ポケットモンスターSV 新たな物語の始まり   作:通りすがりのポケモントレーナー

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 ドットが基礎テストを受けるため、ハッコウシティにやってきたシンヤたち。そしてナンジャモから、基礎テストは生配信をしながら行うと言われ、そのリハーサルをするために、ロイとバトルをすることになったドットだったが、カメラを向けられてバトルに集中することができず、ロイに負けてしまう。カメラの前では緊張してしまうため、ぐるみんとしてテラスタル研修を受けようと思っていたドットだったが、ブロロンとのバトルを通して自信がつき、ドットとしてテラスタル研修を受けることに決めたのだった。


第50話『映えろ、テラスタルバトル!ダンスでバトルだクワッス!』

 

 ブレイブアサギ号・ドットの部屋

 

 ぐるみん『よっす!ポケモントレーナーのみんな!ぐる〜びんしてる?ぐるびんの動画だぜ!』

 

 クワッス『クワッスゥ!』

 

 カヌチャン『チャーーッ!』

 

 ぐるみん『今日はスペシャルゲストに来てもらってるぜ!それは、な…なんと!ハッコウジム・ジムリーダーにして、大人気動画配信者の《ナンジャモ》だ〜!』

 

 ナンジャモ『アナタの目玉をエレキネット!何者なんじゃ?ナンジャモです!おはこんハロチャオー!この動画を見ている皆の者、今日はぐるみん氏の動画に、お呼ばれしったぞ〜!ぐるみん氏、いつぞやのコラボの時はありがとね〜!』

 

 ぐるみん『こちらこそありがとう!ところでナンジャモ、もうすぐテラスタル研修の基礎テストを行うみたいだけど、その戦うトレーナーが、僕と同じクワッスをゲットしているとか⁉︎』

 

 ナンジャモ『そうなんだよ〜!こう見えて僕は、ハッコウシティのジムリーダーだからね!だから僕としては、挑戦者氏が、自分らしく映えるバトルをしてくれるのが楽しみなんだよ!このハラバリーと一緒に、厳しくテストをしちゃうぞ〜!』

 

 ハラバリー『ハラァー!』

 

 ぐるみん『ハハハ、お手柔らかにバトルしてやってくれ…』

 

 ナンジャモ『シッシッシッ、当日のテラスタル研修の基礎テストは、僕のチャンネル、《ドンナモンジャTV》で独占生配信!皆の者、心して基礎テストを見るべし!何者なんじゃ?ナンジャモでした!』

 

 ぐるみん『ということで、今回の動画はこれにて終了だ!ではまた!ぐる〜びんしようぜ〜!』

 

 クワッス『クワッスゥ!』

 

 カヌチャン『チャーーッ!』

 

 カチッ(キーボードを押す音)

 

 ドット「よし…動画の投稿完了っと」

 

 ピィー(通知音)

 

 ドット「…うわぁ、今の動画、もうこんなに再生されてる。やっぱりナンジャモ姉さんの人気は凄いな。…自分らしく映えるバトル…か。……僕らしくって、一体なんだろう?」

 

 クワッス「クワッス」

 

 明日テラスタル研修の基礎テストを受けるドットは、基礎テストを受ける前に、ブレイブアサギ号の自分の部屋で、昨日ブロロンとのバトルが終わった後、ナンジャモと一緒に撮った動画の投稿をしていた。ドットがナンジャモと一緒に撮った動画をネットに投稿すると、すぐにその動画はたくさん再生された。ジムリーダーとしてもそうだが、動画配信者のナンジャモとしての人気がすごいことがよく分かる。そしてドットは、さっきナンジャモが言っていた、自分らしく映えるバトルという言葉を聞くと、自分らしいバトルとはなんだろうと考えていた。するとドットは、以前シンヤがナンジャモとジム戦をしたことがあると言っていたことを思い出すと、スマホロトムを手に取り、明日のナンジャモとのバトルの前に、シンヤからアドバイスを聞くため、自分の部屋に招いたのだが…。

 

 ドット「…っで、リコとロイも一緒に来たの?」

 

 シンヤ「ちょうどドットから連絡が来た時、リコとロイが俺の部屋にいたから、話を聞かれててさ」

 

 リコ「えへへ、ごめん」

 

 ロイ「僕たちだって、ドットが基礎テストを合格できるよう応援したいんだ」

 

 ドットがシンヤに連絡を取ると、リコとロイはシンヤと一緒に、ブレイブアサギ号のシンヤの部屋にいたみたいで、話を聞いていたリコとロイも、シンヤと一緒にドットの部屋にやってきた。

 

 シンヤ「それで、ドットの聞きたいことって何?」

 

 ドット「…僕らしいポケモンバトルって、なんだろうって思ってさ」

 

 リコ「ドットらしいポケモンバトル?」

 

 ドット「うん。ナンジャモ姉さんにそう言われてから考えてたんだ。ほら、昨日ブロロンとバトルしたろ?」

 

 ロイ「うん。覚えてるよ」

 

 リコ「ドット、かっこよかったよ。クワッスも!」

 

 ドット「昨日のブロロンとのバトルの時、僕は頭の中で戦略を立ててたから、その通りに戦うことができた。…でも、それが僕らしいポケモンバトルなのかなって…これを見てくれ」

 

 スッ(スマホロトム)

 

 シンヤ「これは?」

 

 ドット「クワッスとハラバリーのデータ。そこにクワッスとハラバリーの技を入力すると、ポケモンバトルのシミュレーションができるんだ」

 

 シンヤにアドバイスを聞く前から、ドットはナンジャモとのバトルの対策を考えていたようで、クワッスとハラバリーのデータが映っている画面をシンヤたちに見せた。

 

 シンヤ「へぇ〜、そんなことができるのか!」

 

 リコ「流石ドット!」

 

 シンヤ「だったら、俺からアドバイスを聞かなくてもいいんじゃないのか?」

 

 ドット「いや、なるべく緻密に作戦を立てておきたいんだ。バトルでも配信でも、想定外のことが起きるし…」

 

 ドットの言う通り、どんな時でも想定外のことは起きる。それはシンヤも旅をしてから何度も経験しているからよく分かっていた。ポケモンバトルをしている時でも自分の予想もしてないことが起きたり、対策を立てていても想定外のことが起きたことは何度もあったからだ。

 

 リコ「あっ、そういえば…」

 

 シンヤ「どうした?」

 

 リコ「えっと、前にぐるみんの動画を見てた時に、バズってたのがあったの」

 

 ドット「えっ…あぁ…あれか」

 

 ロイ「えっ?何?何?」

 

 ドット「ライブ配信をしてる時に、ハプニングがあったんだよ」

 

 シンヤ「ハプニング?」

 

 リコ「これを見て」

 

 スッ(スマホロトムを取り出す)

 

 ぐるみん『いいかみんな!モンスターボールはこうやって投げるんだ!よっ!』

 

 グイッ(布に手が引っ掛かる)

 

 ぐるみん『わっ!』

 

 ドテッ(ぐるみんがこける)

 

 ぐるみん『アハハ…ビックリした〜!…ん?何だこれ?あれ、外れない?』

 

 クワッス『クワーッ!クワッ!クワッ!(笑)」

 

 ぐるみん『笑ってないで、助けてくれクワッス!』

 

 リコはスマホロトムを取り出すと、以前ぐるみんの動画でバズった動画をシンヤとロイに見せてくれた。その動画とは、ぐるみんがモンスターボールの投げ方を説明しようとしている動画で、モンスターボールを投げようとした時、いつも撮影に使っている撮影用背景の布に手を突っ込んでしまい、布がそのままぐるみんの体に巻き付き、その様子をクワッスが笑っていて、ぐるみんが慌てている動画だった。

 

 ロイ「アハハハ!何これ!」

 

 リコ「面白いでしょ!クワッスも楽しそうだし」

 

 クワッス「クワッス!」

 

 シンヤ「ハハハッ!確かにこれはバズるな!」

 

 ピカチュウ「ピィカチュ〜ウ!(笑)」

 

 ドット「不本意だったんだけど、これがキッカケでぐるみんの名前も広がったんだ。災い転じて映えと成す…だな。…ん?」

 

 ロイ「クククッw」

 リコ「フフフッw」

 シンヤ「ハハハッw」

 

 リコがスマホロトムで見せてくれたぐるみんのバズった動画が思ったより面白かったため、シンヤとロイは爆笑してしまい、久しぶりに動画を見たリコはシンヤたちと一緒に笑いながら動画を見ていた。

 

 ドット「3人ともいつまで笑ってるんだよ!///」

 

 リコ「ご…ごめん!久しぶりに見たら、面白く感じちゃって」

 

 シンヤ「それに、これをドットが素でやってると思うと…プッ!」

 

 ドット「それより、シンヤはナンジャモ姉さんとバトルしたことあるんだから、アドバイスを教えてくれ」

 

 シンヤ「ハハハ、分かった分かった。…ゴホン。えっ〜と、ナンジャモはハラバリーで戦うことは分かってるから、ハラバリーの対策を考えよう」

 

 ドット「うん。ナンジャモ姉さんのハラバリーはでんきタイプで進化もしてるけど、僕のクワッスはみずタイプで進化もしてない」

 

 シンヤ「タイプの相性も悪いし、なにか戦略を考えないとな。……あっ、そうだ!ハラバリーよりクワッスの素早さが高いから、それを活かしたバトルをすればいいんじゃないか?」

 

 ドット「そうか!その手があった!」

 

 シンヤは以前、ナンジャモとジム戦をした時にハラバリーと戦ったことがあったため、ハラバリーとバトルする時に注意することなど、ドットにできる限り教えた。ハラバリーの使う技、特性などはもちろん。それをクワッスの素早さや技を活かしてどう攻略するかを具体的に。…そして迎えた、テラスタル研修、基礎テスト当日の日。

 

 

 マードック「本当に、一緒に行かなくていいのか?」

 

 ドット「そんな格好で応援に来られても困る!」

 

 これからドットが基礎テストを受けるため、シンヤたちはハッコウジムに受け付けに行こうとすると、マードックがドットの応援に来ると言い出した。しかし、ドットはマードックが来ることを断固拒否した。その理由は、マードックはドットの応援のために、ハチマキを頭に巻き、右手にはドットとクワッスの絵が描いてある、マードックの手作りだと思われる団扇と、左手にはペンライトを持っていた。更にオリオとランドウは、両手でマードックが作ったと思われる、ドットとクワッスの絵が描いてある横断幕を広げていた。

 

 シンヤ「よく、こんなでかい横断幕を作れたな〜」

 

 ピカチュウ「ピィカァ…」

 

 リコ「アハハハ…」

 

 ロイ「かっこいい!」

 

 マードック「そうだろう!ドットを全力で応援するために作ったんだ!」

 

 ドット「う〜〜、絶対に、ダメーーーッ‼︎」

 

 

 ハッコウシティ・街中

 

 

 ドット「あんな格好して応援に来るなんて、応援されるこっちの身になってくれよ!」

 

 シンヤ「まあそう言うなよ」

 

 リコ「マードックはドットのことが心配なんだよ」

 

 ドット「それは、分かるけどさ…」

 

 結局ハッコウジムに行くのは、シンヤ、リコ、ロイ、ドットの4人だけとなり、フリードやマードックたちはテレビでドットの基礎テストを応援するとのことなので、シンヤたち4人でハッコウジムに向かって歩いていた。そして、そのシンヤたちを後ろから監視している、2つの黒い影が…

 

 物陰の後ろ

 

 サンドウィッチ「おっ、…ホントにいたよ」

 

 オニギリ「どうやら、奴らの1人が基礎テストを受けるらしい。それよりサンゴ、シンヤが《ビクティニ》を持っていたと言うのは本当なのか?」

 

 サンドウィッチ「指示を出してたのは見たけど」

 

 オニギリ「そうか。…不思議なゲッコウガ、ミライドン、ゼクロム、それに加えてビクティニを持っているとは…このまま奴らの監視を続けるぞ」

 

 サンドウィッチ「オニだる。サンドウィッチちゃん、チュロスでチュの名物のチュロスを食べたいんだけど」

 

 オニギリ「それは後にしろ。少しでもシンヤとテラパゴスの情報を調べなければならんのだ」

 

 物陰からシンヤたちを監視していたのは、エクスプローラーズの幹部の《サンゴ》と《オニキス》の2人だった。2人はエクスプローラーズのボスである《ギベオン》からの指示で、シンヤとリコとテラパゴスを監視していた。オニキスは真面目に任務をしているようだが、サンゴは名物のチュロスを食べたがっていた。すると、シンヤたちを監視している2人の後ろから、オレンジアカデミー校長の《クラベル》がやってきた。

 

 クラベル「おや、そこにいるのは、サンドウィッチさんとオニギリさんですか?」

 

 オニギリ「ク…クラベル校長!」

 

 リコたちと同じように、テラスタル研修を受けているオニキスたちは、ハッコウシティでシンヤたちを監視していると、偶然にもクラベルと出会した。

 

 クラベル「おや?お二人の基礎テストを受ける場所は、ハッコウシティではない筈ですが?」

 

 オニギリ「いえ、その…」

 

 クラベル「…あぁ、なるほど!リコさんたちの様子が気になるのですね?」

 

 サンドウィッチ「はぁ?」

 

 クラベル「分かりますよ。リコさんやロイさん、ドットさんの3人は、目覚ましい成長をしていますからね。これからドットさんの基礎テストが始まりますし、その見学でしょう?」

 

 オニギリ「えっ?…えぇ、まぁ…」

 

 クラベル「素晴らしい。勉強熱心な生徒がいて、私は誇らしいです。では、一緒にドットさんの基礎テストを見学しましょう。基礎テストの始まる時間は…」

 

 オニギリ『どうやら、なにか勘違いしているようだな』

 

 サンドウィッチ『オニだるっ!…チュロス買いに行こ』

 

 オニギリ『おいサンゴ!待て!』

 

 シンヤたちを監視していて、偶然クラベルと出会したオニキスは、別の街でテラスタル研修の基礎テストを受ける2人が、何故ハッコウシティにいるのかとクラベルに聞かれた。オニキスはクラベルに言い訳の言葉を考えていると、クラベルはオニキスたちがここにいるのは、ドットの基礎テストの見学のためだと勘違いしてしまう。そして、クラベルがスマホロトムでドットの基礎テストの時間を調べようと目を離した隙に、サンゴはチュロスを買いに行き、オニキスはサンゴの後を追っていた。

 

 クラベル「では、私が案内しますので、行きましょうか。…おや?…お二人とも、先に行ってしまいましたか?」

 

 

 ハッコウシティ・ハッコウジム扉の前

 

 

 ウィーン(扉が開く音)

 

 

 ドット「基礎テストを受ける手続きが終わったよ」

 

 シンヤ「そうか。…っで、バトルを行う会場は?」

 

 ドット「場所は中央広場だって」

 

 ???「おや、皆さん」

 

 シンヤ・リコ・ロイ・ドット「「「「えっ?」」」」

 

 シンヤたちはハッコウジムの目の前に到着すると、ドットは基礎テストを受ける手続きをするために、ハッコウジムの中に入って行った。そして、手続きを終えたドットがハッコウジムの中から出てくると、そこにクラベルがやってきた。

 

 シンヤ「クラベル校長!」

 ピカチュウ「ピィーカ!」

 リコ「どうしてここに?」

 

 クラベル「基礎テストを受けている皆さんの様子を見るために、各場所を回っています。ドットさん、基礎テスト頑張ってください」

 

 ドット「は…はい」

 

 クラベル「リコさん、ロイさんも、基礎テストを合格したと聞いています。頑張りましたね」

 

 リコ・ロイ「「ありがとうございます!」」

 

 クラベル「ここまでパルデア地方を冒険して、いかがでしたか?」

 

 リコ「え、えっと…」

 

 ロイ「僕は、ボウルタウンで開かれた芸術祭で、リザードンの像を作りました!」

 

 クラベル「ほう、ロイさんは芸術祭に参加されたのですか」

 

 ロイ「その時僕が学んだことは、ヒントは色々なところに…」

 

 ドット『もう基礎テストが始まるから、そろそろ行きたいんだけど』

 

 シンヤ『でも、こうなったクラベル校長の話は長いぞ』

 

 ドット『マジかよ』

 

 リコ『ドットは先に中央エリアに行って、話が終わったら、すぐに追いかけるから』

 

 ドット『…分かった』タッタッ

 

 もうすぐドットの基礎テストが始まる時間になっていたのだが、ロイとクラベルはお喋りに夢中になっていて、話が終わるのにはまだまだ時間がかかりそうだった。ドットが早く中央エリアに行きたがっていたので、リコは話が終わったら後で行くからと、ドットを先に中央エリアに行かせた。

 

 クラベル「そうですか。ロイさんはいい経験ができましたね」

 

 ロイ「はい!」

 

 クラベル「リコさんはどうでしたか?」

 

 リコ「えっ?…あっ…その…私も…カエデさんとのバトルでは、色々なことを学べました」

 

 クラベル「ほほう…色々?」

 

 

 ハッコウシティ・中央エリア

 

 ズピカx14「ズピッ!」

 

 リコやロイがクラベルとお喋りをしている頃、辺りは薄暗くなり、夜になっていた。ハッコウシティの中央にあるジム戦専用のバトルフィールドの後ろには、ドットとクワッス、ナンジャモとハラバリーが立っていた。ドットたちの後ろには、このハッコウシティに住んでいる人たちや、他の街からやってきた人たちが、ドットとナンジャモのバトルを見るために集まっていた。そして、バトルフィールドの中にいるズピカたちが頭の電気を発電させると、中央エリアの外側に取り付けられているライトが光る。その後、ナンジャモの《ハラバリー》がバトルフィールドの前に歩いてきた。

 

 ハラバリー「ハッラーーーッ‼︎」

 

 ナンジャモ「アナタの目玉をエレキネット!何者なんじゃ?ナンジャモです!おはこんハロチャオー!」

 

 観戦者たち「「「おはコンハロチャオー!」」」

 

 ナンジャモ『《ドンナモンジャTV》の時間だぞ〜!さてさてこれから始まるのは、皆の者お待ちかねの、生配信だ!」

 

 観戦者たち「「「おぉ〜〜〜‼︎」」」

 

 《ドンナモンジャTV》が始まる時に、ナンジャモがいつも使っている独特の挨拶をすると、ドットとナンジャモのバトルを見ようと集まった人たちは、ノリノリでナンジャモの挨拶に応えた。そして、ナンジャモの姿は基礎テストが終わるまで、ビルに取り付けられている音声付きモニターに映るようで、ドットとナンジャモのバトルを生配信中の動画で見ている人たちは、ナンジャモの挨拶にコメントをして答えていて、そのコメントは後ろのモニターにも映り、かなり盛り上がっていた。

 

 ナンジャモ「これから何が始まるって?それは…テラスタル研修の基礎テストだ!そして、ハッコウジム・ジムリーダーである、この僕に挑戦するチャレンジャーは〜〜…」

 

 パンッパンッ(ライトがつく)

 

 ナンジャモ「泣くカヌチャンも黙ってしまう!ドット氏だ〜!」

 

 観戦者たち「「「おぉ〜〜〜‼︎」」」

 

 

 宿舎

 

 マードック「頑張れ〜ドット!必ず基礎テスト合格だ〜!」

 

 ナンジャモの合図で、ドットが立っている場所のライトが光ると、暗闇で姿が見えなかったドットとクワッスが姿を現した。ドットとクワッスが姿を見せると、バトルを見るために集まっていた観戦者の人たちも盛り上がり、この様子を宿舎にあるテレビで見ているマードックも盛り上がっていた。しかし、盛り上がっていたのは最初だけで、クワッスが中央エリアのバトルフィールドに歩いて行くと、みんなは声を出さずにバトルフィールドの方を見ていて、ドットはシンヤに教えてもらったハラバリーの動きや技を対策して、作戦通りにバトルすることを考えていた。

 

 ドット「大丈夫。シンヤにハラバリーの攻撃パターン教えてもらったから、ハラバリーの対策はできてるんだ。作戦通りにバトルをするんだ」

 

 クワッス「クワッス」

 

 ナンジャモ「皆の者!待ちきれない⁉︎」

 

 観戦者たち「「「おぉ〜〜〜‼︎」」」

 

 ナンジャモ「では早速、テラスタル研修、基礎テストを、はっじめるよ〜!バトリ、スタート!」

 

 ドット「いくぞクワッス!」

 

 クワッス「クワーッス!」

 

 ナンジャモ「先行は僕が貰うよ!ハラバリー!「スパーク」だ!」

 

 ハラバリー「ハッラーッ!」

 

 ドット「クワッス!ハラバリーが電気を貯める前に、フィールドを走り回れ!」

 

 クワッス「クワーーッ!」

 

 ナンジャモの合図で始まった、テラスタル研修の基礎テスト。先行はナンジャモから始まり、ナンジャモはハラバリーに「スパーク」を指示すると、ハラバリーはブヨンブヨンと自分の体を伸び縮みさせると、お腹の《へそダイナモ》で発電が行われ、身体に電気を溜めていった。ドットはハラバリーが電気を溜める前に、クワッスにバトルフィールドの周りを走るように指示を出した。そして、電気を溜め終わったハラバリーが電気を放出し、電気を身に纏って「スパーク」を発動させると、クワッスに向かって突っ込んできた。しかし、クワッスは素早い身のこなしで、ハラバリーの攻撃をうまくかわした。

 

 ナンジャモ「およよ⁉︎ハラバリー!もう一度「スパーク!」」

 

 ドット「クワッス!走って避けろ!」

 

 バッ!(クワッスが攻撃をかわす)

 

 クワッス「クワッス!」

 

 ナンジャモ「やるね〜ドット氏!ハラバリーが電気を溜める動作に気づくなんて!」

 

 ドット(シンヤの言ってた通り、ハラバリーは電気を溜める時に、体を伸び縮みをする動作をして、その後に攻撃を仕掛けてくる。だけど、クワッスの素早さなら、ハラバリーの攻撃をかわすことができる)…「クワッス!次はこっちが攻撃する番だ!」

 

 クワッス「クワワワ…クワッス!」

 

 ビュン!(クワッスがジャンプする)

 

 ナンジャモ「ありゃりゃ!後ろを取られた!」

 

 ドット「ハラバリーの背中がガラ空きだ!いけ、クワッス!「みずでっぽう!」」

 

 クワッス「クワァァーースッ!」

 

 ナンジャモ「わわわどうしよう!…な〜んちゃって!」

 

 ドット「えっ?…あっ、そうだった!」

 

 クワッスがハラバリーの後ろを取り、後ろから「みずでっぽう」でハラバリーを攻撃した時、ナンジャモは一瞬慌ててパニックになったが、しばらくすると不敵な笑みを浮かべた。するとドットは、シンヤにハラバリーを攻撃した後、ハラバリーの特性が発動するから気をつけろと言われたことを思い出した。そして、クワッスの攻撃がハラバリーに命中すると、ハラバリーの特性が発動し、ハラバリーが体から電気を放出すると、バトルを見ているギャラリーたちが驚きの声を上げる。その頃、リコとクラベルの話は続いていて、シンヤとロイはスマホロトムで、ドットとナンジャモのバトルを見ていた。

 

 

 シンヤ「ハラバリーの特性が発動したか」

 

 ピカチュウ「ピーカッ」

 

 ロイ「ハラバリーの特性?」

 

 クラベル「そうですね。きちんと睡眠を取ることは、ポケモントレーナーにとって大切ですね」

 

 リコ「はい。私もそう思います」

 

 クラベル「おや?シンヤさんとロイさんは、スマホロトムで何を見ているのですか?」

 

 シンヤ「ドットの基礎テストですけど」

 

 クラベル「ぁっ、そうでした!長話をしている場合ではありません。中央エリアに急ぎましょう!」

 

 話に夢中になっていたクラベルだが、シンヤにスマホロトムでドットの基礎テストを見ていると言われると、自分が何のためにハッコウシティに来たのかを思い出し、走って中央エリアの方に行ってしまう。クラベルの足の速さは、お年寄りとは思えないほど早く、シンヤたちでも追いつけない程だった。

 

 ナンジャモ「シッシッ、ハラバリーの特性《でんきにかえる》だよ。ハラバリーはダメージを受けると、《じゅうでん》状態になるんだ」

 

 ドット(でも想定内だ。こうなるのは最初から分かってた)

 

 ナンジャモ「ハラバリー!溜まった力で…」

 

 ドット「クワッス!「スパーク」が来るぞ!避けるんだ!」

 

 ナンジャモ「「ほうでん」だ!」

 

 ドット「なっ⁉︎」

 

 ハラバリー「ハッラーーッ‼︎」

 

 クワッス「クワワワッ⁉︎」

 

 ドット「クワッス!大丈夫か?」

 

 クワッス「クワーッ」

 

 

 ハラバリーの特性「でんきにかえる」は、ダメージを受けた時にじゅうでん状態になり、次に使うでんきタイプの技の威力を2倍にする。これも事前にシンヤから教えてもらっていたから分かってはいたが、まさか「スパーク」ではなく、「ほうでん」を放ってくるとは思っていなかったので、さすがのドットも慌てていた。そして、ハラバリーが電気を放出すると、クワッスは「ほうでん」のダメージを受けて地面に倒れてしまう。そして、ナンジャモがハラバリーに「スパーク」の指示を出すと、再びハラバリーは電気を身に纏ってクワッスに突っ込んできたが、クワッスは力を振り絞って立ち上がると、ハラバリーの攻撃をかわした。すると、ハッコウシティの中央エリアにシンヤたちがやってきた。

 

 

 シンヤ(ドット、追い込まれてるな)

 

 リコ「ドット!頑張れ〜!」

 

 

 ナンジャモ「いいね!いいね!視聴者数もシビルドン登り!皆の者!これからもドンナモンジャTVの、ドッキドキでキラッキラの配信をよろしくね〜!」

 

 ドット「クワッス!「けたぐり」だ!」

 

 クワッス「クワァーー!クワッスゥゥ!」

 

 ダンッ!

 

 ハラバリー「ハラッ⁉︎」

 

 ドット「よし!次は「みずでっぽう」だ!」

 

 クワッス「クワーーッッ‼︎」

 

 バァァァン!

 

 ハラバリー「ハラァァ⁉︎」

 

 ナンジャモ「やるねドット氏。じゃあハラバリー、少し体力を回復しちゃおうか!「なまける」」

 

 ハラバリー「ハラァ…。ハラ」

 

 ナンジャモ「ハラバリーのなまける姿、キュートでしょ〜!皆の者!今がスクショタイムだぞ〜!」

 

 リコ「シンヤ、「なまける」ってどんな技なの?」

 

 シンヤ「自分の体力を回復する技だよ。「けたぐり」と「みずでっぽう」のダメージを、少しでも回復しておきたいんだろう」

 

 ドットがクワッスに「けたぐり」の指示を出すと、クワッスは両足にエネルギーを集め始め、エネルギーを溜め終えると、ハラバリーの方に向かって走って行き、ハラバリーの股下にまでくると、そこからスライディングして、ハラバリーに「けたぐり」攻撃をした。そして、宙に飛ばされたハラバリーに、「みずでっぽう」を放ちダメージを与えた。するとナンジャモは、ハラバリーの体力を回復させるため、「なまける」の指示を出した。すると、ハラバリーはその場で寝そべり、体力の回復を始めた。バトルを見ている人たちは、そんなハラバリーの様子をカメラで撮っていた。

 

 ドット「まずい!クワッス!「みずでっぽう!」」

 

 クワッス「クワァーーッ!」

 

 バァァァン!

 

 ピカァァン!(体力を回復する)

 

 ドット「クワッス!もう一度「みずでっぽう」だ!」

 

 クワッス「クワァーーッ!」

 

 ピカァァン!(体力を回復する)

 

 シンヤ「まずいな。ハラバリーに「みずでっぽう」が当たっても、「なまける」で体力を回復されてるから、ダメージになってない。オマケに、特性の「でんきにかえる」によって、ハラバリーがダメージを受け続けることで、次に出すでんきタイプの技はドンドンパワーアップする」

 

 

 ロイ「嘘!」

 

 リコ「そんな!」

 

 

 ハラバリーが「なまける」で体力を回復していくと、ドットは少しでもダメージを与えようと、クワッスに「みずでっぽう」を指示し、クワッスはハラバリーに攻撃するが、そのダメージも「なまける」によって回復されてしまうため、ハラバリーにダメージを与えることができなかった。そして、寝そべっていたハラバリーは体力を回復すると、静かに立ち上がった。

 

 ハラバリー「ハーラッ」

 

 ナンジャモ「シッシッ、回復も終わって元気!元気!ハラバリー!もう一度「ほうでん」だ〜!」

 

 ハラバリー「ハッラーーーッ‼︎」

 

 バンッ!(ライトの光が消える)

 

 ドット「えっ?」

 

 ナンジャモ「ありゃりゃ?配信が止まっちゃったよ〜。まいったね」

 

 ロイ「もしかして停電?」

 

 クラベル「どうやらそのようですね」

 

 宿舎

 

 マードック「テレビに映らなくなったぞ」

 

 フリード「機材のトラブルか?」

 

 クワッスの「みずでっぽう」と「けたぐり」によって、ハラバリーの特性「でんきにかえる」が2回発動し、次に出すでんきタイプの技の威力が上がっていた。そして、ハラバリーは立ち上がると、両腕を広げて「ほうでん」を放った。しかし、「ほうでん」の威力があまりに高かったため、ハラバリーが「ほうでん」を放つと、中央エリア一帯で停電が起き、基礎テストの配信も止まってしまい、周りにいる人たちも慌てていた。

 

 ドット「今のうちに、何か作戦を考えないと……あぁ、ダメだ!何も浮かばない!こんなの想定外だよ!…あっ…想定外…そうか!災い転じて映えと成す。…クワッス!こんな時こそ、映えるバトルをやろう!」

 

 クワッス「クワッス!」

 

 ドット「炎上上等!映えて!バズって!輝いちゃえ!」

 

 突然停電が起きると、ドットは以前想定外のことが起きて、ぐるみんの名前が広がったことを思い出した。すると、ドットはテラスタルオーブを取り出し、テラスタルオーブを構えると、テラスタルオーブにエネルギーが蓄積されていき、チャージが満タンになると、ドットはクワッスに向かってテラスタルオーブを投げ飛ばす。テラスタルオーブはクワッスの頭上でエネルギーを解放し、クワッスの足場から無数の結晶石が出てきて、クワッスは結晶石に身を包み込んだ。そして、結晶石が砕け散ると、そこには全身がクリスタル化して、頭に噴水の王冠を被るクワッスがいた。

 

(みずテラスタイプ)クワッス「クワッ!クワッス‼︎」

 

 

 クラベル「おぉ!」

 

 シンヤ「ここでテラスタルするか!」

 ピカチュウ「ピィーカ!」

 

 ナンジャモ「なんと〜っ⁉︎このタイミングでテラスタルするとは!」

 

 ドット「クワッス!「けたぐり!」」

 

 (みずテラスタイプ)クワッス「クワァァーーッス!」

 

 ダァァァン!

 

 ハラバリー「ハラァ⁉︎」

 

 ナンジャモ「ありゃりゃ?クワッスはみずテラスタイプなったのに、みずタイプの技を使わないんだ…」

 

 ドット「いいぞクワッス!もう一度「けたぐり」だ!」

 

 (みずテラスタイプ)クワッス「クワックワッ!クワックワッ!」

 

 ドットはクワッスをテラスタルさせると、威力の上がるみずタイプの技ではなく、かくとうタイプの技の「けたぐり」を指示した。クワッスはさっき連続で放った「みずでっぽう」でできた、水溜まりの上でステップをすると、ハラバリーに向かって走って行き、スライディングをして「けたぐり」攻撃をした。そして、ドットがもう一度「けたぐり」の指示を出すと、クワッスはステップをしながら踊っていた。すると、クワッスの足元から水飛沫が発生した。そして、クワッスがハラバリーに向かって走って行くと、噴水を模したテラスタルジュエルが輝き、ハラバリーのお腹の《へそダイナモ》に、クワッスは足に水を纏った強烈な蹴りを入れた。

 

 リコ「今のって…」

 

 シンヤ「「アクアブレイク」だ!」

 

 ロイ「凄い!クワッス、新しい技を覚えたんだ!」

 

 パァァァ(停電が復旧する)

 

 シンヤ「おっ、ライトがついたか」

 

 リコ「うん。それに配信も復活したよ!」

 

 ナンジャモ「あっ、フヒ!ようやく配信再開じゃ〜!ドット氏!クワッスの新技、「アクアブレイク」にはちょっと驚いたよ〜!だからこそ、僕も本気でやるっきゃないみたいだね〜!出でよ!ひらめき、豆電球!ナンジャモの底力、見せちゃるぞ!」

 

 停電が復旧すると配信も復活し、暗くなっていたモニターも映り、そのモニターにコメントが送られてきた。そして、ここからは本気でバトルをするとナンジャモが言い出すと、コメントが大量に送られてきて、バトルを見ている人たちは盛り上がっていた。そして、ナンジャモは懐からテラスタルオーブを取り出した。ナンジャモがテラスタルオーブを右手に持つと、テラスタルオーブにエネルギーがチャージされていき、テラスタルオーブのエネルギーが満タンになると、ナンジャモはテラスタルオーブをハラバリーに向かって投げ飛ばした。テラスタルオーブはハラバリーの頭上でエネルギーを解放し、ハラバリーは無数の結晶石に身を包み込み、結晶石が弾けると、そこには全身をクリスタル化させ、頭に電球を模した王冠が飾られているハラバリーがいた。

 

 (でんきテラスタイプ)ハラバリー「ハァーーラーーッ‼︎」

 

 クラベル「ほほう…」

 

 リコ「ナンジャモさんもこのタイミングで!」

 

 シンヤ「恐らく、次の一撃で決着がつくな」

 

 ピカチュウ「ピィーカ!」

 

 ロイ「ハラバリー、かっこいい!」

 

 

 ナンジャモ「テラスタルと「でんきにかえる」で充電はたっぷり!ハラバリー!ビビッと決めちゃうよ〜!「ほうでん!」」

 

 (でんきテラスタイプ)ハラバリー「ハァーーラ!バーーーッ‼︎」

 

 ドット「クワッス!「アクアブレイク!」」

 

 (みずテラスタイプ)クワッス「クワッ!クワァァーースッ‼︎」

 

 ナンジャモはハラバリーをテラスタルさせると、勝負をつけるために「ほうでん」を指示した。すると、ドットはクワッスに「アクアブレイク」を指示した。クワッスはハラバリーに突っ込んで行くが、ハラバリーの放った「ほうでん」は、バトルフィールドを包み込む程の威力だった。そして、バトルフィールドを包んでいた「ほうでん」が消えると、中からクワッスが姿を現したが、クワッスのテラスタルは解除され、元のクワッスの姿に戻ると、クワッスはそのまま目を回して倒れてしまう。

 

 クワッス「ク…ヮァ…」

 

 ドット「クワッス!」

  

 クワッス「クワッス…」

 

 ドット「うん。頑張ってくれてありがとう」

 

 ナンジャモ「さ〜て!パプニングが起きたけど、基礎テストは無事終了!ドット氏、今の気持ちをどうぞ!」

 

 ドット「…悔しいけど、僕の負けだ」

 

 ナンジャモ「でもでも〜?それだけじゃないよね。…でしょ?」

 

 ドット「…うん!最高に楽しいポケモンバトルだったよ」

 

 ナンジャモ「それだよドット氏!バトルで不利になっても、ハプニングが起きても、ドット氏はドット氏らしくバトリを楽しんだ!それこそが、ドット氏の映えなのだ〜!」

 

 ドット「えっ…バトルを楽しむのが、僕の映え?」

 

 ナンジャモ「その通り!ポケモンバトルを楽しむことは、ポケモントレーナーにとってメチャクチャ大事なことだよ!だよね!皆の者〜!」

 

 観戦者たち「「「おぉ〜〜〜‼︎」」」

  

 ナンジャモ「ほら、みんなもそう言ってるし、モニターの「いいね」も止まらないよ!…つうわけでドット氏…基礎テスト…合格じゃ〜!」ピッ(スマホロトムをタッチする)

 

 ポンッ!(ドットのスマホロトムに合格のスタンプが送られてくる)

 

 観戦者1「おめでとう!」

 観戦者2「いいバトルだったぞ!」

 

 バトルが終了すると、ドットはクワッスの元に駆け寄った。ドットとナンジャモのバトルを中央エリアで見ていた人たちは、ドットとナンジャモに声援を送った。バトルを生配信で見ていた人も、またバトル2人のバトルを見たいとコメントを送った。そしてドットは、ナンジャモから基礎テストの合格を貰った。その様子をテレビで見ていたマードックは涙を流し、シンヤとリコとロイの3人は、ドットの元に走って行く。ピカチュウとニャローテとホゲータの3人もクワッスに近づくと、バトルを終えたクワッスにお疲れと声をかけた。

 

 シンヤ「いいバトルだったぜ!」

 

 リコ「おめでとう、ドット!」

 

 ロイ「やったね!」

 

 ドット「うん。ありがとう!クワッスも!」

 

 クワッス「クワァァスッ!」

 

 ナンジャモ「フヒ!ニッヒヒ!皆の者!今夜の生配信はどうだった〜?僕とドット氏の熱いバトリ!脳内メモリに焼きつけて、上書き保存だぞ〜!と、いうわけで、アナタの目玉をエレキネット!エレキトリカル⭐️ストリーマー!何者なんじゃ?ナンジャモでした!まったね〜!」

 

 観戦者たち「「「おぉ〜〜〜‼︎」」」

 

 

 ハッコウジムの中

 

 クラベル「ドットさん。素晴らしいバトルでしたよ。見事に基礎テストを合格しましたね」

 

 ドット「はい」

 

 クラベル「さて…これで、リコさん、ロイさん、ドットさんは、テラスタル研修の基礎テストを合格しました。本当におめでとうございます」

 

 リコ・ロイ・ドット「「「ありがとうございます!」」」

 

 クラベル「では、一旦オレンジアカデミーに戻ってもらいますが、帰り道に、野生のポケモンたちと交流し、レポートを書くことを忘れないでください」

 

 リコ「あっ、そうだ!レポートを書かないと!」

 

 クラベル「レポートを書くことで、必ず得るものがある筈です。ジニア先生ともども、期待していますよ」

 

 リコ・ロイ・ドット「「「はい!」」」

 

 こうして、リコ、ロイ、ドットの3人は、無事に基礎テストを合格した。そして、一旦オレンジアカデミーに戻ることになったが、前に生物学を担当している、オレンジアカデミーの教師の《ジニア》に、野生のポケモンたちと交流して、レポートを書いてもらうと言われていたのをリコは思い出した。

 

 クラベル「それとシンヤさん。近々、《スグリ》さんと《ゼイユ》さんが、オレンジアカデミーにいらっしゃいます。その時は、理事長や私と一緒に、《パルデアの大穴》の中にご同行をお願いします」

 

 シンヤ「はい。もちろん分かってます」

 

 リコ「…あの、校長先生、聞きたいことがあるんですけど、聞いてもいいですか?」

 

 クラベル「はい。何でしょう?」

 

 リコ「…パルデアの大穴のことと、シンヤが持ってるテラスタルオーブのことなんですけど」

 

 クラベル「パルデアの大穴と、シンヤさんの持ってるテラスタルオーブのことですか?」

 

 リコ「はい。以前シンヤに、パルデアの大穴の中に入ったことと、校長先生からテラスタルオーブを貰ったことを聞いたんです…どうしてシンヤが、パルデアの大穴に入ることを許されているのか。どうして校長先生から、テラスタルオーブを貰ったのか。その理由を聞きたくて」

 

 クラベル「…リコさん、大変申し訳ありませんが、シンヤさんが大穴に入った後のことや、入ることが許されている理由も、他言してはならないことになっていまして。私の一存では話せないのです」

 

 リコ「…そうですか」

 

 クラベル「申し訳ありません。ただ、テラスタルオーブをシンヤさんに差し上げたのは、以前シンヤさんに、このパルデア地方を救ってもらったからなのです」

 

 リコ「ッ⁉︎シンヤがパルデア地方を!」

 

 ロイ・ドット「「救った⁉︎」」

 

 シンヤ「校長、救ったなんて大袈裟ですよ」

 

 クラベル「いえ、シンヤさんがいなければ、今頃パルデア地方はどうなっていたか。一大事にならなかったのは、シンヤさんのおかげです」

 

 クラベルの語った、シンヤがパルデア地方を救ったという言葉。そう遠くないうちに、リコたちがその言葉の意味を理解し、シンヤが再びパルデアの大穴の中に行った時、再びパルデア地方を救うことになるということを、この時のシンヤは知る由もなかった。

 

 

 To be continued

 

 

 次回予告

 

 

 基礎テストを合格したリコたちは、オレンジアカデミーに戻る前に、パルデア地方の森の中でキャンプをして、野生ポケモンのレポートを書こうとしていた。しかし、リコがミブリムやテラパゴスを構ってばかりで、自分を構ってもらえないニャローテは、だんだんご機嫌斜めになってしまう。そんな中、リコはドットから、花ばしらという、花びらが地上から空に舞い上がる不思議な現象があると聞くと、それをニャローテと見たいと思うのだが、いなくなったテラパゴスを捜しに森の中に入ると、ニャローテやシンヤたちと離ればなれになってしまう。

 

 

 次回「不機嫌なニャローテ⁉︎不思議な花ばしら!」

 

 





 
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