場所は再び海に戻る。
浜辺近くの崖の上
スナップ小僧3「誰か!助けて!……こんな感じでいいのか?」
崖の下
スナップ小僧1「OKOK!誰かがピンチになれば、イルカマンは変身するんだから、こっちがピンチを作れば、イルカマンの変身シーンが撮れる」
スナップ小僧2「……イルカマンが来た!」
どうやらスナップ小僧たちは、わざとピンチを作るという自作自演をして、イルカマンの変身を撮るという作戦を思いついたようだった。そして、1人のスナップ小僧の、自作自演の助けを求める声を聞いたイルカマンは、スナップ小僧たちのいる崖の方に泳いできた。
スナップ小僧3「こんなことしていいのかな?」
ズッ(後ろから何がが現れる)
ガケガニ「ガニッ?」
スナップ小僧3「うわ〜っ‼︎」
崖の下にいる2人のスナップ小僧たちが、イルカマンの写真を撮ろうとしていると、崖の上にいる1人のスナップ小僧のところに、5匹の《ガケガニ》が現れた。スナップ小僧はガケガニに驚き、その場でカメラのシャッターを押してしまう。すると、カメラの光に目をやられてしまったガケガニは、目を閉じたまま歩き始めた。崖の上にいるスナップ小僧は、ガケガニたちから逃げようとしたが、逃げた先の地面の中からディグダが飛び出してきたため、ディグダを避けようとして木にぶつかってしまう。そして、スナップ小僧が木にぶつかった衝撃で、その木に実っているヤシの木が、1匹のガケガニに当たってしまい、そのせいでガケガニたちは完全に怒ってしまい、5匹のガケガニたちは、逃げようとしたスナップ小僧の周りを囲んだ。ガケガニたちに囲まれたスナップ小僧は、さっきの演技とは比べものにならないほどの大きな声で、助けてと大きな声で叫んで助けを求めた。その大きな声は、浜辺近くにいるシンヤたちのところにまで聞こえていた。助けを求める声を聞いた、シンヤとリコとロイの3人は、スナップ小僧たちのいる崖の方に走って向かった。
崖の下の砂浜
リコ「あっ、あれは!」
シンヤ「あれは《ガケガニ》だ!」
ロイ「大変だ!」ダッ!
ナイーブフォルムのイルカマン「ブーッ!」
リコ「あれはイルカマン!」
シンヤ「あれ?何で変身しないんだ?助けを求めてる人がいるのに?」
ピカチュウ「ピッカッ!」ビッ(崖の下を指差す)
シンヤ「えっ?」
リコ「あれは!」
シンヤたちが崖の下の砂浜に到着すると、助けを求めていた声の主を探した。そして崖の上を見ると、さっきのスナップ小僧の1人が、ガケガニに囲まれているのを発見した。すると、ロイはホゲータは、スナップ小僧助けるために崖の上に走って行った。そして、シンヤとリコも崖の上に走って行こうとしたその時、海の海面に顔を出しているイルカマンを見つける。だが、イルカマンは変身しようとしなかった。助けを求める声が聞こえているのに、何故変身しないんだとシンヤが考えていると、ピカチュウがあるもの見つけ、崖の下のところに指を差した。シンヤとリコは、ピカチュウの指を差した場所をよく見てみると、そこには、草を使って姿を隠していて、イルカマンの変身シーンを撮ろうとしている、2人のスナップ小僧がいたのだ。
シンヤ「そうか。アイツら、わざと自分たちでピンチの状況を作って、イルカマンの変身シーンを撮ろうとしてるな」
リコ「じゃあ、ガケガニに襲われているあれも演技ってこと?」
シンヤ「いや、恐らくあれは演技じゃないな。何故ガケガニに囲まれているのかは俺にも分からないが。恐らく、襲われているスナップ小僧が、あのガケガニたちを怒らせてしまったんだろう。そしてイルカマンは、スナップ小僧たちが自分の変身シーンを撮ろうとしてると知らずに、この場に来てしまったんだ。その後、スナップ小僧がガケガニに襲われるアクシデントが起こり、イルカマンは変身しようにも、カメラを構えているあの2人がいるから、変身も出来ない」
ドォォォォン!
ホゲータ「ホゲーー!」
ロイ「ホゲータ!」
シンヤ「まずい。このままじゃ、ロイとホゲータも危ない!」
リコ「でもこのままじゃ、イルカマンは変身出来ないし、どうしよう?」
ニャオハ「ニャオハ!」
リコ「あっ、そっか!ニャオハ!「マジカルリーフ!」」
ニャオハ「ニャオ…ハー!」
崖の上にいるスナップ小僧を助けに向かった、ロイとホゲータ。ロイはホゲータに「チャームボイス」を指示するが、ガケガニは「シザークロス」を使って「チャームボイス」を切り裂くと、そのままホゲータにダメージを与える。すると、ニャオハが声を出してリコに呼びかけた。リコはニャオハの考えていることが分かると、ニャオハに「マジカルリーフ」の指示を出した。そしてニャオハは、カメラを構えている2人のスナップ小僧に向かって、「マジカルリーフ」を放った。そして、ニャオハが放った「マジカルリーフ」が、崖下にいるスナップ小僧たちを包み込んだおかげで、カメラの視界も遮られたので、これで心置きなく、イルカマンは変身することが出来る。
シンヤ「そうか。この手があったか!」
リコ「うん。これなら、イルカマンは変身出来る」
ナイーブフォルムのイルカマン「プゥ…」コクッ
ピカァァァァン(イルカマンの体が光る)
リコ「えっ?」
シンヤ「これは!」
浜辺近くの崖の上
ロイ「どうしよう」
ガケガニ「ケガー!」
バシンッ(ガケガニの攻撃を止める)
ニャオハが「マジカルリーフ」で、カメラの視界を遮っている頃。ロイとホゲータとスナップ小僧は、ガケガニたちに追い詰められていた。そして、1匹のガケガニが、「シザークロス」でロイたちを攻撃しようとした時、イルカマンがロイたちの目の前に現れ、ガケガニの「シザークロス」を真剣白刃取りで止めたのだ。
ロイ「イルカマン!」
ホゲータ「ホンゲェ!」
マイティフォルムのイルカマン「プルゥン!」
シンヤ「間に合ったか!」
リコ「ロイ、ホゲータ、大丈夫?」
ロイ「うん。イルカマンが助けてくれたから」
バッ(突然海パン野郎が現れる)
海パン野郎「今ここに、イルカマンとガケガニ軍団の世紀の対決が、始まろうとしているのだ!」
シンヤ「アンタ、どこにでも現れるな」
そこからは、イルカマンとガケガニたちの対決になった。イルカマンは、「ジェットパンチ」を使ってガケガニにダメージを与えたが、ガケガニも負けじと、「シザークロス」をイルカマンの弱点の胸のハートマークに直撃させ、大ダメージを与えた。すると、イルカマンは絶対絶命のピンチになってしまう。
浜辺
ランドウ「脳あるムクホークは爪を隠すが、出す時はとことん出すものじゃ。どれ…ワシも古くからの友人を助けるため、そろそろフォルムチェンジするかの!」
バッ(服を脱ぐ)
マイティG「マイ!マイ!マイ!マイティG!」
ランドウが服を脱ぐと、そこから出てきたのは、普段の姿とはあまりにもかけ離れたランドウ本人だった。アロハシャツを着て、サングラスをかけた、筋肉ムキムキマッチョのランドウが、マイティGと言いながらポーズを決めて登場したのだ。そして、ランドウはダイブボールを取り出すと、それを海に向かって投げた。ダイブボールの中から出てくるのは、いつも一緒にいるヌオーかと思われたが、ボールの中から出てきたのは、以前アオギリが使ったことのある、きょうぼうポケモンの《サメハダー》だった。
ポーーン
サメハダー「サメーーェッ!」
サメハダーを繰り出したランドウは、老人とは思えないほどの脚力で海の方に向かって走って行くと、飛び込みをするポーズで海に潜っていった。その頃イルカマンは、ガケガニたちに追い詰められていた。
ロイ「このままじゃイルカマンが!」
ピカチュウ「ピカッ⁉︎」
ニャオハ「ニャー⁉︎」
リコ「何あれ⁉︎」
シンヤ「何だ?」
イルカマンがガケガニたちに追い詰められ、もうダメかと思われたその時、ピカチュウとニャオハが何かの気配を感じ取り、海の方に顔を向けた。そして、シンヤとリコが海の方に顔を向けると、そこには、シンヤたちのいる方に向かっている何かが、すごい勢いで水飛沫を飛ばしながら近づいてきた。そして、海面から水柱が吹き上がると、水柱の中からサメハダーに乗った1人の男が現れた。
海パン野郎「あれは!世界の海を守る男性のヒーロー、《マイティG》だ!」
マイティG「マイティーG!」
ロイ「マイティG!かっこいい!」
シンヤ(いや、あれは誰がどう見てもランドウのじっちゃんだろ)
パチンッ!(指を鳴らす音)
マイティG「サメハダー!「アクアジェット」ゴーじゃ‼︎」
サメハダー「サーメーッ!」
ドォォォォン!
ガケガニ×4「「「「ガケッガケッ⁉︎」」」」
シュタ!(地面に着地する)
トンッ!(空から落ちてきたサメハダーをキャッチする)
グサッ(サメハダーを地面に刺す)
マイティG「グッジョブ、サメハダー」
サメハダー「サメッ」
マイティG「久しぶりだな。イルカマン」
マイティフォルムのイルカマン「ブーッ…」コクッ
ロイ「えっ⁉︎マイティGとイルカマンって、知り合いなの?」
マイティG「よし、イルカマン!あれをあれして、あれにあれする感じで、あれにあれだ!」
リコ「あれしか言ってない…」
シンヤ「そんなので伝わるわけが…」
マイティフォルムのイルカマン「ブルッ!」コクッ
シンヤ・リコ「「分かるの⁉︎」」
マイティG「みんな!イルカマンの応援よろしく!」
ロイ「うん。イルカマン頑張れ!」
ホゲータ「ホゲゲー!」
スナップ小僧3「頑張れ!イルカマン」
シンヤ(おいおい。これじゃ俺たち、まるでヒーロー戦隊のショーを見せられて、怪人を倒すヒーローを応援してる子供そのものじゃねえか)
リコ「ガケガニたちを落ち着かせて!イルカマン!」
ニャオハ「ニャオハ!」
海パン野郎「頑張るのだ!イルカマン!」
シンヤ(リコとニャオハまで…)
ピカチュウ「ピーカッ…」
リコ「シンヤとピカチュウも、イルカマンを応援して!」
シンヤ「えっ⁉︎……が、頑張れよ……イルカマン…」
ピカチュウ「ピー、ーカッ」
シンヤもイルカマンがピンチだというのは分かるが、何度も突然海パン野郎が現れるわ、ランドウの変わりようにも驚き、今この状況でさえ、ヒーロー戦隊のショーでヒーローを応援する子供みたいなことをやらされているから、何とも言えない気分になり、気力が少し失われていた。だが、リコにイルカマンを応援するように言われると、シンヤとピカチュウも、小さい声でイルカマンを応援した。リコたちに応援された気持ちをキャッチしたイルカマンは、マイティGと一緒に飛び上がると、回転しながらガケガニたちに向かっていく。
マイティG「うお〜っ!」
マイティフォルムのイルカマン「ブルルルルル!」
海パン野郎「あ、あれは!イルカマン&マイティGの必殺技!《ヒーローハグ》なのだ!」
ぎゅっ(ガケガニを2人でハグする)
シンヤ「空を飛び上がるから、蹴り技でもするのかと思ったら、ただのハグじゃん」
リコ「アッハハハ…」
マイティG「ラブ&ピース。マイティG!」
海パン野郎「何ということだ!マイティGとイルカマンのハグで、ガケガニたちの怒りが消えていくのだ!」
シンヤ(…もう、何でもいいや)
ガケガニ「ガケガケ」
それからシンヤたちは、怒りの消えたガケガニたちや、海パン野郎、マイティGとイルカマンたちが一緒に映っている写真を、助けたスナップ小僧に撮ってもらい、その写真を自分たちのスマホロトムに送ってもらった。
ロイ「クーッ!マイティG、かっこいい!」
マイティG「そこのボーイ&ガール、ヒーローはどうしてかっこいいのか、知っているかい?」
リコ「えっ?」
シンヤ「ボーイ&ガールって、俺とリコのこと?」
マイティG「うむ」
リコ「ヒーローがかっこいい理由…」
シンヤ「…ヒーロー、だからですか?」
マイティG「それは……「ヒーローは心が、ヒーローいんだ」だからだ!ワッハッハッハッ!」
ビュゥゥーーー(寒い風が吹く)
リコ「えっ?」
ニャオハ「ニャ?」
ピカチュウ「ピッ?」
シンヤ(おいおいじっちゃん、いつもの寒いギャグで、いい雰囲気を台無にするなよな)
マイティG「では、さらばだ諸君!マイティ!」
ロイ「ありがとうイルカマン!ありがとうマイティG!」
ホゲータ「ホゲェ!」
こうして、ロイとホゲータとスナップ小僧のピンチを助けたイルカマンは、マイティGと一緒に崖の上から海に飛び込み、沖の方に泳いで行った。ロイとホゲータ、スナップ小僧と海パン野郎のヤブクロンは手を振りながら、マイティGとイルカマンにありがとうと伝えていた。
シンヤ「ヒーローって大変なんだな…」
リコ「…シンヤだってヒーローだよ」
シンヤ「えっ?俺が?」
リコ「うん。いつも私がピンチの時に助けてくれる、カッコいいヒーローだもん!///」
シンヤ「ああ、サンキュー///」…(疲れを癒すために海に来たのに、途中から余計に疲れたけど……まあ、リコの水着姿を見れたし、日焼け止めクリームを塗ったりして少しは楽しめたから。結果オーライか)
崖下の砂浜
ロイ「えっ?じゃあ、最初にイルカマンに助けを呼んだのは、イルカマンの写真を撮るために?」
スナップ小僧1「どうしても、イルカマンの変身シーンを撮りたくて」
シンヤ「気持ちは分からなくないけど、今この瞬間にも、イルカマンの助けを求めている人だっているかもしれないんだぞ」
スナップ小僧x3「「「ごめんなさい!」」」
スナップ小僧1「僕たち、もう2度とイルカマンの変身シーンを撮ろうとしないよ」
ツンツンッ(シンヤの背中をつつく)
シンヤ「んっ?」
リコ『実は、イルカマンの変身シーンを見ちゃった。なんて言えないよね』
シンヤ『ああ。このことは、俺たちだけの秘密にするか』
リコ『うん!』
正座をして反省しているスナップ小僧たちは、もう2度とイルカマンの変身シーンを撮ろうとしないと約束してくれたので、シンヤたちもスナップ小僧たちを責めずに、ランドウの待っているところに戻って行った。
リコ「でも、どうしてイルカマンは、変身シーンを私たちに見せてくれたんだろ?見られて変身するのは嫌なはずなのに?」
シンヤ「恐らくイルカマンは、超音波でリコの気持ちを察知したんだろ」
リコ「あっ、もしかして。私が、見せたくないものを見ちゃうのは、なんか悪いって思ったからかな?」
シンヤ「なるほど。ポケモンの気持ちを思いやれるリコだからこそ、イルカマンは変身シーンを見せてくれたのかもな」
リコ「そ、そうかな///」
ロイ「じっちゃん、どうしたの?」
シンヤ・リコ「「んっ?」」
シンヤたちがランドウのいる砂浜に辿り着くと、ランドウが浮き輪を枕代わりにして、ビーチシートの上で横になっているを見つけた。
ランドウ「ちょ…ちょっと腰を痛めてな…」
リコ「大丈夫?」
ランドウ「大丈夫じゃ」…『もうマイティチェンジは、3分が限界じゃのう…』
ボソッ(小声で話す)
シンヤ『じっちゃん、マイティGになるのも程々にな』
ランドウ『ッ⁉︎シンヤ、お主、気づいておったのか⁉︎』
シンヤ『ピカチュウとニャオハにもバレてるよ』
ピカチュウ『ピーカッ』コクッ
ニャオハ『ニャー』コクッ
ランドウ『…みんなには、このことを黙っておいてくれ』
シンヤ『はいはい。にしても、じっちゃん、サメハダーを持ってたんだ」
ランドウ『昔にちょっとな…』
リコ「シンヤ、ランドウのお爺ちゃんと何を話してるの?」
シンヤ「いや、今日は楽しかったなって」
ランドウ「うむ。みんな、楽しく遊べたか?」
リコ「うん!」
ロイ「イルカマンとマイティGにも会えたし、写真も撮れたから!」
ランドウ「そっ…そうか」
リコ「また会えるかな?イルカマンとマイティGに」
ロイ「会えるよ!だっていつも見守ってくれてるもん。ねっ、じっちゃん」
ランドウ「ギクッ……」
ロイ「どこにいるか分からないけど、ヒーローは僕たちがピンチになったら、絶対に助けに来てくれるよ!ねっ、シンヤ!」
ランドウ(ふぅ、バレてない…)
シンヤ「あ〜、そうだな」チラッ(ランドウを見る)
リコ(ヒーローなら、ここにも1人いるよ。いつも私を助けてくれる。カッコいいヒーローが)チラッ(シンヤを見る)
シンヤ「んっ?」
ピカチュウ「ピィ〜カ///」
シンヤ「な、何だよピカチュウ⁉︎なにニヤニヤしてんだ⁉︎」
リコ「フフッ///」
ブレイブアサギ号・ドットの部屋
ドット「世界の海を守る、伝説のヒーローマイティG。あれ?このマイティGって、どこかで会ったことあるような?…まぁポケモンじゃないし、どうでもいいや…」
クワッス「クワッ?」
カヌチャン「キュ?」
ドットはロイから送られてきた、イルカマンやマイティGとガケガニたち、海パン野郎が一緒に写っている写真を見ていた。そして、マイティGの写っているところをズームして、マイティGが誰かに似ていると考えたが、ポケモンじゃないからどうでもいいやと、考えることをやめてしまう。
浜辺
ロイ「エヘヘヘ…。迷惑掛けたお詫びにって、スナップ小僧さんたちから、イルカマンの写真をたくさんもらったんだ」
フリード「お〜っ、よかったじゃないか。……ん?」
ランドウ「何じゃ?これは?」
そろそろ夕食の時間になったので、バーベキューをやるため、みんな浜辺に集まっていた。すると、食材の買い出しに行っていた、フリードとマードックが帰ってきた。フリードとマードックが浜辺に来ると、ロイはスナップ小僧たちからお詫びの品としてもらった、彼らがこれまで撮り続けてきたイルカマンの写真を、フリードたちに見せていた。するとランドウが、ナミイルカの写っている写真を見ると、ロイのスマホロトムをタッチして、ある場所をズームした。そこには、反対側の海岸に、白い建物が建てられていた。
シンヤ「こんな建物、以前は建てられてなかった。撮られた日付を見ると、最近建てられたようだが…」
スッ(背後から現れる)
海パン野郎「最近来た、余所者の連中が建ててたのだ」
シンヤ「またアンタ!…んっ?連中?」
海パン野郎「ああ、なんだか怪しいヤツらだったのだ」
フリード「怪しいヤツら?」
シンヤ「それって一体…」
スナップ小僧たちの撮った写真に写っていた、反対側の海岸に建てられている白い建物。以前シンヤがここに来た時は、こんな建物は建っていなかったようだ。海パン野郎の言っている、最近来た余所者の怪しいヤツら。シンヤとフリードは、それが誰なのかと考えていた。だが、それを今考えていても仕方ないので、2人はこの後のバーベキューを楽しむことにした。
ロトロトロト…ロトロトロト…ピッ
???『やあ、フリード博士』
フリード「ウィロー博士、どうしました?」
シンヤ「フリード、ウィロー博士と知り合いなのか?」
フリード「えっ?シンヤ、ウィロー博士を知ってるのか?」
ウィロー博士『やあシンヤ君、久しぶりだね。この前、フィールドリサーチを頼んだ時以来だね。実は今、変わった帽子をかぶったピカチュウが、各地で目撃されていてね』
キャプテンピカチュウ「ピカ?」
ウィロー博士『そう!まさしく、その帽子をかぶったピカチュウだ!』
フリード「キャップと同じ帽子をですか?」
ウィロー博士『ああ、シンヤ君も一緒なら丁度いい。調査をお願いできないかな?』
シンヤ「お〜っ!キャップと同じ帽子をかぶった、色違いのピカチュウまでいる!」
フリード「あっ、ウィロー博士!後ろ!後ろ!」
帽子を被った色違いのピカチュウ『チューーッ‼︎』
バチバチ(電撃を放つ)
ウィロー『あ〜っ‼︎』
ザザァ!(通話が切れる)
シンヤ・フリード「「あっ」」
To be continued
次回予告
とある街で買い出しをしていたシンヤたち。その街では、海のディグダまんという饅頭が、数量限定で売られていた。その後シンヤたちは、偶然知り合った海のディグダまんを売っている店の店長から、助けてもらったお礼にと、海のディグダまんを貰った。しかし、その海のディグダまんが切っ掛けとなり、シンヤはある組織と戦うことになってしまう。
次回「エクスプローラーズからの呼び出し!まんじゅうとサンゴの怒り!」
一応、小説の要望やリクエストがあれば可能な範囲であれば聞きますが。出来れば、投稿するより早くに言ってくれれば助かります。それと、よく感想で先の展開のようなことを聞く質問が多いのですが、答えられる事と、答えられない事があるのでご了承ください。答えるとネタバレにも繋がるので。